JP2005350946A - 合成樹脂製コンクリート型枠 - Google Patents

合成樹脂製コンクリート型枠 Download PDF

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Abstract

【課題】 繰り返し使用可能回数を増加させ、さらにコンクリート表面の美観を向上させることが可能なコンクリート型枠を提供する。
【解決手段】 凹凸状シート21と第1の平坦状シート20とが接合され、凹凸状シート21と第1の平坦状シート20との間に空間を構成する多数の突起部23が形成され、さらに凹凸状シート21における第1の平坦状シート20の反対側に第2の平坦状シート22が接合されている合成樹脂製中空板を用い、長方形の板状部材からなる板状部11と、板状部11における少なくとも対向する2辺に設けられ、板状部11からそれぞれ同方向に突出して形成されている枠部12とを形成し、枠部12は、板状部11と一体的に構成されているとともに、板状部11の端で板状部11に対して直角に折り曲げられているようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、建設工事の現場で使用されるコンクリート型枠に関し、特に合成樹脂製材料からなるものに関する。
従来よりコンクリート型枠として、一般的に木製の合板が多用されている。この合板をコンクリート型枠として用いる場合には、背面に木製の枠材を釘付けして補強し、必要に応じて複数の合板をクランプ等で接続して使用している。
しかしながら、合板は繰り返し使用すると、表面にコンクリートが付着するとともに、解体時に破損する場合が多く、2〜3回の使用で廃棄されることが多いため、森林資源の浪費につながるという問題がある。さらに、繰り返しの使用により合板が劣化して表面にささくれが生じ、このささくれが作業者の身体を傷つける可能性がある。さらに、施工後にコンクリート枠材を解体する際、枠材を引っ張って合板をコンクリートから剥がすこととなるが、従来の合板に枠材を釘付けした構成では、合板と枠材の連結部が破壊され枠材のみが剥がれやすく、固化したコンクリートから合板が分離困難になる可能性がある。
また、合板は表面が粗いため、近年増加しているいわゆるコンクリート打ちっ放し建造物に用いる場合、表面に合板の粗さが転写され、美観を損ねるという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、繰り返し使用可能回数を増加させ、さらにコンクリート表面の美観を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、合成樹脂製中空板からなるコンクリート型枠であって、長方形の板状部材からなる板状部(11)と、板状部(11)における少なくとも対向する2辺に設けられ、板状部(11)からそれぞれ同方向に突出して形成されている枠部(12)とを備え、枠部(12)は、板状部(11)と一体的に構成されているとともに、板状部(11)の端で板状部(11)に対して直角に折り曲げられていることを特徴としている。
このような合成樹脂製中空板からなるコンクリート型枠の重量は、木材からなるコンクリート型枠の1/4程度なので大幅に軽量化することができ、作業性を向上させることができる。さらに、合成樹脂からなる気泡ボード1は材質上、水分が浸透しないので、繰り返し使用しても木材に比べて劣化しにくく、使用回数を大幅に増やすことができる。
また、枠部(12)と板状部(11)とを一体構造とすることで、コンクリート型枠全体が単一材料から構成されるので、リサイクル性に優れる。さらに、木材のコンクリート型枠のように、枠部(12)を板状部(11)に釘で固定する必要がない。さらにまた、施工後に固化したコンクリートからコンクリート型枠を取り外す際に、枠部(12)のみが外れてしまうことがない。さらにまた、合成樹脂製中空板からなるコンクリート型枠は表面が滑らかであるので、コンクリート打ちっ放し建造物に用いた場合でも、コンクリート表面をきれいに仕上げることができる。
また、請求項2に記載の発明では、枠部(12)は、板状部(11)における4辺に設けられていることを特徴としている。このように、板状部(11)の4辺すべてに枠部(12)を設けることで、コンクリート型枠の強度を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、枠部(12)は、板状部(11)の端で板状部(11)に対して直角に折り曲げられた後、その反対方向かつ板状部(11)に対して直角に折り曲げられていることを特徴としている。これにより、枠部(12)が二重構造となり、強度を向上させることができる。さらに、枠部(12)の端面の開口部から異物が侵入することを抑制できる。
