JP2005351812A - 時系列画像処理装置、方法及びプログラム - Google Patents

時系列画像処理装置、方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005351812A
JP2005351812A JP2004174379A JP2004174379A JP2005351812A JP 2005351812 A JP2005351812 A JP 2005351812A JP 2004174379 A JP2004174379 A JP 2004174379A JP 2004174379 A JP2004174379 A JP 2004174379A JP 2005351812 A JP2005351812 A JP 2005351812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference axis
target
time
image
candidate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004174379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3971411B2 (ja
Inventor
Kentarou Yokoi
謙太朗 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004174379A priority Critical patent/JP3971411B2/ja
Publication of JP2005351812A publication Critical patent/JP2005351812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3971411B2 publication Critical patent/JP3971411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ISAR画像から目標物の基準軸を適切に選択する。
【解決手段】取込手段12が、画像を時系列の画像として取り込む。抽出手段12が、時系列の画像の各フレームで輝度値に基づいて目標物の画像上の輪郭沿いの複数の基準軸候補を抽出する。選択手段13が、各基準軸候補に対する輪郭のモーメントの大きさに基づいて基準軸を選択する。正規化手段14が、基準軸に基づいて画像の正規化を行う。生成手段14が、基準軸に基づいて正規化された画像から、目標物の周期運動の1周期よりも長い期間内に対応する複数のフレームを重畳した重畳画像を生成する。決定手段15が、重畳画像における輝度値の最大値に基づいて目標物のレンジ方向での境界を決定する。抽出手段16が、重畳画像と境界から、目標物の特徴を示すベクトルを抽出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーダによる測定において目標からのレーダエコーから作成されるISAR(逆合成開口レーダ)画像を用いて目標の識別を行う時系列画像処理装置、方法、及びプログラムに関する。
MUSUMANらによって提案されているISAR艦船画像の自動認識では、船体領域に対するハフ変換を用いて目標艦船の基準軸を求めている(非特許文献1)。また、船体輪郭に対するハフ変換などから目標艦船の基準軸を求め、さらに基準軸上下の輝度分布によって目標艦船の上下向きを検出しているものもある。
"Automatic Recognition of ISAR Ship Images", IEEE Transactions on Aerospace and Electronic Systems Vol.32, No.4, 1996.
しかし、上述したこれらの技術では、ノイズの多い画像に対してはハフ変換の投票が分散し、船体上部構造の一部に直線的な領域があるとそこに対するハフ変換の投票が優位になって船体上部構造を誤って基準軸として検出してしまう問題がある。
また、画像中で船体上部構造が十分な高さをもたない場合は、基準軸を基準とした輝度分布の上下差が現れにくくなるなどして、目標艦船の上下向きを正しく検出できなくなったり、検出結果が不安定になるといった問題がある。
そこで、本発明は、これらの従来の技術における問題点に鑑み、ISAR画像から目標物の基準軸を適切に選択することができる時系列画像処理装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の時系列画像処理装置によれば、レーダエコーを処理して作成される画像を使用して目標物を識別するための時系列画像処理装置において、前記画像を時系列の画像として取り込む取込手段と、前記時系列の画像の各フレームで輝度値に基づいて前記目標物の画像上の輪郭沿いの複数の基準軸候補を抽出する抽出手段と、各前記基準軸候補に対する前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて基準軸を選択する選択手段と、該基準軸に基づいて前記画像の正規化を行う正規化手段と、該基準軸に基づいて正規化された画像から、前記目標物の周期運動の1周期よりも長い期間内に対応する複数のフレームを重畳した重畳画像を生成する生成手段と、前記重畳画像における輝度値の最大値に基づいて前記目標物のレンジ方向での境界を決定する決定手段と、前記重畳画像と前記境界から、前記目標物の特徴を示すベクトルを抽出する抽出手段を具備することを特徴とする。
本発明の時系列画像処理方法によれば、レーダエコーを処理して作成される画像を使用して目標物を識別するための時系列画像処理方法において、前記画像を時系列の画像として取り込み、前記時系列の画像の各フレームで輝度値に基づいて前記目標物の画像上の輪郭沿いの複数の基準軸候補を抽出し、各前記基準軸候補に対する前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて基準軸を選択し、該基準軸に基づいて前記画像の正規化を行い、該基準軸に基づいて正規化された画像から、前記目標物の周期運動の1周期よりも長い期間内に対応する複数のフレームを重畳した重畳画像を生成し、前記重畳画像における輝度値の最大値に基づいて前記目標物のレンジ方向での境界を決定し、前記重畳画像と前記境界から、前記目標物の特徴を示すベクトルを抽出することを特徴とする。
