JP2005528017A - 通信端末装置間の通信リンクの決済方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、通信リンク（ＫＶ）の決済方法であって、通信リンクを介して、第１の通信端末装置（ＫＥＧ）とパケットオリエンテッド作動の移動通信網（ＭＦＮ）の移動ターゲット通信端末装置（ＺＫＥＧ）との間にインターネット（ＩＮＥＴ）が構築される。その際、第１の通信端末装置（ＫＥＧ）から、通信リンク（ＫＶ）に関するセットアップメッセージ（ＡＦ）を、インターネット（ＩＮＥＴ）を介して移動無線網（ＭＦＮ）のネットワークノード（ＧＷ）に伝送し、ネットワークノード（ＧＷ）によって、課金コンピュータ（ＧＳ１）を求め、該課金コンピュータ（ＧＳ１）によって、通信リンクに関する課金要求（ＧＡ）を、課金コンピュータ（ＧＳ１）に送信し、通信端末装置（ＫＥＧ）の側から、完全な通信リンクに関する課金が引き受けられているかどうか検査し、肯定的な検査結果では、移動無線網（ＭＦＮ）内に、ターゲットの通信端末装置（ＺＫＥＧ）との通信リンク（ＫＶ）を構築する。

Description

インターネットの手段を利用するために、通信端末装置（例えば、コンピュータ、ラップトップ、ＰＤＡ、又は、移動電話）が、種々異なる技術（例えば、電話ダイヤルアップ接続、専用回線接続、又は、衛星回線接続）を利用してインターネットに接続される。殊に、第３世代（ＧＰＲＳ＝Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ， ＵＭＴＳ＝Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ Ｓｅｒｖｉｃｅ）の移動無線網の進歩発展により、将来、非常に様々な情報を、そのような通信端末装置から移動無線網と接続されたターゲットの通信端末装置（例えば、移動電話、ラップトップ、又は、移動無線インターフェース付のＰＤＡ）に伝送することができるようになる。移動無線資源を利用するために、移動無線網の利用者は、例えば、通信料金の形式で、決済を求められる。

本発明の課題は、確実且つ高い信頼度で、インターネットと接続された通信端末装置とターゲットの移動通信端末装置との通信コネクションが決済されうる方法を提供することにある。

この課題は、本発明によると、通信リンクの決済方法であって、通信リンクを介して、第１の通信端末装置とパケットオリエンテッド移動通信網の移動ターゲット通信端末装置との間にインターネットを構築する通信リンクの決済方法において、第１の通信端末装置から、通信リンクに関するセットアップメッセージを、インターネットを介して移動無線網のネットワークノードに伝送し、ネットワークノードによって、課金コンピュータを求め、該課金コンピュータによって、第１の通信端末装置に関する課金支払いデータを記憶し、ネットワークノードによって、通信リンクに関する課金要求を、課金コンピュータに送信し、通信端末装置の側から、移動無線側の通信リンクに関する課金が引き受けられているかどうか検査し、課金コンピュータにより、検査結果を含む応答情報をネットワークノードに送信し、肯定的な検査結果では、移動無線網内に、ターゲットの通信端末装置との通信リンクを構築し、又は、否定的な検査結果では、移動無線網内に、通信リンクを構築するのをやめるようにすることによって解決される。

この際、特に有利には、移動無線網内でターゲット通信端末装置への通信リンクの構築前に予め、課金コンピュータによって、通信端末装置乃至そのオペレータが、発生した課金を負担するかどうか確認される。この確認又は検査に必要な情報は、課金支払いデータ内に記憶することができ、その際、課金支払いデータは、例えば、通信端末装置のオペレータと課金コンピュータのオペレータとの間の契約に基づいて作成されて、記憶されている。この方法は、殊に移動無線網側の通信リンクに対する課金に関する。つまり、移動無線網内にあり、乃至、移動無線網内でコストを生じる通信リンクの各部分のことである。

本発明の方法は、ネットワークノードとして、インターネットを移動無線網と接続するリンクノードを用いるように構成されている。リンクノード（ゲートウェイ）は、移動無線網の「入口ノード」（”Ｅｉｎｇａｎｇｋｎｏｔｅｎ”）又は「第１のノード」（”ｅｒｓｔｅｎ Ｋｎｏｔｅｎ”）を形成する。この際、殊に有利には、セットアップメッセージが最初に移動無線網に達する場合に、リンクノードによって、課金コンピュータによる課金処理の検査が既に所定時点で実行されている。検査が否定的な結果になった場合（即ち、例えば、通信端末装置の側に課金されないようにするために）、リンクノードで、移動無線網内で通信リンクが構築されず、移動無線の資源が有利に、不必要に負荷をかけられないようにされる。

本発明の方法は、ネットワークノードとして、コネクション確立を制御するデータパケット制御システムの要素を用いるように構成されているようにしてもよい。

本発明の方法では、第１の通信端末装置を、インターネットアクセス網を介してインターネットと接続するとよい。そうすることによって、有利なやり方で、直接公衆インターネットに接続されておらずに、１つ又は複数の中間に接続されたアクセス網を介してアクセスするような通信端末装置も、本発明の方法に参加することができるようになる。

