JP2005349959A - 容器ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】容器収容部に対する飲料容器の出し入れを容易に行ない得るようにすると共に、該飲料容器の変形や破損を防止し得るようにする。
【解決手段】容器保持体20は、容器収容部12を画成した容器収容部材10の外側壁面にスライド可能に配設されたスライド支持部材32へ揺動可能に配設され、該容器収容部12に対して進退自在となっている。また容器保持体20は、スライド支持部材32が圧縮バネ38で付勢されていることで、常には前記容器収容部12に近接する方向へ前進付勢されている。これにより、容器収容部12に対する飲料容器の出し入れ時に、容器保持体20が揺動変位および/または進退変位するようになり、該飲料容器に対する押し付け保持力を緩和させ得る。
【選択図】図1
【解決手段】容器保持体20は、容器収容部12を画成した容器収容部材10の外側壁面にスライド可能に配設されたスライド支持部材32へ揺動可能に配設され、該容器収容部12に対して進退自在となっている。また容器保持体20は、スライド支持部材32が圧縮バネ38で付勢されていることで、常には前記容器収容部12に近接する方向へ前進付勢されている。これにより、容器収容部12に対する飲料容器の出し入れ時に、容器保持体20が揺動変位および/または進退変位するようになり、該飲料容器に対する押し付け保持力を緩和させ得る。
【選択図】図1
Description
本発明は、容器ホルダに関し、更に詳細には、飲料容器を受容保持し得る容器収容部と、この容器収容部の側方において揺動可能に配設され、常には該容器収容部の内側へ延出するよう付勢された容器保持体とからなり、容器収容部へ受容した飲料容器に容器保持体を当接させて保持する容器ホルダに関するものである。
近年生産される殆どの自動車では、乗員室内の快適性向上に寄与する室内装備品の一つとして、コーヒーやジュース等の飲料水を収容したカン、ビン、ペットボトルまたは紙コップ等の種々飲料容器を受容保持可能な容器ホルダが、乗員室内に配設されたインストルメントパネル、フロアコンソール、アームレスト、ドアパネル等の車両内装部材の所要位置(少なくとも乗員の手が届く範囲)に配設されている。この容器ホルダは、例えば前述した車両内装部材に凹設されて上方に開口した有底筒体状の固定タイプ、該車両内装部材に格納されて使用時に引出して使用する可動タイプ等、飲料容器を受容保持し得る容器収容部を画成した様々な形態のものが実用化されている。
また前述した種々飲料容器は、形状、サイズ、材質等が多種に亘っている。このため容器ホルダは、どのような飲料容器にも対応してこれを安定的に受容保持し得る汎用性が要求されるため、例えば特許文献1または特許文献2等に開示された構成のものが実用化されている。これら特許文献1および特許文献2に開示の容器ホルダCH1は、その概略構成を図9(a)に例示するように、飲料容器Bを受容保持し得る容器収容部12を画成した容器収容部材10と、この容器収容部材10の側方において揺動可能に配設され、常には該容器収容部12の内側へ延出するよう付勢された容器保持体20を備えたものとなっている。すなわち容器保持体20は、トーションバネ14等の弾性力を利用して常には容器収容部12の内方へ所要量だけ延出しており(図9(a))、この容器収容部12へ受容させる飲料容器Bが接触して上方から押圧することで下方へ揺動変位すると共に、トーションバネ14の弾性力を以て受容した該飲料容器Bを容器収容部材10の内壁へ押し付けて安定的に保持するために機能する(図9(b))。そして、下方への揺動変化量に応じて容器収容部12に対する延出量Sが変化するため、前述した異なる形状、サイズの飲料容器Bの受容が許容されると共に保持可能となっている。
実開平06−050969号公報
実開平06−078066号公報
ところで、図9に例示した従来形態の容器ホルダCH1では、トーションバネ14による付勢力を利用して容器保持体20を飲料容器Bへ押し付けることで、種々の形状、サイズの飲料容器Bを安定的に受容保持し得る利点がある。しかしながら容器保持体20は、揺動支点16が容器収容部材10の壁部に固定されていて、常には同一位置において揺動変位する構造となっているため、例えば斜め下方へ揺動変位している状態(図9(b)の位置)から初期位置(図9(a)の位置)へ揺動復帰する場合、当然のことながら容器収容部12への延出量Sが増大するようになる。従って、容器収容部12へ受容保持されている飲料容器Bを容器ホルダCH1から取り出す場合、これに追従して容器保持体20が揺動変位することに伴って飲料容器Bに対する押し付け力が増大してしまい、該飲料容器Bの取り出しに支障を来たす問題を内在していた。殊に、紙製や発泡スチロール製のコップ形態の飲料容器Bでは、それ自体の強度が低いうえに、容器保持体20との摩擦が大きくなる傾向にあるため、取り出そうとした飲料容器Bへ容器保持体20が食い込んで該飲料容器Bの変形が生じたり、或いは破損して飲料水の漏出を誘発する等の虞もあった。
