JP2005508361A - アレルゲンを不活性化するための酵素阻害剤 - Google Patents

アレルゲンを不活性化するための酵素阻害剤 Download PDF

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Abstract

本発明の概念は、加水分解酵素、および好ましくはプロテアーゼの阻害剤を使用するアレルゲンの不活性化に関する。アレルギー症状の予防的治療用の医薬品を製造するための加水分解酵素阻害剤の使用、およびその使用のための製剤も、本発明全体の概念に包含される。また、エアフィルターなどの支持材料表面に本発明の酵素阻害剤が結合した空気処理装置を製造する方法も包含される。織物またはカーペット上のアレルゲン性残留物を不活性化するための、酵素阻害剤を含有する製剤も包含される。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、好ましくは(しかし排他的ではない)プロテイナーゼ(プロテアーゼ)阻害剤を使用するアレルゲンの不活性化に関する。
【背景技術】
【0002】
(本出願人の知る当分野の再検討)
アレルギー応答を最小限にするための従来の試みは、個人がアレルゲンに曝露した後の免疫応答を変更することに依拠している。既に始まったアレルギー応答を妨害する薬物療法に対して非常に多くの努力が行われてきた。しかし、アレルギー応答の開始を阻止するための努力は比較的少ししか行われていない。
【0003】
アレルギーを誘発するアレルゲンを明確に回避することは、アレルギー性免疫応答/反応の開始を阻止する方法の1つであるが、アレルギーを誘発するアレルゲンの本質が分かっている場合でさえも、回避は常に可能であるとは限らず(たとえば、チリダニに誘発されるアレルギーの場合)、また望ましいとは限らない(たとえば、動物に由来するアレルゲンに対するアレルギーを経験する動物愛好家の場合)。
【0004】
本出願人の認識によると、既知のアレルゲンの免疫学的な不活性化、および/またはアレルゲン性/免疫原性の軽減に関する探求に関してはあまり労力が使われていなかった。
【0005】
多くのアレルゲンはホスホリパーゼ、プロテイナーゼ、またはレクチンなどの加水分解酵素であることが立証されており、これらは、適応免疫応答の前に、細胞表面受容体を開裂または架橋させ、炎症誘発性サイトカインの合成を刺激することによって先天的な免疫系細胞を活性化することができる。これらの酵素のアレルゲン性はその酵素活性と関連しているという証拠が現在非常に有力である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、これらの物質の酵素活性を阻害することによって、感受性の高い個人のアレルギー応答の成立を防止することにある。
【0007】
より詳細に述べると、公知のタンパク質分解性アレルゲンは、アレルギー性免疫応答の開始を防止するためにプロテイナーゼ阻害剤を使用して実質的に不活性化できるという本発明者らによる認識は、本出願で請求する本発明の重要な部分を構成している。
【0008】
本発明で使用するために好適な/好ましい一部の合成プロテイナーゼ阻害剤の例としては、ペプチドアルデヒド、エポキシジルペプチド、ジアゾメタン、クロロ−およびフルオロメタン、ビニルスルホン、アシルオキシメチルケトン、イソクマリン、およびホスホネートなどが挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(本発明の概念および関連発明の要約)
最も広い態様では、本発明概念は、アレルゲンの免疫学的活性を阻害するための阻害剤の使用を提供する。たとえば、多くのペットまたは家畜の被毛から抽出される、または唾液中に存在する潜在的アレルゲンのタンパク分解活性を分析し、ある種のプロテイナーゼ阻害剤による阻害を実証した。
【0010】
当業者には直ちに明らかとなるであろうが、同じ方法が、イエダニ、ゴキブリ、粉石けん、洗剤、または花粉などによって生成されるアレルゲンなどの他のタンパク質分解性アレルゲンの不活性化にも同様に適用される。
