JP2005504569A - 心臓信号を監視する埋め込み可能医療装置 - Google Patents

心臓信号を監視する埋め込み可能医療装置 Download PDF

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Abstract

【課題】代表的なフィルタリングされたEGM信号の大きさを追跡し、その大きさを所定期間にわたって監視できるようにする技法を提供する。
【解決手段】医療装置は、心臓に埋め込まれた電極により検知された一心周期の信号を受け取って第1のフィルタリングされた心臓信号を生成する第1フィルタと、第1のフィルタリングされた心臓信号を受け取って第2のフィルタリングされた心臓信号を生成する第2フィルタと、第2のフィルタリングされた心臓信号のピークを検知するピーク検出器と、第2のフィルタリングされた心臓信号のピークの大きさを取り込むサンプル・ホールド回路と、ピークの大きさに応じてデジタルピーク値を生成するアナログ−デジタル変換器とを備え、一群のデジタルピーク値を期間中に生成し、その期間の代表的なデジタルピーク値を選択する。いくつかの期間の代表的なピーク値を比較することによって、信号の有効性の変化を識別する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、埋め込み式医療装置に関し、より詳細には、心臓信号を監視する埋め込み医療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
心臓学および電気生理学の医療分野では、心周期に伴うPQRST群の観察された周波数、極性および振幅から患者の心臓の状態および機能を評価するために多くのツールが用いられている。このようなツールの1つに、心臓領域からの電気信号である電位図(EGM)がある。電位図は、心臓信号を監視する多くの埋め込み可能デバイス、たとえば心臓ペースメーカや埋め込み可能カーディオバータ/ディフィブリレータ(ICD)によって用いることができる。
【0003】
心臓の心房の活動を記録するEGMは、心房EGMすなわちA−EGMと呼ばれる。A−EGM信号は通常、P波としても知られる心房脱分極に対応する1つの顕著なピークの大きさを含む。心臓の心室の活動を記録するEGMは、心室EGMすなわちV−EGMと呼ばれる。V−EGMも通常、1つの顕著なピークの大きさを含むが、V−EGMのピークは、R波としても知られる心室脱分極に対応する。
【0004】
P波およびR波の検出は、心臓のレートおよび調律の検知において重要である。P波、R波、またはその両方の検知により監視することができる状態の一部として、徐脈、頻脈性不整脈、心房期外収縮、心室期外収縮、心ブロックおよび細動がある。
【0005】
通常の心臓モニタにおいて、A−EGM信号およびV−EGM信号は、フィルタリングおよび増幅され、次に検知しきい値と比較される。フィルタリングされたA−EGM信号が心房検知しきい値を超えた場合、埋め込み式デバイスは、P波が検出されたことを示す信号を生成する。同様に、フィルタリングされたV−EGM信号が心室検知しきい値を超えた場合、埋め込み式デバイスは、R波が検出されたことを示す信号を生成する。
【0006】
患者によっては、心臓信号の大きさは長期間にわたって変化する。たとえば、患者におけるV−EGM信号のピークは数ヶ月の期間にわたって減少する可能性がある。信号の大きさの下向きの変化には多くの原因が考えられる。
【0007】
従来技術には、心臓信号を監視するための多くの技法がある。たとえば、van Arragon他に対する米国特許第4,513,743号は、ピークQRS振幅およびピークP振幅などのデータを記憶および提示すること、ならびデータをヒストグラムでの提示用に整えることを記載している。同様に、Snellに対する米国特許第5,722,999号は、医療データを取得および表示する(たとえば、数ヶ月にわたるR波の振幅をグラフ化する)システムを記載している。
【0008】
検知しきい値に対する信号の大きさの監視はまた、様々な文脈で記載されてきた。たとえば、Hamilton他に対する米国特許第4,708,144号は、R波のピーク値に応じてペースメーカの感度を調整することを開示している。Nichols他に対する米国特許第5,330,513号は、プログラムされた時間間隔にわたって平均ピーク値を監視することを含む検知しきい値解析を記載している。
【0009】
McClure他に対する米国特許第5,513,644号は、電位図信号のピーク値を短期間監視し、当該信号に応じてシステムの感度を自動的に調整することを記載している。Hartleyに対する米国特許第5,957,857号は、P波またはR波のピーク値に応じた増幅利得の調整を開示している。Zhu他に対する米国特許第6,192,275号は、呼吸および活動レベルなどの要因によるR波振幅の変動に応じて、誘発反応しきい値の感度を調整することを記載している。
【0010】
EGM信号の処理に関連する信号処理技法は既知である。上記特許の他に、Ryan他に対する米国特許第5,350,411号は、A−EGM信号が種々の処理操作を並行して受けられるようにする方法を例示している。V−EGM信号は同様に、同時に種々のパスに従って処理することができる。
[発明の概要]
本発明は、代表的なフィルタリングされたEGM信号の大きさを追跡し、その大きさを所定期間にわたって監視できるようにする技法を対象とする。監視は、通常、少なくとも数日間に及ぶ。監視される信号は、未処理のEGM信号ではなく、検知増幅器に供給されるEGM信号と同じ周波数成分を有するフィルタリングされたEGM信号である。
【0011】
本発明は、デジタルピーク値を生成する技法を提供する。ある期間(たとえば、1日間)に生成された一群のデジタルピーク値の中から、代表的なデジタルピーク値を選択する。
【0012】
ピーク値は、フィルタ、ピーク検出器、ピークの大きさを取り込むサンプル・ホールド回路、およびピークの大きさに応じてデジタルピーク値を生成するアナログ−デジタル変換器を含む信号処理回路部によって取り込むことができる。プロセッサが、ピーク値を検証し、複数のピーク値の代表値としてのピーク値を選択することができる。代表的なピーク値は、たとえば複数のピーク値から選択するか、あるいは数学的技法により選択してよい。