本発明の時系列画像処理プログラムによれば、レーダエコーを処理して作成される画像を使用して目標物を識別するためのコンピュータで使用される時系列画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータを、
前記画像を時系列の画像として取り込む取込手段と、前記時系列の画像の各フレームで輝度値に基づいて前記目標物の画像上の輪郭沿いの複数の基準軸候補を抽出する抽出手段と、各前記基準軸候補に対する前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて基準軸を選択する選択手段と、該基準軸に基づいて前記画像の正規化を行う正規化手段と、該基準軸に基づいて正規化された画像から、前記目標物の周期運動の1周期よりも長い期間内に対応する複数のフレームを重畳した重畳画像を生成する生成手段と、前記重畳画像における輝度値の最大値に基づいて前記目標物のレンジ方向での境界を決定する決定手段と、前記重畳画像と前記境界から、前記目標物の特徴を示すベクトルを抽出する抽出手段として機能させるためのものである。
本発明の時系列画像処理装置、方法及びプログラムによれば、ISAR画像から目標物の基準軸を適切に選択することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る時系列画像処理装置、方法、及びプログラムについて詳細に説明する。
本実施形態の時系列画像処理装置、方法、及びプログラムは、レーダによる測定において目標からのレーダエコーから作成されるISAR(逆合成開口レーダ)画像を用いて目標の識別を行う場合に、ノイズの多い画像の中から安定して目標の基準軸(目標が艦船の場合は船軸とも呼ばれる)と向きを検出し、様々に歪んで獲得される目標の形状を一様に正規化、及び重畳することにより、目標の識別を容易にすることに有用なものである。以下、図面を参照して各実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、目標物の一例として艦船を挙げて説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の時系列画像処理装置は、図1に示したように、ISAR画像生成部11、目標船軸候補抽出部12、目標船軸選択部13、ISAR画像正規化重畳部14、目標領域決定部15、目標ベクトル抽出部16を備えている。図1は、本発明の第1の実施形態に係る時系列画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。
ISAR画像生成部11は、レーダによる測定によって得られた目標物である艦船のレーダエコーを入力し、ISAR画像を生成する。
目標船軸候補抽出部12は、ISAR画像生成部11で生成されたISAR画像から、目標の船軸の候補を複数通り抽出する。目標船軸候補抽出部12の詳細は後に図2及び図3を参照して説明する。
目標船軸選択部13は、目標船軸候補抽出部12で抽出された船軸の候補の中から、最も適切な船軸を選択する。目標船軸選択部13の詳細は後に図4及び図5を参照して説明する。
ISAR画像正規化重畳部14は、目標船軸選択部13で選択された船軸の向きに従ってISAR画像における目標の歪みをフレームごとに補正し正規化を行った上で、正規化された画像を複数フレームに渡って重畳する。ISAR画像正規化重畳部14の詳細は後に図6を参照して説明する。
目標領域決定部15は、ISAR画像正規化重畳部14で得られた出力画像に基づいて目標領域の境界を決定し、この目標領域境界を目標ベクトル抽出部16に入力する。より詳細には、目標領域決定部15は、ISAR画像正規化重畳部14の出力画像に対して、目標艦船がレンジ方向(水平方向)に対して占める領域を決定する。まず、ISAR画像正規化重畳部14の出力画像に対して、各x座標における輝度値の最大値H(x)を求める。座標(x,y)の輝度値をI(x,y)とすると、H(x)は、
Figure 2005351812
である。ここで、目標艦船領域ではH(x)が高く、それ以外ではH(x)が低くなるため、H(x)が十分に高い領域を目標艦船領域とすればよい。目標艦船領域の左端の位置及び右端の位置は次のようにして特定する。
左端位置について目標領域決定部15は、レンジ方向の各座標xにおいて、座標xよりも左の一定範囲lにおける値の平均値であるM(x,l)と、座標xよりも右の一定範囲rにおける値の平均値であるM(x,r)とを比較し、その差、又はその比、或は差と比の組合せが最大となる座標xを左端位置として選択する。一方、右端位置について目標領域決定部15は、座標xにおいて、M(x,l)とM(x,r)とを比較し、その差、又はその比、或は差と比の組合せが最小となる座標xを右端位置として選択する。
目標ベクトル抽出部16は、目標領域決定部15で決定される目標領域境界を参照しながら、ISAR画像正規化重畳部14の出力画像から目標の特徴を輪郭ベクトルや輝度ベクトルとして表現する。また、目標ベクトル抽出部16は、この結果を目標の識別を最終的に行うオペレータや識別装置に渡す。より詳細には、目標ベクトル抽出部16はまず、ISAR画像正規化重畳部14によって正規化された出力画像を2値化する。2値化処理は、一般的なよく知られた手法を用いればよい。そして、目標ベクトル抽出部16は、目標領域決定部15で決定された目標艦船領域を、画像情報として出力したり、垂直方向の最大輝度値や輪郭位置などの情報をベクトルとして出力したりする。目標ベクトル抽出部16は、これらの出力を、画像としてオペレータに提示したり、艦船種別の識別装置に渡す。
次に、目標船軸候補抽出部12の詳細を図2及び図3を参照して説明する。図2は目標船軸候補抽出部12のブロック図であり、図3は目標船軸候補抽出部12による処理の概略図である。
目標船軸候補抽出部12は、図2に示すように、輪郭安定化部121、輪郭抽出部122、船軸パラメータ抽出部123を備えている。
輪郭安定化部121は、図3のステップS1に示すようなノイズの多いISAR画像に対して、輪郭を安定化させる。まず輪郭安定化部121は、よく知られた2値化手法などを用いてISAR画像を2値化する。この2値化により、輪郭安定化部121はISAR画像中のノイズの孤立小領域を消去する。次に、輪郭安定化部121は、以下に示す膨張収縮処理を行い、新たな輝度値I(x,y)を算出する。すなわち、輪郭安定化部121は、
膨張:
I(x,y) = 1 (座標(x,y)の上下左右の4近傍、若しくは斜めを含んだ8近傍のいずれかの輝度値が1の場合)、
I(x,y) = 0 (上記以外の場合)
収縮:
I(x,y) = 0 (座標(x,y)の上下左右の4近傍、若しくは斜めを含んだ8近傍のいずれかの輝度値が0の場合)、
