JP2005529385A - 旅程データを構文解析するためのシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、コンピュータデバイス（図２）上で旅程データを構文解析するためのシステムおよび方法を提供する。アーキテクチャとして、該システムは、旅程データを取得するデータ取得モジュールと、旅程データをコンピュータによる読み取り可能な旅程データに構文解析する構文解析モジュール（１６０）とを含む。該システムはさらに、コンピュータによる読み取り可能な旅程データで所定のユーザ形式を生成する生成モジュールを含む。本発明はまた、コンピュータデバイス上で旅程データを構文解析する方法としても考えることができる。本発明による方法は、（１）旅程データを提供すること、（２）旅程データをコンピュータによる読み取り可能な旅程データに構文解析すること、（３）コンピュータによる読み取り可能な旅程データで所定のユーザ形式を生成すること、とによって行われる。

Description

関連出願の参照
本願は、参照によって全体に組み込むことによって「電子メール旅程構文解析」と題する２００２年５月１７日出願の米国仮出願第６０／３８１，３５８号の利益を請求するものである。

発明の属する技術分野
本発明はデータおよびファイルを構文解析するための方法およびシステムに関する。より詳細には、本発明は電子メールあるいは旅程データを構文解析するための方法およびシステムに関する。

背景技術
オンラインによる旅行システムが近年よく見られるようになってきている。旅行システムのソフトウェアは、コンピュータシステム上の画面を通じてユーザに航空機、ホテル、車のレンタルそして他の旅行代理店のデータベースへのアクセスを提供している。最もよく知られたオンライン旅行システムには、航空機予約システム、例えばエクスペディア（Ｅｘｐｅｄｉａ）、オービッツ（Ｏｒｂｉｔｚ）といったシステムが含まれるものがある。一般の人々がよりコンピュータに慣れてきているため、旅行システムにはインターネットを使用してアクセスすることが最も多くなってきている。

しかしながら、オンラインでアクセスしたり予約したりすることができる旅行サービスがあまりに多いので、これらすべてのデータを好都合な形式で関連付けさせるには問題がある。多くの場合、ユーザは取った異なる予約について、旅程、電子メールあるいは他の通知を別々に印刷する。ユーザのなかには、デイタイマー（Ｄａｙ−Ｔｉｍｅｒ）（登録商標）ノートブックやマイクロソフト・アウトルック（Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｏｕｔｌｏｏｋ）（登録商標）のようなタイプのソフトウェアや、パーム携帯型デバイスなどの他のスケジュール帳にメモを取ることもある。いまだに、すべてのデータを手作業で処理しなくてはならず、人為的ミスや疲労を引き起こす原因となる。

したがって、当業界にはこれまで取り組むことのなかった、迅速にそして効率よく好都合な形式で旅行データを関連付けする際の上記の欠点に取り組む必要性がある。

発明の開示
本発明は、旅行データを構文解析するためのシステムおよび方法を提供する。本発明は、サーバやクライアントシステムなどのコンピュータデバイス上の構文解析システムとして概念的に説明されうる。アーキテクチャとしては、システムは、旅程データを取得するデータ取得モジュールと、旅程データをコンピュータによる読み取り可能な旅程データに構文解析する構文解析モジュールとを含む。システムはさらに、コンピュータによる読み取り可能な旅程データで所定のユーザ形式を生成する生成モジュールを含む。

本発明はまた、コンピュータデバイス上で旅程データを構文解析するための方法としても考えることができる。本発明はまた、サーバやクライアントシステムなどのコンピュータデバイス上で旅程データを構文解析するための方法としても概念的に説明されうる。本発明による方法は、（１）旅程データを提供するステップと、（２）旅程データをコンピュータによる読み取り可能な旅程データに構文解析するステップと、（３）コンピュータによる読み取り可能な旅程データで所定のユーザ形式を生成するステップとによって行われる。

発明の詳細な説明
以下に説明する本発明は、本発明の構文解析システムを使用するすべてのコンピュータシステムに適用することができ、コンピュータデバイス上で旅程データを作成したり更新したりする。以下の説明は単一のコンピュータに関するものであるが、旅程データを構文解析するシステムおよび方法は、複数のコンピュータデバイスがローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、広域ネットワーク（ＷＡＮ）、またはＬＡＮとＷＡＮの組み合わせで通信するネットワーク化されたコンピュータ配置で実施することもできる。

本発明の構文解析システムは二つの目的、（１）ユーザのパーソナルコンピュータデバイスやサーバに対して必要なトラベルデータをまとめておくこと、および（２）特にモバイルに関連がある更新されたトラベルデータをユーザに送ること、を達成するものである。

モバイルの専門家は多数の移動コンピュータデバイスを携帯するが、それらはすべて特定の用途や接続特性を有し、それによって各デバイスは単に特定の移動使用状況にのみ適したものとなっている。このデバイスの多様性により起こる明らかなユーザ問題が、これらのリモートデバイスの情報、限定するわけではないがトラベル情報を含めて、情報の整理である。本発明の構文解析システムは、電子メールから構文解析され、カレンダーにまとめられたユーザのトラベル情報の普遍的な変換および体系を提供する。しかし、本発明の構文解析システムは、他のタイプの情報を構文解析したり、それを取引、カレンダー、ＴｏＤｏ（するべきこと）、メモ、個人情報データを介してコンピュータデバイス上で整理したりするのに利用することができる。たとえば、本発明の構文解析システムは以下をサポートする。
・オフィス（Ｏｆｆｉｃｅ） ＰＣ（Ｏｕｔｌｏｏｋ，他の個人情報管理（ＰＩＭ）等）
・ホーム（Ｈｏｍｅ） ＰＣ（Ｏｕｔｌｏｏｋ，＋他のＰＩＭ等）
・パーム（Ｐａｌｍ） ＯＳデバイス（ｎａｔｉｖｅ ＰＩＭ ａｐｐｓ等）
・Ｗｉｎ ＣＥ ＯＳデバイス（Ｐｏｃｋｅｔ Ｏｕｔｌｏｏｋ等）
・ウェブ（Ｗｅｂ）ブラウザ（ｆｕｌｌ ＰＩＭ ｉｎｆｏ等）
・ＷＡＰ電話（ｆｕｌｌ ＰＩＭ ｉｎｆｏ等）
・非ＷＡＰ電話（ＳＭＳ ｓｕｐｐｏｒｔ等）
本発明の構文解析システムはまた、ユーザデバイス上で関連する流動情報を構文解析する。これらの広いガイドラインは配信される情報のタイプを示すのに役立つ。
・ユーザが有する特定のトラベルアレンジメントで定義する情報
・ユーザが有する特定のアポイントメントで定義する情報
・ユーザが有する特定の小旅行で定義する情報
・ユーザが有する特定の取引で定義する情報
・ユーザが有する特定の取引企業で定義する情報
・ユーザが有する取引企業の特定の財務情報で定義する情報
・ユーザが有する特定の競合情報で定義する情報
・ユーザが有する競合相手の特定の財務および販売情報で定義する情報
・ユーザが有する競合相手の特定の製品情報で定義する情報
・いつでもどこでもユーザが必要とする一般的な情報
トラベル情報を本発明の構文解析システムと併せて使用することで、モバイル情報の高い処理能力での配信を提供することができる。好ましい実施形態では、ユーザが、限定するわけではないがトラベル情報を含む特定のタイプのデータの自動構文解析を指定することができる。代替実施形態では、ユーザがどの文書またはデータソースを構文解析するか指定することができる。

