JP2005354221A - レンズシステム用アダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ズームやフォーカス等の位置データをシリアル信号により出力するレンズシステムをパラレル信号での出力を要求するバーチャルシステムに対しても使用できるようにレンズシステムとバーチャルシステムとの間にレンズシステム用アダプタを接続する。
【解決手段】レンズ装置10とバーチャルシステム40との間にはレンズシステム用アダプタ50と中継システム42が接続される。中継システム42は、ズームやフォーカスの位置センサであるエンコーダ22、24から出力されたA相、B相のパルスを直接取得し、それから得られる位置データをバーチャルシステム40に送信する。これに対してレンズ装置10からはズームやフォーカスの位置データがシリアル信号により出力されるためアダプタ50によってそのシリアル信号の位置データをA相、B相のパルスに変換して中継システム42に出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】レンズ装置10とバーチャルシステム40との間にはレンズシステム用アダプタ50と中継システム42が接続される。中継システム42は、ズームやフォーカスの位置センサであるエンコーダ22、24から出力されたA相、B相のパルスを直接取得し、それから得られる位置データをバーチャルシステム40に送信する。これに対してレンズ装置10からはズームやフォーカスの位置データがシリアル信号により出力されるためアダプタ50によってそのシリアル信号の位置データをA相、B相のパルスに変換して中継システム42に出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明はレンズシステム用アダプタに係り、特にレンズシステムとバーチャルスタジオ等の映像合成システムとの間に接続されるレンズシステム用アダプタに関する。
近年のテレビ放送では、テレビカメラで撮影した実写映像とコンピュータで作成した電子映像等を合成する技術が多用されている。映像(画像)を合成する技術としては、クロマキー合成の手法が一般的に知られている。これによれば、人物のような合成映像の前景被写体となるものを実写映像で取得する際に、その前景被写体を例えば青色の布(ブルーバック)の前に配置してテレビカメラで撮影する。これによって、その映像信号から前景被写体の領域とブルーバックの領域を識別するキー信号が生成される。そして、そのキー信号に基づいてブルーバックの領域の画像がコンピュータ等で作成した背景画像や、異なる時間又は場所で撮影した背景画像で置き換えられて前景被写体と背景画像とが合成される。
また、近年では、クロマキー合成によって単に映像を合成するだけでなく、実写映像としてテレビカメラによって撮影された被写体が、電子映像として作成された仮想空間(仮想スタジオ)内にあたかも実在しているかのように見せるバーチャルスタジオと呼ばれる映像合成システム(バーチャルシステム)が頻繁に使用されるようになっている。
バーチャルシステムでは、コンピュータなどで所望の仮想空間が作成されると共に、その仮想空間内に仮想的なカメラ(仮想カメラ)が配置される。これによって、仮想空間内の撮影が仮想カメラにより仮想的に行われ、仮想空間の電子映像が作成される。
また、実写映像を撮影するテレビカメラ(実カメラという)でのズーム動作、フォーカス動作、パン・チルト動作などのカメラワークによる撮影条件の変更と同様に仮想カメラの撮影条件も変更され、実カメラでのカメラワークに連動した仮想カメラによって仮想空間の電子映像が生成される。
このように仮想カメラによって生成された仮想空間の電子映像が実カメラで撮影された実写映像にクロマキー合成等によって合成されることによって、あたかも実写映像の被写体が仮想空間に実在しているかのような合成映像の生成が行われている。
ところで、テレビ放送用にバーチャルシステムを使用する場合には実カメラとして放送用のビデオカメラ(テレビカメラ)が使用され、一般にレンズ交換可能なカメラ本体に装着される撮影レンズは、ズームやフォーカスなどを制御する制御系等と共にレンズシステムを構成しており、ズームやフォーカスなどの位置データを外部機器に出力する機能を備えている。バーチャルシステムでは、実写映像の撮影時に実カメラでのズームやフォーカス等の位置データをレンズシステムから逐次取得することによって上述のように仮想カメラの撮影条件を実カメラに一致させることを行っている。
