JP2005511093A - 被験化合物の毒性についてのスクリーニング方法 - Google Patents

被験化合物の毒性についてのスクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヒト細胞に及ぼす毒性影響について薬物候補をスクリーニングする方法を提供する。本発明はまた、被験化合物の特異体質の毒性を測定する方法をも提供する。

Description

発明の詳細な説明
本出願は、米国仮出願番号60/336,509(2001年10月31日出願)(このものは、本明細書の一部を構成する)からの優先権を主張する。
(技術分野)
本発明は、被験化合物が細胞に及ぼすそれらの影響を測定するために、該被験化合物をスクリーニングする方法に関する。特に、本発明はヒト細胞に及ぼす毒性影響について潜在的な薬物候補をスクリーニングする方法に関する。
(背景技術)
ヒトセルラインは、様々な実験室の方法において使用されている。例えば、不死化ヒト肝臓細胞は、異なる化学的クラスの発癌物質を用いる代謝研究において使用されている。気管支の上皮細胞は、扁平上皮の分化の制御、並びに扁平上皮の分化を誘発する化学的薬物および生物学的薬物の同定の研究において使用されている。これらヒト細胞タイプの両方が、それらを試験する該化学物を含有する媒地中、インビトロで増殖し、次いで適当な曝露期間後に、例えばトリパンブルー排除(exclusion)アッセイまたは関連アッセイによって、発癌物質に曝露後に遺伝毒性、DNA付加形成、変異誘発、細胞形質転換および/または細胞毒性が起こるかどうかおよびその大きさを測定することにより、癌および関連疾患の処置に適当な化学物をスクリーニングするのに使用されている。これらのセルラインはまた、プログラム細胞死またはアポトーシスを誘発する薬物(これは、悪性転換の防止において重要なインパクトを有し得る)を同定するためにも使用されている。プログラム細胞死は、DNA断片化または細胞表面抗原の分析によってアッセイされる。
ヒトセルラインはまた、DNA変異誘発を研究するためにも使用されている。変異原または変異原前駆体であると知られまたは考えられている物質を該細胞の培地に加え、次いで変異誘発を、例えば薬物耐性の突然変異細胞コロニーの出現を検出することによって、アッセイすることができる。同様に、細胞媒介性のDNA変異誘発は、該細胞を変異原性化合物を分泌することができると知られまたは考えられている細胞タイプと一緒に同時培養することによって調べられている。ヒトセルラインはまた、染色体損傷薬物の研究、悪性転換の研究、潜在的な化学療法薬物のスクリーニング、細胞生化学の研究、増殖因子に対する細胞応答および増殖因子産生の研究、細胞内情報伝達の研究、細胞表面抗原のキャラクタリゼーション、腫瘍抑制因子活性の同定のためのハイブリッド研究、並びに新規な遺伝子の同定においても使用されている。
上記の研究の全てにおいて、使用される該ヒトセルラインは、チトクロームP450を発現することができる。チトクロームP450は、生体異物(例えば、薬物、発癌物質および環境汚染物質)、並びに内部寄生物(endobiotics)(例えば、ステロイド、脂肪酸およびプロスタグランジン)を代謝することができる血液タンパク質酵素の大きなファミリーである。チトクロームP450ファミリーのいくつかのメンバーは、動物および培養細胞の両方において誘発可能であるが、一方で他の構成形態は誘発不可能である。この酵素群は、有害な活性(例えば、毒性の変異原性および発癌性の形態への生体異物の代謝的変換)、および有利な活性(例えば、生体異物の解毒)の両方を有する。
医薬産業において、毒性について薬物候補化合物をスクリーニングすることは、薬物の開発プロセスにおける重要な段階である。毒性の見込み(likelihood)が増大した化合物をできるだけ早く同定することが非常に所望される。例えば、肝臓の毒性(例えば、急性肝不全)は、現在では市場からの薬物排除の主因である。
