JP2005500635A - ディスク・ドライブの音響減衰用の平行ばね設計 - Google Patents

ディスク・ドライブの音響減衰用の平行ばね設計 Download PDF

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Abstract

ディスク・ドライブ(100)のアクチュエータ(110)によって生み出される音響雑音を減衰させるための梁ダンパ(140)。梁ダンパ(140)は、ディスク・ドライブ(100)のハウジング(102、104)の一部分とアクチュエータ・モータ(126)との間で圧縮される。梁ダンパ(140)は、ハウジング(102、104)とアクチュエータ・モータ(126)の上部又は下部極(134、154)とのうちの選択されたどちらか一方に固定された実質的に平らなプラットホーム(148)を含む。複数の可撓梁(150)が、選択された角度でプラットホーム(148)から延び、ハウジング(102、104)と上部又は下部極(134、154)とのうちの残りの一方と接触して、アクチュエータ・モータ(126)に対してハウジングを弾力によって偏倚する。梁ダンパ(140)は、延性金属のシートから形成されることが好ましい。延性金属シートは打ち抜いてプラットホーム(148)及び可撓梁(150)を形成し、その後、可撓梁(150)を所望の角度に曲げる。

Description

【技術分野】
【0001】
本出願は、2001年3月21日に提出されたPARALLEL SPRING DESIGN FOR ACOUSTIC DAMPINGという名称の米国仮出願番号60/277,784の恩典を請求するものである。
請求の発明は一般にディスク・ドライブ・データ記憶装置に関し、詳細には、ディスク・ドライブによって生み出される音響雑音を減衰させるダンパに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスク・ドライブは、大量のデータを使用者がすぐに使用できる形態で記憶するために多くのコンピュータ環境で一般的に使用されている。ディスク・ドライブは一般に、スピンドル・モータによって一定の速度で高速回転する1枚又は数枚の磁気ディスクを有する。ディスクはそれぞれデータ記憶面を有し、データ記憶面は、内径及び外径を有するバンドを横切って半径方向に間隔をあけて配置された一連の同心データ・トラックに分割されている。データは、磁束遷移の形態でデータ・トラックに記憶される。この磁束遷移は、1つ又は複数の読取り/書込みヘッドによって引き起こされる。
【0003】
読取り/書込みヘッドはそれぞれ、磁気変換器などの相互作用要素を含む。磁気変換器は、データ・トラックにデータを書き込み、又はデータ・トラックに記憶されたデータを読み取るために、選択されたデータ・トラック上の磁気遷移を感知する。読取り/書込みヘッドはそれぞれ、回転アクチュエータ・アームに取り付けられており、データ・トラックにデータを書き込み、又はデータ・トラックに記憶されたデータを読み取るため、アクチュエータ・アームによって選択されたデータ・トラックの上空に配置される。読取り/書込みヘッドはそれぞれ、ディスクの回転によって生み出される気流に応答してディスクの上空でヘッドを浮かび上がらせるエア・ベアリング面を有するスライダ・アセンブリを含む。望ましい間隙は、読取り/書込みヘッドと対応するディスクとを分離する。
【0004】
一般的な応用では、スピンドル・モータのハブの上に、中心に穴のあいた複数のディスクと複数のスペーサ・リングが交互に積み重ねられる。ハブは、この積み重ねられたスタックの中心部分を画定するほかに、ディスク及びスペーサ・リングを共通の軸に関して整列させる働きをする。ディスク、スペーサ・リング及びスピンドル・モータ・ハブは全体として、ディスク・パック・アセンブリを画定する。相補的なアクチュエータ・アーム・スタックに取り付けられてアクチュエータ・アセンブリの一部を構成する読取り/書込みヘッドは、この積み重ねられたディスクの表面にアクセスする。アクチュエータ・アセンブリは、読取り/書込みヘッドから可撓線回路に電気信号を伝える機構を含み、可撓線回路は、ディスク・ドライブのベース・デッキに取り付けられた可撓線回路コネクタに電気信号を伝える。