本発明によると、課金コンピュータとして、インターネットアクセス網のネットワークコンピュータを用いることができる。有利には、そのようなネットワークコンピュータは、何れにせよインターネットアクセス網内に設けられているコンピュータにするとよい（例えば、通信端末装置とインターネットアクセス網のオペレータとの間のコストのアカウンティングのため、つまり、例えば、通信端末装置の、インターネットへのアクセスのアカウンティングのため）。そうすることによって、有利なやり方で本発明の方法では、固有の課金コンピュータをインストールする必要はなく、既に設けられているネットワークコンピュータを別の課題の処理用に利用してもよい。こうすることによって、本発明の方法を非常にコスト上有利且つ少ないコストで構成することができる。

本発明の方法では、課金コンピュータとして、移動無線網のネットワークコンピュータを用いるとよい。本発明の方法をそのように構成すると、特に有利である。つまり、リンクノードと移動無線網のネットワークコンピュータとの間の通信が、移動無線網内で行われるからである。そうすることによって、安全乃至盗聴されないように保護してデータ伝送することができ、それにより、一方では、決済方法で高い安全性の要求を考慮することができ、他方では、殊に際だってデータ保護することができるようになる。ネットワークコンピュータは、例えば、データパケット制御システム内に設けることができる。

本発明の方法では、課金コンピュータとして、インターネットのインターネットコンピュータを用いてもよい。この際、有利には、インターネット内に設けられているインターネットサーバを課金コンピュータとして利用することができる。そのために、例えば、インターネットのサービスプロバイダのサービスを使ってもよい。そうすることによって、方法を、固有の課金コンピュータをインストールする場合よりもコスト上有利に構成することができる。

本発明の方法は、応答メッセージを用いて、情報をネットワークノードに送信し、第１の通信端末装置の側で、通信リンクと関連して生じる課金を全て担当し、課金に関連する課金データを課金コンピュータで検出し、課金コンピュータによって、通信端末装置のオペレータから、移動無線網のオペレータへの課金支払いを実行するとよい。その種の方法では、有利なやり方で、リンクノードに、通信リンクに対して生じる課金全てを、第１の通信端末装置の側によって担当するという情報が伝送される。そうすることによって、有利なやり方で、リンクノードに対して課金（例えば、生じた課金の高さについて）の監視は必要なく、その結果、これに関して、簡単な方法にすることができる。

本発明の方法は、しかし、応答メッセージを用いて、情報をネットワークノードに送信し、第１の通信端末装置の側で、通信リンクと関連して生じる課金を全て担当し、課金に関連する課金データを課金コンピュータで検出し、課金コンピュータによって、通信端末装置のオペレータから、移動無線網のオペレータへの課金支払いを実行するとよい。その際、殊に有利には、最大高さ（限界値乃至リミットを呈する）の監視によって、課金の後続の監視を行ってもよい。

方法は、課金データを用いて検出した課金の高さが最大高さに達した場合、通信リンクを終了するようにしてもよい。こうすることによって、有利に、通信端末装置の側によって課金支払いが行われないのに、通信リンクが更に維持され続けるのを確実に回避することができる。

方法は、課金データを用いて検出された課金の高さが最大高さに達すると即座に、付加的な課金支払いを実行し、当該課金支払い実行後に、課金高さゼロで新たにスタートされる、課金データの検出を開始するように経過するようにしてもよい。付加的に生じた課金支払いを、有利なやり方で確実に、意図せずに高い料金額（例えば、非常に長時間に亘る通信リンクによって）に加算されないようにすることができる。

本発明の方法は、応答メッセージを用いて、情報をネットワークノードに送信し、第１の通信端末装置の側で、通信リンクと関連して生じる課金の課金分担分を担当し、課金分担分に関連する課金データを課金コンピュータで検出し、課金コンピュータによって、通信端末装置のオペレータから、移動無線網のオペレータへの課金支払いを実行するようにすることができる。そのような方法では、有利には、通信端末装置が通信課金の一部分しか担わない（例えば、５０％）ようにする手段が得られる。残りの課金分担は、例えば、ターゲット通信端末装置又はインターネットアクセス網のオペレータによって担われるようにすることができる。

本発明の方法では、移動無線網のメモリで、別の課金データを検出して、課金支払い実行時に、課金コンピュータで検出された課金データと、移動無線網のメモリで検出された別の課金データとを比較することによって、課金支払い過程を検査することができる。そうすることによって、有利には、課金方法の安全性を明らかに向上させることができる。つまり、例えば、課金データの比較により、例えば、通信誤り、誤りのあるデータ伝送又は不正な操作試行も検出することができる。

本発明の方法は、課金支払い実行時に、課金を課金コンピュータのオペレータと移動無線網のオペレータとに分担するとよい。その際、有利には、課金金額の支払いだけを通信端末装置で行うようにする必要があり、それに対して、課金金額を両オペレータに方法内で分担することができ、その結果、通信端末装置に対して、分担用に付加的なコストは生じない。

