JP2005520518A - UGPPaseの製造 - Google Patents

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Abstract

動物細胞中に天然に存在する、精製された新規の酵素タンパク質UGPPase、組換え技術によるその生産、当該タンパク質に対する抗体、分析対象中のUGPPase量の測定のためのELISAを行うための方法、及びサンプル中のUDPGの定量のための方法が、開示されている。当該一方向タンパク質は、グリコーゲンの前駆体であるUDPグルコースの、グルコース−1−リン酸(G1P)及びウリジン5’−一リン酸(UMP)への加水分解を触媒する。

Description

本発明は、動物に存在することの見出された新規の酵素タンパク質であるUDP−グルコースピロホスファターゼ(UGPPase)に関し、そして精製された形での該タンパク質の製造に、並びに、ELISAを含む、そしてサンプル中に含有されるUDPグルコースの定量のための、生化学的分析の分野における、使用に関する。
グリコーゲンは、植物におけるデンプンと丁度同じように、動物細胞及び大腸菌を含む種々の細菌における主要な炭水化物たる多糖類である。植物中のデンプン及び細菌中のグリコーゲンは、共通の基質であるADPグルコース(ADPG)から産生される。他方、動物においては、グリコーゲンは、UDP−グルコース(UDPG)から産生される(1)。生物体におけるこれらの貯蔵多糖類の合成の正味の速度は、外的環境と内的な生理学的条件とに応答する種々の制御因子によって調節されていると考えられている。そのような制御因子は、例えば、糖新生経路におけるADPG(又はUDPG)ピロホスフォリラーゼ(それぞれ、AGPase又はUGPase)の反応のアロステリック調節において、又は糖新生酵素をコードする遺伝子の発現を調節することによって、働くと予測されている(1〜4)。
最近の研究は、グリコーゲンが細菌の増殖に際して同時に合成及び分解され得、ADPGの新たな合成を触媒することにおいて、及びグリコーゲン分解によって生じるグルコース単位のリサイクリングにおいて、AGPaseが二重の役割を有するものである無益回路を構成していることを明らかにしている(5〜7)。
グリコーゲン及びデンプンの同時的な合成及び分解は、動物及び植物においてもそれぞれ起こることが報告されており(8〜10)、そのことは、無益回路の動作は、生理学的及び生化学的な必要に応じて、鋭敏な制御や、過剰な糖新生中間体を種々の代謝経路へ輸送する等のような利点を伴っているのかも知れないということを示している。
この無益回路様の経路との関係において、ADPG(UDPG)レベルの、従って貯蔵多糖類の合成/分解の正味の速度の一層鋭敏な制御を可能にする、ADPG(又はUDPG)の加水分解を触媒する一方向酵素の存在が予言されてきた。そのような酵素の最初のものが、ADPグルコースピロホスファターゼ(AGPPase)を大麦及び細菌から単離して精製したPozueta-Romero, J 及びその共同研究者によって発見された(11〜13)。彼らが単離したAGPPaseは、AGPGの、グルコース−1−リン酸(G1P)及びアデノシン5'−一リン酸(AMP)への加水分解を触媒する一方向酵素であった。UDPGの加水分解を触媒する酵素が、哺乳類細胞に存在することが報告されている(14〜16)。糖タンパク質、糖脂質及びグリコースアミノグリカンの生合成の調節において役割を演じており(17〜22)、これらの酵素は、広い基質特異性を示し、そして、核、ミトコンドリア、小胞体及び形質膜画分に結合していることが見出されている。
グリコーゲンの生合成は、細胞質ゾルにおいて行われる。哺乳類細胞での、グリコーゲンへと向かう炭素の流れの制御におけるUDPGの酵素分解の関与の可能性が、UDPGを実質的に最高の特異性をもって加水分解するUDPグルコースピロホスファターゼ(UGPPase)と命名した細胞質ゾルのタンパク質の同定へと、我々を促した。
今や、酵素タンパク質の精製のための技術であるSDS不含PAGE(以下、「無変性PAGE」という。)を適用して、本発明者等は、動物(ヒト及びブタ)から、植物及び細菌におけるAGPPaseの性質に匹敵する性質を有する酵素であるUDPグルコースピロホスファターゼ(UGPPase)の精製に成功し、そして、当該酵素を組換え技術によって製造する方法を確立した。この酵素は、今や最終的にUGPPaseと命名されたが、本発明者等の2002年3月20日に出願された国際出願PCT/JP02/02726又は2002年9月17日に出願されたPCT/JP02/09542にそれぞれ開示されているように、本発明者等がUGPPase又はUSPPaseと暫定的に命名していた酵素である。
UGPPaseは、グリコーゲンの前駆分子であるUDPGのG1P及びUMPへの変換を触媒する一方向加水分解酵素である。
従って、本発明は、配列表において配列番号2として示されたアミノ酸配列を含んでなる精製された酵素タンパク質を提供する。該タンパク質はUGPPase活性、すなわち、UDPグルコースをグルコース−1−リン酸(G1P)とウリジン5’−一リン酸(UMP)とに加水分解する活性を有する。
本発明はまた、配列表において配列番号2として示されたアミノ酸配列を含んでなる、組換え技術によって産生した酵素タンパク質(組換えタンパク質)をも、精製された形で提供する。当該組換えタンパク質が、UGPPase活性を有することは、確認されている。
本発明は更に、組換え酵素タンパク質を製造するための方法であって、配列表において配列番号1として示されたヌクレオチド配列を含んでなるDNAを発現ベクターに組込むステップと、こうして構築された発現ベクターをコンピテント細胞に導入するステップと、該構築された発現ベクターによって形質転換された細胞を培養するステップと、そして発現されたタンパク質を精製するステップと含んでなり、該タンパク質がUDPグルコースをグルコース−1−リン酸とウリジン5’−一リン酸とに加水分解する活性を有するものである、方法をも提供する
本発明は更に、サンプル中のUGPPase活性のアッセイにおける組換え酵素の使用を提供し、ここに当該タンパク質は、配列番号2として示されたアミノ酸配列を含んでなり、当該タンパク質は、UDPグルコースをグルコース−1−リン酸とウリジン5’−一リン酸とに加水分解する活性を有する。かかる使用は、当該酵素の活性レベルの標準化されたデータを得ることを可能にし、それは異なった時及び場所で測定された異なったサンプルからとられたデータ間での正確に定量的な比較を可能にする。
加えて、本発明は、精製された哺乳類のUGPPaseを製造するための方法であって、
(a) 哺乳類動物からの組織を水性媒質中でホモジナイズするステップと、
(b) こうして得られたホモジネートを遠心するステップと、
(c) 遠心されたホモジネートの上清を回収するステップと、
(d) 回収された上清を水性媒質に対して透析するステップと、
(e) 上記(d) で得られた透析済み上清を1又は2以上の固定相材料をそれぞれ用いた1又は2以上のクロマトグラフィー工程に付しそして濃縮されたUGPPase活性を示す画分を回収するステップであって、該固定相材料が、陰イオン交換体、弱い陰イオン交換体、サイズ排除用ゲル、及びヒドロキシアパタイトから選ばれるものを含むものであるステップと、
(f) 上記(e) において得られた濃縮されたUGPPase活性を示す画分を未変性PAGEに付すステップと、そして
(g) 濃縮されたUGPPase特異的活性を含んだ部分をゲルから切り出してUGPPaseタンパク質を該ゲル部分から水性抽出媒質で抽出するステップと
を含んでなる方法を提供する。
上記方法は、より好ましくはステップ(d)〜(i)の1又は2以上において、そして最も好ましくはステップ(d)〜(i)の全てにおいて、用いられる媒質中に溶解された1又は2以上のスルフヒドリル基保護剤の存在下に行われる。