【0013】
例示的な実施態様では、1日毎に5つのデジタルピーク値を生成する。各デジタルピーク値は、単一の心臓信号に由来しており、真の内因性検知事象を表す。この5つのデジタルピーク値の集合から、その日の代表的なピーク値として1つを選択する。たとえば、5つのデジタルピーク値の中央値をその日の代表的なピーク値として選択することができる。
【0014】
いくつかの期間の代表的なピーク値を比較することによって、信号の強度および有効性の変化を識別することができる。特に関係があるのは信号の減衰、すなわち信号の大きさの下向きの変化である。ピーク値が著しく減衰すると、正常なP波またはR波のアンダーセンシングにつながり、検出の誤りを引き起こす可能性がある。多くの場合、減衰は、検知電極の位置の変化、電極の故障、または心臓組織の変化など、状態の変化を示している可能性がある。
【0015】
所定期間にわたる代表的なピーク値を監視することができる。代表的なピーク値が警告しきい値を下回った場合、信号の有効性が低下している可能性があることを患者および/または患者の医師に知らせる警告を発することができる。さらに、いくつかのピーク値を、互いに所定期間にわたって比較できる形式で提示することができる。医師は、このデータを用いて、患者の状態を診断する、さらなる診断検査を行う、患者の治療法を調整する、あるいは他の何らかの適切なアクションを行うことができる。さらに、検知しきい値を調整することによって、埋め込み式デバイスの感度をEGM信号に合わせて調整してもよい。したがって、本発明の利点は、患者および医師が生理状態を診断し、治療法を確立し、また埋め込み式デバイスの障害解析を行うのを支援するデータを自動的に収集することである。
【0016】
本発明の上記概要は、本発明の全ての実施形態を説明しようとするものではない。本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細を添付図面および以下の説明に記載する。本発明の他の特徴、目的、および利点は、明細書および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかとなるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、埋め込み式医療デバイスにより検知される心臓信号の有効性を監視する技法を提示する。詳細には、本発明は、信号の振幅の変化、たとえば信号の減衰を検知する技法を提示する。信号の減衰は、心臓の電気活動を検知する電極と、信号をフィルタリングして増幅し、この信号を検知しきい値と比較する検知増幅器とを含む埋め込み式医療デバイスに問題を生じる可能性がある。
【0018】
このようなデバイスには、心臓信号を検知するとともに、これらの信号に応じてペーシング、カーディオバージョン治療および/またはディフィブリレーション治療を適用することができるICDが含まれる。心臓信号に応じて治療を行う他のデバイスには、ペースメーカ用の埋め込み式パルス発生器(IPG)および不整脈の検出に応答して薬剤を投与する埋め込み式ポンプが挙げられる。心臓信号を受け取るさらなるデバイスに、信号を監視することはできるが治療を行う装備はなくてもよい埋め込み可能モニタがある。本発明は、上記および他の実施態様で実施することができる。
【0019】
心臓の電気活動を検知する医療デバイスでは、通常の心臓信号の大きさを短期間(たとえば、拍動毎)にわたって監視することができる。短期間の心臓信号の大きさの変化は、細動や頻脈などの状態を示す可能性がある。短期間における信号のレートや調律の変化は頻脈や不整脈などの状態を示す可能性がある。
【0020】
長期間にわたって、通常の信号の大きさは変化する可能性がある。通常の信号の大きさは、日毎ではかなり一定であり得るが、週毎または月毎に変化する可能性がある。特に関係があるのは信号の減衰、すなわち信号の大きさが所定期間にわたって小さくなる傾向である。信号の大きさが減少するにつれ、信号が検知しきい値を超えなくなることにより、医療デバイスが有効な心臓信号を検知できない危険性は高まる。
【0021】
通常の信号の大きさの下向き傾向は、1つまたは複数の要因によって生ずる可能性がある。電極の配置の変化や電極の故障が通常の信号の大きさを所定期間にわたって減少させる可能性がある。信号の減衰はまた、徐々に生じる心臓細胞の質の変化によっても生ずる可能性がある。
【0022】
本発明は、長期間にわたる通常の信号の大きさの変化を識別する技法を提示する。信号の減衰が識別されれば、患者および患者の医師は、さらなる検査を行って減衰の原因を判定するとともに、補正アクションを行うことができる。
【0023】
図1は、本発明を実施することができる例示的な埋め込み式ディフィブリレータおよびリード線システム10を示す。システム10は人間の心臓46と連結して示される。上記のように、本発明は、図1に示す例示的なデバイスまたはシステムに限定されず、多様な実施態様で実施することができる。
【0024】
システム10は、管状の絶縁シースにより互いに分離された3つの同軸コイル導体を保持する細長い絶縁リード線本体24を含む心室リード線を備える。この心室リード線の遠位端は右心室38に配置される。心室リード線の遠位端に隣接して、リング電極40、絶縁電極ヘッド42内に伸縮自在に取り付けられた伸長式の螺旋電極44、および細長い(約5cmの)除細動(ディフィブリレーション)コイル電極36が設置される。除細動電極36は、白金や白金合金など、多くの材料から作製することができる。電極の各々は、リード線本体24内でコイル導体のうちの1つに結合される。
【0025】
電極40および44は、心臓ペーシングと心室脱分極検知のために使用される。したがって、電極40および44は、V−EGM用センサとして機能する。心室リード線の近位端には、それぞれがコイル導体のうちの1つに結合された3つの電気コネクタを保持する分岐式コネクタ20がある。
【0026】