本発明の方法は、応答メッセージの送信前に、課金コンピュータの側から、課金に関する情報メッセージを第１の通信端末装置に送信し、第１の通信端末装置の側で、情報メッセージの受け取りを、確認メッセージを用いて確認し、課金コンピュータの側からの確認メッセージの到着後、応答メッセージをネットワークノードに送信するとよい。有利には、この際、通信端末装置は、通信リンクの構築前に、意図している構成について通知される。通信リンクは、確認メッセージ（通信リンクの構築の合意を示すとよい）の受信後初めて構築されるので、通信リンクの意図しない構築、又は、誤りのある構築を確実に回避することができる。

方法の上述の変形は、情報メッセージと共に、課金に関するダイアリング手続きを第１の通信端末装置に送信し、第１の通信端末装置の側から、ダイアリング手続きに対して選択を行い、当該行なわれた選択についての情報を、確認メッセージを用いて課金コンピュータに伝送するようにして補完してもよい。そうすることによって、通信端末装置は、有利に、通信リンクに関する種々異なる択一選択肢の中から選択する手段が得られる。その種の選択肢は、例えば、使用すべき種々異なる課金セットによって与えられる。しかし、択一選択肢として、例えば、通信課金を回避するための方法をなくしてもよい。

更に、説明する。その際、
図１は、本発明の方法の実施例の略図、
図２は、本発明の方法の別の実施例の略図、
図３は、本発明の方法の別の実施例の略図
を示す。

図１には、右側にコンピュータ（例えば、パソコン）の形式での通信端末装置ＫＥＧが示されている。この通信端末装置ＫＥＧは、インターネットアクセスサービスプロバイダＩＳＰ（ＩＳＰ＝Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ）のインターネットアクセス網ＩＳＰＮ（ＩＳＰＮ＝Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ Ｎｅｔｗｏｒｋ）と接続されている。インターネットアクセス網ＩＳＰＮは、インターネットＩＮＥＴと接続されている。インターネットＩＮＥＴによって、単に１つのスイッチングコンピュータＲＴ（ＲＴ＝ルータ）が略示されている。当然、インターネット内には、多数の別のスイッチングコンピュータとこの別の多数のスイッチングコンピュータに接続されたインターネットコンピュータがある。インターネットに接続して、移動無線網ＭＦＮの一部が示されている。この一部には、データパケット制御システムＩＭＳ（ＩＭＳ＝ＩＰ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｓｕｂｓｙｓｔｅｍ， ＩＰ＝Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）が含まれている。データパケット制御システムＩＭＳは、データ伝送システムＧＰＲＳと接続されている。この実施例では、ＧＰＲＳ基準に従って作動する第３世代の移動無線網が図示されている。移動無線網ＭＦＮには、最終的にターゲット通信端末装置ＺＫＥＧが図示されており、この場合、移動電話である。

データパケット制御システムＩＭＳは、一般的に、移動通信網用のパケットベースマルチメディア制御に使う。この制御システムＩＭＳにより、マルチメディアサービスを移動アクセス網用にもインターネット用にも用いることができる。制御機能は、”Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｉｎｉｔｉａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ”（ＳＩＰ）と呼ばれるプロトコルを利用して行われる。その際、このジェネリックなプロトコルは、移動無線網内の加入者のコネクション構築の制御にも、移動無線網の加入者とインターネットの加入者との間のコネクション構築の制御にも使うことができる。その際、コネクションの制御は、制御システムのコンポーネントを示す所謂”Ｃａｌｌ Ｓｔａｔｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ”（ＣＳＣＦ）を介して行われる。

通信端末装置ＫＥＧとターゲット通信端末装置ＺＫＥＧとの間に、通信コネクションが構築される必要があるとする。このために、通信端末装置は、移動無線網ＭＦＮに供給されるセットアップメッセージＡＦを送信する。このセットアップメッセージＡＦは、先ず、インターネットアクセス網ＩＳＰＮのアクセスノードＰＯＰに供給される。アクセスノードＰＯＰ（ＰＯＰ＝Ｐｏｉｎｔ ｏｆ Ｐｒｅｓｅｎｃｅ）は、外部端末装置を介してインターネットアクセス網ＩＳＰＮとコンタクトするインターフェースである。セットアップメッセージＡＦは、変更されずに（トランスペアレント）アクセスノードＰＯＰからインターネットＩＮＥＴのスイッチングコンピュータＲＴに伝送される。

セットアップメッセージＡＦ内には、セットアップメッセージＡＦの送信者についての情報（つまり、通信端末装置ＫＥＧについての情報）、構築すべき通信リンクについての情報、構築すべき通信リンクのターゲットについての情報が含まれており、この場合、ターゲット通信端末装置ＺＫＥＧは、通信リンクのターゲットである。

セットアップメッセージＡＦと共に伝送された情報に基づいて、スイッチングコンピュータＲＴは、ターゲット通信端末装置ＺＫＥＧに対して権限を有する移動無線網ＭＦＮを求める。これは、中央データメモリ（例えば、ドメインネームサーバＤＮＳ）に問い合わせることによって行うことができる。移動無線網ＭＦＮは、例えば、ターゲット通信端末装置ＺＫＥＧに対応付けられた移動無線網にすることができる。スイッチングコンピュータＲＴは、セットアップメッセージＡＦを変更せずに（トランスペアレント）、移動無線網のリンクノードＧＷ（ＧＷ＝Ｇａｔｅｗａｙ）に伝送する。このリンクノードＧＷは、移動無線網ＭＦＮとインターネットＩＮＥＴとの間の通信インターフェースを形成する。この場合、リンクノードＧＷは、リンク構築制御データパケット制御システムＩＭＳの要素をなす。

