JP2005508949A - 高血圧および狭心症の治療に有用なカルシウムチャネル遮断剤であるミベフラジルをベースとした化合物 - Google Patents

高血圧および狭心症の治療に有用なカルシウムチャネル遮断剤であるミベフラジルをベースとした化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、高血圧、狭心症、虚血、不整脈、および心不全の治療に有用である、ミベフラジルに基づいた新規カルシウムチャネル遮断剤を提供し、ここでは、(I)Xが、結合、(CH2)n、O、S、またはO(CH2)nであり、ここでのnが1〜6であり;
R1が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
R2が、FまたはCOOR5であり、ここでのR5が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
R3が、CH3または(CH2)n−COOR6であり、ここでのnが1〜6であり、R6が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
R4が、(CH2)n−COR7R8、−(CH2)n−R10R11、または(II)であり、
R7が、O、NH、またはNR9であり、
R8が、選択的に置換されたアリールまたはヘテロ環であり、
R9が、C1-6アルキルであり、
R10が、O、S、SO、SO2、NH、NR12、またはN(CH2)mCOOR13であり、
R11が、選択的に(CH2)nCOOR14で置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、
R12が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
R13が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
R14が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
R15が、(CH2)nCOOR16であり、
R16が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
R17が、存在しないかまたはCOOR18であり、R18が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、nが1〜6である。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2001年10月10日に出願された米国特許仮出願第60/328,588号の恩典を主張するものである。
発明の背景
有害な薬物間相互作用(DDI)、肝機能検査(LFT)値の上昇、および、トルサード型心室頻拍(TDP)に至るQT延長が、薬物候補がFDA認可を得られない3つの主な理由である。これらの全ての原因は、ある程度まで代謝に基づいている。
酸化的代謝が、大半の薬物(生体異物)が排除される主な代謝経路である。酸化的代謝はまた、内在的な毒性または薬物間相互作用(DDI)に起因した毒性である、薬物毒性の主な起源である。有害なDDIならびに代謝産物に因る内在毒性が、後期臨床試験において薬物候補が失敗となる主な理由である。多くのDDIは代謝に基づいており、すなわち、2種またはそれ以上の薬物が、チトクロムP450系(CYP450)における同じ代謝酵素に関して競合している[Guengerich,F.P.(1997)Role of cytochrome P450 enzymes in drug-drug interactions、「Drug-drug interactions : scientific and regulatory perspectives」、Li,AP(編)アカデミックプレス、サンディエゴ、p.7-35およびShen,W.W.(1995)Int. J. Psychiatry Med.25:277-290]。一方、加水分解酵素などの非酸化的代謝系は補因子に依存せず;誘導性ではなく;高い基質容量を有し;人間における高度の個体間変動を示さず;大半の組織および臓器に存在している。それ故、非酸化的代謝系ははるかにより信頼性がある。
代謝に基づくDDIは、2種またはそれ以上の薬物が、同じ酵素による代謝について競合した場合に起こる。これらの代謝相互作用は、代謝系が誘導性または/および容易に飽和性になる場合にDDIと関連するようになる。このような代謝相互作用により、薬物の薬物動態の改変および毒性の可能性がもたらされる。
多剤療法は、特に重度の疾病または容態に罹患した患者には一般的な慣行である。2種またはそれ以上の薬物を類似または重複した期間にわたり投与する場合にはいつでも、薬物相互作用が生じる可能性がある。単一のCYPが複数の基質を代謝できることは、CYP阻害に関連した多くの実証されている臨床的に有意な薬物相互作用に関与する[Shen,W.W.(1995)Int. J. Psychiatry Med.25:277-290;Riesenman,C.(1995)Pharmacotherapy 15:84S-99S;およびSomogyi,Aら(1987)Clin.Pharmacokinet.12:321-366]。同じ酵素についての競合による薬物代謝阻害により、血漿中薬物濃度の望ましくない上昇が生じ得る。さらに、長期の薬物治療後に数個のチトクロムP酵素(CYP)が誘導される結果として薬物相互作用も起こり得る。
CYP450系の酵素は、原核生物および真核生物に見られる偏在的な酸化酵素である。それらは密接に関連したアイソザイムのスーパーファミリーとして存在し、その基質には、多種多様な構造的に関連していない化合物が含まれる。前記酵素は、広い基質特異性を示すことができるが、特定の基質は、数個の異なるアイソザイムによっても代謝され得る。CYP450は、薬物および生体異物の代謝に主な役割を果たしている。
代謝的な薬物間相互作用の臨床的重要性は、薬理作用部位における活性種(親薬物および/または活性代謝産物)の濃度の変化の大きさ、および、薬物の治療指数に依存する。代謝的な薬物間相互作用から生じる観察された変化は、かなりの程度である可能性があり(例えば、血中および組織中の薬物または代謝産物の1オーダーまたはそれ以上の減少または増加)、毒性代謝産物の形成、または毒性親化合物への曝露の増加が含まれ得る。
