JP2005349912A - 航空機用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー利用効率が高く、構造がシンプルで軽量であり、保守点検が容易で故障の少ない航空機用空気調和装置を提供する。
【解決手段】機外空気をキャビン3への導入前に圧縮する電動圧縮装置2と、キャビン3内と機外との間での熱移送用ヒートポンプ5を備える。ヒートポンプ5は、機外空気と熱媒体との間の熱交換器22を有する。圧縮装置2により圧縮される機外空気によって、熱交換器22での熱交換に用いられる機外空気の流れを生成する空気流生成機構40が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定翼機および回転翼機を含む航空機において、機内の温度と圧力の調節に用いられる空気調和装置に関する。
従来の航空機用空気調和装置においては、メインエンジンからの抽気を機外空気と熱交換して冷却した後にコンプレッサで断熱圧縮し、これを再度機外空気と熱交換して冷却した後に、膨張タービンにより断熱膨張することで、キャビンに供給される調温、調圧された空気を得ている(特許文献1参照)。
特開2004−142501号公報
近年のパワーエレクトロニクスやモータ技術の発展等から、航空機内の様々なシステムを電力で直接作動させる全電気式を志向した航空機が模索され始めている。これに伴って、電動圧縮装置により圧縮される機外空気をキャビンに導くことで機内圧力の調節を行い、また、キャビン内と機外との間での熱移送用ヒートポンプを用いることで機内温度の調節を行うことが検討されている。
しかし、全電気式を志向した航空機においては電力消費量の増大抑制が課題となり、特に電動圧縮装置より消費される電力の効率的な利用が問題になる。
すなわち、一般的に機内与圧値と機外圧力との差は高度が高くなるほど大きくなる。例えば、高度12192m(=40000ft)、気圧18.8kpaの時、機内与圧値は高度2438mt(=8000ft)での気圧に相当する75.3kpaになるように調節される。一方、地上や低高度において機内与圧値は機外圧力にほぼ等しくなるため電動圧縮機により機外空気を圧縮する必要はほとんどない。このため、電動圧縮機の圧縮比は高度が高くなるほど大きくなる。
例えば、電動圧縮装置としてターボ型圧縮装置を用いる場合、空気を圧縮するために必要な理論動力W(kw)は以下の式により表される。
W=Q・Cp・Tin・〔Pr^{(κ−1)/κ}−1〕
ここで、Qは空気の質量流量(kg/sec)、Cpは空気の定圧比熱(=1.005kj/kg・K)、Tinは圧縮装置入口温度(K)、Prは圧縮装置の入口圧力(Pin)に対する出口圧力(Pout)の比である圧縮比(Pout/Pin)、κは比熱比(=1.4)、^は累乗記号である。
圧縮比Prは地上では1でよく、上空では4以上の値とされることもある。例えば100人乗りの航空機において、質量流量Qに対応する機外空気の取込み流量をアメリカ連邦航空局の規定に従い0.416kg/sec(0.55ポンド/分×100人分)とし、圧縮装置入口温度Tinに相当する機外空気温度を217K(=−69.7°F)とし、上記式により動力Wを求める。この場合、上空では圧縮比Prを4とすると理論動力Wは44.1kwとなるが、地上では圧縮比Prは1であるため理論動力Wは零でよいことになる。
このように、上空では高い圧縮比での運転が必要になるため、電動圧縮装置を駆動するために大きな出力の電動モータが必要になる。その一方で、地上では単に空気を流すだけの作動が求められることから、設計ポイントから大きく外れた条件での無負荷運転状態になるためエネルギ利用効率が非常に低くなる。すなわち、圧縮仕事は殆ど零であるにも拘わらずモータは電力を消費するという状態になる。
一方、ヒートポンプは機外空気と熱媒体との間の熱交換器を有し、その熱交換器において熱媒体に移された機外空気の熱をキャビン内空気に移すものであるため、その熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流量を確保する必要がある。航空機が飛行中であれば大流量の機外空気を確保できるが、地上での静止中や低速走行時においては熱交換に用いられる機外空気の流れを強制的に生成する必要がある。その熱交換用機外空気の流れを電動ファンにより生成すると電力を消費し、特に暑い日に十分な冷却能力を得るためには電力消費量が増大し、さらにファンを駆動するモータやインバータ回路等の電気機器が必要になり構造が複雑で保守点検も煩雑になる。