従って本発明では、容器収容部へ臨んで配設した容器保持体を揺動変位および進退変位が可能となるよう配設することで、該容器収容部に対する飲料容器の出し入れを容易に行ない得るようにすると共に、該飲料容器の変形や破損を防止し得るようにした容器ホルダを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、
飲料容器を受容保持し得る容器収容部と、この容器収容部の側方において揺動可能に配設され、常には該容器収容部の内側へ延出するよう付勢された容器保持体とからなり、前記容器収容部へ受容した前記飲料容器に前記容器保持体を当接させて保持する容器ホルダにおいて、
前記容器保持体は、前記容器収容部の側方に進退自在に配設されると共に、常には該容器収容部に近接する方向へ前進付勢され、
前記容器収容部に対する前記飲料容器の出し入れ時に、前記容器保持体が揺動変位および/または進退変位することで、該飲料容器に対する押し付け保持力を緩和させるよう構成したことを特徴とする。
飲料容器を受容保持し得る容器収容部と、この容器収容部の側方において揺動可能に配設され、常には該容器収容部の内側へ延出するよう付勢された容器保持体とからなり、前記容器収容部へ受容した前記飲料容器に前記容器保持体を当接させて保持する容器ホルダにおいて、
前記容器保持体は、前記容器収容部の側方に進退自在に配設されると共に、常には該容器収容部に近接する方向へ前進付勢され、
前記容器収容部に対する前記飲料容器の出し入れ時に、前記容器保持体が揺動変位および/または進退変位することで、該飲料容器に対する押し付け保持力を緩和させるよう構成したことを特徴とする。
本発明に係る容器ホルダによれば、容器収容部に対する飲料容器の出し入れ時に、容器保持体が揺動変位および/または進退変位するようになるため、飲料容器に対する該容器保持体の押し付け保持力が緩和されて略一定に保持される。従って、飲料容器の出し入れを円滑かつ容易に行ない得ると共に、紙製や発泡スチロール製等の強度が低いコップ形態の飲料容器であっても変形や破損等の発生が好適に防止される等の有益な効果を奏する。
次に、本発明に係る容器ホルダにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、図9に既出の部材・部位と同一の部材・部位については、同一の符号を付して説明する。
図1は、好適実施例に係る容器ホルダを例示した一部破断正面図である。本実施例の容器ホルダCHは、種々のサイズ、形状の飲料容器Bを受容保持し得る容器収容部12を画成した容器収容部材10と、この容器収容部材10の側方において揺動可能に配設され、常には該容器収容部12の内側へ延出するよう付勢された容器保持体20とを有している。そして、容器収容部12へ飲料容器Bを受容した際には、該飲料容器Bに容器保持体20を当接させ、該飲料容器Bを容器収容部12の内壁へ押し付けて保持する構造となっている。しかも容器保持体20は、容器収容部12の側方に進退自在に配設されると共に、常には該容器収容部12に近接する方向へ前進付勢され、この容器収容部12に対する飲料容器Bの出し入れ時に、この容器保持体20が揺動変位および/または進退変位することで、該飲料容器Bに対する押し付けが所定以上に増大するのを防止して押し付け力を緩和させるようになっている。
容器収容部12を画成する容器収容部材10は、例えばPPやABS等の合成樹脂材料からインジェクション成形技術に基づいて成形されたもので、カン、ビン、ペットボトルまたは紙コップ等の種々形状、サイズの飲料容器Bを受容可能なサイズ(直径、深さ)の有底円筒状を呈し、前述した種々車両内装部材(インストルメントパネル、フロアコンソール、アームレスト、ドアパネル)の所要位置に取付固定されるようになっている。そして、円筒側壁部10Aの所要位置に、容器保持体20を揺動変位および進退変位可能に支持する保持体支持機構30を組み付けるための設置部18が形成されている。すなわち設置部18は、前述した容器保持体20の挿通を許容するよう円筒側壁部10Aへ矩形状に開設された開口部22と、この開口部22の左右両側に位置して円筒側壁部10Aから外方へ延出した一対の取付ボス部24,24とから構成されている。