別の薬物の投与に関連した実質的に変化した曝露の例には、(1)ケトコナゾールまたはエリスロマイシンによる、テルフェナジン、シサプリド、またはアステミゾールのレベルの増加(CYP3A4の阻害);(2)ミベフラジルまたはイトラコナゾールによるシンバスタチンおよびその酸代謝産物のレベルの増加(CYP3A4の阻害);(3)フルオキセチン、パロキセチン、またはキニジンによるデシプラミンのレベルの増加(CYP2D6の阻害);および(4)リファンピンによるカルバマゼピンレベルの減少(CYP3A4の阻害)が含まれる。
これらの曝露の大きな変化により、薬物および/またはその活性代謝産物の安全性および効力プロファイルは、重要な様式で変化する可能性がある。狭い治療範囲(NTR)を有する薬物では最も明白であり期待されるが、非NTR薬物についても同様に可能である(例えばHMG CoAレダクターゼ阻害剤)。抗凝固剤、抗うつ剤、または心臓血管薬を服用している患者は、これらの薬物の治療指数が狭いために他の患者よりもはるかにリスクが高い。これらの薬剤により生じる可能性のある大半の代謝的な薬物間の相互作用は、通常、適切な用量の調整により管理できるが、これらの多くのDDIは、生命に危険を及ぼす可能性がある。
例として、カルシウムチャネル遮断剤のミベフラジル(ポシコル(Posicor)(登録商標))は、高血圧および慢性的な安定アンギナの管理に使用されている[Bursztyn,Mら、(1997)Am.Heart J.134:238-247]。ミベフラジルはCYP3A4を阻害し、CYP3A4基質の代謝を妨害する。いくつかの臨床試験において、ミベフラジルの全体的な安全性が記載された。しかし、試験した個体群は、日常的な臨床慣行に見られるよりも、おそらくより健康であり、より綿密に監督された。ミベフラジルと、β遮断剤、ジゴキシン、ベラパミル、およびジルチアゼムとの間の深刻な相互作用の可能性が報告された後、ミベフラジルは1998年に市場から自発的に取り下げられた。
臨床家は、ミベフラジルから、代替的な抗高血圧剤へと切り替えを始め、ニフェジピンなどのジヒドロピリジン型のカルシウムチャネル遮断剤(CCB)を選択することが多くなった。報告書に、市場からミベフラジルが取り下げられた後にジヒドロピリジンCCBに切り替えたミベフラジルおよびβ遮断剤の服用患者において、4症例の心原性ショックが記載された。1症例は死に至り;他の3名の患者は、心拍数および血圧の強力な支援を必要としつつ、心原性ショックの発症を克服して生き延びた。全症例が、ミベフラジルを中止しジヒドロピリジンCCBを開始した24時間以内に起こった。この重度の薬物間相互作用はおそらく2つの理由から生じた。第一に、ミベフラジルおよびジヒドロピリジンの両方がCYP3A4の基質であり、これが機序である可能性がある。第二に、ミベフラジルは半減期が長く(24時間まで)、治療レベルの薬剤が、中止から24時間以内では存在する可能性が高い。
本発明の非酸化的代謝概念は、フルボキサミン(ルボックス(Luvox)(登録商標))によっても説明される。フルボキサミンは、ヒトの一部の脅迫疾患の治療に有用であるセロトニン再取り込み阻害剤である。フルボキサミンは、代謝DDIのインビトロ予測モデルが、リード化合物の最適化過程の不可欠な部分ではない時代に開発された。そのために薬物が認可された後に、その代謝DDIの不都合が発見された。
フルボキサミンは、段階的にCYP450系により代謝されて、進行的により高い酸化レベルを有する3つの代謝産物をもたらす:O−デスメチル(アルコール)、アルデヒド、および最終的にカルボン酸代謝産物(これがヒトにおける主な代謝産物である)。主な代謝産物はさらなるいずれの代謝を受けず、腎臓でのろ過により安全に排除される。この酸化的現象の順序が、ヒトのDDIおよび毒性の原因である。
薬物構造に設計された代替的な非CYP450代謝経路は、CYP450に基づいた薬物間相互作用の機会を最小限にすることができる。言い換えれば、代替的な非CYP450代謝経路は、多剤治療措置がCYP450相互作用を引き起こす場合、一体型の逃避経路として作用する。例えば、抗高血圧剤のフェノルドパムは、CYP450に基づかない3つの平行した独立的な代謝経路を介して代謝される:カテコールO−メチルトランスフェラーゼを介したメチル化、グルクロン酸抱合、および硫酸化。同様に、ラロキシフェンは肝臓による広範な初回通過代謝を受け、主要な代謝産物は、6−グルクロニド、4’−グルクロニド、および6,4’−ジグルクロニド抱合体であり、これらはCYP450に依存的ではない。結果として、CYP450阻害剤との有意な代謝薬物相互作用は、フェノルドパムおよびラロキシフェンについては知られていない。
全身麻酔の誘導および維持中に鎮痛薬として使用される超短時間のオピオイドであるレミフェンタニルはさらにこの点を説明する。レミフェンタニルは、非酸化的で、CYP450依存的ではない酵素であるエステラーゼにより広範に代謝される。静脈内投与後、レミフェンタニルは、血液および他の組織中で急速に代謝される。結果として、レミフェンタニルの消失は、腎臓および肝臓の機能とは独立しており[Dershwitz,M.ら(1996)Anesthesiology 84:812-820]、臨床的に有意な代謝的な薬物間相互作用は全く報告されていない。
LFTの上昇は特異質であり得、すなわち、その真の起源は不明であるが、患者個体群の遺伝的差異におそらく関連している。しかし、LFT上昇の大半は特異質ではない。それにも関わらず、LFT上昇は肝細胞毒性の直接的な指標であり、肝細胞における毒性化合物の蓄積に起因する。蓄積という語は、本明細書では、肝細胞における毒性化合物の濃度が、細胞により安全に排除され得る濃度よりも高いことを示すために使用される。毒性化合物は薬物それ自体または代謝産物(群)であり得る。
いくつかの場合、LFT上昇は、反応性代謝中間体の形成により追跡できる。生体は反応性中間体を排除するための天然解毒システムを有する。解毒システムが損なわれた場合、反応性中間体は、内因性分子、タンパク質、およびさらにはDNAと自由に反応し、従って、発癌性、催奇形性、突然変異などをもたらす。公知の例は、反応性エポキシド中間体の形成に起因するベンゼンの発癌性である。このエポキシドは、通常、グルタチオンおよび/またはエポキシドヒドロラーゼにより解毒される。しかし、ベンゼンの量が多すぎれば、ヒドロラーゼおよびグルタチオンは飽和し、エポキシドは毒性となり、急速なLFT上昇および長期発癌性を生じる。
その他の場合、LFT上昇の原因は、肝細胞への薬物それ自体またはその代謝産物の1つの蓄積である。この例はトログリタゾン(レズリン(Rezulin)(登録商標))である。一次ヒト肝細胞培養液において、肝細胞毒性とトログリタゾンの代謝欠如(これにより蓄積および細胞死が生じる)の間に強い正の相関が存在する[Kostrubsky,V.E.ら(2000)Drug Metab.Dips.28:1192-1197]。
