JP2005507738A - 複数運動歯ブラシ - Google Patents

Abstract

電動歯ブラシを開示する。電動歯ブラシは、１つ以上のモータ、バッテリ、及び駆動機構を回転する内部中空領域を有する本体を含む。歯ブラシは複数の剛毛支持体を含む。各剛毛支持体は数種類のタイプで動き、１つ以上のモータ及び駆動機構により駆動される。剛毛支持体の各種組合せの動きを記載する。更に、記載した運動を実現する多数の駆動列機構を開示する。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は歯ブラシの分野に関し、更に詳しくは電動歯ブラシの分野に関する。
【背景技術】
【０００２】
最も良く知られている電気歯ブラシは、歯ブラシに組み込まれている電動モータによって動力を供給され、或いは駆動される単一剛毛支持体を利用する。こうした歯ブラシの剛毛支持体は、多様な運動を行う。例えば、回転運動を行う剛毛支持体が良く知られている。ブラシの平面内で線状に往復運動する剛毛支持体も知られている。また、ブラシの平面に垂直な線状に往復運動する剛毛支持体も知られている。これらの剛毛支持体はある点においては十分であるが、動力を備えた歯ブラシの設計において未だ改善の必要性がある。
【０００３】
電動歯ブラシの設計、性能、洗浄効果、簡素化、及び／または商業可能性を改善しようという多くの試みがなされている。その１つの方法は、複数電動剛毛支持体を備えることである。ほとんどの技術者は、ブラシの一端に沿って剛毛を複数セットに分け、各組の剛毛を同時に回転させる駆動機構を組み込んでいる。そうした設計例として、米国特許第３，２４２，５１６号、第４，１５６，６２０号、第４，８４５，７９５号、第５，０８８，１４５号、第５，０２０，１７９号、第４，８２７，５５０号、及び第４，５４５，０８７号に記載されたものが挙げられ、これら全ての特許は本明細書に参照により組み込まれる。
【０００４】
複数回転剛毛支持体上の剛毛セットに分ける関連方法は、米国特許第２，１４０，３０７号及び第５，１７０，５２５号に開示されており、その両方が本明細書に参照により組み込まれる。前述の特許で採用された方法、すなわち各剛毛セットがそれぞれの中心を回転するのではなく、米国特許第２，１４０，３０７号及び第５，１７０，５２５号に記載された設計では、複数の剛毛セット群が剛毛支持体の中心を回転する。特に、複数群の剛毛セットを円形の剛毛支持体上に配置し、通常、いくつかある内の１つの剛毛支持体がその軸を中心として回転する。
【０００５】
本明細書に参照により組み込まれる米国特許第５，０７０，５６７号は、前述した２つの方法を結合した設計を記載する。回転剛毛支持体は、個別に回転する複数の剛毛セットと共に備えられる。この設計は先行設計に関連した多くの利点を備えているようであるが、回転剛毛セットの洗浄効果についてはいくらか制限がある。
更にその他の設計が米国特許第５，６１７，６０３号に記載されており、本明細書に参照により組み込まれる。米国特許第５，６１７，６０３号には、「ねじれ形回転」ブラシの組立品が記載されている。２つの剛毛支持体が歯ブラシの平面内における複雑な経路に沿って動くことは明らかである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
様々な組合せの動きをする２重剛毛支持体が従来技術において開示されているが、更なる組合せの運動を行う複数剛毛支持体を備えた電気歯ブラシを提供する必要性が依然として残っている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は前述した全ての目的を満たすものであり、その一態様において、一端、一端の反対側にある頭部、及び該一端と該頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は内部に中空領域を画定する。歯ブラシは更に、本体の中空領域に配置される電動モータ及び電源を含む。モータは回転または振動ドライブシャフトを提供し、該ドライブシャフトはその長手方向軸線からずれる末端部を有する。歯ブラシは、頭部に枢軸的に固定されると共に横方向に延伸する旋回部材により頭部に対して位置決め可能な基部を含む。基部は、ドライブシャフトの末端部を受容するために適用される受容溝を画定する。歯ブラシは更に、ブラシの頭部に配置される第１剛毛支持体及び第２剛毛支持体を含む。第１剛毛支持体は基部に固定される。ドライブシャフトの回転または振動時に、ドライブシャフトの末端部は基部の受容溝内で動き、基部及び第１剛毛支持体を、旋回部材を中心に回転させる。
【０００８】
本発明は別の一態様において、第１端部、第１端部の反対側にある頭部、及び第１端部と頭部の間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は中空内部領域を画定する。歯ブラシは更に、本体の中空内部に配置される電動モータ及び電源を含む。モータは往復運動ドライブシャフトを提供する。歯ブラシは更に、頭部に枢軸的に固定されると共に頭部に対して位置決め可能な基部を備える。基部は、そこから延伸し、ドライブシャフトと係合するアームを含む。歯ブラシはまた、基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体、及び頭部上に配置される第２剛毛支持体を備える。ドライブシャフトの往復運動時に、ドライブシャフトの末端部は基部のアームを動かし、基部及び第１剛毛支持体を旋回させる。
【０００９】
本発明の更に別の態様において、第１端部、第１端部の反対側にある頭部、及び第１端部と本体との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は内部に中空内部領域を画定する。頭部は内部に第２中空内部領域を画定する。そして、頭部はその外表面に沿った傾斜面を有する。電動歯ブラシはまた、本体の中空領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは回転または振動ドライブシャフトを提供する。ドライブシャフトは末端部を有し、その長手方向軸線からずれる。歯ブラシはまた、頭部上に可動に配置されると共に傾斜面と接する、位置決め可能な基部を備える。基部は頭部の第２中空内部領域に延伸する、外方向に延伸するアームを含む。アームはドライブシャフトの末端部が配置される溝を提供する。歯ブラシはまた、内部に第１剛毛支持体が位置決め可能な基部に固定される第１及び第２剛毛支持体を備える。ドライブシャフトの回転または振動時に、ドライブシャフトの末端部は基部のアームに配置される溝内部を動く。ドライブシャフトの末端部が動くことにより、基部及び第１剛毛支持体は傾斜面に沿って動く。
【００１０】
本発明の更に別の態様において、第１端部、第１端部の反対側にある頭部、及び第１端部と頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は内部に中空内部領域を画定する。頭部は内部に第２中空内部領域を画定する。頭部はその外表面に沿った傾斜面を含む。歯ブラシはまた、本体内部の中空内部領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは往復運動ドライブシャフトを提供し、ドライブシャフトはその長手方向軸線からずれる末端部を有する。歯ブラシはまた、頭部上で可動に配置されると共に傾斜面に接する、位置決め可能な基部を備える。基部は頭部の第２中空内部領域に伸び外方向に延伸するアームを含む。アームは内部にシャフトの末端部を配置する開口を画定する。歯ブラシはまた、基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、頭部上に配置される第２剛毛支持体を備える。ドライブシャフトの往復運動時に、ドライブシャフトの末端部は基部のアームを動かし、基部及び第１剛毛支持体を傾斜面に沿って動かす。
【００１１】
本発明の更に別の態様において、第１端部、第１端部の反対側にある頭部、及び第１端部と頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は中空内部領域を画定する。頭部は内部に第２中空内部領域を画定する。頭部はまた、その外表面に沿って細長い開口を含む。歯ブラシはまた、本体の中空領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは末端部を有する回転または振動ドライブシャフトを提供する。歯ブラシはまた、ドライブシャフトの末端部に係合するねじ歯車を備える。ねじ歯車はその外表面に沿った溝を画定する。歯ブラシはまた、頭部上に可動に配置され、頭部に画定される細長い開口の上方に位置決めされる、位置決め可能な基部を備える。基部は、ねじ歯車の溝内に配置されると共にこれに接する外方向に延伸する案内部材を含む。案内部材は、頭部に沿って画定される細長い開口から延伸する。歯ブラシは更に、基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体を備える。そして、歯ブラシはまた、頭部上に配置される第２剛毛支持体を含む。ドライブシャフトの回転または振動時に、ねじ歯車が回転して、案内部材、基部、及び頭部の外表面に沿った第１剛毛支持体の変位を引き起こす。
【００１２】
本発明の更に別の態様において、端部、端部の反対側にある頭部、及び端部と頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は内部に中空内部領域を画定する。そして、頭部は内部に第２中空内部領域を画定する。頭部はまた、その外表面に沿って細長い開口を提供する。歯ブラシはまた、本体内の中空内部領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは末端部を有する往復運動ドライブシャフトを提供する。歯ブラシはまた、頭部上に配置されると共に頭部に画定される細長い開口の上方に位置決めされる、位置決め可能な基部を備える。基部は、頭部の細長い開口から突出して、外方向に延伸する案内部材を含む。案内部材はドライブシャフトの末端部と係合する。歯ブラシはまた、基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体を備える。そして、歯ブラシはまた、頭部上に配置される第２剛毛支持体を含む。ドライブシャフトの往復運動時に、ドライブシャフトの末端部は基部及び第１剛毛支持体を頭部に沿って動かす。
【００１３】
本発明の更に別の態様において、第１端部、第１端部の反対側にある頭部、第１端部と頭部との間を延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は内部に中空内部領域を画定する。頭部は内部に第２中空内部領域を画定する。頭部はまた、その外表面に沿って細長い開口を画定する。歯ブラシは更に、本体内の中空内部領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは回転または振動ドライブシャフトを提供する。歯ブラシはまた、ドライブシャフトと係合するねじ歯車を備える。ねじ歯車はその外表面に沿った溝を提供する。歯ブラシはまた、頭部上に可動に配置されると共にこれに位置決め可能な基部を備える。基部は、細長い開口から頭部内の第２中空内部領域に突出して外方向に延伸する案内部材を含む。案内部材はねじ歯車の溝に配置されると共にこれに接する。歯ブラシはまた、頭部上に配置される第１及び第２剛毛支持体を備える。第２剛毛支持体は基部に固定される。ドライブシャフトの回転または振動時に、ねじ歯車が回転することで、案内部材、基部、及び第２剛毛支持体の変位を引き起こす。
【００１４】
本発明の更に別の態様において、第１端部、第１端部の反対側にある頭部、及び第１端部と頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は中空内部領域を画定し、頭部は第２中空内部領域を画定する。頭部はまた、その外表面に沿って細長い開口を提供する。歯ブラシは更に、本体の中空領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは往復運動ドライブシャフトを提供する。歯ブラシは更に、頭部上に可動に配置される、位置決め可能な基部を備える。基部は、頭部に沿って画定される細長い開口から突出して、外方向に延伸する案内部材を含む。案内部材は頭部の第２中空内部領域に延伸する。案内部材はドライブシャフトと係合する。歯ブラシはまた、頭部上に配置される第１剛毛支持体と、基部上に配置されると共に固定される第２剛毛支持体を備える。ドライブシャフトの往復運動時に、ドライブシャフトは基部の案内部材を動かすことで、基部及び第２剛毛支持体をも動かす。
【００１５】
本発明の別の態様において、第１端部、第１端部の反対側にある頭部、及び第１端部と頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は中空内部領域を画定し、頭部は第２中空内部領域を画定し、その第２中空内部領域内にカム開口を画定する内部支持部材を含む。歯ブラシはまた、本体の中空内部領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは回転または振動ドライブシャフトを提供する。歯ブラシはまた、ドライブシャフトの末端部に係合するねじ歯車を備える。ねじ歯車はその外表面に沿った溝を画定する。歯ブラシはまた、頭部上に可動に配置される、位置決め可能な基部を備える。基部は、頭部の第２中空内部領域に突出して、外方向に延伸するアームを含む。アームは、頭部の内部支持部材に画定されるカム開口に配置されると共にこれと係合し、横方向に延伸する案内部材を含む。歯ブラシはまた、ねじ歯車の溝に配置される案内部材を有する結合機構を備える。結合機構はねじ歯車を基部のアームに係合する。歯ブラシはまた、基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体を備える。そして、歯ブラシはまた、頭部上に配置されると共に第１剛毛支持体と本体の第１端部との間に配置される第２剛毛支持体を備える。ドライブシャフトの回転または振動時に、ねじ歯車は回転して、案内部材、結合機構、基部、及び第１剛毛支持体の変位を引き起こす。
【００１６】
本発明の更に別の態様において、端部、端部の反対側にある頭部、端部と頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は内部に中空内部領域を画定し、頭部は内部に第２中空内部領域を画定する。頭部はまた、内部にカム開口を画定する内部支持部材を含む。歯ブラシは更に、本体内の中空内部領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは往復運動ドライブシャフトを提供する。シャフトは末端部を有する。歯ブラシはまた、頭部上に可動に配置され、頭部の第２中空内部領域に突出して外方向に延伸するアームを含む、位置決め可能な基部を備える。アームは、頭部の内部支持部材に画定されるカム開口に配置されると共に係合し、横方向に延伸する案内部材を含む。歯ブラシはまた、ドライブシャフトの端部を基部のアームに係合する結合機構を備える。歯ブラシはまた、頭部上に配置される第１及び第２剛毛支持体を備える。第１剛毛支持体は基部に固定される。ドライブシャフトの往復運動時に、ドライブシャフトの末端部は基部のアームを動かすことで、基部及び第１剛毛支持体を動かす。
【００１７】
本発明の更に別の態様において、端部、端部の反対側にある頭部、及び端部と頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は内部に中空内部領域を画定し、頭部は内部に第２中空内部領域を画定する。頭部は更に、頭部の第２内部領域内にカム開口を画定する内部支持部材を含む。歯ブラシはまた、本体の中空内部領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは往復運動ドライブシャフトを提供する。歯ブラシはまた、頭部上に可動に配置される、位置決め可能な基部を備える。基部は、頭部の第２中空内部領域に突出して、外方向に延伸するアームを含む。アームは、頭部の内部支持部材に画定されるカム開口に配置されると共に係合し、横方向に延伸する案内部材を含む。歯ブラシはまた、ドライブシャフトを基部のアームに係合する結合機構を備える。歯ブラシはまた、頭部上に配置される第１及び第２剛毛支持体を備える。第２剛毛支持体は基部に固定される。ドライブシャフトの往復運動時に、ドライブシャフトは基部のアームを動かすことで、基部及び第２剛毛支持体を動かす。
【００１８】
本発明の更なる態様は、端部、端部の反対側にある頭部、及び端部と頭部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は中空内部領域を画定し、頭部は第２中空内部領域を画定する。頭部はまた、その外表面に沿って延伸する細長い開口を含む。歯ブラシは更に、本体の中空領域に配置される電動モータ及び電源を備える。モータは回転または振動駆軸を提供する。歯ブラシはまた、ドライブシャフトに係合されるねじ歯車を備える。ねじ歯車はその外表面に沿った溝を画定する。歯ブラシはまた、頭部上に可動に配置されると共に頭部に画定される細長い開口の上方に位置決めされる、位置決め可能な基部を備える。基部は、頭部に画定される細長い開口から延伸し、頭部の第２中空領域に配置される外方向に延伸する案内部材を含む。歯ブラシはまた、頭部の第２中空領域に配置される結合機構を備える。結合機構は、ねじ歯車の溝に配置されると共にこれと接する第１端部、及び基部の案内部材に係合する第２端部を有する。歯ブラシはまた、頭部上に配置される第１及び第２剛毛支持体を備える。第１剛毛支持体は基部に固定される。ドライブシャフトの回転または振動時に、ねじ歯車は回転して、結合機構、案内部材、及び頭部の外表面に沿った第１剛毛支持体の変位を引き起こす。
【００１９】
本発明の更に別の態様において、頭部、頭部の反対側にある端部、及び頭部と端部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は第１中空内部領域を画定し、頭部は第２中空内部領域を画定する。頭部はまた、外方向に向く面を提供する。歯ブラシはまた、第１内部領域に配置されるモータ及び電源を備える。モータは電力を備えたドライブシャフトを提供する。歯ブラシはまた、頭部の外方向に向く表面上に配置される複数の剛毛支持体を備える。歯ブラシは更に、頭部の外方向に向く表面上に可動に配置されると共にモータのドライブシャフトに係合する基部を備える。少なくとも１つの剛毛支持体は基部と係合する。モータの動作時に、基部及びこれと係合する少なくとも１つの剛毛支持体は頭部に沿って動く。頭部はその外方向に向く表面に細長い開口を画定する。この開口の向きまたは形状は、基部及びこれと係合する剛毛支持体の動きを決める。
【００２０】