本発明は、上記課題を解決することのできる航空機用空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明の航空機用空気調和装置は、機外空気をキャビンへの導入前に圧縮する電動圧縮装置と、キャビン内と機外との間での熱移送用ヒートポンプとを備え、前記ヒートポンプは、機外空気と熱媒体との間の熱交換器を有し、前記圧縮装置により圧縮される機外空気によって、前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流れを生成する空気流生成機構が設けられている。
本発明によれば、航空機が地上や低空にある場合でも電動圧縮装置により高い圧縮比で機外空気を圧縮することで、無負荷運転状態よりも効率を改善し、且つ、その電動圧縮装置により圧縮した機外空気によりヒートポンプの熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流れを生成し、これによりエネルギー利用効率を向上でき、しかも、その熱交換用機外空気の流れを生成するための電気機器が不要になる。
前記圧縮装置により圧縮される機外空気の前記キャビンへの導入流量に対する前記空気流生成機構への導入流量の比を変更する流量比変更機構が設けられているのが好ましい。これにより、航空機の機体高度が高い場合は圧縮装置により圧縮される機外空気のキャビンへの導入流量の割合を増加させ、機体高度が低い場合や地上にある時は空気流生成機構への導入流量の割合を増加させることで、エネルギー利用効率を向上できる。
この場合、前記電動圧縮装置は複数段の圧縮部を有し、前記流量比変更機構は、第1状態と第2状態との間で切り換えられる切換機構と、複数段の前記圧縮部の中の一部と残部との接続空気流路に配置されるチェック弁を有し、前記チェック弁は、前記接続空気流路から機外への空気の流れを阻止すると共に前記接続空気流路への機外からの空気の流れを許容するものとされ、前記切換機構が第1状態である時、複数段の前記圧縮部により圧縮される機外空気が前記キャビンに導入され、前記切換機構が第2状態にある時、複数段の前記圧縮部の中の一部により圧縮される機外空気は前記空気流生成機構に導入されると共に残部により圧縮される機外空気は前記キャビンに導入されるのが好ましい。これにより、空気流生成機構の構造の簡単化、軽量化を図ることができる。
前記空気流生成機構は、前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流路に接続される吸引口を有すると共に前記圧縮装置による圧縮空気を作動流体として作動するエゼクタを有し、前記エゼクタの作動により前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流れが生成されるのが好ましい。あるいは、前記空気流生成機構は、前記圧縮装置による圧縮空気の膨張エネルギにより回転する翼車と、前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流路において前記翼車の回転により回転するファンを有し、前記翼車の回転により前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流れが生成されるのが好ましい。これにより、前記空気流生成機構の構造の簡単化、軽量化を図ることができる。特にエゼクタを利用することで部品点数が少なくなり、構造の簡単化、軽量化を図ることができる。
本発明によれば、エネルギー利用効率が高く、構造がシンプルで軽量であり、保守点検が容易で故障の少ない航空機用空気調和装置を提供できる。
図1に示す第1実施形態の航空機用空気調和装置1は、電動圧縮装置2と、圧縮装置2により圧縮される機外空気をコックピット空間を含むキャビン3に導く空気流路4と、キャビン3内と機外との間での熱移送用電動ヒートポンプ5を備える。
圧縮装置2は、低圧段遠心翼車2a、高圧段遠心翼車2b、両遠心翼車2a、2bを駆動する電動モータ2cと、低圧段遠心翼車2aの出口と高圧段遠心翼車2bの入口を接続する接続空気流路2d、および接続空気流路2dに配置される熱交換器により構成されるインタークーラー2eを有する。低圧段遠心翼車2aと高圧段遠心翼車2bが複数段の圧縮部として機能し、機外空気をキャビン3への導入前に圧縮する。モータ2cの回転速度は制御装置6により制御されるインバータ6aにより調節される。