心房/上大静脈(SVC)リード線は、管状の絶縁シースにより互いに分離された3つの同軸コイル導体を保持する、心室リード線の構造に対応する細長い絶縁リード線本体22を含む。心房/SVCリード線の遠位端は右心房34に配置される。心房/SVCリード線の遠位端に隣接して、リング電極32、および絶縁電極ヘッド30内に伸縮自在に取り付けられた伸長式の螺旋電極28が設置される。電極の各々は、リード線本体22内のコイル導体のうちの1つに結合される。電極28および32は、心房ペーシングと心房脱分極検知のために使用される。したがって、電極28および32は、A−EGM用センサとして機能する。
【0027】
電極28、32、40および44により検知されるEGM信号の強度は、いくつかの要因による。信号に影響を与える1つの要因は電極の配置である。たとえば、電極40および44は、心臓46の心尖45に近接して配置されており、この配置で心室活動を十分に検知することができる。しかしながら、電極40および44の位置がずれた場合、信号強度は減少し、心室活動の感覚(sensation)はそれほど強力でなくなる可能性がある。信号強度に影響を与える別の要因に電極の故障もある。
【0028】
信号強度に影響を与えるさらなる要因に、患者の心臓46自体の健康状態がある。心臓の基質の変化は心臓組織の電気特性に影響を与え、その結果、信号強度の減少を生ずる可能性がある。たとえば、心臓組織は、虚血や心筋梗塞により死滅してしまい、心臓活動を反映する信号を伝導しない可能性がある。
【0029】
電極32に近接して細長いコイル電極26が設けられ、リード線本体22内の第3導体に結合される。電極26は、好ましくは長さが10cm以上であり、SVCから三尖弁に向かって延びるように構成されている。リード線の近位端には、それぞれがコイル導体のうちの1つに結合された3つの電気コネクタを保持する分岐式コネクタ18がある。
【0030】
ICD12がリード線と組み合わせて示され、リード線コネクタ組立品18および20はコネクタブロック16に挿入されている。任意選択で、ICD12のハウジング14の外側部分の絶縁は、一部の単極心臓ペースメーカで使用されているようなプラスチック被膜(たとえば、パリレンやシリコーンゴム)を用いて行ってもよい。しかしながら、外側部分はその代わりに非絶縁のままとするか、あるいは絶縁部分と非絶縁部分の間に他の何らかの区切りを使用してもよい。ハウジング14の非絶縁部分は、任意選択で、心房または心室細動を除去するために用いられる皮下除細動電極として働く。
【0031】
埋め込み可能デバイスが不整脈を検出すると電気刺激を指示することができる。したがって、患者が不整脈を起こした時にこれを認識することが重要である。A−EGM信号および/またはV−EGM信号の大きさが所定期間にわたって減少した場合、アンダーセンシングが起こり、有効なP波および/またはR波が検出されない可能性がある。アンダーセンシングの1つの可能な結果として、ICD12は、実際には患者が不整脈を起こしている時にも、アンダーセンシングを正常調律として解釈する可能性がある。結果として、ICD12は、不整脈を治療するために刺激を加えることを控える可能性がある。
【0032】
図2は、本発明を実施することができるICDの機能略図である。図2は、本発明を組み込むことができる1つのタイプのデバイスの例示として解釈されるべきである。本発明は、図2に示す例示的なデバイスに限定されず、多様なデバイス実施態様(ペースメーカや埋め込み可能モニタなど)で実施することができる。
【0033】
図2は、図1に示したシステム10の1つの可能な機能図である。しかしながら、図2に示す構成は、図1に示したシステム10に限定されず、本発明は、図2に示す構成に限定されない。本発明は、図2に示すよりも多いかまたは少ない特徴を含むシステムにおいて実施してもよい。
【0034】
図2に示すデバイスには、図1に示すような電極を含む電極システムが設けられている。解析を明確にするために、ペーシング/検知電極50、52、54および56は、ペーシング/脱分極電極102、104および106とはロジック的に分離しているものとして示される。
【0035】
電極102、104および106は、心房除細動電極、心室除細動電極、およびICDのハウジングの非絶縁部分に相当する。電極102、104および106は高電圧出力回路94に結合される。高電圧出力回路94は、制御バス96を介してカーディオバージョン/ディフィブリレーション(CV/DEFIB)制御ロジック92により制御される高電圧スイッチを含む。出力回路94内のスイッチは、どの電極を使用するか、および、除細動パルスの送出中、コンデンサ108および110を含むコンデンサバンクの正および負の端子にどの電極を結合させるかを制御する。
【0036】
電極54および56は、心室の表面または内部に設置され、R波検知増幅器64に結合されている。増幅器64の動作は、制御ライン66を介してペーサタイミング/制御回路部70により制御される。増幅器64は、増幅の他に複数の機能(電極54および56により検知された信号のフィルタリングなど)を行う。増幅器64はまた、入力信号を事前に選択された心室検知しきい値と比較する比較器も含む。電極54および56間で検知された信号が心室検知しきい値を超えた時はいつでもR OUTライン68に信号が生成される。
【0037】
電極50および52は、心房の表面または内部に設置され、P波検知増幅器58に結合されている。増幅器58の動作は、制御ライン60を介してペーシング回路部70によって制御される。増幅器58は、増幅の他に複数の機能(電極50および52により検知された信号のフィルタリングなど)を行う。増幅器58は、入力信号を事前に選択された、心室検知しきい値とは異なり得る心房検知しきい値と比較する比較器を含む。電極50および52間で検知された信号が心房検知しきい値を超えた時はいつでもP OUTライン62に信号が生成される。
【0038】
患者によっては、電極52、54、56および58に加えて、さらなるペーシングおよび/または検知電極を埋め込んでもよい。さらなる電極により、検知ベクトルの測定、すなわち一対の電極間での心房または心室の電気活動の大きさおよび方向の測定が可能になる。埋め込む電極の数が多くなるほど、さらなる電極対が生じ、さらなる検知ベクトルの測定が可能になる。
【0039】