ウィザードタイプのインターフェースを介して、ユーザは本発明の構文解析システムで処理する特定の関連文書またはデータソースを指定することができる。ユーザ指定のソースは、システムの所定のデータソースに追加されるものであったり、あるいはそれに代わるものであったりする。この情報に基づいて本発明の構文解析システムは様々なコンテンツプロバイダからの重要な関連データをまとめて処理し、それをユーザのコンピュータデバイスに配信する。たとえば、ユーザがシアトルへの旅行を予定していると、旅行の数週間前から、ユーザのリモートデバイスに天候、フライト情報、道案内、ホテル情報、車のレンタル情報、タクシーについての情報を、ユーザの選択で、所定の機能としておよび／またはデバイスの受信した要求として配信する。この情報をユーザのリモートデバイスで受信すると、ユーザのためのまとまった文書に構文解析することができる。

旅行前また旅行中、トラベル情報をユーザのモバイルデバイス上で追加／削除／更新することができる。同様に、カレンダーのアポイントメントに基づいて、そのアポイントメントを成功させるのに有用な企業情報や指示などをユーザは受信することができる。すべてのコンテンツは、ユーザの様々な移動デバイスに、そのデバイスの機能やユーザの設定に基づいて、高い処理能力で配信される。財務、販売、株価表示器情報、製品、競合会社情報などの情報を構文解析してユーザの移動デバイスにまとめて構成することもできる、警報条件を設定して、関連アイテム、たとえば、フライト状況や、交通ニュース、天候更新、株価、アポイントメント情報、通勤情報を監視するようにすることもできる。

本発明の構文解析システムは、階段状のアーキテクチャ（例えば、クライアント、ビジネスロジックサービス、データストレージに個別の層からなるアーキテクチャ）とすることができるが、これに限定するわけではない。このアーキテクチャによって、中央データベースのデータと対話する多数の方法とともにスケーラビリティを提供する。アプリケーションを一つのコンピュータに備えることもでき、またはスケーラビリティおよび信頼性のために複数のコンピュータにまとめて備えることもできる。これらのコンピュータは、サーバ、クライアントデバイス、あるいはそれらの組合せとすることもできる。各コンピュータデバイスが構文解析システム自体を実行させるか、あるいはそのローカルデータストアを構文解析システムの出力を含む中央データストアとまとめる。

旅程データをサードパーティーの販売者から渡して、中央データベースに保存して、本発明の構文解析システムで形式を合わせることができる。特定のユーザにとってのコンテンツは直接ウェブサイト上などで利用することができ、またオフライン観賞用に、構文解析してユーザデバイスにダウンロードする。

構文解析と整理機能を提供するために、ソフトウェアを各ユーザデバイスにインストールする。このソフトウェアはトラベル情報を特定ユーザデバイスの特定フォーマットに変換し、マッピングする。構文解析および整理セッションの間のクライアント／サーバ通信が、限定するわけではないがＨＴＴＰを介して実行され、ファイアフォール問題を排除することができる。本発明の構文解析システムはまた、ユーザがＩＳＰあるいは他の安全性が低い接続を介してインターネットに構文解析し一体化するＨＴＴＰＳ（ＳＳＬ）をサポートしてもよい。

本発明の構文解析システムは、中央データベース１２などのデータストアを含む。このデータストアは拡張可能であり、データストアへのアクセスは一組のデータアクセスＡＰＩを介して実行することができる。データアクセスＡＰＩはデータベースから構文解析システムのコンポーネントやサービスを分断するのに役立つ。このアーキテクチャによって、データベースへのアクセスを制御、プールすることによってスケーラビリティや信頼性を高めることができ、コアコンポーネントやサービスを変更することなく、データストアを他のプラットフォームに移すフレキシビリティが得られる。このデータストアはマイクロソフトＳＱＬサーバ（Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ ＳＱＬ Ｓｅｒｖｅｒ）といったリレーショナルデータベースとすることもできるが、これに限定するわけではない。あるいは、これらに限定するわけではないが、マイクロソフト・エクスチェンジ（Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｅｘｃｈａｎｇｅ）やロータス・ドミノ（Ｌｏｔｕｓ Ｄｏｍｉｎｏ）などのサーバ側の電子メールやＰＩＭ情報の保存に使用するのと同じデータベースにすることもできる。また、これらに限定されることはないが、マイクロソフト・アウトルック（Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｏｕｔｌｏｏｋ）やポケットＰＣポケットアウトルック（Ｐｏｃｋｅｔ ＰＣ Ｐｏｃｋｅｔ Ｏｕｔｌｏｏｋ）などのクライアント側の電子メールやＰＩＭ情報の保存に使用するのと同じデータベースとすることもできる。

構文解析システムの出力は様々な方法でユーザに提示することができる。ユーザのＰＩＭアプリケーションを介して提示することもできる。たとえば、構文解析システムが、ユーザの構文解析した旅程に基づいてユーザが予定している出張に応じて職場を離れているときの（外出）カレンダーへの入力を作成することができる。また構文解析システムは、ユーザが予約した各フライトについて別々にカレンダー入力を作成することもできる。カレンダーへの入力はすべてのユーザデバイスに出力することができる。また出力を、ＨＴＭＬページなどのユーザインターフェース（ＵＩ）を介して提示することもできるが、これに限定するわけではない。これには一貫したユーザの使いやすいように形式を整えたユーザの旅行情報すべてが含まれる。この形式を整えた情報は、ウェブサイト上やユーザのデバイスへ提示することができる。出力はＷＡＰ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を介して提示することができ、ユーザは自分の旅行情報にＷＡＰ対応のほとんどの携帯電話を介してアクセスすることができる。また出力を、警報メッセージを通じて提示することもでき、メッセージを適切な時に、電子メール受信可能な携帯電話機やポケットベルあるいは他のデバイスに送信する。これらの警報メッセージにはフライトリマインダ、その日の旅程あるいは構文解析システムから抽出した他の情報を含めることができる。

