JP2005501207A - 磁気作動運動制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、例えば磁気作動制動きなどの磁気作動運動制御装置に関する。例として、本発明の運動制御装置は、懸架線又は補助懸架線の下に電車のパンタグラフにすれるトロリー線をつるす懸架装置として用いられる。トロリー線懸架装置として用いるときに、本発明の磁気作動装置は、パンタグラフが制動器を通過して、トロリー線とパンタグラフの間の接触を維持できるようになるとき、トロリー線の振動を吸収する制動器機能を与える。
【背景技術】
【0002】
電動機に電流を伝送するトロリー線とそれを支持する耐力カテナリー吊線を備える懸架システムの構成において、トロリー線は、電車のパンタグラフと接触し、トロリー線は耐力カテナリー吊線とトロリー線の間に伸びる複数の懸架装置によって吊られている。そのような懸架装置は、一定の間隔(例えば4.5m(15.0フィート)おき)に設けられている。そのような懸架装置があるので、トロリー線と懸架線は、それらの所望の位置と方向に維持される。
【0003】
そのような従来技術の線懸架システムにおいて、トロリー線は、パンタグラフがトロリー線に沿って進むにつれて振動し、そのようなトロリー線の振動は、トロリー線とパンタグラフの望ましくない分離を引き起こす。トロリー線の振動を抑制することは、トロリー線とパンタグラフの間の線分離を減少させ、電車の電流収集能力とトロリー線の有効寿命を長くすることに寄与することは、従来技術で周知である。さらに、そのような振動抑制が線とパンタグラフの間の反復断続接触のために生じる線の摩耗を防ぐことも従来技術で知られている。特に、電車が高速度で走行しているとき、トロリー線の振動を抑制することは、重要である。トロリー線懸架装置は、従来技術で知られている。そのような既知の装置は、摩耗抵抗とばね力に基づいて制動力を生じ、そのような従来技術装置の一例が日本の特開平6−171402号公報において開示されている。前記文献(特開平 6−171402号)では、ピストンとばねが補助懸架線に掛けられた円筒の中に置かれ、ピストンはばねによって圧縮状態にバイアスをかけられている。リングと円筒の摩擦係数に基づいて、振動吸収機能を有するピストンリングもまた、円筒の中に置かれている。リングは、制動力を与える円筒にすれ合う。ピストンロッドは、一つのロッド端でピストンと一体に作られている。補助懸架線の下にかつ平行に置かれているトロリー線は、ピストンロッドの下端に連結されている。この従来技術の装置は、トロリー線と補助懸架線をそれらの所望の位置と方向に維持する働きをしている。
【0004】
上述のトロリー線懸架装置において、ピストンリングが円筒との摩擦接触で制動力を与えるので、リングが摩耗し、その結果としてリングの摩擦制動強度が磨耗とともに減少し、終にはトロリー線と懸架線を効果的に支持するために充分な制動力を与えることができなくなる。そのような装置が適切な制動力を与えることができることを確実にするために、従来技術の装置は、定期的に点検、調整及び修理をすることが必要である。そのような点検、調整及び修理するプロセスは、どうしても比較的厳しく、構成部品の交換が安全側に行われる。また、円筒とピストンの間に所望の制動力を作り出すのに必要な摩擦抵抗を得るために、構成部品は、構成要素の間の必要な許容誤差を達成するために精密に製作されなければならない。そのような精密を必要とする結果として、このような従来技術の懸架装置の製作は、高価で難しい。
【特許文献1】
特開平6−171402号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明は、一例を挙げると、トロリー線懸架装置として用いられる運動制御装置を提供することを目的とし、本発明の装置は厳しい慎重な点検と部品交換を必要とせず、装置の構造が組み立てられる構成部品の間に高い相対精度を必要としない簡単なものであるために、装置の製作が比較的単純で、比較的低コストで信頼性が高い制動力を与えるものを提供することである。
【0006】
前述のことは、本運動制御装置において存在すると知られている限界を例示している。したがって、上述の限界の一つ以上を克服することに向けられた代替品を提供することが有益であることは、明らかである。したがって、以下により完全に開示される特徴を含む適当な代替運動制御装置が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
総括的にいえば、本発明は、従来技術の運動制御装置の欠点を少なくとも一つの第1の可動部材、前記少なくとも一つの第1の可動部材のすぐ近くにあって前記少なくとも一つの第1の可動部材に対して可動である第2の可動部材及び少なくとも一つの第1の可動部材を第2の可動部材に押し付けさせる運動制御力を生じる磁場を与える磁場発生器から成る磁気作動運動制御装置を与えることによって克服する。前記少なくとも一つの第1の可動部材は、離散的な指又はスラットであってもよく、又はハウジングの中に形成されたスロットによって画成されてもよい。本発明の運動制御装置によって、必要な制動力は、信頼性が高い、有効な方法で与えられる。
【0008】