スイッチマトリクス84を用いて、利用可能な電極のどれを、信号解析に使用するために広帯域(2.5〜100Hz)増幅器86に結合させるかが選択される。信号解析は、アナログ回路部、デジタル回路部、またはその両方の組み合わせを用いて行うことができる。
【0040】
電極の選択は、データ/アドレスバス76を介してマイクロプロセッサ78により制御される。電極の選択は所望に応じて変更することができる。バンドパス増幅器86に結合するように選択された電極からの信号は、マルチプレクサ88に供給され、その後アナログ−デジタル(A/D)変換器90によってマルチビットデジタル信号に変換され、ダイレクトメモリアクセス回路82の制御下でランダムアクセスメモリ80に記憶される。
【0041】
埋め込み式デバイスは、患者、医師、専門医または外部デバイスとの通信を行うための1つまたは複数の入力/出力デバイス(I/O)114を含む。入力/出力デバイスは、無線周波数変調または超音波を用いたテレメトリシステムを含んでよい。このテレメトリシステムは、患者または医師にデータを報告することができる外部送受信器と通信することができる。外部送受信器は、通信ネットワークともインタフェースして、データを遠隔で報告することができる。埋め込み式デバイスの中には、音を出す可聴アラームまたは深刻な可能性のある事象が発生すると作動する振動要素を含むものもある。
【0042】
図2の回路部の多くは、心臓ペーシング、カーディオバージョン治療およびディフィブリレーション治療を提供するのに専用に用いられる。例示的な装置は、DDD、VVI、DVI、VDD、AAI、DDIおよび他の単腔および二腔ペーシングモードに関連する基本的な時間間隔を制御するプログラム可能なデジタルカウンタを含むペーサタイミング/制御回路部70を備える。ペーシング回路部70はまた、いくつかの抗頻脈性不整脈ペーシング治療のいずれかを使用して、心房と心室の両方における抗頻脈性不整脈ペーシングに関連する補充間隔も制御する。
【0043】
ペーシング回路部70によって定義される間隔としては、心房および心室ペーシングの補充間隔、検知されたP波およびR波が補充間隔の計時の再開に効果を持たない不応期、ならびにペーシングパルスのパルス幅が挙げられる。これらの間隔の持続期間は、メモリ80に記憶されているデータに応答してマイクロプロセッサ78によって決められ、アドレス/データバス76を介してペーシング回路部70に伝えられる。ペーシング回路部70は、マイクロプロセッサ78の制御下で心臓ペーシングパルスの振幅も決める。
【0044】
ペーシングの間、ペーサタイミング/制御回路部70内の補充間隔カウンタは、ライン62および68の信号によりP波およびR波の検知が示されるとすぐに、また、選択されたペーシングモードに従って、電極50、52、54および56に結合しているペーサ出力回路部72および74によってペーシングパルスのタイムアウトトリガーが生成されるとすぐにリセットされる。補充間隔カウンタは、ペーシングパルスの発生時にもリセットされるため、抗頻脈性不整脈ペーシングを含む心臓ペーシング機能の基本的なタイミングを制御する。補充間隔タイマによって規定される間隔の持続期間は、マイクロプロセッサ78によって決められて、データ/アドレスバス76を介して供給される。R波およびP波の検知によるリセット時に補充間隔カウンタにあるカウント値を用いて、R−R間隔、P−P間隔、P−R間隔、およびR−P間隔の持続期間を測定することができ、これらの測定値はメモリ80に記憶されて、頻脈性不整脈があることを検出するために使用される。
【0045】
マイクロプロセッサ78は、通常、読み出し専用メモリに記憶されているプログラムの制御下で割り込み駆動デバイスとして動作し、検知されるP波およびR波の発生ならびに心臓ペーシングパルスの生成に対応するペーサタイミング/制御回路部70からの割り込みに応答する。これらの割り込みは、データ/アドレスバス76を介して供給される。マイクロプロセッサ78が行う必要な数学的計算ならびにペーサタイミング/制御回路部70により制御される値または間隔の更新はいずれも、そうした割り込みの後に行われる。
【0046】
心房性または心室性頻脈性不整脈が検出され、抗頻脈性不整脈ペーシング法(regimen)が望まれる場合、抗頻脈性不整脈ペーシング治療の生成を制御するのに適切なタイミング間隔が、マイクロプロセッサ78からペーサタイミング/制御回路部70にロードされる。カーディオバージョンパルスまたはディフィブリレーションパルスの発生が必要である場合、マイクロプロセッサ78は、補充間隔カウンタを使用して、そのようなカーディオバージョンパルスおよびディフィブリレーションパルスのタイミングならびに関連する不応期を制御する。
【0047】
マイクロプロセッサ78は、電気除細動パルスを必要とする心房または心室細動あるいは頻脈性不整脈の検出に応答して、カーディオバージョン/ディフィブリレーション(CV/DEFIB)制御回路部92を作動させ、このカーディオバージョン/ディフィブリレーション制御回路部92が、高電圧充電制御ライン100の制御下で充電回路112を介した高電圧コンデンサ108および110の充電を開始する。高電圧コンデンサ108および110にかかる電圧は、V CAPライン98を介して監視され、マルチプレクサ88を通過し、マイクロプロセッサ78により設定された所定値に達したことに応答して、Cap Full(CF)ライン114に充電を終了させる論理信号を生成する。その後、カーディオバージョンパルスまたはディフィブリレーションパルスの送出タイミングは、ペーサタイミング/制御回路部70によって制御される。細動または頻脈性不整脈治療の送出に続いて、マイクロプロセッサは次に、デバイスを心臓ペーシングに戻し、ペーシングあるいは検知される心房または心室脱分極の発生による次に続く割り込みを待つ。
【0048】
カーディオバージョンパルスまたはディフィブリレーションパルスの送出は、制御バス96を介した制御回路部92の制御下で、出力回路94によって達成される。出力回路94は、単相または二相パルスのどちらを送出するか、電極の極性、および、どの電極がパルスの送出に関与するかを確定する。出力回路94は、パルスの送出中に電極を結合するかどうかを制御する高電圧スイッチも含む。あるいは一部の埋め込み可能ディフィブリレータのように、パルスの送出中に結合させる電極は、単にデバイスハウジングの外部または内部で互いに永久的に結合させてもよく、極性も同様に事前設定してよい。