リンクノードＧＷは、セットアップメッセージＡＦから、通信端末装置ＫＥＧとターゲット通信端末装置ＺＫＥＧとの間に通信リンクを構築する必要があるということを検知する。その際、通信端末装置ＫＥＧは、セットアップメッセージＡＦの送信者として、つまり、通信リンクのイニシエータとして認識される。リンクノードは、同様に、セットアップメッセージＡＦがインターネットＩＮＥＴを介して伝送されたこと、つまり、通信要求がインターネットから生起していることを検知する。従って、構築すべき通信リンクは、インターネットＩＮＥＴに接続された通信端末装置ＫＥＧから、インターネットＩＮＥＴを介して移動無線網ＭＦＮを介してターゲット通信端末装置ＺＫＥＧに至るように構築される必要があることが分かる。リンクノードＧＷは、との課金コンピュータが通信端末装置ＫＥＧに対して権限があるのか検出する。課金コンピュータの、このような検出は、種々のやり方で行うことができる：
１． リンクノードＧＷ内に、既知の課金コンピュータ全てのリストが記憶されている。通信端末装置ＫＥＧの送信者情報（セットアップメッセージＡＦと一緒に伝送され、例えば、コンピュータＫＥＧのＩＰアドレス）を評価することによって、通信端末装置ＫＥＧに対して権限のある課金コンピュータが見つけられる。
２． リンクノードは、通信端末装置ＫＥＧの送信者情報を引用して、公衆インターネットの中央アドレスサーバ（例えば、サーバＤＮＳ＝Ｄｏｍａｉｎ Ｎａｍｅ Ｓｅｒｖｅｒ）に要求を出し、それに続いて、中央アドレスサーバから、権限のある課金コンピュータのアドレスが伝送される。
３． 権限のある課金コンピュータのアドレスは、”Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｉｎｉｔｉａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ”ＳＩＰに従って形成されるメッセージ（例えば、ＳＩＰメッセージＩＮＶＩＴＥ）を用いてリンクノードＧＷに伝送される。
４． リンクノードＧＷは、権限のある課金サーバのアドレスに従ってインターネットアクセス網ＩＳＰＮに問い合わせ、それに続いて、インターネットアクセス網ＩＳＰＮは、所望のアドレスをリンクノードＧＷに伝送する。

課金コンピュータは、第１の通信端末装置ＫＥＧに関しては、中央ユニットであり、即ち、一般的に、各通信端末装置ＫＥＧの場合に、権限のある課金コンピュータである。それとは異なり、各通信端末装置ＫＥＧに対して、異なる複数のリンクノードＧＷを設けてもよい。各個別の場合に、どのリンクノードが使われるかは、どの経路で、通信端末装置が移動無線網と接続されるかに依存するようにすることができる。

リンクノードＧＷは、例えば、上述の１で説明した方法に従って、この場合に権限のある課金コンピュータＧＳ１のアドレスを検出する。課金コンピュータＧＳ１は、インターネットアクセス網ＩＳＰＮに接続されており、乃至、このアクセス網の一部分をなす。課金コンピュータＧＳ１内、乃至、課金コンピュータＧＳ１に接続された第１のメモリＭ１内に、課金支払いデータとして、通信端末装置ＫＥＧについての情報が記憶されている。この情報は、通信端末装置ＫＥＧの側で、移動無線網内に構築すべき通信リンクの通信課金が処理されるかどうか、及び、どのように処理されるかについての情報である。例えば、方法の開始前に通信端末装置のオペレータとインターネットアクセス網のオペレータとの間で既に締結されている契約によって、通信端末装置ＫＥＧの側によって、通信コネクションが確立される場合に生じる通信課金全てが引き受けられて支払われるということが確認される。その際、本来の支払い過程のためには、極めて種々異なる手段が考えられる。例えば、決算期間の終わりにその都度、インボイスを通信端末装置ＫＥＧのオペレータに送るようにすることができ、それにより、このオペレータは、生起した全ての料金を集中して支払う。この場合、所謂ポストペイドビリングが行われる。しかし、課金は、所謂プリペイド方式で決算してもよい。プリペイド方式では、例えば、課金コンピュータＧＳ１で通信端末装置ＫＥＧ用の預金口座が開設され、この預金口座に、支払うべき預金額についての情報が記憶される。その際、通信コネクションで生じた通信料金は、発生時に直ぐに（オンライン、リアルタイムに）預金口座から引き落とされる。本来の支払い過程の、この例の他に、考え得る別の全ての支払いバリアントを用いてもよく、例えば、そのための銀行又はクレジットカード機構を利用してもよい。