さらに詳しくいえば、従来技術の装置に伴う欠点を解決するために、本発明の第1実施例の装置(図1及び本発明の運動制御装置1を含む従来の線懸架装置を備える図5の概略図において示されているような)を参照すると、本発明の装置は、(a)トロリー線T又はトロリー線Tより上にある懸架線Mのどちらかに接続された端を有するとともにハウジング開口5dを反対側のハウジング端に有する非磁性円筒形ケーシング5、(b)磁気材料から成り、ケーシング5とハウジング6の垂直軸の心が垂直に合うようにケーシング5の内部にある円筒ハウジング6で、前記ハウジング6には、装置の垂直軸に沿って向きを定められた少なくとも一つの離散的可動部材6b又はスロット6aを備え、それによって少なくとも一つの第1の可動部材6bの形を画成し、可動部材6bは、半径方向に収縮できるように構成されており、磁気材料から成り、ケーシング5とハウジング6の垂直軸の心が合うようにケーシング5の内部にあり、半径方向に収縮できるように構成されている少なくとも一つの離散的可動部材6b又はスロット6aが装置の垂直軸に沿って配向され、それによって少なくとも一つの第1の可動部材6bの形を画成する円筒ハウジング6、(c)垂直軸に沿ってハウジング内を直線的に可動なロッド7bと一方のロッド端で一体に作られたピストン7を備え、前記ロッドは、ケーシング5の穴5dを通って伸び、ロッドの反対端は、懸架線M又はトロリー線Tのどちらかに外側で接続している。ピストン7は、一方のピストン端をハウジング6の一端に置き、他方のピストン端を圧縮スプリング8と当接してハウジング6の内部に配置されている。ピストン7は、磁場発生永久磁石7cによって励起される磁極片7aを含み、磁石、磁極片及び第1の可動部材の組合せによって、磁場はピストンを握持し、少なくとも一つの部材6をピストン7の方へ引くことによって必要な制動力を与えるように形成されている。
【0009】
本発明の懸架装置において、ばね8は、ロッド7bによって定められた力でトロリー線Tを絶えず引き上げている。トロリー線Tがパンタグラフの通過によって変位させられるとき、ピストン7は、ロッド7bによってケーシング・エンド・キャップ5aの方へ上方へ変位させられる。パンタグラフが通過すると、ピストンの変位は止められ、ばね8によってピストン7がハウジング6内のそれの元の位置に戻される。ピストン、磁石及び磁極片が軸方向に変位させられるのにつれて、第1の可動部材6は、ピストン7の永久磁石ディスク7cによって与えられる磁気引力の加わることによって半径方向に押し進められ、部材の内周面がピストン部材7と接触する。従って、ピストン7が上下する間、定められた接触がピストンと部材6の間に生じ、この接触は、トロリー線うねりを制限して線とパンタグラフを接触状態に維持する働きをする制動力を作り出す。
【0010】
前述及びその他の態様は、添付図面とともに考慮するとき、発明の以下の詳細な説にから明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、磁気力とばね力を用いる構成になっているので、トロリー線Tの横方向の変位を誘発する振動がばね力と摩擦抵抗によって十分に吸収され、緩和され、パンタグラフから線が離れるのを少なくし、トロリー線の摩耗を防止できる。又はウジングは、その配置が磁力を受けてピストンに沿って収縮することによって自動的に調整されるので、摩耗を伴う厳しい慎重な点検と部品交換の必要がなく、構造が比較的簡単で、高度な機械的精度が必要ないので、製作が容易になりかつ比較的低コストになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
【実施例1】
【0013】
本発明の第1実例の運動制御装置を図1〜5に関して説明する。図1は本発明の第1の実施例の運動制御装置の断面図であり、図2は図1の第1実施例の運動制御装置の側面図である。図3及び4はそれぞれ本発明の第1実施例の運動制御装置の異なる作動状態の断面図で、図5は本発明の運動制御装置がトロリー線と懸架線の間を支持しているのを例示している略図である。
【0014】
図5は、本装置に関する電車線の架線構造を例示している。図5において、Tは、電車のパンタグラフ(図示なし)にすれるトロリー線、Mは、トロリー線Tの上に掛けられた懸架線、Cは、懸架線に取り付けられた保護カバー及び1は、一定間隔で懸架線Mとトロリー線Tの間に備え付けられた懸架装置である。懸架装置1は、懸架線Mの下でトロリー線Tを支持している。
【0015】
図1及び図2に示すように、懸架装置1は、制動器2、懸架線Mに制動器2を接続するハンガー3及び制動器2をトロリー線Tに結ぶための積巻きである耳4を備えている。
制動器2を図3及び図4に関して詳細に説明する。円筒形ケーシング5は、ステンレス鋼のような非磁性材料から成り、円筒形ケーシングは、取手5bを更に備える単一構造カバー又はエンド・キャップ5aを備え、エンド・キャップは、ケーシングの一端と一体にされている。ケーシングはまた、中央開口部5dを含むカバー又はエンド・キャップ5cを備えている。本発明の第1の好ましい実施例の説明のために、ケーシングが円筒形として示され説明されているが、ケーシングは、どんな適当な構成から成っていてもよい。
【0016】
磁気材料で作られた円筒ハウジング6は、ケーシング5内に置かれている。ハウジング6は、どんな許容範囲内の構成をとってもよく、本願明細書において開示された円筒形の構成に限られない。ハウジング6は、ケーシング5の垂直軸と同心になっている垂直軸を有し、ハウジングは又はウジングボディの中に形成された一つ以上のスロット6aによって画成される複数の第1の可動部材6bを備えている。スロットは、垂直、同心中心軸線と平行に向けられ、半径方向に可動で、半径方向に可動であり、垂直中心軸線の方へ半径方向に収縮できる。
図1、2及び4に示されているように、ハウジング6が円筒形であって、ハウジングを四つの部材6bに一様に分けるように配置された四つの等間隔に設置されたスロット6aを備えている。ハウジング6は円筒形をしたもの以外の筒状部材であってもよく、一つのスロット6aがあってもよい。スロット6aは、又はウジングの全ての長さに沿って伸びていてもよいし、又は、例示の作業の形で、それはハウジング6の一端に達せずに終わってもよいし、又は、それは、両端に達しずに終わってもよい。スロット6aがハウジング6の全長わたって伸びているとき、部材6bは離散的で個々に独立している。独立部材は、スロットを収容することによって定められる部材6bの弾力を備えなくてもよいが、そのような独立部材は、磁場発生器によって作り出される磁気引力の存在に応じて半径方向にわずかな距離変位可能でなければならない。
【0017】
ピストン7は、図3及び4の7aで総括的に表され、ハウジング6に挿入された磁性体を有し、磁性体7aの一端から突出しているロッド7bを備えている。
