JP2005510452A - ペプチド抗血管形成薬 - Google Patents

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Abstract

本発明は、血管形成を抑制するために有用なペプチドを開示する。血管形成抑制組成物及び哺乳動物における血管形成の抑制方法をも開示する。

Description

本発明は、血管形成を生じたり、血管形成により悪化する状態を治療するために有用な活性を有する新規化合物、前記化合物を含む医薬組成物、前記化合物を用いる治療方法、及び血管形成の抑制方法に関する。
新しい血管が形成されるプロセスである血管形成は再生、発育及び創傷修復を含めた正常な身体活動のために必須である。前記プロセスは完全には理解されていないが、内皮細胞(毛細血管の一次細胞)の成長を調節する分子の複雑な相互作用を伴うと考えられている。正常な条件下で、前記分子は微小血管系を数週間または場合により数十年間続くかもしれない長期間静止状態(毛細管成長のない状態)に維持するようである。(例えば創傷修復中のように)必要ならば、前記細胞は突如成長及び迅速な増殖を受け得る(J.Biol.Chem.,267:10931−10934(1992)及びScience,235:442−447(1987))。
血管形成は通常調節されたプロセスであるが、(血管形成性疾患として特徴づけられる)多くの疾患は持続的な非調節血管形成により進行する。眼の新血管形成は盲目の最も一般的な原因として関与しており、約20種類の眼病の原因である。関節炎のようなある状態では、新たに形成された毛細血管は関節を侵襲し、軟骨を破壊する。充実性主要の成長及び転移も血管形成に依存する(Cancer Res.,46:467−473(1986)及びJ.Natl.Cancer Inst.,82:4−6(1989))。新しい血管が形成されなければ充実性腫瘍は1〜2mm以上成長し得ないことが分かっている。新しい血管が腫瘍中に埋没されるようになると、これらの血管により腫瘍細胞は循環に入り、肝臓、肺または骨のような遠い部位に転移する(N.Engl.J.Med.,324:1−8(1991)。
血管形成性疾患の治療に使用するために幾つかの血管形成抑制剤が現在開発中であるが、前記化合物には問題がある。真菌Aspergillus fumigatis freseniusより分泌される化合物であるフマギリンが血管形成抑制効果を有することは立証されているが、長期間摂取後実験動物が劇的な体重減少を示したために臨床的には開発されていない。フマギリンの合成アナログであるTNP−470も内皮細胞成長を抑制するが、ヒトにおいて無力症及び神経皮質毒性を誘発し、よって許容可能な用量が制限されることが判明した(J.Clin.Oncology,17:2541(1999))。多数のペプチド血管形成抑制剤も公知である(例えば、国際特許出願公開第99/61476号パンフレット、米国特許第5,932,545号明細書、同第5,840,692号明細書、同第5,426,100号明細書及び同第5,190,918号明細書参照)。しかしながら、血管形成性疾患を治療する際に使用される改良された活性プロフィールを有する化合物がなお要望されている。より具体的には、治療用途に対して安全であり、正常(すなわち、非癌性)細胞に毒性を全くまたは殆ど呈することなく例えば内皮細胞の増殖を選択的に抑制することにより病的状態に対して選択的毒性を示す血管形成抑制剤が要望されている。また、前記化合物は簡単に且つ費用効果的に製造されなければならない。
第1態様で、本発明は、式(I):
N−Ac−Sar−Gly−AA−AA−AA−AA−AA−Arg−Pro−AA10 (I)
[式中、
AAは(1)グルタミニル、(2)フェニルアラニル、(3)バリル及び(4)アスパラギニルからなる群から選択され、
AAは(1)D−イソロイシル、(2)イソロイシル、(3)D−ロイシル及び(4)D−アロイソロイシルからなる群から選択され、
AAは(1)セリル、(2)メチオニル、(3)アロトレオニル、(4)トレオニル及び(5)チロシルからなる群から選択され、
AAは(1)ノルバリル、(2)セリル、(3)トリプトフィル、(4)グルタミニル及び(5)プロリルからなる群から選択され、
AAは(1)イソロイシル、(2)D−イソロイシル、(3)リシル(アセチル)及び(4)プロリルからなる群から選択され、
AA10は(1)D−アラニルアミド、(2)エチルアミド及び(3)イソプロピルアミドからなる群から選択され、
ただしAA及びAAの1つはD−アミノ酸である]
を有する化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を提供する。
別の態様で、本発明は、式(I)を有する化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物及び医薬的に許容され得る担体を含む医薬組成物を提供する。
別の態様で、本発明は、抗血管形成治療を要する患者に対して式(I)を有する化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を治療有効量投与することを含む前記患者の治療方法を提供する。
別の態様で、本発明は、式(I)を有する化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物と共に医薬的に許容され得る担体を含む癌、関節炎、乾癬、感染または外科介入に関連する眼の血管形成、黄斑変性及び糖尿病性網膜症から選択される疾患の治療用組成物を提供する。
別の態様で、本発明は、ペプチド受容体複合体を形成するように式(I)を有する化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を受容体に結合し、前記受容体を精製することを含む内皮細胞からの受容体の単離方法を提供する。
(発明の詳細説明)
用語の定義
本明細書で使用されている用語は以下の意義を有する。
本明細書中、「ニコチニル」はニコチン酸、すなわちピリジン−3−カルボン酸から誘導されるアシル基を指す。
本明細書中、「医薬的に許容され得るエステル」はインビボで加水分解するエステルを指し、ヒト身体で容易に分解して親化合物またはその塩を遊離するものが含まれる。好適なエステル基の例には、医薬的に許容され得る脂肪族カルボン酸、特にアルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸及びアルカンジオン酸(いずれも、アルキルまたはアルケニル部分は有利には6個以下の炭素原子を有する)から誘導されるものが含まれる。好ましいエステルの例には、ホルメート、アセテート、プロピオネート、ブチレート、アクリレート及びエチルスクシネートが含まれる。
本明細書中、「医薬的に許容され得るプロドラッグ」は健全な医学的判断の範囲で過度の毒性、刺激、アレルギー反応等を生ずることなくヒト及び下級動物の組織と接触させて使用するのに適しており、合理的な損益比で釣り合い、所期用途に対して有効である本発明の化合物のプロドラッグ、並びに可能ならば本発明化合物の双イオン形態を指す。「プロドラッグ」は例えば血中での加水分解によりインビボで容易に変換されて、上記式を有する親化合物を生ずる化合物を指す。いずれも援用により本明細書に含まれるとするT.Higuchi及びV.Stella,「新規デリバリーシステムとしてのプロドラッグ(Pro-drugs as Novel Delivery Systems)」,A.C.S.Symposium Seriesの第14巻、及びEdward B.Roche編,「薬物設計における生体可逆性担体(Bioreversible Carriers in Drug Design)」,AmericanPharmaceutical Association and Pergamon Press(1987年)発行に詳しく記載されている。
本明細書中、「医薬的に許容され得る塩」は水または油に溶解乃至分散し得、過度の毒性、刺激及びアレルギー反応を呈することなく病気を治療するのに適しており、合理的な損益比で釣り合い、所期用途に対して有効である本発明の化合物の塩または双イオン性形態を指す。この塩は化合物の最終単離及び精製中に製造され得るかまたはアミノ基を好適な酸と反応させることにより別個に製造され得る。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、半硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びウンデカン酸塩が含まれる。本発明の化合物中のアミノ基は塩化メチル,エチル,プロピル及びブチル、臭化メチル,エチル,プロピル及びブチル、ヨウ化メチル,エチル,プロピル及びブチル、硫酸ジメチル,ジエチル,ジブチル及びジアミル、塩化デシル,ラウリル,ミリスチル及びステアリル、臭化デシル,ラウリル,ミリスチル及びステアリル、ヨウ化デシル,ラウリル,ミリスチル及びステアリル、臭化ベンジル及び臭化フェネチルを用いて四級化され得る。治療上許容され得る付加塩を形成するために使用し得る酸の例には、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸及びリン酸)及び有機酸(例えばシュウ酸、マレイン酸、コハク酸及びクエン酸)が含まれる。
本明細書中、「医薬的に許容され得る溶媒和物」は式(I)の化合物のような溶質の1つ以上の分子と1つ以上の溶媒分子からなる凝集物を指す。
