JP2005533415A - 無線通信システムにおいてｓｍｓメッセージに対する報告を伝達するための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

【課題】無線通信システムにおいてＳＭＳメッセージに対する報告を伝達するための方法及び装置。
【解決手段】ＣＤＭＡエアインタフェースを利用する無線通信ネットワーク（例えば、ＧＳＭ１ｘ及びＣＤＭＡネットワーク）においてＳＭＳメッセージに対する報告を伝達するための技術。ＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージ２つの新しいメッセージがＣＤＭＡ ＳＭＳに対して定義される。これらの報告メッセージはＧＳＭ ＳＭＳで定義されるＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ及びＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵの中の情報をより完全に伝達するために使用されてよい。新しいＲｅｐｏｒｔ＿ＲｅｑフィールドはＣＤＭＡ ＳＭＳで定義されるＳＭＳデリバーメッセージ及びＳＭＳサブミットメッセージの返答オプションのサブパラメータのなかでも与えられる。この新しいフィールドはメッセージの受取人によって送られることになるＳＭＳメッセージに対する報告を要求するために使用されてよい。それぞれの報告メッセージは、（１）ＳＭＳメッセージが正しく受信されたのか、或いは誤って受信されたのかのいずれかを示す第１の値、（２）もし誤りがあれば、ＳＭＳメッセージが遭遇した誤りのタイプを示す第２の値、そして（３）ユーザデータ、を含んでよい。

Description

本発明は一般には無線メッセージ通信、より詳細には無線通信システムにおける短いメッセージに対する報告を伝達するための技術に関する。

短いメッセージサービス（ＳＭＳ）は移動局と無線通信システムの間のＳＭＳ或いは短いメッセージの交換をサポートするサービスである。これらの短いメッセージは特定の受信者移動局に向けられたユーザ固有のメッセージ或いは複数の移動局に向けられた放送メッセージであってよい。

ＳＭＳはさまざまなタイプの無線通信システムによって実現されてもよく、それらの内の２つは符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）システム及び時分割多元接続（ＴＤＭＡ）システムである。ＣＤＭＡネットワークはｃｄｍａ２０００，Ｗ−ＣＤＭＡ，ＩＳ−９５等のような一つ或いはそれ以上の規格（ｓｔａｎｄａｒｄｓ）を実現するために設計されてよい。ＴＤＭＡネットワークは移動通信のための世界システム（Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ）（ＧＳＭ）のような一つ或いはそれ以上の規格を実現するために設計されてもよい。それぞれのネットワークは一般に、ＣＤＭＡネットワーク（Ｗ−ＣＤＭＡを除く）に対して一般に使用されているＡＮＳＩ−４１やＧＳＭおよびＷ−ＣＤＭＡネットワークに対して使用されているＧＳＭ移動応用部（Ｍｏｂｉｌｅ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐａｒｔ）（ＧＳＭ−ＭＡＰ）で、ローミング（ｒｏａｍｉｎｇ）及び進んだサービスを可能にする特定の移動ネットワーキングプロトコルをさらに実現する。ネットワークはまた異なる技術の組み合わせを実現してよい。例えば、ＧＳＭ１ｘネットワークはＣＤＭＡエア（ａｉｒ）インタフェースを利用するＧＳＭ−ＭＡＰネットワークである。

ＳＭＳはネットワーク技術（ＡＮＳＩ−４１或いはＭＡＰ）に依存するので、異なるネットワーク技術を実現するＣＤＭＡ及びＧＳＭネットワークはＳＭＳの異なる実現をサポートする。各々のＳＭＳの実現は異なる能力を有し短いメッセージを送信するために異なるメッセージのタイプと形式を用いる。簡単のため、ＧＳＭ−ＭＡＰに基づいたネットワークに対するＳＭＳの実現はＧＳＭ ＳＭＳと呼ばれ、ＡＮＳＩ−４１に基づいたネットワークに対するＳＭＳの実現はＣＤＭＡ ＳＭＡと呼ばれる。

ある場合には、ＧＳＭ ＳＭＳメッセージをＣＤＭＡ ＳＭＳメッセージに変換すること、そしてその逆が必要である。例えば、ＧＳＭ１ｘネットワークにおいてＧＳＭ ＳＭＳメッセージがＧＳＭ１ｘ移動局とＣＤＭＡ ＳＭＳメッセージを用いるネットワークとの間で交換される場合があるだろう。メッセージ変換はＣＤＭＡネットワークとＧＳＭネットワークとの間のローミングをサポートするためにも必要とされる。

ＧＳＭ ＳＭＳ及びＣＤＭＡ ＳＭＳは異なるメッセージのタイプと形式をサポートするので、ＣＤＭＡ ＳＭＳ及びＧＳＭ ＳＭＳに対する現在の規格のもとではあるタイプの情報を送ることが不可能かもしれない。これはあるＳＭＳの実現で利用可能なメッセージタイプのいくつかが他のＳＭＳの実現では定義されていないからである。例として、ＧＳＭネットワークがＣＤＭＡエアインタフェースを介してＧＳＭ１ｘ移動局にＳＭＳメッセージを送信するとき、そのネットワークは移動局によってＳＭＳ−デリバー（Ｄｅｌｉｖｅｒ）−報告 ＴＰＤＵ（転送プロトコルデータユニット（Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｄａｔａ Ｕｎｉｔ））が送信されることを期待する。このＴＰＤＵは移動局に送信されたＳＭＳメッセージに対するレポートを含む。そのレポートは、（１）メッセージが正しく受信されたか或いは誤って受信されたか、（２）もし適用できる（ａｐｐｌｉｃａｂｌｅ）ならば、誤りのタイプ、そして（３）ユーザデータ、のような情報を含んでよい。ＣＤＭＡ ＳＭＳに対する現在の規格において、移動局がＳＭＳメッセージを受け取るとき、それはネットワークに対して（トランスポート（Ｔｒａｍｓｐｏｒｔ）層の）ＳＭＳ受領通知（Ａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅ）メッセージを送ることができ、そして受信されたＳＭＳメッセージの元の送信者に対して（テレサービス（Ｔｅｌｅｓｅｒｖｉｃｅ）層の）ＳＭＳユーザ受領通知（Ａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｍｅｎｔ）メッセージを任意に送ってもよい。ＳＭＳ受領通知メッセージはユーザを運ぶことができなく、ＳＭＳユーザ受領通知メッセージはユーザデータを運べるがユーザによるマニュアル（ｍａｎｕａｌ）の受領通知を必要とする。したがって、特にＴＰＤＵがユーザデータを運ぶと考えられる場合にＧＳＭのＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵに含まれる情報と類似の情報を自動的に送信するための機構はＣＤＭＡ ＳＭＳには現在ない。

それゆえ、上述の問題が改善されるように短いメッセージに対して報告を伝達するための技術に対する当該分野における需要が存在する。

［サマリー］
ＣＤＭＡエアインタフェース（例えば、ＧＳＭ１ｘ及びＣＤＭＡネットワーク）を利用する無線通信ネットワークにおいてＳＭＳメッセージに対して報告を伝達するための技術がここに与えられる。ある見地で、二つの新しいメッセージＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット（ｓｕｂｍｉｔ）報告メッセージはＣＤＭＡ ＳＭＳにおけるＳＭＳテレサービス層に対して定義される。これらのメッセージはＧＳＭ ＳＭＳで定義されるＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ及びＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵの中でより十分に情報を伝送するために使用されてよい。新しいＲｅｐｏｒｔ＿ＲｅｑフィールドはＣＤＭＡ ＳＭＳで定義されるＳＭＳデリバーメッセージ及びＳＭＳサブミットメッセージの返答（Ｒｅｐｌｙ）オプションのサブパラメータのなかでも与えられる。この新しいフィールドはＳＭＳメッセージの受取人によって送られることになるＳＭＳメッセージに対する報告を要求するために使用されてよい。