【0049】
ディフィブリレーション、カーディオバージョンまたはペーシングなどの治療は、ペーサタイミング/制御回路部70による心臓信号の評価に依存する。ペーサタイミング/制御回路部70は、少なくとも部分的にP OUTライン62およびR OUTライン68の信号に基づいて信号を評価する。検知増幅器58および64は、電極50、52、54および56を介して受け取ったA−EGM信号またはV−EGM信号に応答して、P OUTライン62およびR OUTライン68に信号を生成する。
【0050】
検知増幅器58および64は、EGM信号を増幅およびフィルタリングし、それらの信号を検知しきい値と比較することによって、P OUTライン62およびR OUTライン68に信号を生成する。この比較は、信号の大きさが検知しきい値を超えたか、あるいは超えないかを考慮する。この比較には、信号のピーク値も、信号の大きさがしきい値を超える度合も重要でない。
【0051】
したがって、検知しきい値を信号の大きさに対して適切に設定することが重要である。たとえば、検知しきい値が高すぎる場合、有効なP波またはR波がアンダーセンシングされる危険性がある。アンダーセンシングの1つの可能な結果として、患者が適切な治療を受けられない可能性がある。
【0052】
本発明は、検知された心臓信号の大きさ、特に長期間にわたる心臓信号の減衰を監視する技法を提供する。監視により、アンダーセンシングをもたらし得る信号の減衰を早期検出することができる。
【0053】
概して、信号の減衰の長期監視は、複数のピーク値を取り込んで記録することを含み、各ピーク値は、代表的な一心周期の最大振幅を表す。期間毎に1つのピーク値を記録する。たとえば、代表的なピーク値を1日に1つ記録する。
【0054】
図3は、ピーク値の取り込みを示すブロック図である。検知増幅器130が、検知リード線からの心臓EGM信号132を受け取る。この信号は1心周期のものである。検知増幅器130は、図2の検知増幅器58と同様にA−EGM信号を受け取るか、あるいは検知増幅器64と同様にV−EGM信号を受け取ることができる。心臓信号は、第1段の増幅およびフィルタリング134を受ける。通常、第1段フィルタ134はバンドパスフィルタである。第1段フィルタ134の出力はフィルタリングされた信号140である。
【0055】
フィルタリングされた信号140は、2つの並列処理経路を辿る。一方の経路において、信号は引き続き検知増幅器130を進み、フィルタリングされた信号140がさらに第2段バンドパスフィルタ136によって増幅およびフィルタリングされる。次に、信号150が検知事象検出器138に送られ、検知しきい値と比較される。検知事象検出器138は、信号150の大きさが心房検知しきい値または心室検知しきい値を超えた時はいつでも、それぞれP OUTライン62またはR OUTライン68に信号を生成することができる。この信号経路において、信号150のピーク値および信号150の大きさがしきい値を超える度合は重要でない。
【0056】
信号のピーク値は代替経路で取り込まれる。ピーク値を取り込むために、一心周期の入力信号132は、第1段の増幅およびフィルタリング134を受ける。フィルタリングされた信号140は次に、第2段フィルタ136とほぼ同じ通過帯域を有する代替的な第2段の増幅器およびフィルタ142によって受け取られる。代替的な第2段の増幅器およびフィルタ142の利得はより低いため、ダイナミックレンジ(D.R)は第2段増幅器136よりも広くなる。
【0057】
信号は次に、最大振幅を保持するピーク検出器およびサンプル・ホールド回路144の対象となる。最大振幅は、アナログ−デジタル変換器146によりピーク値148に変換される。ピーク値148は、その心周期の信号の最大の大きさを表すデジタル値である。
【0058】
注目すべきこととして、ピーク値148は、未処理の入力信号132の最大値ではなくフィルタリングされた信号152の最大値を表す。さらに、信号150および152は、ほぼ同じ周波数成分を有し、一方の信号は他方の信号をスケーリングしたものである。したがって、ピーク値148は信号150の最大値に正比例する。
【0059】
ピーク値を取り込む技法は、図3に示すものとは異なる方法で具現することができる。たとえば、図3は、ピークの検出をアナログ技法として示し、続いてこのピークがデジタル値へ変換される。心周期信号152をデジタル表現に変換してから最大デジタル値をピークとして選択しても、同じ結果を得ることができる。
【0060】
図4は、複数のピーク値から代表的なピーク値を選択することができる方法を示す。説明上、図3に関連して上述した技法を用いて毎日ほぼ同じ時間に5つのピーク値を取り込むものと仮定する。これら5つのピーク値から1つのピーク値をその日の代表値として選択する。
【0061】
埋め込み式デバイスは通常、ピーク値の選択をトリガーする(160)クロノメータを含む。このクロノメータはたとえば、早朝の時間(朝3:00など)に選択をトリガーすることができる。デバイスは一心周期の心臓信号を受け取る(162)。この信号は、心房信号、心室信号、またはその両方であってよい。信号はまた、1つまたは複数の検知ベクトル信号であってもよい。
【0062】
第1段フィルタ134は、信号を増幅およびフィルタリングする(164)。ピーク検出器144が信号のピークを検出し(166)、アナログ−デジタル変換器146がこのピークをデジタル値に変換する(168)。信号は検証されることができる(170)。検証(170)は、図4ではピーク検出(166)およびデジタル変換(168)の後に行われるものとして示すが、他の時点で行ってもよい。検証基準を満たさない信号は拒絶される。検証基準を満たした信号は承認される。
【0063】
代表的なピーク値は、真の内因性検知事象を反映すべきである。したがって、検証基準を適用することにより、内因性検知事象ではない事象に関連する可能性がある信号が除外される。たとえば、信号がペーシングパルスの印加(administration)に続くものである場合は、その信号を拒絶することができる。信号が正常洞調律に関連しない場合、たとえば信号が心室期外収縮中あるいは細動または頻脈のエピソード中に発生する場合は、その信号を拒絶することができる。心房信号に適用する検証基準は、心室信号に適用する検証基準と全く同様である必要はない。最高5つの有効なデジタルピーク値を取り込む(176)間に、1つの有効なデジタルピーク値をメモリに一時的に記憶することができる(172)。