トルサード型心室頻拍は、心筋における遅延整流性カリウムチャネル(IKr)の急速に活性化する成分の遮断に関連した、生命に危険を及ぼす可能性のある心臓不整脈である。このチャネルは、エーテル・ア・ゴー・ゴー(ether-a-go-go)関連遺伝子のヒト相同体から発現され、従って、その頭文字によりHERGチャネルとして称されることが多い[Vandenberg,J.I.ら(2001)TIPS 22:240-246]。この受容体の遮断から生じる不整脈は、表面心電図のQT間隔の用量依存的延長により特徴づけられる。本発明により提供される新規化合物および方法は、代謝産物の薬理および薬力学ならびに薬物それ自体の薬物動態を最適化することによりこの望ましくない活性を排除または有意に減少する。
致命的TDPを生じるQT延長はまた、代謝源により追跡できる。QT延長およびTDPは、心室IKRチャネル(Hergチャネル)を遮断する化合物の存在下で起こり、それ故、心室の再分極が遅延し、さらなる刺激および脱分極に対する心室筋の無応答が生じる。Hergチャネルに対する遮断活性は、通常、濃度依存的である。従って、通常の治療用量では阻害濃度に達しない弱いHerg−チャネル遮断剤は安全であると考えられる。しかし、環境により血中レベルが通常の治療レベルより上に上昇し、IKR阻害が相当なレベルに到達する場合、遺伝的に素因のある個体群の中の少しの割合は突然TDPを発症するリスクが高い。
時間の経過に対する薬物蓄積のこの現象は、数個の因子により引き起こされ得る。最も単純な場合では、それは偶発的な過剰投与であり得る。他の場合では、薬物の非線形薬物動態により引き起こされ得る。しかし、最も一般的な理由は、血中レベルがDDIに因り突然上昇する場合である。このDDIは2つの異なるレベルであり得る:担体−タンパク質結合部位に関する競合、または代謝酵素に関する競合。過剰投与およびDDIは、患者に予測不可能なTDPを引き起こすために、2000年の春にFDAにより禁止された薬物である、シサプリドの毒性の主な原因である。さらに、本発明の薬物は、主に、水溶性で極性の代謝産物を生じる非酸化的経路により代謝される。従って、一次代謝産物は、HERGチャネルに対する親和性が減少または欠けている。この特徴は、沈静作用のない抗ヒスタミンのテルフェナジンのカルボン酸代謝産物であるフェキソフェナジンの発見に例示される。両方の化合物が抗ヒスタミン剤として有効であるが、比較的親油性のテルフェナジンは、高い血漿中レベルで催不整脈性であるが、その代謝産物はこのような活性がない[Selnick,H.G.ら(1997)J.Med.Chem.40:3865-3868]。
化合物の薬物動態プロファイルは、その物理化学的特性により支配される。分子の極性は、分布容量に影響を及ぼし、よって極性化合物は、比較的分布容量が少ない。これにより、心臓などのより親油性の高い組織から化合物が排除され、血漿中で利用可能な濃度が増加する。テルフェナジンとアステミゾールの間の比較により、分布容量と心臓毒性の程度の間に正の相関が示される[DePonti,Fら(2000)非心臓薬によるQT間隔延長:近年の経験から学んだ教え、Eur.J.Clin.Pharmacol.56:1-18]。TDPの薬物誘導エピソードの有意な割合が、薬物間相互作用、遺伝子的特徴、または過剰投与に起因した代謝経路の意外なシフトの結果である。原因は各場合共に同じであり、主な代謝経路は遮断され、薬物は毒性レベルまで蓄積する。
ミベフラジルは、L型チャネルだけでなくT型チャネルも遮断する点で独特な作用機序を有するカルシウムチャネル遮断剤である。臨床的には、この薬剤は、心拍数に対する作用が最小限であり心臓収縮性を低下させないことにより、他のカルシウムチャネル遮断剤とは識別される。ミベフラジルは、ヒトにおける高血圧および狭心症の治療に効力を示したが、この薬物は、チトクロムP−450、特にCYP3A4−アイソザイム(これはミベフラジルおよび多くの他の薬物の主な代謝肝臓酵素である)の阻害に基づいた薬物間相互作用により製造業者から最終的に取り下げられた。それ故、ミベフラジルの治療利点は有するが、前記の欠点は有さない化合物を提供することが非常に望ましい。
CYP450を誘導または阻害せず、その代謝が他の薬物により変化しない新しい化学実体(NCE)の開発が非常に望ましく、製薬会社により探索されている。本発明は、十分に特徴づけられ、主に非酸化的であり、圧倒するのが困難である代謝経路を有する新規化合物および組成物を提供する。
発明の簡単な概要
本発明は、有用で新規のカルシウムチャネル遮断剤を提供する。本発明はまた、本発明の化合物の合成法も提供する。本発明はまた、本発明の化合物または組成物を、このような治療を必要とする個体に投与することにより、患者における高血圧、狭心症、虚血、不整脈、および心不全の制御法または予防法も提供する。
有利には、本発明は、生理的代謝薬物解毒系により容易に代謝される化合物を提供する。特に、好ましい態様において、本発明の治療化合物は、これらの化合物が治療利点を与えるという能力を損なわないが、これらの化合物が、ヒドロラーゼ、特に血清および/またはサイトゾルエステラーゼによる分解をより受け易くする、エステル基を含む。本発明はさらに、これらの化合物を、カルシウムチャネル遮断治療を必要とする個体に投与する段階を含む、治療法も提供する。
本発明は、代謝薬物解毒系によってより容易に代謝される化合物に関する。本発明はまた、カルシウムチャネルの遮断により治療できる疾患の治療法にも関する。特に、本発明は、ヒドロラーゼ、特に血清および/またはサイトゾルエステラーゼによる分解をより受け易くなるように設計された薬物の類似体、および、これらの類似体を個体に投与する段階を含む治療法を提供する。
本発明の詳細な開示
本発明は、新規カルシウムチャネル遮断剤に関する。好ましくは、カルシウムチャネル遮断剤は、加水分解酵素により主な不活性代謝産物へと不活性化できる。本発明の化合物は、有利には、高血圧、狭心症、虚血、不整脈、およびうっ血性心不全により例示されるような心臓血管疾患に罹患している個体を治療するために使用できる。これらの個体の多くは複数の薬物を服用しているので、従って、本発明の化合物は、DDI、LFT、および/またはTDPの発生率の減少または排除の観点ではるかにより安全であると思われる。
ベラパミル、ジルチアゼム、およびニフェジピンは、3つの異なる構造クラスのカルシウム流入遮断剤であり、これらは全て米国で現在市販されている(図1)。しかし、これらの化合物はミベフラジルと同じ種類の臨床利点を示さない。なぜなら心筋収縮力を減少させる傾向があるからである。従って、好ましい態様において、本発明は、内因的加水分解酵素を介した代謝をもたらすように修飾されているミベフラジルをベースとした化合物を提供する(図2)。新規化合物は、ソフトなカルシウムチャネル遮断剤、すなわち、心臓血管特性を有し、加水分解酵素による主な不活性代謝産物への不活性化を受ける生物活性分子と称される。図3〜9は、例示的な本発明の化合物の例示的な代謝分解経路を提供する。