本明細書中、「受容体」は特定化学基、分子またはウイルスに対して親和性を有する、細胞表面上または細胞内部の化学基または分子を指す。本発明のペプチドの抗血管形成活性に関連する受容体を単離すると、有用な診断ツールが提供され得る。
D−AlaまたはD−Ileのように接頭辞“D”が特記されていない限り、請求の範囲及び明細書中に記載されているペプチド中のアミノ酸及びアミノアシル残基のα−炭素の立体化学は天然、すなわち“L”配置である。Cahn−Ingold−Prelog“R”及び“S”呼称は、本発明のペプチドのN末端のアシル置換基中のキラル中心の立体化学を特定するために使用される。“R,S”は2つのエナンチオマーのラセミ混合物を指すことを意味する。この命名法は、R,S,Cahnら,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.,5:385−415(1966)に記載されている通りである。
多くの場合、本明細書中で使用した天然に存在する及び天然に存在しないアミノアシル残基の名前は、「α−アミノ酸の命名(Nomenclature of α-Amino Acids)(Recommendations,1974)」,Biochemistrym,14(2),(1975)に記載されている有機化学の命名に関するIUPAC委員会及び生化学命名に関するIUPAC−IUB委員会(IUPAC Commision on the Nomenclature of Organic Chemistry and the IUPAC-IUB Commission on Biochemical Nomeuclature)が示唆している命名法に従っている。請求の範囲及び明細書で使用したアミノ酸及びアミノアシル残基の名前及び略号が上記示唆と異なる範囲まで読者には自明であろう。本発明を記載するために使用される幾つかの略語を下表1に定義する。
Figure 2005510452
上表に挙げられていない命名及び略号は、「カタログ及びペプチド合成ハンドブック(Catalog and Peptide Synthesis Handbook)」,Calbiochem−Novabiochem Corp.(1999年)発行または「ペプチド及び固相合成のためのツール(Tools for Peptide & Solid Phase Synthesis),1998−1999カタログ」,Chem−Impex International,Inc.を参照することにより更に明らかとなり得る。
生物学的活性の測定
血管形成活性に関するインビトロアッセイ
ヒト微小血管内皮細胞(HMVEC)遊走アッセイは、S.S.Tolsma,O.V.Volpert,D.J.Good,W.F.Frazier,P.J.Polverini及びN.Bouck,J.Cell Biol.,122:497−511(1993)に記載されている手順に従って実施した。
HMVEC遊走アッセイはヒト微小血管内皮細胞−真皮(一人のドナー)及びヒト微小血管内皮細胞(新生児)を用いて実施した。BCEまたはHMVEC細胞を0.1% ウシ血清アルブミン(BSA)を含有するDME中で一晩飢餓させた。次いで、細胞をトリプシンを用いて収集し、1.5×10細胞/mlの濃度で0.1% BSA含有DME中に再懸濁させた。細胞を48ウェルの改変Boydenチャンバ(メリーランド州キャビンジョンに所在のNucleopore Corporation)の底部に加えた。前記チャンバを組立て、反転させ、0.1%ゼラチン中に一晩浸した後乾燥させたポリカーボネート走化性膜(孔径5μm)に前記細胞を37℃で2時間付着させた。次いで、チャンバを再び反転させ、活性化剤(15ng/ml bFGF/VEGF)を含む試験物質(総容量50μl)を上部チャンバのウェルに添加した。装置を37℃で4時間インキュベートした。膜を回収し、固定し、染色し(Fisher ScientificのDiff Quick)、3ハイパワーフィールド当たりの上部チャンバに遊走した細胞の数をカウントした。DME+0.1 BSAへのバックグラウンド遊走を差し引き、データを10ハイパワーフィールド(400×)当たりの遊走した細胞の数として報告するか、複数の実験の結果を合わせたときにはポジティブコントロールと比較した遊走の抑制%として報告した。
上記アッセイにおいて、本発明の化合物は10nMの濃度でヒト内皮細胞遊走を>68%抑制した。好ましい化合物は0.1nMの濃度で>55%の抑制率、最も好ましい化合物は0.1nMの濃度で>70%の抑制率を有していた。これらの結果が示すように、本発明の化合物は従来技術の抗血管形成ペプチドに比して高い力価を与える。
上記結果が示すように、本発明の化合物は、血管形成プロセスの最初の現象であるヒト内皮細胞の遊走を抑制する。本発明の化合物は血管形成抑制剤として原発性及び転移性充実性腫瘍、例えば乳、結腸、直腸、肺、口腔咽頭、下咽頭、食道、胃、膵臓、肝臓、胆嚢、胆管、小腸、尿管(腎臓、膀胱及び尿路上皮を含む)、女性生殖管(頸部、子宮及び卵巣の癌、絨毛癌及び妊娠性絨毛疾患を含む)、男性生殖管(前立腺、精のう、精巣及び生殖細胞の癌を含む)、内分泌腺(甲状腺、副腎及び下垂体を含む)及び皮膚の癌;血管腫;メラノーマ;肉腫(骨及び軟組織から生じた肉腫及びカポジ肉腫を含む);脳、神経、眼及び髄膜の腫瘍(星状細胞腫、神経膠腫、グリア芽腫、網膜芽腫、神経腫、神経芽腫、神経鞘腫及び髄膜腫を含む)の治療において有用である。前記化合物は、白血病(すなわち、緑色腫、プラスマ細胞増加症、菌状息肉腫のプラーク及び腫瘍、皮膚T細胞リンパ腫/白血病)のような造血性悪性疾患に起因する充実性腫瘍の治療において、またリンパ腫(ホジキン及び非ホジキンリンパ腫)の治療においても有用である。更に、前記化合物は単独で使用したり放射線療法及び/または他の化学療法剤と併用したとき上記した腫瘍からの転移の予防において有用であり得る。
更なる用途には、自己免疫疾患(例えば、リウマチ、免疫及び変形性関節炎);各種眼科疾患(例えば、糖尿病性網膜症、新生児網膜症、角膜移植拒絶、水晶体後線維増殖、血管新生緑内障、ルベオーシス、黄斑変性に起因する網膜血管新生、低酸素症、感染または外科介入を伴う眼の血管形成、及び眼の他の異常新生血管形成);皮膚病(例えば、乾癬);血管病(例えば、血管腫、及びアテローム性動脈硬化性プラーク内の毛細管増殖);Osler−Webber症候群;心筋血管形成;プラーク新生血管形成;毛細管拡張症;出血性関節;血管線維腫;及び創傷顆粒化の治療及び予防が含まれる。他の用途には、内皮細胞の過剰または異常刺激により特徴づけられる疾患の治療が含まれ、この疾患の中には腸管癒着、クローン病、アテローム性動脈硬化症、強皮症及び肥厚性瘢痕(すなわち、ケロイド)が含まれる。排卵及び胎盤の形成を抑制することにより避妊薬としても使用される。本発明の化合物はネコ引っ掻き病(Rochele minalia quintosa)及び潰瘍(Helicobacter pylori)のような病理学的結果として血管形成を有している病気の治療にも有用である。本発明の化合物は手術前に、特に切除可能な腫瘍を治療するために投与することにより出血を抑えるのにも有用である。
本発明の化合物は病気の治療のために他の組成物及び方法と組合せて使用され得る。例えば、腫瘍は通常本発明のペプチドと手術、放射線または化学療法を併用して治療され、その後微小転移巣の休止状態を延長させ、残りの原発腫瘍の成長を安定化し、阻止するために本発明のペプチドを投与してもよい。更には、本発明の化合物を医薬的に許容され得る賦形剤及び場合により徐放性マトリックス(例えば、生分解性ポリマー)と組合せることにより、治療用組成物を調製してもよい。
本明細書中、「徐放性マトリックス」は酵素または酸−塩基加水分解により、または溶解により分解され得る材料、通常はポリマーから構成されるマトリックスである。身体に挿入されると、マトリックスは酵素及び体液により影響される。徐放性マトリックスを生物親和性材料、例えばリポソーム、ポリラクチド(ポリ乳酸)、ポリグリコリド(グリコール酸のポリマー)、ポリラクチド−コ−グリゴリド(乳酸とグリコール酸のコポリマー)、ポリ無水物、ポリ(オルト)エステル、ポリペプチド、ヒアルロン酸、コラーゲン、コンドロイチンサルフェート、カルボン酸、脂肪酸、リン脂質、ポリサッカライド、核酸、ポリアミノ酸、アミノ酸(例えば、フェニルアラニン、チロシン、イソロイシン)、ポリヌクレオチド、ポリビニルプロピレン、ポリビニルピロリドン及びシリコーンから選択されることが望ましい。好ましい生分解性マトリックスはポリラクチド、ポリグリコリドまたはポリラクチド−コ−グリコリド(乳酸とグリコール酸のコポリマー)のいずれか1つの混合物である。
上記または他の治療に使用する際、本発明の1つの化合物の治療有効量を化合物そのものの形態で、または存在するならば医薬的に許容され得る塩の形態で使用され得る。本発明化合物の「治療有効量」は、医学的治療に適用され得る妥当な損益比で血管形成性疾患を治療するための(例えば、腫瘍成長を制限するかまたは腫瘍の転移を遅延または阻止するための)化合物の十分な量を意味する。しかしながら、本発明の化合物及び組成物の1日総容量は健全な医学的判断の範囲で担当医により決定され得る。特定患者に対する特定の治療有効量は、治療対象の疾患及び疾患の重篤度;使用する特定化合物の活性;使用する特定組成物;患者の年令、体重、全身健康状態、性別及び食事;使用する特定化合物の投与時期、投与ルート及び排泄率;治療期間;使用する特定化合物と組み合わせてまたは同時に使用される薬物;医学分野で公知の類似の因子を含めた各種因子に依存する。例えば、当業界の技術の範囲内で初めは所望の治療効果を得るのに必要な量よりも少ない量の化合物を投与し、その後所望の効果が得られるまで用量を漸増してもよい。