航空機が飛行する時、低圧段遠心翼車2aにより圧縮された機外空気は、インタークーラー2eにおいて機外空気により冷却された後に高圧段遠心翼車2bにより圧縮され、これによりキャビン内空気の圧力に対応するように調圧される。この調圧された機外空気はキャビン3から流出してフィルタ12を通過したキャビン内空気と混合され、この混合空気はヒートポンプ5に導入される。
ヒートポンプ5はベーパサイクル型であり、熱媒体を圧縮する電動圧縮機21、機外空気と熱媒体との間の熱交換器である第1熱交換器22、圧縮された熱媒体の膨張部である膨張弁23、キャビン内空気を含む空気と熱媒体との間の熱交換器である第2熱交換器24、および流路切換装置25を有する。圧縮機21は、電動モータ21aにより駆動されるスクロール等によるロータリ式の圧縮部21bにより熱媒体を圧縮し、モータ21aは制御装置6により制御されるインバータ6bによって回転速度調節される。流路切換装置25は、制御装置6からの信号に応じて熱媒体の流路を冷房運転状態と暖房運転状態の何れかに切り換える。圧縮機21により圧縮された熱媒体は、キャビン3内を冷房する冷房運転状態においては第1熱交換器22に送られ、キャビン3内を暖房する暖房運転状態においては第2熱交換器24に送られる。これによりヒートポンプ5は、第1熱交換器22において熱媒体に移された機外空気の熱をキャビン内空気を含む空気に移し、キャビン3内と機外との間での熱移送を行う(なお、図における熱媒体の流れの向きは冷房運転状態を示している。)。
ヒートポンプ5の冷房運転状態においては、圧縮機21により圧縮されることで温度上昇した熱媒体は、第1熱交換器22において機外空気により冷却された後に膨張弁23において膨張することで温度低下し、第2熱交換器24において調圧された機外空気とキャビン内空気の混合空気を冷却し、しかる後に圧縮機21により再び圧縮される。調圧された機外空気とキャビン内空気の混合空気は、第2熱交換器24において冷却されることでキャビン内空気の温度になるように調温され、ファン31によりキャビン内空気としてキャビン3に送られる。
ヒートポンプ5の暖房運転状態においては、圧縮機21により圧縮されることで温度上昇した熱媒体は、第2熱交換器24において調圧された機外空気とキャビン内空気の混合空気を加熱する結果、自らは冷却され、膨張弁23において膨張することで温度低下し、第1熱交換器22において機外空気により加熱された後に圧縮機21により再び圧縮される。調圧された機外空気とキャビン内空気の混合空気は、第2熱交換器24において加熱されることでキャビン内空気の温度になるように調温され、ファン31によりキャビン内空気としてキャビン3に送られる。
キャビン3内の空気の一部は、キャビン3内の圧力センサ32の検出圧力に応じて制御装置6により開度制御されるアウトフローバルブ33を介して機外に放出され、これによりキャビン3内の圧力は最適値に維持される。
インタークーラー2eでの熱交換および第1熱交換器22での熱交換に用られる機外空気の空気流路30が設けられている。圧縮装置2により圧縮される機外空気によって、空気流路30において機外空気の流れを生成する空気流生成機構40がエゼクタ41により構成されている。エゼクタ41の吸引口41aは空気流路30に接続されている。
圧縮装置2により圧縮される機外空気のキャビン3への導入流量に対するエゼクタ41への導入流量の比を変更する流量比変更機構50が設けられている。その流量比変更機構は、接続空気流路2dに配置される切換弁51と、その接続空気流路2dにおいて切換弁51の下流に配置されるチェック弁53を有する。切換弁51は、制御装置6により第1状態と第2状態との間で切り換え制御される切換機構を構成する。本実施形態では、切換弁51は航空機が設定高度以上を飛行する時は第1状態となり、航空機が地上にある時や設定高度未満を飛行する時は第2状態となる。なお、オペレータによる制御装置6の手動操作に応じて切換弁51が第1状態と第2状態との間で切り換えられてもよい。チェック弁53は、接続空気流路2dから機外への空気の流れを阻止すると共に、接続空気流路2dへの機外からの空気の流れを許容する。