磁性体7aは、さらに交互の配置に配置された複数の永久磁石ディスク7cと磁性部材7cの間にある磁極片7から成っている。磁場は、磁石7c、極片7d及び部材6bの間に作り出され、磁場のあることによって、部材6bは、磁場の磁気引力によってピストン7aの方へ半径方向に内方へ引かれる。ロッド端に留められたナットは、ナットとロッドの間の適所に磁石及び極片のスタックを締付ける。永久磁石ディスク7cは、磁気ディスクの外周が部材6bの内周辺と接触しないように、直径が磁気ディスク形の磁極片7dより幾分小さい。
【0018】
ロッド7bは磁性部分7aを通過する小直径部分7e及びこの小直径部分7eの両端に取り付けられ、ロッドの長さに沿って単一体として永久磁石ディスク7cと磁極片7dを維持する木綿ディスク7fのような一対の非磁性部材を備えている。ロッド7bの他端は、ケーシング5のカバー5cの穴5dを通ってケーシング5の外側に伸びている。ロッド7bのこの他端は、取手要素である耳4に留められている。耳4がトロリー線Tを対のイヤー・ピース4aで握り、トロリー線Tは、ボルト4bで固定することによって保持されている。対のイヤー・ピース4aに接続された舌片4cは、ロッド7bにピン4dによって接続されている。
【0019】
圧縮スプリング8は、ハウジング6の内部に配置されている。圧縮スプリング8の一端は、ばね受け座部を有するハウジングカバー5aの中に保持され、一方、他端は磁性体7aの端に保持されている。明確にするため、説明が更に進むにつれて、磁性体はまた、本願明細書において磁場発生器と称することがある。図3に図示されているように、磁性体7aは、図において上方へ押圧され、その結果、部材7aは、ばねによって内方へバイアスされ、従って、ロッド7bはケーシング5に引き込まれる。ばね8は、トロリー線Tと懸架線Mの間の距離が固定されるように、トロリー線Tがつるされた状態で規定の量に圧縮され(図4に示されるように)、そのような距離は、線に作用する外力が最小であるとき、最小である。
【0020】
ハンガー3は、ステンレス鋼のような非磁性材料でできているベルトから成り、使用時にはU字形をとる。ハンガー3は、ボルトとナットの組合せ3aによってケーシング5の取手5bに接続された両端を有し、懸架線Mをそれのカーブ部分を通り越し、懸架線Mの直下でハンガー3を通過するピン3bによって適所に保持されている。図3を参照。ハンガーがどんな適当な構成をとっていてもよく、本願明細書において開示された構成に限られるべきではないと理解されるべきである。
【0021】
第1実施例の運動制御装置の動作を次に説明する。電車(例示でない)のパンタグラフが装置1を通過するとき、パンタグラフはトロリー線Tを押し上げられてトロリー線Tを吊るしているロッド7bがさらにハウジング6の中に上向きに圧迫されるようになる。ロッド7bが上方へ変位させられると、ピストン部材をロッドとともに変位させ、ピストンとロッドがケーシング5のハウジング6中で移動するにつれてばね8が長くなる。パンタグラフが本装置を通過すると、ロッド7bとピストン7aの変位は止まり、次に、ばねは、圧縮してハウジング6の中へエンド・キャップ5aに向かってピストン7aとロッド7bを引き入れる。ピストンがハウジングを通って軸方向にエンド・キャップ5aとエンド・キャップ5cの両方へ変位させられるにつれて、可動部材6bは、磁場発生器が部材6bのすぐ近くにある結果として磁界発生器7cによる磁気引力によって半径方向に引かれる。永久磁石ディスク7cの磁気引力のために、部材6bは磁気発生器7aの方へ引かれ、指の内周面は、定められた圧力で磁極片7dと接触する。従って、ピストン7が上下する間、摩擦抵抗がピストンとハウジング6の間に生じ、これがトロリー線に加わる振動制御力として働いて、振動を減らす。摩耗がピストン7と部材6bの反復摩擦のために生じるので、こすれ部分で生じるとしても、ピストン7が磁場の存在から半径方向に縮むから、部材6bは常に一定圧力でピストン7と接触しているので、固定摩擦抵抗が装置1を調整又は修理する必要なく得られる。さらに、本装置は周知の方法及び従来の方法を用いて簡単な方法で製作され組立てできる。公知の装置に伴う製作精度は、本発明の第1実施例の装置1に関しては守られる必要はない。
【0022】
制動器2は、向かい合った軸方向のトロリー線Tの振動を吸収し、制動器は、パンタグラフとトロリー線Tの間の力を緩和して、トロリー線Tと懸架線Mの間に用いられる種々の部分に対すると同様にパンタグラフとトロリー線Tに対する損傷を減らす。
【0023】
更に、若し制動器2が逆方向に設置され、ロッド7bが懸架線Mに接続され、ケーシング5がトロリー線Tに取り付けられたとすれば、効果は本願明細書において説明したものと同一になるであろう。ハウジング6の内部からピストン7を除くことが必要な場合、第1の可動部材6bは、圧壊すなわち半径方向に内方へ縮むだろう。ピストンがハウジングに元通りに差し込まれるとき、可撓性の部材6bはピストンの周辺の周りに自動調心する。第1の可動部材の自動調心特徴は、装置2の組立てを簡単にする。
【0024】
上述の本装置によって、トロリー線Tの横方向の変位を誘発する振動がばね力と摩擦抵抗によって十分に吸収され、緩和され、パンタグラフから線が離れるのを少なくし、トロリー線の摩耗を防止する計画を立てるのを可能にする。また、安全性と電流収集を大きくするように、振動のための金属管継手の疲労と緩みが減少し、パンタグラフが受ける衝撃力を小さくするので、位置を変える抵抗を小さくしてより速い速度で動く軽いパンタグラフを備えることが可能である。ハウジングは、その配置が磁力を受けてピストンに沿って収縮することによって自動的に調整されるので、摩耗を伴う厳しい慎重な点検と部品交換の必要がなく、構造が比較的簡単で、高度な機械的精度が必要ないので、製作が容易になりかつ比較的低コストになる。
【実施例2】
【0025】
代替実施例の磁気作動運動制御装置102が図6〜11に例示されている。上記の第1実施例の制動器1のように、代替実施例の運動制御装置102は、磁気材料から作られた少なくとも一つの離散的な第1の可動部材106を備え、そのような少なくとも一つの第1の可動部材は、例えば細長いスラット又は指から成っていてもよく、図6と7に示されるボスのような、例えば突出ボスから成っていてもよい位置決め手段111によって、分離した部材106は、一定軸方向の向きに保たれる。各離散的な第1の部材は、スロット又は隙間によって隣接部材から切り離されている。