或いは、本発明の化合物は、当該化合物と共に1つ以上の医薬的に許容され得る賦形剤を含む医薬組成物として投与され得る。医薬的に許容され得る担体または賦形剤は、任意の種類の非毒性で固体、半固体または液体の充填剤、希釈剤、カプセル化材または製剤化助剤を指す。前記組成物は非経口、槽内、膣内、腹腔内、局所(例えば、散剤、軟膏剤、点眼剤または経皮パッチにより)、経腸または口腔内に投与され得る。本明細書中、「非経口」は、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下及び動脈内注射及び注入を含めた投与モードを指す。
非経口注射用医薬組成物は、医薬的に許容され得る無菌の水性または非水性溶液、分散液、懸濁液または乳濁液、並びに使用直前に無菌の注射用溶液または分散液に再構築するための無菌粉末を含む。好適な水性及び非水性の担体、希釈剤、溶媒またはビヒクルの例には水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)、カルボキシメチルセルロース及びその好適な混合物、植物油(例えば、オリーブ油)、注射可能な有機エステル(例えば、オレイン酸エチル)が含まれる。適当な流動性は、例えばレシチンのようなコーティング材を使用したり、分散液の場合には所要の粒径を維持したり、界面活性剤を使用することにより維持され得る。
前記組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤及び分散剤のような助剤をも含み得る。微生物の作用は、各種抗菌剤及び抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸等)を配合することにより防止し得る。等張剤(例えば、糖、塩化ナトリウム等)を配合することも望ましいことがある。注射剤の吸収は吸収遅延剤(例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチン)を配合することにより延長させることができる。
注射用デポ剤は、薬物のマイクロカプセルマトリックスを生分解性ポリマー(例えば、ポリラクチド−ポリグリコリド、ポリ(オルトエステル)、ポリ(無水物)、及びPEGのようなポリ(グリコール))中で形成することにより調製される。薬物/ポリマーの比及び使用する特定ポリマーの種類に応じて、薬物の放出速度はコントロールされ得る。注射用デポ剤は、薬物を身体組織と相容性のリポソームまたはマイクロエマルション中に捕捉することによっても調製される。
注射用製剤は、例えば細菌保持フィルターを用いて濾過したり、使用直前に滅菌水または他の滅菌注射用媒体に溶解または分散され得る滅菌固体組成物の形態で滅菌剤を配合することにより滅菌され得る。
局所投与には肺及び眼の表面を含めた皮膚または粘膜への投与が含まれる。吸入用を含めた局所投与用組成物は加圧されたり加圧されていない乾燥粉末として調製され得る。非加圧粉末組成物の場合、微粉砕形態の活性成分をあるサイズ(例えば、直径100μmまで)を有する粒子からなる大型の医薬的に許容され得る不活性担体と混合して使用され得る。好適な不活性担体には、ラクトースのような糖が含まれる。望ましくは、活性成分の粒子の少なくとも95重量%が0.01〜10μmの有効粒子サイズを有する。
或いは、前記組成物は圧縮されていてもよく、圧縮ガス(例えば、窒素)または液化ガス噴射剤を含み得る。その中に活性成分が実質的に溶解しないような液化噴射剤媒体、実際には全組成物が好ましい。圧縮組成物は界面活性剤(例えば、液体または固体のノニオン性界面活性剤または固体アニオン性界面活性剤)を含み得る。ナトリウム塩形態の固体アニオン性界面活性剤を使用することが好ましい。
局所投与の別の形態は眼への投与である。本発明の化合物は、該化合物が眼の角膜及び内部領域(例えば、前眼房、後眼房、硝子体、眼房水、硝子体液、角膜、虹彩/毛様体、水晶体、脈絡膜/網膜、及び強膜)に浸透させるのに十分に時間該化合物を眼の表面と接触させるように医薬的に許容され得る眼科用ビヒクルを用いてデリバリーされる。医薬的に許容され得る眼科用ビヒクルは、例えば軟膏、植物油またはカプセル化材であり得る。或いは、本発明の化合物を直接硝子体液または眼房水に注入してもよい。
経腸または経膣投与用組成物は好ましくは座剤であり、前記座剤は室温では固体であるが、体温では液体であり、よって直腸または膣において溶融して活性化合物を放出する好適な非刺激性賦形剤または担体(例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコールまたは座薬ワックス)と混合することにより調製され得る。
本発明の化合物はリポソームの形態でも投与され得る。当業界で公知のように、リポソームは通常リン脂質または他の脂質物質から誘導される。リポソームは、水性媒体に分散される単層または多層水和液晶により形成される。リポソームを形成し得る非毒性で生理学的に許容され得且つ代謝可能な脂質を使用し得る。リポソーム形態の本発明の組成物は、本発明の化合物に加えて安定剤、保存剤、賦形剤等を含み得る。好ましい脂質は天然または合成のリン脂質及びホスファチジルコリン(レシチン)である。リポソームの形成方法は当業界で公知である。例えば、Prescott編,「細胞学の方法(Methods in Cell Biology)」,XIV巻,p.33以降,ニューヨーク州ニューヨークに所在のAcademic Press(1976)年発行を参照されたい。
本発明の化合物は単一の活性薬剤として投与され得るが、血管形成性疾患を治療するために患者に対して通常投与されている1つ以上の薬剤と組合せて使用してもよい。例えば、本発明の化合物は化学物質や放射線のような従来の細胞毒性治療に対して腫瘍をより感受性とするために短期間でも有効である。本発明の化合物は既存の細胞毒性補助的抗癌療法の有効性を高める。本発明の化合物は有効性を高めるために他の抗血管形成剤と組み合わせて、または他の抗血管形成剤と組合せ、他の細胞毒性剤と一緒に投与され得る。特に、充実性腫瘍の治療に使用する場合には、本発明の化合物はIL−2、レチノイド、インターフェロン、アンジオスタチン、エンドスタチン、サリドマイド、トロンボスポンジン−1、トロンボスポンジン−2、カプトプリル、アンジオインヒビン、TNP−470、ペントサンポリスルフェート、血小板因子4、LM−609、SU−5416、CM−101、テコガラン、プラスミノーゲン−K−5、バソスタチン、ビタキシン、バソクロスタチン、スクアラミン、マリマスタットまたは他のMMP阻害剤;α−インターフェロン、COMP(シクロホスファミド、ビンクリスチン、メトトレキセート及びプレドニゾロン)、エトポジト、mBACOD(メトトレキセート、ブレオマイシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン及びデキサメタゾン)、PRO−MACE/MOPP(プレドニゾン、メトトレキセート(w/ロイコビンレスキュー)、ドキソルビシン、シクロホスファミド、シスプラチン、タキソール、エトポシド/メクロルエタミン、ビンクリスチン、プレドニゾン及びプロカルバジン)、ビンクリスチン、ビンブラスチン等のような抗腫瘍剤、並びに放射線と共に投与され得る。
ヒトまたは他の哺乳動物宿主に対して1回または複数回に分けて投与される本発明の組成物の1日総容量は、例えば0.0001〜300mg/kg体重/日、より一般的には1〜300mg/kg体重であり得る。
血管形成性疾患の抑制、治療または予防のために本発明の化合物と併用され得る薬剤は上記したものに限定されず、原則として血管形成性疾患の治療または予防のために有用な薬剤が含まれる。
本発明のペプチドは、例えば培養内皮細胞中の本発明のペプチドの抗血管形成活性に関連する受容体、例えばTSP−1受容体を単離するためにアフィニティーカラムを開発するために使用し得る。当業界で公知のように、受容体を単離、精製後、該受容体をコードするポリヌクレオチドを同定、単離するためにアミノ酸配列決定し得る。この受容体の組換え発現により、例えば他の血管形成抑制剤を同定するための高処理量スクリーニングアッセイで使用するために十分な量が得られるようにより高量の受容体を産生することができる。
ペプチドの合成
本発明のポリペプチドは当業者に公知の方法により合成され得る。固相ペプチド合成に関しては、多くの方法の要約がJ.M.Stewart及びJ.D.Young,「固相ペプチド合成(Solid Phase Peptide Synthesis)」,サンフランシスコに所在のW.H.Freeman Co.(1963年)発行及びJ.Meienhofer,「ホルモンタンパク質及びペプチド(Hormonal Proteins and Peptides)」,第2巻,p.46,ニューヨークに所在のAcademic Press(1973年)発行に記載されている。古典的な溶液合成に関しては、G.Schroder及びK.Lupke,「ペプチド(The Peptides)」,第1巻,ニューヨークに所在のAcademic Press(1965年)発行を参照されたい。
試薬、樹脂、アミノ酸及びアミノ酸誘導体は市販されており、本明細書中に特記しない限り米国イリノイ州ウッドデルに所在のChem−Impex International,Inc.または米国カリフォルニア州サンジェゴに所在のCalbiochem−Novabiochem Corp.から購可能である。