本発明の別の態様において、頭部、頭部の反対側にある端部、及び頭部と端部との間に延伸する頸部を有する本体を備えた電動歯ブラシを提供する。本体は第１中空内部領域を画定し、頭部は第２中空内部領域を画定する。頭部はまた、外方向に向く表面を備える。歯ブラシはまた、第１内部領域に配置されるモータ及び電源を備え、モータは電力を備えたドライブシャフトを提供する。歯ブラシは更に、頭部の外方向に向く表面上に配置される複数の剛毛支持体を備える。歯ブラシは更に、頭部の外方向に向く表面上に可動に配置されると共にドライブシャフトに係合する基部を備える。少なくとも１つの剛毛支持体の集合体は基部と係合する。モータの動作時に、基部及びこれと係合する複数の剛毛支持体の内少なくとも１つは頭部に沿って動く。頭部はその外方向に向く表面内に傾斜面を画定し、基部及びこれと係合する集合体である剛毛支持体の少なくとも１つの動きを決める。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２１】
本発明は、様々な構成要素、並びにその配置、様々な技術、方法、手順、並びに工程で実施することが可能である。参照図面は、好ましい実施形態を図解するためのみであって、縮尺は必ずしも必要でなく、本発明に限定されないと解釈する。
本発明は、以下の説明と併せて添付の図を参照することで、より良く理解されると考えられる。
【００２２】
当然のことながら、本発明は、交換式のブラシ先端頭部や交換式の剛毛支持体を有する電動歯ブラシや、複数の剛毛支持体を有する電動歯ブラシといった、電動歯ブラシに関するものである。本発明は、特に、２つの剛毛支持体を有する電動歯ブラシに関する。この剛毛支持体はそれぞれ、歯ブラシ本体に組み込まれている電動モータによって作動する。本明細書で非常に詳細に述べる通り、本発明の歯ブラシでは、２つ以上の電動モータを使用できるものと考えられる。
【００２３】
具体的には、本発明は、電動歯ブラシ、ブラシ頭部、剛毛支持体を組合せて使用することができる。この場合、剛毛支持体には、回転、振動、または往復移動する（及びこれらの動きを組合せた動きをする）シャフトが備わっており、このシャフトによって第１及び第２剛毛支持体が作動するようになる。更に、本発明は、電動歯ブラシと、ブラシ頭部と、第１及び第２剛毛支持体の双方、またはどちらか１つの剛毛支持体にのみシャフトが有効に連結されている剛毛支持体、とを組合せて使用することができる。後者の例では、シャフトと直接結合していない剛毛支持体が作動するように、剛毛支持体そのものが相互に連結し合っている。
【００２４】
歯ブラシ及びそれに関連する駆動機構の様々な好ましい実施形態を取り上げる前に、本明細書で引用される種々の動作について定義することが有益であろう。「角運動」という用語は、本明細書で使用する場合、あらゆる角変位を意味する。「線状運動」とは、真っ直ぐまたは概ね真っ直ぐの線または方向に沿った動きを意味する。「疑似的線状運動」については後述する。「曲線運動」とは、完全な線状運動または角運動ではないが、この２つの動きが組み合わさった動き（例えば曲線的な動き）を意味する。上記の動作は、一定動作または定期動作であり得る。一定運動とは、方向または経路が変化しない動き（単方向の動き）を意味する。定期運動とは、方向または経路を逆に移動する動きを意味する。概ね円を描く一定角運動（３６０°以上にわたって広がる動き）は、回転運動と呼ばれる。定期角運動は３６０°未満にわたって広がる動きであり、振動動作と呼ばれる。また、曲線運動は、一定運動（単方向の動き）であっても定期運動（逆方向の動き）でもあり得る。定期線状運動は「往復運動」と呼ばれる。
【００２５】
また、上記の動作は、剛毛支持体の１つ以上の軸に沿ったものとすることもできる。従って、本明細書で示される動作は、軸座標の数に応じて、１次元、２次元、または３次元の動きとして描かれる。この軸座標は、動作中における剛毛支持体の位置を示すために必要となるものである。図１に軸Ｘ、Ｙ、Ｚを示す。１次元動作は、１つの座標（Ｘ、Ｙ、またはＺ座標）によって表すことのできる動きである。典型的には、１次元運動になり得るのは線状運動のみである。例えば、概ねＹ軸に沿ってのみ動く定期線状運動は、１次元運動である（本明細書ではこれを「脈動型運動」と呼ぶ）。２次元運動とは、剛毛支持体の動作経路を表すために２つの座標（例えばＸ及びＹ座標）が必要となる剛毛支持体による動きを意味する。１平面上の角運動は２次元運動である。３次元運動とは、剛毛支持体の動作経路を表すために３つの座標（例えばＸ、Ｙ及びＺ座標）が必要となる剛毛支持体による動きを意味する。３次元運動の例としては、らせん状の動作経路を取る剛毛支持体の動きが挙げられる。
【００２６】
図１は、本発明の好ましい実施形態である歯ブラシ２の斜視図である。この歯ブラシ２は、ハンドル３０、頭部５０、及びハンドル３０と頭部５０との間に延伸する頸部４０を有する伸長型本体１０から構成されている。本体１０の外側領域に沿って、スイッチ２０が配置またはアクセスできるようになっている。当然のことながら、スイッチ２０によって、歯ブラシ２の本体１０内に含有されている電力モータが作動する。このモータ（図示せず）及び本明細書に記載の駆動機構（図示せず）によって、歯ブラシの末端部近くに配置された１つ以上の剛毛支持体に電動力が供給される。具体的には、歯ブラシ２には更に、最端部５２に隣接している第１剛毛支持体６０と第２剛毛支持体７０が備わっている。本明細書で非常に詳細に述べる通り、駆動機構を稼動させると、第１及び第２剛毛支持体は、特定の動作が組み合わさった動きを見せる。これらの動作は、軸Ｘ、Ｙ、Ｚ、及びこれらの軸を含む平面によって最も良く表される。
【００２７】
本明細書では、Ｘ軸は通常、長手方向軸と呼ばれ、一般的に、歯ブラシ頭部または剛毛支持体の長手方向または縦方向の面（歯ブラシの平面図に見られるように）に沿って延伸している。歯ブラシ頭部または剛毛支持体の長手方向軸は、歯ブラシの頸部及び／またはハンドルの長手方向軸と一致する場合があるが、例えば、歯ブラシ頭部が頸部またはハンドルのどちらかに対して斜めに配置されている場合には、一致させる必要はない。例えば、長手方向軸は、歯ブラシ頭部の最長面を通る軸である。Ｙ軸はＸ軸と交わる軸で、歯ブラシ頭部を概ね左右に等分させる軸である。Ｚ軸は、Ｘ及びＹ軸とに直角、つまり垂直の軸である。
【００２８】
Ｘ面はＸ軸を含む面で、本明細書では一般的に、歯ブラシの平面または歯ブラシ頭部の平面と呼ばれる。一般的に、この平面は、歯ブラシまたは歯ブラシ頭部の長手方向面に沿って広がる面である。Ｙ面はＹ軸を含む面で、歯ブラシ全体にわたって広がっており、Ｘ面に垂直な面である。Ｙ面は、歯ブラシを２分する面、または歯ブラシを２分する面と平行な面である。Ｚ面は、Ｘ面及びＹ面の双方に垂直な面である。
【００２９】
更に、好ましい実施形態の歯ブラシ、剛毛支持体、種々の駆動機構について説明する際に使用する専門用語について取り上げるのも有益であろう。「前方」という用語は、本明細書で使用する場合、ハンドルから頭部に向かう方向を意味し、「後方」という用語は、頭部からハンドルに向かう方向を意味する。長手方向とは、長手方向軸、つまりＸ軸と概ね一致する方向を意味するが、この軸と同じ面内にある必要はない。例えば、シャフト及び剛毛支持体の長手方向軸は、同じ面内に延伸する軸である必要はないが、平面図上では概ね同じ方向に延伸する軸である。相互に斜めに配置されている頸部と頭部には、同じ面内に延伸する長手方向軸がない場合もあるが、平面図上から概ね同じ長手方向に延伸する軸が存在する。好ましい実施形態である歯ブラシの多くには、通常、歯ブラシの最長面を通る長手方向軸を有する伸長型頭部が備わっている。この軸は、典型的には、歯ブラシの頸部及び／またはシャフトの長手方向軸と概ね同じ方向に延伸している。この軸は、一般的に、歯ブラシの長手方向軸と呼ばれる。「概ね同じ方向」という表現は、軸の角度に幾分偏差があることを意味する。また、本明細書では「歯ブラシの面」という表現が頻繁に使われる。当然のことながら、通常、この表現は、歯ブラシ頭部の長手方向軸内に広がる面を意味する。
【００３０】
また、第１剛毛支持体とは、本明細書で使用する場合、歯ブラシの最端部にある剛毛支持体を意味する。第２剛毛支持体とは、第１剛毛支持体の横または隣りに配置されており、第１剛毛支持体の後部にある次の剛毛支持体を意味する。第３剛毛支持体とは、第２剛毛支持体と隣接しており、第２剛毛支持体の後部に位置付けられた剛毛支持体を意味する。第４剛毛支持体とは、第３剛毛支持体の後部にある剛毛支持体を意味し、第５剛毛支持体以下も同様である。
【００３１】
一般に、本発明の好ましい実施形態である歯ブラシは、電動モータ及び駆動機構を備えた中空の伸長型本体から構成されている。この駆動機構は、２つ以上の剛毛支持体を作動させるために使用する。また、中空の伸長型本体には、モータに電力を供給する電池を１つ以上収めるための内部チェンバーがある。そして、モータ及び駆動機構を作動させるために、本体の外部領域に沿って１つ以上のスイッチがある。当然のことながら、取り外し可能な端部キャップを付けて内部チェンバーを密封し、外部の物質から歯ブラシの本体内の構成部品を保護するようにする。本明細書で詳細に述べる通り、好ましい実施形態である歯ブラシには、可動剛毛支持体が２つ以上備わっている。剛毛支持体はそれぞれ、特定の動作を見せ、結果的に、動作が組み合わさることにより、優れた洗浄効果を発揮する。
【００３２】
既に述べた通り、好ましい実施形態の電動歯ブラシには、歯ブラシに組み込まれた電動モータ及び駆動機構によって作動する剛毛支持体が複数備わっている。これらの歯ブラシには、それぞれ異なる動作を見せる２つの剛毛支持体が備わっているのが好ましい。具体的には、本発明で取り上げられる２つの剛毛支持体での動作の組合せには、非常に多くの種類が存在する。この組合せの種類にはそれぞれ以下に示す、様々な特定のタイプの組合せが含まれる。
【００３３】
２つの剛毛支持体の動作での組合せの１種類目では、第１または最端部にある剛毛支持体は線状運動を見せ、第２の剛毛支持体は疑似的線状運動を見せる。具体的には、１種類目の組合せでは、第１剛毛支持体が１次元の定期の、すなわち反復の線状運動を見せると同時に、第２剛毛支持体が２次元または３次元の疑似的定期線状運動を見せる。当然のことながら、「疑似的線状運動」とは２次元また３次元の運動を意味し、性質上、線状運動ではない。疑似的線状運動は、非線状運動と表現するのが最もわかりやすいが、概ね１つの軸、線、または方向に沿って動く動作である。従って、疑似的線状運動は、通常、１つの線または方向に沿って動く動作である。疑似的線状運動は、この１つの線または方向からずれる場合もあるが、概ね線状運動である。
更に、この動作の組合せは、以下に示す第１剛毛支持体での特定の動作タイプの１つと、第２剛毛支持体での特定の動作タイプの１つの組合せとして定義することもできる。
【００３４】
第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部のＸ面または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な面内の１つの軸または線に沿って、歯ブラシ頭部の長手方向軸と平行な方向に往復移動する場合がある。また、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部のＸ面内、または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な面内の１つの軸または線に沿って、歯ブラシ頭部の長手方向軸と垂直な方向に往復移動する場合がある（つまり、第１剛毛支持体は「左右に」動作する）。また、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部のＸ面内、または歯ブラシ頭部のＸ面と概ね平行な面内の１つの軸に沿って、歯ブラシ頭部の長手方向軸と平行または垂直な方向とは別の方向に往復移動する場合がある。つまり、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の長手方向軸に対して斜めに延伸する軸に沿って往復移動することになる。更に、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部のＸ面と平行な面内の１つの軸に沿って往復移動する場合がある（つまり、「上下運動」または「脈動型運動」を見せることになる）。換言すれば、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部のＹ軸方向に動くことになる。更に別の動きでは、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部のＸ面と平行または垂直な面とは異なるの平面内の１つの軸に沿って往復移動する場合がある。第１剛毛支持体のこれらの動作は全て、１次元運動または線状運動である。
【００３５】
第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部のＸ面内、または歯ブラシ頭部のＸ面と概ね平行な面内で、疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。また、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部のＸ面と垂直な面内で、疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある（つまり、第２剛毛支持体は、「脈動型」運動のような動きを見せる）。また、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面と平行または垂直な面とは異なる平面内で、疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。更に、第２剛毛支持体は、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある（つまり、第２剛毛支持体は３次元運動を見せる）。第２剛毛支持体のこの動作は非平面的であるが、主に、（ｉ）歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内、（ｉｉ）歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内、または（ｉｉｉ）歯ブラシ頭部の面または歯ブラシ頭部の面に垂直な面とは異なる平面内、に擬似的に延伸することより特徴づけられる。
当然のことながら、この種類の動きの組合せでは、前述の第２剛毛支持体のいずれかの動きと組合せて、前述の第１剛毛支持体のいずれかの動きを使用する場合がある。
【００３６】
図２に、好ましい実施形態である歯ブラシＡを示す。この歯ブラシは、前述した通り、１対の剛毛支持体を有する。図２Ａ〜図２Ｉに、前述したような剛毛支持体での動きの種々の組合せを示す。具体的には、図２には、頸部１４０及び頭部１５０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＡが描かれている。歯ブラシＡには更に、頭部１５０の最端部１５２に隣接して位置付けられている第１剛毛支持体１６０と第２剛毛支持体１７０が備わっている。第１剛毛支持体１６０は、前述した通りの様々な動きを見せるような形状にすることも可能である。その動きについて、図２Ａ〜図２Ｅを参照しながら以下に具体的に示す。
【００３７】
図２Ａには、第１剛毛支持体１６０が、図１に示したＸ面などのような歯ブラシ頭部の面内、または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内の１つの軸または線に沿って、歯ブラシの長手方向軸Ｌと平行な方向に往復移動する場合があることが示されている。図２Ｂには、第１剛毛支持体１６０が、歯ブラシ頭部の面内、または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内の１つの軸または線に沿って、歯ブラシの長手方向軸と垂直な方向に往復移動するという別の動きが描かれている。つまり、図２Ｂには、「左右に」動作する第１剛毛支持体１６０が描かれている。図２Ｃには、歯ブラシ頭部の面内、または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内の１つの軸に沿って、歯ブラシの長手方向軸と平行または垂直な方向とは別の方向に往復移動する第１剛毛支持体１６０が描かれている。つまり、図２Ｃには、歯ブラシの長手方向軸に対して斜めに延伸する軸に沿って往復移動する第１剛毛支持体１６０が描かれている。図２Ｄには、図１に示したＹ面などのように歯ブラシ頭部の面に垂直な平面及び歯ブラシの長手方向軸と概ね垂直な平面内の１つの軸に沿って上下運動または脈動型運動する、往復移動する第１剛毛支持体１６０が描かれている。図２Ｅには、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内の１つの軸に沿って動作または往復移動する第１剛毛支持体１６０が描かれている。第１剛毛支持体１６０のこれらの動作は全て、１次元運動または線状運動である。
【００３８】
図２Ｆ〜図２Ｉに、第２剛毛支持体１７０が見せる種々の動作を示す。図２Ｆには、歯ブラシ頭部の面内、または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内での疑似的線状運動、つまり１次元運動ではない動作、を見せる第２剛毛支持体１７０が描かれている。図２Ｇには、図１に示したＹ面などのように歯ブラシ頭部の面と垂直な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体１７０が描かれている。つまり、第２剛毛支持体１７０は、脈動型運動に違い動きを見せる。。図２Ｈには、歯ブラシ頭部の面と平行または垂直な面とは異なる平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体１７０が描かれている。図２Ｉには、非平面的な疑似的線状運動、つまり３次元運動、を繰り返し見せる第２剛毛支持体１７０が描かれている。
【００３９】
好ましい実施形態である歯ブラシＡの形状を、第１剛毛支持体１６０が図２Ａ〜２Ｅに示した動作のいずれかの動きを見せると同時に、第２剛毛支持体１７０が図２Ｆ〜２Ｉに示した動作のいずれかの動きを見せるように、設定することができる。
【００４０】
