JP2005529416A - 累積ヒストグラムの計算方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は累積ヒストグラムの計算方法に関する。この方法は少なくとも2つの加算が並行して用いられる複数の計算段階を含む。各加算は加算結果を算出することが可能である。加算は2つのヒストグラム値または1つのヒストグラム値と直前の計算段階で算出された1つの加算結果または直前の1つまたは2つの計算段階で算出された2つの加算結果とを用いて行われる。

Description

本発明は、N個のヒストグラム値から累積ヒストグラム値を計算する方法に関する。
本発明はまた、そのような方法を実施する計算回路に関する。
本発明はさらにまた、その方法の各段階を実行するプログラムコードインストラクションを含むプログラムに関する。
本発明は、例えば特にリアルタイムシステムにおける画像処理システム等に応用されるものである。
多くの画像処理方法は累積ヒストグラム(累積頻度表)を利用する。それは、例えば画像処理システムにおいてしばしば用いられるしきい値法またはセグメント法と共に用いられるケースである。
画像は普通、例えば、グレイレベル、クロミナンス値、または輝度値(ルミナンス値)のようなピクセル値(画素値)を有する複数のピクセル(画素)を含んでいる。それらのピクセル値は例えばグレイレベルの場合、0ないし255のインターバル値の中に位置している。ヒストグラムは与えられたピクセル値を有する画像のピクセルの数を表す。したがって各ピクセル値に対してヒストグラムはそのピクセル値を有するピクセルの数に等しいヒストグラム値を持っている。図1は0から7までの間のピクセル値をとる64ピクセルの場合のヒストグラムの一例を示すものである。この画像の場合、5ピクセルが0(ゼロ)値を持ち、10ピクセルが1という値を持っている等の例である。
ヒストグラムに基づいて累積ヒストグラムを計算することができる。累積ヒストグラムは与えられたピクセル値より小さいかそれに等しい(すなわち与えられたピクセル値以下の)値を持つ画像のピクセル数を表すものである。そのようにして各ピクセル値に対して累積ヒストグラムはそのピクセル値より小さいか、それに等しい値を持つピクセルの数に等しい累積ヒストグラムを持っている。図2は図1のヒストグラムから計算された累積ヒストグラムを示すものである。例えば57ピクセルが5以下のピクセル値を持っていることが分かる。
従来方法においてヒストグラム値からの累積ヒストグラム値の計算は、反復法方式に従い直前の反復過程から得られた累積ヒストグラム値に、この反復過程に対応するヒストグラム値を各反復過程ごとに加えることによって行われる。図1および2の例においては、ピクセル値0に対応する累積ヒストグラム値はピクセル値0に対応するヒストグラム値に等しい値をとる。第1反復過程においては、値1に対応するヒストグラム値が値0に対応する累積ヒストグラム値に加算される。このようにして値1に対応する累積ヒストグラム値が得られる。第2反復過程においては、値2に対応するヒストグラム値が値1に対応する累積ヒストグラム値に加算される。このようにして値2に対応する累積ヒストグラム値が得られる。同様の計算手順をすべてのヒストグラム値について実行することにより、すべての累積ヒストグラム値を得ることができる。
図3は、そのような累積ヒストグラムの反復計算を応用する動作を図表的に示したものである。この例は8個のレジスタ300ないし307に記憶された8個の値を有するヒストグラムに応用される。別の8個のレジスタ310ないし317は、7つの段階31ないし37で加算器3によって計算された累積ヒストグラム値を記憶するものである。
レジスタ300に記憶された0ピクセル値に対応するヒストグラム値は、レジスタ310にコピーされる。次に第1段階31において、加算器3がレジスタ301に記憶されたピクセル値1に対応するヒストグラム値をレジスタ310に記憶された累積ヒストグラム値に加算する。得られた結果はピクセル値1に対応する累積ヒストグラム値に対応しており、次にレジスタ311に記憶される。第2段階32において、加算器3がレジスタ302に記憶されたピクセル値2に対応するヒストグラム値をレジスタ311に記憶された累積ヒストグラム値に加算する。得られた結果はピクセル値2に対応する累積ヒストグラム値に対応しており、レジスタ312に記憶される。このような手順を進め、すべての累積ヒストグラム値を得ることができる。
加算器による上述の累積ヒストグラム計算は7段階を必要とすることが分かる。一般的に、N個のヒストグラム値を有する累積ヒストグラム計算は(N―1)段階を必要とする。したがって、そのような計算は比較的多くの処理時間を必要とする。これは特に処理時間が制約されるリアルタイム画像処理システムでは欠点となる。
本発明の目的は、少ない処理時間しか必要としない累積ヒストグラムを計算する方法を提供することである。