リンクノードＧＷから、課金についての問い合わせＧＡが、検出されたコンピュータＧＳ１に送信される。この課金問い合わせメッセージＧＡを用いて、課金コンピュータＧＳ１に、この課金コンピュータＧＳ１に当該決済の通信端末装置ＫＥＧの決済処理（例えば、決済支払い）のやり方についての情報があるかどうか問い合わされる。課金コンピュータＧＳ１は、例えば、第１のメモリＭ１内に記憶された課金支払いデータから、通信コネクションに関連して生じた課金全てを通信端末装置ＫＥＧが引き受けているということを読み出す。つまり、課金コンピュータＧＳ１は、通信端末装置ＫＥＧの側によって、通信リンクＫＶに関する課金が全て引き受けられていることを確認する。この情報は、応答メッセージＡＮを用いてリンクノードＧＷに返送される。この応答メッセージＡＮ（課金コンピュータＧＳ１の肯定的なチェック結果を示す）に基づいて、リンクノードＧＷは、移動無線網内の通信リンクＫＶを、ターゲットの通信端末装置ＺＫＥＧに至る迄更に完全に構築することができる。

しかし、別の実施例では、前述のやり方とは異なる別の方法を行ってもよい：
課金問い合わせＧＡの受け取り後、課金コンピュータＧＳ１は、当該課金コンピュータのデータバンクＭ１に通信端末装置ＫＥＧに関して問い合わせる。しかし、データバンクＭ１内には、通信端末装置ＫＥＧに関する課金支払いデータは記憶されていない。それに続いて、課金コンピュータＧＳ１は、アクセスノードＰＯＰについての情報メッセージＩＮを通信端末装置ＫＥＧに送信する。この情報メッセージＩＮは、構築すべき通信リンクＫＶについての情報、及び／又は、この通信リンクＫＶに関する課金についての情報を含む。伝送情報と共に情報メッセージＩＮを受け取った後、例えば、コンピュータＫＥＧのスクリーンウィンドウ上に、テキストが以下の形式で表示される：
「電話番号００４９ ０１７１ １２３４５６７の移動電話とのリンク確立。どうしますか？
１． リンクを構築：概算料金１０ユーロ。
２． リンクを構築：ボリューム依存の料金ＭＢ毎０．５ユーロ。
３． リンク構築を遮断。」
通信端末装置ＫＥＧ側で、このダイアリング要求に基づいて選択される。これは、通信端末装置内に記憶されたデフォルト値に基づいて自動的に行われる。しかし、この選択は、例えば、通信端末装置ＫＥＧでのキーボード入力によって行ってもよい。それに続いて、当該選択についての情報は、アクセスノードＰＯＰについての確認メッセージＢＮを用いて課金コンピュータＧＳ１に返送される。課金コンピュータＧＳ１は、当該選択についての情報を記憶し、この情報を、応答メッセージＡＮを用いてコネクションノードに転送する。

本発明の方法の別の実施例では、通信端末装置ＫＥＧによって、情報メッセージＩＮの内容が、事後の後続処理のために記憶され（例えば、ログデータで）、それに続いて、確認メッセージＢＮが課金コンピュータＧＳ１に返送される。それにより、この課金コンピュータＧＳ１は、再び応答メッセージをリンクノードＧＷに送信する。

情報メッセージＩＮ及び確認メッセージＢＮに関する前述の方法ステップは、課金コンピュータＧＳ１内に課金支払いデータが記憶されている場合にも当然行うことができる。

前述の変形実施例全ての場合に、リンクノードＧＷに課金コンピュータＧＳ１の（肯定的な）検査結果があり、リンクノードＧＷにより、移動無線網内に通信リンクＫＶを更に構築することができる。そのために、リンクノードＧＷは、セットアップメッセージＡＦを更に第１の制御ユニットＩ−ＣＳＣＦ（Ｉ−ＣＳＣＦ＝Ｉｎｔｅｒｒｏｇａｔｉｎｇ Ｃａｌｌ Ｓｔａｔｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）に送信する。第１の制御ユニットＩ−ＣＳＣＦは、通信リンクに対して権限を有する第２の制御ユニットＳ−ＣＳＣＦ（Ｓ−ＣＳＣＦ＝Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｃａｌｌ Ｓｔａｔｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）を求め、セットアップメッセージＡＦを変更せずに第２の制御ユニットＳ−ＣＳＣＦに転送する。この第２の制御ユニットＳ−ＣＳＣＦは、移動無線網内の、どのスイッチングセンタが、通信端末装置ＫＥＧとターゲット通信端末装置ＺＫＥＧとの間の通信リンクを形成する権限を有しているか求める。第２の制御ユニットＳ−ＣＳＣＦの側で、移動無線網の第１のスイッチングセンタＧＧＳＮを権限のあるスイッチングセンタとして求めた後、第２の制御ユニットＳ−ＣＳＣＦは、セットアップメッセージＡＦを、この第１のスイッチングセンタＧＧＳＮを介して送信し、第２のスイッチングセンタＳＧＳＮを介して従来技術のやり方でターゲット通信端末装置ＺＫＥＧに送信する。ターゲット通信端末装置ＺＫＥＧにも通信端末装置ＫＥＧにも、両端末装置間に通信リンクＫＶが構築される必要があるということが知られている。それに続いて、通信端末装置ＫＥＧによって、アクセスノードＰＯＰ、スイッチングコンピュータＲＴ、第１のスイッチングセンタＧＧＳＮ及び第２のスイッチングセンタＳＧＳＮを介して、従来技術のやり方で、ターゲット通信端末装置ＺＫＥＧへの通信リンクが構築される。この通信リンクＫＶを介して、任意のデータが伝送される。このデータは、例えば、ＶｏＩＰ−パケット（ＶｏＩＰ＝Ｖｏｉｃｅ ｏｖｅｒ ＩＰ）のようなボイスデータ、Ｅメールデータ、画像データ、フィルムデータ又はトーンデータである。データ伝送の際に生じる課金データ（例えば、データ伝送の時間期間又は時点についてのデータ、伝送されるデータのデータ容量についてのデータ）は、課金コンピュータＧＳ１（この場合、インターネットアクセス網ＩＳＰＮ）で検出される。この課金データを用いて、即座に（プリペイド決済方式で）又は事後に（ポストペイド方式）、移動無線網ＭＦＮのオペレータにとって有利なやり方で、通信端末装置ＫＥＧのオペレータの課金が引き受けられる。