【0064】
5つの有効な心房または心室ピークの取り込みは数秒間で行うことができる。しかしながら、場合によっては、無効な信号の拒絶が続くと、有効なピークの取り込み時間が延長される場合がある。したがって、5つの有効なピークが取り込まれなくても一定時間が経過するとピークの取り込みを終了することができるタイムアウト条件(174、178)を実施してよい。
【0065】
ピーク値の取り込みが終了すると、それらの有効なピーク値の代表的なピーク値を選択する(180)。この代表的なピーク値はメモリに記憶してよく(182)、他のピーク値は捨ててよい。代表的なピーク値の選択は終了する(184)が、このプロセスは約24時間後に再び行われ得る。
【0066】
上記技法には様々な変更を行うことができる。たとえば、5つよりも多いかまたは少ない有効なピークを承認することができる。ピークは、一日に1回以外の期間(一日に2回、または一日置きに1回など)で取り込んでもよい。本発明はこれらの変形形態を全て包含する。
【0067】
図5は、期間の代表的なピーク値を選択する技法を示す。いくつかのピーク値が取り込まれていてよい。これらのピーク値を大きさ順にソートし(192)、中央値をその期間の代表的なピーク値として選択する(194)。たとえば、5つのピーク値を取り込んだ場合、これらの値をソートして、3番目のピーク値を代表的なピーク値として選択する。次に、選択した代表的なピークをメモリに記憶する(182)。
【0068】
この技法には、偶数のピーク値が取り込まれると不測の事態が生ずる可能性がある。たとえば、4つのピーク値を取り込んでソートした場合、2番目のピークを代表的なピーク値として選択してよい。あるいは、3番目のピークを選択するか、あるいは2番目のピーク値と3番目のピーク値の中間の値を計算して代表的なピーク値として選択することができる。また本技法では、ピーク値が取り込まれていない場合にも不測の事態が生じ得る。
【0069】
上述の技法は、アナログまたはデジタル構成要素によって実施することができ、既存のシステムまたは特別な専用サブシステムを用いることができる。たとえば、図2に示すICDにおいて、検証(170)や複数のピーク値の代表的なピーク値の選択(180)などの技法は、マイクロプロセッサ78または特別な専用プロセッサ(図2には図示せず)によって行うことができる。代表的なピーク値は、メモリ80または別のメモリ素子(図2には図示せず)に記憶することができる。
【0070】
図6は、所定期間にわたって収集した代表的なピーク値200の1つの提示を示す。このピーク値は、心房ピーク値または心室ピーク値であってよい。ピーク値の大きさ204を時間202にわたってプロットする。時間スケール202の通常の時間単位は月である。
【0071】
ピーク値曲線200は、長期間にわたる信号の大きさの減衰を示す。この減衰は、通常のピーク値は検知しきい値を超えず、その結果心臓事象として検出されない大きさ208にピーク値を近づける。結果として、通常の信号の大きさが所定期間にわたって減少するに従い、有効な心臓信号が検知しきい値を超えないために医療デバイスがこの信号を検知できない危険性が増す。
【0072】
ピーク値曲線200は、しきい値レベル208に近づく前に、検知しきい値208よりも高い大きさを有する警告しきい値206を越える可能性がある(210)。ピーク値曲線200が警告しきい値206を越える(210)と、埋め込み式デバイスは警告を発することができる。
【0073】
警告は多くの方法で実施することができる。本発明の一実施態様は、複数の警告しきい値を含むことができ、どの警告しきい値を越えたかによって警告の形態が決まる。たとえば、減衰が小幅である場合は、定期検査の際に患者の医師に対する警告を生ずる結果となればよい。減衰がより激しい場合は、患者に聞こえる可聴警告音を出し、患者に迅速な治療を受けることを勧める結果となればよい。患者は単に医師を訪ねればよく、医師は、代表的なピーク値の報告をデバイスから得る。このデバイスは、医者のオフィスに行かなくても電話または他の通信システムによって医師に報告する遠隔通信もサポートしてよい。
【0074】
図7は、代表的なピーク値の解析に基づいて患者および/または医師に警告を行う技法を示す。解析は、いつでも開始することができ(230)、自動的にまたは呼び掛けに応答して行われることができる。代表的なピーク値は、1つまたは複数の期間について解析されてよい(232)。この解析が信号の減衰を示す場合、警告条件を示すことができる(234)。
【0075】
上記のように、ピーク値の大きさが警告しきい値206を下回ると警告を発することができる(236)。他の条件(所定期間にわたるピーク値の変化率など)でも警告を発することができる(236)。発する警告の種類は、警告条件によって決めることができる。警告条件が存在しない場合、警告は発しない(238)。
【0076】
図8は、信号減衰の代表的なピーク値を医師などの人物に報告する技法の一例を示す。報告は通常、呼び掛け(250)に応答して開始される。1つまたは複数の期間の代表的なピーク値を報告する(252)。この報告は、代表的なピーク値を互いに比較して信号の減衰を識別する(254)。比較報告の例には、図6と同様のグラフ報告、または表形式の報告が含まれる。
【0077】
多くの場合、報告は、信号の減衰の正確な原因を医師に示さない。たとえば報告は、信号の減衰の原因が心臓の基質の変化ではなく電極の位置のずれであることを明示しなくてもよい。その結果、医師は、さらなる診断手順(256)を行って問題を検討するように促されることができる。報告および他の診断の結果に基づいて、適切なアクションを行うことができる(258)。
【0078】