また、レンズシステムと外部機器との間での位置データ等の情報のやり取りは一般にシリアル通信により行われているが、特許文献1には、撮影レンズのズームやフォーカスの位置を精度良く検出するためにエンコーダを使用すると共に、実カメラと仮想カメラの動作に時間遅れがないようにエンコーダの出力信号をバーチャルシステムに直接パラレル信号で送信することが開示されている。
特許第3478740号公報
しかしながら、レンズシステムを上述のようなバーチャルシステム以外で使用する場合を考慮するとシリアル通信用のインターフェースの必要性は高い。また、従来から使用されているバーチャルシステムでもシリアル信号での位置データの出力を要求するものがあり、そのようなバーチャルシステムでの使用を可能にするためにはシリアル通信用のインターフェースが必要である。そのため、特許文献1のようにズームやフォーカスの位置データをパラレル信号(エンコーダの出力形態)で出力する場合にはそのためのインターフェース(コネクタ等)を別に設けなければならないという問題がある。
また、現在使用されているレンズシステムでズームやフォーカス等の位置データを出力する機能を有するものの多くは、その出力をシリアル通信により行っており、また、ズームやフォーカス等の位置検出をエンコーダでなく絶対位置を出力するポテンショメータで行うものが多い。そのため、そのようなレンズシステムでは位置データをパラレル信号で出力することはできず、上述のようにパラレル信号での出力を要求するバーチャルシステムに使用することができない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ズームやフォーカス等の位置データをシリアル信号により出力するレンズシステムをパラレル信号での出力を要求するバーチャルシステム等の外部機器に対しても使用できるようにするレンズシステム用アダプタを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のレンズシステム用アダプタは、ビデオカメラの撮影レンズのズーム、フォーカス等の位置を検出する位置センサによって取得した位置データをシリアル信号により出力する機能を有するレンズシステムと、該レンズシステムから前記位置データを取得する外部機器との間に接続されるレンズシステム用アダプタであって、前記レンズシステムからシリアル信号により出力される位置データを所定期間ごとに取得し、該取得した位置データに基づいて前記所定期間内における位置の変化の大きさに対応したパルス数で、且つ、位置の正負への変化方向に対応した位相関係で2相のパルス信号を前記外部機器に出力する信号変換手段を備えたことを特徴としている。本発明によれば、外部機器がレンズシステムに対してズームやフォーカス等の位置データを上記のような2相のパルス信号(パラレル信号)で出力することを要求する場合に、本アダプタを使用することによってシリアル信号で位置データを出力するレンズシステムを使用することができるようになる。従って、従来から使用されているシリアル通信のインターフェースしか持たないレンズシステムや、位置センサとしてポテンショメータを使用したレンズシステムであっても上記のような外部機器との接続が可能となる。また、外部機器がレンズシステムに対して位置データをシリアル信号で出力することを要求する場合でも本アダプタを使用しないことで対応できる。
請求項2に記載のレンズシステム用アダプタは、請求項1に記載の発明において、前記所定期間は、前記ビデオカメラから出力される映像信号の垂直同期信号の周期よりも少なくとも短い期間であることを特徴としている。本発明は、レンズシステムで検出されたズームやフォーカス等の位置データが外部機器に取り込まれるまでの時間遅れをできるだけ小さくすることを目的としている。
請求項3に記載のレンズシステム用アダプタは、前記外部機器はバーチャルシステムであることを特徴としている。本発明によれば、外部機器がバーチャルシステムの場合に、バーチャルシステムがレンズシステムに対してズームやフォーカス等の位置データをパラレル信号で出力することを要求する場合に本アダプタが有効である。
本発明に係るレンズシステム用アダプタによれば、ズームやフォーカス等の位置データをシリアル信号により出力するレンズシステムをパラレル信号での出力を要求するバーチャルシステム等の外部機器に対しても使用できるようにする。