本明細書に開示した化合物のさらなる修飾を、当業者は容易に実施できる。従って、例示した化合物の類似体および塩は本発明の範囲内である。本発明の化合物の知識を用いれば、化学者は既知の手順を使用して、入手可能な基質からこれらの化合物を合成できる。本出願に使用したように、「類似体」という語は、実質的に別の化合物と同じであるが、例えば、付加的な側鎖基を添加することにより修飾されている化合物を意味する。本出願に使用したような「類似体」という語はまた、別の化合物と実質的に同じであるが、化合物のある位置において原子または分子の置換を有する化合物を意味し得る。
例示した化合物の類似体は、一般的に知られている標準的な反応を使用して容易に調製できる。これらの標準的な反応には、水素化、メチル化、アセチル化、および酸性化の反応が含まれるがこれに限定されない。例えば、本発明の範囲内の新しい塩は、鉱酸、例えばHCl、H2SO4など、または強い有機酸、例えばギ酸、シュウ酸などを適切な量で添加することにより、親化合物の酸付加塩またはその誘導体を製造できる。また、合成型反応を既知の手順に従って使用して、例示化合物における種々の基を添加または修飾し得、本発明の範囲内の他の化合物を製造し得る。
好ましい態様において、本発明は、下記の式
Figure 2005508949
(式中、
Xは、結合、(CH2)n、O、S、またはO(CH2)nであり、ここでのnは1〜6であり;
R1は、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
R2は、FまたはCOOR5であり、ここでのR5は、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
R3は、CH3または(CH2)n−COOR6であり、ここでのnは1〜6であり、R6は、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
R4は、(CH2)n−COR7R8、−(CH2)n−R10R11、または
Figure 2005508949
であり、
R7は、O、NH、またはNR9であり、
R8は、選択的に置換されたアリールまたはヘテロ環であり、
R9は、C1-6アルキルであり、
R10は、O、S、SO、SO2、NH、NR12、またはN(CH2)mCOOR13であり、
R11は、選択的に(CH2)nCOOR14で置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、
R12は、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
R13は、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
R14は、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
R15は、(CH2)nCOOR16であり、
R16は、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
R17は、存在しないかまたはCOOR18であり、R18は、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、nは1〜6である)
を有する化合物を提供する。
本発明はさらに、カルシウムチャネル遮断のための、鏡像異性的に単離した化合物および化合物を含む組成物に関する。本発明の単離された鏡像異性形の化合物は、実質的に互いを含んでいない(すなわち鏡像異性過剰)。言い換えれば、「R」形の化合物は、「S」形の化合物を実質的に含んでおらず、従って、「S」形が鏡像異性過剰である。逆に、「S」形の化合物は、「R」形の化合物を実質的に含んでおらず、従って、「R」形が鏡像異性過剰である。本発明の1つの態様において、単離された鏡像異性化合物は、少なくとも約80%鏡像異性過剰である。好ましい態様において、化合物は少なくとも約90%鏡像異性過剰である。より好ましい態様において、化合物は少なくとも約95%鏡像異性過剰である。さらにより好ましい態様において、化合物は少なくとも約97.5%鏡像異性過剰である。最も好ましい態様において、化合物は少なくとも99%鏡像異性過剰である。
本発明のさらなる側面は、本発明の治療化合物がエステラーゼなどの加水分解酵素により作用を受けた際に産生される分解産物に関する。尿中または血清中におけるこれらの分解産物の存在は、患者からの治療化合物のクリアランス速度をモニタリングするために使用できる。
従って、本発明はまた、本発明の代謝分解産物と特異的に反応する抗体、ならびに、個体の血清または尿中の代謝分解産物の同定のための検出アッセイ法を提供する。いくつかの好ましい態様において、本発明の代謝分解産物に特異的な抗体は、本発明の治療化合物(すなわちソフトなカルシウムチャネル遮断剤)とは交差反応しない。他の態様は、ソフトカルシウムチャネル遮断剤の代謝分解産物に特異的に結合しないが、本発明の代謝されていない(無傷)ソフトカルシウムチャネル遮断剤と特異的に結合する抗体を提供する。さらに他の態様において、本発明の代謝分解産物および無傷化合物の両方に特異的に結合する抗体を提供する。本発明はまた、前記に考察した抗体の任意の組合せおよび/または本発明のソフトなカルシウム遮断剤および/または本発明の代謝分解産物を含むキットを提供する。いくつかの態様において、本発明のキットは、抗体でまたは本発明の抗体を含むバイオセンサーでコーティングされたアッセイ基質(例えば、免疫アッセイ用のプレートまたは基質であって、その上で側方流動アッセイ法を実施する)を含む。または、アッセイ基質またはバイオセンサーを、無傷化合物または本発明の化合物の代謝分解産物でコーティングできる。他の態様は、アッセイ基質またはバイオセンサー上でコーティングされた、抗体、無傷化合物、および代謝分解産物の種々の組合せを提供する。
「抗体」という語は、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体調製物、ならびに、ハイブリッド抗体、遺伝子的に変化させた抗体(その物理化学的特徴を変化させるように修飾された抗体、および、その結合親和性を増加または減少するためにアフィニティー突然変異誘発にかけた抗体(例えばアラニン走査突然変異誘発により))、F(ab')2断片、F(ab)断片、Fv断片、単一ドメイン抗体、キメラ抗体、ダイアボディー(diabodies)、多特異的抗体、ヒト化抗体、および、親抗体分子の免疫学的結合特性を示すその機能的断片を包含する。ポリクローナル抗体、組換え抗体、およびモノクローナル抗体、ならびに、このような抗体の抗原結合断片の作製法は、当技術分野において公知である。