肝臓への化学的損傷は、例えば毒性薬物の性質、損傷の機構、曝露の性質および宿主の感受性などの因子を含む多面的な現象である。様々な薬物が肝臓の損傷を引き起こし得るが、通常様々な種におけるほとんどのレシピエントの肝臓を損傷可能な化合物は、「真の(true)」または「内因性の(intrinsic)」肝臓毒物と呼ばれる。それらの損傷可能性をアンマスクする宿主の特異な感受性に依存する薬物は、「特異体質の(idiosyncratic)」肝臓毒と呼ばれる。該化学品の損傷影響に対する宿主肝臓の感受性の増大は、2個の広範な分類の機構と関連付けることができる。第1の分類は、免疫応答の関与を示唆する臨床的および生理学的な症状を有し、そしてこのものは通常「薬物過敏性」と示される。第2の分類は、付随する免疫反応の非存在下で出現する肝臓損傷から成り、そしてこのものは「代謝上の特異体質」と呼ばれる(Zimmerman, H.によるHepatoxicity, 2版, Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia, PA (1999))。「代謝上の特異体質」の理論が根底にある仮説とは、薬物代謝の産物は肝臓細胞へ成す損傷の原因であるが、それら代謝産物は大部分の個体群中では表立った肝臓損傷を与えるのに十分な量では産生しない、というものである。しかしながら、ある患者においては、該薬物の代謝経路は毒物種の産生に有利であり、そのことにより肝臓損傷が生じる。
医薬品における代謝産物関連の肝臓毒性を予想するには多数の障害が存在する。臨床的トライアルにおける肝臓毒性の予測は、多数の因子(例えば、個体群中での高い多型、動物モデルおよびヒトの間での代謝の差違、並びに性別および年齢によるチトクロームP450発現の差違を含む)の為に乏しい。加えて、インビボ研究は高価であって、且つ時間を費やす。
薬物開発プロセスにおける大きな障壁の1つは、どの薬物候補が特異体質の毒性を示すかを予測することである。代謝上の特異体質を予測する際の大きな問題は、大部分の個体群を代表するモデルを見つけることではなく、むしろ代謝が毒性の方向に向いているほとんどいない被験者を代表するモデルを見つけることである。内因性の毒性と比較して、特異体質の毒性は、その毒性の性質のために予測することはかなりより困難である。内因性の毒性は、(1)典型的に該薬物の性質であり;(2)絶え間なく出現し;(3)用量に依存し;(4)毒性の明白な発生を特徴とし;そして、(5)動物モデルによって予測される。一方で、特異体質の毒性は、(1)典型的に、薬物および患者の特異的因子の間での相互作用の結果であり;(2)かなり出現(<1/10,000)することはまれであり;(3)通常、用量には独立しており;(4)発生の遅れを特徴とし;そして、(5)動物モデルを用いて予測することは困難である(不可能でないが)。
従って、毒性について化合物をスクリーニングする、速くて、入手可能で、正確な方法に対する要求が存在する。具体的には、薬物候補の特異体質の毒性を予測するための方法に対する要求が存在する。特に、薬物開発プロセスにおいて早期に特異体質の毒性を同定するための方法に対する要求が存在する。ヒトの代謝を反映しておりそして多種多様なヒト個体群を代表する毒性について化合物をスクリーニングする方法に対する要求もまた存在する。
(発明の概要)
本発明は、化合物が細胞に及ぼす毒性影響を測定するために、化合物をスクリーニングする方法を特徴とする。第1の態様において、本発明は、第1相酵素を発現する細胞と被験化合物とを接触させ;該被験化合物が毒性代謝産物を生成するかどうかを測定するために(ここで、該毒性代謝産物の生成は該被験化合物が特異体質の毒性を示すことを示唆する)、該細胞を細胞生存度指標薬と接触させることによって、化合物が特異体質の毒性を示すかどうかを測定する方法を提供する。好ましい態様において、該指標薬は色素原化合物であり、テトラゾリウム化合物がより好ましく、該指標薬は3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム内部塩であることが最も好ましい。本発明の方法において使用する最も好ましいセルラインは、THLE−5Bセルライン(このものはまた、「THLE−5」とも呼ばれる)である。好ましいチトクロームP450は、3A4、2C9、2C19、2D6、1A1、1A2、2B6、2C11および2E1を含む。これらのうちで、3A4、2C9、2C19および2D6は本発明について使用するのに最も好ましいチトクロームP450である。