I(x,y) = 1 (上記以外の場合)
の処理を行う。この膨張収縮処理によって輪郭安定化部121は、ISAR画像中の、ノイズによって信号の途切れが発生した領域を信号領域(船体領域)と見なして途切れを埋めた画像を生成する(図3のステップS2)。
また、輪郭安定化部121は、この膨張収縮処理の代わりに以下に示すぼかし処理を行ってもよいし、膨張収縮処理とぼかし処理を併用してもよい。ぼかし処理の場合は、輪郭安定化部121は、以下に示す処理を行い、新たな輝度値I(x,y)を算出する。すなわち、輪郭安定化部121は、
I(x,y) = {I(x,y)+I(x−1,y)+I(x+1,y)+I(x,y−1)+I(x,y+1)}/5、
の処理をISAR画像上の全ての座標(x,y)について算出し、新たな輝度値を算出する。
輪郭抽出部122は、目標艦船領域の上部輪郭と下部輪郭を抽出する。すなわち、輪郭抽出部122は、ISAR画像のレンジ方向をx、ドップラ周波数方向(垂直方向)をyとして、各xに対してy方向の輝度変化を調べる。目標艦船領域の上限と下限では輝度変化は大きくなるはずなので、輪郭抽出部122は、輝度変化の最小値、最大値を与える垂直座標をそれぞれy = u(x)、y = l(x)として求め、u(x)及びl(x)をそれぞれ目標艦船の上部輪郭及び下部輪郭であるとする(図3のステップS3)。
船軸パラメータ抽出部123は、輪郭抽出部122で抽出された目標艦船の下部と上部のそれぞれの輪郭y = l(x)、 y = u(x)に基づいて、船軸候補y = ax+b のパラメータa,bを抽出する。具体的には、船軸パラメータ抽出部123は、曲線y = l(x)とy = u(x)を構成する点群のそれぞれに対して独立して、従来から知られているハフ変換に基づく投票を行うことによって、直線y = ax+bのパラメータa,bを抽出する(図3のステップS4)。その後、船軸パラメータ抽出部123は、ハフ変換の得票上位の直線m本、若しくは得票があるしきい値を超えた直線n本を、目標船軸候補として次の目標船軸選択部13に出力する。ここで、m(自然数)又はしきい値は正しい船軸が得られるように、例えば、経験的に算出し、船軸パラメータ抽出部123の計算の前に予め定めておく。
次に、目標船軸選択部13の詳細を図4及び図5を参照して説明する。図4は目標船軸選択部13のブロック図であり、図5は目標船軸選択部13による処理の概略図である。
目標船軸選択部13は、図4に示すように、モーメント算出部131、船軸決定部132、船軸決定履歴記憶部133を備えている。
モーメント算出部131は、目標船軸候補抽出部12で得られた複数の目標船軸候補y = ax+bに対して、上部輪郭及び下部輪郭のy軸方向のモーメントを算出する。具体的には、モーメント算出部131は、上部輪郭y = u(x)から抽出された船軸候補に対しては次式で示されるmを算出し、下部輪郭y = l(x)から抽出された船軸候補に対しては次式で示されるmを算出する。すなわち、
Figure 2005351812
の数式からそれぞれの場合のモーメントを求める。
また、y = u(x)、y = l(x)それぞれの輝度変化率の絶対値|D(x,u(x))|、|D(x,l(x))|を求め、それぞれ{(ax+b)−u(x)}|D(x,u(x))|、{(ax+b)−l(x)}|D(x,l(x))|として重み付けをした上でxに対して和を取り、この結果をそれぞれの場合のモーメントとしてもよい。これらの輝度変化率の絶対値は、例えば、輪郭抽出部122で輪郭を抽出する際に求めてもよい。
船軸決定部132は、モーメント算出部131が算出した各軸のモーメントの値に基づいて、適切な船軸を決定する。具体的には船軸決定部132はモーメント算出部131でモーメントを計算された軸のうちのモーメントの値の最も小さい軸を船軸とする。
例えば、図5のように2つの直線u(x)及びl(x)が船軸の候補である場合、上部輪郭u(x)の右側領域が軸501から大きく外れるために上部輪郭u(x)に対するモーメントは下部輪郭l(x)に対するモーメントよりも大きくなる。したがって、船軸決定部132は、下部輪郭l(x)を船軸として決定する。しかし、従来のハフ変換に基づく手法では図5の例で船軸決定部132の結果とは異なる、誤った結果を出力してしまう。すなわち、船の構造物側u(x)に高い直線性をもつ領域があるため、ハフ変換に基づく手法では軸501は多くの投票を得て適切な軸として選択されやすい。また、船底側l(x)はノイズによって直線性が低くなっているため、ハフ変換に基づく手法では図5の軸502は得票が少なくなり、誤った軸として排除されやすい。本実施形態の時系列画像処理装置は、輪郭の直線性ではなく上記に定義したモーメントを利用することにより図5のような場合でも適切な軸を選択することができる。
また、本実施形態の時系列画像処理装置は、船軸決定の際に艦船領域全体の輝度や輪郭の情報を用いるのではなく、上部輪郭及び下部輪郭を独立して処理することによって、構造物側の情報に影響されることなく船底側の軸を抽出することができるという特長がある。
船軸決定部132は、船軸候補の中から船軸を決定する際に、上記のモーメントm、mの評価値に加え、船軸決定履歴記憶部133が記憶している過去の船軸決定履歴を参照して、船軸を決定してもよい。船軸決定履歴記憶部133は、過去に船軸決定部132によって決定された船軸の履歴を記憶している。
船軸決定部132は、過去に決定された船軸が上部輪郭から抽出された船軸であった場合にaxis_direciton[ ] = 1とし、下部輪郭から抽出された船軸であった場合にaxis_direction[ ] = -1 とし、p回過去までの船軸決定履歴axis_direction[p] をもとに、現在の船軸を予測する。ここで、p(自然数)は正しい船軸が得られるように、例えば、経験的に算出し、船軸決定部132が動作する前に予め定めておく。すなわち、船軸決定部132は、例えば以下に示す数式を使用して評価値e、
Figure 2005351812
を計算する。
この評価値eが正の値であれば、過去に決定された船軸が上部輪郭から抽出される傾向が高かったことを示すことになるので、現在の船軸も上部輪郭から抽出された候補が正しい可能性が高いと見なすことができる。この事実を根拠として、船軸決定部132は、評価値eが正の値であれば、モーメント算出部131で算出された上部輪郭のモーメントmを小さく見積り、船軸決定部132で選択されやすいようにする。逆に評価値eが負の値であれば、現在の船軸も下部輪郭から抽出された候補が正しい可能性が高いとみなして、モーメント算出部131で算出された下部輪郭のモーメントmを小さく見積もる。
