JP2005351320A - 流体圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伸縮体の伸縮の可不可を制御するとともに、伸縮体が適用される装置、機器に最適となる減衰力を伸縮体に発生させることが可能な流体圧回路を提供することである。
【解決手段】 伸縮体1に接続される流体圧回路C1において、伸縮体1とリザーバタンクTとを接続する流路10,11中に設けた伸縮体1の伸縮の可不可を制御するロック機構20およびロック機構20とリザーバタンクTとを接続する流路10,11中に設けた減衰力発生要素25,25を備えた複数の減衰回路F1,F2とを備えてなる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、流体圧回路に関し、特に免震装置や大型機器に適用される伸縮体に適する流体圧回路の改良に関する。
近年、免震装置等にあっては、たとえば、ボールアイソレータ等の免震機構に油圧シリンダ等の伸縮体を並列させるものがあり、このとき、伸縮体に接続されて伸縮体の伸縮を制御する回路たる流体圧回路は、伸縮体をロックさせるためのロック弁を有しており、具体的には、平常時にはロック弁を閉じておき伸縮体を伸縮不能、いわゆるロック状態に維持し、対して地震時にはロック弁を開放動作させて伸縮体を伸縮させ減衰力を発生させるようにしている(たとえば、特許文献1参照)。
したがって、上記免震装置にあっては、平常時には、伸縮体をロック状態に維持して風等で建築物が振動することを防止するとともに、地震時には、伸縮体を伸縮可能にして免震機構の作動で建築物が破壊等されることを防止するとともに伸縮体の発生減衰力で建築物の振動を早期に終息させるとしている。
特開平11−201221号公報(第3頁右欄第33行目から45行目まで、第4頁左欄第1行目から同第14行目まで、同第29行目から第33行目まで,図1および図2)
しかしながら、上記した流体圧回路は、免震装置等に適するものではあるが、以下の不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、上記した流体圧回路においては、伸縮体が伸縮可能な状態に維持されたときには、作動油がロック弁に内設の絞りを通過するときに生じる圧力損失に見合った減衰力を伸縮体に発生させるようにしているので、地震、振動の大きさによらず、常に同一の減衰特性しか発生できない。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、伸縮体の伸縮の可不可を制御するとともに、伸縮体が適用される装置、機器に最適となる減衰力を伸縮体に発生させることが可能な流体圧回路を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の第1の課題解決手段は、伸縮体に接続される流体圧回路において、伸縮体とリザーバタンクとを接続する流路中に設けた伸縮体の伸縮の可不可を制御するロック機構およびロック機構とリザーバタンクとを接続する流路中に設けた減衰力発生要素を備えた複数の減衰回路とを備えてなる。
また、本発明の第2の課題解決手段は、伸縮体に接続される流体圧回路において、伸縮体とリザーバタンクとを接続する流路中に設けた伸縮体の伸縮の可不可を制御するロック機構およびロック機構とリザーバタンクとを接続する流路中に設けた減衰力発生要素を備えた減衰回路と、ロック機構と減衰力発生要素とを接続する流路の途中とリザーバタンクとを接続する副流路中に設けた副流路を開閉する制御機構および副減衰力発生要素を備えた少なくとも1つ以上の副減衰回路とを備えてなる。
本発明によれば、伸縮体の伸縮の可不可を制御するとともに、伸縮体が適用される装置、機器に最適となる減衰力を伸縮体に発生させることが可能となる。
以下に、図示した実施の形態に基づいて、この発明を説明する。図1は、一実施の形態における流体圧回路を示す回路図である。図2は、流体圧回路が適用された免震装置が建築物に装備された状態を示す概略図である。図3は、他の実施の形態における流体圧回路を示す回路図である。
一実施の形態における流体圧回路C1は、図1に示すように、伸縮体たる液圧式のシリンダ1に接続されており、この場合、伸縮体たるシリンダ1の伸縮を制御するとともにシリンダ1の発生減衰力を制御するものである。そして、このシリンダ1は、図2に示すように、地盤Gと建築物Aとの間に並行となるように介装されており、また、地盤Gと建築物Aとの間には、複数のボールアイソレータBが介装され、このシリンダ1と流体圧回路C1とボールアイソレータBとで免震装置が構成されている。