【0026】
本装置はまた、少なくとも一つの第1の可動部材106に対して縦軸110に沿って往復運動の形で可動な第2の可動部材107aを備えている。第2の可動部材107aが軸方向に変位させられるにつれて、磁場発生器140は、第2の可動部材107aと第1の可動部材106の間に磁気引力を作る磁場を発生する。磁気引力は、少なくとも一つの第1の可動部材に対する第2の可動部材の軸方向の変位に対する抵抗として働く。代替装置102の好ましい実施例を説明するために、磁場発生器は、磁極片113a、113bと組み合わせて永久磁石112を備え、その結果、装置102によって与えられる抵抗制動力は、事実上一定の大きさのものである。第2の可動部材の磁場発生器と変位を以下にもっと詳細に説明する。装置102は、精密に、確実にかつ能率的に必要な制動力を与える。
【0027】
代替実施例の運動制御装置102の制動器が連行される汚洗物質や微粒子物質の事実上ない「きれいな」環境において用いられる場合には、第1及び第2の可動部材106、107aと磁場発生器は、ハウジングによって囲まれることを必要としないで、図6に示される開放構成で用いられてもよい。しかし、運動制御装置102が第1及び第2の可動部材と磁場発生装置を周囲状態にさらされるままにしておくことが運動制御装置102の機能性に悪い影響を及ぼす用途において用いられる場合、第1及び第2の可動部材は、管状のハウジング部材105(図7に示された)によって画成される室114に入れられてもよい。
【0028】
図6と7の開放及び密閉装置は、図7の密閉構成において含まれる管状ハウジング105とエンド・キャップ118bを除くと同じである。管状ハウジングは、例えばプラスチック、アルミニウム、ステンレス鋼、青銅又は銅のような任意の適当な非磁性材料から成っていてもよい。本発明の好ましい実施例を説明するために、ハウジングは、第1及び第2の開放端116a、116bを備えているが、ハウジングが単独の開放端にあるエンド・キャップでどちらかの端で閉じられてもよいと理解されるべきである。ハウジングがハウジング端の間に伸びている限り、ハウジングは、テーパー又は抜け勾配を含んでいてもよい。例えば、図7に示すように、ハウジングが第1の端116aから第2の端116bまで伸びるにつれて、ハウジングは内方へ先細になっている。代わりに、ハウジングは、それが第2の端116bから第1の端116aまで伸びるにつれて、内方へ先細になっていてもよい。テーパーは、ハウジングを作るために用いられる製造工程の間に生じ、そのような製造工程は、例えば従来の成型作業であってもよい。代わりに、ハウジングは、ハウジング端の間で一定の内側寸法のものであってもよい。
【0029】
図6に示された運動制御装置102の開放構成が使用される場合、運動制御装置102は、ロッド部材120と第1のエンド・キャップ118aの間に必要な許される相対運動を作り出すためにエンド・キャップ部材118aのところで固定されている。エンド・キャップ118aは、ブラケット、留め具又はそれらの任意の組合せによるなどの任意の適当な、周知の手段を用いてもフレーム又は他の構造構成要素に固定されてもよい。図7に示された密閉装置の第2のエンド・キャップ118bは、今度はフレーム又は他の支持部材と一体に作られた留め具(図示せず)を受けるのに適応している孔119を備えている。留め具は、例えばボルトから成っていてもよい。密閉設計が使用される場合、ロッド120とエンド・キャップ118aの間の必要な許される相対運動は、穴119を通して適当な留め具を伸ばすことによって第2のエンド・キャップ118bをフレーム又は他の部材に固定することによって、先に説明したようにして、作り出される。図7をっ参照すると、開放ハウジング端116aと116bは、今度はハウジング端に固定された第1及び第2のエンド・キャップ部材118a及び118bによってそれぞれ閉じられ、本発明の第2の好ましい実施例を説明するために、エンド・キャップは、ハウジング端から取り外しできない。エンド・キャップは、例えばエポキシによるなどの当業者に知られている任意の適当な手段によってハウジング端と一体に作られてもよい。キャップがハウジング端でハウジングに固定されているとして図示され説明されているが、エンド・キャップがハウジング端に着脱自在に取り付けられてもよいと理解されるべきである。あるいは、エンド・キャップは、ねじ付き接続によるか又は従来の留め具(例えば止めネジ又はボルトなど)によってハウジング端と一体にされてもよい。このようにして、装置102によって与えられる制動力を変更することが必要な場合、磁場発生手段130及び/又は第1の可動部材は、容易にアクセスして、エンド・キャップを簡単に取り外し、ロッド120、第2の可動部材107a及び第1の可動部材106から成るユニットをハウジングチャンバ114から滑らすことによって変更できる。
【0030】
第1の可動部材106は、鋼などの磁性材料から作られた複数の細長い部材から成っている。運動制御装置102の第1の可動部材106の各々は、第1の端123a、第2の端123b及び円弧状横方向形部を備えているが、第1の部材は、また、事実上平らな横方向の構成を備えていてもよいと理解されるべきである。第1の可動部材は、独立していて離散的であり、隣接している部材106の隣接している長手縁部によって画成されるスロット124によって、次の隣接第1の可動部材106から離されている。本発明の運動制御装置102は、少なくとも一つの第1の可動部材を備えるが、所望の制動力作るのに必要な任意の数の第1の可動部材を備えていてもよい。可動部材は、複数の長手方向に伸びている線から成っていてもよい。しかし、第2の本発明の好ましい実施例を説明するために、運動制御装置102は、中心縦軸線110の周りに円形の配列で隔置された四つの離散的部材106を備えている。