容器保持体20を支持する保持体支持機構30は、図2および図4に例示するように、当該の容器保持体20を揺動可能に支持するスライド支持部材32と、常には容器保持体20を中立位置に保持させる板バネ(第2付勢部材)34と、スライド支持部材32をスライド可能に内装する案内保持部材36と、常にはスライド支持部材32を容器収容部12に近接する前進方向へ付勢する圧縮バネ(第1付勢部材)38等から構成されている。すなわち容器保持体20は、容器収容部12を画成した容器収容部材10の外側壁面にスライド可能に配設されたスライド支持部材32へ揺動可能に配設され、このスライド支持部材32に係合した圧縮バネ38の付勢により、常には容器収容部12に近接する方向へ前進付勢された構造となっている。これにより、容器収容部12に対する飲料容器Bの出し入れ時に、容器保持体20が揺動変位および/または進退変位するようになり、該飲料容器Bに対する押し付け保持力を緩和させ得る。
案内保持部材36は、図2および図4に例示するように、PPやABS等の合成樹脂材料からインジェクション成形技術に基づいて成形された有底角筒状を呈するシリンダ状部材であって、長手方向の一方端部が全面的に開放して開口部40を有すると共に、他方端部の壁部42に円形の挿通孔44が穿設されている。外壁部の左側および右側の側面には、ビス挿通孔を穿設した取付片部46,46が案内保持部材36と一体的に形成されており、前述した取付ボス部24,24に各々対応するようになっている。そして、開口部40を介して前述したスライド支持部材32を内部に収容すると共に、その長手方向に沿った該スライド支持部材32の往復スライド摺動を許容するようになっている。このような案内保持部材36は、図5に例示するように、設置部18の開口部22に対して開口端側を整合させ、取付ボス部24,24に整合した取付片部46,46を介してビス48を締結することで、容器収容部材10の外側に略水平状態で取付固定される。
スライド支持部材32は、図2〜図4に例示するように、例えばPOM(ポリアセタール)等の自己潤滑性を有する合成樹脂材料からインジェクション成形技術に基づいて成形された矩形のバケット状を呈し、前述した案内保持部材36の内部に収容可能なサイズとされている。そして、外周壁面に突設された複数の凸リブ50が、案内保持部材36の内壁面へ常に接触した状態となり、自己潤滑性を有していることにより摺接しながらスムーズなスライド移動が可能となっている。また、左右の外壁部は前方へ三角形状に延出しており、前述した容器保持体20を支持する軸ピン64を挿通支持するための軸支孔52,52が穿設されている。更に、後壁部には前述した挿通孔44へ挿通される丸棒状のガイドロッド54が延出形成されており、挿通孔44へ挿通した該ガイドロッド54の先端に抜止め用のボルト56を締結させることで、案内保持部材36に対する抜止め防止が図られるようになっている。
なお、前述したガイドロッド54にはコイル状の前述の圧縮バネ38が外装されており、スライド支持部材32の後端面と案内保持部材36の内部後端面との間に位置して、常には適宜圧縮された状態で配設されている。従って、案内保持部材36に内装されたスライド支持部材32は、圧縮バネ38の復帰弾力により常には容器収容部12に近接する方向へ前進付勢されており、ボルト56の頭部が案内保持部材36の挿通孔44の端部に当接した位置で停止保持されている。そして、前方から所定以上の外力が加わった際には、圧縮バネ38が圧縮的に変形することで、当該スライド支持部材32の後退移動が許容される。
容器保持体20は、図1〜図4に例示するように、PPやABS等の合成樹脂材料からインジェクション成形技術に基づいて成形され、揺動支点側から揺動先端側に向けて先細となる所要幅のフラップ形状を呈している。そして揺動支点側には、内部隔壁58,58により区画形成された開口空間60が開口しており、この開口空間60へ板バネ34の基部68が突入するようになっている。また、左右の側壁面には、前述したスライド支持部材32に挿通支持される軸ピン64の挿通を許容する軸孔62,62が穿設されており、これら軸孔62,62は前述した開口空間60に臨んで開口している。従って容器保持体20は、該容器保持体20の各軸孔62,62をスライド支持部材32の各軸支孔52,52に整合させたもとで、前述の軸ピン64をこれらに順次挿通させ、反対側へ突出した該軸ピン64の先端溝部にEリング66を嵌着させることで、スライド支持部材32に対してこの軸ピン64を中心とした上下方向への揺動変位が可能に取り付けられる。