【0005】
ディスク・ドライブが使用されていないとき、読取り/書込みヘッドは、ディスクのデータ記憶面とは別の位置に着地している。着地ゾーンは一般に、回転しているディスクの回転速度が、エア・ベアリングを維持するのに必要な閾速度よりも低下する以前に読取り/書込みヘッドが位置するそれぞれのディスクの表面に設定される。着地ゾーンは普通、ディスクの内径の近くに位置する。
【0006】
アクチュエータ・アセンブリは一般に、アクチュエータ・アセンブリの中央に配置されたピボット・アセンブリ回りに回動するアクチュエータ本体を有する。ボイス・コイル・モータがアクチュエータ・アセンブリの近位端の位置を決定する。アクチュエータ・アセンブリの近位端の位置が決まることによって、読取り/書込みヘッドを支持しているアクチュエータ・アセンブリの遠位端がディスクの表面を横切って移動する。
【0007】
ボイス・コイル・モータのコイルは電流を流す。コイルを流れるこの電流は電場を生み出す。コイルは、ボイス・コイル・モータの上部極と下部極の間の磁場の中に置かれる。コイルの電場は、上部極と下部極によって生み出される磁場と相互作用して、アクチュエータ・アセンブリを、ピボット・アセンブリ回りに回動させる。
【0008】
アクチュエータ・アセンブリの回動運動によって、静止した上部磁極及び下部磁極に反作用力が生じ、これによって上部極及び下部極が振動する。上部極及び下部極はベース・デッキに取り付けられているので、上部極及び下部極の振動は、ディスク・ドライブ全体、特に上ぶたに伝わる。上ぶたの振動は、周囲の環境に音響雑音を生み出す。
【0009】
ボイス・コイル・モータのこの望ましくない振動の問題に対処する多数の試みが実施された。例えば、Kimに発行された米国特許第5999374号(Kim’374)は、上部ヨーク(上部極)にあけた穴に挿入した3つの弾性ねじ形ダンパを使用して振動を減衰させることを開示している。この3つの弾性ダンパの頂部が上ぶたの内面をしっかりと押して、上ぶたの運動を抑制する。
【0010】
Ahmad他に発行された米国特許第6175469号(Ahmad’469)は、透磁性ライナに接合されたエラストマー部材を使用して減衰部材を形成することを開示している。この減衰部材はディスク・ドライブの上ぶたに取り付けられ、上ぶたとボイス・コイル・モータの上部極との間で圧縮される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
Kim’374のダンパとAhmad’469の減衰部材はともに、上ぶたの振動の抑制に使用できることが分かっているが、ボイス・コイル・モータによって生み出され、上ぶたに伝わる振動エネルギーを放散させることによって、上ぶたによって生み出される音響雑音をより効果的に低減する装置がなお求められている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
好ましい実施例によれば、ディスク・ドライブによって生み出される音響雑音を低減するために、ディスク・ドライブのボイス・コイル・モータ(VCM)用の梁ダンパが提供される。この梁ダンパは、ディスク・ドライブの振動エネルギーを放散させることによって音響雑音を低減させる。
【0013】
ディスク・ドライブは、上ぶたと、上部磁極を備えたVCMとを有する。VCMは、アクチュエータ・アセンブリを回動運動させるためにVCMが生み出す起電力に反応して上部極及び下部極に発揮される力によって、ディスク・ドライブ内に振動エネルギーを発生させる。梁ダンパは、ディスク・ドライブの上ぶたに固定され、上部極の上に支持される。梁ダンパは、実質的に平らなプラットホームと、プラットホームから延び、上部極と係合して、弾力によって上ぶたを上部極から離して偏倚する一連の可撓梁とを含む。
【0014】