本発明の方法は、手動で行なうことができる、本発明の方法は、ハイスループットを達成するために、自動化システムを用いて行なうことが好ましい。
(発明の詳細な記載)
本発明の1態様は、肝臓細胞による化学的な化合物の代謝を利用する。一般的に言えば、肝臓による化学的な化合物の排出は通常、2個の段階を含む。第1の段階では、該化合物の化学構造のある部分を改変して、「化学的に反応性の」末端を形成する。第2の段階では、大きな親水性基が該反応性部分に付加して、親化合物の3次元構造を乱して、そして生物学的液体中でのその排出を促進する。これらの段階は薬物代謝の2個の「相」を形成し、そしてこれらは各々、特定の酵素ファミリーによって触媒される。チトクロームP450は、「第I相」反応または反応物の生成に関与する酵素の1つである。
ある場合に、第I相酵素反応による反応種の産生と、続く第II相反応の間の接合(conjugation)による排出との間に脱同期化(desynchronization)が存在し得る。例えば、第I相酵素の量が増大し、そのことにより反応代謝産物が増大するが、第II相酵素においてはそれに対応する増大が存在しない場合には、脱同期化が生じる。あるいは、脱同期化は、例えば多型由来の結果として第II相酵素の非存在または欠失から生じ得る。しかしながら、第II相酵素の欠失はまた、別物質(例えば、血液をさらさらにする(blood-thinning)化合物および生サプリメント(herbal supplement))を用いて処置される被験者においても生じ得る。これらの被験者において、該別物質の代謝産物は、別に該第I相酵素によって生成する反応代謝産物に作用すると示される第II相酵素を競合し得る。脱同期化の結果として、反応種は細胞質内部に蓄積され得て、そしてこのものは高分子(すなわち、細胞構造または代謝に関与するタンパク質)と結合し得る。これらの高分子の変化は、重要な機能の低下および細胞毒性を生じ得る。
1態様において、本発明はあるタイプの第I相酵素の量を増大させ、一方で宿主細胞中での第II相酵素の産生の低下を利用することによって、毒性について化学的な化合物をスクリーニングする方法を提供する(図1を参照)。好ましい態様において、細胞中での第I相酵素の量は、発現ベクターの使用によって増大する。本発明の方法によれば、該形質移入した細胞は、それらの細胞質中で直接的に反応代謝産物を生成しそしていずれの毒性影響を示す能力も非常に大きく増大した。この方法において、本発明の方法は、特異体質の毒性を受け易い個体の肝臓中で生じ得る病気をシミュレートする。好ましい態様において、本発明の方法は、第I相酵素の発現レベルが増大した細胞を含む。例えば、第1相酵素の発現の増大は、原発性ヒト肝細胞(PHH)中での同一酵素の発現の少なくとも約20倍大きく、より好ましくは少なくとも約50倍大きく、最も好ましくは少なくとも約100倍大きい。別の好ましい態様において、本発明の方法は、第II相酵素の発現が低下した細胞を含む。例えば、第II相酵素の発現の低下は、PHH中での同一酵素の発現の少なくとも約70%低く、より好ましくは少なくとも約80%低く、最も好ましくは少なくとも約90%低い。