個体の血清または尿に存在する代謝分解産物の同定のための検出システムは、リガンド−受容体結合アッセイ法を含む。このようなアッセイ法の非制限的な例は、抗体をベースとしたアッセイ法、例えば酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)、放射性免疫測定法(RIA)、側方流動アッセイ法、自動流動アッセイ法、および抗体含有バイオセンサーを利用したアッセイ法を含み得る。アッセイ法およびアッセイ法を実施するための方法は当技術分野において公知である。リガンド−受容体結合アッセイ法は、4つの型からなると考えられる:直接的な結合アッセイ法、サンドイッチアッセイ法、競合アッセイ法、および置換アッセイ法。リガンドおよび受容体の正確な配置は、関与する解読システムのタイプと同様に幅広く変化するが、4つのタイプは一般に(排他的ではないが)以下のように記載できる。
直接的な結合アッセイ法では、リガンドまたは受容体を標識し、形成される複合体の数を測定する手段がある。サンドイッチアッセイ法では、少なくとも3つの成分(例えば受容体−リガンド−標識受容体)の複合体の形成を測定する。競合アッセイ法では、標識リガンドおよび非標識リガンドが、受容体への結合について競合し、結合成分または遊離成分を側定する。置換アッセイ法では、標識リガンドが受容体に予め結合し、非標識リガンドが受容体に由来する結合標識リガンドを置換するとシグナルの変化が測定される。
置換アッセイ法および置換アッセイ法を実施するに有用な流動イムノセンサーは、(1)Kusterbeckら、「Antibody-Based Biosensor for Continuous Monitoring」連続的にモニタリングするための抗体をベースとしたバイオセンサー」、Biosensor Technology、R.P.Buckら編、Marcel Dekker、N.Y.p.345-350(1990);Kusterbeckら、「A Continuous Flow Immunoassay for Rapid and Sensitive Detection of small Molecules」、Journal of Immunological Methods、vol.135、p.191-197(1990);Liglerら、「Drug Detection of Cocaine Using the Flow Immunosensor」、Biosensor Design and Application、J.Findleyら編、American Chemical Society Press、p.73-80(1992);およびOgertら、「Detection of Cocaine Using the Flow Immunosensor」、Analytical Letters、vol.25、p.1999-2019(1992)に記載され、これらは全ての全体が参照として本明細書に組み入れられる。置換アッセイ法および流動イムノセンサーは米国特許第5,183,740号にも記載されており、これもその全体が参照として本明細書に組み入れられる。置換免疫測定法は、小分子の検出に使用される大半の競合免疫測定法と異なり、抗原濃度の増加と共に陽性シグナルを発生できる。
本発明はさらに、本発明の独特で有益な治療化合物を合成する方法を提供する。特に、エステル基を治療剤に導入することを含むより毒性の低い治療剤の製造法が開示されている。エステル結合を、本発明の化合物の製造プロセスに簡便な化合物の部位に導入し得る。本発明の化合物を調製する種々の例示的な合成経路を、図10〜12に記載する。さらに、薬物をエステル位で切断するのに関与するヒドロラーゼまたはエステラーゼの加水分解活性を障害または促進する側鎖基の添加によりエステル結合の感度を操作し得る。このような側鎖基を付加する方法ならびに側鎖基自体は、当業者に公知であり、本明細書に示した指針を利用して容易に実施できる。
「個体(群)」という語は、本発明の化合物または組成物を投与する単一の哺乳動物として定義される。哺乳動物は、例えば、マウス、ラット、ブタ、ウマ、ウサギ、ヤギ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、またはヒトであり得る。好ましい態様において、個体はヒトである。
本発明の化合物は、非修飾の親化合物の治療特性と類似した治療特性を有する。従って、開示化合物の投与頻度および投与経路は、当技術分野ですでに使用され当業者に既知のものと類似している(例えば、「Physician's Desk Reference」、第54版、Medical Economics Company、NJ州モントベール、2000を参照されたい)。
本発明の化合物は、薬学的に有用な組成物の既知の調製法に従って製剤化できる。製剤は、公知であり容易に当業者の入手できる多くの出版物に詳細に記載されている。例えば、E.W.MartinによるRemington's Pharmaceutical Scienceは、本発明と関連して使用できる製剤を記載している。一般に、本発明の組成物は、有効量の生物活性化合物(群)を適切な担体と配合して、組成物の効果的な投与が行なわれるように製剤化されている。
本発明によれば、活性成分として、有効量の1種または複数の化合物および1種または複数の無毒性で薬学的に許容される担体もしくは希釈剤を含む、薬学的組成物が提供される。本発明に使用するためのこのような担体の例には、エタノール、ジメチルスルホキシド、グリセロール、シリカ、アルミナ、デンプン、ならびに等価の担体および希釈剤が含まれる。
さらに、許容される担体は固体または液体であり得る。固体形の調製物には、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤、および分散性顆粒剤が含まれる。固体担体は、希釈剤、芳香剤、可溶化剤、潤滑剤、懸濁化剤、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤、または封入材料として作用し得る1種または複数の物質であり得る。
開示された薬学的組成物は、適切な量の活性成分を含む単位容量にさらに分割し得る。単位剤形は、パッケージングされた錠剤、カプセル剤、および、紙もしくはプラスチック容器またはバイアルもしくはアンプル中の散剤であり得る。また、単位投与量は、液体をベースとした調製物であり得るか、または、固体食品製品、チューインガム、またはトローチ剤に取り込まれて製剤化され得る。