本発明による計算方法は冒頭に述べた計算方法において、少なくとも2つの並列加算を用いる計算段階を備え、1つの計算段階における各加算は2つのヒストグラム値または1つのヒストグラム値と、直前の計算段階で算出された1つの加算結果または直前の少なくとも1つの計算段階で算出された2つの加算結果と、に基づく加算結果を、導出することを特徴とする。
本発明は、与えられたピクセル値に対応する累積ヒストグラム値はその与えられたピクセル値より小さいかそれに等しいピクセル値に対応するヒストグラム値との和であるという事実を利用する。2つのデータによってなされる加算から両データ値の和を計算するのには種々の方法が存在する。例えば、従来技術による計算方法で用いられる反復法は、反復過程中にこの反復過程に対応するヒストグラム値を直前の反復過程から得られた値の和に加算する過程を含む。他の方法は、例えば対となる2つの値を並行して加算し、次に所望の和の値が得られるまで2つずつ一緒にして得られた結果を加算する過程を含む。
本発明によれば、同じ計算段階の中である一定の複数の加算が並行して行われる。そのため計算段階の数が従来技術に比較して減少する。したがって本発明による方法を実施するのに必要な処理時間は従来技術において必要な処理時間より短くなる。
本発明の好ましい実施態様における計算方法は、連続する少なくとも2つの直列計算段階を備え、各直列計算段階は、厳格に(strictly)Nより小さい複数のヒストグラム値を含む、ヒストグラム値のグループに対応する累積ヒストグラム値を計算するように実施される。
この好ましい実施態様によれば、計算段階中に並行して行われる加算の回数を減少させ、短い処理時間を維持することができる。この実施態様は、ヒストグラム値の数が多い場合に特に有利である。さらに本発明による方法が加算結果を記憶するレジスタを備えた回路によって利用されるとすれば、その有利な実施態様は、次に説明するように、必要とされるレジスタ数の減少を可能とする。
本発明はまた複数のヒストグラム値から累積ヒストグラム値を計算する計算回路にも関する。本発明による計算回路は、計算段階で並行して加算を実行することができる少なくとも2つの加算器を備え、1つの計算段階での各加算が、2つのヒストグラム値または1つのヒストグラム値と、直前の計算段階で算出された1つの加算結果または直前の少なくとも1つの計算段階で算出された2つの加算結果と、に基づく加算結果を、導出する。
本発明の以上に述べた考え方および他の考え方は実施例を参照して説明するところから明らかになり、また説明される。なお、図示の実施例は本発明の一実施例を示すものであって、なんら本発明を限定するものではない。
図4は8個のヒストグラム値に基づいて本発明により累積ヒストグラム値を計算する方法を示すものである。この方法は3段階41ないし43でそれぞれ並行して加算を実行する4つの加算器4aないし4dを用いて実行される。ヒストグラム値は8個のレジスタ300ないし307に記憶され、この方法によって計算された累積ヒストグラム値は他の8個のレジスタ310ないし317に記憶される。
第1段階41において、第1加算器4aはレジスタ300に記憶されたピクセル値0に対応するヒストグラム値とレジスタ301に記憶されたピクセル値1に対応するヒストグラム値との第1加算を行う。その結果として、ピクセル値1に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ311に記憶される。それと並行して、この第1段階41で他の3つの加算が第2加算器4b、第3加算器4c、および第4加算器4dによって行われる。第2加算器4bはピクセル値2に対応するヒストグラム値とピクセル値3に対応するヒストグラム値との加算を行う。第3加算器4cはピクセル値4に対応するヒストグラム値とピクセル値5に対応するヒストグラム値との加算を行う。第4加算器4dはピクセル値6に対応するヒストグラム値とピクセル値7に対応するヒストグラム値との間の加算を行う。これらの加算の結果は図4には示されていないレジスタに記憶される。
第2段階42において第1加算器4aがピクセル値2に対応するヒストグラム値と直前の段階で算出されたピクセル値1に対応する累積ヒストグラム値との加算を行う。その結果としてピクセル値2に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ312に記憶される。それと並行して第2加算器4bがピクセル値1に対応する累積ヒストグラム値と直前の段階で算出されたピクセル値2および3に対応する両ヒストグラム値の和との加算を行う。それによりピクセル値3に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ313に記憶される。それと並行して第3加算器4cがピクセル値6に対応するヒストグラム値と直前の段階で算出されたピクセル値4および5に対応する両ヒストグラム値の和との加算を行う。さらにそれと並行して第4加算器4dがピクセル値4および5に対応する両ヒストグラム値の和と直前の段階で算出されたピクセル値6および7に対応する両ヒストグラム値の和との加算を行う。