図１４Ａ〜図１４Ｄに、図２Ａに示される動きを実現させるための好ましい実施形態である機構を２つ示す。図１４Ａ及び図１４Ｂには、モータまたは駆動出力などによる、回転または振動式ドライブシャフトを使った機構が示されている。図１４Ｃ及び図１４Ｄには、往復動力を備えたドライブシャフトを使った駆動機構が示されている。具体的には、図１４Ａ及び１４Ｂは、本体１８１０、頸部１８４０、及び頭部１８５０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＱが描かれている。頭部１８５０に沿って、第１剛毛支持体１８６０及び第２剛毛支持体１８７０が配置されている。本体１８１０は、回転または振動式ドライブシャフト１８２０を囲む。このドライブシャフトは末端部１８２２を有する。歯車部材１８３０は、シャフト１８２０の末端部１８２２に係合または固定されている。歯車部材１８３０によって、トラッキングまたは案内部材１８６６が内部に位置付けられる溝１８３２を画定する。第１剛毛支持体１８６０には、基部１８６２、プレート１８６４、プレート１８６４から延伸するトラッキング部材１８６６が備わっている。この基部は単体構造で、プレート部品が使用されていない場合もある。従って、この基部にはトラッキングまたは案内部材が備わっているものと思われる。トラッキング部材１８６６は、概ね歯車部材１８３０の溝１８３２内に配置される。頭部１８５０によって、頭部１８５０の上向き表面に沿った案内溝または細長い開口部１８５４を画定する。シャフト１８２０が回転または振動すると、歯車部材１８３０が同様の動作を見せる。歯車部材１８３０が回転または振動すると、トラッキング部材１８６６が、溝１８３２内で線状的に移動する。その結果、第１剛毛支持体１８６０のプレート１８６４及び基部１８６２が、頭部１８５０内で横に移動する。そして、この動きを受けて、第１剛毛支持体１８６０が移動する。更に、頭部１８５０の上向き表面に沿って配置された案内溝１８５４によって、第１剛毛支持体１８６０の動作経路が決まる。
【００４１】
図１４Ｃ及び図１４Ｄに、本発明の好ましい実施形態である歯ブラシＲを示す。この歯ブラシＲでは、図２Ａに示した動きが見られる。図１４Ｃ及び図１４Ｄには、頸部１９４０及び頭部１９５０の付いた本体１９１０を有する歯ブラシＲが描かれている。頭部１９５０に沿って、最先端にあるか、または第１の剛毛支持体１９６０及び第２の剛毛支持体１９７０が配置されている。本体１９１０は、末端部１９２６を有する往復駆動式シャフト１９２４を囲む。第１剛毛支持体１９６０には、基部部品１９６２、プレート１９６４、及びプレート１９６４の裏側に沿って配置された保持部材１９６６が備わっている。シャフト１９２４の末端部１９２６は、保持部材１９６６と係合している。頭部１９５０の上向き表面に沿って、案内溝または細長い開口部１９５４が配置されている。基部は、頭部上に位置決めできるようにまたは可動な状態で位置付けられている。また、基部は、案内溝の上方に配置されている。基部は単体構造で、別個に保持部材が使用されていない場合もある。シャフト１９２４が作動または往復移動すると、第１剛毛支持体１９６０は、保持部材１９６６、プレート１９６４、及び基部１９６２の動きを受けて、線状に移動する。案内溝１９５４によって、望ましい方向に線状に移動するようにすることができる。
【００４２】
図８Ａ〜８Ｂには、図２Ｂに示した動きを実現させるための機構が示されている。前述したように、第１剛毛支持体が「左右に」動く。以下に、図８Ａ〜図８Ｂの機構についてより詳細に示す。
【００４３】
図１５Ａ〜図１５Ｆでは、図２Ｃに示した動きを実現させるための機構が２つ示されている。図１５Ａ〜図１５Ｃには、回転または振動式ドライブシャフトを使って動作を実現させる機構が示されている。図１５Ｄ〜図１５Ｆには、往復駆動式シャフトを使用して示した動作を実現させる機構が示されている。具体的には、図１５Ａ〜図１５Ｃには、本体２０１０、頸部２０４０、頭部２０５０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＳが描かれている。頭部２０５０に沿って、最先端にある、または第１の剛毛支持体２０６０及び第２の剛毛支持体２０７０が配置されている。最先端にある第１の剛毛支持体２０６０は、頭部２０５０の最先端部２０５２の近くに置かれている。本体２０１０は、回転または振動式ドライブシャフト２０２０を囲む。このドライブシャフトは末端部２０２２を有する。シャフト２０２０の末端部２０２２に、歯車部材２０３０が係合または固定されている。歯車部材２０３０には溝２０３２が備わっており、この溝２０３２内には、後述のトラッキング部材が配置されている。第１剛毛支持体２０６０は、基部２０６０及び下向きに延伸するトラッキングまたは案内部材２０６４ｗを含む。図１２Ａ〜図１２Ｃを参照しながら述べた通り、基部は単体構造で、別個に保持部材が使用されていない場合もある。前述した通り、歯車部材２０３０の溝２０３２の中に、トラッキング部材２０６４が保持または配置されている。頭部２０５０は傾斜表面２０５６を備え、この傾斜表面に沿って、案内溝または細長い開口部２０５４が配置されている。シャフト２０２０が作動、振動、または回転すると、歯車部材２０３０も同様の動きを見せる。これを受けて、溝２０３２内でトラッキング部材２０６４が移動すると、基部２０６２が線状に変位する。基部２０６２が線状に変位した結果、第１剛毛支持体２０６０も線状に変位する。傾斜表面２０５６によって、この動きに対して垂直な動きを剛毛支持体２０６０に加えることができる。更に、案内溝２０５４の向きによって、第１剛毛支持体２０６０の移動方向に修正を加えることができる。
【００４４】
図１５Ｄ〜図１５Ｆに、往復駆動式シャフトを使って図２に示した動きを実現させるための好ましい実施形態である駆動機構を示す。図１５Ｄ〜図１５Ｆには、頸部２１４０及び頭部２１５０の付いた本体２０１０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＴが描かれている。頭部２１５０に沿って、第１剛毛支持体２１６０及び第２剛毛支持体２１７０が配置されている。第１剛毛支持体２１６０は、頭部２１５０の最端部２１５２の近くに配置されている。本体は、末端部２１２６を備えた往復駆動式シャフト２１２４を囲む。第１剛毛支持体２１６０には、基部２１６２及び保持部材２１６４が備わっている。保持部材２１６４は、シャフト２１２４の末端部２１２６に係合または固定されている。また、連結部材２１７６を使用して、シャフト２１２４の末端部２１２６を保持部材２１６４に固定または係合させる場合もある。頭部２１５０には傾斜表面２１５６が含まれている。この傾斜表面内には、案内溝または細長い開口部２０５４が画定されている。基部は、頭部上に位置決めできるようにまたは可動な状態で位置付けされている。また、基部は、案内溝の上方に置かれている。基部は単体構造で、別個に保持部材が使用されていない場合もある。歯ブラシを作動させると、シャフト２１２４が往復移動し、保持部材２１６４とシャフト２１２４の末端部２１２６とが連結しているため、基部２１６２が線状に変位する。傾斜表面２１５６によって、この動きに対して垂直な動きの要素を剛毛支持体２１６０に加えることができる。更に、案内溝２１５４によって、正確には、頭部２１５０の上向き表面に沿った方向によって、案内溝２１５４を向けることで第１剛毛支持体２０６０を望ましい方向に移動させることができる。
【００４５】
図７Ａ〜図７Ｂには、図２Ｄに示した動きを実現させるための機構が示されている。前述したように、その動きとは、第１剛毛支持体の「脈動型」運動である。以下に、図７Ａ〜７Ｄの機構についてより詳細に示す。
【００４６】
図１１Ａ〜図１１Ｇに、図２Ｅに示した動きを実現させるための好ましい実施形態である機構が２つ示されている。図１１Ａ〜１１Ｄには、回転または振動式シャフトを動力源とする機構が示されている。図１１Ｅ〜１１Ｇには、往復駆動式シャフトを動力源とする機構が示されている。具体的には、図１１Ａ〜１１Ｄには、頸部１２４０及び頭部１２５０の付いた本体１２１０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＫが描かれている。頭部１２５０に沿って、最先端にある、または第１の剛毛支持体１２６０及び第２の剛毛支持体１２７０が配置されている。第１剛毛支持体１２６０は、頭部１２５０の最端部１２５２の近くに配置されている。本体１２１０は、オフセット末端部１２２２を有する回転シャフト１２２０を囲む。第１剛毛支持体１２６０は、外側に延伸するアーム１２６４の付いた基部１２６２を有する。このアームによって、受容溝１２６６が画定される。シャフト１２２０のオフセット末端部１２２２は、第１剛毛支持体１２６０の基部１２６２の受容溝１２６６と係合しており、概ねこの受入溝１２６６内に配置されている。シャフト１２２０が回転すると、オフセット末端部１２２２によって、第１剛毛支持体１２６０が横に変位する。具体的には、第１剛毛支持体１２６０は、歯ブラシ頭部１２５０の長手方向軸と垂直な方向に最終的には移動する。すき間１２７６を頭部１２５０内に設けて、第１剛毛支持体１２６０が移動できるようにする。当然のことながら、シャフト１２２０が回転すると、第１剛毛支持体１２６０は、左右運動により横に移動する。頭部１２５０の上向き表面に沿って傾斜表面１２５４を設置することによって、歯ブラシ頭部の面に対してある角度を向いた方向に移動させることも可能である。この点については、図１１Ｃに最もわかりやすく示されている。つまり、シャフト１２２０が回転すると、剛毛支持体１２６０の左右運動が傾斜表面１２５４の斜面に沿って現われる。基部は、頭部上で傾斜表面と接触させて、位置決め可能であると共に及び可動に配置するのが好ましい。
【００４７】
図１１Ｅ〜図１１Ｇを参照しながら、図２Ｅに示した動きに対応する動きを実現させるための第２機構について説明する。具体的には、図１１Ｅ〜１１Ｇには、頸部１３４０及び頭部１３５０の付いた本体１３１０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＬが描かれている。第１剛毛支持体１３６０が、頭部１３５０の最端部１３５２の近くに配置されている。そして、第２剛毛支持体１３７０が、第１剛毛支持体１３６０に隣接して配置されている。本体１３１０は、オフセット末端部１３２６を有する往復駆動式シャフト１３２４を囲む。第１剛毛支持体１３６０には、下向きに延伸するアーム１３６４を有する基部１３６２が備わっている。このアームによって、受容溝１３６６が画定される。シャフト１３２４のオフセット末端部１３２６は、溝１３６６に係合しており、概ねこの溝１３６６内に配置されている。頭部１３５０によって、上向き傾斜表面１３５１が画定される。基部は、頭部上で傾斜表面と接触させて、位置決めできるように及び可動な状態で配置するのが好ましい。歯ブラシを作動させると、シャフト１３２４が往復移動するため、第１剛毛支持体１３６０が、頭部１３５０に沿って、傾斜表面１３５１の斜面と概ね平行な方向に平行移動または往復移動する。
【００４８】
図１６Ａ〜図１６Ｄに、図２Ｆに示した動作を実現させるための機構を示す。図１６Ａ及び図１６Ｂには、回転または振動力を備えたシャフトを使用して図２Ｆに示した動作を実現させる機構が示されている。また、図１６Ｃ及び図１６Ｄには、往復駆動式シャフトを使用して図２Ｆに示した動作を実現させる機構が示されている。具体的には、図１６Ａ及び図１６Ｂには、頸部２２４０及び頭部２２５０の付いた本体２２１０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＵが描かれている。頭部２２５０に沿って、最先端にある、または第１の剛毛支持体２２６０及び第２の剛毛支持体２２７０が配置されている。第１剛毛支持体２２６０は、頭部２２５０の最端部２２５２の近くに置かれている。本体２２１０は、回転または振動式シャフト２２２０を囲む。このドライブシャフトは末端部２２２２を有する。歯車部材２２３０が、シャフト２２２０の末端部２２２２に係合または固定されている。歯車部材２２３０によって、その歯車部材に沿った溝２２３２が画定される。第２剛毛支持体２２７０には、基部２２７２と、下向きに延伸するトラッキングまたは案内部材２２７６を有したプレート２２７４が備わっている。この基部は、頭部上に可動な状態で配置されており、頭部に対して位置決めできるようになっている。トラッキング部材２２７６は、歯車部材２２３０の溝２２３２内に配置または溝２２３２に係合されている。頭部２２５０は、第２剛毛支持体２２７０の概ね真下にある上向き表面に沿って配置された案内溝または細長い開口部２２５４を含む。歯ブラシが作動すると、シャフト２２２０が回転または振動し、これを受けて、歯車部材もシャフトと同様の動きを見せる。歯車部材２２３０が回転または振動すると、トラッキング部材２２７６が溝２２３２内で線状に移動する。トラッキング部材２２７６が線状に変位すると、第２剛毛支持体２２７０のプレート２２７４及び基部２２７２も同様に線状の変位を見せる。頭部２２５０に沿って画定された案内溝２２５４によって、第２剛毛支持体２２７０の動きに更に動きの要素を加えることができる。図１６Ａに示した図では、案内溝２２５４は曲線状なので、第２剛毛支持体２２７０の動作経路も曲線状になる。
【００４９】
図１６Ｃ及び図１６Ｄに、往復駆動式シャフトを使って図２Ｆに示した動きを実現させるための別の好ましい実施形態である駆動機構を示す。図１６Ｃ及び図１６Ｄには、本体２３１０、頸部２３４０、頭部２３５０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＶが描かれている。頭部２３５０に沿って、最先端にある、第１の剛毛支持体２３６０及び第２の剛毛支持体２３７０が配置されている。第２剛毛支持体は、基部２２７２と、下向きに延伸する案内部材２３７６を有するプレート２３７４を含む。この基部は、頭部上に可動な状態で配置されており、頭部に対して位置決めできるようになっている。案内部材２３７６は、シャフト２３２４の末端部２３２６に取り付けられているカップラー２２３０から延伸する係合部材２２３２に固定または係合されている。頭部２３５０によって、第２剛毛支持体２３７０の概ね真下にある案内溝または細長い開口部２３５４の位置が決まる。この案内溝により、第２剛毛支持体２３７０が、特定の望ましい動作経路に沿って動くようになる。歯ブラシの作動中、シャフト２３２４が往復移動するのを受けて、カップラー２３３０が線状に変位する。カップラー２３３０により、第２剛毛支持体２３７０のプレート２３７４及び基部２３７２も同様の動きを見せるようになる。頭部２３５０に画定される案内溝２３５４の向きと形によって、この往復運動に更に修正を加えることができる。
【００５０】
図２０Ａ〜図２０Ｄには、図２Ｇに示した動作を実現させるための機構が示されている。具体的には、図２０Ａ〜２０Ｄには、頸部３０４０及び頭部３０５０の付いた本体３０１０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＡＣが描かれている。頭部３０５０の内部には、内部案内部材３０５４が複数配置されている。この案内部材３０５４には、１つ以上のカム開口部３０５６が備わっている。ブラシＡＣは更に、第１剛毛支持体３０６０及び第２剛毛支持体３０７０を含む。第１剛毛支持体３０６０は、ブラシＡＣでの頭部３０５０の最端部３０５２の近くに配置されている。本体３０１０は通常、末端部３０２６を有する往復駆動式シャフト３０２４を囲む。第２剛毛支持体３０７０には、基部３０７２及び下向きに延伸する部材３０７４が含まれている。基部は、頭部上に位置決めできるようにまたは可動な状態で配置されている。横に延伸する複数の部材３０７６が、下向きに延伸する部材３０７４から外側に向かって横に延伸している。下向きに延伸する部材３０７４の最下方の領域には、動力タブ３０７８が配置されている。コネクタ３０８０という形を取っている結合機構によって、往復駆動式シャフト３０２４の末端部３０２６が、第２剛毛支持体３０７０の下向きに延伸する部材３０７４と係合しているのが好ましい。具体的には、コネクタ３０８０は、シャフト３０２４の末端部３０２６と係合すると共に、係合開口部３０８２を備えている。下向きに延伸する部材３０７４の動力タブ３０７８が、コネクタ３０８０の係合開口部３０８２と概ね係合するように延伸し、係合開口部３０８２内に配置されている。歯ブラシの作動中、往復駆動式シャフト３０２４が、本体３０１０の頸部３０４０内で往復運動を見せ、その往復運動がコネクタ３０８０に伝わる。そして、コネクタ３０８０が第２剛毛支持体３０７０と係合し、同様に、構成部品と概ね係合する。更に、開口部、正確には開口部３０５６の向きによって、第２剛毛支持体３０７０の動きを導き及び修正する。下向きに延伸する部材３０７４の横に延伸する部材３０７６が開口部３０５６の中に概ね収まる。
【００５１】
図１７Ａ〜図１７Ｇに、図２Ｈに示した動作を実現させるために使用される機構を２つ示す。具体的には、図１７Ａ〜１７Ｃには、回転または振動駆動式シャフトによって図２Ｈに示した動作を実現させるために使用される機構が示されている。図１７Ｄ〜１７Ｇには、往復駆動式シャフトによって図２Ｈに示した動作を実現させるために使用される機構が示されている。具体的には、図１７Ａ〜１７Ｃには、頸部２４４０及び頭部２４５０の付いた本体２４１０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＷが描かれている。頭部２４５０に沿って、最先端にある、または第１の剛毛支持体２４６０及び第２の剛毛支持体２４７０が配置されている。第１剛毛支持体２４６０は、頭部２４５０の最端部２４５２の隣りまたは近くに配置されている。本体２４０は、回転式シャフト２４２０を囲む。シャフト２４２０は、ねじ部材２４３０と係合している末端部２４２２を有している。ねじ部材２４３０が溝２４３２を画定する。第２剛毛支持体２４７０には、基部２４７２及びプレート２４７４が含まれている。この基部は、頭部上に可動な状態で配置されており、頭部に対して位置決めできるようになっている。案内部材２４７６が、プレート２４７４から下向きに延伸している。当然のことながら、この基部は単体構造で、別個にプレート部品が使用されていない場合もある。つまり、基部そのものに、下向きに延伸する案内部材が備わっている場合がある。案内部材２４７６は、ねじ部材２４３０によって画定される溝２４３２の内部に延伸している。頭部２４５０は、第２剛毛支持体の概ね真下に傾斜表面２４５６を備えており、更に、この頭部２４５０によって、案内溝または細長い開口部２４５４を画定する。歯ブラシの作動中、回転または振動式シャフト２４２０から、ねじ部材２４３０に回転または振動運動が伝わる。その動きを受けて、第２剛毛支持体２４７０のプレート２４７４及び基部２４７２が線状変位を見せる。頭部２４５０に沿って画定されている傾斜表面２４５６によって、この動きに垂直な要素が加わる。案内溝２４５４の向きによって、動きを更に湾曲させたり、他の動きの要素を加えたりすることができる。
【００５２】
図１７Ｄ〜図１７Ｇには、図２Ｈに示した動きを実現させるために使用される別の好ましい実施形態である機構が示されている。駆動列としては、第２剛毛支持体を駆動させるために往復駆動式シャフトが使用されている。具体的には、図１７Ｄ〜１７Ｇには、頸部２５４０及び頭部２５５０を有する本体２５１０を備えた、好ましい実施形態である歯ブラシＸが描かれている。頭部２５５０に沿って、最先端にある第１剛毛支持体２５６０及び第２剛毛支持体２５７０が配置されている。第２剛毛支持体には、基部２５７２と、下向きに延伸する案内部材２５７６を有するプレート２５７４が備わっている。この基部は、頭部上に位置決め可能であると共に可動に配置されている。基部は単体構造で、別個にプレート部品が使用されていない場合もある。つまり、基部に、下向きに延伸する案内部材が備わっている場合がある。頭部２５５０には、傾斜表面２５５６と、第２剛毛支持体２５７０の概ね真下にある上向き表面に沿って画定された案内溝または細長い開口部２５５４が含まれている。カップラー２５３０がシャフト２５２４に係合または固定されている。カップラーには、このカップラーから延伸する係合部材２５３２が含まれる。係合部材２５３２は、第２剛毛支持体２５７０のプレート２５７４から延伸する案内部材２５７６の中に収まり、この案内部材２５７６と係合している。図１７Ｇに示すように、下向きに延伸する１つ以上の突起部２５７３によって、基部２５７２がプレート２５７４と係合しているのが好ましい。この突起部２５７３は、プレート２５７４に画定されている開口部２５７５の中に収まる形で開口部２５７５に配置されている。歯ブラシの作動中、シャフト２５２４が往復移動するのを受けて、カップラー２５３０が同様の動きをする。そして、その動きを受けて、第２剛毛支持体２５７０のプレート２５７４及び基部２５７２が線状運動を見せる。傾斜表面２５５６によって、この動きに垂直な要素が加わる。案内溝２５５４を使用することで、更に動きを加えたり、経路を変更させたりすることができる。