ある実施形態で、ＣＤＭＡエアインタフェース（例えば、ＧＳＭ１ｘネットワーク或いはＣＤＭＡネットワーク）を利用する無線通信ネットワークにおいて短いメッセージに対する報告を伝達するためのある方法が提供される。この方法に従って、第１の短いメッセージに対する報告への要求をそこに含んでいる第１の短いメッセージが最初に受信される。次に、第１の短いメッセージに対する報告をそこに含んでいる第２の短いメッセージが作られて送られる。

その方法が移動局で実行されるならば、第１の短いメッセージはＳＭＳデリバーメッセージであってよく、第２の短いメッセージはＳＭＳデリバー報告メッセージであってよい。この場合、ネットワークはＳＭＳデリバー報告メッセージに基づいてＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵを得ることが出来る。その方法がネットワークで実行されるならば、第１の短いメッセージはまたＳＭＳサブミットメッセージであってよく、第２の短いメッセージはＳＭＳサブミット報告メッセージであってよい。この場合、ＳＭＳサブミット報告メッセージはＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵから得ることが出来る。

いずれの場合も、報告は、（１）第１の短いメッセージが正しく受信されたのか、或いは誤って受信されたのかのいずれかを示す第１の値（例えば、成功）、（２）もし誤ったのであれば、第１の短いメッセージが遭遇した誤りのタイプを示す第２の値（例えば、ＴＰ−失敗原因（ＴＰ−Ｆａｉｌｕｒｅ Ｃａｕｓｅ））、（３）ユーザデータ、或いは（４）それらの任意の組み合わせ、を含んでよい。

本発明の様々な様相及び態様が以下で更に詳細に示される。以下で更に詳細に示されるように、本発明の様々な様相、態様、及び特徴を実現する、方法、プログラムコード、ディジタル信号プロセッサ、移動局、基地局、システム、及び他の装置と要素を本発明はさらに提供する。

［詳細な説明］
本発明の特徴、特性、及び利点は、同様な参照符号が全体を通して相応して同一なものを指す図と関連させた場合に以下で示される詳細な説明からより明らかになるだろう。

図１は短いメッセージサービス（ＳＭＳ）をサポートする無線通信ネットワーク１００の図である。ネットワーク１００は数多くのＳＭＳサービスセンター（ＳＭＳ−ＳＣｓ）１１２、移動交換センター（ＭＳＣｓ）１１４、そして基地局１１６を含む。ＳＭＳサービスセンターはネットワーク内の移動局１４０に対する短いメッセージを保持し、中継し、転送することに対する責任を負う。ＭＳＣｓはそれらのカバー（ｃｏｖｅｒａｇｅ）エリア内の移動局に対して交換機能（すなわち、メッセージ及びデータの経路設定）を実行する。ＳＭＳサービスセンターは独立した形で実現されてもよく、或いはＭＳＣｓと一体化されてもよい。各移動局は与えられた任意の瞬間には一つのＭＳＣによってサービスされており、このＭＳＣは移動局のサービング（ｓｅｒｖｉｎｇ）ＭＳＣと呼ばれる。基地局は移動局と通信するために使用される固定局である。移動局はまた遠隔局、端末、ユーザ装置（ＵＥ）、或いは他の用語で呼ばれる。

図１に示される実施形態において、各ＳＭＳサービスセンターはＳＭＳをサポートするために対応するＭＳＣと通信する。各ＭＳＣはさらに多くの基地局と接続しており、これらの基地局のカバー範囲内の移動局に対する通信を制御する。各基地局はＳＭＳ及び他のサービス（例えば、音声、パケットデータ、その他）をサポートするためにそのカバーエリア内の移動局と通信する。各移動局は、基地局が活動している（ａｃｔｉｖｅ）かどうか、そしてソフトハンドオフがサポートされているかどうかに依存して、与えられた任意の瞬間に一つ或いはそれ以上の基地局と通信してよい。

ネットワーク１００は、ＣＤＭＡネットワーク、ＴＤＭＡネットワーク、或いはその他のタイプのネットワークであってよい。ネットワーク１００はさらにＡＮＳＩ−４１或いはＧＳＭ−ＭＡＰを実行してもよい。ネットワーク１００はまた、ＧＳＭ−ＭＡＰを実行しそしてＣＤＭＡエアインタフェースを用いるＧＳＭ１ｘネットワークであってもよい。

ＳＭＳはネットワーク技術に依存しており、ＡＮＳＩ−４１及びＧＳＭ−ＭＡＰに対して２つのＳＭＳの実現が定義されている。ＧＳＭ−ＭＡＰに対するＳＭＳの実現（ここではＧＳＭ ＳＭＳと呼ばれる）は３ＧＰＰ ＴＳ２３．０３８ Ｖ５．０．０及びＴＳ２３．０４０ Ｖ４．７．０に詳細に記載されている。ＡＮＳＩ−４１に対するＳＭＳの実現（ここではＣＤＭＡ ＳＭＳと呼ばれる）は“広帯域スペクトル拡散システムのための短いメッセージのサービス（Ｓｈｏｒｔ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｅｒｖｉｃｅ ｆｏｒ Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｓｐｒｅａｄ Ｓｐｅｃｔｒｕｍ Ｓｙｓｔｅｍｓ）”と題されるＴＩＡ／ＥＩＡ−６３７−Ｂに詳細に記載されている。ＡＮＳＩ−４１は“セルラー無線電気通信インターシステムの動作（Ｃｅｌｌｕｌａｒ Ｒａｄｉｏｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ Ｉｎｔｅｒｓｙｓｔｅｍ Ｏｐｅｒａｔｉｏｎｓ）”に記載されている。これらの文献は全て公に入手可能でありここに参照として組み込まれる。

ＧＳＭ１ｘのようなＧＳＭ−ＭＡＰに基づいたネットワークに対して、ＭＳＣはＳＭＳをサポートするためにＧＳＭ ＳＭＳゲートウェイＭＳＣ（ＧＳＭ−ＳＭＳ−ＧＭＳＣ）及びＧＳＭ ＳＭＳインターワーキング（ｉｎｔｅｒｗｏｒｋｉｎｇ）ＭＳＣ（ＧＳＭ−ＳＭＳ−ＩＷＭＳＣ）としてさらに機能する。ＧＳＭ−ＳＭＳ−ＧＭＳＣは、ＳＭＳサービスセンターから短いメッセージを受信し、各短いメッセージに対する経路設定情報及びＳＭＳ情報のためにホーム位置登録（ＨＬＲ）を尋ね、そしてこれらのメッセージの意図された受取者である移動局に対する適切なサービングノード（ｎｏｄｅ）（或いは基地局）へ短いメッセージを配達することができるＭＳＣの機能である。ＧＳＭ−ＳＭＳ−ＩＷＭＳＣは、短いメッセージを受信すること、及びそれらをＳＭＳサービスセンターに提出すること（ｓｕｂｍｉｔｔｉｎｇ）ができるＭＳＣの機能である。