請求の発明を特徴づけるこれらの特徴及び利点、並びに他のさまざまな特徴及び利点は、以下の詳細な説明を読み、関連図面を検討することによって明白となろう。
【実施例】
【0015】
図面を参照、具体的には図1を参照すると、本発明の好ましい実施例に従って構築されたディスク・ドライブ100の上面図が示されている。ディスク・ドライブ100は、さまざまなディスク・ドライブ構成要素が取り付けられたベース・デッキ102を含む。ディスク・ドライブはさらに、ベース・デッキ102及びガスケット105とともにディスク・ドライブ100のハウジングを構成するふた104を有する。
【0016】
選択された関心の構成要素を露出させるために、上ぶた104は部分的に切り取られて示されている。ディスク・ドライブ100の構造上の詳細については、その多くが当業者に周知であり、かつ本発明を説明する上でも不必要なため、これらの詳細は以下の説明には含まれない。
【0017】
ベース・デッキ102にはスピンドル・モータ106が取り付けられており、スピンドル・モータ106には1枚又は数枚のディスク108が取り付けられている。クランプ・リング110が、一定の速度で高速回転するスピンドル・モータ106にディスク108を固定する。ディスク108の隣りにアクチュエータ・アセンブリ112が位置する。アクチュエータ・アセンブリ112はピボット軸受アセンブリ114回りに、ディスク108と平行な平面内で回転する。アクチュエータ・アセンブリは、ピボット軸受アセンブリ114によって支持されたEブロック115を含む。Eブロック115は、ロード・アーム・アセンブリ118を支持したアクチュエータ・アーム116を有する。ロード・アーム・アセンブリ118は読取り/書込みヘッド120を支持し、読取り/書込みヘッド120をそれぞれ1枚のディスク108の表面に隣接させる。読取り/書込みヘッド120は、読取り/書込みヘッド120を支持した従来型のスライダ・アセンブリ(図示せず)を使用して、データ読取り又はデータ書込み空間関係に維持される。
【0018】
ディスク108はそれぞれ、同心の円形データ・トラック(図示せず)に分割されたデータ記録面122を含むデータ記憶場所を有し、データ・トラックからデータを読み取り、又はデータ・トラックにデータを書き込むため、読取り/書込みヘッド120はデータ・トラックに隣接して位置する。データ記録面122は、ディスク・ドライブ100が使用されていないときに読取り/書込みヘッド120が静止するテクスチャの付いた円形の着地ゾーン124を、1枚のディスク108の内径の近くに有する。
【0019】
Eブロック115は、ボイス・コイル・モータ(VCM)126によってその位置が決められる。Eブロックは、アクチュエータ・アセンブリの近位端でEブロック115に取り付けられたコイル・ヨーク128を有する。コイル・ヨーク128はコイル130を支持している。コイル130は、磁石アセンブリ132によって生み出される磁場の中にある。磁石アセンブリ132は、上部及び下部永久磁石を支持した一対の鋼板(上部極134及び下部極136)を含む(図1では上部極134だけが見えている)。
【0020】
コイル130は上部磁石と下部磁石の間に配置されている。コイル130に電流が流れると電磁場が確立され、この電磁場が、磁石アセンブリ132によって確立された磁場と相互作用して、コイル130が磁石アセンブリ132に対して相対的に移動する。コイル130の移動によって、アクチュエータ・アセンブリ112がピボット軸受アセンブリ114回りに回動して、読取り/書込みヘッドをディスク108に対して望ましい位置に配置する。可撓線回路138が、アクチュエータ・アセンブリ132とディスク・ドライブのプリント回路板(図示せず)との間の必要な導電経路を提供する。ディスク・ドライブ・プリント回路板は、ベース・デッキ102の下側に取り付けられている。ディスク・ドライブ・プリント回路板は、読取り/書込みヘッド120の動作を制御するディスク・ドライブ読取り/書込み回路を提供する。ディスク・ドライブ・プリント回路板はさらに、ディスク・ドライブ100の他のインタフェース及び制御回路を提供する。
【0021】