更には、本発明は、UGPPaseに対する精製された抗体を提供し、該抗体はポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体であってよい。
更には、本発明はまた分析対象中のUGPPaseの量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)法により定量するための方法であって、
(a) 抗UGPPase抗体を結合させた固相を用意するステップと、
(b) 所定量の分析対象を含有する第1の溶液を、該固相に結合した該抗UGPPaseに該分析対象中に含有されるUGPPaseが結合することを許容するに十分な時間にわたって、該固相に接触させるステップと、
(c) 該第1を除去した後、所定量の酵素接合抗UGPPase抗体を含有する第2の溶液を、該固相に結合した抗UGPPaseに結合したUGPPaseに該酵素接合抗UGPPase抗体が結合するに十分な時間にわたって、該固相に接触させるステップと、
(d) 該第2の溶液を除去した後、該接合した酵素に対する所定量の基質を含有する第3の溶液を該固相に接触させ、該接合した酵素を該基質と所定時間にわたって反応させて該酵素反応の特異的生成物を産生させるステップと、
(e) こうして産生された特異的生成物の量を測定するステップと、そして
(f) 該分析対象中のUGPPaseの量を、上記(e) における特異的生成物の量と、(b) 〜(d) と同一の条件下に所定量のUGPPaseから産生された特異的生成物の量との比較に基づいて、定量するステップと
を含んでなる方法を提供する。
尚も更には、本発明はまた、与えられたサンプル、好ましくは液体サンプル、より好ましくは血液等のような生物学的サンプル中に含有されるUDPGの量を定量するための方法をも提供する。UDPG欠乏は糖尿病動物(患者)において起こることから(25〜27)、サンプル中のUDPGの定量は、糖尿病患者の同定のために利用することができる。該方法は、UDPGのG1Pへの1対1変換に基づいており、
(a) サンプルの所定量を、所定量のUGPPaseを含有する緩衝溶液と混合して反応混合物を調製するステップと、
(b)UDPGをG1Pに変換するのに十分な時間にわたって該反応混合物をインキュベートするステップと、
(c) 反応混合物を加熱することにより反応を終了させるステップと、そして
(d) 該反応液の少なくとも既知の部分に含有されるG1Pをホスホグルコムターゼ、G6Pデヒドロゲナーゼ及びNADと反応させ、産生されたNADHの量を、例えば340nmにて分光光度法により測定することによって、(d)において産生されたG1Pの量を測定するステップと
を含んでなる。
この方法は、非糖尿病のヒトにおいては0.1mMと1mMとの間の範囲にUDPGレベルがあるものである(28、29)、ヒト組織中のUDPGの量を測定することを可能にする。
本発明は、ブタUGPPaseの単離及び精製、ヒト組換えUGPPaseの製造、それらの酵素的特徴付け、抗UGPPase抗体の製造、ELISAによるUGPPaseの測定、及びサンプル中に含まれるUDPグルコースの定量のプロセス及び結果を参照して、以下に更に詳細に記述されよう。
抗UGPPaseモノクローナル抗体も、動物(例えば、マウス)へのUGPPaseの接種、十分な抗体価を示す動物の脾臓の採取、B細胞の選択、B細胞とB細胞起源のミエローマ細胞との融合による抗体分泌性のハイブリドーマ細胞の形成、及び培養培地からの抗体の精製等のようなステップを含む、モノクローナル抗体の製造のための慣用の方法によって製造することができる。ポリクローナル抗体は、家兎、ウマ、マイス及びモルモット等のような如何なる哺乳類動物を用いて製造してもよい。
材料及び方法:
(1)UGPPase活性の測定方法
UGPPase活性は、本酵素によって産生されるG1Pの量に基づいて定義される。測定は、Rodriguez-Lopez等によって報告された方法(11)に従って2段階反応で行われる。最初の反応においては、UGPPase含有サンプル、0〜20mM濃度の糖ヌクレオチド(UDP−、ADP−又はGDPグルコース)(SIGMA)、20mMの塩化マグネシウム、及び50mMのトリス塩酸(pH9.0)よりなる反応混合物50μlを、37℃にて30分間インキュベートする。ブランクとして、UGPPaseを不活化するために2分間煮沸した同じサンプルを用いる。インキュベーション時間の後、2分間の煮沸により反応を停止させ、混合物を20,000×gで4℃にて10分間遠心する。
第2の反応は、50mMのHEPES(pH7.5)、1mMのEDTA、2mMの塩化マグネシウム、15mMのKCl、1単位のホスホグルコムターゼ(Roche)、0.6mMのNAD(Sigma)、1単位のグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(Sigma)、及び第1の反応の上清30μlよりなる反応混合物300μlの中で行われる。反応混合物を、96穴のFluoroNuncTMプレート(NUNC)に入れ、37℃にて10分間インキュベートする。この第2の反応は、第1の反応で産生されたG1Pの量と等モル量のNADHを産生する。NADHの量は、マイクロプレートリーダー(MOLECULAR DEVICE)を用い、340nmにおける吸光度を測定することによって定量される。
サンプル中のUGPPase量(活性)は、単位(U)で表され、1単位は、1分間に1μmolのUDPGを加水分解する酵素活性の強さとして定義される。活性は、次のようにして計算された。
1U=(a)/30/0.03
ここに(a)は、反応において産生されたNADHのμmol量である。
第1の反応の上記諸条件は、各試験の目的に応じて、下に示したように修正された。
(2)ブタUGPPaseの抽出:
新鮮なブタ腎臓(重量3.5kg)を、2mMのDTT及び2mMのEDTAを含有する50mMのHEPES緩衝液(pH7.0)12リットル中でホモジナイズし(緩衝液1mlあたり組織0.3g)、MiraclothTM (CALBIOCHEM)でろ過した。30,000×gで4℃にて30分間遠心した後、上清のうち2リットル部分を20リットルの透析液(1mMのDTT、1mMの2−メルカプトエタノール)に対して、透析膜(分子量14kDaカット)を用いて4℃にて12時間透析し、同じ液量の新鮮な透析液に対し更に12時間透析した。上清の全液量を処理するために、このプロセスを反復(全部で5回)した。この後に用いた全ての緩衝液は、1mMのDTT及び1mMの2−メルカプトエタノールを含有した。100,000×gで4℃にて30分間遠心の後、最終濃度50mMとなるように上清にトリス塩酸を添加した(pH8.0)。この同じサンプルの3リットルをとり、2リットルのQ セファロース ファストフロー(Q Sepharose Fast Flow)樹脂(AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)とよく混合し、ガラスフィルターを通して濾液を除去した。樹脂に結合したタンパク質を、50mMのトリス塩酸(pH8.0)及び塩化ナトリウムを、それぞれ0、0.1、0.2、0.3、0.4又は0.5M、この順に含有する緩衝液の各2リットルで順次溶出した。サンプル全量を処理するために、これらの操作を4回行った。UGPPase活性のある溶出画分を収集して合わせた。