ＳＭＳメッセージに対して報告を伝達するためにここで説明された技術は様々なタイプのネットワークで実現されてよい。例えば、これらの技術はＧＳＭ１ｘネットワーク、ＣＤＭＡネットワーク、等で実行されてよい。明快さのために、ＭＳＣｓを介してＳＭＳサービスセンターと移動局の間でＧＳＭ ＳＭＳメッセージが交換され、これらＧＳＭ ＳＭＳメッセージのためにＭＳＣｓと移動局の間でＣＤＭＡ ＳＭＳメッセージが交換されるＧＳＭ１ｘネットワークに対して様々な様相及び実施形態が具体的に説明される。

ＧＳＭ ＳＭＳに対するＳＭＳのプロトコルスタック（ｐｒｏｔｏｃｏｌ ｓｔａｃｋ）は４つの層を含む：短いメッセージアプリケーション（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ）層（ＳＭ−ＡＬ）、短いメッセージトランスファー（Ｔｒａｎｓｆｅｒ）層（ＳＭ−ＴＬ）、短いメッセージ中継（Ｒｅｌａｙ）層（ＳＭ−ＲＬ）、そして短いメッセージ下位（Ｌｏｗｅｒ）層（ＳＭ−ＬＬ）。ＧＳＭ ＳＭＳの場合、短いメッセージはトランスファープロトコルデータユニット（ＴＰＤＵｓ）と呼ばれるデータユニットで、ＳＭＳサービスセンターのＳＭ−ＴＬと移動局でのそれと同等の存在（ｐｅｅｒ ｅｎｔｉｔｙ）との間で交換される。ＴＰＤＵｓはＳＭＳサービスセンターによってＭＳＣへ送られ、短いメッセージ中継層でプロトコル要素へとカプセル化される。ＧＳＭ１ｘの場合、プロトコル要素／ＴＰＤＵｓはＭＳＣによって対応するＣＤＭＡ ＳＭＳメッセージへと更に変換される。

ＣＤＭＡ ＳＭＳに対するＳＭＳプロトコルスタックもまた４つの層を含む：ＳＭＳテレサービス（Ｔｅｌｅｓｅｒｖｉｃｅ）層、ＳＭＳトランスポート（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ）層、ＳＭＳ中継層、そしてリンク（Ｌｉｎｋ）層。

図２Ａは、現在ＧＳＭ ＳＭＳ及びＣＤＭＡ ＳＭＳによって定義されているメッセージを用いてＧＳＭ１ｘネットワークの移動局へＳＭＳサービスセンターからＳＭＳメッセージを送るための信号の流れを示す図である。簡単のために、図２Ａは基礎をなす（ｕｎｄｅｒｌｙｉｎｇ）データユニット及びネットワーク本体と移動局との間で交換されているメッセージを示す。

初めに、ＳＭＳサービスセンターは、移動局のサービングＭＳＣにＳＭＳ−デリバーＴＰＤＵを与えることによって、ＧＳＭ１ｘ移動局にＳＭＳメッセージを送る。ＭＳＣ内のＧＳＭ−ＳＭＳ−ＧＭＳＣ機能はこのＳＭＳ−デリバーＴＰＤＵを（テレサービス層の）ＳＭＳデリバーメッセージへと変換する。次にこのメッセージは移動局のサービング基地局に提供され、その基地局はエアを介して（ｏｖｅｒ−ｔｈｅ−ａｉｒ）移動局にそのメッセージを送信する。

ＳＭＳデリバーメッセージを受信することに応答して、移動局はネットワークに（トランスポート層の）ＳＭＳ受領通知メッセージを送ってもよい。移動局は受信されたＳＭＳメッセージの元の送信者に（テレサービス層の）ＳＭＳユーザ受領通知メッセージを任意に送ってもよい。移動局によって送られるＳＭＳ受領通知メッセージ及び／或いはＳＭＳユーザ受領通知メッセージはサービング基地局によって受信されてＭＳＣに提供される。ＭＳＣは次にこれらのメッセージをＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵへ変換し、それはその後ＳＭＳサービスセンターに転送される。

ＳＭＳ受領通知メッセージはＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵに含まれているかもしれない関連した情報のいくつかを運ばない。ＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵがユーザデータを運ぶと考えられる場合にこれは特に正しい。ＳＭＳユーザ受領通知メッセージはユーザデータを運ぶことが出来るが、ユーザによるマニュアルの受領通知を必要とする。

図２Ｂは、現在定義されているメッセージを用いてＧＳＭ１ｘネットワークのＳＭＳサービスセンターへ移動局からＳＭＳメッセージを送るための信号の流れを示す図である。

初めに、移動局はサービング基地局に（テレサービス層の）ＳＭＳサブミットメッセージを送ることによってＳＭＳメッセージを発する。サービング基地局はそのメッセージを受信してそれをＭＳＣへ転送する。次にＭＳＣ内のＧＳＭ−ＳＭＳ−ＧＭＳＣ機能はＳＭＳサブミットメッセージをＳＭＳ−サブミットＴＰＤＵへ変換し、それはその後ＳＭＳサービスセンターへと転送される。

ＳＭＳ−サブミットＴＰＤＵを受信することに応答して、ＳＭＳサービスセンターはＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵを送ることができ、それは丁度受信したＳＭＳ−サブミットＴＰＤＵに対する結果を運ぶ。次にＭＳＣはＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵを（トランスポート層の）ＳＭＳ受領通知メッセージへ変換し、それはその後移動局へ送られる。再び、ＳＭＳ受領通知メッセージはＳＭＳサービスセンターからのＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵに含まれているかもしれない関連した情報のいくつかを運ばない。任意である（テレサービス層の）ＳＭＳデリバリー受領通知メッセージもまた移動局に送信されてもよい。

図３Ａは、ＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ及びＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵに対してＧＳＭ ＳＭＳによって定義されたフォーマット（ｆｏｒｍａｔ）を示す図である。ＧＳＭ ＳＭＳはＳＭＳをサポートするために短いメッセージトランスファー層（ＳＭ−ＴＬ）において６つの異なるＴＰＤＵを定義する。これらのなかで、ＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵは、移動局によって受信されているＳＭＳメッセージのためにＳＭＳサービスセンターへ移動局からの報告を送るために使用される。それに応じて、ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵは、サービスセンターによって受信されたＳＭＳメッセージのために移動局へＳＭＳサービスセンターからの報告を送るために使用される。他のＴＰＤＵは、移動局とサービスセンターとの間で短いメッセージ、状態（ｓｔａｔｕｓ）、そしてコマンドを交換するために使用される。

ＳＭＳ−デリバー−報告及びＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵは図３Ａに示される一般的なフォーマットを有する。（ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵは図３Ａに示されない追加的なフィールドを有することができる。） これら二つのＴＰＤＵのそれぞれは多数のフィールドを含むが、ここでの応用に特に関係する４つのフィールドのみ図３Ａに示されている。表１はこれら４つのフィールドとそれらの短い説明を表にする。ここでＴＰはトランスファープロトコルを示す。