また、請求項4に記載の発明では、枠部(12)は、板状部(11)の端で板状部(11)に対して直角に折り曲げられた後、その反対方向かつ板状部(11)に対して直角に折り曲げられ、さらに板状部(11)と平行な方向に折り曲げられていることを特徴としている。これにより、板状部(11)における枠部(12)が突出した反対面に外力を受けた際の耐圧性を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明では、枠部(12)は、板状部(11)に対して直角に形成された部位(12a、12b)を2箇所備えており、それぞれが所定間隔離れて設けられていることを特徴としている。これにより、板状部(11)における枠部(12)が突出した反対面に外力を受けた際の耐圧性を向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明では、枠部(12)における板状部(11)と直交する面の板状部(11)の中心から遠い側には、弾性部材(13)が設けられていることを特徴としている。これにより、コンクリート型枠を使用する際、隣り合うコンクリート型枠同士をより確実に固定することができ、隣り合うコンクリート型枠の間から固化前のコンクリートが漏れることを防止できる。また、弾性部材の厚みをコンクリート型枠の伸縮を吸収できる程度の厚みとすることで、温度変化等によりコンクリート型枠が伸縮した場合にも、隣り合うコンクリート型枠同士をより確実に固定することができる。
また、請求項7に記載の発明では、、板部(11)における枠部(12)が突出している側の板面に、リブ(14)を突出して設けることを特徴としている。これにより、板部(11)の強度を向上させることができる。
また、請求項8に記載の発明では、合成樹脂製中空板からなり、2個を組み合わせて使用されるコンクリート型枠であって、長方形の板状部材を所定の辺と平行な折り曲げ部で直角に折り曲げて形成された2つの板状部(101、102)と、一方の板状部(102)における折り曲げ部と平行な辺の端を、2つの板状部(101、102)が折り曲げられている方向と逆方向に直角に折り曲げることで板状部(102)から突出して形成されている1つの枠部(103)とを備えていることを特徴としている。
このような構成のコンクリート型枠を使用する際には、2個をセットにして、一方のコンクリート型枠における板状部(101)の端部と、他方のコンクリート型枠における枠部(102)の端部とを一致させた状態で、板状部(101)の端部と枠部(102)の端部をクランプ等の固定部材にて固定する。これにより、2個のコンクリート型枠で囲まれた四角柱形状のコンクリート注入空間が形成されるので、この空間にコンクリートを注入する。
また、請求項9に記載の発明では、合成樹脂製中空板からなるコンクリート型枠であって、長方形の板状部材を所定の辺と平行な3つの折り曲げ部でそれぞれ直角に折り曲げて形成された4つの板状部(111〜114)と、4つの板状部(111〜114)のうち端に位置する板状部(114)において、折り曲げ部と平行な辺の端を、4つの板状部(111〜114)により形成される空間と逆方向に直角に折り曲げることで、板状部(114)から突出して形成されている1つの枠部(115)とを備えていることを特徴としている。
このような構成のコンクリート型枠を使用する際には、4つの板状部(111〜114)で四角柱空間を形成し、枠部(115)の端部とこれに対応する板状部(111)の端部とを一致させた状態で、板状部(111)の端部と枠部(115)の端部をクランプ等の固定部材にて固定する。これにより、コンクリート型枠110で囲まれた四角柱形状のコンクリート注入空間が上下方向に形成される。このコンクリート注入空間に、開口した上端部からコンクリートが注入される。
また、請求項10に記載の発明では、合成樹脂中空板における端面には、開口部を塞ぐ端面処理が施されていることを特徴としている。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のコンクリート型枠の斜視図である。図1に示すように、本実施形態のコンクリート型枠10は、長方形の板状部11と、板状部11の四辺に形成された枠部12とを備えている。枠部12は板状部11と同一部材で一体的に構成されており、板状部11から所定高さだけ突出している。
図2は、コンクリート型枠10を構成する合成樹脂製中空板(気泡ボード)の斜視図である。図2に示すように、本第1実施形態のコンクリート型枠10は3層構造の気泡ボードから構成されている。気泡ボードは、凹凸状の凹凸シート21と、凹凸シート21の両面に接合された2枚の平坦シート20、22とからなる3層構造となっている。凹凸シート21には複数の中空状(例えば円柱状)の突起部がエンボス加工されており、凹凸シート21の突起部開口側に平坦シート20が接合され、これにより空気が封入された密閉空間23が形成される。このような構成により、気泡ボードは、軽量であり、また耐圧縮性、耐衝撃性に優れるという特性を有している。また、気泡ボードは光が透過するという特性を有する。