上記で得られた活性のある溶出液の半分(6リットル)を、20リットルの透析液(1mMのDTT、1mMの2−メルカプトエタノール、50mMのトリス塩酸、pH8.0)に対して4℃にて12時間透析し、そして等量の新鮮な透析液に対して更に12時間透析した。緩衝液交換したこの溶液12リットルを、1リットルのQ Sepharose Fast Flow 樹脂(AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)とよく混合し、ガラスフィルターを通して濾液を除去した。樹脂に結合したタンパク質を、50mMのトリス塩酸(pH8.0)及び塩化ナトリウムを、それぞれ0、0.1、0.2、0.3、0.4又は0.5M、この順に含有する緩衝液の各1リットルで順次溶出した。サンプルの全量を処理するために、これらの操作を2回行った。
1.6リットルの液量をなす集められたUGPPase活性画分を、20リットルの透析液(1mMのDTT、1mMの2−メルカプトエタノール)に対して4℃にて12時間透析した。最終濃度1mMとなるようにリン酸水素ナトリウム緩衝液(pH7.0)を添加した後、透析液を、同じ緩衝液で平衡化させておいた100gのヒドロキシアパタイト樹脂(SEIKAGAKU CORPORATION)とよく混合した。ガラスフィルターで濾液を除去し、1mMのリン酸水素ナトリウム緩衝液(pH7.0)の200mlで洗浄した後、ヒドロキシアパタイト樹脂に吸着したタンパク質を、200mlの400mMリン酸水素ナトリウム緩衝液(pH7.0)で溶出させた。ヒドロキシアパタイト樹脂からのUGPPase活性画分を合わせ、40mMのトリス塩酸(pH8.0)と緩衝液交換した。この溶液を、一度に600mlずつ、Q Sepharose HP HiLoad 26/10 カラム(AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)に負荷し、0〜0.5Mの塩化ナトリウム直線勾配を有する40mMのトリス塩酸(pH8.0)の500mlで、流速5ml/分で溶出した。溶液の全量を処理するために、この操作を3回行った。合わせられたUGPPase活性画分を、一度に15mlずつ、0.2Mの塩化ナトリウムを含有する50mMのHEPES緩衝液(pH7.5)500mlで平衡化させておいたSuperdex 200 カラム(AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)に負荷した。分子量分画のために、同じ緩衝液でカラムを流速3ml/分で溶出した。合わせたUGPPase活性画分の全液量を処理するために、これらの操作を全部で8回行った。
活性画分を合わせ、10リットルの透析液(1mMのDTT、1mMの2−メルカプトエタノール、50mMのトリス塩酸、pH8.0)に対して4℃にて12時間透析した。この溶液を、一度に85mlずつ、50mMのトリス塩酸(pH8.0)で平衡化させておいたMonoQ HR5/5 カラム(陰イオン交換樹脂、AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)に負荷し、カラムを、0〜0.5Mの塩化ナトリウム直線勾配を有する40mMのトリス塩酸(pH8.0)の30mlで、流速1ml/分で溶出した。溶液の全量を処理するために、この処理を3回行った。
収集して合わせた活性画分を、5リットルの透析液(1mMのDTT、1mMの2−メルカプトエタノール、75mMトリス塩酸、pH9.0)に対して4℃にて12時間透析した。この透析後の溶液を、一度に11mlずつ、75mMのトリス塩酸(pH9.0)で平衡化させておいたMonoP HR5/20(弱陰イオン交換樹脂、 AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)カラムに負荷し、0〜0.5Mの塩化ナトリウム直線勾配を有する50mMトリス塩酸(pH9.0)の40mlで、流速1ml/分にて溶出させた。透析後の溶液の全量を処理するために、この操作を2回行った。
活性画分を、1Lの透析液(1mMのDTT、1mMの2−メルカプトエタノール)に対して4℃にて12時間透析し、液量を3mlから2mlに減少させるために凍結乾燥した。これに、×5未変性PAGEサンプル処理液(312.5mMトリス塩酸、pH7.8、75%グリセロール、0.005%BPB)の500μlを加えた。次いで、このサンプルの各500μlを、12.5%ポリアクリルアミドゲルの各シート(全部で5枚)に適用した。0.025Mトリス及び0.192Mグリシン(pH8.4)を含有する緩衝液を用いて、40mAにて2時間ゲルを電気泳動に付した(23)。電気泳動の完了後、ゲルをゲルの長手方向に3mm間隔で切って切片とした。切り出された各切片を、別々に500μlの抽出緩衝液(10mMトリス、pH7.4、10mMの2−メルカプトエタノール、500mMの塩化ナトリウム)中に吊るして、タンパク質を抽出するため4℃にて12時間放置した。UGPPase活性を示し且つSDS−PAGE上で単一バンドを与えることの確認された切片からのンパク質画分を、最終的な、精製UGPPase産物として集めた。
(3)分子量アッセイ:
精製したブタUGPPaseを、SDS−PAGE(10〜20%アクリルアミド勾配ゲル)に付した。クマジーブリリアントブルー(CBB)で染色されるバンドをゲルから切り出し、凍結乾燥した。タンパク質をゲルから抽出し、37℃にてトリプシンで16時間消化してペプチド断片とし、これを精製し、脱塩しそしてZipTip(MILLIPORE)を用いて濃縮して、Micromass Q-TOF MS(MICROMASS)により質量スペクトル分析に付した。質量分析器中においてペプチド断片は、ESI(エレクトロスプレーイオン化)法によりイオン化され、形成されたペプチドイオンは、質量対電荷比率(m/z)に従って分離された。400〜1800のm/zを有するペプチドイオンを選択し、希ガス分子との衝突エネルギーによって更に断片化して50〜2000のm/zを有するイオンラダーを発生させた。N末端からの断片からなる一つのシリーズとC末端からの別のシリーズとの、2つのタイプのラダーが得られた。断片間の質量の差はTOF(飛行時間)質量スペクトロメトリーシステムにより、またアミノ酸配列の情報はタンパク質のN又はC末端から得られた。
(4)AAD15563.1 cDNAのPCRクローニング:
AAD15563.1cDNAを増幅するために、ヒト甲状腺からのcDNAライブラリー1.6μg、5'末端に1個のNdeI切断部位を含んだ順方向プライマー5'-CATATGGAGCGCATCGAGGGGGCGTCCGT-3'(配列番号9)の4pmol、BamHI切断部位を含んだ逆方向プライマー5'-GGATCCTCACTGGAGATCCAGGTTGGGGGCCA-3'(配列番号10)の4pmol、1単位のAmpliTaq Gold(PERKIN ELMER)DNAポリメラーゼ、及び、AmpliTaq Gold Buffer(PERKIN ELMER)中の0.2mMのdNTPを、最終液量20μl中において用いてGene Amp PCR System 9700(PERKIN ELMER)中で、次の条件の下でPCRを行った:94℃にて5分間;(94℃にて1分間、55℃にて1.5分間、及び72℃にて2分間)の35サイクル;72℃にて5分間;そして次いで4℃。反応産物の電気泳動(0.8%アガロースゲル)は、AAD15563.1の単一バンドを示した(図8)。こうして増幅された50ngの678bpのcDNA断片を、GFXTM PCR DNA and Gel Band Purification キット(タンパク質を変性させアガロースを溶解させるためのカオトロピック剤含有緩衝液、DNAを特異的に吸着するためのガラス繊維マトリックスを充填したマイクロカラム、トリスEDTA洗浄緩衝液、及びオートクレーブ処理した溶出用の2回蒸留水を含むキット:AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)で精製し、25μgのpT7Blue T−ベクター(NOVAGEN)DNAと混合し、蒸留水で液量を5μlに調節した。