ＷＡＰやウェブサービスを中央データストアに接続すると、ユーザは中央データストアに保存されているデータに対して直接働きかけることができる。ユーザの接続中にデータストア中のデータにされた変更を、キューに入れて送信する。すべてのデータのリモートデバイスへの送信は、所定のスケジュールされた更新および／またはユーザの要求によって、ユーザの操作で起動することができる。ＷＡＰ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）サービスはユーザに対して無線端末のＷＡＰブラウザで作動する。構文解析システムはＷＡＰゲートウェイを提供することはなく、それはユーザの無線キャリアで得られる。

警報エンジンでユーザの旅行データを監視し、警報条件を満たしたとき警報をキューに入れてユーザに送信する。また警報をデータストアによってユーザのリモートデバイスに送信して、旅行データのダウンロードを開始するようにすることもできる。現在、構文解析システムは、データやダウンロード要求を、他のタイプのデータと同様に構文解析するための警報を発する。警報を電子メールメッセージとしてＳＭＴＰサーバを介して送信することができ、ＳＭＳ（Ｓｈｏｒｔ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｅｒｖｉｃｅ）メッセージとして形式を整えることもできる。これにより構文解析システムは、標準の電子メールクライアントに加えて、電子メール使用可能な無線電話機やポケットベルに警報を送信することができる。

次に図面を参照して説明する。なお、図面においていくつかの図を通じて同じ符号は同じ要素を示す。図１は、本発明の好ましい実施形態に関連して使用する構文解析システムを使用するシステム１０の基本コンポーネントを示す。システム１０は、リモートクライアントシステム１５、１７、１８および２３を含む。各クライアントにはアプリケーションが備わっており、ローカルデータストア１６を備えることもできる。コンピュータサーバ１１および２１はアプリケーションを備え、サーバ１１はさらに、クライアントシステム１５、１７、１８および２３がネットワーク１３上でそれぞれ断続的な接続１４（ａ−ｄ）を介してアクセスするサーバデータベース１２を含む。サーバ１１はコンピュータネットワークに対して管理ソフトウェアを実行し、ネットワークの一部あるいはすべてとデバイスに対するアクセスを管理する。クライアントシステム１５、１７、１８および２３は、データベース１２に保存されているサーバデータを共有しており、限定するわけではないがたとえば、インターネット、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、広域ネットワーク（ＷＡＮ）などのネットワーク１３上で、モデムを使用する電話線、あるいは他の同様のネットワークを通じてサーバ１１にアクセスしてもよい。サーバ１１はまた、本書で説明したものに限定するわけではないが、それらを含むネットワークの組み合わせを通じて、クライアントシステム１５、１７、１８および２３に接続することができる。サーバ１１はまた、一組織内でローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）に接続してもよい。

システム１０の構造や操作によって、サーバ１１およびそれに関連付けされるデータベース１２は、これまでの周知のシステムよりも効率よくクライアントを扱うことができる。とくに、本発明の構文解析システムはコンピュータデバイス上でトラベルデータを整理する方法を提供する。周期的に、所定の文書あるいはデータソースが処理されると、これらの文書あるいはデータソースは、構文解析して所定タイプの情報を抽出するためのデータとすることができる。

クライアントシステム１５、１７、１８および２３はそれぞれ、リモートサイトに位置づけしてもよい。クライアントシステム１５、１７、１８および２３にはＰＣ、ワークステーション、ラップトップ型コンピュータ、パーム、ポケットＰＣ，ＰＤＡ、ポケットベル、ウェブブラウザデバイス、ＷＡＰデバイス、携帯電話等が含まれるが、これらに限定されるわけではない。したがって、リモートクライアントシステム１５、１７、１８および２３の一つのユーザが現在のトラベル情報を入手しようとすると、リモートクライアントシステム１５、１７、１８または２３は、限定するわけではないが、たとえばＷＡＮ，インターネットまたは電話線などのネットワーク１３上で通信し、サーバ１１にアクセスする。サーバ１１は次いで、構文解析したトラベル情報をリモートクライアントシステム１５、１７、１８または２３に送ることができ、あるいは、そのままのデータをリモートクライアントシステム１５、１７、１８または２３に送って、リモートシステムが所望のトラベル情報を構文解析してもよい。

メールサーバや他のアプリケーションを実行するサードパーティー販売者のコンピュータシステム２１およびデータベース２２に、サーバ１１またはリモートクライアントシステム１５、１７、１８あるいは２３がアクセスして、リモートデバイスに配布するための更新したトラベル情報を得るようにすることもできる。サードパーティーの販売者のコンピュータシステム２１およびデータベース２２から入手したデータはサーバ１１またはデータベース１２に保存して、後にユーザのリモートデバイス１５、１７、１８および２３がアクセスできるようにする。また、あるタイプのデータについては、リモートクライアントシステム１５、１７、１８および２３が直接ネットワーク１３を使用してサードパーティーの販売者にアクセスするようにすることも考えられる。

図２に示すのは、図１に示したように、本発明の構文解析システム１００を使用するコンピュータシステムデバイスの一例を示すブロック図である。コンピュータシステムデバイスは、サーバ１１あるいはリモートデバイス１５、１７、１８および２３とすることができる。リモートデバイス１５、１７、１８および２３には、ＰＣ、ワークステーション、ラップトップ型コンピュータ、ＰＤＡ、ポケットベル、ＷＡＰデバイス、非ＷＡＰデバイス、携帯電話、パームデバイス等が含まれるが、これらに限定されるわけではない。リモートデバイス１５、１７、１８および２３のコンポーネントは実にサーバ１１で説明したもの（図１）と同じである。しかしながら、ユーザリモートデバイス１５、１７、１８および２３におけるコンポーネントを一般の機能においてさらに制限することができることも考えられる。

一般に、図２に示すように、ハードウェアアーキテクチャとして、コンピュータデバイス１１、１５、１７、１８、２１および２３は、本書では、ローカルインターフェース４３を介して通信可能に接続されているプロセッサ４１、メモリ４２および一つまたは複数の入出力（Ｉ／Ｏ）デバイス（あるいは周辺装置）を含む。ローカルインターフェース４３は、たとえば、この分野で周知のように一つまたは複数のバス、または有線接続あるいは無線接続とすることができるが、これらに限定されるわけではない。ローカルインターフェース４３は、通信を可能にするためにさらなる要素、たとえば、コントローラ、バッファ（キャッシュ）、ドライバ、リピータ、およびレシーバを含んでもよいが、説明簡略のために省略する。さらに、ローカルインターフェース４３には、上述のコンポーネント間での適切な通信を可能にするためにアドレス、コントロール、および／またはデータ接続を含めることができる。