受信されているＳＭＳ−デリバーＴＰＤＵ及びＳＭＳ−サブミットＴＰＤＵに対してＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ及びＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵがそれぞれ送られる。それぞれの報告ＴＰＤＵは、受信されたＴＰＤＵを転送或いは処理するために、もしあるならば失敗の理由を示すＴＰ−ＦＣＳフィールド内の誤り符号を運んでよい。受領通知されているＳＭＳメッセージに誤りが生じた場合にＴＰ−ＦＣＳフィールドが報告に含まれ、そうでない場合は含まれない。従ってＴＰ−ＦＣＳフィールドの欠落或いは存在は成功か失敗かを識別するために使用されてよい。ＴＰ−ユーザ−データフィールドは短いメッセージのためのユーザデータを含む。このユーザデータは一般的には特定の文字（ｃｈａｒａｃｔｅｒ）セット或いは符号化方式に基づいて生成されたアルファベットと数字が組み合わされたメッセージであるが、マルチメディア及び他の拡張された（ｅｎｈａｎｃｅｄ）フォーマットも含んでよい。ＴＰ−ユーザ−データフィールドの長さはＴＰ−ユーザ−データ−長さフィールドの値によって定義される。ＴＰ−データ−符号化−方式フィールドはＴＰ−ユーザ−データフィールド内のデータの様々な属性を示す。

ＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ及びＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵに対するフォーマットはＴＳ２３．０４０Ｖ４．７．０で更に詳細に説明されている。

図３Ｂは、ＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージに対するメッセージのフォーマットの実施形態を示す図である。これらはＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ及びＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵの中の情報をより完全に伝達するために使用してよい新たに定義されたテレサービス層の二つのメッセージである。ＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージは図３Ｂに示される一般的なフォーマットを有し、そのフォーマットは多数のサブパラメータを含む。表２はこれらのメッセージに対するサブパラメータ及びそれらの短い説明を表にする。

ＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージに対して、メッセージ識別子（Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）及び成功のサブパラメータは必須のものとして定義されてよく、残りのサブパラメータは任意とされてよい。成功のサブパラメータが“誤り”の値を持つならばＴＰ−失敗原因のサブパラメータは必須とされてよい（すなわち、誤りがあった場合に誤りのタイプのみが送信される必要がある）。

図３Ｂに示されるように、メッセージ識別子のサブパラメータは多数のフィールドを含み、その一つはＳＭＳメッセージのタイプを識別するＭａｓｓａｇｅ＿Ｔｙｐｅフィールドである。ＴＩＡ／ＥＩＡ−６３７−Ｂはテレサービス層に対して６つの異なるメッセージのタイプを定義し、それらは“０００１”から“０１１０”までのＭａｓｓａｇｅ＿Ｔｙｐｅの値が割り当てられる。“０１１１”のＭａｓｓａｇｅ＿Ｔｙｐｅの値はＳＭＳ記憶利用可能通知（Ｍｅｍｏｒｙ Ａｖａｉｌａｂｌｅ Ｎｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）メッセージに割り当てられてよい。二つの新しいメッセージのタイプがＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージに対して定義されてよい。具体的な実施では、この二つの新しいメッセージタイプは表３に示されるように“１０００”及び“１００１”の値が割り当てられる。

ＴＩＡ／ＥＩＡ−６３７−ＢはまたＳＭＳテレサービス層のメッセージに含まれてよい２１のサブパラメータを定義し、それらは“００００００００”から“０００１０１００”までのＳｕｂｐａｒａｍｅｔｅｒ＿ＩＤ（ＳＰ＿ＩＤ）の値が割り当てられる。一つの新しいサブパラメータが成功のサブパラメータに対して定義されてよく、予約されているＳｕｂｐａｒａｍｅｔｅｒ＿ＩＤの値の一つ（例えば、“０００１０１０１”）がそれに割り当てられてよい。別の新しいサブパラメータがＴＰ−失敗原因のサブパラメータに対して定義されてよく、予約されているＳｕｂｐａｒａｍｅｔｅｒ＿ＩＤの値の別の一つ（例えば、“０００１０１１０”）がそれに割り当てられてよい。表４は、具体的な実施に対して、二つの新しいサブパラメータとそれらの割り当てられたＳｕｂｐａｒａｍｅｔｅｒ＿ＩＤの値を示す。

ある実施形態では、成功のサブパラメータは３つのフィールドを有するように定義される。表５は、成功のサブパラメータの中のフィールド、それらの長さ、そしてそれらの短い説明及び（適切な）値を表にする。

ある実施形態では、ＴＰ−失敗原因のサブパラメータは３つのフィールドを有するように定義される。表６は、ＴＰ−失敗原因のサブパラメータの中のフィールド、それらの長さ、そしてそれらの短い説明及び（適切な）値を表にする。

表７は、ユーザデータのサブパラメータの中のフィールド、それらの長さ、そしてそれらの短い説明及び（適切な）値を表にする。

表７に示されるように、ＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージに対するユーザデータはＣＨＡＲｉフィールドに含まれる。このフィールドは各文字毎に１つ発生し、全発生数はＮｕｍ＿Ｆｉｅｌｄｓフィールドの値によって示されている。Ｍｓｇ＿ＥｎｃｏｄｉｎｇフィールドはＣＨＡＲｉフィールドの中の文字に対して使用された特定の符号化方式を示す。異なる符号化方式は異なる文字の長さを有することができるので、ＣＨＡＲｉフィールドの長さは短いメッセージの中のユーザデータに対して使用された符号化方式によって決定される。

ＧＳＭ ＳＭＳのＴＰ−ＤＣＳフィールドは、ユーザデータが圧縮されているかどうか、メッセージクラス、および他の表示のようなＴＰ−ＵＤフィールドの中のユーザデータに関連した様々なタイプの情報を含む。ＴＰ−ＤＣＳフィールドの情報に対してＣＤＭＡ ＳＭＳにおいて対応するフィールド或いはサブパラメータが現在ないので、この情報はユーザデータのサブパラメータのＭｅｓｓａｇｅ＿Ｔｙｐｅフィールドで運ばれてよい。Ｍｅｓｓａｇｅ＿ＴｙｐｅフィールドがＴＰ−ＤＣＳフィールドに対する情報を含むことを示すためにＭｓｇ＿Ｅｎｃｏｄｉｎｇフィールドに対して新しい値（例えば、“０１０１０”）が定義されてもよい。ＴＰ−ＤＣＳ情報を運ぶためのＭｅｓｓａｇｅ＿Ｔｙｐｅフィールドの使用は、本出願の譲受人に譲渡されて参照としてここに組み込まれる、２００２年７月９日に出願された“無線通信システムのための異なるフォーマットの間の短いメッセージの変換（Ｓｈｏｒｔ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｃｏｎｖｅｒｓｉｏｎ Ｂｅｔｗｅｅｎ Ｄｉｆｆｅｒｅｎｔ Ｆｏｒｍａｔｓ ｆｏｒ Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍｓ）”と題された、米国特許出願番号［代理人名簿番号（Ａｔｔｏｒｎｅｙ Ｄｏｃｋｅｔ Ｎｏ．）０２０５３０］にさらに詳細に説明されている。