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズシステム用アダプタの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係るレンズシステム用アダプタが有効に使用される場合のレンズシステムの構成、及び、レンズシステムとバーチャルシステムとの接続態様を示したブロック図である。同図においてレンズシステムは、詳細な構成を省略した撮影レンズ(光学系)と制御系とを備えたレンズ装置10と、レンズ装置10に接続されるズームデマンド12やフォーカスデマンド14等のコントローラから構成されている。
レンズ装置10の撮影レンズは、放送用又は業務用のビデオ撮影に用いられるレンズ交換可能なカメラ本体(図示せず)にマウントによって装着されるようになっており、この撮影レンズによってカメラ本体に設けられた撮像素子の受光面に被写体像が結像される。
撮影レンズには、図に示すズーム(変倍)レンズ(群)ZLやフォーカスレンズ(群)FLが光軸方向に移動可能に配置されており、各レンズZL、FLは各モータZM、FMに連結され、各モータZM、FMの駆動力によって光軸方向に移動するようになっている。モータZMによってズームレンズZLが移動すると、撮影レンズのズーム倍率(焦点距離)が変化し、これによって撮影画角が変化する。モータFMによってフォーカスレンズFLが移動すると、撮影レンズのピント位置が変化し、これによってピントが合う被写体までの距離(被写体距離又は撮影距離)が変化する。
レンズ装置10の制御系は、同図に示すようにCPU16、A/D変換器18、D/A変換器20、アンプZA、FA、エンコーダ22、24、ROM28等から構成されている。A/D変換器18にはレンズ装置10に接続されたズームデマンド12やフォーカスデマンド14から出力される指令信号が入力されるようになっている。ズームデマンド12ではカメラマン等によるズーム操作が行われ、その操作に応じてズームデマンド12からズームレンズZLの位置又は移動速度の目標値を示すズーム指令信号が出力される。また、フォーカスデマンド14ではカメラマン等によるフォーカス操作が行われ、その操作に応じてフォーカスデマンド14からフォーカスレンズFLの位置又は移動速度の目標値を示すフォーカス指令信号が出力される。
これらのズーム指令信号やフォーカス指令信号は、A/D変換器18によってアナログ信号からデジタル信号に変換されてCPU16に与えられる。
尚、ズームやフォーカスの動作を指令するためにCPU16に与えられるズーム指令信号やフォーカス指令信号は、上述のようなズームデマンド12やフォーカスデマンド14から与えられるものでなくてもよく、CPU16にシリアル通信により接続されるコンピュータ等の他の装置から与えられるものであってもよい。
CPU16は、ズームデマンド12から与えられたズーム指令信号に従ってズーム制御信号をD/A変換器20に出力し、D/A変換器20によってズーム制御信号をデジタル信号からアナログ信号に変換した後、アンプZAに与える。これによって、ズーム制御信号に従ってモータZMが駆動され、ズームレンズZLが移動すると共に、ズーム制御信号の値がズーム指令信号の値やズームレンズZLの状態(位置又は速度)に応じてCPU16によって調整されて、ズームレンズZLの状態がズーム指令信号により与えられた目標値となるように制御される。
同様に、CPU16は、フォーカスデマンド14から与えられたフォーカス指令信号に従ってフォーカス制御信号をD/A変換器20に出力し、D/A変換器20によってフォーカス制御信号をデジタル信号からアナログ信号に変換した後、アンプFAに与える。これによって、フォーカス制御信号に従ってモータFMが駆動され、フォーカスレンズFLが移動すると共に、フォーカス制御信号の値がフォーカス指令信号の値やフォーカスレンズFLの状態(位置又は速度)に応じてCPU16によって調整されて、フォーカスレンズFLの状態がフォーカス指令信号により与えられた目標値となるように制御される。