第3段階において第1加算器4aがピクセル値4に対応するヒストグラム値と第2段階で第2加算器4bによって算出された加算結果すなわちピクセル値3に対応する累積ヒストグラム値との加算を行う。それによりピクセル値4に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ314に記憶される。それと並行して第2加算器4bが第2段階42で第2加算器4bによって算出された加算結果と第1段階41で第3加算器4cによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値5に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ315に記憶される。それと並行して第3加算器4cが第2段階42で第2加算器4bによって算出された加算結果と第2段階42で第3加算器4cによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値6に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ316に記憶される。それと並行して最後に第4加算器4dが第2段階42で第2加算器4bによって算出された加算結果と第2段階42で第4加算器4dによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値7に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ317に記憶される。
図4に示された計算方法によって8個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムの計算が、従来技術における8回の計算に代わって3回の計算段階しか必要とされなくなる。したがってこの方法の実行は累積ヒストグラムの計算のために必要な処理時間を相当に減少させることができる。
図4に示された方法は8個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムの計算のために4つの加算を並行して行う。それにより、並行して行われる加算の回数を限定することが可能になる。例えば、そのような計算が加算器を含む回路によって実行されるものとすれば、加算のために用いられる回路面(circuit face)が制限されるので、加算の回数もしばしば制限される。しかしながら、本発明による方法は回路が並行して加算を実行しうる少なくとも2つの加算器を含む場合に実行可能なものである。
図5は8個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムを計算する本発明による方法の他の例を示すものである。この方法では2つの加算器を並行して用いる。
この方法は5つの段階51ないし55で並行して加算を実行する2つの加算器5aおよび5bによって実施される。ヒストグラム値は8個のレジスタ300ないし307に記憶され、この方法によって計算された累積ヒストグラム値は他の8個のレジスタ310ないし317に記憶される。
第1段階51において、第1加算器5aはレジスタ300に記憶されたピクセル値0に対応するヒストグラム値と、レジスタ301に記憶されたピクセル値1に対応するヒストグラム値との加算を行う。それによりピクセル値1に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ311に記憶される。それと並行して第2加算器5bがピクセル値4に対応するヒストグラム値とピクセル値5に対応するヒストグラム値との加算を行う。
第2段階52において第1加算器5aがピクセル値2に対応するヒストグラム値と第1段階51で第1加算器5aによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値2に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ312に記憶される。それと並行して第2加算器5bがピクセル値6に対応するヒストグラム値と第1段階51で第2加算器5bによって算出された加算結果との加算を行う。
第3段階53において第1加算器5aがピクセル値3に対応するヒストグラム値と第2段階52で第1加算器5aによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値3に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ313に記憶される。それと並行して第2加算器5bがピクセル値7に対応するヒストグラム値と第2段階52で第2加算器5bによって算出された加算結果との加算を行う。