各部材106は、軸110から等距離に間隔を置いて配置されて、90°の角度だけ次の隣接部材106からずらされている。その結果、部材106は、図6に示された円形の配列又はパターンを形成している。第2の可動部材107aの相対位置を例示するために、四つの第1の可動部材106の一つは、装置102から除かれており、除かれた第1の可動部材の縁は、図6の破線で表されている。第1の可動部材は、第2の可動部材107aを受けて部材106に対してかつ軸線110に沿って中を変位させるのに適している事実上円筒形の室122を画成する。部材106の半径方向に自由な浮動特性によって、第1の可動部材が有効な動作をするために第2の部材と半径方向に位置合わせすることができる。このような自由な半径方向位置合わせがピストン部材の寸法、形又は輪郭に関係なく生じる。さらに、ピストンが部材106の自由端にそれらの部材によって画成される室に挿入するために置かれるとき、端123bはピストンを収容するために半径方向に外方に自由に可動である。
【0031】
以下に非常に詳細に説明するように、第2の可動部材が軸線110に沿って変位させられるにつれて、磁石113a、113bによって生成された磁場は、第2の可動部材に対して事実上垂直な第1の可動部材の区分を作る。磁場200は、図12に第1及び第2の可動部材の拡大図において、概略的に例示されている。
磁場の存在によって影響を受けた第1の可動部材の区分は、図12において106sとして識別されている。磁場200の存在、そして結果として生じた磁気引力の結果として、区分106sにある可動部材は、軸線110の方へ内方へ小さい半径方向距離だけ引かれる。第2の可動部材を更に変位させると、区分106sの位置は、それに応じて部材107aに対して垂直な位置に変位させられ、以前に内方へ変位した区分は、軸線110から外方に離れて区分が磁気引力の加わる前に区分が軸線110に対してとった位置へ変位する。
【0032】
図6に示された方向に固定されているので、部材106は、軸方向にたわまないが、半径方向又は横方向に柔軟であるか又は剛性が少ない。第1の部材の非半径方向に向けられた変位は、位置決め手段111によって制限される。図6と7に示すように、位置決め手段は、軸線110の周りに隔置されて外方に軸線から離れて伸びる複数の突出ボス部材を備えていてもよい。ボス部材は、エンド・キャップが第1のハウジング端にはめられるとき、第1のエンド・キャップ部材118aのハウジング端116aから内方に位置する部分の周辺部に沿って設けられる。図8と図9に示すように、第1の可動部材は、すぐ近くの穴128を含む第1の端123aを備え、穴はそれぞれのボスを受けるために寸法取りされ、各穴は環状スリーブ129によって囲まれている。スリーブは、穴128を形成するために用いられる従来の打ち抜き作業の間に形成される。スリーブは、図7で示すボスを囲んで、剛性を増やし、それによって、第1の可動部材の非半径方向に向いた変位を更に防いで穴128における応力を制限する働きをする。第1の可動部材は、一般的にストリップ鋼から打ち抜き形成される。部材106は、軸方向の引力を伝えるために軸方向に固く、本発明の装置が確実かつ精密に必要な大きさの垂直力を作り出せるように半径方向に自由浮動で可撓性である。第1の可動部材のための多くの代替の構成が図8、9、10及び11に示されている。
本願明細書において開示された第1の可動部材のための代替構成の各々によって本発明の装置102が装置102に含まれる特定構成の各第1の可動部材に特有である特性制動を与える。代替実施例はストリップ鋼から作られて、前述のように、半径方向に柔軟で軸方向に固い。図8と9に示された実施例の第1の可動部材106aを参照すると、第1実施例部材106aは、横方向寸法Lと軸方向の寸法Aを備えている。横方向と軸方向の寸法は、部材端123a、123bの間で事実上一定のままである。したがって、部材表面積は、部材長さに沿って事実上一定であり、一定表面積の結果として、磁場発生器130と部材106の間に作り出された磁気引力の大きさは、第2の可動部材が軸線110に沿って第1の部材106に対して変位する限り、事実上一定のままである。
【0033】
代替実施例の第1の可動部材106bを図10に示す。図10に示されているように、部材106bは、最大横方向寸法Lmaxを部材端123a、123bで有し、最小横方向寸法Lminを部材端の間の縦方向距離(U2)の約半分の位置で有する砂時計縦形をしている。類似部材106a、部材106bは、横方向の形が円弧状になっている。部材の端は最大横方向寸法を有し、次に、最大横方向寸法は部材の中央にある最小領域まで段々細くなっている。最小寸法領域は、部材長さに沿った任意の適当な位置に選んでもよい。代替実施例の部材106bの可変横方向寸法の結果として、第2の可動部材が部材端123a、123bのどちらかのすぐ近くにあるとき、最大磁気引力が作り出され、第2の可動部材がLminの横方向寸法を有する部材長さのすぐ近くにあるとき、最小大きさの磁気引力が作り出される。部材106と107aの間の磁気引力の大きさは、磁場発生器が寸法Lminを有する部材の部分と部材端の間の第1の可動部材に対して変位させられるにつれて、単体長さごとに変化する。磁場は、第2の可動部材がどちらかの端の方へ動かされるにつれて、大きくなり、第2の可動部材が部材106bの中央の方へ動かされるにつれて減少する。
【0034】
更なる代替実施例の第1の可動部材106cが図11に示されている。関連の磁気引力の大きさが第1と第2の端123aと123bの間で変えられると、可動部材106cは可変抵抗力を与える。部材106cは、第1の端123aの最大横方向寸法Lmaxを有し、第2の端123bで最小限の横方向寸法Lminを有する。部材107aに収容された磁場発生器が端123aから端123bへ移動するにつれて、磁気引力の大きさは減少し、部材107aに収容された磁場発生器が端123bから端123aへ移動するにつれて大きくなる。可動部材106cは、横方向の形が円弧状になっている。
【0035】