一般的に、上記方法は1つ以上のアミノ酸または適当に保護されているアミノ酸を成長ペプチド鎖に逐次付加することを含む。第1アミノ酸のアミノ基またはカルボキシル基を通常好適な保護基で保護する。次いで、保護または誘導化したアミノ酸は不活性固体支持体に結合させたり、適当に保護した相補(アミノまたはカルボキシル)基を有する配列中の次のアミノ酸をアミド結合を形成するのに適した条件下で付加することにより溶液状で使用され得る。次いで、こうして新しく付加したアミノ酸残基から保護基を除去し、(適当に保護した)次のアミノ酸を付加し、これを続ける。所望アミノ酸をすべて適切な配列で結合したら、残りの保護基(及び固体支持体)を順次または同時に除去すると、最終ポリペプチドが得られる。この一般的な手順を簡単に修飾することにより、1つ以上のアミノ酸を成長鎖に同時に付加すること、例えば(キラル中心をラセミ化しない条件下で)保護トリペプチドを適当に保護されたジペプチドとカップリングし、脱保護後ペンタペプチドを形成することができる。
本発明の化合物を製造するために特に好ましい方法には固相ペプチド合成が含まれる。
特に好ましい方法では、α−アミノ官能基を酸または塩基感受性基により保護する。前記保護基は、ペプチド結合形成の条件に対して安定であり且つ成長ペプチド鎖を分解したり鎖中に含まれているキラル中心をラセミ化することなく容易に除去し得るという性質を有していなければならない。好適な保護基は9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、ビフェニルイソプロピル−オキシカルボニル、t−アミルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル、(α,α)−ジメチル−3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、o−ニトロフェニルスルフェニル、2−シアノ−t−ブチルオキシカルボニル等である。9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)保護基が好ましい。
特に好ましい側鎖保護基は以下の通りである:アルギニン及びリシンに対してアセチル(Ac)及び2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル(Pmc);アスパラギンに対してトリチル(Trt);グルタミンに対してトリチル(Trt);セリンに対してt−ブチル(t−Bu);トレオニン及びアロトレオニンに対してt−ブチル(t−Bu);トリプトファンに対してt−ブトキシカルボニル(Boc);チロシンに対してt−ブチル(t−Bu)。
固相ペプチド合成法では、C末端アミノ酸を好適な固体支持体または樹脂に結合させる。上記合成のために使用される好適な固体支持体は逐次縮合−脱保護反応の試薬及び反応条件に対して不活性であり、使用する媒体に溶解しない物質である。C末端カルボキシペプチドの合成のための好ましい固体支持体は4−ヒドロキシメチル−フェノキシメチル−コポリ(スチレン−1%ジビニルベンゼン)である。C末端アミドペプチドに対する好ましい固体支持体は、Applied Biosystemsから入手可能な4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fmoc−アミノメチル)フェノキシ−アセトアミドエチル樹脂である。
C末端アミノ酸を樹脂に対してN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)またはO−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)と場合により4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、ベンゾトリアゾル−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)またはビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィンクロリド(BOPCl)を用いるカップリングをジクロロメタンやN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)のような溶媒中10〜50℃の温度で約1〜24時間実施することによりカップリングさせる。固体支持体が4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fmoc−アミノメチル)−フェノキシアセトアミドエチル樹脂の場合、上記したようにC末端アミノ酸とカップリングさせる前にFmoc基を第2級アミン(好ましくは、ピペリジン)を用いて除去する。脱保護4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fmoc−アミノメチル)フェノキシアセトアミドエチル樹脂にカップリングさせるための好ましい方法はN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中でO−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU,1当量)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT,1当量)である。
保護アミノ酸の逐次カップリングは当業界で公知のように自動ペプチド合成装置を用いて実施し得る。好ましい実施態様では、成長ペプチド鎖のアミノ酸中のα−アミノ官能基をFmocで保護する。成長ペプチドのN末端鎖からFmoc保護基を除去するには、第2級アミン(好ましくは、ピペリジン)を用いて処理する。次いで、各保護アミノ酸を約3倍モル過剰量導入し、カップリングを好ましくはN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で実施する。カップリング剤は通常O−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU,1当量)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT,1当量)である。
固相合成の最後に、ポリペプチドを順次または1回の操作で樹脂から除去し、脱保護する。ポリペプチドの除去及び脱保護は、樹脂結合ポリペプチドを開裂剤、例えばチアニソール、水、エタンジチオール及びトリフルオロ酢酸を用いて処理することにより1回の操作で実施され得る。
ポリペプチドのC末端がアルキルアミドである場合には、アルキルアミンを用いてアミノリシスすることにより樹脂を開裂させる。或いは、(例えばメタノールを用いて)エステル交換した後アミノリシスするかまたは直接アミド交換することによりペプチドを除去し得る。この時点で保護ペプチドを精製してもよく、または次ステップに直接送ってもよい。側鎖保護基は上記した開裂剤カクテルを用いて除去される。
完全に脱保護されたペプチドを以下のタイプのいずれかまたは全部を用いる一連のクロマトグラフィーステップにより精製する:酢酸塩形態の弱塩基性樹脂上でのイオン交換クロマトグラフィー;非誘導化ポリスチレン−ジビニルベンゼン(例えば、AMBERLITE(登録商標)XAD)上での疎水性吸着クロマトグラフィー;シリカゲル吸着クロマトグラフィー;カルボキシメチルセルロース上でのイオン交換クロマトグラフィー;例えばSEPHADEX(登録商標)G−25、LH−20または向流分配上での分配クロマトグラフィー;オクチル−またはオクタデシルシリル−シリカ結合相カラムパッキング上での高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、特に逆相HPLC。
下記実施例を参照すると、本発明がより深く理解されるであろう。下記実施例で使用した略号は次の通りである:
NMP N−メチルピロリジノン、
HBTC 2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、
DMF N,N−ジメチルホルムアミド、
TFA トリフルオロ酢酸、及び
DMA N,N−ジメチルアセトアミド。
N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
Applied Biosystems 433Aペプチド合成装置の反応容器にFmoc−D−Ala−Sieberアミド樹脂(0.1mM)を充填した。その後、1mM アミノ酸のカートリッジを充填した。前ピークモニタリングプロトコルを有するFastmoc 0.1を以下の合成サイクルで使用した:
1.樹脂をNMPで約5分間溶媒和する;
2.樹脂をNMPで約5分間洗浄する;
3.NMP中50% ピペリジン溶液を用いてFmoc基を5分間除去し、樹脂を洗浄し、このシーケンスを3〜4回繰り返す;
4.Fmoc−アミノ酸をDMF中0.5M HBTU(1mM)で活性化する;
5.活性化Fmoc−アミノ酸を反応容器に添加し、その後NMP中2M ジイソプロピルアミン(1mM)を添加する;
6.Fmoc−アミノ酸を20分間カップリングする;
7.樹脂を洗浄し、Fmoc基をNMP中50% ピペリジンを用いて除去する。
上記プロトコルを用いて樹脂に対して以下の保護アミノ酸を順次カップリングさせた。
Figure 2005510452
合成が完了したら、樹脂結合ペプチドをメタノールで3回洗浄し、真空中で乾燥した後室温において95:5 TFA/水溶液(3ml)で一晩処理した。この樹脂を濾過し、メタノールで3回洗浄した。濾液及び洗浄液を合わせ、真空中で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで処理し、沈殿を濾過すると、粗ペプチドが非晶質粉末として生じた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させる分取HPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=2.15分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1066(M+H)