【0011】
最も広い態様では、第1の発明は、アレルギー症状の予防的治療用の医薬品の製造のための加水分解酵素阻害剤の使用を提供する。好ましくは、本発明の加水分解酵素阻害剤はプロテイナーゼ阻害剤である。
【0012】
上記の使用のいずれにおいても、好ましくはアレルギー症状は、息切れ、過呼吸、くしゃみ、粘膜の炎症、皮膚発疹、鼻づまりの徴候の1種類以上を引き起こす。
【0013】
本発明の別の態様は、プロテイナーゼ阻害剤を含む、前出の発明のいずれかの使用のための製剤である(このプロテイナーゼ阻害剤は非毒性であり、非アレルゲン性である)。
【0014】
また好ましくは、任意選択でぬれると活性となるプロテイナーゼ阻害剤を含む、上記の使用または製剤のいずれかで使用するための乾燥粉末製剤。
【0015】
また好ましくは、プロテイナーゼ阻害剤と、任意選択で洗浄剤とを含む、上記の使用または製剤のいずれかで使用するための液体製剤。
【0016】
より好ましくは、加水分解酵素阻害剤はアルギニルエンドペプチダーゼ活性を阻害する、上記の使用または製剤。
【0017】
また、より好ましくは、加水分解酵素阻害剤がセリンプロテイナーゼ活性である、上記の使用または製剤。
【0018】
最も広い態様では、本発明の概念を形成する第2の関連発明は、加水分解酵素阻害剤が支持媒体に結合され、前記支持媒体が、使用中の空気と接触する、空気中のアレルゲンを不活性化するための空気処理装置の製造方法を提供する。
【0019】
好ましくは、第2の関連発明の方法において、加水分解酵素阻害剤はプロテイナーゼ阻害剤である。
【0020】
より好ましくは、第2の関連発明の方法において、加水分解酵素阻害剤はアルギニルエンドペプチダーゼ活性を阻害する。
【0021】
またより好ましくは、第2の関連発明の方法において、加水分解酵素阻害剤はセリンプロテイナーゼ活性を阻害する。
【0022】
第2の関連発明のいずれの方法においても、前記支持媒体は、使用中に湿潤環境に維持される。
【0023】
最も広い態様では、本発明の概念を形成する第3の関連発明は、加水分解酵素阻害剤を含む、織物またはカーペット上のアレルゲン性残留物を不活性化するための製剤を提供する。
【0024】
好ましくは、第3の関連発明の製剤の加水分解酵素阻害剤はプロテイナーゼ阻害剤を含む。
【0025】
また好ましくは、第3の関連発明の製剤の加水分解酵素阻害剤はセリンプロテイナーゼ活性を阻害する。
【0026】
また好ましくは、第3の関連発明の製剤の加水分解酵素阻害剤はアルギニルエンドペプチダーゼ活性を阻害する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
例として以下の表を参照しながら本発明を説明する。
【0028】
表1は試験試料の説明の一覧である。
【0029】
表2は、抽出した被毛および唾液の試料と関連するタンパク分解活性の分析結果を示す表である。
【0030】
表3は、抽出したネコ被毛試料によるZ−Gly−Gly−Arg−NHMecおよびZ−Phe−Arg−NHMecの開裂速度を示す表である。
【0031】
表4は、1種類の抽出したネコ被毛試料のタンパク質分解活性に対する種々のプロテアーゼ阻害剤の効果を示す表である。
【0032】
表5は、ロイペプチンによるCat1 S3の阻害に関するKの決定を示している。
【0033】
西部の人口の少なくとも10%は、ネコに対するある形態のアレルギー性免疫反応を経験している。このアレルゲンは、ネコの唾液に由来すると考えられており、ネコの通常のクリーニング行為中に皮膚に移動する。またアレルゲンは涙腺、皮膚、および肛門脂腺より分泌されると考えられている。
【0034】
溶液中ではこのアレルゲンは、感受性の高い個人に対してさえもアレルギー応答を誘発しないと思われる。しかしクリーニングの後、アレルゲンは皮膚上で乾燥し、この乾燥したアレルゲンが放出され、動物の移動、ひっかきの際、または愛撫されるときに容易に空気中を伝達する。空気中を伝達するアレルゲンは、溶解した形態よりも、感受性の個人にアレルギー性免疫応答をはるかに引き起しやすい。