次いでこれを、Ligation Kit Ver.2(TAKARA)の5μlの溶液I(T4DNAリガーゼ含有緩衝液)と混合し、16℃にて終夜放置してcDNA断片をベクター中にクローニングした(図9)。このcDNAを含んだベクターを大腸菌(JM109)に導入し、LB1.5%寒天培地(GIBCO BRL)中で細胞を37℃にて終夜放置した。寒天培地上に形成された単独コロニーの幾つかを、50μg/mlのアンピシリンを含む2mlのLB液体培地(LB+Amp)(DIFCO)中で37℃にて撹拌しつつ終夜培養した。培養物を18,000×gで4℃にて5分間遠心し、上清を廃棄した。沈殿した細胞から、RPMTM キット(BIO 101, INC.)を用いてプラスミドを抽出した。幾つかのクローンから選択された500ngのプラスミドを、それぞれ、K緩衝液(20mMトリス塩酸、pH8.5、10mMの塩化マグネシウム、1mMジチオスレイトール、100mMの塩化ナトリウム)中において、最終液量15μlとし37℃にて1時間、制限酵素NdeI(TAKARA)及びBamHI(TAKARA)の各1単位と反応させた。反応後、反応混合物を、0.8%アガロースゲル中で電気泳動に付した。プラスミドクローンを試験し、当該cDNAを含んだものを選択した。
(5)挿入されたAAD15563.1のcDNAの配列の確認:
上で選択されたプラスミドの幾つかを、挿入されたAAD15563.1のcDNAのヌクレオチド配列の確認のために用いた。反応混合物の12μlは、プラスミドの1つ400ng、T7プライマー(T7プロモータプライマー: 5'-TCTAATACGACTCACTATAGG-3')(配列番号11)2pmol、M13プライマーM4(5'-GTTTTCCCAGTCACGAC-3')(配列番号12)2pmol、Dye Terminator Ready Reaction キット(ABI)に添付の反応溶液4.8μlを含んだ。配列決定反応は、次の条件下にGene Amp PCR System 9700(PERKIN ELMER)によって行った:(96℃10秒間、50℃5秒間、及び60℃4分間)×25サイクル及び4℃。反応混合物の全量に1.2μlの3M酢酸ナトリウム及び30μlの100%エタノールを加えて懸濁液とした。この懸濁液を氷上に20分間放置し、18,000×gで20分間遠心した。上清を廃棄し、200μlの70%エタノールを加えて沈殿を懸濁させ、次いでこれを18,000×gで5分間遠心した。上清を廃棄し、沈殿を乾燥させ、10μlのTemplate Suppression 試薬(PERKIN ELMER)中に再懸濁させ、95℃にて2分間放置し、氷上で速やかに2分間冷却した。このサンプルをABI PRISM310 Genetic Analyzer(PERKIN ELMER)で分析して、プラスミドに挿入されたcDNAのヌクレオチド配列を決定した。ヌクレオチド配列を幾つかのクローンについて決定した後、AAD15563.1cDNAとして報告されているのと同じ配列を有するDNAを担持したクローンを選択した。
(6)発現ベクターへのAAD15563.1cDNAの挿入:
問題のDNAを有することの確認されたプラスミドクローンの1μgを制限酵素NdeI及びBamHI(共にTAKARA)で消化した。別に、pET11a ベクター(NOVAGEN)を同じ制限酵素で消化した。消化されたプラスミド及びベクターを、それぞれ0.8%アガロースゲルにおいて電気泳動に付した。1μg/mlの臭化エチジムウムで染色した後、cDNA断片及びpET11aにそれぞれ対応するバンドをゲルから切り出し、GFXTM PCR DNA and Gel Band Purification キット(AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)を用いて抽出し、精製した。精製したcDNA断片の50ng及びpET11aの25ngを用いて、678bpのcDNA断片及びpT7Blue T−ベクターDNAについて上記したのと同じ方法で、断片を再クローニングのために発現ベクターにライゲートした。得られたプラスミド(図10)を、大腸菌(JM109)細胞に導入し、次いで上述のようにして細胞から回収した。回収したプラスミドは、NdeI/BamHI消化及びこれに続くアガロースゲル電気泳動(図11)によって、AAD15563.1DNAを有することが確認された。次いでプラスミドを、外来タンパク質の高発現に適合させてある宿主である大腸菌AD494(DE3)(NOVAGEN)に導入した。こうして得られた形質転換体は、2002年2月12日に、日本国305-8566茨城県つくば市東1丁目1−1つくば中央第6 産業技術総合研究所のIPOD特許生物寄託センターに寄託した(受託番号FERM BP-7886)。
(7)組換えAAD15563.1タンパク質の発現及び精製:
上においてプラスミドpET11a-AAD15563.1で形質転換された大腸菌AD494(DE3)細胞を、50μg/mlのアンピシリンを含有するLB液体培地(LB+Amp)(DIFCO)10ml中で37℃にて撹拌しつつ終夜培養した。全細胞を、5リットルの三角フラスコにおいて、新鮮なLB+Amp培地の1リットル中に播種し、37℃で培養した。培養物のOD550が約0.5に達したときに、1mMのイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシドを培地に添加し、更に3時間37℃にて培養を続けた。培養物を8,000×gで4℃にて15分間遠心した。上清を廃棄し、沈殿した細胞を回収して、100mlの50mMトリス塩酸(pH8.5)中に懸濁させ、そして10,000×gで4℃にて15分間遠心した。上清を廃棄し、沈殿した細胞を、1mMのDTT及び1mMの2−メルカプトエタノールを含有する100mlの50mMトリス塩酸(pH8.5)中に懸濁させ、そして氷上での超音波処理により溶解させた。10,000×gで4℃にて15分間遠心した後、上清を回収し、ポアサイズ0.45μmの膜でろ過紙、そして、1mMのDTT及び1mMの2−メルカプトエタノールを含有する50mMトリス塩酸(pH8.5)で平衡化させておいたQ Sepharose HP HiLoad 26/10 カラム(AMERSHAM PHARMACIA)に負荷した。100mlの平衡化緩衝液で洗浄した後、カラムを、0〜1.5Mの塩化ナトリウム直線勾配を有する500mlの平衡化緩衝液で、流速5ml/分で溶出させた。UGPPase活性画分(18ml)を集め、1mMのDTT及び1mMの2−メルカプトエタノールを含有する1リットルの透析液に対して終夜透析した。この透析後の画分を、50mMトリス塩酸(pH8.5)で緩衝液交換した。次いでこの画分を、1mMのDTT及び1mMの2−メルカプトエタノールを含有する50mMトリス塩酸(pH8.5)の20mlで平衡化させておいたMonoP HR5/20カラムに負荷した。この0〜1.5Mの塩化ナトリウム直線勾配を有するこの平衡化緩衝液40mlで、流速1ml/分でカラムを溶出させた。最も高いUGPPase活性及び最も高い純度を示した画分を最終精製産物として選択した。
(8)ブタ及びヒト成人の正常組織のノーザンブロット分析:
組織におけるUGPPaseの発現レベルを調べるために、ブタ及びヒトの種々の正常組織からの総RNAのノーザンブロット分析を行った。調べたブタ組織は、筋肉、心臓、肝臓、腎臓、肺、脳及び脂肪組織であった。ヒトのノーザンブロットのためには、市販の既成のノーザンブロット(ヒト成人正常組織総RNAノーザンブロットI、カタログNo. 021001:BIOCHAIN INSTITUTE, INC, Hayward, CA)を用い、これは、変性性ホルムアルデヒド1%アガロースゲル上で流しそして荷電変性したナイロン膜にうつし取った8種類の異なったヒト正常組織(心臓、脳、腎臓、肝臓、肺、膵臓、脾臓及び骨格筋)からの総RNAを含むものであった。