図３Ｂに示されるように、ＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージはそれぞれＣＤＭＡ ＳＭＳによって定義される（トランスポート層の）ＳＭＳポイント−トゥー−ポイント（Ｐｏｉｎｔ−ｔｏ−Ｐｏｉｎｔ）メッセージで運ばれてよい。このトランスポート層のメッセージは以下を含んだ多数のパラメータを含む：（１）どの上位層のサービスアクセスポイントがメッセージを送信しているか或いは受信すべきかを識別するテレサービス識別子のパラメータ、（２）受信機からのＳＭＳ受領通知メッセージの返答を要求するために使用してよい選択的なベアラ（Ｂｅａｒｅｒ）返答オプションのパラメータ、そして（３）他の選択的なパラメータ。

図３ＢはＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージの特定の実現を示す。より少ない、異なった、及び／又は追加的なサブパラメータ及びフィールドを有する他のメッセージフォーマットも定義されてよく、これは本発明の範囲内である。例えば、これらの二つのメッセージは言語表示及び複数符号化ユーザデータのサブパラメータ無しで定義されてもよい。別の例としては、成功及びＴＰ−失敗原因のサブパラメータは成功の値のフィールド及びＴＰ−失敗原因の値のフィールド両方を含む１つのサブパラメータに一緒にされてもかまわない。さらに別の例としては、成功のサブパラメータは省かれてよくそしてそれはＴＰ−失敗原因のサブパラメータの存在によって暗黙的に（ｉｍｐｌｉｃｉｔｌｙ）解釈されてよい。

図４はＣＤＭＡ ＳＭＳ報告メッセージとＧＳＭ ＳＭＳ報告ＴＰＤＵとの間の変換を示す図である。ＳＭＳデリバー報告メッセージからＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵへの変換は以下のように実行されてよい：
１） 成功のサブパラメータがそれを要求する場合に、ＳＭＳデリバー報告メッセージのＴＰ−失敗原因のサブパラメータの中のＴＰ−失敗原因の値のフィールドの値にＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵの中のＴＰ−ＦＣＳフィールドを設定する；
２） ＳＭＳデリバー報告メッセージのユーザデータのサブパラメータの中のＣＨＡＲｉフィールドの中のデータにＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵの中のＴＰ−ＵＤフィールドを設定する；
３） ユーザデータのサブパラメータのＮｕｍ＿Ｆｉｅｌｄｓフィールドの値にＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵの中のＴＰ−ＵＤＬフィールドを設定する；そして
４） ユーザデータのサブパラメータのＭｅｓｓａｇｅ＿Ｔｙｐｅフィールドの値にＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵの中のＴＰ−ＤＣＳフィールドを設定する。

同様に、ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵからＳＭＳサブミット報告メッセージへの変換は以下のように実行されてよい：
１） 成功のサブパラメータがそれを要求する場合に、ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵのＴＰ−ＦＣＳフィールドの値にＳＭＳサブミット報告メッセージのＴＰ−失敗原因のサブパラメータの中のＴＰ−失敗原因の値のフィールドを設定する；
２） ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵのＴＰ−ＵＤフィールドのデータにＳＭＳサブミット報告メッセージのユーザデータのサブパラメータの中のＣＨＡＲｉフィールドを設定する；
３） ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵのＴＰ−ＵＤＬフィールドの値にユーザデータのサブパラメータの中のＮｕｍ＿Ｆｉｅｌｄｓフィールドを設定する；そして
４） ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵのＴＰ−ＤＣＳフィールドの値にユーザデータのサブパラメータの中のＭｅｓｓａｇｅ＿Ｔｙｐｅフィールドを設定する。

ＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージはＣＤＭＡ ＳＭＳにおける新しいテレサービス層のメッセージなので、これらの新しいメッセージの１つを介して報告を要求するためにＳＭＳメッセージの送信者に対して１つの機構がまた提供される。

図５はＳＭＳデリバーメッセージ及びＳＭＳサブミットメッセージに対するメッセージフォーマットの実施形態を示す図である。ＳＭＳデリバーメッセージ及びＳＭＳサブミットメッセージの両者は送信されたＳＭＳメッセージ対して報告を要求するために使用される新しいフィールドを含むテレサービス層のメッセージである。ＳＭＳデリバーメッセージ及びＳＭＳサブミットメッセージは、メッセージ識別子、ユーザデータ、返答オプション、その他を含んだ多数のサブパラメータを含む。返答オプションのサブパラメータは、様々なタイプの受領通知が要求されているかどうかを示す多数のフィールドを含む。

ＴＩＡ／ＥＩＡ−６３７−Ｂによって現在定義されているように、返答オプションのサブパラメータは、（１）ＳＭＳメッセージの肯定的なユーザの（マニュアルの）受領通知を要求するために“正しい（Ｔｒｕｅ）”に設定されてよいＵｓｅｒ＿Ａｃｋ＿Ｒｅｑフィールド、（２）ＳＭＳメッセージの配達（ｄｅｌｉｖｅｒｙ）の受領通知を要求するために“正しい”に設定されてよいＤａｋ＿Ｒｅｑフィールド、そして（３）ＳＭＳメッセージが見られた（ｖｉｅｗｅｄ）場合に受領通知を要求するために“正しい”に設定されてよいＲｅａｄ＿Ａｃｋ＿Ｒｅｑフィールド、を含む。ある実施形態において、新しいＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが定義され、受信機からの報告を要求するために“正しい”に設定されてよい。特に、Ｒｅｐｏｒｔ＿ＲｅｑフィールドがＳＭＳデリバーメッセージの中で“正しい”に設定されるならば、移動局はネットワークにＳＭＳデリバー報告メッセージを送信することが期待される。同様に、Ｒｅｐｏｒｔ＿ＲｅｑフィールドがＳＭＳサブミットメッセージの中で“正しい”に設定されるならば、ネットワークは移動局にＳＭＳサブミット報告メッセージを送信することが期待される。新しいＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドは予備（Ｒｅｓｅｒｖｅｄ）フィールドのビットの１つを用いて定義されてよい。

ＧＳＭ１ｘネットワークでのある実施形態では、ＳＭＳサブミットメッセージがＧＳＭ１ｘの移動局によって送信されるときＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが“正しい”に設定される必要はない。これは、ＣＤＭＡエアインタフェースを介して受信している移動局にメッセージを配達する前にこのフィールドをネットワークが自動的に作動させる（ｅｎａｂｌｅ）ことができるからである。例として、ＳＭＳメッセージが二つのＧＳＭ１ｘ移動局（ＭＳ）の間で交換されている場合を考える。ＧＳＭ１ｘ ＭＳ ＡがＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドを有さないＳＭＳサブミットメッセージをＧＳＭ１ｘ ＭＳ Ｂに送るとき、ＭＳＣはこのメッセージを受信し、ＳＭＳ−サブミットＴＰＤＵに変換し、それをＧＳＭ−ＳＭＳ−ＳＣへと転送する。ＧＳＭ−ＳＭＳ−ＳＣは次にこれをＳＭＳ−デリバーＴＰＤＵとしてＧＳＭ１ｘ ＭＳ Ｂに送る。ＭＳＣはこのＴＰＤＵを受信し、それをＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドを有するＳＭＳデリバーメッセージへ変換してＧＳＭ１ｘ ＭＳ Ｂへ送る。ＧＳＭ１ｘ ＭＳ Ｂはこのメッセージを受信してＳＭＳデリバー報告メッセージをＭＳＣへ送る。そして、ＭＳＣはそれをＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵへ変換してＧＳＭ−ＳＭＳ−ＳＣへ転送する。このメッセージの交換において、ＧＳＭ１ｘネットワークは移動局へＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵを送信するように期待されているので、ＧＳＭ１ｘネットワークでＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドを設定する必要はない。ＣＤＭＡネットワークに基づいたＡＮＳＩ−４１では、ネットワークはネットワークの要求に基づいてこのフィールドを作動させる或いは作動させない（ｄｉｓａｂｌｅ）ことが可能である。