【0035】
ネコアレルゲンFel d1はモーガンスターン(Morgenstern)JPらによって1991年に配列決定されているが、あらゆる公知のプロテイナーゼとの相同性の形跡は見られず、より最近のリング(Ring)PCらによる2001年のより最近の研究では、このアレルゲンと関連するN−ベンゾイル−Phe−Val−Arg−p−ニトロアニリドに対するタンパク質分解活性が確認されている。Fel d1は、ゼラチン、フィブロネクチン、および合成比色トリプシン基質を開裂できることが分かっている。
【0036】
本発明は、プロテイナーゼ阻害剤を動物の皮膚に適用することを含み、Fel d1および他のタンパク質分解性アレルゲンの酵素活性を阻害し、アレルゲン活性/特性を阻害する。
【0037】
本発明で使用されるプロテイナーゼ阻害剤は、特にクリーニング行為中の動物が摂取する場合に非毒性であるべきであり、それ自体がアレルギー反応を誘発するべきではない。ロイペプチン(アセチル−Leu−Leu−Arg−CHO)などの小さな阻害剤が最も好適であると考えられ、アレルギー応答の誘発も少ないと思われるが、それでもペプシン/酸によって動物の胃が破壊される。
【0038】
プロテイナーゼは、乾燥粉末製剤として送達することができ、のみ取り粉などと同じ方法で皮膚に適用される。本発明の阻害剤は、クリーニング中に動物が皮膚をなめて溶液になったときに活性になる。
【0039】
あるいは、本発明のプロテイナーゼ阻害剤は、好適な液体に溶解して送達することができる。この阻害剤溶液は、水浴び用溶液として、または直接皮膚にすり込むことによって、または動物に適用するスプレーとしてなどのいくつかの方法で皮膚に適用することができる。本発明の阻害剤を適用するための上記の液体法は、溶液が洗浄活性を有する場合には、アレルゲン除去方法と併用することもできる。
【0040】
本発明のプロテイナーゼ阻害剤の同じまたは異なる製剤(洗浄剤を含有する場合と含有しない場合)は、本来動物に由来するアレルゲンによって生じるタンパク質分解活性を阻害するために、タンパク質分解活性を有する衣類、カーペット、カーテン、家具などに適用してもよい。
【実施例】
【0041】
(被毛から抽出される、または唾液中に存在するタンパク質分解活性の同定)
清浄なペット用ブラシを使用して、3匹の一般的な英国の飼いネコにブラシをかけた。モルモット、ウサギ、イヌ、およびウマの被毛も同じ方法で採取した。各種、およびブラッシング間では別のブラシを使用し、これらのブラシは変性作用のある洗浄液(フェアリー(Fairy)(登録商標)洗剤)で十分に洗浄した後、エタノールで洗浄した。ブラッシングで集めたものを滅菌した一般的な容器に移し、50mMのTris.HCl、5mMのCaCl、pH7.5(0.1g/ml)の抽出用緩衝液中で振り混ぜることで抽出した。遠心分離によって溶液を回収し、複数のアリコートに分けて−20℃で保管した。唾液は、マスチフタイプのイヌから採取し、複数のアリコートに分けて分析するまで冷凍保管した。試料のアリコートのタンパク質分解活性を、蛍光分析用のブロックされたペプチジルアミノメチルクマリルアミド基質を使用して、パーキン・エルマー(Perkin Elmer)蛍光計のキュベット中の37℃で分析した。蛍光計は濃度既知のメチルクマリンを使用して規格化し、この分析は、基質の10%を超える加水分解は起こらないように計画した。
【0042】
分析は、50mMのTris.HCl、5mMのCaCl、0.1%のCHAPS、pH7.5の分析用緩衝液中で実施した。フルシス(Flusys)ソフトウェアパッケージを使用してパーソナルコンピュータ上でリアルタイムでデータを収集した。
【0043】