本明細書で言及または引用した全ての特許、特許出願、特許仮出願、および刊行物は、すべての図および表を含むその全体が、本明細書の明確な開示と矛盾しない限り参照して組み入れられる。
本明細書に記載した実施例および態様は単に説明のためであり、それに照らして種々の修飾または変化が当業者に示唆され、本明細書の精神および範囲内に含められるものとすることを理解すべきである。
(図1)米国で現在市販されている種々の構造的クラスのカルシウム遮断剤を示す。
(図2)本発明の化合物を提供するためにミベフラジルを修飾できる点の例示的な図を示す。
(図3〜図9)加水分解酵素の作用により本発明の化合物の代謝から生じる主な不活性代謝産物の形成を示す。
(図10〜図12)本発明の化合物を製造するための例示的合成スキームである。

Claims (33)

  1. 以下の特徴:
    a.化合物が、CYP450および非酸化的代謝酵素もしくは酵素系の両方により代謝される;
    b.化合物が短い(4時間までの)非酸化的代謝半減期を有する;
    c.化合物が、加水分解酵素により非酸化的に切断することのできる加水分解可能な結合を含む;
    d.化合物の一次代謝産物が、化合物の非酸化的代謝から生じる;
    e.一次代謝産物が生理的pHの水に可溶性である;
    f.一次代謝産物が、親化合物の通常の血漿中治療濃度においてIKR(HERG)チャネルにおいて無視できる阻害活性を有する;
    g.化合物ならびにその代謝産物が、他の薬物と同時投与した場合に、代謝DDIを引き起こさない;
    h.化合物ならびにその代謝産物が、単独で投与した場合にLFT値を上昇させない:
    の少なくとも1つを有するカルシウムチャネル遮断化合物。
  2. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、
    Xが、結合、(CH2)n、O、S、またはO(CH2)nであり、ここでのnが1〜6であり;
    R1が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R2が、FまたはCOOR5であり、ここでのR5が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R3が、CH3または(CH2)n−COOR6であり、ここでのnが1〜6であり、R6が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R4が、(CH2)n−COR7R8、−(CH2)n−R10R11、または
    Figure 2005508949
    であり、
    R7が、O、NH、またはNR9であり、
    R8が、選択的に置換されたアリールまたはヘテロ環であり、
    R9が、C1-6アルキルであり、
    R10が、O、S、SO、SO2、NH、NR12、またはN(CH2)mCOOR13であり、
    R11が、選択的に(CH2)nCOOR14で置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、
    R12が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R13が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R14が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R15が、(CH2)nCOOR16であり、
    R16が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R17が、存在しないかまたはCOOR18であり、R18が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、nが1〜6である)
    を有する、請求項1記載の化合物。
  3. 下記:
    Figure 2005508949
    (式中、Xが、結合、CH2、またはOCH2であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Xが、O、NH、NRであり、ここでのRは低級アルキルであり、
    Yが、選択的に置換されているアリールまたはヘテロシクリルである);および
    Figure 2005508949
    (式中、nが0〜2であり、
    Xが、O、S、SO、SO2、NH NR、またはN(CH2)mCOOHであり、ここでのmが0または2であり、
    Yが、(CH2)mCOOHで置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、ここでのmが0〜2である)
    からなる群より選択された式を有する、請求項2記載の化合物。
  4. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Xが、結合、CH2、またはOCH2であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項3記載の化合物。
  5. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Xが、結合、CH2、またはOCH2であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項3記載の化合物。
  6. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項3記載の化合物。
  7. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項3記載の化合物。
  8. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項3記載の化合物。
  9. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項3記載の化合物。
  10. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Xが、O、NH、NRであり、ここでのRが低級アルキルであり、
    Yが、選択的に置換されているアリールまたはヘテロシクリルである)
    を有する、請求項3記載の化合物。