なお、免震装置は、図示するところでは、建築物Aを地盤Gに対し転がり支承するためにボールアイソレータBを採用しているが、免震機能を損なうことなく建築物Aを支承することができればよいので、おおよそこの種免震装置で使用されている他の公知の支承部材を採用すればよく、具体的にたとえば、ボールアイソレータBに換えて積層ゴム等の柔軟支承部材で建築物Aを支承してもよい。
そして、この本実施の形態では流体圧回路C1は、免震装置に具現化されているが、本発明の流体圧回路が免震装置以外にも他の機器に適用することが可能なことは言うまでもない。
また、伸縮体たるシリンダ1は、シリンダ本体2と、シリンダ本体2内に摺動自在に挿入されたピストン3と、ピストン3に連結されるロッド4とで構成されており、シリンダ本体2内は、上記ピストン3により2つの油室R1,R2に区画され、当該油室R1,R2内には、流体たる作動油が充填されている。ここでは、流体は作動油というということとなるが、他の流体を使用してもよく、また、錆等の弊害がなければ水を使用しても差し支えない。
さらに、上記油室R1,R2は、管路5で連通されるとともに、管路5の途中には、油室R1から油室R2への作動油の移動を許容するとともに油室R2から油室R1への作動油の移動を阻止する逆止弁6が設けられており、シリンダ1は、いわゆる、ユニフロー型のシリンダとされている。
なお、本実施の形態では、伸縮体を油圧式のシリンダ1としているが、流体の出入りにより伸縮するものであればよいので、免震装置や他の機器に適用するにあたり強度等の不具合がなければ、たとえば、該シリンダ以外にも流体の出入りにより伸縮可能な容器を使用しても差し支えない。
つづいて、流体圧回路C1は、シリンダ1の油室R2とリザーバタンクTとを接続する流路10中に設けたシリンダ1の伸縮の可不可を制御するロック機構20およびロック機構20とリザーバタンクTとを接続する流路10中に設けた減衰力発生要素たる減衰弁25を備えた減衰回路F1と、シリンダ1の油室R2とリザーバタンクTとを接続する流路11中に設けた伸縮体の伸縮の可不可を制御するロック機構20およびロック機構20とリザーバタンクTとを接続する流路11中に設けた減衰力発生要素たる減衰弁25を備えた減衰回路F2と、シリンダ1の油室R2とリザーバタンクTとを接続するリリーフ流路中12,13に設けた複数のリリーフ弁30,31とで構成されている。すなわち、減衰回路F1と減衰回路F2は、シリンダ1とリザーバタンクTに対して並列に接続されている。
以下、詳細に説明すると、ロック機構20は、ロック弁21と、ロック弁21を開閉制御する切換弁22とで構成されている。このロック弁21は、具体的には、弁体たるポペット21aを有しており、ポペット21aは、流路10,11中に形成される弁座21dに附勢されて着座されている。また、ポペット21aには、上記弁座21dよりも上流側の油圧をポペット21aの背面側に導く通路21bが設けられており、この通路21bの途中には絞り21cが設けられている。さらに、ポペット21aの背面側、図1中では右端面側、に通過する作動油は、途中切換弁22を介してリザーバタンクTに排出されるようにしてある。
他方、切換弁22は、スプリングオフセットの電磁式2位置切換弁として構成され、非通電時に作動油のリザーバタンクT側への移動を阻止しその逆方向への移動を許容する遮断ポジション22aと、通電時に作動油の通過を許容する連通ポジション22bとを備えている。
そして、この切換弁22が遮断ポジション22aを採るときには、ポペット21aの背面側に通過する作動油はリザーバタンクTへ排出されないので、ポペット21aは、上記弁座21dから離座しえずロック弁21は閉じたままとなり、逆に、連通ポジション22bを採る場合には、ポペット21aの背面側に通過する作動油はリザーバタンクTへ排出されるので、絞り21cによりポペット21aの前面側と背面側との間に圧力差が生じ、これによりポペット21aが後退、すなわち図1中右方に移動せしめられて、ロック弁21は開放される。すなわち、ロック弁21の開閉は、弁体たるポペット21aの背面に作用する作用力(この場合、油圧力)の制御によって弁体の進退が制御され、作用力の制御が上記切換弁22により行われることとなる。
なお、上述の切換弁22にあっては、非通電時に遮断ポジション22aを採り通電時に連通ポジション22bを採るとしているが、逆に非通電時に連通ポジションを採り通電時に遮断ポジションを採るとしてもよい。