実験の第1シリーズでは、試料(12μl)について、ある範囲のセリンおよびシステインプロテイナーゼのアミノメチルクマリルアミド(NHMec)基質(バッケム(Bachem)の市販品を入手)に対して、5μMの基質の濃度(ジメチルスルホキシド中の100倍ストック溶液より)の標準条件下で、最終体積を120μlにして分析した。基質を加えた後、試料を加えない場合の速度を測定し(すべての場合で0であった)、その後試料を加え、反応の進行をさらに15分間追跡した。得られた傾き(蛍光対時間)を線形回帰により分析し、生成物形成速度(nM/分)に変換した。結果は表2に見られる。
【0044】
被毛試料および唾液試料は、タンパク質分解活性を有し、特にアルギニルエンドペプチダーゼ活性を有することが分かる。
【0045】
Z−Gly−Gly−Arg−NHMecおよびZ−Phe−Arg−NHMecのネコ被毛酵素による開裂に関するKを、これらの基質濃度を変動させながら同じ手順を使用して測定した。結果を表3に示す。
【0046】
Z−Gly−Gly−Arg−NHMecの開裂に関するKは、エンズフィッター(Enzfitter)ソフトウェアパッケージ(エルゼビア・バイオソフト(Elsevier Biosoft))を使用した非線形回帰分析より95±47μMと求められた。Z−Phe−Arg−NHMecの開裂に関するKは3.2±0.9μMであった。この活性は通常のミカエリス−メンテン(Michaelis−Menten)の動力学に従うので、これは1種類以上の生物学的触媒すなわち酵素の活性によることは明らかである。
【0047】
(プロテイナーゼ阻害剤による動物被毛中のタンパク質分解活性の阻害)
この分析は、分析用緩衝液中の基質として5μMのZ−Gly−Gly−Arg−NHMecを使用して前述の方法で実施した。この分析は基質と試料とを使用して開始し、生成物の形成の連続的な速度(nM/分)(ν)を15分間測定した。阻害剤を加えて、ジメチルスルホキシド中のストック溶液からの体積は無視して、最終濃度を10μMにした。この分析を、さらに15分間続けた。
【0048】
この条件下で、可逆阻害は、新しい定常状態(ν)として測定することができ、パーセント阻害は1−(ν/ν)×100となる。不可逆阻害は、2次速度定数として測定され、時間に依存するが、阻害剤がモル過剰で存在する限り、常に最終的な全阻害を誘導するべきである。これらの区別は行わず、阻害は、全活性のパーセント値として表している。結果を表4に示す。
【0049】
表2〜5の結果は、被毛および唾液試料中のタンパク質分解活性が、トリプシン様セリンプロテアーゼに起因することと完全に整合性がある。
【0050】
(動物体毛試料のアレルゲン性に対するプロテイナーゼ阻害剤処理の影響の、インビトロでの細胞株の応答に対する影響としての評価)
個人のアレルギー応答の原因物質の同定は、患者血清中のアレルゲン特異性IgEを測定することによって従来評価されてきた。このような試験は、IgE非依存性アレルギー現象の分析には適切ではない。アレルギー性の個人の血清を使用して特定の細胞感作を試験するため、またはアレルゲンの直接的な影響を評価のために、機能性ヒトIgE受容体を発現する細胞株を使用することの可能性は、インビボ試験に代わるものとして魅力的である。
【0051】
RBL細胞とも呼ばれるラット好塩基球に、ヒト高親和性受容体複合体のIgE結合ドメインをトランスフェクトして、永久肥満細胞株を確立し、これによって個々の成分、すなわちIgEおよび/またはアレルゲンによる肥満細胞の応答に対する寄与を評価することが可能となった。
【0052】
トランスフェクトした細胞は、ヒトIgEと高い親和性で結合し、細胞媒介物質の分泌を伴ってIgE媒介性抗原刺激に応答する。エキソサイトーシスは、あらかじめ加えた[3H]5−ヒドロキシトリプタミン、あるいは内因性ヒスタミンまたはβ−ヘキソサミニダーゼのいずれかのパーセント放出量を測定することによって評価することができる。アレルゲンによって誘発される細胞も、IL4およびIL13などの炎症誘発性サイトカインの合成および分泌を誘発する。あるいは、ヒトB型8866細胞は、生体親和性IgE受容体のCD23を発現し、これはアレルゲン性プロテアーゼなどのタンパク質分解酵素に曝露した後で放出され除去される。