適切なアクションは通常、信号の減衰の原因によって決まる。たとえば、患者の心臓組織が損傷している場合、適切なアクションはこの状態の治療を含んでよい。電極の位置がずれている場合、適切なアクションは治療法の調整(検知しきい値の調整など)を含んでよい。場合によっては、埋め込み式デバイスは、検知しきい値を自動的に調整して、EGM信号に対するデバイスの感度を上げることができる。複数の電極対を有する患者では、適切なアクションは検知ベクトルの変更を含んでよい。電極が故障した場合、適切なアクションは電極の交換を含んでよい。したがって、本発明は、患者および医師が生理状態を診断し、治療法を確立し、また埋め込み式デバイスの障害解析を行うのを支援することができる。
【0079】
本発明は利点および用途も提供する。ピーク値はたとえば、検知しきい値を自動調整するため、デバイス内における自動障害解析診断をトリガーするため、あるいは検知ベクトルを自動的に変更するために用いることができる。ピーク値は、医師によって、病気の進行を監視するため、あるいは代表的なピーク値を他の心臓状態(不整脈など)と関連付けるために用いることができる。さらに、本発明は、患者を煩わせることなくピーク値の測定を自動的に行うという利点を提供する。
【0080】
本発明は、ピーク値に対して徐々に生じる変化の長期間にわたる監視に有用であるが、長期間の変化の監視に限定されない。本発明は、短期間での信号振幅の変化の監視にも有用である。短期間での振幅の変化は、たとえば、検知電極の位置が急激に変化した場合に生じ得る。
【0081】
本発明の様々な実施形態を説明してきた。特許請求項の範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができる。たとえば、ある期間の代表的なピーク値を数学的技法により(たとえば、算術平均または取り込んだピーク値の算術平均を計算することにより)選択することができる。
【0082】
本発明を拡張して、さらなる心腔を監視することもできる。患者は、たとえば検知電極を右心房、右心室および左心室に伸ばすICDを有する場合がある。この患者のICDは、A−EGM、右V−EGM(RV−EGM)、および左V−EGM(LV−EGM)を受け取ることになる。本発明の技法は、RV−EGMおよびLV−EGMのR波ピークに別々に適用することができる。これらの実施形態は本発明の実施を例示するものである。これらの実施形態および他の実施形態は添付の特許請求項の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】埋め込み可能ディフィブリレータおよびリード線システムを示す図である。
【図2】埋め込み可能ICDの機能略図である。
【図3】心臓信号のピーク値を取り込む技法を示すブロック図である。
【図4】ピーク値の収集および代表的なピーク値の選択を示すフロー図である。
【図5】代表的なピーク値を選択するための1つの技法を示すフロー図である。
【図6】時間の関数としての代表的なピーク値のグラフである。
【図7】代表的なピーク値の解析に基づき患者および/または医師に警告を行う技法を示すフロー図である。
【図8】医者へ報告を行う技法を示すフロー図である。

Claims (38)

  1. 電極により検知された第1の一心周期の第1信号をフィルタリングすること、
    フィルタリングされた前記第1信号のピークの大きさに応じて、第1デジタルピーク値を生成すること、
    前記電極により検知された第2の一心周期の第2信号をフィルタリングすること、
    フィルタリングされた前記第2信号のピークの大きさに応じて第2デジタルピーク値を生成すること、および
    前記第1ピークデジタル値および前記第2ピークデジタル値に応じて、代表的なデジタル値を選択すること、
    を含む方法。
  2. 前記第1デジタルピーク値をメモリに記憶することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. フィルタリングされた前記第1信号のピークを検出することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 検証基準に従って前記第1信号を検証すること、および
    前記第1信号が前記検証基準を満たさない場合に該第1信号を拒絶すること、
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記第1ピークデジタル値および前記第2ピークデジタル値に応じて、代表的なデジタル値を選択することは、前記第1ピークデジタル値および前記第2ピークデジタル値の中から代表的なデジタル値を選択することを含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記代表的なデジタル値を警告しきい値と比較すること、および
    前記代表的なデジタル値が前記警告しきい値を下回った場合に、警告を発して、患者と医師の少なくとも一方に知らせること、
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1デジタルピーク値は、P波およびR波のうちの一方に対応する請求項1に記載の方法。
  8. 前記電極により検知された第3の一心周期の第3信号をフィルタリングすること、
    フィルタリングされた前記第3信号のピークの大きさに応じて、第3デジタルピーク値を生成すること、
    前記電極により検知された第4の一心周期の第4信号をフィルタリングすること、
    フィルタリングされた前記第4信号のピークの大きさに応じて、第4デジタルピーク値を生成すること、
    前記電極により検知された第5の一心周期の第5信号をフィルタリングすること、
    フィルタリングされた前記第5信号のピークの大きさに応じて、第5デジタルピーク値を生成すること、および
    前記デジタルピーク値から中央デジタルピーク値を選択すること、
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 第1期間中に電極により検知された第1の一心周期の第1信号をフィルタリングすること、
    フィルタリングされた前記第1信号のピークの大きさに応じて、第1デジタルピーク値を生成すること、
    第2期間中に前記電極により検知された第2の一心周期の第2信号をフィルタリングすること、