部材106aが用いられる場合、部材は、可変大きさ制動が与えられるように変更できる。図13と14は、一定横方向寸法を有する部材106内に可変制動力を得るための二つの手段を示している。図13においては、軸方向に伸びるスロットが部材に設けられている。第2の可動部材と関連の磁場発生器がスロットのすぐ近くにあるとき、最小磁気引力が与えられる。最大磁気引力は、第2の可動部材107aと関連の磁場発生器130がいずれかの部材端123a、123bに置かれるときに作り出される
【0036】
代わりに、部材106aは、可変大きさ制動を与えるために図14に示された方法で変更されてもよい。図14に示された変更部材106aにおいては、複数の軸方向に一列に配置された穴142a、142b、142c及び142dが部材端123aと123bの間の部材106aに設けられている。最小磁気引力は、第2の可動部材と磁場発生器が最大直径穴142xのすぐ近くにあるとき生じる。最大磁気引力は、第2の可動部材と関連の磁場発生器が隣接穴の間又は部材端123a、123bにあるときに作り出される。部材106aに沿って設けられた各穴に対して、第2の可動部材と関連の磁場発生器が各穴に心を合わせられるとき、結果として生じる磁場は、穴142aのところより穴142bのところで大きく、穴142bのところより穴142cのところで大きく、そして穴142cのところより穴142dのところで大きい。可変制動力を与えるための多くの手段は、第1の可動部材106の構成を変更することによって開示されている。出願人は、図8、9、10、11、13、14において例示された部材106の別の実施例が事実上一定と可変な磁気引力を与えるのに適当な第1の可動部材の例であると考える。第1の可動部材の変更態様は、所望の磁気引力を作り出すことによって所望の大きさの制動力を与えるようになされてもよい。
【0037】
第2の可動部材107aは、それぞれ第1及び第2の開放端152、154を有する外側中空ピストン又はスリーブ部材150から成る。部材150は、例えばプラスチックのような任意の適当な非磁性体から作られている。シャフト120の端138は、部材端152を通してすべらされて部材150の中空内部に置かれている。キャップ156は、第1の部材端152に配置されて、第1の開放端を閉じる働きをしている。キャップとシャフト端は、ある距離だけ離されている。プレートは、例えば適当な留め具、接着剤又は圧力嵌めなどによる任意の適当な手段によって第1の端に保持されてもよい。磁場発生器130は、部材150の中空内部に置かれている。磁石112と極片113a、113bは、磁極片113bをキャップ156に押付けて置き、極片113aをロッド端138に押付けて置き、永久磁石部材112を磁極片の間に置いた状態でキャップ156とシャフト端138の間に積み重ね関係で配置されている。磁場200は、磁石112、極片113a、113b及び第1の可動部材106の間に作り出される。図12を参照。図示して説明したように、第2の可動部材は、部材106の配列によって画成される室の中で可動であるが、変更態様においては、第2の可動部材は、第1の可動部材を囲み、第2の可動部材が第1の可動部材に対して第1の可動部材から外方に変位させられるにつれて、第1の可動部材が第2の可動部材を通過することができるようにするための穴又は他の手段を備えていてもよいと考えられていることを理解すべきである。
【0038】
磁場の大きさに影響を与えるために、スペーサ要素115を磁場発生部材間に挿入してもよい。図12に示すように、スペーサ要素115は、結果として生じる磁場の強さを減少させるために部材112と113bの間に置かれる。スペーサは、非磁性体から作られている。着脱自在なスペーサ要素は、寸法変化が磁場の強さに影響を及ぼす可能性のある構成要素における寸法変化に適応するために、磁場の強さの容易な調整を簡単にする。従来のスナップリング160が端138においてロッド120に沿って溝の中に置かれ、ワッシャ162がスナップリングとスリーブ端154の間に挟まれている。当業者には分かるように、スナップリングとワッシャの組合せは、組立体ユニットを維持するとともにロッドと可動部材107aの間での使用中に発生する応力を制限して分散させる。
【0039】
永久磁石部材112は、透磁性コアの中の一定位置にある少なくとも一つの電磁コイル部材と取り替えられことがある。そのような別の実施例においては、一つ以上の電磁コイルをピストン154の中にセットしてもよい。従来の電流供給源が選択的に電流を従来の電気接続(例えば線)を通してコイルに加えるためにコイルと組み合わされてもよく、コイルを通って流れる電流が概略的に上述した方法で第1の可動部材を第2の可動部材の方へ引く磁場を発生する。磁場を発生するために電磁コイルと電源を用いることは、当業者に周知の従来の設計のものであり、そのような組合せは、米国特許第6,378,671号(ペンシルバニア州エリーのロード(Lord)社に譲渡されて公布された)において図と共に記載されており、本願明細書に組み込まれれている。電気的に切り替え可能なコイルと電流源は、装置102によって与えられる制動レベルを所望の選択的な方法と必要な大きさで電流を加えることによって変えることができるようにする。
【0040】
例えばコイルばねのようなバイアス部材170がスリーブ150の第1のエンド・キャップ118aと第2端154の間に置かれている。バイアス部材は、第2の可動部材107aを第2の部材端123bの方へ偏倚させる。バイアス部材は、圧縮に対する抵抗と磁場200によって与えられる装置102の圧縮と伸張に対する抵抗の外に装置102の伸張に耐える手段となる。
【0041】