具体的には、船軸決定部132は、モーメント算出部131で計算された上部輪郭又は下部輪郭のモーメントに、ある固定の係数f(0 < f < 1)を掛けることによってそのモーメントの値を小さく見積もることができる。また、船軸決定部132は、モーメント算出部131で計算された上部輪郭又は下部輪郭のモーメントに評価値eに基づく係数|e|を掛けることによってそのモーメントの値を小さく見積もってもよい。
これにより、連続したISAR画像間で、決定される船軸が上部輪郭から抽出されたものか下部輪郭から抽出されたものかが頻繁に入れ替わって性能が不安定になることを抑制することができる。なお、上式で示した評価値eの代わりにカルマンフィルタなどの予測アルゴリズムを用いて、上部輪郭、下部輪郭の選択を行ってもよい。
次に、ISAR画像正規化重畳部14の動作を図6を参照して説明する。
まず、ISAR画像正規化重畳部14は、目標船軸選択部13で選択された船軸(ステップS11)が水平方向となるように変換する(ステップS12)。具体的には、船軸がy = ax + b である場合、座標(x,y) の点を(x,y−ax−b) に移動させる。この際、船軸が目標船軸選択部13で上部輪郭u(x) から抽出されたものである場合は、目標の像の上下が逆位相になっていることを意味するため、さらに(x,y) の点を(x,−y) に移動させることによって上下方向を揃えることで正規化を行う(ステップS13)。
さらに、目標艦船は通常、揺れによる周期運動をくり返しているため、その周期運動の一周期を十分に含む程度の期間の正規化画像を集める(ステップS14)。ステップS14で集められた正規化画像の各領域面での重なり程度が平均的に重なっている領域面をとってきて重畳領域とする(ステップS15)。また、ステップS14で集められた正規化画像の各領域面が重なっている領域の最大領域をとってきて重畳領域としてもよい。これにより、様々な位置から見た多フレームにわたっての出力を、基本的に同じ方向から見たものとして重ね合わせることができる。
以上に示した本実施形態によれば、目標船軸選択部が、複数の基準軸候補に対して、上部輪郭と下部輪郭で独立して船体輪郭のモーメントを評価することにより、船体上部構造の直線的な領域を誤って基準軸として検出することを抑制することができる。また、上下向き検出では、船軸決定部が履歴情報などに基づいて船軸を決定することにより、上下向き判定がフレームごとに変化して不安定になることを防ぐことができる。これらの結果、船軸に基づいて目標の形状を一様に正規化及び重畳する時系列画像処理において、目標の類識別の性能を向上、安定化させることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態の時系列画像処理装置は、図7に示したように、ISAR画像生成部11、目標船軸候補抽出部12、目標船軸選択部23、ISAR画像正規化重畳部14、目標領域決定部25、目標ベクトル抽出部16を備えている。図7は、本発明の第2の実施形態に係る時系列画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。ここで、第1の実施形態で説明した装置部分と同様なものは同一の符号を付して説明を省略する。
目標船軸選択部23は、第1の実施形態の目標船軸選択部13と同様に目標船軸候補抽出部12で抽出された船軸の候補から、船軸として適切であるものを選択する。目標船軸選択部23は、目標船軸選択部13の処理に加え、目標船軸候補抽出部12が抽出した船軸候補に最も近い船軸を、記憶している過去の船軸候補から探し出し過去の船軸候補と関連付けることにより、より適切な船軸を選択する。さらに、目標船軸選択部23は、オペレータに船軸候補を提示して、オペレータの指示を入力することによって、適切な船軸を決定する。目標船軸選択部23に関しては、後に図8、図9及び図10を参照して詳細に説明する。
目標領域決定部25は、第1の実施形態での目標領域決定部15での処理に加え、ISAR画像正規化重畳部14で得られた出力画像において、目標船軸選択部23から入力した、オペレータが船軸を指し示して選択した指示位置を示す指示位置情報に基づいて目標領域の境界を決定し、この目標領域境界を目標ベクトル抽出部16に入力する。
次に、目標船軸選択部23について図8、図9及び図10を参照して説明する。図8は、目標船軸選択部23のブロック図である。
目標船軸選択部23は、図8に示したように、モーメント算出部131、船軸決定部132、船軸決定履歴記憶部133、船軸候補履歴追跡部231、船軸候補履歴記憶部232、船軸候補提示部233、船軸入力部234を備えている。
船軸候補履歴記憶部232は、過去の船軸候補のパラメータを記憶する。例えば、図10に示したように、時刻tにおける第q番目の船軸候補axis(q,t) : y = a(q,t)x + b(q,t)について、パラメータa(q,t)とb(q,t)を記憶する。ここで、qは1からその時刻tでの船軸候補数まで取りうる。その他に、船軸候補履歴記憶部232は、時刻tにおける最適船軸候補axis(BEST,t)も記憶する。さらに、船軸候補履歴記憶部232は、ある時刻tから目標船軸候補抽出部12で計算される時間間隔ごとに過去の時刻における船軸候補を記憶している。図10に示した例では、簡単のため時間間隔を1としている。そのため、船軸候補履歴記憶部232は、ある時刻t、t−1、t−2、・・・、での船軸候補を記憶している。
船軸候補履歴追跡部231は、時刻tに目標船軸候補抽出部12によって抽出した船軸候補Q(y = a(Q,t)x+b(Q,t))を、船軸候補履歴記憶部232を参照して、1の時間単位分だけ過去の時刻である時刻t−1における船軸候補の中から最も直線間の距離の小さく、かつ、この距離がある値以下である船軸候補axis(q,t−1):y =a(q,t−1)x + b(q,t−1)に対応付け、時刻tの船軸候補qとして船軸候補履歴記憶部232に登録する。ここで、qは、最適船軸候補、船軸候補1、船軸候補2、・・・を示す。
より具体的には、船軸候補履歴追跡部231 は、直線y = a(Q,t)x + b(Q,t)と最も直線間の距離の小さい直線y = a(q,t−1)x + b(q,t−1)を、例えば誤差
Figure 2005351812
が最も小さい直線y = a(q,t−1)x + b(q,t−1)を選ぶ。ここでλは適当な重み付け定数である。