通常、チトクロームP450を発現したりまたは発現させるために調製するいずれかのセルラインを、本発明において使用することができる。ヒト肝臓柔細胞由来のセルラインは、肝臓毒性の予測にとって好ましい。本発明の方法において使用するための不死化ヒトセルラインは、当該分野において知られる方法によって得ることができる。例えば、ヒト肝細胞セルラインは、Pfeifer, A.M.らによる「Simian virus 40 large tumor antigen-immortalized normal human liver epithelial cells express hepatocyte characteristics and metabolize chemical carcinogens」, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 90, 5123-5127 (1993)(これは、本明細書の一部を構成する)に記載する通り、サルウイルス40ラージT抗原を用いる形質転換によって不死化することができる。該不死化ヒト細胞は、静止状態の正常なヒト肝細胞に似ており、そしてこのものはヌードマウス中に注射した場合に非腫瘍原性であって、複相(diploid)に近い核型を有し、アルファ−胎児タンパク質を発現せず、そしてB型肝炎ウイルスまたはヒト免疫不全症ウイルスがないことが報告されている(Pfeiferらによる、1993)。THLE−5セルライン(このものはまた、「THLE−5B」とも呼ばれる)は、ブダペスト条約の条件および規約の下、アメリカンタイプカルチャーコレクションに1992年4月23日に受託され、そして寄託番号CRL11113と指定されている。親セルラインであるTHLE−5B−c15(T5−c15)は第I相代謝活性を発現しないが、ほとんどの第II相代謝酵素(例えば、グルタチオンS−転移酵素、エポキシド加水分解酵素、N−アセチル転移酵素I型、アルデヒド還元酵素、およびキノン還元酵素、並びに解毒系(例えば、スパーオキシドジスムターゼ(SOD)およびカタラーゼ))の正常な発現を保持する。
好ましい態様において、各々異なるチトクロームP450を発現する複数の細胞を、本発明の方法において使用する。それらの命名によって示す通り異なるチトクロームP450(それぞれ、3A4、2C9、2C19および2D6)を発現する4つの別個のセルライン、THLE−5B−3A4、THLE−5B−2C9、THLE−5B−2C19およびTHLE−5B−2D6を、当該分野において知られる方法を用いて、CMV発現ベクターを含有するプラスミド、特異的なP450イソ酵素をコードするヒトcDNA、および選択マーカーによるTHLE−5B−c15の形質移入によって誘導化した。
これら4つのセルラインを使用することにより、毒性代謝産物の生成または親化合物の解毒におけるこれら各酵素の具体的な役割の測定が可能となる。従って、本発明の別の態様において、本発明の本方法によって集められる情報を用いて、ある個体群の毒性の見込みを予測することができる。例えば、CYP 2D6のみによる親化合物の解毒は、細胞生存度の低下、併せて親TC5セルライン、および2D6セルラインを除く3個の他の娘ライン中での薬物濃度の増大によって示され得る。これらの結果は、この酵素が欠乏している個体群において、肝臓の責務(liability)の見込みの増大を示唆する。
本発明は、チトクロームP450多型が薬物代謝において有し得る影響に幾分基づく。チトクロームP450の6個のイソ酵素(2E1、2C19、2C9、3A4、2D6、1A1および1A2)は、全てのチトクロームP450媒介性反応の約95%を説明する。これらのうち、2D6、2C9および2C19は、薬物影響における臨床関連の変化に関係する大部分の多型を説明する、チトクロームP450である。Evans, W.E.およびRelling, M.V.による「Pharmacogenomics: translating functional genomics into rational therapeutics」, Science 286(5439): 487-91 (1999年10月15日)を参照。