  11. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが0〜2であり、
    Xが、O、S、SO、SO2、NH NR、またはN(CH2)mCOOHであり、ここでのmが0または2であり、
    Yが、(CH2)mCOOHで置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、ここでのmが0〜2である)
    を有する、請求項3記載の化合物。
  12. 下記の特徴:
    a.化合物が、CYP450および非酸化的代謝酵素もしくは酵素系の両方により代謝される;
    b.化合物が短い(4時間までの)非酸化的代謝半減期を有する;
    c.化合物が、加水分解酵素により非酸化的に切断することのできる加水分解可能な結合を含む;
    d.化合物の一次代謝産物が、化合物の非酸化的代謝から生じる;
    e.一次代謝産物が生理的pHの水に可溶性である;
    f.一次代謝産物が、親薬物の通常の血漿中治療濃度においてIKR(HERG)チャネルにおいて無視できる阻害活性を有する;
    g.化合物ならびにその代謝産物が、他の薬物と同時投与した場合に、代謝DDIを引き起こさない;
    h.化合物ならびにその代謝産物が、単独で投与した場合にLFT値を上昇させない
    の少なくとも1つを有するカルシウムチャネル遮断化合物を含む薬学的組成物であって、組成物がさらに薬学的担体を含む、薬学的組成物。
  13. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、
    Xが、結合、(CH2)n、O、S、またはO(CH2)nであり、ここでのnが1〜6であり;
    R1が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R2が、FまたはCOOR5であり、ここでのR5が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R3が、CH3または(CH2)n−COOR6であり、ここでのnが1〜6であり、R6が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R4が、(CH2)n−COR7R8、−(CH2)n−R10R11、または
    Figure 2005508949
    であり、
    R7が、O、NH、またはNR9であり、
    R8が、選択的に置換されたアリールまたはヘテロ環であり、
    R9が、C1-6アルキルであり、
    R10が、O、S、SO、SO2、NH、NR12、またはN(CH2)mCOOR13であり、
    R11が、選択的に(CH2)nCOOR14で置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、
    R12が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R13が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R14が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R15が、(CH2)nCOOR16であり、
    R16が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R17が、存在しないかまたはCOOR18であり、R18が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、nが1〜6である)
    を有する、請求項12記載の薬学的組成物。
  14. 下記:
    Figure 2005508949
    (式中、Xが、結合、CH2、またはOCH2であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Xが、O、NH、NRであり、ここでのRが低級アルキルであり、
    Yが、選択的に置換されているアリールまたはヘテロシクリルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが0〜2であり、
    Xが、O、S、SO、SO2、NH NR、またはN(CH2)mCOOHであり、ここでのmが0または2であり、
    Yが、(CH2)mCOOHで置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、ここでのmが0〜2である)
    からなる群より選択された式を有する化合物を含む、請求項13記載の組成物。
  15. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Xが、結合、CH2、またはOCH2であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する化合物を含む、請求項14記載の組成物。
  16. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項14記載の組成物。
  17. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項14記載の組成物。
  18. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項14記載の組成物。
  19. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項14記載の組成物。
  20. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Xが、O、NH、NRであり、ここでのRが低級アルキルであり、
    Yが、選択的に置換されているアリールまたはヘテロシクリルである)
    を有する、請求項14記載の組成物。
  21. 下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが0〜2であり、
    Xが、O、S、SO、SO2、NH NR、またはN(CH2)mCOOHであり、ここでのmが0または2であり、
    Yが、(CH2)mCOOHで置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、ここでのmが0〜2である)
    を有する、請求項14記載の組成物。
  22. このような治療の必要な患者におけるカルシウムチャネルを遮断する方法であって、患者に、下記の特徴:
