JP2005516341A - パッケージ・コンテナ及びパッケージ方法 - Google Patents

Abstract

パッケージ・コンテナ（２０）が、デジタル・オーディオ・データをオーディオ集積回路に提供するためのメモリ（１１）に接続されるか又は該メモリ（１１）と一体化された、該デジタル・オーディオ・データを電気オーディオ信号に変えることができる該オーディオ集積回路（１０）を含む。このメモリは、パッケージプロセス中にデジタル・オーディオ・データを該メモリにアップロードすることができる入力部（１６）を有する。バッテリ（１３）が、オーディオ集積回路及び変換器に動力を供給するために接続され、手動で作動するスイッチ（１５）が、オーディオ集積回路を作動させて該メモリからデジタル・オーディオ・データを受け取り、オーディオ材料の再生のために電気オーディオ信号をスピーカ（１４）に提供する。

Description

本発明は、パッケージ・コンテナに関し、より具体的には、パッケージ・コンテナ内に含まれる製品の潜在的購入者にいっそう充実した情報を提供することができるパッケージ・コンテナに関する。

本発明は、消費者製品の領域、とりわけ、ＣＤ、ＤＶＤ、ビデオカセット、本などのマーケティング及び販売に特に有用であるが、これらに限定されるものではない。
多くの場合、販売時にＣＤ、ＤＶＤなどの潜在的購入者に、いっそう充実した重要な情報を提供する必要性があり、この要求は、通常、潜在的購入者が、購入前に音声を選択するか、或いはＣＤ又はＤＶＤのサンプルを再生するのを可能にすることによって対処される。このことは、購入者が、店内のスタッフにＣＤ／ＤＶＤなどの再生を要求し、次にヘッドセットをつけて、トラックの選択部分又は他の組のサンプルを聴くことを必要とする。しかしながら、このプロセスは、明らかに、潜在的購入者及び販売スタッフのどちらの側にも時間の無駄なものであり、サンプルの再生を可能にするのに必要な機器の初期取付けに費用がかかる。さらに、当然のことながら、どの時点においても、限られた数の潜在的購入者しか機器を使うことができない。

したがって、本発明の第１の態様によると、ハウジングを有し、
デジタル・オーディオ・データを電気オーディオ信号に変換することができるオーディオ集積回路（すなわち「音声チップ」）と、
デジタル・オーディオ・データをオーディオ集積回路に提供するように、該オーディオ集積回路に接続されるか又は該オーディオ集積回路と一体化されているメモリと、
デジタル・オーディオ・データをメモリにアップロードすることができる、該メモリに接続された入力部と、
オーディオ集積回路から電気オーディオ信号を受け取り、そこから対応する音声信号を再生するための変換器と、
オーディオ集積回路及び変換器に動力を供給するように接続されたバッテリと、
オーディオ集積回路を作動させて交換可能なメモリからデジタル・オーディオ・データを受け取り、オーディオ材料を再生するために電気オーディオ信号を変換器に提供するための手動で作動するスイッチと、
が内部に配置されたパッケージ・コンテナが提供される。

１つ又はそれ以上のトラックのＣＤ、ＤＶＤなどのサンプルに対応するデジタルデータを、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）、フラッシュ・メモリなど、或いはＥＰＲＯＭのような一回限りプログラム可能なメモリ、及び音声チップの一部とすることができるメモリ内に取り込むことによって、また、コンテナのスイッチを手動で作動させるだけで潜在的購入者が該デジタルデータを聴けるようにすることによって、該潜在的購入者にいっそう充実した情報を提供することができる。
本発明によるパッケージ・コンテナは、ＣＤ、ＤＶＤなどに限定されるものではないが、ほとんど如何なる種類及びタイプのコンテナも含むことができる。例えば、本にこのパッケージを適用することができ、交換可能なメモリ内に保持されたデジタルデータは、本又はその内容に関連した他の記述材料からの一節とすることができる。同様に、他の消費者製品についての使用説明書又は他の情報、或いは医薬品などの使用説明書さえも提供することができる。

しかしながら、特に消費者製品の領域、より具体的には娯楽の領域において、買物をする前に情報を試すという潜在的購入者の側の要望が存在し、ＣＤ、ＤＶＤなどのための従来のコンテナは、既に種々のコンポーネントを収容するのに十分な未使用空間を含んでおり、従来のパッケージ・コンテナを大きく設計し直すことなく、比較的簡単な手順で必要とされるコンポーネントが収められる。
上述の、特に集積回路チップのような電子コンポーネントを有することは、パッケージ・コンテナのＲＦ ＩＤタグ付けを比較的簡単に付加することも可能にする。