図1は、原発性ヒト肝細胞(PHH)と比較した、鍵第1相酵素(左)および第2相酵素(右)についてのmRNA発現レベルを示す。図1において、該代謝酵素の発現レベルは、原発性ヒト肝細胞中での同一酵素のレベルに規格化した。左図に示す通り、該細胞は原発性ヒト肝細胞よりも個々のP450について何倍も大きいmRNAを発現する。加えて、第II相酵素(例えば、UDPGT)は、約10倍低く発現した。この差次的な発現は、潜在的な反応代謝産物の生成、並びにそのものが重要な細胞成分と反応する可能性を増大する。
図2は、ヒト肝臓ミクロソーム、3A4スーパーソーム(Supersomes)(登録商標)およびTC5セルラインによるブスピロンの代謝を比較する。3A4セルラインの代謝プロフィールは、ヒト肝臓または昆虫セルラインから抽出したミクロソームについて得られた結果と密接に一致し、このことは該試験系中で産生する代謝産物はおそらく被験者の肝臓中においてもまた産生しているであろうことを示す。予想通り、親セルラインは、44時間インキュベート後でさえも該被験化合物のいかなる代謝を示さない。
図3は、本発明のハイスループットアッセイにおいて使用するコントロール試料についての結果を示す。細胞のみおよび媒地のみのコントロールを、全てのプレートにおいて含み得る。加えて、2つの化合物、例えばペルヘキシリン(perhexiline)(毒性の正の対照−公知のヒト肝臓毒物)およびテオフィリン(theophylline)(毒性の負の対照)を、各試験において含み得る。プレート間の変動係数を、各プレートに存在する細胞のみおよび媒地のみのウェルから算出する。
図4は、本発明の方法から得られる試料データを示す図面である。左図の化合物は、TC5セルライン、並びに全ての形質移入セルラインにおいて毒性を示した。従って、そのものは内因性の肝臓毒物であると予想される。右図の化合物は、臨床上の肝臓の責務の見込みが増大するとは予測されない。
図5は、CYP 2C19代謝による親化合物の毒性の低下を示す図面である。該アッセイは、チトクロームP450 2C19による代謝後に、親化合物の毒性の顕著な軽減を示す。本化合物は、多数の個体群について無害となり得る。しかしながら、肝臓毒性の増大が、低CYP 2C19代謝群の亜集団において見られ得る。
図6は、CMP 2C19代謝後の毒性の増大を示す。この場合、それは、薬物候補の全代謝における2C19経路の重要性を評価するために原発性ヒト肝細胞について該化合物を試験するのに役立ち得る。
以下の溶液および試薬を調製し、そしてこれらを本明細書中に記載する実験において使用した。
媒地(CM)
低カルシウム媒地、PMFR−4(このものは、2mM L−グルタミン、50μg/mL ゲンタマイシン、1.75μM インスリン、0.2μM ヒドロコルチゾン、5ng/mL 上皮成長因子、10μg/mL トランスフェリン、500nM ホスホリルエタノールアミン(phosphoryethanolamine)/エタノールアミン、50nM トリヨードチロニン、15μg/mL ウシ下垂体エキス、0.33nM レチノイン酸および3% 胎児ウシ血清(Biofluids社製)を用いて補足)。
トリプシンEDTA 1×(0.05%)(Life Technologies社製)。
3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム内部塩(「MTS」)およびフェナジンメトサルフェート(phenazine methosulfate)(PMS)の溶液は、以下の通り製造した。MTS溶液は光感受性であるので、そのものは該アッセイの実験毎に新たに製造した。
MTS溶液
2mg/mL MTS溶液は、ダルベッコ(Dulbecco製)PBS(Ca2+、Mg2+なし;Life Technologies社製)(120mL)中にMTS(Promega Corp.社製)粉末(240mg)を溶解することによって調製した。該溶液は必要時に加温して該粉末を溶解し、次いで0.22μmフィルターを通してろ過した。
PMS溶液