(9)抗hUGPPase抗体の製造
上で(7)にて得られたhUGPPaseの最終精製産物を、抗hUGPPase抗体を製造するための抗原として用いた。200μgの抗原タンパク質を1.5mlのEppendorfチューブに入れ、1mlのGERBUTM アジュバント100(L. bulgaricus細胞壁から得られたの0.025mg/Lの糖ペプチド、50g/Lのパラフィン系ナノ粒子、カチオン化剤、シメチジン及びサポニンを含有:BIOTECHNIK GmbH)を加えた(代わりに、フロイント完全アジュバントを用いてもよい)。混合物を室温にて30分間ボルテックスミキサーで撹拌して抗原エマルジョンを得た。10週齢ニュージーランド白色家兎1羽を、2週毎に1回この抗原エマルジョンを後肢の筋肉内に注射することによって免疫感作した。免疫感作の操作開始から5週後、動物をと殺し抗血清を慣用の方法によって調製した。抗血清(抗hUGPPase抗血清)を2本のチューブに分けて入れ、4℃及び−20℃でそれぞれ貯蔵した。
(10)His-tag 融合タンパク質発現ベクターpET-19bへのAAD15563.1cDNAの組み込み
ヌクレオチド配列を確認してあるpET-11a AAD15563.1の1μgを、制限酵素NdeI及びBamHIで、この順で消化した。別に、pET-19bベクター(NOVAGEN)を、同じ制限酵素により同じ順で消化した。それぞれの反応混合物を、0.8%アガロース電気泳動に付し、1μg/mlの臭化エチジウム染色の後紫外線照明下に、hUGPPaseのcDNA及びpET-19bベクターに対応するバンドを、ゲルから切り出した。GFXTM PCR DNA and Gel Band Purification キット(AMERSHAM BIOSCIENCES)を用いてDNA画分をゲルから抽出して精製した。hUGPPaseのcDNA断片50ngを、次いで約25ngのpET-19bベクターと混合し、そしてLigation Kit Ver.2(TAKARA)のSolution Iの5μlを混合物に加え、16℃にて終夜ライゲーション反応を行った。こうして構築されたプラスミドpET-19b AAD15563.1を大腸菌AD494(DE3)細胞に導入した。
(11)hUGPPase His-tag融合タンパク質の発現及び精製
プラスミドpET-19b AAD15563.1を含んだ大腸菌AD494(DE3)細胞を、LB+Amp液体培地〔Miller's LB ブロスベース(GIBCO BRL)、50μg/mlアンピシリンナトリウム塩〕中で、37℃にて終夜振盪培養した。翌日、全ての細胞を、5L三角フラスコ中の1LのLB+Amp液体培地に移した。細胞を37℃にて振盪培養し、培養物の600nmにおけるODが約0.5に達したとき、イソプロピル−β−D−ガラクトピラノシドを、最終濃度1mMになるように培地に加え、振盪培養を37℃にて更に3時間続けた。培養物を次いで8,000×gで4℃にて15分間遠心した。沈殿した細胞を、50mMトリス塩酸、1mMの2−メルカプトエタノール、0.1%トリトンX−100、pH9.0の250mlに際懸濁させた。細胞を氷上で超音波処理し、10,000×gで4℃にて15分間遠心し、上清を収集した。この操作を6Lの大腸菌培養物について、全部で1.3Lの上清が得られるまで反復した。ポアサイズ0.45μmのメンブランフィルターで上清をろ過し、全量を、50mMトリス塩酸、1mMの2−メルカプトエタノール、0.1%のトリトンX−100、pH9.0で平衡化させておいたQ Sepharose HP HiLoad 26/10 カラム(AMERSHAM BIOSCIENCES)に負荷した。カラムを100mlの平衡化緩衝液で洗浄し、吸着されたタンパク質を0〜1.5Mの塩化ナトリウム直線勾配を有するこの平衡化緩衝液の500mlで、流速5ml/分で溶出させた。UGPPase活性画分(60ml)を回収し、その全量を、50mMトリス塩酸、1mMの2−メルカプトエタノール、0.1%のトリトンX−100、pH9.0で平衡化させておいた5mlのTALONTM金属親和性樹脂(Co固定化アフィニティー樹脂:CLONTECH)に負荷した。10mMイミダゾールをスパイクしたこの平衡化緩衝液20mlでカラムを洗浄し、次いで150mMのイミダゾールをスパイクした平衡化緩衝液で溶出させてUGPPase活性画分を回収した(13.5ml)。次いで、この画分を、0.2MのNaHCO3、0.1Mの塩化ナトリウム、pH8.3で平衡化させておいスーたパーデックス(SuperdexTM)-200 HRカラム(共有結合させたデキストランを担持する、高度に架橋した多孔質アガロースビーズよりなるゲルろ過カラム:AMERSHAM PHARMACIA BIOTECH)に負荷し、流速5ml/分でゲルろ過した。最もUGPPase活性が高く且つ最も精製された画分を、最終の精製されたhUGPPase His-tag融合タンパク質産物として回収した。
(12)hUGPPase His-tag融合タンパク質のウエスタンブロット分析
上で得られた最終の、精製産物がhUGPPase His-tag融合タンパク質であることを確認するために、上に(9)で得られた抗hUGPPase抗血清及び市販の抗ヒスチジンタグモノクローナル抗体(SIGMA)を用いたウエスタンブロット分析を行った。hUGPPase His-tag融合タンパク質の1μgをSDS−PAGE(10〜20%アクリルアミド勾配ゲル(DAIICHI PURE CHEMICALS CO., LTD))によって分離し、4℃にて100Vで2時間にわたってTrans-blot Transfer Membrane(BIO-RAD)に移した。この膜をTBS(トリス緩衝食塩水、pH8.0(SIGMA))中の3%(w/v)スキムミルクでブロックし、TTBS(0.05%Tween20を含んだトリス緩衝食塩水、pH8.0(SIGMA))で500ng/mlまで希釈した抗His-tagマウスモノクローナル抗体(GENZYME/TECHNE)と、次いで、TTBSで1,000倍希釈した抗hUGPPase抗血清と、それぞれ1時間室温にて反応させた。膜をTTBSで3回、各5分間洗浄した。膜を、37℃にて1時間、抗His-tagモノクローナル抗体に基づく検出のためにTTBSで1000倍希釈したアルカリ性ホスファターゼ接合ヤギ抗マウスIgG(BIO-RAD)又は、抗hUGPPase抗血清に基づく検出のためにTTBSで1,000倍希釈したgアルカリ性ホスファターゼ接合ヤギ抗家兎IgG(BIO-RAD)と共にインキュベートした。膜をTTBSで3回、各5分間洗浄した後、基質溶液を膜に添加して発色させた。
(13)抗原カラムの調製
家兎抗hUGPPase抗血清からの抗hUGPPase抗体のアフィニティー精製のために、本発明者等は、hUGPPase His-tag融合タンパク質に基づく抗原カラムの調製を試みた。精製したhUGPPase His-tag融合タンパク質の8mgを、0.2MのNaHCO3、0.5Mの塩化ナトリウム、pH8.3の14.3ml中に準備した。これを、1mMのHClで平衡化させた5mlのHiTrap NHS-活性化カラム(N−ヒドロキシコハク酸イミド活性化Sepharose(R):PHARMACIA BIOTECH)に負荷し、タンパク質をタンパク質をカラムに共有結合によって結合させた。次いでカラムを、1Mトリス塩酸、0.5Mの塩化ナトリウム、pH8.3の30mlで、そして0.1Mクエン酸塩、0.5Mの塩化ナトリウム、pH3.0の30mlで、この順に洗浄した。
(14)抗hUGPPase抗体の精製