板バネ34は、所要長の帯状バネ材を折曲成形したもので、前述した容器保持体20の開口空間60へ挿入される横断面が略U字形の基部68と、この基部68の両端縁から延長形成された当接片部70,70とからなっている。そして、前述した開口空間60へ基部68を挿入した際には、この基部68が内部隔壁58,58に密着するようになると共に、各当接片部70,70が容器保持体20の後方からハ字形に延出するようになっており、また両当接片部70,70の先端間の延出幅W(図4)は、前述したスライド支持部材32の内側上下寸法より若干大きく設定されている。従って、スライド支持部材32に対して容器保持体20を取り付けた際には、図2(a)に例示するように、板バネ34が若干縮幅的に弾性変形して両当接片部70,70の先端がスライド支持部材32の内壁面に当接した状態となり、容器保持体20はスライド支持部材32から水平に延出した中立位置に姿勢保持される。
前述した案内保持部材36、スライド支持部材32、圧縮バネ38および板バネ34等から構成される保持体支持機構30は、図4に例示したように、これら各部品を組み立てて単一にユニット化され、案内保持部材36の開口部40から容器保持体20の揺動先端側が所要量だけ延出した状態となっている(図2(a)、図5)。このようにユニット化された保持体支持機構30は、前述すると共に図5に例示したように、容器収容部材10に形成された設置部18の開口部22に対して容器保持体20を整合させ、各々に取付片部46,46に整合した取付ボス部24,24に対してビス48を締結させることで容器収容部材10へ固定される。これにより容器保持体20は、図1および図2(a)に例示したように、容器収容部12に向けて略水平に延出してその延出量Sが最大となっている。
従って、保持体支持機構30により支持された容器保持体20を装備した本実施例の容器ホルダCHでは、例えば容器保持体20が上方から押圧された場合、図3(a)に例示するように、上側の当接片部70がスライド支持部材32の内側上面へ強く押し付けられて板バネ34が弾性変形するようになり、これに伴って該容器保持体20の下方への揺動変位が許容される。そして、容器保持体20に対する上方からの押圧が解除された場合は、板バネ34の復帰弾力により容器保持体20は元の中立位置へ復帰するようになる。
また、容器保持体20が下方から押圧された場合(または上方へ引張られた場合)は、図3(b)に例示するように、下側の当接片部70がスライド支持部材32の内側下面へ強く押し付けられて板バネ34が弾性変形するようになり、これに伴って該容器保持体20の上方への揺動変位が許容される。そして、容器保持体20に対する下方からの押圧(または上方への引張り)が解除された場合は、板バネ34の復帰弾力により容器保持体20は元の中立位置へ復帰するようになる。
更に、容器保持体20が中立位置、上向位置および下向位置の何れかに姿勢変位した状態において、該容器保持体20が前方(正面)から押圧された場合は、図2(b)に例示するように、圧縮バネ38が圧縮的に弾性変形するようになり、これに伴ってスライド支持部材32が容器収容部12から離間する後退移動が許容され、容器収容部12に対する容器保持体20の延出量Sが減少するようになる。そして、容器保持体20に対する正面からの押圧が解除された場合は、圧縮バネ38の復帰弾力により、スライド支持部材32は容器収容部12へ近接する前進移動が許容され、容器収容部12に対する容器保持体20の延出量Sが増大するようになる。
前述のように構成された本実施例の容器ホルダCHでは、例えば外径寸法が比較的小さい飲料容器(200mlや250ml等のカン)Bの場合においては、図6(a)に例示するように、該飲料容器Bが容器保持体20へ殆ど接触せずに容器収容部12へ受容されるようになるから、該容器保持体20の揺動変位および進退変位は殆ど起こらない。また、外径寸法が中程度の飲料容器(350mlのカンや500mlのペットボトル等)Bの場合においては、図6(b)に例示するように、飲料容器Bが容器保持体20へ軽く接触しながら容器収容部12へ受容されるようになるから、容器保持体20が下方へ揺動変位するだけで当該飲料容器Bの受容が許容されるようになり、該容器保持体20の後退変位(進退変位)は殆ど起こらない。
一方、外径寸法が大きい飲料容器(500ml以上の紙製または発泡スチロール製の容器等)Bの場合においては、図7(a)に例示するように、飲料容器Bが容器保持体20へ接触するようになる。これにより容器保持体20は、飲料容器Bの押圧により先ず最下位置まで揺動変位するが、これだけではまだ飲料容器Bの受容が許容されない。従って、容器保持体20が最下位置まで揺動変位した状態で更に飲料容器Bによる押圧力が加わると、図7(b)に例示するように該容器保持体20は後退変位するようになり、これにより当該飲料容器Bの受容が許容されるようになる。