アミノ酸分析:0.89 Sar,0.94 Gly,0.94 Glu,2.06 Ile,0.50 Thr,1.08 Nva,1.11 Arg,1.03 Pro,1.02 Ala。
N−Ac−Sar−Gly−Phe−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
実施例1においてFmoc−Gln(Trt)の代わりにFmoc−Pheを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Phe−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH がトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.565分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1085(M+H)
アミノ酸分析:0.88 Sar,1.01 Gly,0.91 Phe,1.97 Ile,0.31 Thr,0.89 Nva,1.06 Arg,1.05 Pro,1.03 Ala。
N−Ac−Sar−Gln−Val−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
Applied Biosystems 433Aペプチド合成装置の反応容器にFmoc−Pro−Sieberエチレンアミド樹脂(0.1mM)を充填した。その後、1mM アミノ酸のカートリッジを充填した。前ピークモニタリングプロトコルを有するFastmoc 0.1を以下の合成サイクルで使用した:
1.樹脂をNMPで約5分間溶媒和する;
2.樹脂をNMPで約5分間洗浄する;
3.NMP中50% ピペリジン溶液を用いてFmoc基を5分間除去し、樹脂を洗浄し、このシーケンスを3〜4回繰り返す;
4.Fmoc−アミノ酸をDMF中0.5M HBTU(1mM)で活性化する;
5.活性化Fmoc−アミノ酸を反応容器に添加し、その後NMP中2M ジイソプロピルアミン(1mM)を添加する;
6.Fmoc−アミノ酸を20分間カップリングする;
7.樹脂を洗浄し、Fmoc基をNMP中50% ピペリジンを用いて除去する。
上記プロトコルを用いて樹脂に対して以下の保護アミノ酸を順次カップリングさせた。
Figure 2005510452
合成が完了したら、樹脂結合ペプチドをメタノールで3回洗浄し、真空中で乾燥した後室温において95:5 TFA/水溶液(3ml)で一晩処理した。この樹脂を濾過し、メタノールで3回洗浄した。濾液及び洗浄液を合わせ、真空中で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで処理し、沈殿を濾過すると、粗ペプチドが非晶質粉末として生じた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gln−Val−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.06分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1065(M+H)
アミノ酸分析:0.92 Sar,0.90 Gln,1.01 Val,2.07 Ile,0.57 Thr,1.03 Nva,1.36 Arg,1.10 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)及びFmoc−Thr(t−Bu)の代わりにそれぞれFmoc−Gly及びFmoc−alloThr(t−Bu)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.52分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=994(M+H)
アミノ酸分析:1.01 Sar,1.00 Gly,0.97 Val,2.10 Ile,0.58 Thr,0.98 Nva,1.0 Arg,1.07 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)及びFmoc−Ileの代わりにそれぞれFmoc−Gly及びFmoc−D−Ileを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.73分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=994(M+H)
アミノ酸分析:1.03 Sar,0.99 Gly,0.97 Val,2.11 Ile,0.45 Thr,1.04 Nva,0.97 Arg,1.04 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Leu−Ser−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Val、Fmoc−D−Ile及びFmoc−Thr(t−Bu)の代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−Asn(Trt)、Fmoc−D−Leu及びFmoc−Ser(t−Bu)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Leu−Ser−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=2.798分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=995(M+H)
アミノ酸分析:0.94 Sar,0.98 Gly,0.99 Asp,1.05 Leu,0.26 Ser,0.94 Nva,0.95 Ile,1.0 Arg,1.09 Pro。
N−(6−Me−ニコチニル)−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3において酢酸及びFmoc−Gln(Trt)の代わりにそれぞれ6−メチルニコチン酸及びFmoc−Glyを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−(6−Me−ニコチニル)−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.82分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1071(M+H)
アミノ酸分析:0.98 Sar,1.02 Gly,1.01 Val,2.05 Ile,0.51 Thr,1.01 Nva,1.00 Arg,1.08 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−D−Ile及びFmoc−Ileの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−Ile及びFmoc−D−Ilを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.62分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=994(M+H)
アミノ酸分析:1.03 Sar,1.03 Gly,0.96 Val,2.12 Ile,0.43 Thr,1.02 Nva,1.02 Arg,1.02 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Thr−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−D−Ile、Fmoc−Thr(t−Bu)及びFmoc−Nvaの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−D−alloIle、Fmoc−Ser(t−Bu)及びFmoc−Thr(t−Bu)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Thr−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.089分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=982(M+H)
アミノ酸分析:0.95 Sar,0.96 Gly,0.99 Val,1.06 alloIle,0.97 Ile,0.57 Thr,0.31 Ser,1.02 Arg,1.02 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Val及びFmoc−Ileの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−Gln(Trt)及びFmoc−D−Ileを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=2.89分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1023(M+H)