したがって、各減衰回路F1,F2にてロック弁21が閉じられた場合には、シリンダ1の油室R2内の作動油は、リザーバタンクTへの流入が阻止されるので、シリンダ1は、伸縮不能な状態、いわゆるロック状態に維持されることとなる。
なお、本実施の形態においては、ロック弁21がポペット21aを有するとしているが、これに換えて弁体をスプールとしても差し支えない。
つぎに、減衰力発生要素たる減衰弁25について少し説明すると、減衰弁25は、流路10,11の上流側の油圧をパイロット圧として流路面積を変化する減衰力可変弁であって、上流側の油圧が高まるにつれ流路面積を増加するように設定されている。なお、減衰力発生要素としては、単なる絞り弁を使用してもよいが、減衰弁25を使用することにより、シリンダ1の伸縮速度に応じて減衰特性を変化させることができるので、シリンダ1を適用する免震装置その他の機器に最適な減衰特性を得られる利点がある。
さらに、上述のように減衰回路F1,F2が構成される一方、シリンダ1の油室R1とリザーバタンクTとは管路14で接続されており、この管路14の途中には、リザーバタンクTから油室R1への作動油の移動を許容するとともに油室R1からリザーバタンクTへの作動油の移動を阻止する逆止弁7が設けられている。
そして、本実施の形態の場合には、免震装置に適用されているので、地震による振動が建築物Aに作用する場合には、基本的には、減衰回路F1,F2のロック弁21,21のうち少なくとも一方は開放されることとなり、そうすることで、油室R2内の作動油は、減衰回路F1,F2のうち少なくともいずれか一方を通過してリザーバタンクTへ排出可能とされるとともに、油室R1で作動油が不足する場合にはリザーバタンクTから供給され、作動油が過剰となる場合には管路5を介して油室R2へ移動するので、シリンダ1は伸縮可能な状態に維持されることとなる。
なお、この免震装置にあっては、通常時からシリンダ1を伸縮可能な状態に維持しておいて突然の地震によっても地震初期から免震効果を発現可能なようにされる一方で強風が建築物Aに作用するときにはロック状態とする等、建築物Aに最適な制御が採択される。
これに加えて、本実施の形態の流体圧回路C1には、図示はしないが、シリンダ1の伸縮速度、本実施の形態ではロッド4の速度を検出する速度検出手段と、減衰回路F1,F2におけるロック弁21,21の上流側の圧力を検出する圧力検出手段が流路10,11の途中に設けられており、この速度検出手段と各圧力検出手段がそれぞれ検出した検出値に基づいて、上記切換弁22,22の開閉制御が行われる。なお、上記速度検出手段としては、ロッド4の変位を検出することにして、この変位を微分処理して速度を得るとしてもよい。
すなわち、シリンダ1が伸縮可能な状態で、切換弁22,22の開閉制御が行われるが、減衰回路F1,F2のロック弁21のうちいずれか一方のみもしくは両方を開放することによりシリンダ1の減衰力発生に関与する減衰弁25を選択することができ、このとき、減衰弁25における減衰特性の設定を減衰回路F1,F2とで異なるものとしておけば、シリンダ1が発生する減衰力は、減衰回路F1の減衰弁25のみ、または減衰回路F2の減衰弁25のみ、またはその両方の3つの組み合せを選択することができることとなる。つまり、この流体圧回路C1によれば、伸縮体たるシリンダ1の発生減衰力をきめ細かに制御することができるのである。
したがって、この流体圧回路C1によれば、伸縮体たるシリンダ1の伸縮の可不可を制御するとともに、シリンダ1が適用される装置、機器に最適となる減衰力をシリンダ1に発生させることが可能となる。
また、この速度検出手段と各圧力検出手段がそれぞれ検出した検出値に基づいて、ロック弁21,21の開閉動作をフィードバック制御することにより、地震の大きさや建築物Aの振動の状況に応じて、より精緻な減衰力制御を行うことが可能となり、このことは、他の機器に適用した場合にも同様である。
ちなみに、上述したように切換弁22の遮断ポジション22aは完全にリザーバタンクTとロック弁21との間の連通を遮断するようにしてもよいが、本実施の形態では、リザーバタンクTからロック弁21への作動油の移動を許容するからロック弁21におけるポペット21aの着座方向の移動を速やかに行うことができ、減衰力切換が速やかに行われるようになっている。