また、これらのパラメータは時間の経過にしたがって徐々に変化することから、過去pの間におけるパラメータの変化率δa(q,t−1)、δb(q,t−1)から次式のように現在のパラメータa_infer(q,t)、b_infer(q,t)を推定する。すなわち、
Figure 2005351812
によってパラメータa_infer(q,t)、b_infer(q,t)を推定する。そして、これらのパラメータa_infer(q,t)、b_infer(q,t)との誤差
Figure 2005351812
が最も小さい直線qを船軸候補Qに対応付けるものとして選択するという、追跡処理を行ってもよい。また、もし時刻t−1の船軸候補の中で最も距離の近いものが上述したある値より大きければ、船軸候補Qは新たな船軸候補q+1として船軸候補履歴記憶部232に登録され、記憶される。
船軸候補提示部233は、モーメント算出部131で算出されたモーメントの値のうち、ある値よりも小さいモーメント値を有する船軸候補をオペレータに提示する。船軸候補提示部233は、例えば、図9の上図に示したように、モーメントの最も小さい最適船軸候補を強調表示する。オペレータは、船軸候補提示部233が提示した最適船軸候補が適切でない場合は、オペレータは船軸候補提示部233が提示した最適船軸候補以外の船軸候補の中から適切なものを、図9の下図に示したように船軸入力部234(例えばポインティングデバイスなど)によって選択する。
船軸決定部132は、オペレータによって船軸候補qが真の船軸であるとして選択されたとすると、これ以降も、船軸候補qが真の船軸である可能性が高いとして、第1の実施形態で説明したように、各船軸候補のモーメントの小ささを評価する際、船軸候補qのモーメントを小さく見積もる。例えば、船軸決定部132は、モーメント算出部131で計算されたモーメントに係数w(0<w<1)をかけて小さく見積もることにより、船軸候補qが選択されやすいようにする。
また、船軸決定部132は、オペレータによって真の船軸が選択されるまで船軸の決定を行わないという遅延評価の処理を行う。この処理の一例を図11を参照して説明する。
まず、最もモーメントの小さい船軸候補を最適船軸候補axis(BEST,t)として決定する。(ステップS21)。オペレータがこの時刻tに船軸入力部234を使用して船軸候補qを選択したか否かを判定する(ステップS22)。オペレータが船軸候補qを選択した場合はステップS23に進み、一方、オペレータが船軸候補qを選択していない場合はステップS26に進む。
ステップS23では、オペレータが船軸を決定した最終確定時刻である時刻をt0とすると、まだ船軸が確定していない時刻t0+1から時刻tまでの期間では船軸候補はqであったとみなして、船軸qを出力する(ステップS23)。そして、最終確定時刻t0 をt に更新して(ステップS24)、次のフレームの処理に移る(ステップS25)。
一方、ステップS26では、時刻tが、今のところ最終確定時刻であるt0から十分な遅延時間delayだけ経過している時刻であるか否かを判定する(ステップS26)。すなわち、t−t0がdelayよりも大きいか否かを判定する。t−t0がdelayよりも大きい場合はステップS27に進み、t−t0がdelayよりも大きくない場合はステップS25に進む。すなわち、十分経過していなかったと判定した場合は、船軸の決定を保留(評価遅延)して次のフレームの処理に移る(ステップS25)。
ステップS27では、時刻t−delayの船軸は図10に示した最適船軸候補axis(BEST,t−delay)であったとして確定して出力する。そして、最終確定時刻t0をt−delayに更新して(ステップS28)、次のフレームの処理に移る(ステップS25)。
ここで、ステップS26で十分な評価遅延delayがない場合に船軸の決定を保留することによって、オペレータによる選択操作の遅れを許容することができるようになる。船軸候補提示部233によって提示された最適船軸候補が適切でない場合は、オペレータは船軸入力部234によって正しい船軸を選択しなおす。この操作にdelay0の時間を要したとすると、この時間delay0のあいだは間違った船軸が選択された状態になってしまう。そこでステップS26で時間delayの間は評価を遅延し、オペレータによる選択があった場合は時間delayだけさかのぼって船軸を確定することにより、オペレータは余裕をもって船軸選択の操作を行うことができるようになる。また、船軸候補提示部233が提示した最適船軸候補が正しい場合はオペレータは船軸選択の操作を行う必要はなく、時間delayの遅延評価を経てシステムが最適船軸候補axis(BEST,t−delay)が正しかったことを確認すると、自動的にaxis(BEST,t−delay)を最終的な船軸として確定することができる。
次に、目標領域決定部25について図12を参照して説明する。
目標領域決定部25は、船軸入力部234で生成された、オペレータが船軸を指し示して選択した指示位置を示す指示位置情報を入力する。船軸入力部234によってオペレータが船軸を指し示す際は、例えば、オペレータは目標艦船の左右端に十分近い位置で船軸を指し示して選択する。目標領域決定部25は、第1の実施形態での目標領域決定部15と同様に最大輝度値H(x)に基づいて左右端を探索する際に、目標船軸選択部23から受け取った指示位置の周辺のみを探索する。指示位置は、目標艦船の左右端に十分近い位置で船軸を指し示しているので、左右端候補位置に対応するからである。
具体的には、目標領域決定部25は図12に示す処理を行う。オペレータが、船軸候補提示部233によって提示された複数の船軸候補の中から、船軸入力部234によって正しい船軸を指示し選択する(ステップS31)。目標船軸選択部23は、例えば、指示された位置(x0,y0)の左右のある範囲z内、
R1<x<R2 (ただし、R1=x0−z、R2=x0+z)
に、目標艦船の右端があるとして、この範囲を目標領域決定部25に出力する。船軸候補提示部233は、指示された船軸を特定するために、この範囲内で指示位置(x0,y0)に十分近い船軸候補を探索する。船軸候補提示部233は、具体的には指示位置(x0,y0)と船軸候補y = ax + b の距離である
|ax0 − y0 + b|/(a + 1)1/2
があるしきい値以下である船軸候補が選択されたとして、それらを絞り込まれた船軸候補として強調表示し、それ以外を候補外として表示する(ステップS32)。左端についても右端と同様に、オペレータが指示選択した位置(x1,y1)をもとに、目標船軸選択部23は、目標艦船の左端が指示された位置(x0,y0)の左右のある範囲z内、
L1<x<L2 (ただし、L1=x1−z,L2=x1−z)