また、レンズ装置の制御系には、ズームレンズZLやフォーカスレンズFの位置を検出する位置センサとしてエンコーダ22、24が設けられている。例えばエンコーダ22、24にはインクリメンタル型ロータリーエンコーダが使用され、それらの回転検出軸がそれぞれモータZM、FMの出力軸に連結される。これによってエンコーダ22からは、ズームレンズZLが正又は負の方向(ワイド方向又はテレ方向)に所定量移動するごとにその移動方向の正負と所定単位量移動したことを示すパルス信号が出力される。また、エンコーダ24からは、フォーカスレンズFLが正又は負の方向(至近方向又は無限遠方向)に所定量移動するごとにその移動方向の正負と所定単位量移動したことを示すパルス信号が出力される。
ここで、エンコーダ22、24の出力は、例えばA相、B相からなる2相のパルス信号であり、エンコーダ22、24の軸が一定量回転するごとに各相から一定数のパルスが出力される。また、A相とB相の位相には例えば90度のずれがあり、軸の回転方向に応じてA相とB相のパルスの位相関係が逆転する(進んだ位相がA相とB相とで逆転する)ようになっている。
これらのエンコーダ22、24から出力されるパルス信号は、カウンタ26に入力され、正方向への所定単位量の移動を示すパルス信号が入力されると、カウンタ26の値(カウント値)が1増加し、負方向への所定単位量の移動を示すパルス信号が入力されると、カウンタ26のカウント値が1減少する。
カウンタ26は、各エンコーダ22、24ごとにパルス信号のカウントを行っており、各々のカウント値は、現在のズームレンズZLの位置(ズーム位置)とフォーカスレンズFLの位置(フォーカス位置)を示すデータ(値)としてCPU16に与えられ、ズームレンズZLやフォーカスレンズFLの制御に用いられる。尚、初期設定時において、ズームレンズZLはワイド端とテレ端のいずれかの端位置に移動され、フォーカスレンズFLは至近端と無限遠端のいずれかの端位置に移動され、そのときにカウンタ26のカウント値が0にリセットされる。また、エンコーダ22、24及びカウンタ26の代わりに絶対位置の値を出力するポテンショメータを使用することも可能であるが、バーチャルシステムで必要な精度や分解能を考慮するとエンコーダの方が有利である。
また、レンズ装置10にはシリアルインターフェース用のコネクタ32が設けられており、そのコネクタ32に接続された外部機器との間でCPU16はSCI(シリアルコミュニケーションインターフェース)30を通じて各種情報のやり取りを行う機能を備えている。例えば、エンコーダ22、24及びカウンタ26によって逐次得られるズーム及びフォーカスの各位置データ等をコネクタ32に接続された外部機器にSCI30を通じて出力することができるようになっている。
尚、上記レンズシステムではズームやフォーカス以外にも絞りなどの所要の制御対象の制御も行っており、ズームやフォーカスの位置データと共に絞りなどの他の制御対象の位置データなどもSCI30を通じて出力することもできるようになっている。
上述の如く構成されたレンズシステムに対してレンズ装置10のシリアルインターフェース用のコネクタ32には、シリアル−パラレル変換用のレンズシステム用アダプタ50(以下、変換アダプタ50という)及び中継システム42を介してバーチャルシステム40が接続されている。
バーチャルシステム40は、主としてコンピュータによって構成されるシステムであり、例えば、上記レンズシステムを使用したテレビカメラ(実カメラ)によりブルーバックで撮影された被写体の実写映像と、コンピュータ等により作成された仮想空間(仮想スタジオ)の電子映像とをクロマキー合成の技術を用いて合成するいわゆるバーチャルスタジオと呼ばれるシステムである。
バーチャルシステムでの処理の概要について説明すると、まず、実カメラによる実写映像の撮影は、仮想空間内に配置する実在の被写体(前景被写体)を、背景をブルーバックにして実カメラで撮影する。またその際、上記ズームやフォーカスなどを操作し、所望のカメラワークで前景被写体を撮影する。このようにして撮影された実写映像の映像信号は、実カメラから中継システム42を介してバーチャルシステム40に取り込まれる。そして、バーチャルシステム40は実カメラから取り込んだ実写映像の映像信号から、実写映像における前景被写体の領域とブルーバックの領域とを識別するキー信号を生成する。
一方、バーチャルシステム40には、予め所望の仮想空間を構築する作成データが記憶されており、その仮想空間に仮想カメラを配置し、その仮想カメラにより撮影される仮想空間の電子映像を仮想空間の作成データに基づいて生成する。このとき仮想カメラの撮影条件を実カメラの撮影条件に一致させることによって、実写映像と仮想空間の電子映像とを合成した際の不自然さをなくすようにしており、実カメラでの撮影条件を知るための撮影データを中継システム42を介して取り込む。