任意に、移動無線網のメモリユニット（例えば、第２のメモリＭ２）内で、通信リンクＫＶに関する別の課金データが検出されて、記憶される。この別の課金データを用いて、課金の引き受け／課金の支払い時に、課金コンピュータで検出された課金データと移動無線網のメモリ内で検出された別の課金データとが比較される。この比較を用いて、課金支払いが正確になされたかどうか確認することができる。課金データと別の課金データとの間に相違があると、エラー処理が開始される。

詳細には、課金支払いは、課金コンピュータＧＳ１によって、１つの課金支払いメッセージが通信端末装置ＫＥＧに送信され、それに続いて、通信端末装置ＫＥＧによって、１つの課金支払いが、課金コンピュータＧＳ１のオペレータで実行される。課金コンピュータＧＳ１の側によって、そのようにして得られた課金額が分割され、例えば、課金額の一方の部分が、課金コンピュータＧＳ１のオペレータに残され、課金金額の他方の部分が、移動無線網ＭＦＮのオペレータにまわされる。

応答メッセージＡＮを用いて、第１の通信端末装置ＫＥＧの側で、生じた課金のうち、単に課金分担分だけが引き受けられるという情報がリンクノードＧＷに送信されると、このような、課金分担分に関する課金データが、課金コンピュータＧＳ１で検出されて、記憶され、それに応じて、課金コンピュータによって、課金支払いが、この課金分担分を有している通信端末装置ＫＥＧの側で引き受けられる。

しかし、この方法は、応答メッセージＡＮを用いて、第１の通信端末装置ＫＥＧの側で、所定の最大高さを超えない課金だけが引き受けられるという情報が、リンクノードＧＷに送信されるようにして行ってもよい。それから、課金コンピュータは、課金データを、単に、この最大高さに至る迄の課金に対してだけ検出する。このような所定の課金限界に達すると、課金コンピュータは、（スケジューリング以外で）課金支払いを行い、その後、検出のために利用される課金カウンタがリセットされ、その時点でなされている課金が「新規に」検出開始される。別の択一選択肢として、最大課金高さに達した際に、通信リンクを切り離すようにしてもよい。

図１を用いて上述のように説明した両実施例では、通信リンクＫＶに関する課金は、インターネットサービスプロバイダＩＳＰによって徴収される。

図２には、課金が移動無線網ＭＦＮの網コンピュータＧＳ３によって徴収される別の実施例が示されている。網コンピュータＧＳ３は、移動無線網ＭＦＮ内に設けられていて、移動無線網ＭＦＮのリンクノードＧＷと接続された課金コンピュータを形成する。この実施例の利点は、リンクノードＧＷと課金コンピュータＧＳ３との間の通信が完全に移動無線網ＭＦＮ内で行われ、それにより、両移動無線網要素間で特に確実にデータ伝送することができる。図１を用いて説明した方法の実施例と異なり、リンクノードＧＷから、課金問い合わせＧＡが移動無線内部でリンクノードＧＷに返送される。課金コンピュータＧＳ３によって、リンクノードＧＷ、スイッチングコンピュータＲＴ、アクセスノードＰＯＰについての情報が、第１の通信端末装置ＫＥＧに送信され、第１の通信端末装置ＫＥＧは、確認メッセージＢＮを、アクセスノードＰＯＰ、スイッチングセンタＲＴ及びゲートウェイノードＧＷを介して、課金コンピュータとして作動するインターネットコンピュータＧＳ３に返送する。

それ以外の方法ステップは、図１と関連して説明したステップに相応する。本発明の方法の、この実施例の利点は、通信リンクの課金が移動無線網ＭＦＮ内で実行され、「外部の」網ユニット（例えば、図１の課金コンピュータＧＳ１）に課金の役割を持たせる必要はないという点にある。更に、（移動無線網ＭＦＮとインターネットアクセス網ＩＳＰＮとの間での）網を超過するデータ伝送を回避することができ、そうすることによって、コストを節約することができる。