本発明はまた、入力部を通じて、デジタルデータを本発明の第１の態様によるパッケージ・コンテナの交換可能なメモリにアップロードし、
製品をパッケージ・コンテナに挿入し、その後、
コンテナをシールする段階を含む、消費者製品をパッケージする方法も含む。
異なる形式の製品又は異なる製品自体を同じパッケージ内に挿入することができる柔軟な製造プロセスの場合には、適切な音声サンプルを対応する製品と組み合わせるために、該製品をパッケージ・コンテナに挿入するためのプロセスを用いて、デジタルデータ・サンプルのデータベースを維持し、同期させることができる。これは、製造プロセスが、それぞれのＣＤ／ＤＶＤ上のトラックに対応する音声サンプルをそれぞれのＣＤ／ＤＶＤなどと適切に関連付けることができるように、時間の経過にしたがって、異なるアーチストによる異なるバッチのＣＤ／ＤＶＤの挿入を必要とする、ＣＤ又はＤＶＤ製造などの場合に特に有用である。

本発明は、オーディオＣＤ、ＤＶＤ、ビデオカセット、及び同様の娯楽製品、コンピュータ・ソフトウェア、本、食品のパッケージ、薬品のパッケージなどといった上述のような多くの領域における用途を有する。
本発明によるパッケージ・コンテナの１つの例及び製品をパッケージする方法が、添付の図面を参照して説明される。

ＣＤ又はＤＶＤの潜在的購入者に音声バイトを提供するために、図１に示される種々のコンポーネントが、図２Ａ乃至図２Ｃに示されるパッケージ・コンテナ内に組み立てられる。
図１に示されるコンポーネントは、フラッシュ・メモリ１１及び増幅器１２が接続された、いわゆる「音声チップ」１０すなわちデジタル音声シンセサイザ・チップの形態のオーディオ集積回路を含む。特に、これらの３つのコンポーネントは、単一の特定用途向け集積回路であるＡＳＩＣ４０（図３を参照されたい）内に設けられることが好ましいが、必要に応じて別箇のコンポーネントにしてもよい。電源は、ボタン電池バッテリ１３から音声チップ１０及び増幅器１２に供給され、該増幅器１２は、小さなスピーカ１４に給電し、該音声チップ及び増幅器は、スイッチ１５によって作動させられる。適切な端子を有する入力部１６が設けられ、デジタルデータをメモリ１１にアップロードすることを可能にする。必要に応じて、示されるように、（ＲＦＩＤトランシーバの形態の）ＲＦトランシーバ１７を（音声チップと一体の別のコンポーネントとして、又は別箇のコンポーネントとして）組み込んで、ＣＤ又はＤＶＤのセキュリティのコード化を行うことができ、セキュリティ・データは、製造時及び／又は販売時にアップロード／ダウンロードされる。ＲＦトランシーバ１７を組み込むことにより、入力部１６に対する必要性を除去することも可能になり、音声データは、同じトランシーバを通じてアップロードされる。

これらのコンポーネントの全てを、図２Ａ乃至図２Ｃに示されるＣＤ／ＤＶＤコンテナ又はケース２０内の使用可能な自由空間内に配置することができる。従来のＣＤ／ＤＶＤコンテナ又はケース２０の中には、例えば、個々のコンポーネントを、背表紙領域２１及びＣＤ／ＤＶＤを直接囲んでいるサポート・トレイ２３に隣接する領域２２内に配置するのを可能にする十分な未使用容積がある。図２Ａ乃至図２Ｃに示されるように、これらの領域は、サポート・トレイとケースの後壁又は底部２４との間に、別箇のコンポーネントとしてＣＤ／ＤＶＤケースの内部に配置された内部ＣＤサポート・トレイ２３の後ろに設けられる。図２Ａに見られるように、内部サポート・トレイ２３の背表紙２１の前面に形成されたスロット２５内に配置された、該ケースの前部に露出した該背表紙の前部に、ボタンの形態の作動スイッチ１５を設けることができる。残りのコンポーネントは、必要に応じて、背表紙２１及び境界領域２２内の他の場所に配置することができる。

ＣＤ／ＤＶＤの形態の消費者製品をパッケージする１つの方法が、図３にブロック図の形態で示される。ここでは、レコーディング・スタジオ内の、アーチスト３１による音楽の演奏及びＣＤ／ＤＶＤマスター３２の作成といった、ＣＤ／ＤＶＤの製造及び販売に含まれる種々の段階の全てを見出すことができる。ＣＤ／ＤＶＤのマスター３２から、個々のＣＤ／ＤＶＤを従来のプロセス（図示せず）で「焼き付ける」ことができ、完成したＣＤ／ＤＶＤ３３のマガジンを生成し、次に、ＣＤ／ＤＶＤを適切な挿入ステーション４４において該マガジンから１つずつ選択し、ＣＤ／ＤＶＤケース２０に挿入する。