フェナジンメトサルフェート(PMS、シグマ製)のPBS溶液(0.92mg/mL)を調製し、そしてこのものを0.22μmのフィルターを通してろ過した。該2個の溶液を、使用のために、PBS(1mL)に対してMTS(20mL)の比率で混合した。
コーティング媒地
LHC基底媒地(Biofluids製、番号118;500mL)に、ヒトフィブロネクチン(Collaborative Biomedical Products、番号40008A;5mg)、ビトロゲン(Vitrogen)100(精製ウシコラーゲン;Collagen Corp社製、番号PC0701;5mL)、BSAストック液(Biofluids社製、番号343;0.1%、50mL)を加えた。該溶液を0.22μmのフィルターを通してろ過した。
十分な量のコーティング媒地を加えて、該ウェルまたはフラスコを覆い、続いて37℃で少なくとも15分間インキュベートした。フラスコまたはウェルに播種する前に、コーティング媒地を除いた。
細胞の調製および培養
細胞を、5%CO下、37℃で培養した。該細胞を、175cm培養フラスコ中で連続的に継代させ、7日毎に1:10に分割した。およそ第5の継代毎に、G418(150μg/mL)を加えることによって、細胞を選択した。周期的に、娘ラインの代謝活性を、P450特異的蛍光基質の使用によって確認した。細胞継代のために、該細胞をPBSを用いてすすぎ、トリプシン(トリプシンEDTA 1×(0.05%)、Life Technologies社製)と一緒に5分間インキュベートし、そして媒地中で収集した。実験的な処置のために、細胞を、100μL容量の96ウェル培養皿(Falcon社製)中に1.5×10細胞/ウェルで播種した。
被験化合物の製造および投与
全ての被験化合物を、25mg/mL(25,000μg/mL)および5mg/mL(5,000μg/mL)でDMSO中に溶解し、そしてこのものを媒地に加えて、最終濃度を1容量%とした。試験前に、出発濃度:250および50μg/mLをSPECTRAmax(登録商標)分光光度計で読み取って、溶解度を評価した。化合物が50μg/mLで可溶でない場合には、連続希釈物を調製し、そして試験して最大可溶濃度を測定した。ロボットシステムで試験する場合には、母プレート中の初期濃度は250μg/mLまたは50μg/mL(2×濃度)とした。これらの2個の初期濃度は重なり曲線(overlapping curves)を与える。試験した第1希釈で且つ最大の濃度は、0.5%DMSO中、125μg/mLまたは25μg/mLとし、そして最終容量は100μLとした。更なる連続希釈物は、2倍で、62.5、31.25、15.6および7.8μg/mL(12.5、6.25、3.125.1.625μg/mL)とし、そして該DMSOを同一パターンで2倍に希釈した。集密単層を形成後に、被験化合物(100μL)を含有する媒地を該細胞に加えた。正(例えば、ペルヘキシリン)および負(例えば、テオフィリン)の参照薬物を、各試験に含めた。
自動化または「ロボット」法において、試験する最大濃度(25mg/mL)を2倍とした三組の被験物含有の「母プレート」(96ウェル)は、該アッセイのための化合物の供給として供する。この母プレートから、5個の連続的な2倍の段階希釈物(100μL)を、ロボットアーム(CRS Robotics, Burlington, Ontario)および各セルラインについてQuadraピペッター(pipettor)を用いて調製した。例えば、該母プレート中に濃度が200μMで調製した化合物を、該細胞がプレート1中では100μMで、プレート2中では50μMで、プレート3中では25μMで、プレート4中では12.5μMで、そしてプレート5中では6.25μMで試験した。これらの5個の異なる濃度を、5個のセルラインの各々について、総計で25個の異なるプレートについて反復する。該プレートを、Hotpackインキュベート中、5%CO下、37℃で20時間インキュベートした。該インキュベート期間後に、混合したPMS−MTS溶液(22μL)を、ロボットアームおよびQuadraピペッターを用いて加えた。該試験プレートを、該インキュベーターに再び移した。MTSと一緒に更に2時間インキュベート後に、該プレートをプレートリーダー(Wallac Victor 1420)に個別に運び、そして吸光度の強度を490nmで測定した。