なお、上述のロック機構20については、シリンダ1の伸縮の制御のみを考えた場合には、流路10,11の途中に、上記した切換弁22を設けるのみでも実現できるが、特に、伸縮体たるシリンダ1が本実施の形態のように免震装置に適用されたり、特に大きな荷重等が作用する大型機器に適用されたりする場面にあっては、流量が多くなるので切換弁22のみ使用するとソレノイドを含めた切換弁全体が大型化し結果的に流体圧回路が大きくなってしまうので、切換弁22でロック弁21を開閉制御するほうが流体圧回路全体を小型化することが可能である利点があるとともに、本実施の形態では切換弁22には大きな油圧が作用しないので切換動作に必要なソレノイドの吸引力は小さくて済むが、切換弁22のみを使用するとソレノイドに大きな吸引力を発生させなくてはならないことを勘案すると省電力で済むという利点もある。
さらに、上記構成のロック機構20を採用したので、ロック弁21を電磁式で開閉制御する場合に比較して、大量の流量の通過をも許容できるので、シリンダ1における伸縮最大速度の低下を招くことが無い。すなわち、ロック弁21を電磁式にする場合には、流量が多くなると弁体に油圧が作用するのでソレノイドの吸引力では弁体を移動させることができない場合があるが、上記ロック機構20における切換弁22にはさほど大きな油圧が作用せず、また、ロック弁21の弁体は油圧で駆動するから電磁式で生じるおそれのある上記不具合がないのである。
また、シリンダ1の伸縮作動時の制御にあたり、流路10,11にそれぞれ圧力検出手段を設けるとしているが、どちらか一方のみの流路に設けて制御を行うとしてもよい。
シリンダ1の伸縮作動時の動作については以上のとおりであるが、転じて、流路10および流路11からそれぞれ分岐するリリーフ流路12,13の途中にはリリーフ弁30,31が設けてあり、このリリーフ弁30,31については、従来公知の構成のものである。そして、このリリーフ弁30,31は、リリーフ流路12,13が所定のクラッキング圧に達すると開放動作して、作動油をリザーバタンクTへ排出できるようにしてある。
つまり、通常時にシリンダ1を伸縮させる外力が作用してシリンダ1内の圧力が異常に高まった場合や、流体圧回路C1に何らかの事情、たとえば、コンタミネーション等でロック機構20や減衰弁25等が機能を発揮できないようなフェール時には、このリリーフ弁30,31が開放動作してシリンダ1の伸縮動作を許容して、流体圧回路C1ひいてはシリンダ1の損傷、破裂等を防止することができる。
なお、上記リリーフ流路12,13は、図示するところでは、各流路10,11にそれぞれ接続されているが、たとえば、リリーフ流路が、油室R2とリザーバタンクTとを直接的に、あるいは、流路10と流路11との分岐点より油室R2側に接続される場合には、リリーフ流路およびリリーフ弁ともに1つだけ設けてもよい。
さらに、上述したところでは、減衰回路を2つ設けているが、3つ以上の減衰力回路をシリンダ1とリザーバタンクTとの間に並列的に設けるとして、より細かに減衰力調整を可能とするようにしてもよい。
つぎに、他の実施の形態における流体圧回路C2について説明する。この流体圧回路C2は、図3に示すように、伸縮体たる液圧式のシリンダ1に接続されており、この場合にも、一実施の形態と同様の免震装置に具現化されている。ちなみに、本実施の形態の流体圧回路C2にあっても、免震装置以外にも他の機器に適用することが可能なことは言うまでもない。
なお、他の実施の形態における流体圧回路C2の説明にあたり、上記した一実施の形態と同様の部材については、同様の符号を付するのみとしてその詳しい説明を省略することとする。
そして、流体圧回路C2は、一実施の形態と同様の減衰回路F1およびリリーフ流路12中に設けたリリーフ弁30と、シリンダ1とロック機構20とを接続する流路10の途中とリザーバタンクTとを接続する副流路39中に設けた副流路を開閉する制御機構40および副減衰力発生要素たる減衰弁45を備えた副減衰回路F3と、で構成されている。
ちなみに、上記副減衰回路F3は、一実施の形態の減衰回路F1,F2と同様の構成であり、減衰弁45は減衰弁25と同様の構成であって、制御機構40の構成もロック機構20と同様の構成である。つまり、制御機構40における制御弁41がロック機構20のロック弁21と、制御機構40における切換弁42が切換弁22と同じ構成となっている。
したがって、この流体圧回路C2にあっては、シリンダ1の伸縮の制御は上記ロック機構20におけるロック弁21のみで行われ、ロック弁21が開放状態に維持された場合の減衰力調整は、副減衰回路F3の制御機構40により行われる。