【００５３】
図２Ｉに示した動きを実現させるための機構については後述する。図２Ｉでは、第２剛毛支持体が、非平面的な疑似的線状運動、つまり３次元運動を繰り返し見せる。図２２Ａ〜図２２Ｃに代表的な機構が示されている。
【００５４】
２つの剛毛支持体での動きの別種類の組合せでは、第１剛毛支持体が２次元の疑似的定期線状運動を見せると同時に、第２剛毛支持体が２次元または３次元の疑似的定期線状運動を見せる。
【００５５】
この第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面内、または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内で、いずれかのタイプの疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。また、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面と垂直な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある（つまり「脈動型」運動のような動きを見せる場合がある）。また、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面と平行または垂直な面とは異なる平面内で、疑似的線状運動を繰り返し見せることもある。更に、第１剛毛支持体は、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。第１剛毛支持体のこの動きは、非平面的、つまり３次元運動であるが、（ｉ）歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内、（ｉｉ）歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内、または（ｉｉｉ）歯ブラシ頭部の面また歯ブラシ頭部の面に垂直な面とは異なる平面内、に擬似的に延伸することにより特徴づけられる。
【００５６】
第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面内、または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内で、疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。また、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある（つまり「脈動型」運動のような動きを見せる場合がある）。また、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で、疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。また、第２剛毛支持体は、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。第２剛毛支持体のこの動きは、非平面的、つまり３次元運動であるが、（ｉ）歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内、（ｉｉ）歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内、または（ｉｉｉ）歯ブラシ頭部の面または歯ブラシ頭部の面に垂直な面とは異なる平面内、に擬似的に延伸することにより特徴づけられる。
そして、当然のことながら、この種類の動きの組合せでは、第２剛毛支持体のいずれかの動きと組合せて、第１剛毛支持体のいずれかの動きを使用することもできる。
【００５７】
図３は、本発明の別の好ましい実施形態である歯ブラシの正面図であり、この歯ブラシでは、剛毛支持体が、前述した通りの動きの組合せを見せる。図３には、頸部２４０及び頭部２５０の付いた本体２１０を有する歯ブラシＢが描かれている。頭部２５０上に、第１剛毛支持体２６０及び第２剛毛支持体２７０が配置されている。これから言及されるように、第１剛毛支持体２６０は、頭部２５０の最端部２５２に近接している。好ましい実施形態である歯ブラシＢの第１剛毛支持体２６０及び第２剛毛支持体２７０は、以下に示す様々な特定の動きを見せるように設定されている。
【００５８】
図３Ａ〜図３Ｄに、第１剛毛支持体２６０が見せる種々の動作を示す。図３Ａには、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内で疑似的線状運動を見せる第１剛毛支持体２６０が描かれている。図３Ｂには、図１に示したＹ面などのように歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる第１剛毛支持体２６０が描かれている。つまり、図３Ｂでは、本明細書で言うところの脈動型運動が描かれている。図３Ｃには、第１剛毛支持体２６０の別の動きが描かれている。この図では、第１剛毛支持体２６０は、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で疑似的線状運動を見せる。また、図３Ｄには第１剛毛支持体２６０の更に別の動きが描かれている。この図では、第１剛毛支持体２６０は、非平面的な疑似的線状運動、つまり３次元運動を繰り返し見せる。
【００５９】
図３Ｅ〜図３Ｈに、好ましい実施形態である歯ブラシＢでの第２剛毛支持体２７０の別のタイプの動きを示す。具体的には、図３Ｅには、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体２７０が描かれている。図３Ｆには、図１に示したＹ面などのように歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で疑似的直線運動を繰り返し見せる（つまり脈動型運動のような動きを見せる）第２剛毛支持体が描かれている。図３Ｇには、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体２７０が描かれている。図３Ｈには、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体２７０が描かれている。第２剛毛支持体２７０のこの動きは、３次元運動である。
【００６０】
好ましい実施形態である歯ブラシＢの形状を、第１剛毛支持体２６０が図３Ａ〜図３Ｅに示した動作のいずれかの動きを見せると同時に、第２剛毛支持体２７０が図３Ｅ〜３Ｈに示した動作のいずれかの動きを見せるように設定することができる。
【００６１】
図１２Ａ〜図１２Ｅに、図３Ａに示した動きを実現させるための好ましい実施形態である機構を２つ示す。具体的には、図１２Ａ〜１２Ｃには、回転または振動を備えたシャフトを使用してこの動きを実現させるための機構が示されている。また、図１２Ｄ〜１２Ｅには、往復駆動式シャフトを使用してこの動きを実現させるための機構が示されている。具体的には、図１２Ａ〜図１２Ｃには、本体１４１０、頸部１４４０、頭部１４５０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＭが描かれている。頭部１４５０に沿って、最先端にある、第１の剛毛支持体１４６０及び第２の剛毛支持体１４７０が配置されている。本体１４１０は、回転式ドライブシャフト１４２０を囲む及び収納する。このドライブシャフトは末端部１４２２を有する。末端部１４２２に沿って、ねじ歯車１４３０が係合している。ねじ歯車１４３０は溝１４３２を画定する。最先端部にある剛毛支持体には、基部１４６２、支持体プレート１４６３、及び支持体プレート１４６３から延伸するトラッキングまたは案内部材１４６４が含まれる。ねじ歯車１４３０は、シャフト１４２０の末端部１４２２に係合しており、第１剛毛支持体１４６０の支持体プレート１４６３の下方または概ね真下に位置するように配置されている。具体的には、ねじ歯車１４３０によって画定される溝１４３２内に、支持体プレート１４６３のトラッキング部材１６４６が配置されている。当然のことながら、基部が単体構造の部品で、支持体プレート１４６３がないままトラッキングまたは案内部材を内蔵している場合がある。シャフト１４２０が回転または振動すると、トラッキング部材１４６４は線状に変位し、ねじ歯車１４３０に沿って画定された溝１４３２の内部を通る。トラッキング部材１４６４が線状に変位すると、支持体プレート１４６３及び基部１４６２も線状の変位を見せる。基部１４６２が歯ブラシＭの末端部または頭部１４５０に沿って線状に往復移動すると、第１剛毛支持体１４５０が平行移動する。更に、頭部１４５０の上向き面に沿って画定された案内溝または細長い開口部１４５４によって、第１剛毛支持体１４６０の動作に修正が加わる。つまり、第１剛毛支持体１４６０は、案内溝１４５４の形状または構造に応じて、曲線上またはその他の望ましい経路上を移動することも可能である。
【００６２】
図１２Ｄ〜図１２Ｅに、往復動力を備えたシャフト１５２４によって図３Ａに示した動きを実現させるための好ましい実施形態である駆動機構を示す。図１２Ｄ〜図１２Ｅには、本体１５１０、頸部１５４０、頭部１５５０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＮが描かれている。頭部１５５０に沿って、最先端にある第１剛毛支持体１５６０及び第２剛毛支持体１５７０が配置されている。本体１５１０には、オフセット末端部１５２６を有する往復駆動式シャフト１５２４が収納されている。第１剛毛支持体１５６０は、下向きに延伸する保持または案内部材１５６４の付いた基部１５６２を有する。この基部は、頭部上に位置決め可能であると共に可動に配置される。保持部材１５６４は、基部１５６２から延伸する１つ以上の案内部材１５６６と係合している。案内部材１５６６は、頭部１５５０の上向き表面に画定された案内溝または細長い開口部１５５４を通って延伸している。当然のことながら、基部は単体構造で、別個に保持部材１５６４が使用されていない場合もある。つまり、基部そのものに、外方向に延伸する案内部材が備わっている場合がある。この案内部材は、頭部内に画定された開口部１５５４を通って突き出る。シャフト１５２４が動作または往復移動すると、シャフト１５２４のオフセット末端部１５２６と係合している保持部材１５６４が、頭部１５５０の内で線状に変位する。１つ以上の案内部材１５６６が保持部材１５６４と係合しているため、保持部材１５６４が線状に変位すると、基部１５６２も線状変位を見せる。更に、頭部１５５０に沿って画定された案内溝１５５４の形状によって、第１剛毛支持体１５６０の動作経路に修正や影響を加えることができる。
【００６３】
図１９Ａ〜図１９Ｇに、図３Ｂに示した動きを実現させるための好ましい実施形態である機構を２つ示す。図１９Ａ〜図１９Ｃには、回転または振動動力を備えたシャフトを使用して図３Ｂに示した動きを実現させる機構が示されている。また、図１９Ｄ〜図１９Ｇには、往復駆動式シャフトを使用してそのような動きを実現させるための機構が示されている。具体的には、図１９Ａ〜図１９Ｃには、本体２８１０、頸部２８４０、頭部２８５０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＡＡが描かれている。頭部２８５０に沿って、最先端にある、第１の剛毛支持体２８６０及び第２の剛毛支持体２８７０が配置されている。第１剛毛支持体２８６０は、頭部２８５０の最端部２８５２の近くに配置されている。本体２８１０は、回転または振動式シャフト２８２０を囲む。このシャフトは末端部２８２２を有する。末端部２８２２には、溝２８３２を画定するねじ歯車２８３０が係合している。第１剛毛支持体２８６０には、基部２８６２と下向きに延伸する部材２８６６が含まれている。基部は、頭部上に位置決め可能であると共に可動に配置される。横に延伸する複数の部材２８６４が、下向きに延伸する部材２８６６から外側に向かって横に延伸している。頭部２５８０の内部には、内部案内部材２８５４が１つ以上備わっている。この案内部材は、内部案内またはカム開口部２８５６を画定する。横に延伸する部材２８６４が１つ以上、案内部材２８５４内に画定された案内またはカム開口部２８５６内に延伸しているか、この案内またはカム開口部２８５６によって導入されるのが好ましい。連結部材２８８０及びコネクタ２８８８を備えた結合機構によって、ネジ歯車２８３０が、第１剛毛支持体２８６０の下向きに延伸する部材２８６６に係合している。具体的には、連結部材２８８０にはフォロア２８８２を含む、このフォロア２８８２が、ねじ歯車２８３０の溝２８３２内に収められている。更に、連結部材２８８０には、フォロア２８８２の反対側に位置する逆向きトレーリング部材２８８４が備わっている。コネクタ２８８８は、連結部材２８８０のトレーリング部材２８８４と係合している。また、図に示されているように、コネクタ２８８８は、第１剛毛支持体２８６０の下向きに延伸する部材２８６６と係合している。歯ブラシの作動中、回転式シャフト２８２０が回転または振動すると、ねじ歯車２８３０も回転または振動する。溝２８３２によって、往復動作が連結部材２８８０及びコネクタ２８８８に伝わる。そして、この動きは、第１剛毛支持体２８６０の下向きに延伸する部材２８６６にも伝わる。更に、頭部２８５０の内部領域に配置された案内開口部２８５６によって、第１剛毛支持体２８６０の動きが決まる。
【００６４】
図１９Ｄ〜図１９Ｇに、往復駆動式シャフトによって図３Ｂに示した動きを実現させるための別の好ましい実施形態である機構を示す。具体的には、頸部２９４０及び頭部２９５０の付いた本体２９１０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＡＢが描かれている。頭部２９５０に沿って、最先端にある第１剛毛支持体２９６０及び第２剛毛支持体２９７０が配置されている。第１剛毛支持体２９６０は、頭部２９５０の最端部２９５２の隣りまたは近くに配置されている。本体２９１０は、末端部２９２６を有する往復駆動式シャフト２９２４を収納している。第１剛毛支持体２９６０は、下向きに延伸する部材２９６６を有する基部２９６２を含む。基部は、頭部上に位置決め可能であると共に可動に配置される。横に延伸する複数の部材２９６４が、下向きに延伸する部材２９６６から外側に向かって横に延伸している。頭部２９５０内には、内部案内部材２９５４が複数画定されている。この内部案内部材は、第１剛毛支持体２９６０の動きを導くためのカム開口部２９５６を画定する。具体的には、横に延伸する部材２９６４が１つ以上、開口部２９５６内に延伸し、開口部２９５６と係合していることがわかる。コネクタ２９８０という形を取っている結合機構によって、往復駆動式シャフト２９２４の末端部が下向きに延伸する部材２９６６と係合しているのが好ましい。コネクタ２９８０の一端は、下向きに延伸する部材２９６６に画定された係合開口部２９６８に固定されている。歯ブラシの作動中、シャフト２９２４が往復移動すると、コネクタ２９８０及び第１剛毛支持体２９６０の下向きに延伸する部材２９６６が、頭部２９５０内で往復移動する。更に、案内部材２９５４に画定された開口部２９５６の構造によって、この動きに修正が加わる。
【００６５】
図１３Ａ〜図１３Ｆに、図３Ｃに示した動きを実現させるための好ましい実施形態である機構を２つ示す。図１３Ａ〜図１３Ｃには、回転または振動式シャフトによって図３Ｃに示した動きを実現させるための駆動列が示されている。図１３Ｄ〜図１３Ｆには、往復動力を備えたシャフトによって図３Ｃに示した動きを実現させるために使用される機構が示されている。具体的には、図１３Ａ〜図１３Ｃには、本体１６１０、頸部１６４０、頭部１６５０を有する、好ましい実施形態である歯ブラシＯが描かれている。頭部１６５０に沿って、最先端にある第１剛毛支持体１６６０及び第２剛毛支持体１６７０が配置されている。第１剛毛支持体１６６０は、頭部１６５０の最端部１６５２の近くに配置されている。本体１６１０は、回転または振動式シャフト１６２０を囲む。このシャフトは末端部１６２２を有する。歯車部材１６３０が、シャフト１６２０の末端部１６２２に係合または固定されている。歯車部材１６３０は、本明細書に非常に詳細に述べる通り、溝１６３２を備えている。この溝１６３２には、トラッキングまたは案内部材１６６６が収まるように適用されている。第１剛毛支持体１６６０には、基部１６６２と、基部１６６２と係合しているプレート１６６４が含まれる。プレート１６６４の底部から、トラッキングまたは案内部材１６６６が延伸している。前述したように、トラッキング部材１６６６は、歯車部材１６３０の溝１６３２内に収まり、溝１６３２と概ね係合している。図１２Ａ〜図１２Ｃを参照しながら述べた通り、基部は単体構造で、プレート部材が使用されていない場合もある。また、頭部１６５０の上向き表面に沿って、傾斜表面１６５４が示されている。シャフト１６２０が回転または振動すると、歯車部材１６３０が同じように回転または振動する。この動きを受けて、トラッキング部材１６６６及びプレート１６６４が線状に変位する。そして更に、第１剛毛支持体１６６０の基部１６６２が線状に変位する。頭部１６５０の上向き表面に沿って画定された傾斜表面１６５４により、第１剛毛支持体１６６０の動きに垂直な要素が加わる。また、案内溝または伸長型開口部１６５６を設けて、剛毛支持体１６６０に更に多彩な動きを加える場合もある。例えば、案内溝１６５６の形状を曲線状またはアーチ状にすると、第１剛毛支持体１６６０の動作経路も曲線状またはアーチ状になる。
【００６６】
図１３Ｄ〜図１３Ｆに、本発明の好ましい実施形態である歯ブラシＰを示す。好ましい実施形態である歯ブラシＰでは、第１剛毛支持体が図３Ｃで上述した動きを見せるように、往復駆動式シャフトを使用した駆動機構を含んでいる。歯ブラシＰには、頸部１７４０及び頭部１７５０を有する本体１７１０を含む。頭部１７５０に沿って、最先端にある第１剛毛支持体１７６０及び第２剛毛支持体１７７０が配置されている。本体１７１０には、末端部１７２６を有する往復駆動式シャフト１７２４が収納されている。第１剛毛支持体１７６０には、基部１７６２及びプレート１７６４が含まれている。このプレートにはカップラー部品１７６６が備わっており、このカップラー部品は、シャフト１７２４の末端部１７２６と係合している。当然のことながら、この基部は単体構造で、別個にプレート部品が使用されていない場合もある。頭部１７５０の上向き表面には傾斜表面１７５４が備わっており、更に、案内溝または伸長型開口部１７５６を画定する。この案内溝または伸長型開口部は、概ねすべての望ましい形状を取ることができる。基部は、頭部上に位置決め可能であると共に可動に配置される。また、基部は、案内溝１７５６の上方に配置されている。図１３Ｄ〜図１３Ｆでは、案内溝１７５６は曲線状の溝として描かれている。シャフト１７２４が動作または往復移動すると、カップラー１７６６及びプレート１７６４が、歯ブラシＰの頭部１７５０内で線状に変位する。そして、プレート１７６４の動きを受けて、基部１７６２及び剛毛支持体１７６０が線状に移動する。傾斜表面１７５４によって、第１剛毛支持体１７６０の動きに垂直な要素が加わり、更に、案内溝１７５６の形状によって、第１剛毛支持体１７６０の動作経路に修正が加わる。