上記で調製した抗原カラムをPBSで平衡化させた後、20mlの抗hUGPPase抗血清をカラムに適用した。20mlのPBSでカラムを洗浄し、0.1Mクエン酸塩、0.5M塩化ナトリウム、pH3.0で溶出させた。画分を1Mトリス塩酸、pH9.5で中和した。抗体分画(15.8ml)を5Lの蒸留水に対して終夜透析し、次いで凍結乾燥した。
(15)家兎抗hUGPPase抗体の標識
上記で得られた家兎の抗hUGPPase抗体を、100mMのNaHCO3、pH8.3中に最終濃度4mg/mlに溶解させた。この溶液150μlに、50μlのPeroxidase, Activated(西洋わさびの活性化されたペルオキシダーゼ:ROCHE)を加え、室温にて2時間放置して西洋わさびペルオキシダーゼ(HRP)を抗体に結合させた。20μlの1Mトリス塩酸、pH8.0及び次いで25μlの200mMのNaBH4を加えた後、混合物を4℃に30分間維持した。次いで、200mMのNaBH4の12.5μlを加え、反応を完了させるため混合物を4℃に2時間維持した。抗体を安定化させるために5μlの1Mグリシン、pH7.0を加えた後、1.5LのPBS、10mMグリシン、pH7.4に対して溶液を4℃にて終夜透析した。こうして得られた標識された抗体の溶液を、HRP接合家兎抗hUGPPase抗体として4℃にて貯蔵した。
(16)hUGPPase ELISA
上で調製された家兎抗hUGPPase抗体(14)を、50mMのNaHCO3、pH9.6で希釈して25μg/ml溶液を調製した。この溶液を、96ウェルのプレート(NUNC)のウェルに、100μlずつ加え、コーティングするために37℃にて1時間インキュベートした。抗体溶液を除去し、300μlのブロッキング緩衝液(1.0%(w/v)BSA、PBS、10mMグリシン、pH7.4)を各ウェルに加えて、ブロッキングのため37℃にて1時間インキュベートした。
標準の調製のため、希釈緩衝液(20mMトリス、150mM塩化ナトリウム、0.1%(w/v)BSA,pH7.4)を用いて、hUGPPase His-tag融合タンパク質を10μg/ml〜0.1ng/mlへと段階的に希釈した。
サンプルとして使用するために、それぞれ、一方はプラスミドpET-19b AAD15563.1が導入されており、他方はplasmid pET-19bが導入されているものである、2つのタイプの大腸菌AD494(DE3)細胞を溶解させ、希釈緩衝液により50、5、0.5及び0.05μg/mlへと希釈した。プレートの各ウェルからブロッキング緩衝液を除去し、各300μlのTTBSで3回洗浄した。各ウェルに100μlの標準又はサンプル溶液を加え、次いで37℃にて1時間インキュベートした。
hUGPPase His-tag融合タンパク質の検出のため、(15)において調製したHRP接合家兎抗hUGPPase抗体を、希釈緩衝液で0.5μg/mlに希釈した後用いた。ウェルをTTBSで3回洗浄した後、100μlの検出抗体溶液を各ウェルに加え、37℃にて1時間インキュベートした。次いでウェルをTTBSで3回洗浄し、100μlのTMB LIQUID SUBSTRATE SYSTEM FOR ELISA(色原体3,3≡5,5≡−テトラメチルベンジジン(TMB)及び過酸化水素を緩衝液、pH6.0中に含有するELISA用液体基質系:SIGMA)を各ウェルに加えた。室温にて5分間のインキュベーションの後、50μlの2M硫酸を各ウェルに添加して反応を終了させ、450nmにおける吸光度を測定した。
(17)サンプル中のUDPGの定量
サンプル中のUGPGを定量する方法を確立するために試験を行った。その方法においては、UDPG量は、UGPPaseにより触媒されるサンプル中のUDPGの加水分解によって産生されるG1Pの量として、定量される。
図25に示した何れかの量のUDPGを含有する液体サンプルの20μlを、1.5単位のUGPPase、30mMの塩化マグネシウム及び70mMトリス塩酸を含有するカクテル(pH9.0)30μlに加えた。37℃にて7分間のインキュベーションの後、100℃に2分間加熱することにより反応を終了させた。次いで、このアッセイ混合物を20,000×gで5分間遠心した。30μlの上清を、50mMのHepes、pH7.0、1mMのEDTA、2mMの塩化マグネシウム、15mM塩化カリウム、0.4mMのNAD+及び各3単位のG6Pデヒドロゲナーゼ及びホスホグルコムターゼを含有するカクテル270μlに加えた。産生されたNADHの量(G1Pの量を示す)を、340nmにて分光光度法により測定した。
結果:
(1)ブタUGPPaseの精製:
表1は、各精製ステップにおける精製産物について検出されたUGPPase活性と純度とを示す。図2は、それらのサンプルのSDS−PAGEの結果を示す。未変性PAGeから溶出された最終産物の比活性は、約60,000倍に精製されたものであるが、32U/mgであった。この価は、大麦又は大腸菌から精製されたAGPPaseの比活性について報告された価、すなわちそれぞれ23U/mg又は9.5U/mg(13、14)に、ほぼ匹敵するものであった。最終精製産物についてSDS−PAGE上で検出された単一のバンド(図2)は、MonoP(図3、4)及び未変性PAGE(図5)をそれぞれ用いた精製ステップにおけるUGPPase活性バンドと同一の挙動を示すことから、UGPPaseであると結論される。
(2)ブタUGPPaseのESI-TOF MS/MS分析:
最終精製産物のトリプシン処理により調製した7個のペプチド断片を、アミノ酸配列決定のためにESI-TOF MS/MSによって分析した。こうして知られた配列(配列番号5、6、7及び8)は、機能未知のヒト及びマウスのタンパク質のそれぞれ4つの領域と、高度に相同性であった(図6及び7)。これらのヒト及びマウスのタンパク質は、それぞれ、ID番号AAD15563.1(NCBI受託番号AF111170)(配列番号3)及びBAB23110.1(NCBI 受託番号AK003991)(配列番号4)であるが、Nudix(他の部分Xに連結したヌクレオシド二リン酸)様のヒドラーゼモチーフ(24)を有することから、酵素と考えられた。精製ブタUGPPaseは、相互に約80%相同であるこれらヒト及びマウスのタンパク質の、ブタ相同体と考えられた。
(3)組換えAAD15563.1の活性測定及びその精製:
ESI-TOF MS/MSの上記結果に基づいて今やヒトUGPPaseと考えられたAAD15563.1をコードするDNAを、PCRによって増幅し、発現ベクター中にクローニングし(図10)、次いで発現された組換えタンパク質が、UGPPase活性を有することが確認された。このPCRのためのプライマーは、NCBI(the National Center for Biotechnology Information)によって報告されているヌクレオチド配列(配列番号1)に従って設計された。増幅されたDNAは、大腸菌発現ベクターpET11a中にクローニングされ、プラスミドpET11a-AAD15563.1が得られた。このプラスミドは、大腸菌AD494細胞に導入された。導入された遺伝子を発現する形質転換された大腸菌AD494(DE3)細胞の懸濁液は、単に無傷のプラスミドpET11aを導入されただけの対照細菌の懸濁液に比し、8倍高いUGPPase活性を示した(図12)。形質転換細菌の懸濁液のSDS−PAGE(ポリアクリルアミド10〜20%)により、発現されたタンパク質のバンドが確認された(図12)。AAD15563.1を発現する大腸菌AD494(DE3)細胞の懸濁液、超音波処理後のその可溶性画分、並びにQ-Sepharose-及びMonoP精製産物についてのSDS−PAGE(図13)及びUGPPase活性測定の結果は、それぞれ、UGPPaseの比活性がバンドの強さとの増加に平行して上昇することを示した。SDS−PAGE上で単一バンドを示した最終産物の比活性は、6.7U/mgであり、最終精製ブタUGPPaseの比活性に匹敵する値であった。これらの結果は、タンパク質AAD15563.1がヒトUGPPaseであることを示している。