つまり、ロック弁21が開放されて制御機構40における制御弁41が閉じられた状態では、シリンダ1の減衰力は減衰弁25により発生され、ロック弁21および制御機構40における制御弁41が開放された状態では、シリンダ1の減衰力は減衰弁25および減衰弁45により発生されることとなる。
他方、ロック弁21が閉じられた状態では、シリンダ1は伸縮不能なロック状態となり、この流体圧回路C2によれば、シリンダ1に2通りの減衰力を発生させることができる。
なお、上記の減衰力調整にあたっては、一実施の形態と同様に、速度検出手段と圧力検出手段がそれぞれ検出した検出値に基づいて、制御弁41の開閉動作をフィードバック制御することにより、地震の大きさや建築物Aの振動の状況に応じて、より精緻な減衰力制御を行うことが可能となり、このことは、他の機器に適用した場合にも同様であるから、上述の一実施の形態と同様の効果を奏することができる。
ちなみに、上述したところでは、副減衰回路F3を1つ設けているが、流路10とリザーバタンクTとの間に、並列的に複数もうけて、より細かに減衰力調整を可能とするようにしてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における流体圧回路を示す回路図である。 流体圧回路が適用された免震装置が建築物に装備された状態を示す概略図である。 他の実施の形態における流体圧回路を示す回路図である。
符号の説明
1 伸縮体たる液圧式のシリンダ
2 シリンダ本体
3 ピストン
4 ロッド
5,14 管路
6,7 逆止弁
10,11 流路
12,13 リリーフ流路
20 ロック機構
21,41 ロック弁
21a 弁体たるポペット
21b 通路
21c 絞り
21d 弁座
22,42 切換弁
22a 遮断ポジション
22b 連通ポジション
25 減衰力発生要素たる減衰弁
30,31 リリーフ弁
39 副流路
40 制御機構
45 副減衰力発生要素たる減衰弁
A 建築物
B ボールアイソレータ
C1,C2 流体圧回路
F1,F2 減衰回路
F3 副減衰回路
G 地盤
R1,R2 油室
T リザーバタンク

Claims (7)

  1. 伸縮体に接続される流体圧回路において、伸縮体とリザーバタンクとを接続する流路中に設けた伸縮体の伸縮の可不可を制御するロック機構およびロック機構とリザーバタンクとを接続する流路中に設けた減衰力発生要素を備えた複数の減衰回路とを備えてなる流体圧回路。
  2. 伸縮体に接続される流体圧回路において、伸縮体とリザーバタンクとを接続する流路中に設けた伸縮体の伸縮の可不可を制御するロック機構およびロック機構とリザーバタンクとを接続する流路中に設けた減衰力発生要素を備えた減衰回路と、ロック機構と減衰力発生要素とを接続する流路の途中とリザーバタンクとを接続する副流路中に設けた副流路を開閉する制御機構および副減衰力発生要素を備えた少なくとも1つ以上の副減衰回路とを備えてなる流体圧回路。
  3. ロック機構が、ポペットあるいはスプールからなる弁体を有するとともにこの弁体における背面の作用力の制御によって弁体の進退が制御されてなるロック弁を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の流体圧回路。
  4. 制御機構が、ポペットあるいはスプールからなる弁体を有するとともにこの弁体における背面の作用力の制御によって弁体の進退が制御されてなる制御弁を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の流体圧回路。
  5. 伸縮体とリザーバタンクとを接続するリリーフ流路を設け、当該リリーフ流路中にリリーフ弁を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の流体圧回路
  6. ロック機構が伸縮体の伸縮速度およびロック機構の上流側の流体圧に基づいて開閉制御されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の流体圧回路。
  7. 制御機構が伸縮体の伸縮速度およびロック機構の上流側の流体圧に基づいて開閉制御されることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の流体圧回路。
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