ここで、バーチャルシステム40が取り込む撮影データとして、例えば、実カメラでのズームやフォーカス等の位置データがあり、それらは実写映像の撮影中にレンズシステム(レンズ装置10)から逐次取得される。また、実カメラをパン・チルト雲台に搭載している場合にパン位置やチルト位置の位置データなども中継システム40を介して逐次取得する。尚、レンズシステムから取り込む撮影データとしてズームやフォーカス以外に絞り等の他の制御対象の位置データを含む場合もあるが、その場合にもズームやフォーカスの位置データの取込みと同様の方法で他の制御対象の位置データを取り込むことができるため、レンズシステムから取り込む位置データはズームとフォーカスに限るものとする。
バーチャルシステム40は、実カメラでの撮影条件に関する撮影データを中継システム42から取り込み、その撮影データに基づいて仮想カメラの撮影条件を実カメラの撮影条件に一致させて仮想空間の電子映像を生成すると、上記キー信号に基づいて、実写映像のブルーバックの領域を特定し、その領域の画像を仮想空間の電子映像に置き換える。これによって、前景被写体の実写映像と仮想空間の電子映像とを合成した合成映像の映像信号が生成され、その合成映像の映像信号がバーチャルシステム40からVTR装置などの他の映像機器に出力される。
続いて、レンズシステム(レンズ装置10)からのズームやフォーカスの各位置データの取込みに関して説明すると、レンズ装置10のシリアルインターフェース用のコネクタ32には、変換アダプタ50を介して中継システム42が接続され、中継システム42を介してバーチャルシステム40が接続される。
中継システム42や変換アダプタ50は主にレンズ装置10に近くに設置されるもので、中継システム42は、上述のようにバーチャルシステム40に取り込む実写映像の映像信号や、撮影データなどの必要なデータをカメラ本体やレンズ装置10、又は、パン・チルト雲台などから収集してバーチャルシステム40にシリアル通信により転送する処理を行っている。
中継システム42におけるレンズ装置10からのズームやフォーカスの各位置データの取り込みに関しては、ズームやフォーカスの位置センサとしてエンコーダを使用した場合にそのエンコーダから出力されるA相、B相のパルス信号をそのままパラレル信号で出力するコネクタを有するレンズ装置に対応したものとなっている。尚、詳細は省略するが、中継システム42には、レンズ装置10におけるカウンタ26と同様の処理を行うカウンタが搭載されており、レンズ装置のエンコーダからパラレル信号として直接出力されたA相、B相のパルス信号をそのカウンタによってカウントすることによって絶対位置の位置データを求めてバーチャルシステムに転送する機能を備えている。
一方、上記レンズ装置10にはエンコーダ22、24からのA相、B相のパルスをパラレル信号で出力するコネクタは設けられていない。そのため、中継システム42のパラレル信号を入力するコネクタと、レンズ装置10のシリアルインターフェース用のコネクタ32との間に変換アダプタ50が接続される。
変換アダプタ50は、CPU52を備えており、CPU52は、レンズ装置10のSCI30と、変換アダプタ50のSCI54との間でシリアル通信を行い、図2(A)のようにレンズ装置10からシリアル信号により送信されるズームやフォーカスの各位置データを受信する。そして、シリアル信号により受信したズームとフォーカスの各々の位置データを図2(B)に示すようにエンコーダ22、24の出力形態と同様のA相、B相のパルス信号に変換する。そして、ズーム、フォーカスの各々に関するA相、B相のパルス信号を出力回路56から中継システム42に出力する。
これによって、中継システム42がパラレル信号で位置データを出力する機能を有するレンズ装置のみに対応する場合であっても、シリアル信号で位置データを出力する機能しか持たないレンズ装置を使用することが可能となる。
尚、中継システム42が、中継システム42に内蔵された上記カウンタのカウント値をリセットするための信号や、エンコーダから出力されるZ相の信号をA相及びB相のパルス信号と共に要求する場合もあり、その場合には、それらの信号を変換アダプタ50を介してレンズ装置10から中継システム42に送信できるようにすることは容易である。