第4段階54において第1加算器5aがピクセル値4に対応するヒストグラム値と第3段階53で第1加算器5aによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値4に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ314に記憶される。それと並行して第2加算器5bが第3段階53で第1加算器5aによって算出された計算結果と第1段階51で第2加算器5bによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値5に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ315に記憶される。
第5段階55において第1加算器5aが第3段階53で第1加算器5aによって算出された加算結果と第2段階52で第2加算器5bによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値6に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ316に記憶される。それと並行して第2加算器5bが第3段階53で第1加算器5aによって算出された計算結果と第3段階53で第2加算器5bによって算出された加算結果との加算を行う。それによりピクセル値7に対応する累積ヒストグラム値が得られ、レジスタ317に記憶される。
図5に示された方法によれば、8個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムの計算を、従来技術における8回の計算に代わって5回の計算段階しか必要とされなくなる。したがって並行して行われる加算処理の制限された回数によって、本発明による方法では累積ヒストグラムの計算のために必要な処理時間を相当に減少させることができる。
図5に示された方法はヒストグラム値の数が異なったり並列加算の数が異なったりする場合でも適用可能であることは明らかである。仮に累積ヒストグラムの計算のために並行して行われるA回の加算処理を伴うものとすれば、Aは2以上の整数である。図5に示されているものと同じ方法を利用するために、N個のヒストグラム値がピクセル値の数の増大に伴ってそれぞれM個のヒストグラム値からなるA個のグループに分割される。例えば図5に示されている方法においては、Nは8、Aは2であり、4個のヒストグラム値からなる2個のグループが存在することになる。第1グループはピクセル値0ないし3に対応するヒストグラム値からなり、第2グループはピクセル値4ないし7に対応するヒストグラム値からなっている。
もしNがAの倍数でない場合は、M個のヒストグラム値からなるA個のグループとN−MA個のヒストグラム値からなる1個のグループとが存在することになる。NがAの倍数であると仮定した場合の本発明の方法は、N−MA個のヒストグラム値からなる1個の付加的なグループが存在する場合についての次の説明から容易に推察されよう。
第1段階では各グループの第1ヒストグラム値と第2ヒストグラム値とを並行して加算処理して、A個のサブ累積ヒストグラム値を得る。第1グループ内においてこのようにして算出されたサブ累積ヒストグラム値はピクセル値1に対応する累積ヒストグラム値に対応する。
第2段階は各グループの第3ヒストグラム値を直前の段階で同じグループに対して計算されたサブ累積ヒストグラム値に並行して加算する処理を含む。
各グループの第4ヒストグラム値等々に対しても同様のやり方で手順を進める。結果として第1段階の後で、直前の段階で得られたヒストグラム値の和による第3ヒストグラム値からスタートして、それぞれ各グループの各ヒストグラム値に対して並行して行う加算処理を含むM−2回の計算段階が実行される。これらの計算段階は各グループにおいてM−2個のサブ累積ヒストグラム値を導出する。
上述の段階は、グループに対して並列に適用される従来技術による累積ヒストグラム計算方法の応用に相当する。
このようにして第1グループのヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値を得て、次のグループのサブ累積ヒストグラムを得ることができる。
次の段階において、第2グループの第1ヒストグラム値およびA−1個の第1サブ累積ヒストグラム値が第1グループの最後のヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値に並行して加算される。このようにして、第2グループのA個の第1ヒストグラム値に対応するA個の第1累積ヒストグラム値が得られる。