    フィルタリングされた前記第2信号のピークの大きさに応じて、第2デジタルピーク値を生成すること、
    前記第1デジタル値および前記第2デジタル値に応じて出力を報告すること、および
    前記ピーク値を比較して前記心臓信号の変化を識別すること、
    を含む方法。
  10. 前記出力を報告することは、前記第1デジタル値および前記第2デジタル値を報告することを含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1期間中に生成された第1の複数のデジタルピーク値から前記第1デジタルピーク値を選択すること、および
    前記第2期間中に生成された第2の複数のデジタルピーク値から前記第2デジタルピーク値を選択すること、
    をさらに含む請求項9に記載の方法。
  12. 前記第1期間は、前記第2期間後の約24時間である請求項9に記載の方法。
  13. 警告を発することをさらに含む請求項9に記載の方法。
  14. 検知しきい値を調整することをさらに含む請求項9に記載の方法。
  15. 前記ピーク値を比較して前記心臓信号の変化を識別することは、前記ピーク値を比較して前記心臓信号の減衰を識別することを含む請求項9に記載の方法。
  16. 心臓に埋め込まれた電極により検知された一心周期の信号を受け取って第1のフィルタリングされた心臓信号を生成する第1フィルタと、
    前記第1のフィルタリングされた心臓信号を受け取って第2のフィルタリングされた心臓信号を生成する第2フィルタと、
    前記第2のフィルタリングされた心臓信号のピークを検知するピーク検出器と、
    前記第2のフィルタリングされた心臓信号のピークの大きさを取り込むサンプル・ホールド回路と、
    ピークの大きさに応じてデジタルピーク値を生成するアナログ−デジタル変換器と、
    を備える装置。
  17. 前記第1のフィルタリングされた心臓信号を受け取って第3のフィルタリングされた心臓信号を生成する第3フィルタをさらに備え、前記第2フィルタおよび前記第3フィルタはバンドパスフィルタを含み、前記第2フィルタは前記第3フィルタよりも広いダイナミックレンジを有する請求項16に記載の装置。
  18. 前記デジタルピーク値を記憶するメモリをさらに備える請求項16に記載の装置。
  19. 前記心周期信号が検証基準を満たす場合に前記ピーク値を承認し、前記心周期信号が前記検証基準を満たさない場合に該信号を拒絶するプロセッサをさらに備える請求項16に記載の装置。
  20. 複数のピーク値から代表的なピーク値を選択するプロセッサをさらに備える請求項16に記載の装置。
  21. 第1期間中に、心周期のフィルタリングされた電位図信号の第1ピーク値を第1の複数のピーク値から選択すること、および
    第2期間中に、心周期のフィルタリングされた電位図信号の第2ピーク値を第2の複数のピーク値から選択すること、
    を含む方法。
  22. 前記第1ピーク値は前記第1の複数のピーク値の代表値であり、前記第2ピーク値は前記第2の複数のピーク値の代表値である請求項21に記載の方法。
  23. 前記第1ピーク値は、前記第1の複数のピーク値の中央値である請求項22に記載の方法。
  24. 前記第1の複数のピーク値は、5つのピーク値を含む請求項21に記載の方法。
  25. 前記第1ピーク値および前記第2ピーク値を報告することをさらに含む請求項21に記載の方法。
  26. 前記第1の複数のピーク値のそれぞれは、前記第1期間中の心周期のフィルタリングされた電位図信号の最大振幅を含み、前記第2の複数のピーク値のそれぞれは、前記第2期間中の心周期のフィルタリングされた電位図信号の最大振幅を含む請求項21に記載の方法。
  27. 前記第1および第2の複数のピーク値のそれぞれは、P波およびR波のうちの一方に対応する請求項26に記載の方法。
  28. 前記第1期間は、前記第2期間後の約24時間である請求項26に記載の方法。
  29. 前記第1ピーク値を前記第2ピーク値と比較して前記フィルタリングされた電位図信号の変化を識別することをさらに含む請求項21に記載の方法。
  30. 第1の複数の心臓信号を検知すること、
    前記第1の複数の心臓信号の第1の代表的なデジタル値を選択すること、
    第2の複数の心臓信号を検知すること、
    前記第2の複数の心臓信号の第2の代表的なデジタル値を選択すること、および
    前記代表的なデジタル値を比較して前記心臓信号の変化を識別すること、
    を含む方法。
  31. 前記第1の複数の心臓信号の第1の代表的なデジタル値を選択することは、
    前記第1の複数の心臓信号の大きさに応じて、複数のデジタルピーク値を生成すること、および
    前記複数のデジタルピーク値の中から、前記第1の代表的なデジタル値を選択すること、
    を含む請求項30に記載の方法。
  32. 前記第1の複数の心臓信号を第1期間中に検知すること、および
    前記第2の複数の心臓信号を第2期間中に検知すること、
    をさらに含む請求項30に記載の方法。
  33. 前記第1および第2の代表的なデジタル値は、P波およびR波のうちの一方に対応する請求項30に記載の方法。
  34. 複数の代表的なフィルタリングされた心臓電位図信号のデジタルピーク値を監視すること、および
    前記信号の大きさが所定期間にわたって変化しているかどうかを判定すること、
    を含む方法。
  35. 前記判定に応じて、検知しきい値を調整することをさらに含む請求項34に記載の方法。
  36. 前記判定に応じて検知しきい値を調整することは、前記信号の大きさが下向きに変化している場合に前記検知しきい値を下方調整することを含む請求項35に記載の方法。
  37. 代表的なフィルタリングされた心臓電位図信号のデジタルピーク値が、24時間以内の期間中に発生した代表的なフィルタリングされた心臓電位図信号の第2の複数のデジタルピーク値の中央値を含む請求項34に記載の方法。
  38. 診断を行って信号の大きさの変化の原因を判断することをさらに含む請求項34に記載の方法。
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