【００６７】
図３Ｄに示した動きを実現させるための機構については後述する。図３Ｄでは、第１剛毛支持体が非平面的な疑似的線状運動、つまり３次元運動を繰り返し見せる。図２１Ａ〜図２１Ｃに、代表的な機構が示されている。
【００６８】
前述の図１６Ａ〜図１６Ｄに、図３Ｅに示した動きを実現させるための機構が示されている。図３Ｅでは第２剛毛支持体の動きが示されており、この動きは、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内で疑似的線状運動をとる。
【００６９】
前述の図２０Ａ〜図２０Ｄに、図３Ｆに示した動きを実現させるための機構が示されている。図３Ｆでは、第２剛毛支持体が、歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる（つまり「脈動型」運動のような動きを見せる）。
【００７０】
前述の図１７Ａ〜１７Ｇに、図３Ｇに示した動きを実現させるための機構が示されている。図３Ｇでは、第２剛毛支持体が、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる。
【００７１】
図３Ｈに示した動きを実現させるための機構については後述する。この動きは、第２剛毛支持体が、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる。この動きは３次元運動である。図２２Ａ〜図２２Ｃに、代表的な機構が示されている。
【００７２】
２つの剛毛支持体での動きの別種類の組合せでは、第１剛毛支持体が３次元の疑似的定期線状運動を見せると同時に、第２剛毛支持体が２次元または３次元の疑似的定期線状運動を見せる。
【００７３】
この第１剛毛支持体は、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。第１剛毛支持体のこの動きは、非平面的、つまり３次元運動であるが、（ｉ）歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部に概ね平行な平面内、（ｉｉ）歯ブラシ頭部の面と垂直な平面内、または（ｉｉｉ）歯ブラシ頭部の面または歯ブラシ頭部の面に垂直な面とは異なる平面内、擬似的に延伸することにより特徴づけられる。
【００７４】
一方、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。また、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある（つまり「脈動型」運動のような動きを見せる場合がある）。また、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で、疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。また、第２剛毛支持体は、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。第２剛毛支持体のこの動きは、非平面的、つまり３次元運動であるが、（ｉ）歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内、（ｉｉ）歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内、または（ｉｉｉ）歯ブラシ頭部の面または歯ブラシ頭部の面に垂直な面とは異なる平面内、に疑似的に延伸することにより特徴づけられる。
第１剛毛支持体のいずれの動きも、第２剛毛支持体のいずれの動きと組合せて使用することができる。
【００７５】
図４に、本発明の別の好ましい実施形態である歯ブラシＣを示す。この図では、剛毛支持体が前述した通りの動きの組合せを示す。歯ブラシＣは、頸部３４０及び頭部３５０を有する本体３１０から構成されている。頭部３５０に沿って、第１剛毛支持体３６０及び第２剛毛支持体３７０が配置されている。以下に述べる通り、第１剛毛支持体３６０は、頭部３５０の最端部３５２に近接している。第１剛毛支持体３６０及び第２剛毛支持体３７０は、以下に述べる動作を様々に組合せた動きを見せる。
【００７６】
図４Ａには、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる第１剛毛支持体３６０が描かれている。換言すると、第１剛毛支持体３６０は、３次元の疑似的線状運動を見せる。
【００７７】
図４Ｂ〜図４Ｅに、第２剛毛支持体３７０の動きを示す。図４Ｂには、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面と概ね平行な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体３７０が描かれている。図４Ｃには、図１に示したＹ面などのように歯ブラシ頭部の面に垂直な平面で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体３７０が描かれている。図４Ｃには、脈動型運動のような動きが示されている。図４Ｄには、歯ブラシ頭部Ｃの面に平行または垂直な面とは異なる平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体３７０が描かれている。図４Ｅには、非平面的な疑似的線状運動、つまり３次元運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体３７０が描かれている。
【００７８】
好ましい実施形態である歯ブラシＣの形状を第１剛毛支持体３６０が図４Ａなどに示した動作を見せると同時に、第２剛毛支持体３７０が図４Ｂ〜４Ｅに示した動作のいずれかの動きを見せるように設定することができる。
【００７９】
図４Ａに示した動きを実現させるための機構については後述する。この動きは、第１剛毛支持体が非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる。つまり、この動きは３次元運動である。図２１Ａ〜図２１Ｃに、代表的な機構が示されている。
【００８０】
前述の図１６Ａ〜図１６Ｄに、図４Ｂに示した動きを実現させるための機構が示されている。この動きは、、第２剛毛支持体が、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内で疑似的線状運動を繰り返し示す。
【００８１】
前述の図２０Ａ〜図２０Ｄに、図４Ｃに示した動きを実現させるための機構が示されている。この動き、第２剛毛支持体が、歯ブラシ頭部の面に概ね垂直な平面で疑似的線状運動を、つまり、脈動型運動に近い動きを繰り返し示す。
【００８２】
図１７Ａ〜図１７Ｇに、図４Ｄに示した動きを実現させるための機構が示されている。この動きは、第２剛毛支持体が、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる。
【００８３】
図４Ｅに示した動きを実現させるための機構については後述する。この動きでは、第２剛毛支持体が、非平面的な疑似的線状運動、つまり３次元運動を繰り返し見せる。図２２Ａ〜図２２Ｃに、代表的な機構が示されている。
【００８４】
また、別種類の動きの組合せでは、第１剛毛支持体が曲線的な動きを見せると同時に、第２剛毛支持体が２次元または３次元の動きを見せる。具体的には、この種類の動きでは、第１剛毛支持体が２次元の定期曲線運動を見せると同時に、第２剛毛支持体が２次元または３次元の疑似的定期線状運動を見せる。
【００８５】
この第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に平行な平面内で曲線反復運動を見せる場合がある。また、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面と垂直な面内で曲線反復運動を見せる場合がある。また、第１剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に垂直な面とは異なる平面内で曲線反復運動を見せる場合がある。
【００８６】
第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に平行な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。また、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある（つまり「脈動型」運動のような動きを見せる場合がある）。また、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で、疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。また、第２剛毛支持体は、非平面的な疑似的線状運動を繰り返し見せる場合がある。第２剛毛支持体のこの動きは、非平面的、つまり３次元運動であるが、（ｉ）歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内、（ｉｉ）歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内、または（ｉｉｉ）歯ブラシ頭部の面または歯ブラシ頭部の面に垂直な面とは異なる平面内、に疑似的に延伸することにより特徴づけられる。
【００８７】
既に述べた通り、第１剛毛支持体と第２剛毛支持体との間での動きの任意の組合せ及び全ての組合せが考えられる。
【００８８】
図５に、本発明の別の好ましい実施形態である歯ブラシＤを示す。この図では、前述した通りの剛毛支持体での動きの組合せを提示する。歯ブラシＤは、頸部４４０及び頭部４５０を有する本体４１０から構成されている。頭部４５０に沿って、第１剛毛支持体４６０及び第２剛毛支持体４７０が配置されている。第１剛毛支持体４６０は、歯ブラシＤの最端部４５２に近接して配置されている。第１剛毛支持体４６０及び第２剛毛支持体４７０は、以下に述べる様々な動作を組合せた動きを見せる。
【００８９】
図５Ａ〜図５Ｃに、第１剛毛支持体４６０が見せる特定の動きが示されている。具体的には、図５Ａには、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に平行な平面内で反復曲線運動を見せる第１剛毛支持体４６０が描かれている。図５Ｂには、図１に示したＹ面などのように歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で反復曲線運動を見せる第１剛毛支持体４６０が描かれている。図５Ｃには、歯ブラシ頭部の面または歯ブラシ頭部の面に垂直な面とは異なる平面内で反復曲線運動を見せる第１剛毛支持体４６０が描かれている。
【００９０】
図５Ｄ〜図５Ｇに、第２剛毛支持体４７０が見せる様々な動きが示されている。具体的には、図５Ｄには、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に平行な平面内で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体４７０が描かれている。図５Ｅには、図１に示したＹ面などのような歯ブラシ頭部の面と垂直な平面で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体４７０が描かれている。図５Ｅでは、本明細書で言うところの脈動型運動のような、第２剛毛支持体４７０の動きが示されている。図５Ｆには、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面で疑似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体４７０が描かれている。図５Ｇには、３次元運動を見せる第２剛毛支持体４７０が描かれている。
【００９１】
１剛毛支持体４６０が図５Ａ〜５Ｃに示したような動きを見せると同時に、第２剛毛支持体４７０が図５Ｄ〜５Ｇに示したような動きを見せるように、好ましい実施形態である歯ブラシＤの形状を設定する場合がある。
【００９２】
前述の図１２Ａ〜図１２Ｅに、図５Ａに示した動きを実現させるための機構が示されている。この動きでは、第１剛毛支持体が、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に平行な平面内で反復曲線運動を見せる。
【００９３】
図１０Ａ〜図１０Ｅは、図５Ｂに示した歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内での第１剛毛支持体の反復曲線運動を実現するのに利用する、２つの好ましい実施形態の機構を示す。具体的には、図１０Ａ〜図１０Ｃは、回転軸または振動シャフトからかかる運動を提供する機構を示す。図１０Ｄ〜図１０Ｅは、往復運動軸からかかる運動を提供する機構を示す。図１０Ａ〜図１０Ｃは、頸部１０４０及び頭部１０５０を含む本体１０１０を有する好ましい実施形態の歯ブラシＩを示す。頭部１０５０に沿って第１または最端剛毛支持体１０６０及び第２剛毛支持体１０７０が配置される。、第１剛毛支持体１０６０は、理解されるように、頭部１０５０の最端部１０５２に近接して配置される。歯ブラシＩの本体１０１０は、回転または振動シャフト１０２０を囲む。軸１０２０は、偏り端１０２２を含む。第１剛毛支持体１０６０は、２つの横方向に延伸する旋回部材１０６４を有する連接可能基部１０６２を含む。好ましくは、基部は、枢軸的に頭部に固定されると共に頭部に対して位置決め可能である。基部１０６２はまた、シャフト１０２０の偏り端１０２２を受容するように向いた、横方向に延伸する受容溝１０６６を含む。基部１０６２は、旋回部材１０６４がそれぞれ頭部１０５０の側面に沿って画定された開口部１０５４に受容されるよう頭部１０５０内に位置決めされる。そして、軸１０２０の偏り端１０２２は、剛毛支持体１０６０の基部１０６２の受容溝１０６６に配置されると共に概ねこれと係合する。１つ以上の隙間１０８０を第１剛毛支持体１０６０周辺に配置することにより、第１剛毛支持体１０６０は動くようになる。動作中、軸１０２０の回転または振動時に、偏り端１０２２の相対的な位置が変化すると、旋回部材１０６４の周辺で剛毛支持体１０６０は変位する。
【００９４】
図１０Ｄ〜図１０Ｅは、往復運動シャフトの使用により、図５Ｂに示した歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内での反復曲線運動を提供する２つの好ましい実施形態の機構を示す。具体的には、これらの図は、頸部１１４０及び頭部１１５０を有する本体１１１０を備えた好ましい実施形態の歯ブラシＪを示す。頭部１１５０に沿って、最端または第１剛毛支持体１１６０及び第２剛毛支持体１１７０が配置される。本体１１１０は、往復運動軸１１２４を囲むかまたは収納する。軸１１２４は、偏り端１１２６を備える。第１剛毛支持体１１６０は、そこから頭部１１５０の内部に下方延伸するアーム１１６２を有する基部１１６６を含む。好ましくは、基部は、枢軸的に頭部に固定されると共にこれに対して位置決めされる。また、それぞれが頭部１１５０に画定された開口部１１５４と係合する２つの横方向延伸旋回部材１１６４が配置される。第１剛毛支持体１１６０は一般に、頭部１１５０の最端部１１５２に近接または接近して位置決めされる。動作中及びシャフト１１２４による往復運動時には、第１剛毛支持体１１６０の基部１１６６は旋回部材１１６４を中心に旋回する。
【００９５】
図１８Ａ〜図１８Ｇは、図５Ｃに示した運動を実現するための好ましい機構を示す。具体的には、図１８Ａ〜図１８Ｃは、回転軸または振動シャフトからかかる運動を実現する機構を示す。図１８Ｄ〜図１８Ｇは、往復運動軸を使用してかかる運動を実現する好ましい機構を示す。具体的には、図１８Ａ〜図１８Ｃは、頸部２６４０及び頭部２６５０を有する本体２６１０を備えた好ましい実施形態の歯ブラシＹを示す。頭部２６５０の最端部に沿って、第１最端剛毛支持体２６６０及びそれと並ぶ第２剛毛支持体２６７０が配置される。本体２６１０は、ねじ歯車２６３０が取り付けられる末端部２６２２を有する回転または振動軸２６２０を囲むかまたは収納する。頭部２６５０の上向き面に沿って、湾曲及び内側に凹んだ受容領域または表面２６５６が画定される。細長い開口部２６５４が、湾曲受容表面２６５６の内部及びこれに沿って画定される。第１最端剛毛支持体２６６０は、湾曲受容表面２６５６の内部に概ね配置される。第１剛毛支持体２６６０は、開口部２６５４から延伸する下方延伸案内部材２６６４を有する基部２６６２を含む。結合機構２６８０は、ねじ歯車２６３０と第１剛毛支持体２６６０の案内部材２６６４との間で接続する及び係合をもたらす。具体的に、結合機構２６８０は、ねじ歯車２６３０の溝２６３２内部に受容されるフォロア２６８４を含む。結合機構２６８０の反対の端部には、受容溝２６８２が配置される。受容溝２６８２は、第１最端剛毛支持体２６６０の基部２６６２の案内部材２６６４を受容すると共にこれと係合する。軸２６２０の回転または振動時に、ねじ歯車２６３０は同様に回転または振動する。溝２６３２の向きが結合機構２６８０の線状変位を引き起こす。受容溝２６８２が動くと、第１剛毛支持体２６６０の案内部材２６６４も同様に動く。頭部２６５０に沿って画定される開口部２６５４の向き及び形状は、更に、第１剛毛支持体２６６０に対して所望の運動を付与する。
【００９６】
図１８Ｄ〜図１８Ｇは、往復運動シャフトを使用した、図５Ｃに示す運動を付与する好ましい実施形態の機構を示す。具体的には、図１８Ｄ〜図１８Ｇは、頸部２７４０及び頭部２７５０を備えた本体２７１０を有する好ましい実施形態の歯ブラシＺを示す。頭部２７５０に沿って、第１剛毛支持体２７６０及び第２剛毛支持体２７７０が配置される。第１剛毛支持体２７６０は、頭部２７５０の最端部２７５２に隣接または近接する。本体２７１０は、末端部２７２６を有する往復運動軸２７２４を囲むかまたは収容する。第１剛毛支持体２７６０は、１つ以上の取付け部材２７６５を備えた基部２７６２を含む。頭部２７５０は、内部に細長い開口２７５４部が画定される内側に湾曲した受容領域または表面２７５６を含む。記載した取付け部材２７６５は、開口部２７５４から延伸し、案内部材２７６６と係合する。頭部２７５０はまた、第１端部２７８２及び反対の第２端部２７８４を有するコネクタ２７８０を収容する。第１端部２７８２は、シャフト２７２４の末端部２７２６と係合する。コネクタ２７８０の第２端部は、案内部材２７６６と係合する受容溝２７８６を含む。基部は、頭部上に位置決め可能であると共に可動に配置される。基部は、案内溝上に位置決めされる。基部は単体構造で、別個に保持部材構成要素が使用されていない場合もある。動作中に軸２７２４が往復運動すると、その運動はコネクタ２７８０に付与される。往復運動は更に、コネクタ２７８０の受容溝２７８６との係合により案内部材２７６６に付与される。この運動は更に、頭部２７５０の受容面２７５６に画定される開口部２７５４の配置及び向きにより変更する。従って、第１剛毛支持体２７６０は記載した運動で動く。