図1にはさらに、梁ダンパ140が(破線で)示されている。後に論じるとおり、梁ダンパ140は、上ぶた104と上部極134の間に置かれて、ディスク・ドライブ100によって生み出される音響雑音を低減する。
【0022】
梁ダンパ140をより詳細に説明するため、図2に、上ぶた104の内面の平面図を示す。図2に示した上ぶた104の特徴には、アクチュエータ・アセンブリの接点142、スピンドル・モータの接点144、及びディスク108に隣接した積層減衰構造146が含まれる。
【0023】
梁ダンパ140は、接着剤層又は他の適当な固定法を使用して、上ぶた104の内面に取り付けられている。梁ダンパ140は平らなベース又はプラットホーム148を含み、そこから、いくつかの可撓梁150がある角度で延びている。上ぶた104をベース・デッキ102に取り付けると、可撓梁150は上部極134と係合し、弾力によって上ぶた104を上部極134から離して偏倚する。この偏倚が弾性偏倚であるのは、この構成では可撓梁150がばねのような働きをするためである。そのため、可撓梁150は、上部極134を通して可撓梁150に伝わった振動エネルギーを放散させ、同時に、上ぶた104を上部極134にしっかりと結合する。一連の可撓梁150中のそれぞれの可撓梁150は、図示のように梁ダンパ140の弦(正中線)に沿って間隔をあけて配置されることが好ましい。
【0024】
図3及び図4に梁ダンパ140をより詳細に示す。図3は等角図、図4は図3の線4−4に沿った断面立面図である。梁ダンパ140は、ステンレス鋼、他の延性金属などの平らな材料シートから形成されることが好ましい。この材料シートを打ち抜き、カットして所望の形状を得る。可撓梁150をカットし、所望の角度で上方へ曲げ、プラットホーム148に対応する開口152を残すことに留意されたい。可撓梁150は、開口152と実質的に同じ形状を保持し、又は可撓梁150の周縁から少量の材料を切り取って、可撓梁150を対応する開口152よりも小さくすることができる。
【0025】
図5に、梁ダンパ140及びVCM126の断面立面図を示す。VCM126の磁石アセンブリ132は、上部極134及び下部極154、並びに上部及び下部永久磁石156、158を含む。コイル130は、磁石156と158の間に配置されて示されている。それぞれの可撓梁150の先端160は、上部極134の上面と押圧的に係合する。したがって、コイル130の急速な運動によって引き起こされる磁石アセンブリ132の振動は、上ぶた104と上部極134の間の可撓梁150の圧縮によって減衰される。所望の圧縮量及び結果として得られる減衰は、可撓梁150の寸法、可撓梁150がプラットホーム148との間に形成する初期角度、及び材料の弾性係数を適当に選択することによって達成することができる。
【0026】
図6に、他の好ましい実施例に従って構築された梁ダンパ140の断面立面図を示す。より具体的には梁ダンパ140が、図示のように丸みを帯びた輪郭を有する可撓梁162を含む。可撓梁162はそれぞれ、上部極と押圧的に係合する湾曲した係合面164を有し、そのため先端166が上部極134と接触しない。この構成の利点は、梁ダンパ140と上部極134の間でのこすり合いながらの係合によって粒子が生成される可能性が小さくなることである。
【0027】
図7に、他の好ましい実施例に従って構築された梁ダンパ140の断面立面図を示す。図7の梁ダンパ140は、上ぶた104ではなしに上部極134に取り付けられて示されている。図7の梁ダンパは、図1〜図5の実施例に示したような実質的に線状の可撓梁168を有するが、ゴムなどの振動吸収性材料170が追加されている。材料170は、それぞれの可撓梁168の先端172に適用され、梁ダンパ140の減衰特性を向上させ、さらに粒子生成を低減する働きをする。この振動吸収性材料は、材料コーティング又は別個の材料片とすることができる。
【0028】