プロセッサ４１は、メモリ４２に保存することができるソフトウェアを実行するためのハードウェアデバイスである。プロセッサ４１は、実質的に特注のあるいは市販のプロセッサ、中央処理装置（ＣＰＵ）またはコンピュータ１１、１５、１７、１８、２１および２３に関連付けされるいくつかのプロセッサ間の補助プロセッサ、（マイクロチップの形状の）半導体ベースのマイクロプロセッサあるいはマクロプロセッサとすることができる。適切な市販のマイクロプロセッサには、インテルコーポレーション（米国）の８０ｘ８６またはペンティアム（Ｐｅｎｔｉｕｍ）シリーズのマイクロプロセッサ、ＩＢＭ（米国）のＰｏｗｅｒＰＣマイクロプロセッサ、サンマイクロシステムズ社のＳｐａｒｃマイクロプロセッサ、ヒューレットパッカード社（米国）ののＰＡ−ＲＩＳＣシリーズマイクロプロセッサ、またはモトローラ社（米国）の６８ｘｘｘシリーズマイクロプロセッサがある。

メモリ４２には、揮発性メモリ素子（たとえば、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ）とスタティックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）を含むランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）等）、不揮発性メモリ素子（たとえば、ＲＯＭ、消去・プログラム可能読み取り専用メモリ（ＥＰＲＯＭ）、電気的消去・プログラム可能読み取り専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、プログラム可能読み取り専用メモリ（ＰＲＯＭ）、テープ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ（ＣＤ−ＲＯＭ）、ディスク、フロッピーディスク、カートリッジ、カセット等）のいずれか一つまたは組み合わせを含めることができる。さらに、メモリ４２には電子、磁気、光学および／または他のタイプの記憶媒体を実装しても良い。注目するべきことに、メモリ４２は分散型アーキテクチャとし、さまざまなコンポーネントを互いに離して配置してはいるが、プロセッサ４１からアクセスすることができることとする。

メモリ４２におけるソフトウェアには、一つまたは複数の別個のプログラムを含めてもよく、そのそれぞれに論理機能を実行するための実行命令を並べたリストが含まれる。図２に示す例では、メモリ４２におけるソフトウェアに適切なオペレーティングシステム（Ｏ／Ｓ）５１および本発明の構文解析システム１００が含まれる。同様に含まれるのが、電子メールシステム８０である。

網羅するものではないが、適切な市販のオペレーティングシステム５１の例として、マイクロソフト社（米国）のＷｉｎｄｏｗｓオペレーティングシステム、Ｎｏｖｅｌｌ社（米国）から入手可能なＮｅｔｗａｒｅオペレーティングシステム、ＩＢＭ（米国）から入手可能なオペレーティングシステム、多くの販売者から入手可能なＬＩＮＵＸオペレーティングシステム、そして多くの販売者、たとえば、ヒューレットパッカード社（米国）、サンマイクロシステムズ社およびＡＴ＆Ｔ社（米国）からの購入により入手可能なＵＮＩＸオペレーティングシステムが挙げられる。オペレーティングシステム５１は本来、構文解析システム１００などの他のコンピュータプログラムの実行を制御し、スケジューリングと、入出力制御と、ファイルおよびデータ管理と、メモリ管理と、通信制御および関連サービスを提供する。しかしながら、発明者の理解するところでは、本発明の構文解析システム１００は他の市販のオペレーティングシステムにも適用可能である。

構文解析システム１００はソースプログラム、実行可能プログラム（オブジェクトコード）、スクリプト、または実行すべき命令セットを備える他の何らかのエンティティとすることができる。ソースプログラムの場合、そのプログラムは通常コンパイラ、アセンブラ、インタプリタ等、それらはメモリ４２に含めても含めなくてもよいが、それらを介して変換され、Ｏ／Ｓ ５１と共同して適切に動作するようにしている。さらに、構文解析システム１００は（ａ）データとメソッドのクラスを有するオブジェクト指向型プログラミング言語として、あるいは（ｂ）ルーチン、サブルーチンおよび／または機能を有する手続き指向型プログラミング言語として書くことができ、限定するわけではないが、例として、Ｃ、Ｃ＋＋、Ｐａｓｃａｌ、ＢＡＳＩＣ、ＦＯＲＴＲＡＮ、ＣＯＢＯＬ、Ｐｅｒｌ、Ｊａｖａ、ＡＤＡ等が挙げられる。

Ｉ／Ｏデバイスには、限定するわけではないが、たとえば、キーボード４５、マウス４４、スキャナ（図示せず）、マイクロフォン（図示せず）等の入力装置を含めてもよい。さらに、Ｉ／Ｏデバイスにまた、限定するわけではないが、たとえば、プリンタ（図示せず）、ディスプレイ４６等の出力装置を含めてもよい。最後に、Ｉ／Ｏデバイスにまた、限定するわけではないが、ＮＩＣあるいは変調器／復調器４７（他のファイル、デバイス、システムまたはネットワークにアクセスするため）、無線周波数（ＲＦ）あるいは他の送受信機（図示せず）、電話インターフェース（図示せず）、ブリッジ（図示せず）、またルータ（図示せず）等の入力と出力の両方を通信するデバイスを含めてもよい。

コンピュータ１１、１５、１７、１８、２１および２３がＰＣ、ワークステーション、インテリジェントデバイス等である場合、メモリ４２におけるソフトウェアはさらに、基本入出力システム（ＢＩＯＳ）（説明簡略のために省略する）を含めてもよい。ＢＩＯＳはスタートアップ時にハードウェアを初期化およびテストし、Ｏ／Ｓ ５１を起動させ、ハードウェアデバイス間でデータの転送をサポートする、一組の必要なソフトウェアルーチンである。ＢＩＯＳは、ＲＯＭ、ＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ等のあるタイプのＲＯＭに保存され、コンピュータ１１、１５、１６、１８、２１および２３の起動時にＢＩＯＳが実行されるようにする。

コンピュータ１１、１５、１６、１８、２１および２３の動作中、プロセッサ４１は一般にメモリ４２に保存されているソフトウェアを実行して、メモリ４２とのデータのやり取りを実行し、一般にそのソフトウェアにしたがってコンピュータ１１、１５、１６、１８、２１および２３の動作を制御するように構成されている。構文解析システム１００およびＯ／Ｓ ５１は、プロセッサ４１によって全部または部分的に読み出され、ことによるとプロセッサ４１のバッファに格納され、次いで実行される。

図２に示すように、構文解析システム１００がソフトウェアに実装されると、注目すべきは、構文解析システム１００が、何からのコンピュータ関連のシステムあるいは方法が使用するまたはコンピュータ関連のシステムあるいは方法と共同して使用するコンピュータによる読み取り可能な媒体に事実上保存することができることである。本書の文脈では、コンピュータによる読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学あるいは他の物理デバイスまたは手段であり、それはコンピュータ関連のシステムあるいは方法が使用するまたはンピュータ関連のシステムあるいは方法と共同して使用するためのコンピュータプログラムを含む、または保存することができるものである。本発明の構文解析システム１００は、命令実行システム、装置あるいはデバイス、たとえば、コンピュータシステム、プロセッサを含むシステム、または命令実行システム、装置あるいはデバイスから命令をフェッチし命令を実行することができる他のシステムが使用するための、またはそれと共同して使用するための、コンピュータによる読み取り可能な媒体に組み込むことができる。