次の段階において、第2グループの次のA個のサブ累積ヒストグラム値が第1グループの最後のヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値に並行して加算される。
第2グループのヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値がすべて得られるまで同様の手順が進められる。
次の段階で第3グループの第1ヒストグラム値およびA−1個の第1サブ累積ヒストグラム値が直前の段階で算出された第2グループの最後のヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値に並行して加算される。このようにして、第3グループのA個の第1ヒストグラム値に対応するA個の第1累積ヒストグラム値が得られる。
次に、第3グループのヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値がすべて得られるまで上述の手順が進められる。
すべての累積ヒストグラム値が得られるまで他のグループに対する手順が同様に進められる。
図6は本発明による方法を実施するのに用いられうる回路を示すものである。この回路は、メモリ611および612、一時記憶レジスタ621ないし627、マルチプレクサ631ないし634、並びに加算器641および642を備えている。この回路は次に説明するように図5の方法を実施するのに用いることができる。
メモリ611および612はヒストグラム値を記憶するために用いられる。これらのメモリは例えばレジスタまたはレジスタバンクであってもよい。
第1段階51において、ピクセル値0に対応するヒストグラム値が第1メモリ611から第1一時記憶レジスタ621に送出され、そこからさらに第1マルチプレクサ631に送出され、またピクセル値1に対応するヒストグラム値が第1メモリ611から第2マルチプレクサ632に送出される。これら2つのピクセル値はマルチプレクサ631および632によって選択される。この目的のためにマルチプレクサ631および632は図6には示されていない制御回路によって制御される。これら2つのピクセル値は第1加算器641によって加算され、得られた加算結果は第2一時記憶レジスタ622に記憶される。それと並行して、第2加算器642が同様にピクセル値4および5に対応する両ヒストグラム値の加算を行い、その加算結果が第5一時記憶レジスタ625に記憶される。
一時記憶レジスタ622および625は累積ヒストグラム値を記憶する記憶装置、例えば図5のレジスタ310ないし317に接続される。そのため、もし計算段階で加算結果が累積ヒストグラム値に一致すると、その結果は図6には示されていない他の制御回路によって記憶装置にロードされる。
第2段階52において第1加算器641がピクセル値2に対応するヒストグラム値と第2一時記憶レジスタ622に記憶された値との加算を実行する。そこで第1マルチプレクサ631が後者の値を選択し、それを第1加算器641に送出する。
加算結果が第1加算器641または第2加算器642によって算出されると、それはそれぞれ第2一時記憶レジスタ622または第5一時記憶レジスタ625に記憶される。次に両一時記憶レジスタに先に記憶されていた値が次の一時記憶レジスタ、すなわち第3一時記憶レジスタ623または第6一時記憶レジスタ626にシフトされる。
このようにして第1加算器641によって算出された加算結果は第2一時記憶レジスタ622に記憶され、次に直前段階で算出された加算結果が第3一時記憶レジスタ623に記憶される。それと並行して、第2加算器642がピクセル値6に対応するヒストグラム値と第5一時記憶レジスタ625に記憶された値との加算を行う。
第3段階53において第1加算器641がピクセル値3に対応するヒストグラム値と第2一時記憶レジスタ622に記憶された値との加算を行う。それと並行して第2加算器642がピクセル値7に対応するヒストグラム値と第5一時記憶レジスタ625に記憶された値との加算を行う。
第4段階54において第1加算器641がピクセル値4に対応するヒストグラム値と第2一時記憶レジスタ622に記憶された値との加算を行う。それと並行して第2加算器642が第2一時記憶レジスタ622に記憶された値と第6一時記憶レジスタ626に記憶された値との加算を行う。実際、第2段階52で第2加算器642によって算出された加算結果は第4段階54で第6レジスタ626に記憶される。
第5段階55において第1加算器641が第3一時記憶レジスタ623に記憶された値と第7一時記憶レジスタ627に記憶された値との加算を行う。それと並行して第2加算器642が第3一時記憶レジスタ623に記憶された値と第6一時記憶レジスタ626に記憶された値との加算を行う。