にあるとして、この範囲を目標領域決定部25に出力する(ステップS33)。船軸候補提示部233は、この範囲内で指示位置(x1,y1)に十分近い船軸候補を探索し、船軸を確定する(ステップS34)。
以上により、目標領域決定部25は、第1の実施形態での目標領域決定部15と同様にH(x)から計算されるM(x,l) とM(x,r)を比較する際に、左端の探索領域をL1<x<L2、右端の探索領域をR1<x<R2に限定することができる。これにより、左右端の輝度値変化が小さく、左右端の決定が曖昧な場合にも、適切な左右端特定が可能となる。
以上に示した本実施形態によれば、船軸候補提示部がオペレータに複数の目標軸候補を提示し、適切な軸を選択させる際に、船軸候補履歴追跡部が船軸候補履歴記憶部を参照してフレーム間で船軸候補を追跡、対応付けして履歴を記憶し、船軸決定部がオペレータによる船軸の選択からさかのぼって過去の船軸選択を確定することにより、オペレータによる選択操作による遅れから生じる誤り情報を取り除くことができる。この結果、船軸に基づいて目標の形状を一様に正規化及び重畳する時系列画像処理において、目標の類識別の性能を向上、安定化させることができる。
また、上述の実施形態の中で示した処理手順に示された指示、及び流れ図の各ステップに示された指示は、ソフトウェアであるプログラムに基づいて実行されることが可能である。汎用の計算機システムが、このプログラムを予め記憶しておき、このプログラムを読み込むことにより、上述した実施形態の時系列画像処理装置による効果と同様な効果を得ることも可能である。上述の実施形態で記述された指示は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RWなど)、半導体メモリ、又はこれに類する記録媒体に記録される。コンピュータは、この記録媒体からプログラムを読み込み、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させれば、上述した実施形態の時系列画像処理装置と同様な動作を実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る時系列画像処理装置のブロック図。 図1に示す目標船軸候補抽出部のブロック図。 図1に示す目標船軸候補抽出部による処理の概念図。 図1に示す目標船軸選択部のブロック図。 図1に示す目標船軸選択部による処理の概念図。 図1に示すISAR画像正規化重畳部による処理の概念図。 本発明の第2の実施形態に係る時系列画像処理装置のブロック図。 図7に示す目標船軸選択部のブロック図。 図7に示す目標船軸選択部による処理の概念図。 図8に示す船軸候補履歴記憶部に格納されている情報の一例を示す図。 図7に示す目標船軸選択部の動作を示すフロー図。 図7に示す目標船軸選択部が出力する指示情報を図7に示す目標領域決定部が受け取る処理の概念図。
符号の説明
11・・・ISAR画像生成部、12・・・目標船軸候補抽出部、13・・・目標船軸選択部、14・・・ISAR画像正規化重畳部、15・・・目標領域決定部、16・・・目標ベクトル抽出部、23・・・目標船軸選択部、25・・・目標領域決定部、121・・・輪郭安定化部、122・・・輪郭抽出部、123・・・船軸パラメータ抽出部、131・・・モーメント算出部、132・・・船軸決定部、133・・・船軸決定履歴記憶部、231・・・船軸候補履歴追跡部、232・・・船軸候補履歴記憶部、233・・・船軸候補提示部、234・・・船軸入力部、702・・・目標船軸候補検出部

Claims (18)

  1. レーダエコーを処理して作成される画像を使用して目標物を識別するための時系列画像処理装置において、
    前記画像を時系列の画像として取り込む取込手段と、
    前記時系列の画像の各フレームで輝度値に基づいて前記目標物の画像上の輪郭沿いの複数の基準軸候補を抽出する抽出手段と、
    各前記基準軸候補に対する前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて基準軸を選択する選択手段と、
    該基準軸に基づいて前記画像の正規化を行う正規化手段と、
    該基準軸に基づいて正規化された画像から、前記目標物の周期運動の1周期よりも長い期間内に対応する複数のフレームを重畳した重畳画像を生成する生成手段と、
    前記重畳画像における輝度値の最大値に基づいて前記目標物のレンジ方向での境界を決定する決定手段と、
    前記重畳画像と前記境界から、前記目標物の特徴を示すベクトルを抽出する抽出手段を具備することを特徴とする時系列画像処理装置。
  2. 前記選択手段は、前記目標物の上側輪郭と下側輪郭について、それぞれ独立してモーメントを算出する算出手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の時系列画像処理装置。
  3. 前記選択手段は、
    過去に選択された基準軸を選択履歴として記憶している記憶手段と、
    前記選択履歴及び前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて前記複数の基準軸候補から基準軸を選択する基準軸選択手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の時系列画像処理装置。
  4. 前記選択手段は、
    過去に抽出された基準軸候補を候補履歴として記憶している記憶手段と、
    前記抽出された基準軸候補を前記過去に抽出された基準軸候補と比較し対応付けを行う対応付け手段と、
    複数の前記基準軸候補をオペレータに提示する提示手段と、
    オペレータに複数の前記基準軸候補から基準軸を選択すること促す入力手段と、
    前記オペレータにより選択された基準軸と対応付けられている過去の基準軸候補に基づいて、過去のフレームの基準軸候補を再評価する再評価手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の時系列画像処理装置。
  5. 前記提示手段は、前記入力手段によって指し示された領域に近い基準軸候補を強調して提示することを特徴とする請求項4に記載の時系列画像処理装置。
  6. 前記入力手段は、画像のある領域を選択することにより前記基準軸を選択するとみなし、前記決定手段は、前記選択された領域の位置を参照して前記境界を決定することを特徴とする請求項4に記載の時系列画像処理装置。
  7. レーダエコーを処理して作成される画像を使用して目標物を識別するための時系列画像処理方法において、