本書の文脈において、「コンピュータによる読み取り可能な媒体」とは、命令実行システム、装置あるいはデバイスが使用するための、または命令実行システム、装置あるいはデバイスと共同して使用するためのプログラムを保存し、通信し、または移植することができる手段とすることができる。コンピュータによる読み取り可能な媒体は、たとえば電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、デバイスあるいは伝搬媒体とすることができるが、これらに限定されるわけではない。コンピュータによる読み取り可能な媒体のさらなる具体例（網羅するものではない）としては、一つまたは複数の配線を有する電気接続（電子）、携帯型フロッピーディスク（磁気）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）（電子）、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）（電子）、消去・プログラム可能読み取り専用メモリ（ＥＰＲＯＭ，ＥＥＰＲＯＭ，フラッシュメモリ）（電子）、光ファイバ（光学）および携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ（ＣＤＲＯＭ）（光学）を含めることができる。コンピュータによる読み取り可能な媒体を、プログラムがプリントされた紙や、他の適切な媒体とすることもできることに注意されたい。その場合、そのプログラムを電子的に取り込み、たとえば紙あるいは他の媒体を光学スキャニングに通して、ついでコンパイル、解釈、必要ならば他の適切な方法で処理して、次いでコンピュータメモリに保存するようにすることもできる。

代替実施形態において、構文解析システム１００がハードウェアに実装される場合、構文解析システム１００は、当分野で周知の技術、たとえば、データ信号に基づいて論理機能を実装するための論理ゲートを有する個別論理回路、適切な組み合わせ論理ゲートを有する特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、プログラム可能なゲートアレイ（ＰＧＡ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）などの一つあるいは組み合わせで実装することができる。

図３に示すのは、図１および２で示したように、本発明の構文解析システムを使用するコンピュータデバイス１１、１５、１６、１８、２１あるいは２３上の電子メールシステム８０のプロセスフローの一例を示すフローチャートである。説明簡略のため、コンピュータデバイス１１、１５、１６、１８、２１または２３を以後コンピュータデバイス２５と称す。電子メールシステム８０は一例として、本発明の構文解析システム１００を示すのに使用する。この例では、電子メールシステム８０を介して受信した電子メールは、特定のタイプの情報については構文解析することができる。このタイプの情報には、トラベル、取引、財務、競合、企業、製品、ミーティング通知、販売確認等が含まれるが、これらに限定されるわけではない。

まず、ステップ８１において、コンピュータデバイス２５上で電子メールシステム８０を初期化する。この初期化には、コンピュータデバイス２５のＢＩＯＳに組み込まれるスタートアップルーチンおよびプロセスが含まれる。初期化にはまた、コンピュータデバイス２５で使用するデータ構造のデータ値の設定が含まれる。ステップ８２において、電子メールシステム８０はメールサーバ（図示せず）から電子メールを受信する。代替実施形態において、潜在旅程をウェブサイトからフェッチすることによって受信してもよい。

ステップ８３において、コンピュータデバイス２５で受信した電子メールが構文解析対象か否か判定する。ステップ８３において、受信した電子メールが構文解析対象ではないと判定されると、電子メールシステム８０は次いで、ステップ８５に飛ぶ。しかしながら、ステップ８３において、受信した電子メールが構文解析可能であると判定されると、電子メールシステム８０は次いで、ステップ８４において、構文解析システム１００を実行する。構文解析システム１００は本書では図４に関連して詳細に説明する。

ステップ８５において、電子メールシステム８０は次いで、通常の電子メール処理を実行する。ステップ８６において、ユーザがコンピュータデバイス２５の通常の動作の継続を望んでいるかどうか判定する。ユーザが電子メールシステム８０の通常の動作の継続を望んでいると判定されると、次いで電子メールシステム８０は戻ってステップ８２から８６を繰り返す。しかしながら、ステップ８６において、ユーザが電子メールシステム８０の動作の終了を望んでいると判定されると、電子メールシステム８０は次いでステップ８９において終了する。

図４に示すのは、図１から図３に示したようにコンピュータデバイス２５が使用する本発明の構文解析システム１００の動作の一例を示すフローチャートである。本発明の構文解析システム１００によると、ユーザは、限定するわけではないがたとえば、トラベル、取引、財務、競合、企業、製品情報、ミーティング通知、販売確認等を含む構文解析対象の特定のタイプのデータを特定することができる。代替実施形態では、何らかのＵＩを用いて特定の電子メール。ウェブページ、文書、テキストセグメントあるいは他の構文解析対象の情報を選択することによって、ユーザが何を構文解析すべきか指定することができるようにする。

始めに、ステップ１０１で構文解析システム１００を初期化する。構文解析システム１００は、上述のようにコンピュータデバイス２５での電子メールプロセス８０の初期化と同じ機能を実行する。また、初期化には、構文解析システム１００で使用する特定のデータ構造のデータ値の設定が含まれる。次に、ステップ１０２において、構文解析システム１００は構文解析対象の入力データソースの受信を待つ。この例においては、構文解析システム１００は電子メール文書を待つ。好ましい実施形態において、構文解析システム１００はトラベル情報を構文解析する。しかしながら、ユーザがどのタイプのデータソースを構文解析するのか、どのタイプの情報について構文解析するのか確定してもよいことを理解されたい。

ステップ１０２で電子メールを受信すると、構文解析システム１００は、ステップ１０３で、認証プロセスを実行する。本書では、認証プロセスをさらに詳しく図５に関連して定義する。認証プロセスを実行するのは、受信した電子メールが許可された旅程ソースからのものであるか判定するためである。好ましい実施形態においては、認証システムによって、認証された会社である旅行代理店からの旅程のみ処理することが可能となる。さらに、認証プロセスはパフォーマンスの最適化である（例えば、送信者のアドレスが既知の旅程提供者である電子メールのみを処理しなければならない）。認証プロセスが自由選択であることを理解されたい、というのも、ユーザのなかにはすべての電子メールについて認証ステップをパスして、構文解析を試みたいと考える人もいるからである。

構文解析対象のデータタイプ（例えば、ソースデータ）を構文解析対象の情報タイプについての多くのソースリストと比較できることを理解されたい。代替実施形態において、情報タイプのソースリストを他のタイプのデータ、限定するわけではないが、たとえば、受信トレイ、送信トレイ、送信アイテム、下書き、カレンダー、取引、ＴｏＤｏ（するべきこと）、他のノートタイプの情報ファイル、アプリケーションデータ、アプリケーションソフトウェアおよび個人情報について作成する。ステップ１０３で認証プロセスを実行した後、構文解析システム１００は電子メールが認証ステップを通過したかどうか判定する。