本実施形態では、気泡ボードとして、単位面積当り重量(目付重量)が2500グラム/m2〜5000グラム/m2程度のものを用いている。気泡ボードは肉厚シートから構成され曲げ剛性を有しており、薄肉シートから構成され柔軟性を有する気泡シートと区別される。なお、本明細書中において合成樹脂製中空板とは、目付重量が2500グラム/m2以上の気泡ボードを意味するものとする。合成樹脂としてポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィン系重合体を好適に用いることができ、本実施形態ではポリプロピレンを用いている。
図3(a)は本実施形態のコンクリート型枠の平面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A断面図である。
枠部12は板状部11を構成する気泡ボードの四辺の端を直角に折り曲げて形成されている。本実施形態では、枠部12の先端が板状部11側に折り返されており、枠部12は2枚の気泡ボードが隙間なく重なった状態で構成されている。本実施形態のコンクリート型枠10は、厚み12mmの合成樹脂製中空板(気泡ボード)を用い、長手方向が1800mm、短手方向が600mmに形成されている。また、枠部11の高さは60mm、厚みは24mmに形成されている。これらの寸法は、現在一般的に用いられている合板製のコンクリート型枠と同じ寸法に設計されている。
上記構成のコンクリート型枠10を使用する際には、長手方向を上下方向に配置することを基本とし、縦横方向に必要数を並べて使用する。コンクリートは、枠部12の反対面に注入される。図4は隣り合うコンクリート型枠10の接続部を示しており、図4に示すように隣り合うコンクリート型枠10は枠部12同士をクランプ30で締め付けることで連結して固定される。さらに、必要に応じて、金属パイプ等で背面(コンクリートの反対面)から補強する。
また、天井にコンクリートを成形する場合には、コンクリート型枠10を天井との間にコンクリートを注入する隙間を設けて配置する。この場合には、板部11を水平にし、枠部12が下方に向いた状態でコンクリート型枠10を配置する。
さらに、コンクリートを枠部12の反対面に注入する場合の他、枠部12が形成された側、すなわち枠部12にて囲まれた凹部にコンクリートを注入して用いることもできる。
次に、上記構成のコンクリート型枠10の製造方法について図5に基づいて説明する。図5(a)〜(c)は、コンクリート型枠10の製造方法を示す工程図である。
まず、折り目の形成されていない気泡ボード1を用意し、熱成形型40を備える熱罫線加工装置を用いて、気泡ボード1の折り目形成予定位置に沿って熱罫線1aを形成する(図5(a))。具体的には、加熱された断面略V字形状の熱成形型40を気泡ボード1における一方の平坦状シート20に押し当てることにより、平坦状シート20および凹凸状シート21が溶融して他方の平坦状シート22に達する断面V字形状の熱罫線が形成される。本実施形態のコンクリート型枠10の枠部12は板状部11側に折り返されるので、1つの枠部12に対して3箇所の熱罫線1aが形成される。
次に、熱罫線1aを折り目として気泡ボードが折り曲げられ(図5(b))、枠部12が形成される(図5(c))。熱罫線1aの形成直後は、各熱罫線1aの内側は溶融した状態であるので、この状態で気泡ボードを折り曲げることで、枠部12は折り曲げられた状態で融着して固定される。また、板状部11の各辺に形成された枠部12は、隣り合う枠部12の端同士を熱を加えて融着させて固定する。以上により、コンクリート型枠10が完成する。
以上のような合成樹脂からなる気泡ボード1から構成されたコンクリート型枠10は、木材からなるコンクリート型枠より軽量であって作業性を向上させることができる。さらに、合成樹脂からなる気泡ボード1は材質上、水分が浸透しないので、繰り返し使用しても木材に比べて劣化しにくく、使用回数を大幅に増やすことができる。
また、枠部12が板状部11と一体構造なので、コンクリート型枠全体が単一材料から構成され、リサイクル性に優れる。さらに、木材のコンクリート型枠のように、枠部12を板状部11に釘で固定する必要がない。さらにまた、施工後に固化したコンクリートからコンクリート型枠を取り外す際に、枠部12のみが外れてしまうことがない。
また、合成樹脂からなる気泡ボード1は光が透過するため、型枠10に流す他、型枠10に注入したコンクリートの状況を確認することができ、現場作業の効率を向上させることができる。さらに、作業現場の採光性を向上させることができる。