【0053】
これらの細胞モデルを使用して、プロテアーゼ、ホスホリパーゼ、およびレクチンを含む多くのアレルゲンが、IgEによる感作を行わずに、媒介物質を放出させるよう誘導できることが確認できた。他のすべての点では、細胞応答はIgEを含む応答で典型的なものであるが、この段階が省略されると、IgEで細胞を感作した場合よりも免疫応答がより迅速になる。
【0054】
(IgE依存性およびIgE非依存性アレルゲンに誘発される肥満細胞の脱顆粒の評価)
アレルゲンの攻撃に使用されるIgE媒介性アレルゲンに誘発される細胞応答、および非IgE媒介性アレルゲンに誘発される細胞応答を確認する方法は、文献に記載されている。
【0055】
IgE媒介性アレルゲンに誘発される肥満細胞の応答は、同系のアレルゲンの濃度を増加させて投与する前に、アレルギーの個人の血清から生成したIgEで12〜14時間インキュベートした細胞系によって評価した。これらの条件下での媒介物質の放出は、IgE受容体媒介性アレルギー性刺激による細胞活性化、およびアレルゲンによる細胞の活性化を表している。アレルゲン特異的IgEで感作した細胞は、酵素学的に不活性または部分的に分解した形態でありIgEによって認識されるエピトープは無傷のまま残留するアレルゲンを投与した場合に、媒介物質放出にも応答する。
【0056】
非IgE媒介性アレルゲンに誘発される応答は、プロテイナーゼ阻害剤でアレルゲンの処理を行いまたは行わずに、続いて、感作せずにトランスフェクトしたRBL細胞を被毛アレルゲンまたはイエダニアレルゲンまたはパパインに曝露し(ポジティブコントロール)、培地に放出されるIL4またはCD23を測定することによって評価した。
【0057】
細胞培養: 9cmプレート中で3日間培養して増殖させた付着細胞を、5mlの細胞解離溶液中でインキュベートし(37℃で5分間)、血球計算器を使用して計数した。
この細胞を1000rpmで3分間遠心分離することによってペレット化し、0.5×10細胞/mlの密度で媒体(DMEM、P/S、FCS、ゲネトシン(Genetcin))中に再浮遊させた。
【0058】
非感作細胞および感作細胞(1:500セロテック(Serotec)IgE)の両方を、96ウェルプレートに入れ(100μlの細胞/ウェル)、取り付けて、37℃および5%COにおいて終夜増殖させた。
【0059】
IL4の放出: 翌日細胞が集密的であることを確認し、200μlのインキュベーション緩衝液(0.1%BSAは含有せず)で2回洗浄した後、37℃において100μlのインキュベーション緩衝液で10分間平衡化させた。
【0060】
毎日新しいアレルゲン試料を調製し、使用するまで氷上で保管し、使用直前に周囲温度まで温めた。
【0061】
試験したアレルゲン試料
Figure 2005508361
【0062】
試料100μlを、所定の時間のあいだ細胞上で3通りのインキュベートを行った(15分間、30分間、または1時間)。
【0063】
この時間の後、上澄みを注意深く取り出し、遠心分離(100rpmで5分間)にかけて、氷上で保管する前に分離していた細胞を取り除いた。
【0064】
IL4には市販のELISA(RDI、ダイアクロン(diaclone)RATαIL4キット、および他の供給元)を使用して分析し、可溶性CD23にはMUM6ウエスタンブロット(テイル)またはB46(ヘッド)のいずれかを使用した。
【0065】
(インビボによるアレルゲン誘発炎症の評価: マウスの皮膚プリック試験)
皮膚プリック試験は、誘発による全身性1型応答を測定するため、試料のアレルゲン活性の分析に好適である。
【0066】
6〜8週齢のマウスの感作を、0日および5日に1匹当たり100μgのアレルゲンタンパク質を腹腔内注射することによって行った。最後の注射から10〜14日後、マウスに1μgのアレルゲンタンパク質(皮膚プリック試験)を皮膚の剃毛部に皮内注射してアレルギーを誘発させた。未感作マウスも同様に誘発させた。