ステップ１０４で電子メールが認証ステップを通過しなかったと判定された場合、ついで構文解析システム１００はステップ１１３に進む。しかしながら、ステップ１０４で電子メールが認証ステップを通過したと判定されると、次いで構文解析システム１００はステップ１０５でソースタイププロセスを実行する。ソースタイププロセスは本書では図６に関連して更に詳細に定義する。ソースタイププロセスが、情報タイプ（例えば、ソースタイプ）が判定可能かどうか判定する。本書で説明する例では、電子メールが旅程データを含むか否かについてソースタイププロセスが判定し、含む場合、旅程ソース（電子メールにおいて旅程情報を構築するトラベルシステム）を判定する。旅程ソースを知ることによって、旅程ソースのフォーマットに特有の構文解析コードを構文解析プロセス１６０で呼び出すことができる。ステップ１０５でソースタイププロセスを実行した後、構文解析システム１００が、電子メールがソースタイププロセスのステップを通過したか判定する。

ステップ１０６において電子メールがソースタイププロセスのステップを通過しなかったと判定された場合、構文解析システム１００はステップ１１３に進行する。しかしながら、ステップ１０６で電子メールがソースタイププロセスステップを通過したと判定されると、次いで構文解析システム１００は、ステップ１０７で構文解析プロセスを実行する。ステップ１０７で実行する構文解析プロセスは実際に、ソースコンテンツをユーザ指定の形式およびフォーマットに変換する。ユーザは、構文解析されたソースコンテンツの出力形式およびフォーマットを選択することができる。形式およびフォーマットは、トラベル、取引、財務、競合、企業、製品情報等のデータアイテムすることができる。構文解析プロセスをステップ１０７で実行した後、構文解析システム１００が次いでステップ１１１において、電子メールの構文解析が成功したかどうか判定する。

ステップ１１１において電子メールが構文解析プロセスステップを通過しなかったと判定されると、構文解析システム１００はステップ１１３に進む。しかしながら、ステップ１１１において電子メールが構文解析プロセスステップを通過したと判定されると、次いで構文解析システム１００は、ステップ１１２において更新プロセスを実行する。ステップ１１２において実行される更新プロセスでは、限定するわけではないが、たとえば、受信トレイ、送信トレイ、送信アイテム、下書き、カレンダー、取引、ＴｏＤｏ（するべきこと）、他のノートタイプの情報ファイル、アプリケーションデータ、アプリケーションソフトウェア、個人情報を含む関連情報を更新する。個人情報には、天候情報、トラベル情報、取引情報、取引活動情報および取引企業情報が含まれるが、これらに限定されるものではない。取引企業情報には、競合情報、たとえば、競合企業情報、企業の競合活動、ニュース、財務および企業製品、そして他の該当製品を含めることができる。

ステップ１１２で更新プロセスを実行した後、構文解析システム１００は次いで、処理すべき電子メールがほかにもあるか否か判定する。ステップ１１３において、処理すべき電子メールがないと判定されると、次いで構文解析システム１００はステップ１１９に進む。しかしながら、ステップ１１３において処理すべき電子メールが他にもあると判定されると、次いで構文解析システム１００は戻ってステップ１０２から１１３を繰り返す。

図５に示すのは、図２から図４に示したように、本発明の構文解析システム１００において利用される認証プロセス１２０の動作の一例を示すフローチャートである。認証プロセス１２０の実行するのは、受信した電子メールが認証された旅程ソースからのものであるか判定するためである。構文解析の対象となるデータのタイプ（例えば、ソースデータ）が構文解析対象となる情報タイプの多くのソースリストと比較してもよいことを理解されたい。

認証プロセス１２０によってユーザは、有効として容認された所望の旅程ソースを選択することができる。本書で説明する例において、有効なソースを、容認可能な送信者電子メールアドレスを一覧にすることによって示す。電子メールアドレスは、フル電子メールアドレス（例えば、ｓｅｎｄｅｒ＠ｏｒｂｉｔｚ．ｃｏｍ）、または電子メールアドレスの一部のみ（例えば、ｏｒｂｉｔｚ．ｃｏｍ）によって特定することができる。ユーザあるいはシステム管理者が、容認された旅程ソースを無効にすることもできる。複数の様々な方法を利用して、ユーザが選択を実行することができるようにすることが可能である。一例の技術では、ダイアログボックスあるいはＵＩを利用して、どのタイプの旅程ソースを容認可能か表示する。

まず、認証プロセス１２０は、ステップ１２１において初期化され、上述のようなコンピュータデバイス２５上の電子メールプロセス８０の初期化と同じ機能を実行する。初期化にはまた、認証プロセス１２０において利用する特定データ構造のデータ値の設定も含まれる。ステップ１２２では、認証プロセス１２０が送信者アドレスに対してクエリを実行する。ステップ１２３において、認証プロセス１２０は、容認された旅程ソースのリストに対し送信者アドレスの検索を実行する。

ステップ１２４において、認証プロセス１２０は、電子メールが容認された旅程ソースからのメールであるか判定する。ステップ１２４において、電子メールが容認されたソースからのメールではないと判定されると、認証プロセス１２０は次いでステップ１２６に飛ぶ。しかしながら、ステップ１２４において、電子メールが認証プロセス１２０において認証された旅程ソースからのメールであると判定されると、その電子メールを「有効」とマークする。

ステップ１２６において、認証プロセス１２０は、認証すべき電子メールがさらにあるか否か判定する。ステップ１２６において、認証すべき電子メールがあると判定されると、認証プロセス１２０は戻ってステップ１２２から１２６を繰り返す。しかしながら、ステップ１２６において、認証すべき電子メールがないと判定された場合、次いで認証プロセス１２０はステップ１２９に進む。

図６に示すのは、図２から図４に示したように、本発明の構文解析システム１００において利用するソースタイププロセス１４０の動作の一例を示すフローチャートである。ソースタイププロセス１４０は、情報タイプ（例えば、ソースタイプ）を確立することができるか否か判定する。本書で説明する例は、電子メール旅程データへの応用に関するものである。しかしながら、別のタイプの情報を、本発明の構文解析システム１００を使用して構文解析することができることを理解されたい。

示した例において、ソースタイププロセス１４０は、電子メール中の情報タイプが旅程データを含むか否か判定し、含む場合、旅程のソース／フォーマットが何であるか判定する。旅程ソースを判定する一方法として、旅程ソースに特有のキーワードを探すことがある。しかしながら、本例で説明した電子メール送信した旅程に限らず、他のタイプのデータを適切なソースタイプとして定義することができることを理解されたい。他のタイプのデータに、電子メール送信されたミーティング通知、電子メール送信された取引情報、ウェブページでの旅程などを含めてもよいが、これらに限定されるわけではない。