アミノ酸分析:1.00 Sar,0.97 Gly,0.93 Glu,2.15 Ile,0.57 Thr,1.02 Nva,1.11 Arg,1.10 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Ile−Thr−Nva−Lys(Ac)−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Val及びFmoc−Ileの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−Asn(Trt)及びFmoc−Lys(Ac)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Ile−Thr−Nva−Lys(Ac)−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=4.58分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1066(M+H)
アミノ酸分析:0.98 Sar,0.96 Gly,0.92 Asp,1.01 Ile,0.52 Thr,1.04 Nva,1.03 Lys,0.95 Arg,1.06 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−alloIle−Tyr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Val、Fmoc−D−Ile、Fmoc−Thr(t−Bu)及びFmoc−Ileの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−Gln(Trt)、Fmoc−D−alloIle、Fmoc−Tyr(t−Bu)及びFmoc−D−Ileを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−alloIle−Tyr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.357分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1085(M+H)
アミノ酸分析:0.93 Sar,0.97 Gly,0.99 Glu,2.07 Ile,0.93 Tyr,1.01 Nva,0.97 Arg,1.00 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−alloIle−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
実施例1においてFmoc−D−Ileの代わりにFmoc−D−alloIleを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−alloIle−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=2.38分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1066(M+H)
アミノ酸分析:0.99 Sar,1.00 Gly,0.83 Glu,2.03 Ile,0.47 Thr,1.02 Nva,1.05 Arg,1.03 Pro,1.03 Ala。
N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Leu−Thr−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Val、Fmoc−D−Ile及びFmoc−Nvaの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−Asn(Trt)、Fmoc−D−Ile及びFmoc−Ser(t−Bu)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Leu−Thr−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=2.375分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=997(M+H)
アミノ酸分析:0.93 Sar,0.98 Gly,0.96 Asp,1.03 Leu,0.54 Thr,0.21 Ser,0.97 Ile,1.01 Arg,1.06 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Thr(t−Bu)及びFmoc−Nvaの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−alloThr(t−Bu)及びFmoc−Ser(t−Bu)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.104分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=982(M+H)
アミノ酸分析:0.97 Sar,1.00 Gly,0.71 Val,1.64 Ile,0.54 Thr,0.20 Ser,1.08 Arg,1.02 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−alloThr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Val及びFmoc−Thr(t−Bu)の代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−Gln(Trt)及びFmoc−alloThr(t−Bu)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−alloThr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=2.835分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1023(M+H)
アミノ酸分析:0.98 Sar,0.99 Gly,1.05 Glu,1.93 Ile,0.64 Thr,0.92 Nva,1.12 Arg,1.12 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Pro−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Thr(t−Bu)及びFmoc−Ileの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−alloThr(t−Bu)及びFmoc−Proを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Pro−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.149分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=978(M+H)
アミノ酸分析:0.90 Sar,0.99 Gly,1.03 Glu,0.89 Ile,0.59 Thr,0.85 Nva,1.16 Arg,2.14 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Trp−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−D−Ile及びFmoc−Nvaの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−D−alloIle及びFmoc−Trp(Boc)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Trp−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=4.203分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1081(M+H)
アミノ酸分析:0.91 Sar,0.96 Gly,0.99 Val,1.04 alloIle,0.61 Thr,0.21 Trp,1.03 Arg,1.03 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCH(CH
(樹脂の製造)
4−(4−ホルミル−3−メトキシフェノキシ)ブチリルAM樹脂(0.5g,0.54ミリモル/g置換)を9:1 DMA/酢酸(4ml)を収容している固相合成反応容器に入れた。混合物を5分間振盪し、樹脂を脱水し、このプロセスを3回繰り返した。膨潤させた樹脂を活性化4Åモレシュラーシーブ(10〜15g)、9:1 DMA/酢酸(4ml)及びイソプロピルアミン(10当量)で処理した。生じたスラリーを室温で1時間振盪させ、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(10当量)で処理し、2時間振盪した。樹脂を脱水し、DMAで3回、メタノールで3回、ジクロロメタンで3回、ジエチルエーテルで3回洗浄し、真空中で16時間乾燥した。乾燥樹脂をDMA(4ml)で処理し、5分間振盪し、このプロセスを2回繰り返した。