【００９７】
前述した図１６Ａ〜図１６Ｄは、図５Ｄに示す運動を実現する機構を示す。この運動は、歯ブラシ頭部の平面内、またはこれに平行な平面内において擬似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体の動きである。
【００９８】
前述した図２０Ａ〜図２０Ｄは、図５Ｅに示す運動を実現する機構を示す。これは、脈動型運動に近いかまたは類似する第２剛毛支持体の動きである。
【００９９】
前述した図１７Ａ〜図１７Ｇは、図５Ｆに示す運動を実現する機構を示す。これは、歯ブラシ頭部の面に平行またはこれに垂直な面とは異なる平面において擬似的線状運動を繰り返し見せる第２剛毛支持体の動きである。
【０１００】
図５Ｇに示す運動を実現する機構を本明細書において後述する。これは、３次元運動を行う第２剛毛支持体の動きである。図２２Ａ〜図２２Ｃは代表的な機構を示す。
【０１０１】
２つの剛毛支持体での別種類の動きの組合せでは、第１剛毛支持体が、第２剛毛支持体による２次元または３次元の定期擬似的線状運動と組合せた３次元の定期曲線運動を行うものがある。
【０１０２】
第１剛毛支持体は、性質上、曲線状で非平面的な運動を繰り返す。第１剛毛支持体の運動は、非平面なことから３次元的であるが、（ｉ）歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部に平行な平面内、（ｉｉ）歯ブラシ頭部の面に垂直である平面内、または（ｉｉｉ）歯ブラシ頭部の面または歯ブラシ頭部に垂直な面とは異なる平面内、に擬似的に延伸することにより特徴づけられる。
【０１０３】
第２剛毛支持体は、本質的に線状であり、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内で運動を繰り返す。第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で擬似的線状運動を繰り返す（つまり、これにより第２剛毛支持体の運動は「脈動型」に近づく）。或いは、第２剛毛支持体は、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で擬似的線状運動を繰り返す。また、第２剛毛支持体は、擬似的線状且つ非平面的な運動を繰り返す（従って、第２剛毛支持体の運動は３次元であることを示す）。第２剛毛支持体の運動は、非平面的であるが、（ｉ）歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に平行な平面内、（ｉｉ）歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内、または（ｉｉｉ）歯ブラシ頭部の面または歯ブラシ頭部に垂直な面とは異なる平面内、に擬似的に延伸することにより特徴づけられる。
この場合にも、第１剛毛支持体と第２剛毛支持体との間での動きの任意の組合せ及び全ての組合せが考えられる。
【０１０４】
図６は、本発明による剛毛支持体の前述した運動の組合せを提供する好ましい実施形態の歯ブラシＥの頭部の正面図を示す。歯ブラシＥは、頸部５４０及び頭部５５０を有する本体５１０を備える。第１剛毛支持体５６０及び第２剛毛支持体５７０が頭部５５０上に配置される。第１剛毛支持体５６０は、頭部５５０の最端部５５２に位置決めされるかまたはそれに近接して配置される。本明細書で説明するように、第１剛毛支持体５６０及び第２剛毛支持体５７０は、以下のように様々な運動を行う。
【０１０５】
図６Ａは、性質上曲線状で非平面的な運動を繰り返す第１剛毛支持体５６０を示す。すなわち、第１剛毛支持体５６０は３次元的運動を行う。図６Ｂは、本質的に線状で、歯ブラシ頭部の面内または歯ブラシ頭部の面に概ね平行な平面内で運動を繰り返す第２剛毛支持体５７０を示す。図６Ｃは、図１に示すＹ面のように、歯ブラシ頭部の面に垂直な平面において擬似的線状運動を繰り返す第２剛毛支持体５７０を示す。また、図６Ｃは、本明細書に記載した、脈動型運動に似た運動を行う第２剛毛支持体５７０を示す。図６Ｄは、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面において擬似的線状運動を繰り返す第２剛毛支持体５７０を示す。また、図６Ｅは、３次元運動を行う第２剛毛支持体５７０を示す。
【０１０６】
第１剛毛支持体５６０が図６Ｂ〜図６Ｅで示したいずれかの運動を行う第２剛毛支持体５７０と共に図６Ａに示したような運動を行うよう、好ましい実施形態の歯ブラシＥは構成される。
【０１０７】
図６Ａに示した運動を実現する機構を本明細書において以下に記載する。これは、性質上曲線状で非平面的な運動を繰り返す第１剛毛支持体の運動である。すなわち、この運動は３次元的である。図２１Ａ〜図２１Ｃは代表的な機構である。
【０１０８】
前述した図１６Ａ〜図１６Ｄは、図６Ｂに示した運動を実現する機構を示す。これは、擬似的に線状で、歯ブラシ頭部の面またはこれに平行な平面内で運動を繰り返す第２剛毛支持体の運動である。
【０１０９】
前述した図２０Ａ〜図２０Ｄは、図６Ｃに示す運動を実現する機構を示す。これは、歯ブラシ頭部の面に垂直な平面内で擬似的線状運動を繰り返す第２剛毛支持体の運動である。
【０１１０】
前述した図１７Ａ〜図１７Ｇは、図６Ｄに示した運動を実現する機構を示す。これは、歯ブラシ頭部の面に平行または垂直な面とは異なる平面内で擬似的線状運動を繰り返す第２剛毛支持体の運動である。
【０１１１】
図６Ｅに示す運動を実現する機構を本明細書において以下に記載する。これは、３次元運動を行う第２剛毛支持体の運動である。
【０１１２】
具体的には、可動な電動剛毛支持体の好ましい構造及び配置は以下の通りである。第２剛毛支持体を第１剛毛支持体に隣接して配置する。第２剛毛支持体を第１剛毛支持体の直近に配置することは望ましいが、第１及び第２剛毛支持体間に間隙を設けることも考えられる。更に、第１及び第２剛毛支持体間の間隙を、歯ブラシ端部の一部を形成する（図示しない）固定または静止した第３剛毛支持体に埋め込まれる静止剛毛で充填することも可能である。更に、第１剛毛支持体は歯ブラシの末端部に隣接して記載されているが、第２剛毛支持体を歯ブラシの末端部に隣接して配置し、本明細書に記載したのと同じ方法で駆動することができる。
【０１１３】
本発明の実施形態では、簡略化のために、剛毛支持体の長手方向軸線と表面に概ね垂直な方向に延伸する剛毛を示したが、剛毛を第１及び／または第２剛毛支持体を完成させ、或いは更に強化するために異なる配置にすることが考えられる。すなわち、いくつかのまたは全ての剛毛は、剛毛支持体の表面に対して鋭角を形成する方向に延伸する、及びハンドルに向かってまたはそれから離れる方向に延伸することも可能である。他の実施形態では、いくつかの剛毛が他の方向において頭部から外方向に離れて延伸することも可能で、この場合でも剛毛支持体の表面に対して鋭角を形成する。その内容が本明細書に参照により組み込まれる米国特許第３３０，２８６及び４３４，５６３号に記載されているような、マッサージ剛毛または高さの異なる剛毛を使用することもできる。使用に適したその他の好ましい剛毛の配置の一部または全容が示される米国特許第６，００６，３９４号、第４，０８１，８７６号、第５，０４６，２１３号、第５，３３５，３８９号、第５，３９２，４８３号，第５，４４６，９４０号、第４，８９４，８８０号及び国際公開公報第ＷＯ９９／２３９１０号に記載され、その内容を本明細書に参照により組み込む。
【０１１４】
様々な駆動機構が本明細書で記載される好ましい実施形態で利用することもできる。記載したように、動力を備えた回転出力、または往復運動または振動出力を供給する駆動機構が好ましい。例えば、その内容が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第５，６１７，６０３号、第５，８５０，６０３号、第５，９７４，６１５号、第６，０３２，３１３号、第５，５０４，９５９号、第５，５２４，３１２号、第５，６２５，９１６号、第５，７３２，４３２号、第５，０７０，５６７号、第５，１７０，５２５号、第５，４１６，９４２号、第３，５８８，９３６号、第５，８６７，８５６号及び第４，３９７，０５５号は、好適なその他のモータ及び回転または振動ドライブシャフト配置を開示する。更に、その内容が本明細書に参照により組み込まれる、２００１年１２月２１日出願の米国特許出願番号１０／０２７，５９４及び２００１年１１月６日出願の０９／９９３，１６７号に開示される駆動機構を使用することも可能である。更に、その内容が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第５，６１７，６０１号及び第５，４３５，０３２号の任意のまたは全ての態様が本明細書に記載される歯ブラシに利用することもできる。
【０１１５】
脈動型運動、または図１に関するＹ面における運動を与える好ましい実施形態を図７Ａ〜図７Ｄに示す。この機構は、電動モータの出力からなどの回転運動を、歯ブラシ頭部の面に垂直な方向における往復または略線状運動に変換する。図７Ａ及び７Ｂを参照すると、好ましい実施形態の歯ブラシＦの一部が示されている。この図は、第１剛毛支持体６６０及び頸部６４０に近接する頭部６５０に沿って配置される第２剛毛支持体６７０を示す。回転シャフト６０２を含む駆動機構の一部が頸部６４０内に延伸する。シャフト６０２は本体または歯ブラシのハンドルに配置される（図示しない）電動モータにより動力を備えられるかまたは駆動されることは理解されるであろう。駆動機構はまた、シャフト６０２の長手方向軸線からずれるクランク部６０６を含む。シャフト６０２は、支持体６０４により歯ブラシＦの末端部で回転可能に支持される。
【０１１６】
当然のことながら、第１剛毛支持体６６０及び第２剛毛支持体６７０のいずれかまたはその両方は、図７Ａ〜図７Ｄに示す機構により駆動される。ただし、本発明の解説を目的としてこの図では駆動される第１剛毛支持体６６０のみを示す。剛毛支持体６６０の基部または底面に沿ってプレート６１０が示される。プレート６１０は、結合部材６０８によりクランク部６０６に接続される。図７Ａは、第１剛毛支持体６６０が外方向に付勢されると共に頭部６５０から概ね離れた、ある位置にある機構を示し、図７Ｂは、剛毛支持体６６０が頭部６５０に向けてまたはこれに部分的に後退する、その他の位置を示す。図７Ｃ及び図７Ｄは、機構及び剛毛支持体６６０に対するその位置を詳細に示す断面図を表す。図７Ｃは、図７Ａの線７Ｃ−７Ｃに沿って切り取った頭部６５０の断面図である。図７Ｃは、第１剛毛支持体６６０が歯ブラシＦの頭部６５０から外方向に延伸する場合のクランク部６０６及び基部６１０の向きを示す。図７Ｄはまた、図７Ｂの線７Ｄ−７Ｄに沿って切り取った断面図である。図７Ｄは、剛毛支持体６６０が頭部６５０に向けて引き出される場合のクランク部６０６及び基部６１０の向きを示す。シャフト６０２が回転するにつれてプレート６１０及び剛毛支持体６６０が往復運動する溝を用意するために、プレート６１０に沿って延伸する案内部材６４８を備えることが望ましい。
【０１１７】
１つ以上の剛毛支持体に運動を与えるその他の好ましい機構は、本明細書に参照により組み込まれる、２００２年３月４日出願の仮出願第６０／３６１，６２５号に記載される。この機構は「左右」運動を剛毛支持体に与える。図１を参照すると、このような運動により、剛毛支持体６０及び７０のいずれかまたはその両方が歯ブラシ頭部の面内、例えばＸ面内で、または歯ブラシ頭部に平行な平面内で、及び歯ブラシの長手方向軸線に概ね垂直な方向で往復運動する。
【０１１８】
具体的には、「左右」運動を実現する代表的な駆動機構は以下の通りである。図８Ａ及び図８Ｂを参照すると、好ましい実施形態の歯ブラシＧが示される。第１剛毛支持体７６０は、剛毛支持体７５０のスロット７０２に可動に取り付けられ、ドライブシャフト７４５上に含まれるカム７５５によりスロット７０２内を往復運動または平行移動、横方向運動で駆動される。カム７５５は、シャフト７４５上に載置されるか、またはこれに成形され及び固定されるように適切に形作られたビードを備える。例えば、ビードは偏心カムとして形作られる。また、カムプロファイルは、１つ以上の線状、曲線状、またはその他の形状の屈曲部分を利用する。第１カムフォロア７３４及び第２カムフォロア７３６はそれぞれ第１剛毛支持体７６０の底面から延伸する。カムフォロアは、例えば、第１剛毛支持体の長手方向軸線Ｌからずれ、及びカム７５５をまたぐかまたは捕らえる。モータ（図示しない）が矢印Ｃに従ってシャフト７４５を回転させると、カム７５５は第１カムフォロア７３４の表面７４４と接し、第１カムフォロア７３４を駆動し、従って、第１剛毛支持体７６０は第１側面７５１から離れ、第１剛毛支持体７６０の横方向軸７８２に沿った剛毛支持体７５０の第２側面７５３に向かう。シャフト７４５が回転し続けると、カム７５５は第１カムフォロア７３４から外れるようになる。カム７５５は第２カムフォロア７３６の表面７４６に接し、第２カムフォロア７３６を駆動し、従って、第１剛毛支持体７６０は第１側面７５１に向かい、剛毛支持体７５０の第２側面７５３から離れる。第１及び第２剛毛支持体７６０、７７０間に隙間７６５が設けられ、この運動の間隔要求に順応する。この、前後または「左右」運動が繰り返されると（シャフト７４５が回転し続けると）、図８Ｂの矢印Ｂ方向にある歯に高まった洗浄作用を行う一掃運動が提供される。
【０１１９】
図９Ａ及び図９Ｂを参照すると、本明細書では歯ブラシＨとして参照される歯ブラシＧの変形において、第２剛毛支持体８７０は、剛毛支持体８５０のスロット８０２に可動に取り付けられると共に、ドライブシャフト８０８上に含まれるカム８０６によりスロット８０２内で往復運動または平行移動、横方向運動で個別に駆動される。カム８０６は、前述した歯ブラシＧの実施形態と同様に、カム８０６は、シャフト８０８上に載置されるか、またはこれに成形され及び固定されるように適切に形作られたビードを備える。第１カムフォロア８１０及び第２カムフォロア８１２は、第２剛毛支持体８７０の底面から垂れ下がる。カムフォロアは、例えば、第２剛毛支持体８７０の長手方向軸線Ｌからずれ、カム８０６をまたぐかまたはこれを捕らえる。モータ（図示しない）がシャフト８０８を回転させると、カム８０６は第１カムフォロア８１０の表面８１４と接し、第１カムフォロア８１０を駆動し、従って、第２剛毛支持体８７０は第１側面８２０から離れ、長手方向軸線Ｌと垂直な軸に沿った第２側面８２６に向かう。シャフト８０８が回転し続けると、カム８０６は第１カムフォロア８１０から外れるようになる。カム８０６は第２カムフォロア８１２の表面８１６に接し、第２カムフォロア８１２を駆動し、従って、第２剛毛支持体８７０は第１側面８２０に向かい、剛毛支持体部分８５０の第２側面８２６から離れる。この、前後または「左右」運動が繰り返されると（シャフト８０８が回転し続けると）、矢印Ｂ方向における所望の一掃運動が提供される。
【０１２０】
前述したように、第１剛毛支持体は３次元に延伸する動きをする。具体的には、この動きは図３Ｄ、図４Ａ及び図６Ａに示される。そして、第２剛毛支持体は、図２Ｉ、図３Ｈ、図４Ｅ、図５Ｇ及び図６Ｅに示すように、３次元的な動きを行う。本明細書に記載されるいくつかの各種機構は、かかる運動を剛毛支持体に与えるよう変更することも可能である。例えば、カム開口３０５６を画定する内部案内部材３０５４を有する図２０Ａ〜図２０Ｄに示すブラシ頭部には、例えば図１２Ｄに示す開口部１５５４などのブラシ頭部に画定される上方を向く細長い開口が備えられ得る。この開口に沿って、またはこれを通過して運動を繰り返す剛毛支持体は、非平面であり３次元である。剛毛支持体に望ましい正確な経路は、各開口、すなわち、ブラシ頭部の外表面に沿って画定される上方を向く開口、及びブラシ頭部の内部に画定されるカム開口の形状及び向きを適切に選択することにより得られる。本明細書に記載される機構及び歯ブラシのその他の構成要素またはその他の態様を組み合わせることにより、剛毛支持体に３次元運動を与えることができる機構または駆動列を提供できるということもまた考えられる。
【０１２１】
図２１Ａ〜図２１Ｃは、頸部３１４０及び頭部３１５０を有し、往復運動ドライブシャフト３１２４を概ね収容する本体３１１０を備えた好ましい実施形態の歯ブラシＡＤを示す。頭部３１５０の端部３１５２に近接する第１剛毛支持体３１６０及び第２剛毛支持体３１７０が頭部３１５０上に配置される。第１剛毛支持体３１６０は、頭部３１５０内に画定される中空領域内に延伸する延伸部材３１７４を含む可動な基部３１６２上に配置される。部材３１７４は、頭部３１５０の中空内部に画定されるカム開口３１５６に配置される複数の横方向延伸案内部３１７６を含む。延伸部材３１７４は、結合機構３１８０によりドライブシャフト３１２４の末端部３１２６に係合される。シャフト３１２４の往復運動時に、結合機構３１８０、延伸部材３１７４、基部３１６２及び第１剛毛支持体３１６０が変位する。第１剛毛支持体３１６０の運動経路は３次元である。
【０１２２】
図２２Ａ〜図２２Ｃは、頸部３２４０及び最端部３２５２を備えた頭部３２５０を有する本体３２１０を備えた好ましい実施形態の歯ブラシＡＥを示す。本体３２１０は概ね往復運動ドライブシャフト３２２４を囲む。第１剛毛支持体３２６０及び第２剛毛支持体３２７０が頭部３２５０上に配置される。具体的には、第２剛毛支持体３２７０は、本体３２１０の中空内部領域に延伸するアーム３２７８、頸部３２４０または頭部３２５０を含む可動な基部３２７２上に配置される。アーム３２７８は、記載する中空内部内に備えられる１つ以上のカム開口部３２５６に配置されると共に係合し、１つ以上の横方向に延伸する案内部材３２７６を含む。基部３２７２のアーム３２７８は、本明細書で前述した結合機構３２８０によりドライブシャフト３２２４の末端部３２２６に係合される。好ましくは、頭部３２５０は、その外表面に沿って画定される１つ以上の細長い開口部３２１５を画定する。アーム３２７８などの基部３２７２の部分は、好ましくは開口部３２１５から延伸する。シャフト３２２４の往復運動時に、結合機構３２８０、アーム３２７８、基部３２７２及び第２剛毛支持体３２７０が変位する。最も好ましくは、第２剛毛支持体３２７０の動きは、開口部３２５６及び３２１５の形状及び向きにより決まる。その結果として第２剛毛支持体の運動は３次元である。
【０１２３】