図３には、本発明の方法の別の実施例が示されている。この実施例では、課金コンピュータとして、インターネットのインターネットコンピュータＧＳ２が使われる。このインターネットコンピュータＧＳ２は、例えば、極めて種々異なる顧客に対して、その課金支払いサービスを提供するインターネットのサービスプロバイダによって運営される。図１を用いて説明した方法ステップと異なり、リンクノードＧＷは、課金問い合わせＧＡをインターネットＩＮＥＴのインターネットコンピュータＧＳ２に送信し、インターネットＩＮＥＴから、応答メッセージＡＮが移動無線網のリンクノードＧＷに返送される。インターネットコンピュータＧＳ２によって、スイッチングコンピュータＲＴ及びアクセスノードＰＯＰについての情報メッセージＩＮが、第１の通信端末装置ＫＥＧに送信され、それと同様にして、確認メッセージＢＮが第１の通信端末装置ＫＥＧからアクセスノードＰＯＰとスイッチングコンピュータＲＴとを介して、インターネットコンピュータＧＳ２に返送される。これ以外の方法ステップは、図１と関連して説明した方法ステップに相応している。

この実施例では、課金コンピュータＧＳ２のアドレスが、第１の通信端末装置ＫＥＧによってリンクノードＧＷに伝送される。

特に有利には、既述の方法では、なんらかの通信網乃至アクセス網にターゲット通信端末装置が接続された通信リンクの課金が考慮される。ターゲット通信端末装置が移動無線網と接続されている場合、方法は既述のように実施され、「インターネットユーザ」は、第１の通信端末装置の形式で、少なくとも部分的に、移動無線網の資源の利用に対して課金を引き受ける。これは、有利に、第１の通信端末装置が直接インターネット及び移動無線網と接続されておらず、アクセス又は中間網を介してインターネット及び移動無線網と接続されている場合でも機能する。しかし、ターゲット通信端末装置は、例えば、直接インターネットに接続された、他の通信端末装置でもよく（図には示されていない）、セットアップメッセージは、インターネットを介して直接他の通信端末装置に供給され、その際、移動無線端末装置のリンクノード又は課金コンピュータは関与しない。この場合、第１の通信端末装置には、単に通常の（例えば、時間又はボリューム依存の）インターネットアクセス課金額だけが課金される。

セットアップメッセージＡＦは、通信リンクの構築を制御するシグナリングシステムを介して、ＳＩＰプロトコルを利用して伝送される。この理由から、通信端末装置ＫＥＧも、ターゲット通信端末装置ＺＫＥＧも、ＳＩＰメッセージの送信、受信及び処理を行えるユニット（所謂ＳＩＰクライアント）を利用する。課金方法に関する情報は、有利には、ＳＩＰメッセージのヘッダ（ＳＩＰヘッダ）で伝送される。

通信リンクの課金方法について説明したが、その際、通信リンクは、スタート通信端末装置によってインターネットを介して、移動無線網のターゲット通信端末装置に至る迄構築される。ターゲット通信網得の所定ポイントで、リンクノードＧＷで、通信リンクの課金義務が検出され、スタート通信端末装置に対して権限のある課金コンピュータとリンクされる。こうすることによって、場合によっては、複数のアクセス網又は中間網を介して、及び、公衆インターネットを介して、移動無線網のターゲット通信端末装置に構築されるような通信リンクであっても課金することができる。

本発明の方法の実施例の略図 本発明の方法の別の実施例の略図 本発明の方法の別の実施例の略図

符号の説明

ＫＥＧ 通信端末装置
ＩＳＰ インターネットアクセスサービスプロバイダ
ＩＮＥＴ インターネット
ＲＴ スイッチングコンピュータ（ＲＴ＝ルータ）
ＭＦＮ 移動無線網
ＩＭＳ データパケット制御システム
ＧＰＲＳ データ伝送システム
ＺＫＥＧ ターゲット通信端末装置

Claims (16)