まず、ステップ１４１において、ソースタイププロセス１４０を初期化し、ソースタイププロセス１４０は、上述の電子メールプロセス８０の初期化と同様の機能を実行する。初期化にはまた、ソースタイププロセス１４０で使用した特定のデータ構造についてのデータ値の設定が含まれる。ステップ１４２において、ソースタイププロセス１４０は、旅程ソースタイプ（例えば、電子メールのコンテンツタイプ）を判定する。他のタイプのデータを、例示した旅程情報の利用に代わって構成することができることを理解されたい。ステップ１４３において、ソースタイププロセス１４０は電子メールのコンテンツに対するテストを実行する。

ステップ１４４において、ソースタイププロセス１４０はコンテンツに対するテストが成功であったか否か判定する。ステップ１２４において、コンテンツに対するテストが成功しなかったと判定された場合、ソースタイププロセス１４０は次いでステップ１４８に飛ぶ。しかしながら、ステップ１４４において、コンテンツに対するテストが成功であったと判定された場合、ソースタイププロセス１４０は次いで、ステップ１４５において、旅程ソースを有効としてマークする。ステップ１４６では、ソースタイププロセス１４０がソースを構文解析エンジンと関連付けする。ステップ１４７において、ソースタイププロセス１４０はどの添付ファイルやリンクされたウェブページも読み出し、それを平文に変換し、それは構文解析プロセス１６０への入力として送られる。

ステップ１４８において、ソースタイププロセス１４０は、処理すべき旅程ソースタイプが他にもあるか否か判定する。ステップ１４８において、処理すべき旅程ソースタイプが他にもあると判定された場合、次いでソースタイププロセス１４０は戻って、ステップ１４２から１４８を繰り返す。しかしながら、ステップ１４８において、処理すべき旅程ソースタイプがないと判定された場合、次いでソースタイププロセス１４０はステップ１４９で終了する。

図７に示すのは、図２から図４で示したように、本発明の構文解析システム１００に使用する構文解析プロセス１６０の動作の一例を示すフローチャートである。例示した構文解析プロセス１６０の動作においては、電子メールにおける旅程データを利用する。しかしながら、情報の他のタイプを他のソースタイプから取り込み、変換することもできることを理解されたい。たとえば、カレンダー情報を、ＰＤＦ文書、ワード文書、ウェブページ等から抽出してもよい。

構文解析プロセス１６０は実際に、ユーザ所定の形式あるいはフォーマットに置き換えるためのデータソースからソースコンテンツを変換または抽出する。ユーザは、電子メールを構文解析すべきソースコンテンツ用の形式およびフォーマットを選択することができる。形式およびフォーマットは、トラベル、取引、財務、競合、企業、製品情報等のデータアイテムとして定義することができる。

まず、構文解析プロセス１６０はステップ１６１で初期化されて、上述のように電子メールプロセス８０の初期化と同様の機能を実行する。初期化にはまた、構文解析プロセス１６０で使用する特定のデータ構造のデータ値の設定が含まれる。ステップ１６２では、構文解析プロセス１６０が電子メールにおける旅程テキストを構文解析する。

ステップ１６３において、構文解析プロセス１６０がトラベル情報を特定し、ステップ１６４において、トラベル情報を収集する。ステップ１６５において構文解析プロセス１６０は、限定するわけではないが、たとえば、フライト、ホテル予約、車のレンタル情報等を含む旅程情報を分類する。ステップ１６６では、構文解析プロセス１６０がその旅程に対する何らかの固有のトラベル識別子、限定するわけではないが、たとえば、トラベルシステム予約番号を収集する。

次に、構文解析プロセス１６０は、旅程の持ち主が現在のユーザであると判定された場合、構文解析を成功とマークする。現在のユーザについて旅程をインポートするだけで、本発明の構文解析システム１００は、送信された電子メールに含まれる他の旅行者の旅程を確実に無視するようにする。ステップ１６８では、構文解析プロセス１６０が、構文解析すべき旅程テキストが他にもあるか否か判定する。ステップ１６８において構文解析すべき旅程がさらにあると判定される場合、次いで構文解析プロセス１６０は戻ってステップ１６２から１６８を繰り返す。しかしながら、ステップ１６８において、構文解析すべき旅程がないと判定された場合、次いで構文解析プロセス１６０はステップ１６９で終了する。

図８に示すのは、図２から図４に示すように、本発明の構文解析システム１００に使用する更新プロセス１８０の動作の一例を示すフローチャートである。更新プロセスは、限定するわけではないが、たとえば、受信トレイ、送信トレイ、送信アイテム、下書き、カレンダー、取引、ＴｏＤｏ（するべきこと）、他のノートタイプの情報ファイル、アプリケーションデータ、アプリケーションソフトウェア、個人情報などの関連データを含む関連情報を更新する。個人情報には、トラベル情報、天候情報（場合によっては旅程から抽出されたトラベル行き先に基づく天候情報）、取引情報、取引活動情報、取引企業情報が含まれるが、これらに限定されることはない。取引企業情報には、競合情報、たとえば、競合企業情報、競合企業活動、ニュース、財務および企業製品が、他の関連製品とともに含まれる。

まず、更新プロセス８０はステップ１８１で初期化され、上述のように電子メールプロセス８０の初期化と同様の機能を実行する。初期化にはまた、更新プロセス１８０で使用する特定のデータ構造のデータ値の設定が含まれる。ステップ１８２および１８３では、更新プロセス１８０が、構文解析された旅程情報が新しい旅行情報に関連しているか、あるいは以前に存在した旅行情報に関連しているか判定する。この判定は、１６６において収集された固有のトラベル識別子に基づいて行われる。ユーザが旅行を予約し、次いでその旅程を変更する場合、同じ旅程について多数の電子メールを得ることになり、その場合、新たな旅行を作成するよりも、既存の旅行情報を更新するのが最善である。構文解析された情報が新たな旅行のものであると判定された場合、次いで更新プロセス１８０はステップ１８４において、新たな旅行文書を作成する。しかしながら、ステップ１８３において、情報が既存の旅行に関連していると判定されると、次いで更新プロセス１８０はステップ１８５において、既存の旅行文書を入手し、更新する。

ステップ１９１において、更新プロセス１８０はユーザカレンダーのフライト情報を更新する。また、ステップ１９２において、カレンダーを更新して、ユーザが旅行休暇中であると表示するようにする。ステップ１９３では、更新プロセス１８０が次いで、カレンダーの国内旅程情報を更新する。この内部情報には旅行に関するすべての既知データが含まれ、それを他の提示機構が用いて旅程を表示する。たとえば、近々旅行を予定しているすべてのユーザを表示する一組のウェブページをこの情報から構築するようにすることもできる。