本明細書に記載した運動を備えるため、様々な異なる装置を使用することも可能である。これらの装置は、回転シャフトまたは振動シャフトのどちらか一方、または線状往復運動軸を動源として利用できる。一般に、様々な反復周期的運動は、旋回する部材の配置及び予め定められた自由に動く部分を有する連結機構により得られる。それ故に、動力シャフトから起こる回転運動または振動運動は、駆動機構を形成する構成要素での特定部品の選択や構成により、線状、一次線状、曲線的、３次元的な運動に変換されうる。更に、剛毛支持部の動きを補助しまたは導くために、頭部または剛毛支持体付近の歯ブラシ本体部に沿ってまたは内部に、案内溝を備えることも可能である。
【０１２４】
更に、当然のことながら、本明細書に記述もしくは図解した機構または駆動列のいずれも、本明細書に記載した他の装置または駆動列のいずれとも組合せることも可能である。また、これらの機構のいずれの部分も、本明細書に記載した他の装置のいずれの部分と組合せることができる。本明細書に記述した歯ブラシには、本明細書中の２つの駆動列を用いることで、それぞれの駆動列がある特定の剛毛支持体に動力を備えると考えられる。それ故に、２つの電動モータをそれぞれの駆動列に利用することもできる。
【０１２５】
本発明は、特定の実施形態の引用を伴って記述されてきた。他者においては、本明細書を読み且つ理解することで、変更、並びに代替が生じるであろう。例えば、あるカムはシャフト内に湾曲部を含み、他のカムはシャフトに固定された適切な形状のビーズ部を含むと記述されているが、カムは推奨された形状に限定されるわけではない。実際には、屈曲部はビーズ部に置換でき、ビーズ部は湾曲部に置換できる。更に、他の形状、大きさ及び構成で実施することができる。更に、歯ブラシＡ〜ＡＥのいずれの特徴及び態様も、歯ブラシＡ〜ＡＥのいずれの他の特徴及び態様とも組合せてまたは併用して利用することができると考えられる。そのような変更並びに代替は、これらが添付の請求項もしくはその均等物の範囲内である限り、全て含むことを意図とする。
【図面の簡単な説明】
【０１２６】
【図１】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、歯ブラシに対する様々な面及びその方向を図解した斜視図である。
【図２】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体を図解した正面図である。
【図２Ａ】図２の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図２Ｂ】図２の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図２Ｃ】図２の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図２Ｄ】図２の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図２Ｅ】図２の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図２Ｆ】図２の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図２Ｇ】図２の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図２Ｈ】図２の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図２Ｉ】図２の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図３】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体を図解した正面図である。
【図３Ａ】図３の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図３Ｂ】図３の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図３Ｃ】図３の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図３Ｄ】図３の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図３Ｅ】図３の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図３Ｆ】図３の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図３Ｇ】図３の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図３Ｈ】図３の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図４】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの正面図である。
【図４Ａ】図４の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図４Ｂ】図４の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図４Ｃ】図４の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図４Ｄ】図４の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図４Ｅ】図４の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図５】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの正面図である。
【図５Ａ】図５の歯ブラシの第１剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図５Ｂ】図５の歯ブラシの第1剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図５Ｃ】図５の歯ブラシの第1剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図５Ｄ】図５の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図５Ｅ】図５の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図５Ｆ】図５の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図５Ｇ】図５の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図６】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの正面図である。
【図６Ａ】図６の歯ブラシの第1剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図６Ｂ】図６の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図６Ｃ】図６の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図６Ｄ】図６の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図６Ｅ】図６の歯ブラシの第２剛毛支持体における、ある種の運動を起こす剛毛支持体を図解した詳細図である。
【図７Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する最初の位置にある、特定の装置を図解した概略図である。
【図７Ｂ】図７Ａの好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する異なる位置にある装置を図解した概略図である。
【図７Ｃ】図７Ａの線７Ｃ−７Ｃに沿って切り取った概略横断面図である。
【図７Ｄ】図７Ｂの線７Ｄ−７Ｄに沿って切り取った概略横断面図である。
【図８Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する他の装置を図解した概略図である。
【図８Ｂ】図８Ａの線８Ｂ−８Ｂに沿うって切り取った概略横断面図である。
【図９Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する他の装置を図解した概略図である。
【図９Ｂ】図９Ａの線９Ｂ−９Ｂに沿って切り取った概略横断面図である。
【図１０Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する他の装置を図解した概略図である。
【図１０Ｂ】図１０Ａに図解された好ましい実施形態における装置の部分横断面図である。
【図１０Ｃ】図１０Ａ及び図１０Ｂに図解された装置の第1剛毛支持体の斜視図である。
【図１０Ｄ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する他の装置を図解した概略図である。
【図１０Ｅ】図１０Ｄに図解された装置の概略横断面図である。
【図１１Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する他の装置を図解した概略図である。
【図１１Ｂ】図１１Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１１Ｃ】図１１Ｂの線１１Ｃに沿って切り取った横断面である。
【図１１Ｄ】図１１Ａ〜図１１Ｃに図解された装置の第1剛毛支持体の斜視図である。
【図１１Ｅ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１１Ｆ】図１１Ｅに図解された装置の概略横断面図である。
【図１１Ｇ】図１１Ｆの線１１Ｇに沿って切り取った横断面である。
【図１２Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１２Ｂ】図１２Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１２Ｃ】図１２Ａ〜図１２Ｂに示されるように、第1剛毛支持体とブラシ頭部との係合部分の部分分解図である。
【図１２Ｄ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１２Ｅ】図１２Ｄに図解された装置の概略横断面図である。
【図１３Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１３Ｂ】図１３Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１３Ｃ】図１３Ｂの線１３Ｃに沿って切り取った断面図である。
【図１３Ｄ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１３Ｅ】図１３Ｄに図解された装置の概略横断面図である。
【図１３Ｆ】図１３Ｅの線１３Ｆに沿って切り取った断面図である。
【図１４Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１４Ｂ】図１４Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１４Ｃ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する他の装置を図解した概略図である。
【図１４Ｄ】図１４Ｃに図解された装置の概略横断面図である。
【図１５Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する他の装置を図解した概略図である。
【図１５Ｂ】図１５Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１５Ｃ】図１５Ｂの線１５Ｃに沿って切り取った断面図である。
【図１５Ｄ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１５Ｅ】図１５Ｄに図解された装置の概略横断面図である。
【図１５Ｆ】図１５Ｅの線１５Ｆに沿って切り取った断面図である。
【図１６Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１６Ｂ】図１６Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１６Ｃ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１６Ｄ】図１６Ｃに図解された装置の概略横断面図である。
【図１７Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１７Ｂ】図１７Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１７Ｃ】図１７Ｂの線１７Ｃに沿って切り取った断面図である。
【図１７Ｄ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１７Ｅ】図１７Ｄに図解された装置の概略横断面図である。
【図１７Ｆ】図１７Ｅの線１７Ｆに沿って切り取った断面図である。
【図１７Ｇ】図１７Ｄ〜図１７Ｆに図解された、第２剛毛支持体及び駆動列のある構成部分の分解図である。
【図１８Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１８Ｂ】図１８Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１８Ｃ】図１８Ｂの線１８Ｃに沿って切り取った断面図である。
【図１８Ｄ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１８Ｅ】図１８Ｄに図解された装置の概略横断面図である。
【図１８Ｆ】図１８Ｅの線１８Ｆに沿って切り取った断面図である。
【図１８Ｇ】図１８Ｄ〜図１８Ｅに図解された装置の分解斜視図である。
【図１９Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する他の装置を図解した概略図である。
【図１９Ｂ】図１９Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図１９Ｃ】図１９Ｂの線１９Ｃに沿って切り取った断面図である。
【図１９Ｄ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図１９Ｅ】図１９Ｄに図解された装置の概略横断面図である。
【図１９Ｆ】図１９Ｅの線１９Ｆに沿って切り取った断面図である。
【図１９Ｇ】図１９Ｄ〜図１９Ｆに図解された装置の部分分解図である。
【図２０Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図２０Ｂ】図２０Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図２０Ｃ】図２０Ｂの線２０Ｃに沿って切り取った断面図である。
【図２０Ｄ】図２０Ａ〜図２０Ｃに示された装置の部分分解図である。
【図２１Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図２１Ｂ】図２１Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図２１Ｃ】図２１Ｂの線２１Ｃに沿って切り取った断面図である。
【図２２Ａ】本発明による好ましい実施形態における歯ブラシの、剛毛支持体に運動を付与する別の装置を図解した概略図である。
【図２２Ｂ】図２２Ａに図解された装置の概略横断面図である。
【図２２Ｃ】図２２Ｂの線２２Ｃに沿って切り取った断面図である。

Claims (40)

1. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空領域を画定する本体と、
   前記本体内の前記中空領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは回転または振動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトはその長手方向軸線からずれる末端部を有する電動モータ及び電源と、
   前記頭部に枢軸的に固定されると共に、横方向に延伸する旋回部材により前記頭部に対して位置決め可能であって、前記ドライブシャフトの前記末端部を受容するために適用される受容溝を画定する基部と、
   前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
   前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
   を備え、
   前記ドライブシャフトの回転または振動時に、前記ドライブシャフトの前記末端部は前記基部の前記受容溝内で動き、前記基部及び前記第１剛毛支持体を前記旋回部材を中心に旋回させる電動歯ブラシ。
2. 前記頭部は、第２中空領域、前記頭部の第１側面に沿った第１受容受け口、及び前記第１側面と反対側の前記頭部の第２側面に沿った第２受容受け口を画定し、
   前記第１受け口及び前記第２受け口は前記第２中空領域から接近可能であり、
   前記基部が、前記第１受け口に配置される横方向に延伸する第１旋回部材、及び前記第２受け口に配置される横方向に延伸する第２旋回部材を含む請求項１に記載の歯ブラシ。
3. 前記基部によって画定される前記受容溝は、前記頭部の平面に概ね平行に向く長軸によって画定される楕円形状の入口開口を有する請求項１に記載の歯ブラシ。
4. 前記基部は横方向に延伸し対向する２つの旋回部材を含み、前記受容溝は前記２つの旋回部材の間に延伸する請求項３に記載の歯ブラシ。
5. 前記受容溝の前記入口開口の前記長軸は、前記頭部の長手方向軸線に垂直である請求項３に記載の歯ブラシ。
6. 前記基部及び前記第１剛毛支持体は、前記頭部の長手方向軸線に平行な平面内で旋回する請求項１に記載の歯ブラシ。
7. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定する本体と、
   前記本体内の前記中空内部領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは往復運動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトは末端部を有する電動モータ及び電源と、
   前記頭部に枢軸的に固定されると共に前記頭部に対して位置決め可能な延伸するアームを含み、前記ドライブシャフトの前記末端部がアームと係合する基部と、
   前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
   前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の前記第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
   を備え、
   前記ドライブシャフトの往復運動時に、前記ドライブシャフトの前記末端部は前記基部の前記アームを動かし、前記基部及び前記第１剛毛支持体を旋回させる電動歯ブラシ。