(4)ヒト及びブタUGPPaseの特徴づけ:
ヒト及びブタのUGPPase最終精製産物を用いて、それらの酵素活性についての至適条件を知るために検討を行った。結果は、両酵素は共に、至適pHを9.5〜10の範囲に有しMg2+依存性であることを示した(図14及び15)。基質UDPGに対するこれらの酵素のKd(解離定数)は、ヒト及びブタUGPPaseについて4.35mM及び4.26mMと測定され、このことは、この基質に対するそれら親和性が殆んど等しいことを示している(図16及び17)。ADPg、UDPG及びGDPGのうちで、ヒト及びブタUGPPaseは、共にUDPgに最も高い基質特異性を示した:すなわち、5mMの対応する基質の存在下、それらの相対的な活性は、UDPGについての活性(100%)と比較すると、ADPGについてはそれぞれ約20及び10%であった(表2及び3)。
(5)ブタ及びヒト成人からの正常組織のノーザンブロット分析
図18及び19は、それぞれ、ブタ及び成人の組織からの総RNAのノーザンブロットの結果を示す。UGPPaseのmRNAは、試験した種々の組織に存在することが分かる。
(6)pET-19b AAD15563.1の構築及びhUGPPase His-tag融合タンパク質の精製
図20及び21は、発現ベクターpET-19b AAD15563.1、及びそのNdeIとBamHIで消化後のアガロースゲル電気泳動の結果を示す。このプラスミドで形質転換した大腸菌AD494(DE3)細胞は、多量のHis-tag融合タンパク質を発現することが見出された。上記(11)で得られた最終精製産物のウエスタンブロット分析により、このタンパク質がhUGPPase His-tag融合タンパク質であることが確認された(図2)。
(7)hUGPPase ELISA
固定相として家兎抗hUGPPase抗体を、標準として精製hUGPPase His-tag融合タンパク質を用いて、ELISA検出系を確立した。この系のEC50(最大応答の半分の応答に対応するエフェクター濃度)は、246.8ng/ml、最低検出限界10ng/ml及び測定範囲10〜1,000ng/mgと測定された(図23)。
プラスミドpET-19b AAD15563.1を含んだ大腸菌AD494(DE3)細胞の溶解液について行ったELISAは、タンパク質濃度依存性の450nm吸光度増大を示し、これに対し、単にプラスミドpET-19bを含むのみの大腸菌AD494(DE3)細胞の溶解液では、450nmにおける吸光度に認め得る増大はなかった(図24)。この結果は、上で確立したELISA系が、大腸菌固有のタンパク質に交差反応することなくhUGPPaseに高い特異性を有することを示している。
(8)サンプル中のUDPGの定量
サンプル中に含有されるUDPGの量を、上に「材料及び方法」の部で記載した手順に従って測定した。結果を表4及び図25に示す。測定されたG1P量(nmol)(UDPG量と等価であると看做される)は、サンプル中に最初に含有されていたUDPG量と十分な相関を示し、このことはサンプル中のUGPG量の定量を可能にするものである。
本発明は、UGPPaseを精製された形で、且つ如何なる所望の規模でも提供することを可能にする。こうして提供される精製された酵素は、血液等のようなサンプル中のUDPGレベルの定量のために利用できる。加えて、精製された酵素は、例えば、この酵素の活性レベルの測定のための、天然の、生物学的な試料を含む様々なサンプルの生化学アッセイの分野における参照標準製品として使用される。当該参照標準の使用は、この酵素の活性レベルの標準化されたデータを得ることを可能にし、そのことは種々の時及び所において測定された種々のサンプルから得られたデータ間の、正確な定量的比較を可能にする。本発明はまた、抗UGPPase抗体、並びに当該抗UGPPase抗体に基づく酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)のための方法をも提供し、これは、種々のサンプル中のUGPPaseの測定及び/又は検出のために有用であり、また、UGPPase測定用のELISAキットの製造にも使用できる。更には、本発明はまた、血液等のようなサンプル中のUDPGの定量のためにも使用される。
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図1は、UGPPaseが関与すると考えられるグリコーゲン代謝に関係する動物細胞中の生化学的反応の図式的フロー示す。図において、Glc;グルコース、HK;ヘキソキナーゼ、PGM;ホスホグルコムターゼ 図は、腎ホモジネートからのUGPPaseの精製プロセスの各ステップにおける、精製産物(3μg)のSDS−PAGEの結果を示す。図中:レーンM;分子量マーカー、レーン1;腎ホモジネート抽出物(0.00161mU)、レーン2;30,000×g上清(0.00429mU)、レーン3;透析後サンプル(0.00481mU)、レーン4;100,000×g上清(0.00579mU)、レーン5;Q-Sepharoseカラム溶出液(0.00655mU)、レーン6、2回目のQ-Sepharoseカラム溶出液(0.0248mU)、レーン7;塩化ナトリウムの直線勾配によるQ-Sepharoseカラム溶出液(0.0523mU)、レーン8;Superdex200カラム溶出液(0.184mU)、レーン9;MonoQカラム溶出液(0.535mU)、レーン10;MonoPカラム溶出液(2.59mU)、レーン11;未変性PAGE(98.5mU)。 図3は、MonoPカラムからの画分31〜45のタンパク質濃度及びUGPPase活性を示すグラフである。 図4は、MonoPカラムからの画分29〜39のSDS−PAGEの結果を示す。 図5は、未変性PAGEによる精製後の2ロットのサンプルのSDS−PAGEの結果を示す。図中:レーンM;分子量マーカー。ゲル中のUGPPase量:0.184mU(ロット1、画分5)、4.33mU(ロット1、画分6)、2.88mU(ロット1、画分7)、3.74mU(ロット2、画分5)、4.43mU(ロット2、画分6)、0.558mU(ロット2、画分7) 図6は、ESI-TOF MS/MSの最初の半分の結果を示す。AAD15563.1(ヒト)及びBAB23110.1(マウス)の推定アミノ酸配列の最初の半分が、ブタのUGPPase断片のアミノ酸配列と並べられている。これら全部の種に共通のアミノ酸は“・・・”によりマークされており、一方、ブタと、ヒト又はマウスの一方にのみ共通のアミノ酸は、“・”でマークされている。 図7は、ESI-TOF MS/MSの次の半分の結果を示す。AAD15563.1(ヒト)及びBAB23110.1(マウス)の推定アミノ酸配列の次の半分が、ブタのUGPPase断片のアミノ酸配列と並べられている。これら全部の種に共通のアミノ酸は“・・・”によりマークされており、一方、ブタと、ヒト又はマウスの一方にのみ共通のアミノ酸は、“・”でマークされている。 図8は、PCR増幅産物の電気泳動(0.8%アガロースゲル)の結果を示す。 図9は、AAD15563.1が組み込まれたpT7Blue T−ベクターを示す。 図10は、AAD15563.1が組み込まれたpET11aを示す。 図11は、NdeI/BamHIで消化されたpET11a.AAD15563.1の電気泳動(0.8%アガロース)の結果を示す。 図12は、pET11a-AAD15563.1又はpET11aで形質転換されたAD494(DE3)細胞の懸濁液SDS−PAGEの結果を示す:レーン1;pET11aで形質転換された細胞の0時間培養、レーン2;pET11a-AAD15563.1で形質転換された細胞の0時間培養、レーン3;pET11aで形質転換された細胞の3時間培養、レーン4;pET11a-AAD15563.1で形質転換された細胞の3時間培養。