また、容器収容部12に受容保持されている飲料容器Bを取り出す場合には、図8(a)に例示するように、容器保持体20は飲料容器Bの上方移動に伴って上方へ引張られるため、最下位置から最上位置へ揺動変位するようになる。この揺動変位の過程では、図8(a)に2点鎖線で表示したように、略水平となる中立位置を通過する時点で延出量Sが一時的に増大するようになるものの、押し付け力の増大に伴って発生する反力でスライド支持部材32が後退変位するようになるから、実際には飲料容器Bに対する容器保持体20の押し付け保持力は増大せずに緩和される。すなわち飲料容器Bの取り出しに際しては、容器保持体20が揺動変位および進退変位するようになり、容器保持体20による押し付け保持力が所定以上に大きくならないため、該飲料容器Bの取り出しが円滑になされると共に、該飲料容器Bの変形や破損等が発生することもない。そして、上方へ引き上げた飲料容器Bから容器保持体20が外れると、図8(b)に例示するように、該容器保持体20は中立位置へ揺動変位すると共にスライド支持部材32が前進変位する。
このように本実施例の容器ホルダCHでは、容器収容部12に対する飲料容器Bの出し入れ時に、容器保持体20が揺動変位および/または進退変位するようになるため、飲料容器Bに対する該容器保持体20の押し付け保持力が緩和されて略一定に保持される。従って、飲料容器Bの出し入れを円滑かつ容易に行ない得ると共に、紙製や発泡スチロール製等の強度が低いコップ形態の飲料容器Bであっても変形や破損等の発生が好適に防止される。
なお、容器収容部材10や容器保持体20の形状は前述した実施例のものに限定されるものではなく、また容器保持体20を支持する保持体支持機構30も、該容器保持体20が、容器収容部12の側方に進退自在に配設されると共に、常には該容器収容部12に近接する方向へ前進付勢されることを前提として、これ以外の形態であってもよい。例えば前述した実施例では、スライド支持部材32および案内保持部材36から構成した保持体支持機構30を例示したが、ガイドロッド54の先端へ容器保持体20を揺動可能に配設するようにして、スライド支持部材32を省略した形態であってもよい。
本発明に係る容器ホルダは、飲料容器を受容保持し得る容器収容部と、この容器収容部の側方において揺動可能に配設され、常には該容器収容部の内側へ延出するよう付勢された容器保持体とからなり、容器収容部へ受容した飲料容器に容器保持体を当接させて保持する容器ホルダである。このような容器ホルダは、例えばインストルメントパネル、フロアコンソール、アームレスト、ドアパネル等の車両内装部材を配設した車両等に好適に実施可能である。
10 容器収容部材
12 容器収容部
20 容器保持体
32 スライド支持部材
34 板バネ(第2付勢部材)
38 圧縮バネ(第1付勢部材)
B 飲料容器
12 容器収容部
20 容器保持体
32 スライド支持部材
34 板バネ(第2付勢部材)
38 圧縮バネ(第1付勢部材)
B 飲料容器
Claims (3)
- 飲料容器(B)を受容保持し得る容器収容部(12)と、この容器収容部(12)の側方において揺動可能に配設され、常には該容器収容部(12)の内側へ延出するよう付勢された容器保持体(20)とからなり、前記容器収容部(12)へ受容した前記飲料容器(B)に前記容器保持体(20)を当接させて保持する容器ホルダにおいて、
前記容器保持体(20)は、前記容器収容部(12)の側方に進退自在に配設されると共に、常には該容器収容部(12)に近接する方向へ前進付勢され、
前記容器収容部(12)に対する前記飲料容器(B)の出し入れ時に、前記容器保持体(20)が揺動変位および/または進退変位することで、該飲料容器(B)に対する押し付け保持力を緩和させるよう構成した
ことを特徴とする容器ホルダ。 - 前記容器保持体(20)は、前記容器収容部(12)を画成した容器収容部材(10)の外側壁面にスライド可能に配設されたスライド支持部材(32)へ揺動可能に配設され、
前記スライド支持部材(32)に係合した第1付勢部材(38)の付勢により、常には前記容器収容部(12)に近接する方向へ前進付勢されている請求項1記載の容器ホルダ。 - 前記容器保持体(20)は、前記スライド支持部材(32)との間に配設された第2付勢部材(34)により、前記容器収容部(12)に対する前記飲料容器(B)の出し入れ方向と交差する方向へ延出した中立位置に保持され、この中立位置から該容器収容部(12)の上方向および下方向へ夫々所要角度に揺動し得る請求項1または2記載の容器ホルダ。
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