図4および5に示された方法は8個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムの計算に適用される。ヒストグラム値の数が多い場合、各段階で並列に実行されるべき加算の数が増大する。例えば、256個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムを計算するためには、図4の方法は並行して128回の加算処理を必要とすることになる。もし、この方法が回路によって実行される場合、必要とされる加算器の数が増大し、それが欠点となりうる。その理由は加算器が回路内で大きなシリコン面をカバーしてしまうからである。
する相当なものである。
図7はこの欠点を緩和する本発明の好ましい実施態様による方法を示すものである。この方法は15個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムをそれぞれ並行する2つの加算しか要求しない10回の計算段階で計算するように構成されている。この方法は直列に行われる2つの直列計算段階を含んでおり、その第1直列計算段階は段階71ないし75を含み、第2直列計算段階は段階76ないし80を含む。
第1段階71において、ピクセル値0ないし7に対応するヒストグラム値が8個のレジスタ700ないし707にロードされる。5つの第1段階71ないし75でこれらの値に基づいて、図5に示されている方法の5つの段階51ないし55で行われる動作と同等の動作が行われる。これによりピクセル値0ないし7に対応する8個の累積ヒストグラム値を得ることができる。次に8個のレジスタ710ないし717に一時的に記憶されたこれら8個の累積ヒストグラム値が図7には示されていない記憶装置に送出される。
第6段階76において、ピクセル値7に対応する累積ヒストグラム値がレジスタ700に送出され、ピクセル値8ないし14に対応するヒストグラム値が7個のレジスタ701ないし707にロードされる。段階76ないし80において、レジスタ700ないし707に記憶された値に基づいて、図5に示されている方法の5つの段階51ないし55で行われる動作と同等の動作が行われる。これによりピクセル値8ないし14に対応する7個の累積ヒストグラム値を得ることができる。次に7個のレジスタ711ないし717に一時的に記憶されたこれら7個の累積ヒストグラム値が記憶装置に送出される。
一般的方法では画像におけるピクセル値の数は2の累乗である。ピクセル値のこの累乗数が16である場合、すなわち累積ヒストグラムが16個のヒストグラム値に基づいて計算されるべき場合は、図7の方法を容易に利用することができる。実際、この方法は15個の第1累積ヒストグラム値の計算を可能としている。ピクセル値15に対応する最後の累積ヒストグラム値を計算するために、段階80で、レジスタ717に記憶された累積ヒストグラム値がレジスタ700に送出され、図5の方法の第1段階51に対応する付加段階が実行される。
この実施態様は本発明の方法が回路によって実施される場合に特別な利点をもたらす。実際、図7の方法は図6の回路によって利用されうるものである。次にこの回路は第1直列計算段階でm個のヒストグラム値、例えば8個のヒストグラム値からなるグループを処理し、次にm個の第1累積ヒストグラム値を計算する。次にこの回路はm−1個のヒストグラム値からなるグループを処理する。結果として、ヒストグラム値の数がどうであっても、この好ましい実施態様は少数の加算器を備えた回路によって実行可能であり、一方、従来技術に比較して要求される計算段階の数が少ない。さらに本発明の好ましい実施態様による方法を利用する回路は加算結果を記憶する一時記憶レジスタを限られた数しか必要としない。事実上、一連の計算段階は直前の直列計算段階で算出された加算結果を利用することはなく、ただ直前の直列計算段階で算出された累積ヒストグラム値を利用だけである。したがって、2つ以上の計算段階で加算結果をバックアップする必要がない。
例えば図6に示されている本発明の好ましい実施態様を実現する回路は、256個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムを計算するために、従来技術による255個の計算段階の代わりに、5+5×35+3=173の計算段階しか必要としない。
当然のことながら、本発明のこの好ましい実施態様を連続的に実施するために、図4による方法の計算段階を利用することも可能である。その場合、256個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムの計算には、3+35×3+3=111の計算段階が必要である。この方法は単に4個の加算器しか備えない回路によって実行可能である。