図3のフローチャートを用いて上記変換アダプタ50のCPU52での処理手順を示す。CPU52は、まずレンズ装置10にズーム及びフォーカスの各位置データの出力を要求する(ステップS10)。そして、その要求に従ってレンズ装置10から出力される各位置データを受信し、その各位置データを前回の位置として記憶する(ステップS12)。尚、これらのステップS10、S12は初期動作時にだけ行われる処理である。
続いて、CPU52は、レンズ装置10にズーム及びフォーカスの各位置データの出力を要求する(ステップS14)。そして、その要求に従ってレンズ装置10から出力される各位置データを受信する(ステップS16)。
次にCPU52は、ズームとフォーカスの各々の位置データについて前回の位置データとの差を算出する(ステップS18)。そして、ズームとフォーカスの各々について、算出した差に応じた数と位相のA相及びB相のパルスを中継システム42に出力する。即ち、エンコーダ22、24から出力されるA相及びB相のパルス信号と同様に、算出した差(位置の変化)の大きさに応じたパルス数で、且つ、差の正負(位置の変化方向)に対応した位相関係でA相及びB相のパルス信号を出力する。
続いてCPU52は、ステップS16で受信した各位置データを前回の位置として記憶する(ステップS22)。そして、以上の処理が終了すると、所定の時間、例えば映像信号の垂直同期信号の周期(1フィールド周期)の1/2の時間(1/120s)をタイマー時間としてそのタイマー時間が経過したか否かを判定する(ステップS24)。タイマー時間が経過するまではステップS24の判定を繰り返し、タイマー時間が経過した場合にはステップS14に戻りステップS14からの処理を繰り返し実行する。このように映像信号の垂直同期信号の周期よりも少なくとも短い周期でレンズ装置10から新たな位置データを取得し、前回の位置データとの差に応じたA相及びB相のパルス信号を中継システム42に送信することによってレンズシステムで検出された位置をバーチャルシステム40が取得するまでの時間遅れを少なくすることができる。
尚、タイマー時間の周期でレンズ装置10から新たな位置データが変換アダプタ50に取り込まれ、前回の位置データとの差に応じた数のA相及びB相のパルスもタイマー時間よりも短い期間で出力する必要がある。そのため、前回の位置データとの差に応じたパルス数のパルスをタイマー時間で出力できるようにパルスの周期をその都度変更するようにしてもよいし、タイマー時間で出力する最大のパルス数を予め想定してその最大のパルス数のパルスをタイマー時間で出力できるような周期でパルスを出力するよにしてもよい。
以上、上記実施の形態では、レンズシステムに接続される外部機器としてバーチャルシステム40を想定したが、本発明はバーチャルシステム40以外の外部機器をレンズシステムに接続してズームやフォーカスなどの位置データをその外部機器に送信するような場合にも適用できる。
10…レンズ装置、12…ズームデマンド、14…フォーカスデマンド、16、52…CPU、18…A/D変換器、20…D/A変換器、22、24…エンコーダ、26…カウンタ、30、54…SCI、32…コネクタ、40…バーチャルシステム、42…中継システム、50…レンズシステム用アダプタ(変換アダプタ)、56…出力回路、ZL…ズームレンズ、FL…フォーカスレンズ、ZM、FM…モータ
Claims (3)
- ビデオカメラの撮影レンズのズーム、フォーカス等の位置を検出する位置センサによって取得した位置データをシリアル信号により出力する機能を有するレンズシステムと、該レンズシステムから前記位置データを取得する外部機器との間に接続されるレンズシステム用アダプタであって、
前記レンズシステムからシリアル信号により出力される位置データを所定期間ごとに取得し、該取得した位置データに基づいて前記所定期間内における位置の変化の大きさに対応したパルス数で、且つ、位置の正負への変化方向に対応した位相関係で2相のパルス信号を前記外部機器に出力する信号変換手段を備えたことを特徴とするレンズシステム用アダプタ。 - 前記所定期間は、前記ビデオカメラから出力される映像信号の垂直同期信号の周期よりも少なくとも短い期間であることを特徴とする請求項1のレンズシステム用アダプタ。
- 前記外部機器はバーチャルシステムであることを特徴とする請求項1のレンズシステム用アダプタ。
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