ゲルへの適用量:レーン1ないし4につきそれぞれ、0.072、0.034、0.034及び0.292(mU)。 図13は、組換えヒトUGPPase(r-hUGPPase)の精製ステップにおける各精製産物(2.0μg)について実施したSDS−PAGE(10〜20%ポリアクリルアミドゲル)の結果を示す。図中:レーン1;AD494(DE)懸濁液(1.8mU)、レーン2;10,000×g上清(3.0mU)、レーン3;Q-Sepharose溶出液(6.2mU)、レーン4;MonoP溶出液(13.5mU)。サンプルの比活性:レーン1;0.910U/mg、レーン2;1.51U/mg、レーン3;3.09U/mg、レーン4;6.74U/mg。 図14は、ブタUGPPaseについての至適pH範囲を示すグラフである。測定は、塩化マグネシウムの存在下(◆)又は不存在下(□)に、50mMトリス塩酸中において行われた。 図15は、ヒト組換えUGPPaseについての至適pH範囲を示すグラフである。測定は、20mMの塩化マグネシウムの存在下(◆)若しくは不存在下(□)に、50mMトリス塩酸中において、又は、20mMの塩化マグネシウムの存在下50mMのグリシン−KOH(○)中において行われた。 図16は、UDPG濃度(mM)の関数としてのブタUGPPase活性を示すグラフである。グラフより、この酵素のKdは、4.26mMと決定される。 図17は、UDPG濃度(mM)の関数としてのヒト組換えUGPPase活性を示すグラフである。グラフより、この酵素のKdは4.35mMと決定される。 図18は、ブタ組織からの総RNAのノーザンブロット分析の結果を示す。 図19は、ヒト組織からの総RNAのノーザンブロット分析の結果を示す。 図20は、AAD15563.1を組込んだpET19bを示す。 図21は、NdeI/BamHIで消化したpET19b.AAD15563.1の電気泳動(0.8%アガロース)の結果を示す。 図22は、形質転換大腸菌細胞中に発現されこれから精製された、hUGPPaseヒスチジンタグ融合タンパク質の、CBB染色(1)及び、抗hUGPPase抗血清(2)及び抗ヒスチジンタグ抗体(3)を用いた、ウエスタンブロット分析の結果を示す。 図23は、標準としての精製されたhUGPPaseヒスチジンタグ融合タンパク質のhUGPPaseELISAの結果を示すグラフである。1〜1,000ng/mlの該タンパク質を含有する標準溶液の450nmにおける吸光度をプロットしてある。斜めの線は、共に対数目盛り表示での、タンパク質濃度(x)とOD450(y)との間の関係の直線当てはめを示す。 図24は、一方はpET-19b AAD15563.1を他方はpET-19bを、種々の希釈レベルで含むものである、2つのタイプの大腸菌細胞の溶解物のhUGPPaseELISAの結果を示すグラフである。 図25は、サンプル中に最初に含まれていたUDPG量と、UGPPaseを用いて測定されたG1P量との間の相関を示すグラフである。

Claims (10)

  1. 配列番号2として示したアミノ酸配列を含んでなる精製された酵素タンパク質。
  2. 該タンパク質が、UDPグルコースをグルコース−1−リン酸とウリジン5’−一リン酸に加水分解する活性を有するものである、請求項1の精製された酵素タンパク質。
  3. 配列番号2として示したアミノ酸配列を含んでなる組換え酵素タンパク質。
  4. 該組換えタンパク質が、UDPグルコースをグルコース−1−リン酸とウリジン5’−一リン酸に加水分解する活性を有するものである、請求項3の組換えタンパク質。
  5. 組換え酵素タンパク質を製造するための方法であって、配列表において配列番号1として示されたヌクレオチド配列を含んでなるDNAを発現ベクターに組み込むステップと、こうして構築された発現ベクターをコンピテント細胞に導入するステップと、該構築された発現ベクターを含んだ細胞を培養するステップとそして発現されたタンパク質を精製するステップとを含んでなり、ここに該タンパク質が、UDPグルコースをグルコース−1−リン酸とウリジン5’−一リン酸に加水分解する活性を有するものである方法。
  6. サンプル中のUGPPase活性のアッセイにおける参照標準としての組換え酵素タンパク質の使用であって、該タンパク質が配列番号2として示したアミノ酸配列を含んでなるものである、使用。
  7. 精製された哺乳類のUGPPaseを製造するための方法であって、
    (a) 哺乳類動物からの組織を水性媒質中でホモジナイズするステップと、
    (b) こうして得られたホモジネートを遠心するステップと、
    (c) 遠心されたホモジネートの上清を回収するステップと、
    (d) 回収された上清を水性媒質に対して透析するステップと、
    (e) 上記(d) で得られた透析済み上清を1又は2以上の固定相材料をそれぞれ用いた1又は2以上のクロマトグラフィー工程に付しそして濃縮されたUGPPase活性を示す画分を回収するステップであって、該固定相材料が、陰イオン交換体、弱い陰イオン交換体、サイズ排除用ゲル、及びヒドロキシアパタイトから選ばれるものを含むものであるステップと、
    (f) 上記(e) において得られた濃縮されたUGPPase活性を示す画分を未変性PAGEに付すステップと、そして
    (g) 濃縮されたUGPPase特異的活性を含んだ部分をゲルから切り出してUGPPaseタンパク質を該ゲル部分から水性抽出媒質で抽出するステップと
    を含んでなる方法。
  8. 配列番号2として示したアミノ酸配列を含んでなるタンパク質に対する精製された抗体。
  9. 分析対象中のUGPPaseの量をELISA法により定量するための方法であって、
    (a) 抗UGPPase抗体を結合させた固相を用意するステップと、
    (b) 所定量の分析対象を含有する第1の溶液を、該固相に結合した該抗UGPPaseに該分析対象中に含有されるUGPPaseが結合することを許容するに十分な時間にわたって、該固相に接触させるステップと、
    (c) 該第1を除去した後、所定量の酵素接合抗UGPPase抗体を含有する第2の溶液を、該固相に結合した抗UGPPaseに結合したUGPPaseに該酵素接合抗UGPPase抗体が結合するに十分な時間にわたって、該固相に接触させるステップと、
    (d) 該第2の溶液を除去した後、該接合した酵素に対する所定量の基質を含有する第3の溶液を該固相に接触させ、該接合した酵素を該基質と所定時間にわたって反応させて該酵素反応の特異的生成物を産生させるステップと、
    (e) こうして産生された特異的生成物の量を測定するステップと、そして
    (f) 該分析対象中のUGPPaseの量を、上記(e) における特異的生成物の量と、(b) 〜(d) と同一の条件下に所定量のUGPPaseから産生された特異的生成物の量との比較に基づいて、定量するステップと
    を含んでなる方法。
  10. サンプル中に含有されるUDPGの量を定量するための方法であって、
    (a) サンプルの所定量を、所定量のUGPPaseを含有する緩衝溶液と混合して反応混合物を調製するステップと、
    (b)UDPGをG1Pに変換するのに十分な時間にわたって該反応混合物をインキュベートするステップと、
    (c) 反応混合物を加熱することにより反応を終了させるステップと、そして
    (d) 該反応液の少なくとも既知の部分に含有されるG1Pをホスホグルコムターゼ、G6Pデヒドロゲナーゼ及びNADと反応させ、産生されたNADHの量を測定することによって、(d)において産生されたG1Pの量を測定するステップと
    を含んでなる方法。
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