8. 前記頭部は第２中空内部領域、前記頭部の第１側面に沿った第１受容体、及び前記第１側面と反対側の前記頭部の第２側面に沿った第２受容体を画定し、
   前記第１受容体及び前記第２受容体は前記第２中空内部領域から接近可能であり、
   前記基部は、前記第１受容体に配置され横方向に延伸する第１旋回部材と、前記第２受容体に配置され横方向に延伸する第２旋回部材とを含む請求項７に記載の歯ブラシ。
9. 前記基部及び前記第１剛毛支持体は、前記頭部の長手方向軸線に平行な平面内で旋回する請求項７に記載の歯ブラシ。
10. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は内部に第２中空内部領域を画定して外表面に沿った傾斜面を有する本体と、
    前記本体内の前記中空領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは回転または振動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトはその長手方向軸線からずれる末端部を有する電動モータ及び電源と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に前記傾斜面と接し、前記頭部の前記第２中空内部領域に外方向へ延伸するアームを含み、前記アームは前記シャフトの前記末端部内に配置される溝を画定する位置決め可能な基部と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
    前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の前記第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの回転または振動時に、前記ドライブシャフトの前記末端部は前記基部の前記アーム中に画定される前記溝内部で動き、前記基部及び前記第１剛毛支持体を前記傾斜面に沿って動かす電動歯ブラシ。
11. 前記基部の前記アーム中に画定される前記溝は楕円形状であり、前記頭部の長手方向軸線に垂直な方向に延伸する長軸を有する請求項１０に記載の歯ブラシ。
12. 前記ドライブシャフトの回転または振動時に、前記基部及び前記第１剛毛支持体は、前記頭部の長手方向軸線に概ね垂直な方向に動く請求項１０に記載の歯ブラシ。
13. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は内部に第２中空内部領域を画定して外表面に沿った傾斜面を有する本体と、
    前記本体内の前記中空内部領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは往復運動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトはその長手方向軸線からずれる末端部を有する電動モータ及び電源と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に前記傾斜面と接し、前記頭部の前記第２中空内部領域に外方向へ延伸するアームを含み、前記アームは前記シャフトの前記末端部が内部に配置される開口を画定する位置決め可能な基部と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
    前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の前記第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの往復運動時に、前記ドライブシャフトの前記末端部は前記基部の前記アームを動かし、前記基部及び前記第１剛毛支持体を前記傾斜面に沿って動かす電動歯ブラシ。
14. 前記ドライブシャフトの往復運動時に、前記基部及び前記第１剛毛支持体は、前記頭部の長手方向軸線に概ね垂直な方向に動く請求項１３に記載の歯ブラシ。
15. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は内部に第２中空内部領域を画定して外表面に沿った細長い開口を画定する本体と、
    前記本体内の前記中空領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは回転または振動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトは末端部を有する電動モータ及び電源と、
    前記ドライブシャフトの前記末端部に係合し、外表面に沿った溝を画定するねじ歯車と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に前記頭部中に画定される前記細長い開口の上方に位置決めされ、前記ねじ歯車の前記溝に配置されると共にこれと接する外方向に延伸する案内部材を含み、前記案内部材は前記頭部に沿って画定される前記細長い開口から延伸する位置決め可能な基部と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
    前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の前記第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの回転または振動時に、前記ねじ歯車が回転して、前記案内部材、前記基部、及び前記頭部の前記外表面に沿った前記第１剛毛支持体の変位を引き起こす電動歯ブラシ。
16. 前記頭部がその外表面に沿った傾斜面を有する請求項１５に記載の歯ブラシ。
17. 前記頭部中に画定される前記細長い開口が曲線形状である請求項１５に記載の歯ブラシ。
18. 前記第１剛毛支持体は、前記頭部に沿って画定される前記細長い開口の向きに対応する方向に動く請求項１５に記載の歯ブラシ。
19. 前記基部は、前記頭部の前記第２中空領域内に配置され、前記頭部の前記外表面に沿って画定される前記細長い開口に近接するプレートを含む請求項１５に記載の歯ブラシ。
20. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は内部に第２中空内部領域及びその外表面に沿った細長い開口を画定する本体と、
    前記本体内の前記中空内部領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは往復運動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトは末端部を有する電動モータ及び電源と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に前記頭部中に画定される前記細長い開口の上方に位置決めされ、前記頭部中に画定される前記細長い開口から突出して外方向に延伸する案内部材を含み、前記案内部材は前記ドライブシャフトの前記末端部と係合する位置決め可能な基部と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
    前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の前記第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの往復運動時に、前記ドライブシャフトの前記末端部は、前記基部及び前記頭部に沿った前記第１剛毛支持体を動かす電動歯ブラシ。
21. 前記頭部がその外表面に沿った傾斜面を有する請求項２０に記載の歯ブラシ。
22. 前記頭部中に画定される前記細長い開口が曲線形状である請求項２０に記載の歯ブラシ。
23. 前記頭部がその外表面に沿った湾曲凹型受容領域を有する請求項２０に記載の歯ブラシ。
24. 前記基部は、前記頭部の前記第２中空領域内に配置され、前記頭部の前記外表面に沿って画定される前記細長い開口に近接するプレートを含む請求項２０に記載の歯ブラシ。
25. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は内部に第２中空内部領域及びその外表面に沿った細長い開口を画定する本体と、
    前記本体内の中空内部領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは回転または振動ドライブシャフトを提供する電動モータ及び電源と、
    前記ドライブシャフトと係合し、外表面に沿った溝を画定するねじ歯車と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に前記頭部に対して位置決め可能であり、前記細長い開口から前記頭部内の前記第２中空内部領域に突出する外方向に延伸する案内部材を含み、前記案内部材は前記ねじ歯車の前記溝に配置されると共にこれと接する基部と、
    前記頭部上に配置される第１剛毛支持体と、
    前記基部に配置されると共に固定される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの回転または振動時に、前記ねじ歯車が回転して、前記案内部材、前記基部、及び前記第２剛毛支持体の変位を引き起こす電動歯ブラシ。
26. 前記頭部はその外表面に沿った傾斜面を有する請求項２５に記載の歯ブラシ。
27. 前記頭部中に画定される前記細長い開口が曲線形状である請求項２５に記載の歯ブラシ。
28. 前記基部は、前記頭部の前記第２中空領域に配置され、前記頭部の前記外表面に沿って画定される前記開口に近接するプレートを含む請求項２５に記載の歯ブラシ。
29. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は内部に第２中空内部領域を画定し外表面に沿って細長い開口を画定する本体と、
    前記本体内の前記中空領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは往復運動ドライブシャフトを提供する電動モータ及び電源と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に、前記頭部に沿って画定される前記細長い開口を通って前記頭部の前記第２中空内部領域に突出して外方向に延伸する案内部材を含み、前記案内部材は前記ドライブシャフトと係合する位置決め可能な基部と、
    前記頭部上に配置される第１剛毛支持体と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの往復運動時に、前記ドライブシャフトは、前記基部の前記案内部材を動かし、前記基部及び前記第２剛毛支持体を動かす電動歯ブラシ。
30. 前記頭部がその外表面に沿った傾斜面を有する請求項２９に記載の歯ブラシ。
31. 前記頭部中に画定される前記細長い開口が曲線形状である請求項２９に記載の歯ブラシ。
32. 前記基部は、前記頭部の前記第２中空領域内に配置されると共に、前記頭部の前記外表面に沿って画定される前記細長い開口に近接するプレートを含む請求項２９に記載の歯ブラシ。
33. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は第２中空内部領域を画定してその第２中空内部領域内のカム開口を画定する内部支持部材を含む本体と、
    前記本体内の前記中空内部領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは回転または振動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトは末端部を有する電動モータ及び電源と、
    前記ドライブシャフトの前記末端部に係合し、外表面に沿った溝を画定するねじ歯車と、
    前記頭部上に可動に配置され、前記頭部の前記第２中空内部領域に突出して外方向に延伸するアームを含み、前記アームは前記頭部の前記内部支持部材に画定される前記カム開口に配置されると共に係合し、横方向に延伸する案内部材を含む位置決め可能な基部と、
    前記ねじ歯車の前記溝に配置される案内部材を有し、前記ねじ歯車を前記基部の前記アームに係合する結合機構と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
    前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の前記第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの回転または振動時に、前記ねじ歯車が回転して、前記案内部材、前記結合機構、前記基部、及び前記第１剛毛支持体の変位を引き起こす電動歯ブラシ。
34. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は内部に第２中空内部領域を画定し、前記頭部は内部にカム開口を画定する内部支持部材を含む本体と、
    前記本体内の前記中空内部領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは往復運動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトは末端部を有する電動モータ及び電源と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に前記頭部の前記第２中空内部領域に突出して外方向に延伸するアームを含み、前記アームは前記頭部の前記内部支持部材中に画定される前記カム開口に配置されると共に係合し、横方向に延伸する案内部材を含む位置決め可能な基部と、
    前記ドライブシャフトの前記末端部を前記基部の前記アームに係合する結合機構と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
    前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の前記第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの往復運動時に、前記ドライブシャフトの前記末端部は前記基部の前記アームを動かし、前記基部及び前記第１剛毛支持体を動かす電動歯ブラシ。
35. 第１端部、前記第１端部の反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は第２中空内部領域を画定してその第２中空内部領域内にカム開口を画定する内部支持部材を含む本体と、
    前記本体内の前記中空内部領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは往復運動ドライブシャフトを提供する電動モータ及び電源と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に、前記頭部の前記第２中空内部領域に突出して外方向に延伸するアームを含み、前記アームは前記頭部の前記内部支持部材中に画定される前記カム開口に配置されると共に係合し、横方向に延伸する案内部材を含む位置決め可能な基部と、
    前記ドライブシャフトを前記基部の前記アームに係合する結合機構と、
    前記頭部上に配置される第１剛毛支持体と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの往復運動時に、前記ドライブシャフトは前記基部の前記アームを動かし、前記基部及び前記第２剛毛支持体を動かす該電動歯ブラシ。
36. 第１端部、前記第１端部と反対側にある頭部、及び前記第１端部と前記頭部との間に延伸する頸部を有し、内部に中空内部領域を画定し、前記頭部は内部に第２中空内部領域を画定し外表面に沿って細長い開口を画定する本体と、
    前記本体内の前記中空内部領域に配置される電動モータ及び電源であって、前記モータは回転または振動ドライブシャフトを提供し、前記シャフトは末端部を有する電動モータ及び電源と、
    前記ドライブシャフトの前記末端部に係合し、外表面に沿った溝を画定するねじ歯車と、
    前記頭部上に可動に配置されると共に前記頭部中に画定される前記細長い開口の上方に位置決めされ、前記頭部中に画定される前記細長い開口を通って延伸し、前記頭部内の前記第２中空領域中に配置される外方向に延伸する案内部材を含む位置決め可能な基部と、
    前記頭部内の前記第２中空領域に配置され、前記ねじ歯車の前記溝に配置されると共にこれと接する第１端部、及び前記基部の前記案内部材に係合する第２端部を有する結合機構と、
    前記基部上に配置されると共に固定される第１剛毛支持体と、
    前記頭部上であって、前記第１剛毛支持体及び前記本体の前記第１端部の間に、配置される第２剛毛支持体と
    を備え、
    前記ドライブシャフトの回転または振動時に、前記ねじ歯車が回転して、前記結合機構、前記案内部材、前記基部、及び前記頭部の前記外表面に沿った前記第１剛毛支持体の変位を引き起こす電動歯ブラシ。
37. 前記頭部中に画定される前記細長い開口が曲線形状である請求項３６に記載の歯ブラシ。
38. 前記頭部がその外表面に沿った湾曲凹型受容領域を有する請求項３６に記載の歯ブラシ。
39. 頭部、前記頭部の反対側にある端部、及び前記頭部と前記端部との間に延伸する頸部を有し、第１中空内部領域を画定し、前記頭部は第２中空内部領域を画定して外方向に向く表面を提供する本体と、
    前記第１内部領域に配置されるモータ及び電源であって、前記モータは動力をそなえたドライブシャフトを提供するモータ及び電源と、
    前記頭部の外方向を向く表面上に配置される複数の剛毛支持体と、
    前記頭部の外方向を向く表面上に可動に配置されると共に前記ドライブシャフトに係合し、前記複数の剛毛支持体の少なくとも１つが係合する基部と
    を備え、
    前記モータの動作時に、前記基部及びそれと係合する前記複数の剛毛支持体の少なくとも１つは前記頭部に沿って動き、前記頭部はその外方向に向く表面中に細長い開口を画定し、前記開口の向きまたは形状は、前記基部及びこれと係合する前記複数の剛毛支持体の少なくとも１つの動きを決定する電動歯ブラシ。
40. 頭部、前記頭部と反対側にある端部、及び前記頭部と前記端部との間に延伸する頸部を有し、第１中空内部領域を画定し、前記頭部は第２中空内部領域を画定して外方向に向く表面を提供する本体と、
    前記第１内部領域に配置されるモータ及び電源であって、前記モータは動力を備えたドライブシャフトを提供するモータ及び電源と、
    前記頭部の前記外方向に向く表面上に配置される複数の剛毛支持体と、
    前記頭部の前記外方向を向く表面上に可動に配置されると共に前記ドライブシャフトに係合し、前記複数の剛毛支持体の少なくとも１つが係合する基部と
    を備え、
    前記モータの動作時に、前記基部及びそれと係合する前記複数の剛毛支持体の少なくとも１つは前記頭部に沿って動き、前記頭部はその外方向に向く表面内に傾斜面を画定し、前記傾斜面は、前記基部及びこれと係合する前記複数の剛毛支持体の少なくとも１つの動きを決定する電動歯ブラシ。