図15、16及び17は、第1の可動部材を装置102の内部の一定軸方向の位置に固定する代わりの実施例の手段を例示している。図15において、第1の可動部材106は、管状の非磁性ハウジング105aと一体に作られている。非磁性ハウジングがエラストマ材料から成るのが好ましい。第1の可動部材106は、ハウジングと部材が例えば従来のプロセスの間に製作されたあと、ボンド接着プロセスを介してハウジングと一体に作られてもよい。ハウジングは、複数の長手方向に伸びているチャネル111を備え、各チャネルは一対の隣接第1の可動部材106の間に置かれている。図15に示すように、チャネルは90度の角度だけ次の隣接チャネルから間隔を離されている。チャネルは、ハウジングの長さに沿って伸びて、外側ハウジング周辺を越えて半径方向に外方に伸びている。チャネルは、前述したようにして装置102内の部材106の半径方向変位を容易にする。逆に、部材は軸方向に事実上固定されている。ハウジング105aは第2の可動部材107aと前述のエンド・キャップ118a、118bと組合わせて用いられてもよい。しかし、エンド・キャップ118bにおいては、ボス部材は、除かれてもよい。
【0042】
図16において、第1の可動部材は、部材端123aで非磁性プラグ181と一体に可動部材106を作ることによって一定軸方向の場所に保持されている。プラグは、エラストマ材料から作られてもよく、部材は、十分に当業者に周知の従来の成型プロセスを通じて部材と一体に作られてもよい。
図16の実施例において、部材106の反対端123bはのないこと各可動部材が片持ばり方式で支持されるように自由である。
【0043】
図17には、第1の可動部材を軸方向に固定するための更なる代わりの構成手段が示されている。図17の更なる代替構成において、各第1の可動部材は、第1の部材端123aのところに横に伸びているフランジ127がある。使用のために向きを定められるように、フランジ部材は、軸線110に対して外方に向けられている。各部材106のフランジ127は、第1の可動部材端に置かれた非磁性カラー182の内部に沿って設けられた環状溝183の中に据え付けられている。カラーは、フランジ部材を覆い隠す。第2の部材端123b(図示せず)は、可動部材が片持ばり式に支持されるように自由である。図17の別の実施例によって、部材は部材の軸方向の変位がフランジ部材とカラー182の相互接続によって制限される一方、半径方向に動かすのは自由である。代わりに、フランジ部材127は、半径方向に外方に向けられ、非磁性カラーの中に形成された環状溝部材183の中に置いてもよい。
【0044】
動作について説明すると、振動妨害が装置102に与えられるにつれて、第2の可動部材107aは縦軸110に沿って軸方向に変位する。離散的な半径方向に可動第1の可動部材106は、第1の可動部材及び磁場発生器130の間の磁気引力によって、第2の可動部材ハウジング154の方へ引かれる。本発明の目的のために、部材は、半径方向に内方へ引かれるか又は移動させられる。磁気引力は、振動妨害を相殺するために必要な制動力を与える。制動力は、部材106及び107aの間のすべりインタフェースにおいて加えられて第2の可動部材の変位の方向に垂直である。諸要素は、時間をかけて摩耗するので、垂直力は一定のままである。さらに、垂直力は、構成部品の寸法の変化にもかかわらず一定のままである。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、パンタグラフを用いる電車などのトロリー線の懸架などにおけるように運動制御装置の不可欠な用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1実施例の運動制御装置の長手方向断面図。
【図2】図1のトロリー線懸架装置の側面図。
【図3】図1の装置の第1の作動状態の断面図。
【図4】図1の装置の第2の作動状態の断面図。
【図5】トロリーを例示している略図と本発明の装置によってその間に支持される懸架線。
【図6】本発明の代わりの実施例の制動器の等角図。
【図7】図6に示された本発明の代わりの実施例の制動器の長手方向断面図。
【図8】図6の代わりの実施例の制動器の単一の第1の可動部材の等角図。
【図9】図8の線9−9に沿ってみた長手方向断面図。
【図10】第1の可動部材の別の実施例の等角図。
【図11】第1の可動部材のもう一つの別の実施例の等角図。
【図12】本発明の装置の部分図であり、図7の13として識別される円によって囲まれた本発明の装置の部分の拡大図を含む。
【図13】第1実施例の可動部材が可変大きさの磁気引力を与えるための手段を含む図8に示された第1実施例の可動部材の等角図。
【図14】第1実施例の可動部材が可変大きさの磁気引力を与えるための代わりの手段を含む図8に示される第1実施例可動部材の等角図。
【図15】本発明の代わりの運動制御装置の別の実施例のハウジングを例示している横方向の断面図。
【図16】図7の装置の第1の可動部材の端を固定するための代わりの手段を例示している部分断面図。
【図17】図7の装置の第1の可動部材の端を固定するための更なる代わりの手段を例示している部分断面図。
【符号の説明】
【0047】
2 制動器
5 ケーシング
6 ハウジング
7 ピストン
7a 磁性体
7b ロッド
8 ばね
Claims (34)
- (a) 少なくとも一つの離散的な第1の可動部材、
(b) 前記少なくとも一つの第1の可動部材のすぐ近くにあって、前記少なくとも一つの第1の可動部材に対して可動である第2の可動部材
及び
(c) 少なくとも一つの第1の可動部材を第2の可動部材に引きつける運動制御力を生じる磁場を与える磁場発生器
から成る磁気作動運動制御装置。 - 前記運動制御装置が複数の第1の可動部材を含む請求項1に記載の磁気作動する運動制御装置。
- 第2の部材が軸に沿って可動であり、離散的な指を備えている第1の可動部材は、前記軸のまわりに円形に並んで隔置されている請求項2に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記指が室を形成し、前記第2の部材は、前記室内に置かれている請求項3に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記指の各々が前記第2の可動部材の方へ可動で離れている請求項3に記載の磁気作動運動制御装置。
