JP2005515929A - プレート、例えば自動車用ナンバープレート - Google Patents

Abstract

本発明は、基体（２）を有する自動車用ナンバープレートに関する。本発明ではこの基体は導電性材料から構成されるか、または直接または別の層（５）を介して導電層を有する。これによってこの導電性の基体（２）またはその導電性コーティングは、平板コンデンサの第１電極を構成する。上記の基体（２）ないしは導電層には、エレクトロルミネセンス性顔料を有する層が被着される。このエレクトロルミネセンス性のコーティングは、さまざまな方法、例えば、噴霧、塗布または専用のスクリーン印刷法によって被着することができる。電界を形成するためには、上記のエレクトロルミネセンス性の層（３）に導電層（４）を被着して第２電極を形成する必要がある。

Description

本発明は、エレクトロルミネセンス構造を有するプレート、例えば自動車用標識に関する。

自動車用の従来のナンバープレートは金属板ブランクから作製され、この金属板ブランクは反射層を有しており、また型押しされて、相応する文字の組み合わせおよび／または数字の組み合わせを個別に作製することができる。型押しの後、この金属板ブランクは、ホットローラ着色法（Heisswalzfaerbeverfahren）で、型押しされた文字の組み合わせおよび／または数字の組み合わせが着色される。場合によっては作製したプレートに透明の保護層が被着される。

この際に欠点であるのは、暗いところでも文字の組み合わせおよび数字の組み合わせを良好に識別できるようにするため、ナンバープレートの直ぐ近くにおいて車両に光源を配置しなければならないことであり、ここではこの光源によってプレートが照明されて、入射した光ビームが反射できるのである。

ドイツ国公開公報DE 198 27 477A1から自動車用ナンバープレートが公知であり、これはアクティブな照明として、少なくとも標識部の領域に配置され、電気的に活動化可能な照明シート装置が設けられている。ここでこの照明シート装置は、標識部および／またはプレート表面に背後に配置されている。ドイツ国実用新案DE 200 22 563に提案されているナンバープレートにより、エレクトロルミネセンスシート装置がさらに発展させられている。しかしながらこのようなエレクトルミネセンスシート装置では、シンボル、例えば文字の型押しおよび／数字の組み合わせの型押しは不可能である。

本発明の課題は、エレクトロルミネセンス構造を有するプレート、例えば自動車用標識を提供して、これを成形可能ないしは型押し可能にすることである。

この課題は、請求項１の特徴部分に記載された特徴的構成によって解決される。有利な実施形態および発展形態は従属請求項に記載されている。

本発明では、基体は、導電性材料、例えばアルミニウムから構成されているか、または直接または別の層を介して間接的に導電層を有する。これにより、この導電性の基体ないしはその導電性コーティングは、平板コンデンサの第１電極を構成する。この導電性の基体ないしはその導電性コーティングには、エレクトロルミネセンス性の顔料を有する層が被着される。これに対してさまざまな顔料、例えばＺｎＳ，ＺｎＳｅ，ＺｎＳ／ＣｄＳが適しており、これは電気的な交流電圧電界の作用の下で発光する。ここでこの発光は、交流電圧電界による励起が存在する間だけ発生する。エレクトロルミネセンス性の層は、さまざまな方法、例えば、噴霧、塗布または専用のスクリーン印刷法によって被着することができる。電界を形成するために必要であるのは、上記のエレクトロルミネセンス性の層に上記の平板コンデンサの第２電極を構成する透明な導電層、少なくとも部分的に透明な導電層を被着することである。

本発明の１発展形態では第２電極を構成する層に、光反射手段を有する透明または部分的に透明な層が設けられている。この際に透明または部分的に透明な光反射層は、透明なリトロリフレクションシートとすることができ、これにはエレクトロルミネセンス性の層に向かって導電性材料が蒸着されて上記の第２電極が形成される。

有利な実施形態では、光反射性の透明層に少なくとも１つの透明な保護層がさらに被着される。

有色、例えば黒のシンボル、例えば文字の組み合わせおよび／または数字の組み合わせを被着するため、上記の反射性の層または保護層は、着色コーティング可能ないし着色可能に構成される。