また、合成樹脂からなる気泡ボード1は表面が滑らかであるので、コンクリート打ちっ放し建造物に用いた場合でも、コンクリート表面をきれいに仕上げることができる。
また、枠部12の端部を板状部11側に折り返すように構成することで、枠部12が二重構造となり、強度を向上させることができる。
また、中空構造の気泡ボード端面は、中空部の開口部となるため、ここから異物が中空部に侵入するおそれがある。特に固化前のコンクリートは流動性が高いので気泡ボード内部に侵入しやすい。これに対し、枠部12の端部を板状部11側に折り返すように構成することで、中空部端面が外側に露出することを防止でき、気泡ボード内部に異物が侵入することを抑制できる。仮に枠部12の端部から異物が侵入した場合でも、折り目の部分に熱罫線1aを形成する際に2枚の平坦状シート20、22が接合しているので、そこから先には異物が侵入することはない。
また、枠部12の端面に開口部を塞ぐ端面処理をしてもよい。端面処理としては、板状部材を枠部12の端面に接合(融着)して開口部を塞ぐことができる。あるいは枠部12の端面に合成樹脂材料を流し込むことで開口部を塞いでもよい。これにより、中空構造の気泡ボード内部に異物が侵入することをより確実に防止できる。
また、複数の気泡部を有する気泡ボードは平面方向において方向性がないため、平面上のどの方向にも同様に切断等の加工をすることができ、方向性のあるプラスチック製段ボールに比べ加工性に優れているという利点がある。さらに、プラスチック製段ボールにおいて中空部が形成された方向に沿って熱罫線を形成した場合、充分な強度を得ることができないのに対し、方向性のない気泡ボードでは、どの方向に熱罫線を形成しても、充分な強度を得ることができる。
また、上記のコンクリート型枠10の寸法は、現在一般的に用いられている合板製のコンクリート型枠と同じ寸法となっているので、特別なクランプ等の器具を用意する必要もなく、合板製のコンクリート型枠からそのまま置き換えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6に基づいて説明する。図6は、隣り合うコンクリート型枠10の接続部を示しており、上記第1実施形態の図4に対応している。
図6に示すように、本第2実施形態のコンクリート型枠10には、枠部12の外周部にパッキン13を設けている。パッキン13は、ゴム、発泡プラスチック等の弾性部材から構成されている。本実施形態では、パッキン13は、枠部12における板状部11と直交する面の板状部11の中心から遠い側、すなわち枠部12の外周部のすべてに予め接着して固定されている。
コンクリート型枠10を構成する合成樹脂は、50℃の温度差で0.4%程度伸縮するため、長手方向(長さ1800mm)は最大7〜8mm程度伸縮することが予想される。このため、本実施形態では、パッキン13の厚みを5mmとし、隣り合う枠部12のパッキン13の厚みの合計が10mmとなるように設定している。
このような構成により、隣り合うコンクリート型枠10同士をより確実に固定することができ、隣り合うコンクリート型枠10の間から固化前のコンクリートが漏れることを防止できる。また、パッキン13の厚みをコンクリート型枠10の伸縮を吸収できる程度の厚みとすることで、温度変化等によりコンクリート型枠10が伸縮した場合にも、隣り合うコンクリート型枠10同士をより確実に固定することができる。
なお、パッキン13は隣り合う枠部12のいずれか一方のみに設けるように構成することもできる。この場合には、1枚のパッキン13でコンクリート型枠10の伸縮を吸収できる厚みにすればよい。また、パッキン13を枠部12の外周部に予め接着して固定する構成に限らず、隣り合う枠部12同士をクランプ30で固定する際に、隣り合う枠部12の間にパッキン13を挿入してクランプ30で固定するように構成することもできる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7に基づいて説明する。
図7(a)は、2個を一対として使用されるコンクリート型枠100の平面図であり、図7(b)は1個で使用されるコンクリート型枠101の平面図である。図7(a)(b)は、コンクリート型枠100、101の使用状態を上方から見た図である。
図7(a)に示す例は、2つのコンクリート型枠100を一対として組み合わせて使用するパターンである。図7(a)に示すコンクリート型枠100は、長方形状の気泡ボードの一面側に1箇所の熱罫線を形成し、他面側に1箇所の熱罫線を形成し、これらの熱罫線を折り目として直角に折り曲げることで形成できる。気泡ボードの中央に近い側の第1の折り目100aが2つの板状部101、102を形成するための折り目であり、気泡ボードの中央から遠い側の第2の折り目100bが枠部103を形成するための折り目である。