    前記画像を時系列の画像として取り込み、
    前記時系列の画像の各フレームで輝度値に基づいて前記目標物の画像上の輪郭沿いの複数の基準軸候補を抽出し、
    各前記基準軸候補に対する前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて基準軸を選択し、
    該基準軸に基づいて前記画像の正規化を行い、
    該基準軸に基づいて正規化された画像から、前記目標物の周期運動の1周期よりも長い期間内に対応する複数のフレームを重畳した重畳画像を生成し、
    前記重畳画像における輝度値の最大値に基づいて前記目標物のレンジ方向での境界を決定し、
    前記重畳画像と前記境界から、前記目標物の特徴を示すベクトルを抽出することを特徴とする時系列画像処理方法。
  8. 前記境界を決定することは、前記目標物の上側輪郭と下側輪郭について、それぞれ独立してモーメントを算出することを特徴とする請求項7に記載の時系列画像処理方法。
  9. 前記基準軸を選択することは、
    過去に選択された基準軸を選択履歴として記憶し、
    前記選択履歴及び前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて前記複数の基準軸候補から基準軸を選択することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の時系列画像処理方法。
  10. 前記基準軸を選択することは、
    過去に抽出された基準軸候補を候補履歴として記憶し、
    前記抽出された基準軸候補を前記過去に抽出された基準軸候補と比較し対応付けを行い、
    複数の前記基準軸候補をオペレータに提示し、
    オペレータに複数の前記基準軸候補から基準軸を選択すること促し、
    前記オペレータにより選択された基準軸と対応付けられている過去の基準軸候補に基づいて、過去のフレームの基準軸候補を再評価することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の時系列画像処理方法。
  11. 前記オペレータに提示することは、前記指し示された領域に近い基準軸候補を強調して提示することを特徴とする請求項10に記載の時系列画像処理方法。
  12. 前記入力手段は、画像のある領域を選択することにより前記基準軸を選択するとみなし、前記決定手段は、前記選択された領域の位置を参照して前記境界を決定することを特徴とする請求項10に記載の時系列画像処理方法。
  13. レーダエコーを処理して作成される画像を使用して目標物を識別するためのコンピュータで使用される時系列画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータを、
    前記画像を時系列の画像として取り込む取込手段と、
    前記時系列の画像の各フレームで輝度値に基づいて前記目標物の画像上の輪郭沿いの複数の基準軸候補を抽出する抽出手段と、
    各前記基準軸候補に対する前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて基準軸を選択する選択手段と、
    該基準軸に基づいて前記画像の正規化を行う正規化手段と、
    該基準軸に基づいて正規化された画像から、前記目標物の周期運動の1周期よりも長い期間内に対応する複数のフレームを重畳した重畳画像を生成する生成手段と、
    前記重畳画像における輝度値の最大値に基づいて前記目標物のレンジ方向での境界を決定する決定手段と、
    前記重畳画像と前記境界から、前記目標物の特徴を示すベクトルを抽出する抽出手段として機能させるための時系列画像処理プログラム。
  14. 前記選択手段は、前記目標物の上側輪郭と下側輪郭について、それぞれ独立してモーメントを算出する算出手段を具備することを特徴とする請求項13に記載の時系列画像処理プログラム。
  15. 前記選択手段は、
    過去に選択された基準軸を選択履歴として記憶している記憶手段と、
    前記選択履歴及び前記輪郭のモーメントの大きさに基づいて前記複数の基準軸候補から基準軸を選択する基準軸選択手段を備えることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の時系列画像処理プログラム。
  16. 前記選択手段は、
    過去に抽出された基準軸候補を候補履歴として記憶している記憶手段と、
    前記抽出された基準軸候補を前記過去に抽出された基準軸候補と比較し対応付けを行う対応付け手段と、
    複数の前記基準軸候補をオペレータに提示する提示手段と、
    オペレータに複数の前記基準軸候補から基準軸を選択すること促す入力手段と、
    前記オペレータにより選択された基準軸と対応付けられている過去の基準軸候補に基づいて、過去のフレームの基準軸候補を再評価する再評価手段を具備することを特徴とする請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の時系列画像処理プログラム。
  17. 前記提示手段は、前記入力手段によって指し示された領域に近い基準軸候補を強調して提示することを特徴とする請求項16に記載の時系列画像処理プログラム。
  18. 前記入力手段は、画像のある領域を選択することにより前記基準軸を選択するとみなし、前記決定手段は、前記選択された領域の位置を参照して前記境界を決定することを特徴とする請求項16に記載の時系列画像処理プログラム。
JP2004174379A 2004-06-11 2004-06-11 時系列画像処理装置、方法及びプログラム Active JP3971411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004174379A JP3971411B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 時系列画像処理装置、方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004174379A JP3971411B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 時系列画像処理装置、方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005351812A true JP2005351812A (ja) 2005-12-22