図６Ａは、新しく定義されたＳＭＳデリバー報告メッセージを用いてＧＳＭ１ｘネットワークにおいてＳＭＳサービスセンターから移動局へＳＭＳメッセージを送信するための信号の流れを示す図である。図６Ａの信号の流れは、ＣＤＭＡエアインタフェース上を交換されるメッセージが異なることを除けば、図２Ａで示される信号の流れに似ている。特に、ＭＳＣは移動局からの報告を要求するために、ＳＭＳメッセージに対するＳＭＳ−デリバーＴＰＤＵを返答オプションのサブパラメータ内のＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが“正しい”に設定されているＳＭＳデリバーメッセージに変換する。そしてこのＳＭＳデリバーメッセージは大気を介して（ｏｖｅｒ−ｔｈｅ−ａｉｒ）移動局へ送られる。

Ｒｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが“正しい”に設定されているＳＭＳデリバーメッセージを受信することに応じて、移動局はＳＭＳデリバー報告メッセージをネットワークに送る。ＧＳＭ ＳＭＳの場合、この報告は３ＧＰＰ ＴＳ２４．０１１の１０節（Ｓｅｃｔｉｏｎ）で定義されているように１２から２０秒の間の指定された期間の間に送信される必要がある。ＭＳＣはこのメッセージを受信して、ＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵに変換し、そしてそれはＳＭＳサービスセンターへ転送される。

図６Ｂは、新しく定義されたＳＭＳサブミット報告メッセージを用いてＧＳＭ１ｘネットワークにおいて移動局からＳＭＳサービスセンターへＳＭＳメッセージを送信するための信号の流れを示す図である。図６Ｂの信号の流れは、ＣＤＭＡエアインタフェース上を交換されるメッセージが異なることを除けば、図２Ｂで示される信号の流れに似ている。特に、移動局はネットワークにＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが“正しい”に設定されているＳＭＳサブミットメッセージを送信する。

ＳＭＳメッセージに対するＳＭＳ−サブミットＴＰＤＵを受信することに応じて、ＳＭＳサービスセンターはＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵを生ずる。元のＳＭＳサブミットメッセージのＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが“正しい”に設定されていたので、次にＭＳＣはＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵを受信して、それをＳＭＳサブミット報告メッセージに変換する。そしてＳＭＳサブミット報告メッセージは大気を介して移動局へ送られる。ＧＳＭ ＳＭＳの場合、ネットワークはＳＭＳサブミット報告メッセージを、３ＧＰＰ ＴＳ２４．０１１の１０節で定義されているように３５から４５秒の間の指定された期間の間に移動局へ送信することが求められる。

図７は、ＣＤＭＡエアインタフェースを利用するネットワーク（例えば、ＧＳＭ１ｘネットワーク）においてＳＭＳメッセージに対する報告を伝達する処理７００の一実施例の流れ図である。この処理はネットワーク或いは移動局のいずれで実行されてもよい。

最初に、入ってくるＳＭＳメッセージが受信される（７１２）。この受信されたＳＭＳメッセージは、（１）この処理が移動局によって実行されているならばＳＭＳデリバーメッセージ、或いは（２）この処理がネットワークによって実行されているならばＳＭＳサブミットメッセージ、のいずれかであってよい。そして受信されたＳＭＳメッセージにＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが含まれているかどうかの決定がなされ、もし含まれているならばこのフィールドの値が得られる（ステップ７１４）。

受信されたＳＭＳメッセージにＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが含まれていて、ステップ７１６でその値が“正しい”であると決定されるならば、受信されたＳＭＳメッセージに対する報告を伴った応答のＳＭＳメッセージが生成される（ステップ７１８）。この生成されたＳＭＳメッセージは、（１）この処理が移動局によって実行されているならばＳＭＳデリバー報告メッセージ、或いは（２）この処理がネットワークによって実行されているならばＳＭＳサブミット報告メッセージ、のいずれかであってよい。生成されたＳＭＳメッセージは、（１）入ってくるＳＭＳメッセージが正しく受信されたか或いは誤って受信されたかを示す第１の値、（２）もしあるならば、受信されたＳＭＳメッセージが遭遇した誤りのタイプを示す第２の値、（３）ユーザデータ、そしてその他、を含んでよい。生成されたＳＭＳメッセージは、次に、受信されたＳＭＳメッセージの送信者へ送られる（ステップ７２０）。そして処理は終了する。

ステップ７１６に戻って、もしＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドが受信されたＳＭＳメッセージに含まれていない或いはその値が“正しい”ではない場合、受信されたＳＭＳメッセージに対して報告は生成される必要がない。受信されたＳＭＳメッセージの返答オプションのサブパラメータに依存して、受信されたＳＭＳメッセージに対して他の形式の受領通知が送信されても或いはされなくてもよい。簡単のため、これらの他の形式の受領通知は図７で示されない。そしてステップ７１６に対する答えがいいえであるならば処理は終了するだろう。

ここで説明されたＳＭＳメッセージに対する報告を伝達するための技術は、（１）移動局がＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵの情報を伝達するためにネットワークにＳＭＳメッセージを送信すること、そして（２）ネットワークがＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵの情報を伝達するために移動局にＳＭＳメッセージを送信すること、を可能にする。

これらの技術はＧＳＭ１ｘネットワークで有利に使用されてよく、ＧＳＭ１ｘネットワークはネットワークと移動局の間の通信に対してＧＳＭエアインタフェースの代わりにＣＤＭＡエアインタフェースを利用する。これらの技術を使用して、ＧＳＭ１ｘの環境におけるＧＳＭ１ｘの移動ユーザは、従来のＧＳＭの環境におけるＧＳＭの移動ユーザと非常に似た動作をすることが可能であり、そして基礎となるエアインタフェースはＧＳＭの代わりにＣＤＭＡであるにもかかわらず、ＳＭＳメッセージの提出状態（ｓｕｂｍｉｓｓｉｏｎ ｓｔａｔｕｓ）を受信するという点でＧＳＭの移動ユーザと同じ経験を楽しむことが可能である。ＧＳＭ１ｘの移動ユーザはＧＳＭの移動ユーザと話す時にＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵ情報を受信することが出来るようになり、そしてまたＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ情報を送信することが出来るだろう。それゆえ、ＧＳＭ１ｘの移動ユーザ及びＧＳＭの移動ユーザの両者はそのような環境において何ら違いを感じないだろう。

これらの技術は、ＣＤＭＡネットワークに基づいたＡＮＳＩ−４１においてもまた有利に使用されてよい。そのような“純粋な（ｐｕｒｅ）”ＣＤＭＡネットワークの場合、新しい報告メッセージはこれらの新しい報告メッセージでユーザデータ及び他の情報を運ぶ能力の観点からＣＤＭＡ ＳＭＳの特徴への拡張を表す。一般に、ここで説明される技術はＣＤＭＡエアインタフェースを利用するいずれのネットワークに対して使用してかまわない。