図7(a)に示すように、気泡ボードを第1の折り目100aで折り曲げることで第1、第2の板状部101、102が形成される。さらに第2の板状部102の端を第2の折り曲げ部100bで折り曲げることで1つの枠部103が形成される。このような形状のコンクリート型枠100を使用する際には、2個のコンクリート型枠100を一組として用いる。具体的には、一方のコンクリート型枠100における第1の板状部101の端部と、他方のコンクリート型枠100における枠部102の端部とを一致させた状態で、第1の板状部101の端部と枠部102の端部をクランプ30にて固定する。これにより、2個のコンクリート型枠100で囲まれた四角柱形状のコンクリート注入空間が上下方向に形成される。このコンクリート注入空間に、開口した上端部からコンクリートが注入される。
図7(b)に示す例は、1つのコンクリート型枠101を単体で使用するパターンである。図7(b)に示すコンクリート型枠101は、長方形状の気泡ボードの一面側に3箇所の熱罫線を形成し、他面側に1箇所の熱罫線を形成し、これらの熱罫線を折り目として直角に折り曲げることで形成できる。気泡ボードの中央に近い位置に形成された3つの折り目110a〜110cが4つの板状部111〜114を形成するための折り目であり、気泡ボードの中央から遠い位置に形成された折り目110dが枠部115を形成するための折り目である。
図7(b)に示すように、気泡ボードを3つの折り目110a〜110cで折り曲げることで第1〜第4の板状部111〜114が形成される。さらに第4の板状部114の端を第4の折り曲げ部110dで折り曲げることで1つの枠部115が形成される。このような形状のコンクリート型枠110を使用する際には、1個のコンクリート型枠110を単体で用いる。具体的には、第1の板状部111の端部と枠部115の端部とを一致させた状態で、第1の板状部111の端部と枠部115の端部をクランプ30にて固定する。これにより、コンクリート型枠110で囲まれた四角柱形状のコンクリート注入空間が上下方向に形成される。このコンクリート注入空間に、開口した上端部からコンクリートが注入される。
(他の実施形態)
なお、上記第1実施形態では、コンクリート型枠10の4辺に枠部12を形成したが、本発明は少なくとも対向する2辺に枠部12を形成する構成であってもよい。
また、上記第1実施形態では、板状部11の端を板状部11に対して直角に折り曲げ、さらに板状部11側に折り返して枠部12を構成したが(図3(b)、図4、図5(c)参照)、これに限らず、図8に示すように板状部11の端部を1回折り曲げて枠部12を構成することもできる。この場合には簡易に枠部12を形成することができる。
また、上記第1実施形態では、枠部12の端部を板状部11側に折り返す際、板状部11に対して直角となる2枚の気泡ボード同士が隙間なく重なるように構成したが、図9に示すように、枠部12を構成する部位のうち板状部11に対して直角となる2枚の気泡ボード12a、12bが所定間隔離れるように構成することもできる。これにより、板状部11における枠部12が突出した反対面に外力を受けた際、板状部11の端から遠い側に形成された気泡ボード12bで板状部11を支えることができ、耐圧性を向上させることができる。
また、図9で示した構成に加えて、さらに図10(a)(b)に示すように板状部11側に折り返された枠部12の端部を板状体11に平行に折り曲げ、板状部11の端から遠い側に形成された気泡ボード12bの先に板状部11に対して平行な気泡ボード12cを形成するように構成することもできる。この場合、板状部11に平行な気泡ボード12c先端は、図10(a)に示すように板状部11の端側(図10(a)の左側)に向くようにしてもよく、図10(b)に示すように板状部11の中心側(図10(b)の右側)に向くようにしてもよい。これにより、板状部11における枠部12が突出した反対面に外力を受けた際、板状部11の端から遠い側に形成された気泡ボード12bと板状部11に平行に形成された気泡ボード12cで板状部11を支えることができ、耐圧性をさらに向上させることができる。さらに図10(a)に示す構成では、枠部12の端部が露出しないので異物が混入しにくい。
また、上記第1実施形態では、コンクリート型枠10の4辺に枠部12を設けたが、さらに、板部11における枠部12で囲まれた部位に補強用リブを板面から突出するように設けてもよい。補強用リブは、板部11における枠部12が突出した側に板面に形成する。このような構成により、板部11の強度を向上させることができる。補強用リブは、板部11と同一部材から構成してもよく、あるいは板部11に別部材を接合して構成してもよい。