    a.化合物が、CYP450および非酸化的代謝酵素もしくは酵素系の両方により代謝される;
    b.化合物が短い(4時間までの)非酸化的代謝半減期を有する;
    c.化合物が、加水分解酵素により非酸化的に切断することのできる加水分解可能な結合を含む;
    d.化合物の一次代謝産物が、化合物の非酸化的代謝から生じる;
    e.一次代謝産物が生理的pHの水に可溶性である;
    f.一次代謝産物が、親薬物の通常の血漿中治療濃度においてIKR(HERG)チャネルにおいて無視できる阻害活性を有する;
    g.化合物ならびにその代謝産物が、他の薬物と同時投与した場合に、代謝DDIを引き起こさない;
    h.化合物ならびにその代謝産物が、単独で投与した場合にLFT値を上昇させない
    の少なくとも1つを有するカルシウムチャネル遮断化合物を投与する段階を含む、方法。
  23. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、
    Xが、結合、(CH2)n、O、S、またはO(CH2)nであり、ここでのnが1〜6であり;
    R1が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R2が、FまたはCOOR5であり、ここでのR5が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R3が、CH3または(CH2)n−COOR6であり、ここでのnが1〜6であり、R6が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり;
    R4が、(CH2)n−COR7R8、−(CH2)n−R10R11、または
    Figure 2005508949
    であり、
    R7が、O、NH、またはNR9であり、
    R8が、選択的に置換されたアリールまたはヘテロ環であり、
    R9が、C1-6アルキルであり、
    R10が、O、S、SO、SO2、NH、NR12、またはN(CH2)mCOOR13であり、
    R11が、選択的に(CH2)nCOOR14で置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、
    R12が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R13が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R14が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R15が、(CH2)nCOOR16であり、
    R16が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、
    R17が、存在しないかまたはCOOR18であり、R18が、選択的にOHまたはNH2で置換されている、C1-6アルキルであり、nが1〜6である)
    を有する、請求項22記載の方法。
  24. 化合物が、下記:
    Figure 2005508949
    (式中、Xが、結合、CH2、またはOCH2であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2により置換されている低級アルキルである)
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Xが、O、NH、NRであり、ここでのRが低級アルキルであり、
    Yが、選択的に置換されているアリールまたはヘテロシクリルである);および
    Figure 2005508949
    (式中、nが0〜2であり、
    Xが、O、S、SO、SO2、NH NR、またはN(CH2)mCOOHであり、ここでのmが0または2であり、
    Yが、(CH2)mCOOHで置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、ここでのmが0〜2である)
    からなる群より選択された式を有する、請求項23記載の方法。
  25. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Xが、結合、CH2、またはOCH2であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項24記載の方法。
  26. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項24記載の方法。
  27. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項24記載の方法。
  28. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、nが1〜3であり、
    Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項24記載の方法。
  29. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、Rが、選択的にOHまたはNH2で置換されている低級アルキルである)
    を有する、請求項24記載の方法。
  30. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、
    nが1〜3であり、
    Xが、O、NH、NRであり、ここでのRが低級アルキルであり、
    Yが、選択的に置換されたアリールまたはヘテロシクリルである)
    を有する、請求項24記載の方法。
  31. 化合物が、下記の構造:
    Figure 2005508949
    (式中、
    nが0〜2であり、
    Xが、O、S、SO、SO2、NH NR、またはN(CH2)mであり、ここでのmが0または2であり、
    Yが、(CH2)mCOOHで置換されているアリールまたはヘテロシクリルであり、ここでのmが0〜2である)
    を有する、請求項24記載の方法。
  32. 患者がヒトである、請求項22記載の方法。
  33. 高血圧、狭心症、虚血、不整脈、うっ血性心不全、および心臓機能不全からなる群より選択される容態を治療するために用いられる、請求項22記載の方法。
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