図８は、ＳＭＳサービスセンター１１２ｘ、ＭＳＣ１１４ｘ、そして移動局１４０ｘの実施形態のブロック図である。この実施形態の場合、ＳＭＳサービスセンター１１２ｘはＧＳＭ ＳＭＳをサポートし、ＭＳＣ１１４ｘはＧＳＭ ＳＭＳとＣＤＭＡ ＳＭＳとの間の報告の変換を実行する。

ＳＭＳサービスセンター１１２ｘ内で、メッセージバッファ（ｂｕｆｆｅｒ）８１２はネットワーク内の移動局と交換されることになる短いメッセージのためのデータを保持する。送信側で、短いメッセージプロセッサ８１４はバッファ８１２からデータを受け取り、適切なタイプ及びフォーマットのＧＳＭ ＳＭＳメッセージを生成する。特に、短いメッセージプロセッサ８１４は、各短いメッセージに対して移動局に送信される予定のＳＭＳ−デリバーＴＰＤＵを生成及び提供し、各短いメッセージ報告に対してＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵを生成及び提供する。受信側で、短いメッセージプロセッサ８１４は、移動局へ以前送信された短いメッセージに対するＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵを受信し、移動局によって送信された短いメッセージに対するＳＭＳ−サブミットＴＰＤＵを受信する。そして短いメッセージプロセッサ８１４はこれらの受信されたＴＰＤＵから関係するデータを引出してそのデータをバッファ８１２に保持する。ＳＭＳサービスセンター１１２ｘはＭＳＣ１１４ｘとＴＰＤＵを交換する。

ＭＳＣ１１４ｘ内で、メッセージバッファ８２２はネットワーク内の移動局と交換されることになる短いメッセージのためのＴＰＤＵを保持する。送信側で、短いメッセージ変換器８２４はバッファ８２２からＴＰＤＵを受け取り、適切なタイプ及びフォーマットの対応するＣＤＭＡ ＳＭＳメッセージを生成する。特に、短いメッセージ変換器８２４は、各ＳＭＳ−デリバーＴＰＤＵに対してＳＭＳデリバーメッセージを提供し、各ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵに対してＳＭＳサブミット報告メッセージを提供する。受信側で、短いメッセージ変換器８２４は、各ＳＭＳデリバー報告メッセージを受信及び変換して対応するＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵを提供し、また各ＳＭＳサブミットメッセージを受信及び変換して対応するＳＭＳ−サブミットＴＰＤＵを提供する。

ＭＳＣ１１４ｘは、ＣＤＭＡ ＳＭＳメッセージの受取人／発起人（ｒｅｃｉｐｉｅｎｔｓ／ｏｒｉｇｉｎａｔｏｒｓ）である移動局を現在サービスしている基地局１１６とＣＤＭＡ ＳＭＳメッセージを交換する。送信側では、各基地局は受信された短いメッセージを処理し、そのカバーエリア内の移動局に送信される変調された信号にそれらを含める。

ＳＭＳサービスセンター１１２ｘ内で、コントローラ８１６はサービスセンターの中を通過する短いメッセージの流れを管理する。ＭＳＣ１１４ｘ内で、コントローラ８２６はＭＳＣの中を通過する短いメッセージの変換を管理する。メモリユニット８１８及び８２８はコントローラ８１６及び８２６によって使用されるプログラムコード及びデータのための記憶装置をそれぞれ提供する。

図８はまた移動局１４０ｘの実施形態も示す。受信パスでは、移動局のサービング基地局から送信された変調された信号はアンテナ８５２によって受信されて受信機ユニット（ＲＣＶＲ）８５４へ提供される。受信機ユニット８５４は受信された信号を調節し（例えば、フィルタをかけ（ｆｉｌｔｅｒｓ）、増幅し、ダウンコンバートする（ｄｏｗｎｖｏｎｖｅｒｔｓ））、さらに調節された信号をディジタル化してサンプル（ｓａｍｐｌｅｓ）を提供する。次に復調器（Ｄｅｍｏｄ）／復号器８５６が（例えば、ｃｄｍａ２０００の物理層の処理に基づいて）サンプルを復調し、そしてさらに復調されたデータを復号して復号されたデータを与える。復号されたデータは変調された信号で送信されたＳＭＳメッセージを含む。この移動局に送信されたユーザに特定の（ｕｓｅｒ−ｓｐｅｃｉｆｉｃ）或いは放送の（ｂｒｏａｄｃａｓｔ）ＳＭＳメッセージに対するデータは出力データとして与えられそしてさらにメモリ８６２に保持されてよい。

送信パスでは、移動局によって送信される予定のメッセージ及び報告のためのデータが、そのデータを符号化して変調する符号器／変調器（Ｍｏｄ）８７２に提供される。そして変調されたデータは送信機ユニット（ＴＭＴＲ）８７４によって調整され、基地局へと送信し戻すのに適した変調された信号を提供する。

コントローラ８６０は移動局１４０ｘ内のユニットの動作を管理する。例えば、コントローラ８６０は、ネットワークから受信されたＳＭＳデリバーメッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージの処理を管理してよく、ネットワークに送信されることになるＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミットメッセージの生成を管理してよい。メモリユニット８６２は、コントローラ８６０によって使用されるプログラムコード及びデータ（例えば、ＳＭＳメッセージのためのデータ）のための記憶装置を提供する。

図８は、ＳＭＳサービスセンター１１２ｘ、ＭＳＣ１１４ｘ、そして移動局１４０ｘの具体的な実施形態を示す。他の実施形態も考えられ、そしてそれらは本発明の範囲内にある。例えば、ＧＳＭ ＳＭＳとＣＤＭＡ ＳＭＳとの間の報告の変換はＳＭＳサービスセンターによって実行されてよい。

短いメッセージに対する報告を伝達するためにここで説明された技術は様々な手段によって実現されてよい。例えば、これらの技術はハードウェア、ソフトウェア、或いはそれらの組み合わせで実現されてよい。ハードウェアで実現する場合、ここで説明された技術のいずれの１つ或いはそれらの組み合わせ（例えば、処理７００）を実現するように使用される要素は、１つ或いはそれ以上の、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、ディジタルシグナルプロセッサ（ＤＳＰ）、ディジタル信号処理装置（ＤＳＰＤ）、プログラマブルロジックデバイス（ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｌｏｇｉｃ ｄｅｖｉｃｅｓ）（ＰＬＤ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ｆｉｅｌｄ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｇａｔｅ ａｒｒａｙｓ）（ＦＰＧＡ）、プロセッサ、コントローラ、マイクロ−コントローラ、マイクロプロセッサ、ここで説明された機能を実行するために設計された他の電子装置、或いはそれらの組み合わせの中で実現されてかまわない。

ソフトウェアで実現する場合、短いメッセージに対する報告を伝達するための技術は、ここで説明された機能を実行するモジュール（例えば、手続き（ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ）、機能、そしてその他）で実現されてかまわない。ソフトウェアコードはメモリユニット（例えば、図８のメモリユニット８１８、８２８、そして８６２）に保持されてよく、プロセッサ（例えば、コントローラ８１６、８２６、そして８６０）によって実行されてよい。メモリユニットはプロセッサ内或いはプロセッサの外で実現されてよく、その場合当該技術分野で知られている様々な手段を介してメモリユニットはプロセッサに通信的に接続され得る。