1. 通信リンク（ＫＶ）の決済方法であって、前記通信リンクを介して、第１の通信端末装置（ＫＥＧ）とパケットオリエンテッド移動通信網（ＭＦＮ）の移動ターゲット通信端末装置（ＺＫＥＧ）との間にインターネット（ＩＮＥＴ）を構築する通信リンク（ＫＶ）の決済方法において、
   第１の通信端末装置（ＫＥＧ）から、通信リンク（ＫＶ）に関するセットアップメッセージ（ＡＦ）を、前記インターネット（ＩＮＥＴ）を介して移動無線網（ＭＦＮ）のネットワークノード（ＧＷ）に伝送し、
   前記ネットワークノード（ＧＷ）によって、課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）を求め、該課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）によって、前記第１の通信端末装置（ＫＥＧ）に関する課金支払いデータを記憶し（Ｍ１）、
   前記ネットワークノード（ＧＷ）によって、前記通信リンク（ＫＶ）に関する課金要求（ＧＡ）を、前記課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）に送信し、
   通信端末装置（ＫＥＧ）の側から、移動無線側の通信リンク（ＫＶ）に関する課金が引き受けられているかどうか検査し、
   前記課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）により、前記検査結果を含む応答情報（ＡＮ）をネットワークノード（ＧＷ）に送信し、
   肯定的な検査結果では、移動無線網（ＭＦＮ）内に、ターゲットの通信端末装置（ＺＫＥＧ）との通信リンク（ＫＶ）を構築し、又は、
   否定的な検査結果では、前記移動無線網（ＭＦＮ）内に、通信リンク（ＫＶ）を構築するのをやめる
   ことを特徴とする方法。
2. ネットワークノードとして、インターネット（ＩＮＥＴ）を移動無線網（ＭＦＮ）と接続するリンクノード（ＧＷ）を用いる請求項１記載の方法。
3. ネットワークノードとして、コネクション確立を制御するデータパケット制御システム（ＩＭＳ）の要素（ＧＷ）を用いる請求項１又は２記載の方法。
4. 第１の通信端末装置（ＫＥＧ）を、インターネットアクセス網（ＩＳＰ）を介してインターネット（ＩＮＥＴ）と接続する請求項１から３迄の何れか１記載の方法。
5. 課金コンピュータとして、インターネットアクセス網（ＩＳＰ）のネットワークコンピュータ（ＧＳ１）を用いる請求項４記載の方法。
6. 課金コンピュータとして、移動無線網（ＭＦＮ）のネットワークコンピュータ（ＧＳ３）を用いる請求項１から４迄の何れか１記載の方法。
7. 課金コンピュータとして、インターネット（ＩＮＥＴ）のインターネットコンピュータ（ＧＳ２）を用いる請求項１から４迄の何れか１記載の方法。
8. 応答メッセージ（ＡＮ）を用いて、情報をネットワークノード（ＧＷ）に送信し、第１の通信端末装置（ＫＥＧ）の側で、通信リンク（ＫＶ）と関連して生じる課金を全て担当し、前記課金に関連する課金データを課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）で検出し、前記課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）によって、通信端末装置（ＫＥＧ）のオペレータから、移動無線網（ＭＦＮ）のオペレータへの課金支払いを実行する請求項１から７迄の何れか１記載の方法。
9. 応答メッセージ（ＡＮ）を用いて、情報をネットワークノード（ＧＷ）に送信し、第１の通信端末装置（ＫＥＧ）の側で、通信リンク（ＫＶ）と関連して生じる課金を、予め選択された最大高さに至る迄担当し、前記課金に関する課金データを、課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）で検出し、前記課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）によって、通信端末装置（ＫＥＧ）のオペレータから、移動無線網（ＭＦＮ）のオペレータへの課金支払いを実行する請求項１から７迄の何れか１記載の方法。
10. 課金データを用いて検出した課金の高さが最大高さに達した場合、通信リンク（ＫＶ）を終了する請求項９記載の方法。
11. 課金データを用いて検出された課金の高さが最大高さに達すると即座に、付加的な課金支払いを実行し、当該課金支払い実行後に、前記課金高さゼロで新たにスタートされる、課金データの検出（Ｍ１）を開始する請求項９記載の方法。
12. 応答メッセージ（ＡＮ）を用いて、情報をネットワークノード（ＧＷ）に送信し、第１の通信端末装置（ＫＥＧ）の側で、通信リンク（ＫＶ）と関連して生じる課金の課金分担分を担当し、前記課金分担分に関連する課金データを課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）で検出し（Ｍ１）、前記課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）によって、前記通信端末装置（ＫＥＧ）のオペレータから、移動無線網（ＭＦＮ）のオペレータへの課金支払いを実行する請求項１から７迄の何れか１記載の方法。
13. 移動無線網（ＭＦＮ）のメモリ（Ｍ２）で、別の課金データを検出して、課金支払い実行時に、課金コンピュータで検出された（Ｍ１）課金データと、前記移動無線網（ＭＦＮ）の前記メモリ（Ｍ２）で検出された別の課金データとを比較することによって、課金支払い過程を検査する請求項８から１２迄の何れか１記載の方法。
14. 課金支払い実行時に、課金を課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）のオペレータと移動無線網（ＭＦＮ）のオペレータとに分担する請求項８から１３迄の何れか１記載の方法。
15. 応答メッセージ（ＡＮ）の送信前に、課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）の側から、課金に関する情報メッセージ（ＩＮ）を第１の通信端末装置（ＫＥＧ）に送信し、前記第１の通信端末装置（ＫＥＧ）の側で、前記情報メッセージ（ＩＮ）の受け取りを、確認メッセージ（ＢＮ）を用いて確認し、前記課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）の側からの前記確認メッセージ（ＢＮ）の到着後、応答メッセージ（ＡＮ）をネットワークノード（ＧＷ）に送信する請求項１から１４迄の何れか１記載の方法。
16. 情報メッセージ（ＩＮ）と共に、課金に関するダイアリング手続きを第１の通信端末装置（ＫＥＧ）に送信し、第１の通信端末装置（ＫＥＧ）の側から、ダイアリング手続きに対して選択を行い、当該行なわれた選択についての情報を、確認メッセージ（ＢＮ）を用いて課金コンピュータ（ＧＳ１，ＧＳ２，ＧＳ３）に伝送する請求項１５記載の方法。

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