例えば図11(a)の斜視図で示すコンクリート型枠10のように、板部11における対向する2辺に枠部12を形成し、枠部12と平行にリブ14を設けることができる。このコンクリート型枠10は、図11(b)の平面図で示すように、1枚の長方形状の気泡ボード1に6箇所の熱罫線1aを形成し、これを折り曲げることで形成することができる。図11に示す構成では、折り曲げ前の状態は1枚板であるので、積載時に複数のコンクリート型枠10を重ねる際に省スペース化を図ることができる。
さらに、図12(a)の斜視図で示すコンクリート型枠10のように、板部11の対向する2辺に枠部12を形成した構成において、図12(b)の側面図で示すように、複数のコンクリート型枠10を連結することで、隣り合うコンクリート型枠10を連結する枠部12を補強用リブとすることができる。図12に示す例では、枠部12に貫通孔12aを設け、ボルトとナットを用いて隣り合うコンクリート型枠10同士を固定している。図12に示す構成では、必要に応じて任意の数のコンクリート型枠130を連結することができ、容易にユニット化することができる。なお、図12に示した例では、ボルトとナットで隣り合うコンクリート型枠10同士を固定したが、クランプによって隣り合うコンクリート型枠10同士を固定してもよい。
また、上記実施形態では、1枚の気泡ボードを用いてコンクリート型枠10、100、110を構成したが、これに限らず、複数の気泡ボードを積層したものを用いてコンクリート型枠を構成してもよい。このように複数の気泡ボードを積層した場合には、さらに強度を向上させることができる。
また、上記実施形態では、気泡ボードを構成する合成樹脂としてポリプロピレンを用いたが、これに限らず、他の合成樹脂を用いることができる。例えば、環境問題の点から再生材料である再生PETを好適に用いることができる。この場合、吸湿性を低下させ、熱成形性を向上させるために20%程度のポリカーボネートあるいはポリプロピレンをブロック共重合させて用いることが望ましい。
また、上記実施形態では、気泡ボードを熱罫線1aで折り曲げて枠部12を形成する際に、融着により枠部12を折り曲げられた状態で固定したが(図5参照)、これに限らず、各熱罫線1aの内側にホットメルト系接着剤を塗布することで枠部12を折り曲げられた状態で固定してもよい。
また、上記実施形態では、コンクリート型枠10を製造する際に、枠部12を折り曲げられた状態で固定するように構成したが、これに限らず、枠部12を折り曲げられた状態で固定せず、熱罫線1aで折り曲げ可能な状態で持ち運び、建設現場で実際に使用する際に接着剤等を用いて枠部12を固定するように構成してもよい。これにより、枠部12の折り曲げ前のコンクリート型枠10は1枚の板として扱うことができるので、搬送時等における積載性を向上させることができ、省スペース化を図ることができる。さらに、枠部12を折り曲げられた状態で固定する際に、使用後に枠部12を解体可能に固定することで、使用後においても搬送時等における積載性を向上させることができ、省スペース化を図ることができる。
第1実施形態のコンクリート型枠の斜視図である。 気泡ボードの斜視図である。 (a)はコンクリート型枠の平面図、(b)はコンクリート型枠の断面図である。 隣り合うコンクリート型枠の接続部を示す説明図である。 コンクリート型枠の製造方法を示す工程図である。 第2の実施形態の隣り合うコンクリート型枠の接続部を示す説明図である。 第3実施形態のコンクリート型枠の平面図である。 コンクリート型枠における枠部の変形例を示す部分側面図である。 コンクリート型枠における枠部の変形例を示す部分側面図である。 コンクリート型枠における枠部の変形例を示す部分側面図である。 (a)はコンクリート型枠の変形例を示す斜視図であり、(b)は平面図である。 (a)はコンクリート型枠の変形例を示す斜視図であり、(b)は複数のコンクリート型枠を連結した状態を示す側面図である。
符号の説明
10、100、110…コンクリート型枠、11、101、102、111〜114…板状部、12、103、115…枠部、20…平坦状シート、21…凹凸状シート、22…平坦状シート、23…気泡部。

Claims (10)

  1. 凹凸状シート(21)と第1の平坦状シート(20)とが接合され、前記凹凸状シート(21)と前記第1の平坦状シート(20)との間に空間を構成する多数の突起部(23)が形成され、さらに前記凹凸状シート(21)における前記第1の平坦状シート(20)の反対側に第2の平坦状シート(22)が接合されている合成樹脂製中空板からなるコンクリート型枠であって、
    長方形の板状部材からなる板状部(11)と、