開示された実施形態に関する以上の説明は、当業者に本発明を作製或いは使用することを可能にするように提供される。当業者にとってこれらの実施形態の様々な変更は容易に明らかだろう。そしてここに定義される一般的な原理は本発明の意図或いは範囲から逸脱しないで他の実施形態に適用されてよい。それゆえ、本発明はここに示された実施形態に制限されることは意図されておらず、ここに開示された原理及び新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲が与えられるべきである。

ＳＭＳをサポートする無線通信ネットワークの図である。 ＳＭＳメッセージをＳＭＳサービスセンターから移動局へ送るための信号の流れを示す図である。 ＳＭＳメッセージを移動局からＳＭＳサービスセンターへ送るための信号の流れを示す図である。 ＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ及びＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵに対してＧＳＭ ＳＭＳによって定義されたフォーマットを示す図である。 ＳＭＳデリバー報告メッセージ及びＳＭＳサブミット報告メッセージに対するフォーマットを示す図である。 ＣＤＭＡ ＳＭＳ報告メッセージとＧＳＭ ＳＭＳ報告ＴＰＤＵとの間の変換を示す図である。 新しいＲｅｐｏｒｔ＿Ｒｅｑフィールドを伴うＳＭＳデリバーメッセージ及びＳＭＳサブミットメッセージに対するフォーマットを示す図である。 ＳＭＳデリバー報告メッセージを用いてＳＭＳメッセージをＳＭＳサービスセンターから移動局へ送るための信号の流れを示す図である。 ＳＭＳサブミット報告メッセージを用いてＳＭＳメッセージを移動局からＳＭＳサービスセンターへ送るための信号の流れを示す図である。 ＣＤＭＡエアインタフェースを利用するネットワークにおいてＳＭＳメッセージに対する報告を伝達する処理の流れ図である。 ＳＭＳサービスセンター、ＭＳＣ、そして移動局の実施形態のブロック図である。

符号の説明

１００…無線通信ネットワーク、 ７００…処理

Claims (22)

1. ＣＤＭＡエアインタフェースを利用する無線通信ネットワークにおいて、短いメッセージに対する報告を伝達する方法であって、以下を具備する方法：
   第１の短いメッセージに対する報告への要求をそこに含んでいる第１の短いメッセージを受信すること；そして
   第１の短いメッセージに対する報告をそこに含んでいる第２の短いメッセージを送信すること。
2. 第１の短いメッセージはＳＭＳデリバーメッセージであり、第２の短いメッセージはＳＭＳデリバー報告メッセージである請求項１記載の方法。
3. ＳＭＳデリバー報告メッセージに基づいてＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵ（トランスファープロトコルデータユニット）を得ることをさらに具備する請求項２記載の方法。
4. 第１の短いメッセージはＳＭＳサブミットメッセージであり、第２の短いメッセージはＳＭＳサブミット報告メッセージである請求項１記載の方法。
5. ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵからＳＭＳサブミット報告メッセージを得ることをさらに具備する請求項４記載の方法。
6. 報告は第１の短いメッセージが正しく受信されたのか或いは誤って受信されたのかを示す第１の値を含む請求項１記載の方法。
7. 報告は第１の短いメッセージが遭遇した、誤りがもしあるのであれば、誤りのタイプを示す第２の値を含む請求項１記載の方法。
8. 報告はユーザデータを含む請求項１記載の方法。
9. 無線通信ネットワークはＧＳＭ１ｘネットワークである請求項１記載の方法。
10. 無線通信ネットワークはＣＤＭＡネットワークである請求項１記載の方法。
11. ＣＤＭＡエアインタフェースを利用する無線通信ネットワークにおいて、短いメッセージに対する報告を伝達する方法であって、以下を具備する方法：
    ＳＭＳデリバーメッセージに対する報告への要求をそこに含んでいるＳＭＳデリバーメッセージを受信すること；そして
    ＳＭＳデリバーメッセージに対する報告をそこに含んでいるＳＭＳデリバー報告メッセージを送信すること。
12. 以下をさらに具備する請求項１１記載の方法：
    ＳＭＳサブミットメッセージに対する報告への要求をそこに含んでいるＳＭＳサブミットメッセージを送信すること；そして
    ＳＭＳサブミットメッセージに対する報告をそこに含んでいるＳＭＳサブミット報告メッセージを受信すること。
13. ＳＭＳデリバー報告メッセージは、
    ＳＭＳデリバーメッセージが正しく受信されたのか或いは誤って受信されたのかを示す第１の値と、
    ＳＭＳデリバーメッセージが遭遇した、誤りがもしあるのであれば、誤りのタイプを示す第２の値とを含む請求項１１記載の方法。
14. ＣＤＭＡエアインタフェースを利用する無線通信ネットワークにおいて、短いメッセージに対する報告を伝達する方法であって、以下を具備する方法：
    ＳＭＳデリバーメッセージに対する報告への要求をそこに含んでいるＳＭＳデリバーメッセージを送信すること；
    ＳＭＳデリバーメッセージに対する報告をそこに含んでいるＳＭＳデリバー報告メッセージを受信すること；そして
    ＳＭＳデリバー報告メッセージに基づいてＳＭＳ−デリバー−報告ＴＰＤＵを生成すること。
15. 以下をさらに具備する請求項１４記載の方法：
    ＳＭＳサブミットメッセージに対する報告への要求をそこに含んでいるＳＭＳサブミットメッセージを受信すること；そして
    ＳＭＳ−サブミット−報告ＴＰＤＵに基づいて生成され、そしてＳＭＳサブミットメッセージに対する報告をそこに含んでいるＳＭＳサブミット報告メッセージを受信すること。
16. ＣＤＭＡエアインタフェースを利用する無線通信ネットワークにおいて、ＣＤＭＡエアインタフェースを介して受信された第1の短いメッセージに対する報告を伝達する方法であって、以下を具備する方法：
    第２の短いメッセージの中の第１のフィールドを第１の短いメッセージが正しく受信されたのか或いは誤って受信されたのかを示す値に設定すること；
    第２の短いメッセージの中の第２のフィールドを第１の短いメッセージが遭遇した、誤りがもしあるのであれば、誤りのタイプを示す値に設定すること；そして
    第２のメッセージを送信すること。
17. 第２のメッセージの中の第３のフィールドを第２の短いメッセージで送られるべきユーザデータに設定することをさらに具備する請求項１６記載の方法。
18. ＣＤＭＡエアインタフェースを利用する無線通信ネットワークにおいて、短いメッセージに対する報告を伝達することが可能な装置であって、以下を具備する装置：
    第１の短いメッセージに対する報告への要求をそこに含んでいる第１の短いメッセージを受信するための手段；そして
    第１の短いメッセージに対する報告をそこに含んでいる第２の短いメッセージを送信するための手段。
19. 第２の短いメッセージを対応するＴＰＤＵ（トランスファープロトコルデータユニット）に変換するための手段をさらに具備する請求項１８記載の装置。
20. 第２の短いメッセージは、
    第１の短いメッセージが正しく受信されたのか或いは誤って受信されたのかを示す第１の値と、
    第１の短いメッセージが遭遇した、誤りがもしあるのであれば、誤りのタイプを示す第２の値とを含む請求項１８記載の装置。
21. 無線通信ネットワークはＧＳＭ１ｘネットワークである請求項１８記載の装置。
22. 無線通信ネットワークはＣＤＭＡネットワークである請求項１８記載の装置。

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