どこか他の場所で、音声チップ２０が、チップ製造設備４０で製造され、電子パッケージ４１内に組み立てられ、次いで、（４２において、）他のＣＤ／ＤＶＤケース部品と共に前もって製造されたＣＤ／ＤＶＤサポート・トレイ（又は「保管ケース」）２３に装填される。ＣＤ／ＤＶＤサポート・トレイ２３が、他のＣＤ／ＤＶＤケース部品と平行に、挿入前ステーション４５に与えられ、５０で示されるように、接点１６又は（図３に示されていない）ＲＦトランシーバを通じて、音声バイトがアップロードされ、前もって選択され、適切なコンピュータ・システム５１上に格納された特定のＣＤ／ＤＶＤが装填されるように適切な順序で配置される。同じか、又は（示されるような）別箇の作業５２で、適切なＩＤデータをアップロードすることもできる。次に、サポート・トレイ２３のマガジン４６が組み立てられ、後の段階において、該サポート・トレイ２３は、通常の「ＣＤジャケットの解説」及び挿入ステーション４４におけるＣＤ／ＤＶＤ３３と共に、外側ケーシング部分２４、２６に挿入される。次に、６０において、小売店６１への流通前に、通常の最終パッキング又はラッピングが適用される。

本発明の別の例においては、コンピュータ・システム５１が、消費者のものであってもよく、標準的なＰＣ、ラップトップ型コンピュータ、デジタル録音又は再生装置（例えば、ＭＰ３プレーヤー）、又はルーティング装置を通じて接点１６につなぐことが可能なデータ・ストリームを生成できる他の装置としてもよい。このことは、ユーザが、例えば、．ｗａｖファイルの形態のオーディオ・データの断片をメモリにアップロードすることを可能にする。
本発明の更に別の例においては、購入時に、小売店又は流通販路において電子機器のアップロードを行うことができる。このことは、小売店が、例えば広告の形態の該小売店についての更なる情報、及びいつＣＤが購入されたかについての情報を付加することを可能にする。

従来のＣＤ製造プロセスの破壊が最小限であり、例えば特定のＣＤ／ＤＶＤと対応するサウンド・バイトのデータベースを保持するために適切なコンピュータを追加すること、及び入力部１６を通じてサウンド・バイトを交換可能なメモリ１１にアップロードできるようにする接点などを追加することだけを必要とすることが、図３から理解することができる。
図４は、各々の場合の再生に用いることができるデータのタイプと共に、本発明に適用可能な用途の種々の例を示す。

パッケージ・コンテナ内に組み込まれることになるコンポーネントのブロック図である。 ＣＤ又はＤＶＤのためのパッケージ・コンテナの様々な図である。 ＣＤ又はＤＶＤのためのパッケージ・コンテナの様々な図である。 ＣＤ又はＤＶＤのためのパッケージ・コンテナの様々な図である。 ＣＤ／ＤＶＤの製造及びパッケージの個々の段階を示すブロック図である。 特定の用途に関する、本発明による交換可能なメモリに格納することができる内容のタイプを示すチャートである。

Claims (7)

1. 消費者製品をパッケージする方法であって、前記方法が、
   ハウジングを有し、
   デジタル・オーディオ・データを電気オーディオ信号に変換することができるオーディオ集積回路と、
   デジタル・オーディオ・データを前記オーディオ集積回路に提供するための、該オーディオ集積回路に接続されるか又は該オーディオ集積回路と一体化されたメモリと、
   デジタル・オーディオ・データを前記メモリにアップロードすることができる、該メモリに接続された入力部と、
   前記オーディオ集積回路から電気オーディオ信号を受け取り、そこから対応する音声信号を再生するための変換器と、
   前記オーディオ集積回路及び前記変換器に動力を供給するために接続されたバッテリと、
   前記オーディオ集積回路を作動させて前記交換可能なメモリからデジタル・オーディオ・データを受け取り、オーディオ材料の再生のために電気オーディオ信号を前記変換器に提供するための手動で作動するスイッチと、
   が内部に配置されたパッケージ・コンテナを準備し、
   消費者製品を前記コンテナに挿入し、
   スピーカを介して出力するために、前記消費者製品の内容に関するデジタルデータを、前記入力部端子を通じて前記メモリにアップロードし、
   前記コンテナをシールする、
   段階を含むことを特徴とする方法。
2. 前記消費者製品は、各々異なる消費者製品を運搬する複数の供給ラインの１つから選択され、前記デジタルデータが、これに対応して複数の組のデータから選択されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記集積回路チップが特定用途向けのものであることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の方法。
4. 前記消費者製品がＣＤ又はＤＶＤであることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の方法。
5. 前記デジタルデータが、前記ＣＤのトラックの各々からの抜粋を含むことを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 前記デジタルデータが、前記ＤＶＤのサウンドトラックからの抜粋を含むことを特徴とする請求項４に記載の方法。
7. 前記入力部端子がＲＦトランシーバを含むことを特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の方法。

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