図4,5および7に示された例と同様の多数の方法が本発明により推察できることは明らかである。例えば、256個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラムを計算するために、複数の直列計算段階を実行することができる。ここで第1直列計算段階は16個の第1ヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値を計算するものであり、第2直列計算段階は次の15個の第1ヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値を計算するものであり、第3直列計算段階はさらに次の15個の第1ヒストグラム値に対応する累積ヒストグラム値を計算するものであり、以下同様の計算が行われる。これらの計算段階には、例えば並行動作する4つの加算器を利用することができる。
図6に示されたものと同様の回路はピクセルをスクリーン上に表示するためのピクセル値を計算するように構成された画像処理システムにおいて利用することができる。このような画像処理システムは、例えばデコーダ(復号器)や、セットトップボックス、テレビジョン、中央コンピュータ装置、あるいはコンピュータスクリーンに組み込んで用いることができる。このような画像処理システムは、少なくとも1つの画像を表す信号を送信しうる少なくとも1つの送信機、送信ネットワーク、および前記信号を受信しうる受信機を備えた通信ネットワークにおいて用いることができる。
原理的に本発明による方法は適当にプログラムされた集積回路によって実現することができる。プログラムメモリに含まれたインストラクションのセットは前述の種々の段階を実行するために集積回路に命令を出すことができる。インストラクションのセットは、例えばインストラクションのセットがコーディングされたディスクのようなデータキャリアからそのデータを読み出すことによってプログラムメモリにロードされうる。読み出しは例えばインターネットのような通信ネットワークを介して実行することも可能である。その場合、関心を持つ人の処理内容に従ったインストラクションのセットをサービスプロバイダが提供することになる。
「備える(to comprise)」という動詞およびその活用形は広義に解釈されるべきものあって、この動詞の対象となる構成要素とは異なる他の要素の存在を排除するものではなく、また構成要素に単数または複数の積極的表現が存在しない場合は、そのいずれもが含まれるべきものである。
ヒストグラムの一例を示すグラフである。 図1のヒストグラムから計算された累積ヒストグラムを示すグラフである。 図2の累積ヒストグラムを計算する従来技術の方法を説明するための説明図である。 本発明による方法の第1例を説明するための説明図である。 本発明による方法の第2例を説明するための説明図である。 図5に示されている方法を実施する回路を示す回路図である。 本発明の好ましい実施態様による方法を説明するための説明図である。

Claims (8)

  1. N個のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラム値の計算を実行する、画像を処理する方法において、少なくとも2つの並列加算を用いる計算段階を備え、1つの計算段階における各加算は2つのヒストグラム値または1つのヒストグラム値と、直前の計算段階で算出された1つの加算結果または直前の少なくとも1つの計算段階で算出された2つの加算結果と、に基づく加算結果を、導出することを特徴とする累積ヒストグラム値の計算を実行する、画像を処理する方法。
  2. 連続する少なくとも2つの直列計算段階を備え、各直列計算段階は、厳格にNより小さい複数のヒストグラム値を含むところのヒストグラム値のグループに対応する、累積ヒストグラム値を計算するように実施されることを特徴とする請求項1に記載の画像を処理する方法。
  3. 計算段階で並行して加算を実行することができる少なくとも2つの加算器を備え、1つの計算段階での各加算が、2つのヒストグラム値または1つのヒストグラム値と、直前の計算段階で算出された1つの加算結果または直前の少なくとも1つの計算段階で算出された2つの加算結果と、に基づく加算結果を、導出することを特徴とする複数のヒストグラム値に基づく累積ヒストグラム値を算出する計算回路。
  4. 請求項3に記載の計算回路を備えた画像処理システム。
  5. 請求項4に記載の画像処理システムを少なくとも1つ備えたセットトップボックス。
  6. 画像を表示するように構成された少なくとも1つのスクリーンと請求項4に記載の画像処理システムとを備えた装置。
  7. 少なくとも1つの画像を表す信号を送信することができる少なくとも1つの送信機と、送信ネットワークと、前記信号を受信することができる受信機と、請求項4に記載の画像処理システムとを備えた通信ネットワーク。
  8. プロセッサ上でプログラムが実行されるとき請求項1または2に記載の方法の段階を実行するプログラムコードインストラクションを備えたプログラム。
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