    前記板状部(11)における少なくとも対向する2辺に設けられ、前記板状部(11)からそれぞれ同方向に突出して形成されている枠部(12)とを備え、
    前記枠部(12)は、前記板状部(11)と一体的に構成されているとともに、前記板状部(11)の端で前記板状部(11)に対して直角に折り曲げられていることを特徴とするコンクリート型枠。
  2. 前記枠部(12)は、前記板状部(11)における4辺に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート型枠。
  3. 前記枠部(12)は、前記板状部(11)の端で前記板状部(11)に対して直角に折り曲げられた後、その反対方向かつ前記板状部(11)に対して直角に折り曲げられていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート型枠。
  4. 前記枠部(12)は、前記板状部(11)の端で前記板状部(11)に対して直角に折り曲げられた後、その反対方向かつ前記板状部(11)に対して直角に折り曲げられ、さらに前記板状部(11)と平行な方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート型枠。
  5. 前記枠部(12)は、前記板状部(11)に対して直角に形成された部位(12a、12b)を2箇所備えており、互いに所定間隔離れて設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のコンクリート型枠。
  6. 前記枠部(12)における前記板状部(11)と直交する面の前記板状部(11)の中心から遠い側には、弾性部材(13)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のコンクリート型枠。
  7. 前記板部(11)における前記枠部(12)が突出している側の板面に、リブ(14)が突出して設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のコンクリート型枠。
  8. 凹凸状シート(21)と第1の平坦状シート(20)とが接合され、前記凹凸状シート(21)と前記第1の平坦状シート(20)との間に空間を構成する多数の突起部(23)が形成され、さらに前記凹凸状シート(21)における前記第1の平坦状シート(20)の反対側に第2の平坦状シート(22)が接合されている合成樹脂製中空板からなり、2個を組み合わせて使用されるコンクリート型枠であって、
    長方形の板状部材を所定の辺と平行な折り曲げ部で直角に折り曲げて形成された2つの板状部(101、102)と、
    一方の前記板状部(102)における前記折り曲げ部と平行な辺の端を、前記2つの板状部(101、102)が折り曲げられている方向と逆方向に直角に折り曲げることで前記板状部(102)から突出して形成されている1つの枠部(103)とを備えていることを特徴とするコンクリート型枠。
  9. 凹凸状シート(21)と第1の平坦状シート(20)とが接合され、前記凹凸状シート(21)と前記第1の平坦状シート(20)との間に空間を構成する多数の突起部(23)が形成され、さらに前記凹凸状シート(21)における前記第1の平坦状シート(20)の反対側に第2の平坦状シート(22)が接合されている合成樹脂製中空板からなるコンクリート型枠であって、
    長方形の板状部材を所定の辺と平行な3つの折り曲げ部でそれぞれ直角に折り曲げて形成された4つの板状部(111〜114)と、
    前記4つの板状部(111〜114)のうち端に位置する前記板状部(114)において、前記折り曲げ部と平行な辺の端を、前記4つの板状部(111〜114)により形成される空間と逆方向に直角に折り曲げることで、前記板状部(114)から突出して形成されている1つの枠部(115)とを備えていることを特徴とするコンクリート型枠。
  10. 前記合成樹脂中空板における端面には、開口部を塞ぐ端面処理が施されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載のコンクリート型枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101723334B1 (ko) * 2016-03-15 2017-04-18 황인호 절곡을 이용한 금속제 거푸집의 제작방법 및 그 방법에 의해 제조된 거푸집
JP2017154360A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 岐阜プラスチック工業株式会社 中空構造板および中空構造板の製造方法

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