さらに、上記の光反射手段を有する層を基体に直接被着することも考えられる。有利にはこの層は白である。ここで光反射手段を有する層は、シート、例えば自己接着シートとすることができる。有利な実施形態では、上記の光反射層は同時に上記の基体と、第１電極を構成する層との間の絶縁層も構成する。この場合、ナンバープレートの構造はやや異なる。この場合、光反射手段を有する層には、平板コンデンサの第１電極を構成する導電層が続き、この導電層にエレクトロルミネセンス性のコーティングが被着される。つぎにこのエレクトロルミネセンス性のコーティングに、第２電極を構成する導電層が被着され、またこれが保護層によって覆われるのである。

本発明の別の実施形態では、導電性基体の背面に電気絶縁層が被着される。これは自己接着シートとして構成することも可能である。

本発明のプレートの１実施形態では、導電性基体または基体の導電層と、第２電極を構成する層とは、交流電圧源と電気接続するための１つずつのコンタクト装置を有する。標識を固定するための保持部または保持フレームが自動車部分に設けられる場合、この保持部または保持フレームが、あらかじめ電気的なコンタクト素子を有することができ、これによって第１および／または第２電極と、交流電圧源とを導電的に接続することができる。ここでこの電気接続は、ナンバープレートを保持部に入れるだけで達成される。保持部ないしは保持フレームの有利な実施形態では、交流電圧源は、所属の電気装置／電子装置（トランス／コンバータ）と共に保持フレームに組み込まれる。

本発明の１実施形態では、上記の基体の導電層、または反射手段を有する層および第１電極および／または第２電極を構成する層は、導電性シート、例えば、自己接着シートである。

本発明によれば、基体だけでも成形可能であり、および／またはこの基体が、少なくともエレクトロルミネセンス性の層と、第２電極を構成する導電層と一緒に成形可能であり、これによって、例えばシンボルを強調するために型押し可能である。

有利にはエレクトロルミネセンス性の顔料は、金属ドーピングされた酸化亜鉛を有する。

本発明の重要な様相は、さまざまな刊行物から公知であるエレクトロルミネセンス性のシートの代わりに、金属製または金属コーティングされた基体にエレクトロルミネセンス性のコーティングを被着することであり、ここでこのコーティングは、ナンバープレート作製時に車両個別のシンボルを形成するのに使用される着色過程によって損なわれることなく、また型押し可能でもある。本発明の別の利点は、すでに幾何学的に型押しされたプレートにも上記の層を被着できることである。

以下では本発明を実施例に基づいて詳しく説明する。所属の図面が示しているのは、
図１ シンボル型押し過程前の本発明によるナンバープレートの構造
図２ 保持フレームに入れられた型押し過程後のナンバープレートの構造
である。

図１に示した本発明のナンバープレート１は、アルミニウム製の基体２を有し、その厚さはつぎのように選択される。すなわち、それ自体公知の型押し過程によってこの基体にレリーフ領域８を形成でき、またこの基体が平板コンデンサの第１電極を構成するように厚さが選択されるのである。基体２には有利には金属ドーピングされた酸化亜鉛からなるエレクトロルミネセンス性の層３が、例えばスクリーン印刷法によって被着される。透明の第２電極４は導電層４によって構成され、これ自体はエレクトロルミネセンス性の層３に被着される。この層３は、エレクトロルミネセンス性の層３のコーティングとするか、または薄い導電性シートとして形成することができる。第２電極には、透明な反射性の層５，例えばリトロレフレクション性の層５があり、これも同様にコーティングとして、またはシートとして形成することができる。この実施例では反射性のシート５に保護層６が配置されており、これはこのナンバープレートを機械的な作用および天候の影響から保護する。この層６もコーティングとしてまたはシート、例えば自己接着シートとして形成することができる。第１電極２を絶縁するためにその背面に付加的に絶縁および保護層７が被着され、これは層６と同じにすることが可能である。