JP3971411B2 JP3971411B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=35586416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004174379A Active JP3971411B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 時系列画像処理装置、方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3971411B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063280A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Toshiba Corp 画像識別装置および検出装置
JP6049882B2 (ja) * 2013-07-18 2016-12-21 三菱電機株式会社 目標類識別装置
JP6126290B1 (ja) * 2016-10-17 2017-05-10 ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社 外観検査装置
CN111524086A (zh) * 2019-02-04 2020-08-11 广赛布托有限公司 运动物体检测装置、运动物体检测方法、存储介质

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063280A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Toshiba Corp 画像識別装置および検出装置
JP6049882B2 (ja) * 2013-07-18 2016-12-21 三菱電機株式会社 目標類識別装置
JPWO2015008798A1 (ja) * 2013-07-18 2017-03-02 三菱電機株式会社 目標類識別装置
JP6126290B1 (ja) * 2016-10-17 2017-05-10 ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社 外観検査装置
JP2018066586A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社 外観検査装置
CN111524086A (zh) * 2019-02-04 2020-08-11 广赛布托有限公司 运动物体检测装置、运动物体检测方法、存储介质
CN111524086B (zh) * 2019-02-04 2023-10-20 广赛布托有限公司 运动物体检测装置、运动物体检测方法、存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3971411B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9977967B2 (en) Object detection device for recognizing an object in an input frame image using detection history information
EP1350223B1 (en) Detection of features in images
US8948448B2 (en) Method and apparatus for trajectory estimation, and method for segmentation
JP4766495B2 (ja) 対象物追跡装置および対象物追跡方法
US8300949B2 (en) Edge detection technique having improved feature visibility
Klippenstein et al. Quantitative evaluation of feature extractors for visual slam
JP5166102B2 (ja) 画像処理装置及びその方法
Pan et al. Robust and accurate object tracking under various types of occlusions
JP4874150B2 (ja) 移動物体追跡装置
JP2001307105A (ja) 画像処理装置およびその方法
WO2017193414A1 (zh) 一种基于转弯半径的图像角点检测方法
JP2012073971A (ja) 動画オブジェクト検出装置、方法、及びプログラム
JP2021022315A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
CN114627156A (zh) 消费级无人机视频运动目标精准追踪方法
JP3971411B2 (ja) 時系列画像処理装置、方法及びプログラム
JP3878590B2 (ja) 時系列画像処理方法及び装置
Li et al. Underwater object detection and tracking based on multi-beam sonar image processing
US20210142064A1 (en) Image processing apparatus, method of processing image, and storage medium
CN107248175B (zh) 一种基于圆投影匹配算法的tld目标跟踪方法
CN111192280B (zh) 一种基于局部特征的视盘边缘检测方法
JP4042602B2 (ja) 画像処理装置
JP5319634B2 (ja) 画像識別装置および検出装置
JPH09138277A (ja) レーダイメージ処理装置
EP4229598A1 (en) Initialising keyframes for visual-inertial localisation and/or mapping
JP5470529B2 (ja) 動き検出装置、動き検出方法及び動き検出プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070607

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3971411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6