(Fmoc−Proのカップリング)
上記樹脂をDMA(4ml)、ジイソプロピルエチルアミン(1当量)、DMA中Fmoc−Pro(3当量)、HATU(3当量)及びジイソプロピルエチルアミン(3当量)で順次処理し、16時間振盪した。樹脂を脱水し、DMAで3回、メタノールで3回、ジクロロメタンで3回、ジエチルエーテルで3回洗浄し、真空中で16時間乾燥した。樹脂をDMA(4ml)で処理し、5分間振盪し、このプロセスを3回繰り返した。8:1:1 DMA/ピリジン/無水酢酸溶液(5ml)を添加し、生じた混合物を1時間振盪した。樹脂を脱水し、DMAで3回、メタノールで3回、ジクロロメタンで3回、ジエチルエーテルで3回洗浄した。樹脂を真空中で室温で16時間乾燥した。
(ペプチドの合成)
実施例3においてFmoc−Pro−Sieberエチルアミド樹脂、Fmoc−Gln(Trt)、Fmoc−D−Ile、Fmoc−Thr(t−Bu)及びFmoc−Nvaの代わりにそれぞれ上記樹脂、Fmoc−Gly、Fmoc−D−alloIle、Fmoc−Ser(t−Bu)及びFmoc−Ser(t−Bu)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチド及び保護基を95:5 TFA/アニソール(3ml)を用いて3時間かけて開裂させた。樹脂を濾過し、メタノールで3回洗浄し、濃縮した。残渣をジエチルエーテルで処理し、生じた固体を濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCH(CHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=2.88分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=982(M+H)
アミノ酸分析:1.03 Sar,0.97 Gly,0.99 Val,2.04 Ile,0.78 Ser,1.00 Arg,1.06 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Gln−D−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Nva及びFmoc−Ileの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−Gln(Trt)及びFmoc−D−Ileを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Gln−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.01分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1023(M+H)
アミノ酸分析:1.00 Sar,1.02 Gly,1.03 Val,2.11 Ile,0.49 Thr,0.92 Glu,0.93 Arg,1.04 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Trp−D−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−D−Ile、Fmoc−Nva及びFmoc−Ileの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−D−alloIle、Fmoc−Trp(Boc)及びFmoc−D−Ileを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Trp−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=4.44分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1081(M+H)
アミノ酸分析:1.05 Sar,0.97 Gly,0.96 Val,2.05 Ile,0.51 Thr,0.28 Trp,1.07 Arg,1.09 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Nva−Ile−Arg−D−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Pro−Sieberエチルアミド樹脂、Fmoc−Gln(Trt)及びFmoc−D−Ileの代わりにFmoc−D−Pro−Sieberエチルアミド樹脂、Fmoc−Gly及びFmoc−D−alloIleを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Nva−Ile−Arg−D−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.52分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=994(M+H)
アミノ酸分析:1.00 Sar,1.02 Gly,1.01 Val,2.10 Ile,0.55 Thr,0.99 Nva,0.92 Arg,1.01 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Met−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
実施例1においてFmoc−Gln(Trt)及びFmoc−Thr(t−Bu)の代わりにそれぞれFmoc−Val及びFmoc−Metを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Met−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=4.05分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1067(M+H)
アミノ酸分析:0.92 Sar,0.96 Gly,1.03 Val,2.05 Ile,0.91 Met,1.05 Nva,1.03 Arg,1.02 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Pro−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−Thr(t−Bu)及びFmoc−Nvaの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−alloThr(t−Bu)及びFmoc−Proを用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Pro−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.551分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=992(M+H)
アミノ酸分析:0.95 Sar,0.97 Gly,0.99 Val,1.96 Ile,0.97 Arg,2.08 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−alloThr−Gln−Ile−Arg−Pro−NHCH CH
実施例3においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−D−Ile、Fmoc−Thr(t−Bu)及びFmoc−Nvaの代わりにそれぞれFmoc−Gly、Fmoc−D−alloIle、Fmoc−alloThr(t−Bu)及びFmoc−Gln(Trt)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−alloThr−Gln−Ile−Arg−Pro−NHCHCHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=3.08分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1023(M+H)
アミノ酸分析:0.95 Sar,0.91 Gly,1.00 Val,2.02 Ile,0.98 Glu,1.01 Arg,1.05 Pro。
N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Ser−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
実施例1においてFmoc−Gln(Trt)、Fmoc−D−Ile、Fmoc−Thr(t−Bu)及びFmoc−Nvaの代わりそれぞれFmoc−Val、Fmoc−D−alloIle、Fmoc−Ser(t−Bu)及びFmoc−Ser(t−Bu)を用いて所望化合物を製造した。合成が完了したら、ペプチドを樹脂から開裂し、保護基を除去し、ジエチルエーテルで沈殿させ、濾過すると、粗ペプチドが得られた。これをC−18カラムを用い、0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を50分間で5%から100%に漸増させる溶媒系で溶出させるHPLCにより精製した。純粋分画を凍結乾燥させると、N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Ser−Ile−Arg−Pro−D−AlaNHがトリフルオロ酢酸塩として得られた。