【0067】
参考文献: ムートン(Mouton)D.ら,Eur.J.Immunol.18:41−49,1988、チャン(Zhang)ら,Hum.Mol.Gen.8:601−605,1999;クマガイ(Kumagai)ら,J.Immunol.4212−4219,1999。
【0068】
皮内注射から24時間後に炎症領域の直径を測定し、影響を受けた面積を計算した。
【0069】
皮膚プリック試験に使用した試料の一部は、プロテアーゼ阻害剤(最終濃度10μM)で15分間氷上でインキュベートしてから注入を行った。
【0070】
実験の概要
マウス アレルゲン 阻害剤
感作 抽出用緩衝液 なし
感作 被毛抽出タンパク質 なし
感作 被毛抽出タンパク質 あり
感作 イエダニ なし
感作 イエダニ あり
感作 パパイン なし
感作 パパイン あり
感作 イヌ唾液 なし
感作 イヌ唾液 あり
未感作 抽出用緩衝液 なし
未感作 被毛抽出タンパク質 なし
未感作 被毛抽出タンパク質 あり
未感作 イエダニ なし
未感作 イエダニ あり
未感作 パパイン なし
未感作 パパイン あり
未感作 イヌ唾液 なし
未感作 イヌ唾液 あり
【0071】
アレルゲン:
ネコ、モルモット、ウサギ、イヌ、およびウマから抽出した動物の体毛。
イエダニ(標本5−7−1)
パパイン
マスチフタイプのイヌの唾液
抽出用緩衝液(50mMのTris.HCl、5mMのCaCl、pH7.5)
【0072】
プロテアーゼ阻害剤:
ACITIC
アンチパイン
アプロチニン
ロイペプチン
PhCHNHCONH−CiTPrOIC
H−Glu−Gly−Arg−クロロメタン
【0073】
アレルゲンタンパク質単独に対する応答と比較すると、プロテアーゼ阻害剤によって、アレルゲンに対する炎症応答が減少した。
【0074】
動物の体毛および唾液中のアレルゲン、またはイエダニのアレルゲンをプロテアーゼ阻害剤と接触させるとアレルギー応答が軽減される。
【0075】
(ネコ被毛中のアルギニルエンドペプチダーゼ活性のアレルゲン性Fel d1からの分離)
モーガンスターンらによって配列決定されFel d1と記載されたタンパク質は、実際はネコのふけ中の主要なアレルゲンではなく、むしろアレルゲン性セリンプロテイナーゼがFel d1とともに同時精製されたのであると、本発明者らは提案する。タンパク質分解活性がFel d1とは異なるものであることを示すために、ネコ被毛からの抽出物を、アプロチニンをセファロース(Sepharose)ビーズに結合させたカラムに通した。ELISA分析によると、この方法によって、タンパク質分解活性は試料から除去されたが、Fel d1は除去されなかった。カラム緩衝液のpHを調整することによって、カラムに結合した物質を遊離させた。この物質はある種のアルギニルエンドペプチダーゼ活性を示したが、アレルゲン性Fel d1は含有しなかった。
【0076】
さらに、抗Fel d1 Igを使用する免疫親和性クロマトグラフィーによって試料から単離Fel d1を単離した。この方法によってFel dlを除去できたが、試料からタンパク質分解活性およびアレルゲン活性は除去されなかった。
【0077】
(本発明の概念の範囲)
アレルゲンの不活性化のための加水分解酵素阻害剤の使用の本発明全体の概念には、多数の関連発明が包含される。
【0078】
本発明の阻害剤は、アレルギー症状の予防的治療のための医薬品の製造のために使用してよい。
【0079】
本発明の阻害剤は、支持媒体(エアフィルタなど)と結合させて、空気中のアレルゲンを不活性させるための空気処理装置などの使用中に空気と接触させてもよい。阻害剤を結合させる方法は、従来の知見および日常的な実験によって当業者には容易に明らかとなるであろう。本発明による空気処理装置は、真空掃除機(カーペット中のアレルゲンの不活性化のため)および回転式乾燥機の排気フィルター(織物から遊離するアレルゲン性残留物の不活性化のため)などの用途が存在する。一部の阻害剤では、支持された阻害剤を湿潤環境に維持することによって阻害活性を活性化することが好ましい。回転式乾燥機の排気部などでの使用などの多くの用途では、これは通常作業中に実施することができる。