図1〜図7に関してこれまでに説明した本発明の全ての実施例では、上ぶた104の励振を低減し、それによってエネルギーの分配に対してより堅固なアセンブリを提供することで、梁ダンパ140が、弾力によって上ぶた104を上部極134から離して有利に偏倚する。図1〜図7に示した可撓梁の数は例示的なものにすぎず、請求の発明の範囲を限定するものではない。
【0029】
異なる数の可撓梁を有する梁ダンパでは、上ぶた104の減衰特性が異なることが観察された。したがって可撓梁の具体的な数及び形状は、所与の応用の要件に基づいて選択することが好ましい。
【0030】
一般に、製造上の制限条件が許す限り、梁ダンパに対してできるだけ多くの可撓梁を使用することが好ましい。これは、可撓梁を多くすると、可撓梁によって放散される振動エネルギーが一般に大きくなり、振動エネルギーがより広い面積に分布する傾向があるためである。さらに、より多くの可撓梁を使用することによって、可撓梁間に多少の剛性の変動があっても、梁ダンパによる全体的なエネルギー放散が大きな影響を受けることがなくなる。
【0031】
梁ダンパ140が従来技術に優るいくつかの利点を有することを理解されたい。梁ダンパ140は容易に製造し、取り付けることができる。このことは、ディスク・ドライブの大量製造環境において重要な考慮事項である。板ばねとしての可撓梁150、162、168の動作は、Kim’374及びAhmad’469によって開示されたサンドイッチ式の圧縮材料に比べて、上ぶた104と上部極134との間の結合を向上させる。可撓梁はさらに、コイル130の移動方向に平行な方向の振動の減衰を向上させ、圧縮材料とは違って、時間の経過とともに弛緩し弾性を失う傾向がない。可撓梁の数及び形状を適当に選択することによって所望の減衰特性を容易に得ることができる。
【0032】
以上の実施例では、上ぶた104と上部極134の間に梁ダンパ140を配置したが、このような構成は例示を目的としたものであって、先に請求した発明を限定するものでは必ずしもない。したがって、希望ならば例えば、ベース・デッキ102と下部極154の間に梁ダンパ140を配置することも容易に企図される。
【0033】
(本明細書において具体化され、上記請求項において請求された)発明は、ディスク・ドライブによって生み出される音響雑音を低減するための、ディスク・ドライブ(例えば100)のVCM(例えば126)用の梁ダンパ(例えば140)に関することを理解されたい。この梁ダンパは、ディスク・ドライブの振動エネルギーを放散させることによって音響雑音を低減させる。ディスク・ドライブ100は、上ぶた104と、上部磁極134を備えたVCM126とを有する。VCMは、アクチュエータ・アセンブリ(例えば112)を回動運動させるためにVCMが生み出す起電力に反応して上部極及び下部極に発揮される力によって、ディスク・ドライブ内に振動エネルギーを発生させる。梁ダンパは、上ぶたをベース・デッキ(例えば102)に取り付けたときに上部極と整列するように上ぶたに取り付けられる。梁ダンパは、(a)実質的に平らなプラットホーム(例えば148)と、(b)プラットホームから延び、上部極と係合して、弾力によって上ぶたをVCMの上部極から離して偏倚するいくつかの可撓梁(例えば150、162、168)とを含む。
【0034】
添付の請求項では、最初の手段によって実行される先に挙げた機能が、極134又はハウジング部材(例えば上ぶた104)に固定されたプラットホーム148を有する開示の梁ダンパ140によって実施されると理解される。いくつかの可撓梁150、162及び168がプラットホーム148から所望の角度で延び、残りのハウジング104又は極134と係合する。梁ダンパ140は延性金属から形成され、そのため可撓梁は実質的に板ばねとして動作する。したがって、Kim’374及びAhmad’469が開示しているものなどの圧縮性フォーム・ラバー層又は他の弾性ダンパは請求の範囲には含まれず、請求の構造に等価の構造の定義から明示的に排除される。
【0035】