手動方法において、試験する最大濃度を2倍にした試験化合物は、該アッセイのための化合物の供給として供した。この母プレートから、5個の連続的な2倍の段階希釈物を、各セルラインについて調製した。例えば、母プレート中に濃度が200μMで調製した化合物を、該細胞がプレート1中では100μMで、プレート2中では50μMで、プレート3中では25μMで、プレート4中では12.5μMで、およびプレート5中では6.25μMで試験した。これらの5個の異なる濃度を、5個のセルラインの各々について、総計で25個の異なるプレートについて反復する。ハンドヘルドマルチピペッター(hand-held multi-pipettor)を用いて、手動アッセイにおける工程を行なった。該プレートを、標準的な実験室用インキュベータ中、5%CO下、37℃で20時間インキュベートした。該インキュベート期間後に、混合したPMS−MTS溶液(22μL)を各ウェルに加えた。更に2時間インキュベート後に、吸光度の強度を、Wallac Victor 1420プレートリーダーを用いて490nmで測定した。
細胞生存度の評価
MTSは、ミトコンドリアの機能の指標物質である。従って、該アッセイは増殖中の生存細胞の数を測定するための比色方法とする。電子カップリング試薬(フェナジンメトサルフェート)の存在下でのMTSは、細胞によって組織媒地に可溶なホルマザンにバイオ還元(bioreduced)される。MTSの水溶性ホルマザンへの変換は、代謝活性な細胞中に見られるデヒドロゲナーゼ酵素によって達成される。490nmでの吸光度の量によって測定されるホルマザン生成物の量は、培養中の代謝活性な細胞の数に正比例する。
結果の分析
実験の確証は、3個の基準(ペルヘキシリンIC50、テオフィリンIC50、およびプレート間変異係数)を従来の参照と比較することによって行なった。試験を拒絶する場合には、次いでこの特定の実験由来の全データを廃棄し、そして全試験物を再実験した。有効な試験からのデータを、バックグラウンドの吸光度(これは、「媒地のみのウェル」によって定義される)、並びにプレート間変異(これは、細胞のみのウェル中で観察される生存度のパーセントとして表す)で調節し、そして測定する終末点に関する有意な濃度関連の変化について調べた。該被験化合物の各反復毎に、濃度−反応曲線を異なるセルラインについてプロットし、4個のパラメータのロジスティック回帰モデルを用いてIC50を測定した。該IC50を、回帰直線上の50%生存度に相当する濃度と定義する。平均偏差および標準偏差(SD)(a mean and standard deviation)を、反復から得られる3個のIC50から算出する。これらのデータを、各被験化合物、並びに正の対照および負の対照について報告する。
結果の解釈
最大溶解度が50μMより大きい化合物の場合
いずれかのセルライン中のIC50が50+SDよりも低い被験化合物は、臨床上の肝臓の責務の見込みが増大すると予想された。全セルライン中のIC50が50+SDμMよりも大きい被験化合物は、臨床上の肝臓の責務の見込みが低下すると予想された。
最大溶解度が50μMより低い化合物の場合
いずれかのセルライン中でIC50を有する被験化合物は、臨床上の肝臓の責務の見込みが増大すると予想された。用量応答曲線を50μMにまで外挿することが可能である場合には、全セルライン中の外挿IC50が50+SDμMよりも大きい被験物は、臨床上の肝臓の責務の見込みが低下すると予想され、そしていずれかのセルライン中の外挿IC50が50μMよりも低い被験物は、臨床上の肝臓の責務の見込みが増大すると予想された。該アッセイにおいて得られる最大溶解度を50μMにまで外挿することができない場合には、該臨床上の肝臓の責務の見込みは予測できない。