【0080】
本発明の阻害剤を含有する製剤は、織物またはカーペット上のアレルゲン性残留物の不活性化のために製造してよい。このような製剤は、適宜液体または粉末の形態で製造することができ、任意選択で洗浄剤または織物コンディショニング剤を含むことができ、洗浄用製剤または動物由来の織物上のアレルゲン性残留物を不活性化するための洗浄後処理、動物由来のアレルゲン性残留物を不活性化するためのカーペットの処理、ならびに動物または洗浄用製剤に由来するアレルゲンを不活性化するための衣類、カーテン、および室内装飾用品などの織物の処理などの状況での用途がある。
【0081】
本発明全体の概念を含む関連発明は、特許請求の範囲に記載される。
【0082】
【表1】
Figure 2005508361
【0083】
【表2】
Figure 2005508361
【0084】
【表3】
Figure 2005508361
【0085】
【表4】
Figure 2005508361
【0086】
【表5】
Figure 2005508361

Claims (18)

  1. アレルギー症状の予防的治療用の医薬品を製造するための加水分解酵素阻害剤の使用。
  2. 前記加水分解酵素阻害剤がプロテイナーゼ阻害剤である請求項1に記載の使用。
  3. 前記アレルギー症状が、息切れ、過呼吸、くしゃみ、粘膜の炎症、皮膚発疹、鼻づまりの1種類以上の徴候を引き起こす請求項1または請求項2に記載の使用。
  4. 前記アレルギー反応が喘息、湿疹、枯草熱、アレルギー性鼻炎、およびアナフィラキシーから選択される請求項1、2、または3に記載の使用。
  5. プロテイナーゼ阻害剤を含む(前記プロテイナーゼ阻害剤は非毒性であり非アレルゲン性である)先行する請求項のいずれかの方法で使用するための製剤。
  6. 任意選択でぬれると活性となるプロテイナーゼ阻害剤を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法で使用するための乾燥粉末製剤。
  7. プロテイナーゼ阻害剤と、任意選択で洗浄剤とを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法で使用するための液体製剤。
  8. 前記加水分解酵素阻害剤がアルギニルエンドペプチダーゼ活性を阻害する請求項1、2、3、または4に記載の使用、あるいは請求項5、6、または7に記載の製剤。
  9. 前記加水分解酵素阻害剤がセリンプロテイナーゼ活性を阻害する請求項1、2、3、または4に記載の使用、あるいは請求項5、6、または7に記載の製剤。
  10. 空気によって運ばれるアレルゲンを不活性化するための空気処理装置を製造方法であって、加水分解酵素阻害剤が支持媒体に結合され、使用中に前記支持媒体が前記空気と接触させられる方法。
  11. 前記加水分解酵素阻害剤がプロテイナーゼ阻害剤である請求項10の方法。
  12. 前記加水分解酵素阻害剤がアルギニルエンドペプチダーゼ活性を阻害する請求項10の方法。
  13. 前記加水分解酵素阻害剤がセリンプロテイナーゼ活性を阻害する請求項10の方法。
  14. 前記前記支持媒体が、使用時に湿潤環境に維持される請求項10から13のいずれかの方法。
  15. 加水分解酵素阻害剤を含む、織物またはカーペット上のアレルゲン性残留物を不活性化するための製剤。
  16. 前記加水分解酵素阻害剤がプロテイナーゼ阻害剤である請求項15の製剤。
  17. 前記加水分解酵素阻害剤がセリンプロテイナーゼ活性を阻害する請求項15の製剤。
  18. 前記加水分解酵素阻害剤がアルギニルエンドペプチダーゼ活性を阻害する請求項15の製剤。
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