図２にはすでに型押しされたナンバープレート１が示されている。これは図１と同じ層構造を示している。機械的な型押し過程によってレリーフ領域が形成されており、これらは車両個別のシンボル、例えば文字の組み合わせおよび／または数字の組み合わせを構成する。型押し過程の後、このナンバープレートには色ローラ過程（Farbwalzvorgang）が施されて、レリーフ領域が着色されて良好に見えるようにされる。このナンバープレートは、車両の保持フレーム１１に押し入れられるか、またははめ込まれる。ここで２つの電極２，４の電気的コンタクトは、例えば第１電極２の例で示したように、電極の露出させられた領域１２を介し、および保持フレーム１１において例えばばね支承されたコンタクト素子９を介するか、または層構造の縁部側に組み込まれたコンタクト素子１０を介して行われる。別の実施形態も考えられる。電気線路１３，１４を介して２つの電極２，４は交流電圧源１５に接続される。

シンボル型押し過程前の本発明によるナンバープレートの構造を示す図である。 保持フレームに入れられた型押し過程後のナンバープレートの構造を示す図である。

Claims (16)

1. 基体（２）を有するプレート、例えば自動車用ナンバープレートにおいて、
   前記基体（２）は導電性材料から構成されているか、または直接または別の層（５）を介して第１電極を構成する導電性コーティングを有しており、
   前記の基体（２）または導電性コーティングにエレクトロルミネセンス性顔料を有するコーティング（３）が被着されており、
   該コーティング（３）それ自体は、第２電極を構成する導電性の透明層（４）によって覆われていることを特徴とする
   プレート。
2. 前記の第２電極を構成する層（４）に、光反射手段を有する層（５）が設けられている、
   請求項１に記載のプレート。
3. 前記の透明の層（５）に透明の保護層（６）が設けられているおよび／またはこれを設けることができる、
   請求項２に記載のプレート。
4. 前記の別の層（５）は、反射手段を有する層である、
   請求項１に記載のプレート。
5. 前記別の層（５）は、電気絶縁性の特性を有する、
   請求項４に記載のプレート。
6. 前記の別の層（５）は、シート、有利には自己接着シートである、
   請求項４に記載のプレート。
7. 前記第２電極（４）を構成する層に、透明の保護層（６）が設けられている、
   請求項４から６までのいずれか１項に記載のプレート。
8. 前記の透明の層（５）は、リトロレフレクション性の層である、
   請求項２から７までのいずれか１項に記載のプレート。
9. 前記の反射手段を有する層（５）または透明な保護層（６）は、着色コーティング可能であるか、または着色可能に形成される、
   請求項２から８までのいずれか１項に記載のプレート。
10. 前記の導電性基体（２）の背面に電気絶縁層（７）が被着されている、
    請求項１から９までのいずれか１項に記載のプレート。
11. 前記の導電性基体（２）または直接または別の層（５）を介して間接的に被着された、基体（２）の導電層と、前記第２電極を構成する層（４）とは、交流電圧源との電気接続するための１つずつのコンタクト装置（９，１０）を有する、
    請求項１から１０までのいずれか１項に記載のプレート。
12. ナンバープレート（１）を固定するための保持部ないしは保持フレーム（１１）が車両部分に設けられており、
    当該保持部ないしは保持フレーム（１１）は、少なくとも前記の導電性基体（２）または基体の導電層と、交流電圧源とを接続するためコンタクト素子（９）を有する、
    請求項１から１１までのいずれか１項に記載のプレート。
13. 前記保持部ないしは保持フレーム（１１）は、前記の第２電極を構成する層（４）と、交流電圧源とを電気接続するためのコンタクト素子を有する、
    請求項１２に記載のプレート。
14. 前記基体（２）の導電層および／または第２電極を構成する導電層（４）は、導電性シート、例えば自己接着シートである、
    請求項１から１３までのいずれか１項に記載のプレート。
15. 前記の基体（２）が成形可能であり、および／または当該基体（２）が、少なくともエレクトロルミネセンス性の層（３）と、前記第２電極を形成する導電性の透明層（４）と一緒に成形可能、例えば型押し可能である、
    請求項１から１４までのいずれか１項に記載のプレート。
16. 前記エレクトロルミネセンス性の顔料は、金属ドーピングされた酸化亜鉛を有する、
    請求項１から１５までのいずれか１項に記載のプレート。

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