=2.80分(0.01% TFA含有水中のアセトニトリル濃度を30分間で10%から40%);
MS(ESI) m/e=1011(M+H)
アミノ酸分析:1.04 Sar,0.99 Gly,0.92 Val,1.01 alloIle,0.44 Ser,0.95 Arg,1.05 Pro。

Claims (12)

  1. 式(I):
    N−Ac−Sar−Gly−AA−AA−AA−AA−AA−Arg−Pro−AA10 (I)
    [式中、
    AAは(1)グルタミニル、(2)フェニルアラニル、(3)バリル及び(4)アスパラギニルからなる群から選択され、
    AAは(1)D−イソロイシル、(2)イソロイシル、(3)D−ロイシル及び(4)D−アロイソロイシルからなる群から選択され、
    AAは(1)セリル、(2)メチオニル、(3)アロトレオニル、(4)トレオニル及び(5)チロシルからなる群から選択され、
    AAは(1)ノルバリル、(2)セリル、(3)トリプトフィル、(4)グルタミニル及び(5)プロリルからなる群から選択され、
    AAは(1)イソロイシル、(2)D−イソロイシル、(3)リシル(アセチル)及び(4)プロリルからなる群から選択され、
    AA10は(1)D−アラニルアミド、(2)エチルアミド及び(3)イソプロピルアミドからなる群から選択され、
    ただしAA及びAAの1つはD−アミノ酸である]
    を有する化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物。
  2. AAがD−Ileである請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    N−Ac−Sar−Gly−Phe−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Ile−Thr−Nva−Lys(Ac)−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−alloThr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Pro−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Gln−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Met−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH、及び
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Pro−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    からなる群から選択される請求の範囲第2項に記載の化合物。
  4. AAがD−Leuである請求の範囲第1項に記載の化合物。
  5. N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Leu−Ser−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH、及び
    N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Leu−Thr−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    からなる群から選択される請求の範囲第4項に記載の化合物。
  6. AAがD−alloIleである請求の範囲第1項に記載の化合物。
  7. N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Thr−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−alloIle−Tyr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−alloIle−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Trp−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCH(CH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Trp−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−alloThr−Gln−Ile−Arg−Pro−NHCHCH、及び
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Ser−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    からなる群から選択される請求の範囲第6項に記載の化合物。
  8. 請求の範囲第1項に記載の化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物及び医薬的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
  9. 抗血管形成治療を要する患者に対して請求の範囲第1項に記載の化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を治療有効量投与することを含む前記患者の治療方法。
  10. 医薬的に許容され得る担体と共に請求の範囲第1項に記載のペプチド、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を含む癌、関節炎、乾癬、感染または外科介入に関連する眼の血管形成、黄斑変性及び糖尿病性網膜症から選択される疾患の治療用組成物。
  11. ペプチド受容体複合体を形成するように請求の範囲第1項に記載のペプチド、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステル、プロドラッグまたは溶媒和物を受容体に結合し、前記受容体を精製することを含む内皮細胞からの受容体の単離方法。
  12. N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    N−Ac−Sar−Gly−Phe−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    N−Ac−Sar−Gln−Val−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Leu−Ser−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−(6−Me−ニコチニル)−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Thr−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−Thr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Ile−Thr−Nva−Lys(Ac)−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−alloIle−Tyr−Nva−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−alloIle−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    N−Ac−Sar−Gly−Asn−D−Leu−Thr−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Gln−D−Ile−alloThr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Nva−Pro−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Trp−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Ser−Ile−Arg−Pro−NHCH(CH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Thr−Gln−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Trp−D−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−Met−Nva−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−Ile−alloThr−Pro−Ile−Arg−Pro−NHCHCH
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−alloThr−Gln−Ile−Arg−Pro−NHCHCH、及び
    N−Ac−Sar−Gly−Val−D−alloIle−Ser−Ser−Ile−Arg−Pro−D−AlaNH
    からなる群から選択される化合物。
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