- 離散的な第1の可動部材の各々が半径方向に第2の可動部材に磁気的に引きつけられる請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記少なくとも一つの第1の可動部材の各々が位置決め手段によって必要な縦方向の位置に保持される請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記位置決め手段がボスから成る請求項6に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記少なくとも一つの第1の可動部材の各々は横方向寸法及び軸方向の寸法を備え、前記少なくとも一つの可動部材の少なくとも一つの横方向寸法は、前記第1の可動部材の単位長さごとに可変である請求項2に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記少なくとも一つの第1の可動部材の各々は、対向端を有し、前記横方向寸法は、対向端の間の距離のほぼ半分の位置で最小である請求項9に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記磁気作動運動制御装置は、ハウジングチャンバを画成する外側のハウジング部材を更に含み、少なくとも一つの第1の可動部材及び第2の可動部材が前記ハウジングチャンバの中に置かれている請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 第2の可動部材は二つの磁極から成り、前記磁界発生器は磁極間に置かれている請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 磁極及び磁界発生器が第2の可動部材ハウジングの中に事実上置かれている請求項12に記載の磁気作動運動制御装置。
- 第2の可動部材は、少なくとも一つの電磁コイルから成る請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 第2の可動部材ハウジングは、非磁性体から作られている請求項13に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記運動制御装置は、ハウジングチャンバを画成している外側ハウジングを更に備え、前記外側ハウジングは、第1の開放端及び第2の密閉端を備え、少なくとも一つの第1の可動部材及び第2の可動部材は、前記ハウジングチャンバ内に置かれ、前記第1及び第2のハウジング端は、第1及び第2のエンド・キャップによって事実上閉じられている請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 装置は、ハウジングチャンバを画成している外側ハウジングを更に備え、前記外側ハウジングは第1の開放端及び第2の密閉端を備え、少なくとも一つの第1の可動部材及び第2の可動部材が前記ハウジングチャンバの中に置かれ、前記第1のハウジング端は、第1のエンド・キャップによって事実上閉じられている請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記運動制御装置は、第2の可動部材を第2のハウジング端の方へ偏倚させるためのバイアス手段を更に備える請求項16に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記バイアス手段はバネ部材を備え、前記バネ部材は第1のエンド・キャップと第2の可動部材の間に置かれている請求項18に記載の磁気作動運動制御装置。
- 少なくとも一つの第1の可動部材は、外側ハウジングと一体に作られている請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 外側ハウジングは非磁性体から成り、隣接第1の可動部材の各対が可撓性リブによって一体に作られている請求項17に記載の磁気作動運動制御装置。
- 第2の可動部材は、シャフト部材と一体に作られている請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 磁場発生器は、少なくとも一つの永久磁石を備えている請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 磁場発生器が磁極及び磁石と一方の磁極の間に置かれた非磁性スペーサ要素から更になる請求項23に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記スペーサは、磁石と磁極の間に着脱自在に取り付けられている請求項24に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記運動制御装置は、事実上一定の制動力を与える請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記運動制御装置は、可変制動力を与える請求項1に記載の磁気作動装置。
- 少なくとも一つの第1の可動部材は、砂時計形を備える請求項27に記載の磁気作動運動制御装置。
- 少なくとも一つの第1の可動部材は、一端で最大横方向寸法を有し、反対端で最小横方向寸法を有する請求項27に記載の磁気作動運動制御装置。
- 少なくとも一つの第1の可動部材は、第1の可動部材に沿って隔置されている複数の穴を有する請求項27に記載の磁気作動運動制御装置。
- 少なくとも一つの第1の可動部材がスロットを含む請求項27に記載の磁気作動運動制御装置。
- 前記運動制御装置は、可変制動力を与える請求項1に記載の磁気作動運動制御装置。
- 少なくとも一つの第1の可動部材は第1の寸法と第2の寸法を有し、第1及び第2の寸法が事実上一定である請求項26に記載の磁気作動運動制御装置。
- (a)少なくとも一つの第1の可動部材;
(b)前記少なくとも一つの第1の可動部材のすぐ近くにあって、前記少なくとも一つの第1の可動部材に対して可動である第2の可動部材
及び
(c)少なくとも一つの第1の可動部材を第2の可動部材に押し付けさせる運動制御力を生じる磁場を与える磁場発生器
から成る磁気作動運動制御装置。
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