以上の説明では、本発明のさまざまな実施例の多数の特性及び利点を、本発明のさまざまな実施例の構造及び機能の詳細とともに記載したが、この詳細な説明は例示的なものにすぎず、添付の請求項を表現するのに使用された用語の幅広い一般的な意味によって指示される範囲で、本発明の原理に含まれる詳細、特に構造及び部分の配置に変更を加えることができることを理解されたい。例えば、梁ダンパの具体的な応用に応じて、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、同じ機能を維持しつつ特定の要素を変更することができる。
【0036】
さらに、本明細書に記載した実施例は、ディスク・ドライブの梁ダンパを対象としているが、請求の発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくこの梁ダンパを、音響雑音の発生が問題となっている他の装置に対して使用することができることを当業者は理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の好ましい実施例に従って構築されたディスク・ドライブの部分切断平面図である。
【図2】図1のディスク・ドライブの上ぶた及び梁ダンパの内側の平面図である。
【図3】図2の梁ダンパの等角図である。
【図4】図3に示した断面4−4の断面図である。
【図5】ディスク・ドライブの梁ダンパ及びボイス・コイル・モータの部分断面立面図である。
【図6】本発明の他の好ましい実施例に基づく梁ダンパの部分断面立面図である。
【図7】本発明の他の好ましい実施例に基づく梁ダンパの部分断面立面図である。

Claims (10)

  1. ディスク・ドライブが上ぶたを有し、ボイス・コイル・モータが透磁性の上部極を有するディスク・ドライブのボイス・コイル・モータ用の梁ダンパであって、上部極と上ぶたの間にあり、
    (a)実質的に平らなプラットホームと、
    (b)プラットホームから延び、上部極と係合して、弾力によって上ぶたをボイス・コイル・モータの上部極から離して偏倚する複数の可撓梁と
    を備えた梁ダンパ。
  2. 梁ダンパの材料が延性金属である、請求項1に記載の梁ダンパ。
  3. それぞれの可撓梁の先端が振動吸収材料で覆われた、請求項1に記載の梁ダンパ。
  4. 可撓梁がそれぞれ、丸みを帯びた輪郭を有し、この輪郭が、上部極と押圧的に係合する湾曲した接触面を提供する、請求項1に記載の梁ダンパ。
  5. 平らな材料シートを用意する段階と、平らな材料シートを打ち抜いてプラットホーム及び可撓梁を形成する段階と、可撓梁をプラットホームに対して所望の角度に曲げる段階とを含む方法によって形成された、請求項1に記載の梁ダンパ。
  6. (a)ハウジングと、
    (b)ハウジングの中に支持された回転可能なディスクと、
    (c)透磁性材料層を含む極を有するボイス・コイル・モータと、
    (d)ハウジングと極の間に配置されたボイス・コイル・モータ用の梁ダンパと
    を備え、梁ダンパが、
    (d1)ハウジングと極のうちの選択されたどちらか一方に固定された実質的に平らなプラットホームと、
    (d2)プラットホームに対する選択された角度でプラットホームから延び、それぞれハウジングと極のうちの残りの一方と係合して、ボイス・コイル・モータに対してハウジングを弾力によって偏倚するいくつかの可撓梁と
    を備えた
    ディスク・ドライブ。
  7. それぞれの可撓梁の先端が振動吸収材料で覆われた、請求項6に記載のディスク・ドライブ。
  8. 可撓梁がそれぞれ、丸みを帯びた輪郭を有し、この輪郭が、ハウジングと極のうちの残りの一方と押圧的に係合する湾曲した接触面を提供する、請求項6に記載のディスク・ドライブ。
  9. 可撓梁の数が少なくとも4個である、請求項6に記載のディスク・ドライブ。
  10. 梁ダンパが、平らな材料シートを用意する段階と、平らな材料シートを打ち抜いてプラットホーム及びいくつかの可撓梁を形成する段階と、それぞれの可撓梁をプラットホームに対して所望の角度に曲げる段階とを含む方法によって形成された、請求項6に記載のディスク・ドライブ。
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