ステップ１９４において、旅行が作成されたこと、または変更されたことをユーザに通知する。この通知は多くの様々な方法、限定するわけではないが、たとえば、ユーザの電子メールアカウントに送信する個別電子メールを作成すること、旅行文書のボトムに通知を含めること、ユーザカレンダーの品目名を生成すること等で行うことができる。好ましい実施形態において、あるテキストを電子メール送信された旅程のトップに挿入して、旅程がインポートされたことを表示する。ステップ１９５において、更新プロセス１８０がついで、処理すべき旅行が他にもあるか否か判定する。ステップ１９５において、処理すべき旅行があると判定された場合、更新プロセス１８０は戻ってステップ１８２から１９５を繰り返す。しかしながら、ステップ１９５において、処理すべき旅行がないと判定されると、次いで更新プロセス１８０はステップ１９９で終了する。

本発明の原理から実質的に逸脱することなく、上述の本発明の実施形態に多くの修正形態や変更形態が可能であることは当業者に明らかであろう。かかるすべての修正形態や変更形態は、別紙の特許請求の範囲に画定する本発明の範囲に包含されるものである。

本発明は、特許請求の範囲で画定しているが、以下の図面を参照することでよりよく理解できよう。図中のコンポーネントは必ずしも互いに対して拡大・縮小するためのものではなく、むしろ、本発明の原理を明確に説明することに重きを置く。
本発明による構文解析システムを使用したクライアントコンピュータシステムおよびサーバのネットワーク環境の一例を示すブロック図である。 図１に示す本発明による構文解析システムを使用したコンピュータシステムデバイスの一例を示すブロック図である。 図１および図２に示す本発明による構文解析システムを使用するコンピュータデバイス上の電子メールシステムのプロセスの流れの一例を示すフローチャートである。 図１から図３に示すコンピュータデバイスが使用する本発明の構文解析システムの操作の一例を示すフローチャートである。 図２から図４に示すように、本発明の構文解析システムに使用する認証プロセスの操作の一例を示すフローチャートである。 図２から図４に示すように、本発明の構文解析システムで使用するソースタイププロセスの操作の一例を示すフローチャートである。 図２から図４に示すように本発明の構文解析システムにおいて使用する構文解析プロセスの操作の一例を示すフローチャートである。 図２から図４に示すように本発明の構文解析システムにおいて使用する更新プロセスの操作の一例を示すフローチャートである。

Claims (20)

1. コンピュータデバイス上で旅程データを構文解析するための方法であって、
   旅程データを提示するステップと、
   旅程データをコンピュータによる読み取り可能な旅程データに構文解析するステップであって、該コンピュータによる読み取り可能な旅程データが旅程データにおける所定のタイプの旅程情報を表しているステップと、
   該コンピュータによる読み取り可能な旅程データで所定のユーザ形式を生成するステップと
   を具備する方法。
2. 該旅程データのソースタイプを判定するステップを
   さらに具備する、請求項１に記載の方法。
3. 前記構文解析するステップが、
   該所定のタイプの旅程情報を抽出して、コンピュータによる読み取り可能な形式を生成するステップであって、所定のタイプのデータが、アポイントメントデータ、旅程データ、カレンダーデータ、フライトデータ、ホテルデータ、タクシーデータ、レンタカーデータおよび取引データからなる群から選択されるステップ
   をさらに具備する、請求項１に記載の方法。
4. 前記所定のユーザ形式を生成するステップが、
   該旅程データに対する所定のユーザ形式が既に存在しているかどうか判定するステップと、
   所定のユーザ形式が既に存在するとき、該旅程データを更新するステップと
   をさらに具備する、請求項１に記載の方法。
5. 関連情報を更新するステップであって、該関連情報が、受信トレイ、送信トレイ、送信アイテム、下書き、カレンダー、取引、ＴｏＤｏ（するべきこと）、他のノートタイプの情報ファイル、アプリケーションデータ、アプリケーションソフトウェアおよび個人情報からなる群から選択されるステップ
   をさらに具備する、請求項１に記載の方法。
6. 該旅程データが電子メールデータである、請求項１に記載の方法。
7. コンピュータデバイス上で電子メールデータを構文解析する方法であって、
   電子メールデータを取得するステップと、
   所定のデータタイプについて該電子メールデータを構文解析するステップと、
   所定のデータタイプのデータから所定のユーザ形式を生成するステップと
   を具備する方法。
8. コンピュータデバイス上で旅程データを構文解析する構文解析システムであって、
   旅程データを取得するデータ取得モジュールと、
   旅程データをコンピュータによる読み取り可能な旅程データに構文解析する構文解析モジュールと、
   該コンピュータによる読み取り可能な旅程データで所定のユーザ形式を生成する生成モジュールと
   を備える構文解析システム。
9. 前記構文解析システムが
   該旅程データのソースタイプを判定するソース判定モジュール
   をさらに備える、請求項８に記載のシステム。
10. 前記構文解析モジュールが
    該旅程データから所定のタイプのデータを抽出して、コンピュータによる読み取り可能な形式を生成する抽出モジュール
    をさらに備える、請求項８に記載のシステム。
11. 前記生成モジュールが
    該旅程データについて該所定のユーザ形式が既に存在しているかどうか判定する形式発見モジュールと、
    該所定のユーザ形式がすでに存在するとき、該旅程データで該所定のユーザ形式を更新する形式更新モジュールと
    をさらに備える、請求項８に記載のシステム。
12. 前記生成モジュールが
    関連情報を更新する関連情報モジュールであって、該関連情報が受信トレイ、送信トレイ、送信アイテム、下書き、カレンダー、取引、ＴｏＤｏ（するべきこと）、他のノートタイプの情報ファイル、アプリケーションデータ、アプリケーションソフトウェアおよび個人情報からなる群から選択されるモジュール
    をさらに備える、請求項８に記載のシステム。
13. 該旅程データが電子メールデータである、請求項８に記載のシステム。
14. コンピュータデバイス上で電子メールデータを構文解析する構文解析システムであって、
    電子メールデータを取得するデータ取得モジュールと、
    電子メールデータをコンピュータによる読み取り可能な電子メールデータに構文解析する構文解析モジュールと、
    該コンピュータによる読み取り可能な電子メールデータで所定のユーザ形式を生成する生成モジュールと
    を備える構文解析システム。
15. 該旅程データのソースを認証するステップ
    をさらに具備する、請求項１に記載の方法。
16. 該コンピュータによる読み取り可能な旅程データを使用してカレンダー入力を生成するステップ
    をさらに具備する、請求項１に記載の方法。
17. 該コンピュータによる読み取り可能な旅程データに関連する個人情報を生成するステップ
    をさらに具備する、請求項１に記載の方法。
18. 該旅程データのソースを認証する認証モジュール
    をさらに備える、請求項８に記載のシステム。
19. 該コンピュータによる読み取り可能な旅程データを使用してカレンダー入力を生成するカレンダーモジュール
    をさらに備える、請求項８に記載のシステム。
20. 該コンピュータによる読み取り可能な旅程データに関連する個人情報を生成する情報生成モジュール
    をさらに備える、請求項８に記載のシステム。
    

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