実施例
実施例1
不死化ヒト肝細胞を、コーティングしたプレート上の媒地(100μL)中に、各ウェル当たり1.5×10細胞でプレートした。これらの細胞を、5%CO下、37℃で終夜インキュベートした。このインキュベートの間に、集密単層が生成した。被験化合物(100μL)を試験する濃度の2×で細胞に加えることによって、細胞を被験化合物に曝露させた。低濃度の場合には、段階希釈を行なった(プレート当たり1濃度)。次いで、細胞を5%CO下、37℃で20時間インキュベートした。MTS試薬を、各ウェルに容量22μLで加えた。次いで、細胞を2時間インキュベートし、そして490nmでの吸光度を測定した。
本明細書中に記載する全ての刊行物、特許および特許出願は、引用によって包含する各々の独立した刊行物、特許または特許出願を具体的に且つ個別的に示すのと同じ範囲まで、引用によって本明細書中に包含する。
図1は、原発性ヒト肝細胞(PHH)と比較して、鍵第I相酵素(左)および鍵第II相酵素(左)について、THLE−5細胞中でのmRNA発現レベルを示す図面である。 図2は、ヒト肝臓ミクロソーム、3A4スーパーソーム(登録商標)、3A4およびTC5のセルラインによるブスピロンの代謝の比較を示す図面である。 図3は、本発明のハイスループットアッセイにおいて使用するコントロール試料についての結果を示す図面である。 図4は、本発明の方法から得られる試料データを示す図面である。 図5は、CYP 2C19代謝による親化合物の毒性の低下を示す図面である。 図6は、CYP 2C19代謝後の毒性の増大を示す図面である。

Claims (13)

  1. 化合物の特異体質の毒性を測定する方法であって、
    a)被験化合物を第1相酵素を発現する細胞と接触させ;
    b)該細胞を細胞生存度指標薬と接触させて、該被験化合物が毒性代謝産物を生成するかどうかを測定し;
    c)該毒性代謝産物の生成は該被験化合物が特異体質の毒性を示すことを示唆する、
    ことを含む、該方法。
  2. 細胞が、THLE−5B−3A4、THLE−5B−2C9、THLE−5B−2C19またはTHLE−5B−2D6である、請求項1記載の方法。
  3. 第I相酵素はチトクロームP−450である、請求項1記載の方法。
  4. チトクロームP−450は3A4、2C9、2C19、2D6、1A1、1A2、2B6、2C11または2E1である、請求項3記載の方法。
  5. 更に多数の細胞を含有し、ここで各細胞は異なる第I相酵素を発現する、請求項1記載の方法。
  6. 多数の細胞はTHLE−5B−3A4、THLE−5B−2C9、THLE−5B−2C19およびTHLE−5B−2D6を含む、請求項5記載の方法。
  7. 指標薬は、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム内部塩である、請求項1記載の方法。
  8. 細胞は、原発性ヒト肝細胞中の第I相酵素の発現レベルの少なくとも約20倍大きいレベルで第I相酵素を発現する、請求項1記載の方法。
  9. 細胞は、原発性ヒト肝細胞中の第I相酵素の発現レベルの少なくとも約50倍大きいレベルで第I相酵素を発現する、請求項1記載の方法。
  10. 細胞は、原発性ヒト肝細胞中の第I相酵素の発現レベルの少なくとも約100倍大きいレベルで第I相酵素を発現する、請求項1記載の方法。
  11. 細胞は、原発性ヒト肝細胞中の第II相酵素の発現レベルの少なくとも約70%低いレベルで第II相酵素を発現する、請求項1記載の方法。
  12. 細胞は、原発性ヒト肝細胞中の第II相酵素の発現レベルの少なくとも約80%低いレベルで第II相酵素を発現する、請求項1記載の方法。
  13. 細胞は、原発性ヒト肝細胞中の第II相酵素の発現レベルの少なくとも約90%低いレベルで第II相酵素を発現する、請求項1記載の方法。
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