第1状態の切換弁51は、低圧段遠心翼車2aの出口をインタークーラー2eに接続し、接続空気流路2dとエゼクタ41の作動流体導入口41bとを接続するバイパス流路2gを閉鎖する。これにより、低圧段遠心翼車2aと高圧段遠心翼車2bは接続空気流路2dを介して直列に接続され、接続空気流路2dは機外よりも高圧であるためにチェック弁53は閉鎖される。よって、低圧段遠心翼車2aと高圧段遠心翼車2bにより圧縮される機外空気はヒートポンプ5を介してキャビン3に導入される。
第2状態の切換弁51は、バイパス流路2gを介して低圧段遠心翼車2aの出口をエゼクタ41の作動流体導入口41bに接続し、インタークーラー2eの空気流入口を閉鎖する。これにより、低圧段遠心翼車2aにより圧縮される機外空気はエゼクタ41に作動流体導入口41bから導入され、エゼクタ41が作動する。また、接続空気流路2dにおける切換弁51よりも下流は機外よりも低圧になるためにチェック弁53は開き、高圧段遠心翼車2bにより圧縮される機外空気がヒートポンプ5を介してキャビン3に導入される。すなわち、複数段の圧縮部の中の一部により圧縮される機外空気は空気流生成機構40に導入されると共に残部により圧縮される機外空気はキャビン3に導入される。
よって、圧縮装置2によって圧縮される機外空気のキャビン3への導入流量に対するエゼクタ41への導入流量の比は、切換弁51が第1状態である時は圧縮装置2により圧縮される機外空気は全てキャビン3に導入されるので零となり、切換弁51が第2状態である時は高圧段遠心翼車2bの出口流量に対する低圧段遠心翼車2aの出口流量の比になる。
切換弁51が第2状態である時、圧縮装置2による圧縮空気を作動流体としてエゼクタ41が作動することで、エゼクタ41の吸引口41aから空気流路30の機外空気が吸引され、エゼクタ41の吐出口41cから空気が機外に噴出される。すなわち、圧縮装置2により圧縮される機外空気の一部によって第1熱交換器22での熱交換に用いられる機外空気の流れが生成される。
上記実施形態によれば、航空機が地上や低空にある場合でも電動圧縮装置2により第1状態のままよりも高い圧縮比で機外空気を圧縮することで、無負荷運転状態よりも効率を改善し、且つ、その電動圧縮装置2により圧縮した機外空気によりヒートポンプ5の第1熱交換器22での熱交換に用いられる機外空気の流れを生成し、これによりエネルギー利用効率を向上できる。しかも、その熱交換用機外空気の流れを電気機器を用いることなく簡単軽量な構造により生成できる。また、航空機の機体高度が高い場合は電動圧縮装置2により圧縮される機外空気のキャビン3への導入流量の割合を増加させ、機体高度が低い場合や地上にある時はエゼクタ41への導入流量の割合を増加させ、エネルギー利用効率を向上できる。
図2は空気流生成機構の変形例を示す。第1実施形態との相違は、空気流生成機構40がエゼクタ41に代えてタービン翼車141を有し、タービン翼車141に空気流路30に配置されるファン142が同軸に同行回転するように取り付けられている。タービン翼車141は、低圧段遠心翼車2aによる圧縮空気の膨張エネルギにより回転し、タービン翼車141の回転によりファン142が回転することで第1熱交換器22での熱交換に用いられる機外空気の流れが生成される。他は第1実施形態と同様で同様部分は同一符号で示す。
図3は流量比変更機構の変形例を示す。上記各実施形態との相違は、流量比変更機構50が切換機構として切換弁51だけでなく第2切換弁51′を有する。第2切換弁51′は、高圧段遠心翼車2bの出口に配置され、切換弁51と同期して制御装置6により第1状態と第2状態との間で切り換え制御される。
第1状態の切換弁51は、低圧段遠心翼車2aの出口をインタークーラー2eに接続し、接続空気流路2dと第2切換弁51′の出口とを接続するバイパス流路2hを閉鎖する。また、第1状態の第2切換弁51′は、高圧段遠心翼車2bの出口をヒートポンプ5に接続し、高圧段遠心翼車2bの出口を空気流生成機構40におけるエゼクタ41の作動流体導入口41bあるいはタービン翼車141に接続するバイパス流路2iを閉鎖する。これにより、低圧段遠心翼車2aと高圧段遠心翼車2bは接続空気流路2dを介して直列に接続され、接続空気流路2dは機外よりも高圧であるためにチェック弁53は閉鎖される。よって、両切換弁51、51′が第1状態である時、低圧段遠心翼車2aと高圧段遠心翼車2bにより圧縮される機外空気はヒートポンプ5を介してキャビン3に導入される。他は上記実施形態と同様で同様部分は同一符号で示す。
第2状態の切換弁51は、バイパス流路2hを介して低圧段遠心翼車2aの出口をヒートポンプ5に接続し、インタークーラー2eの空気流入口を閉鎖する。また、第2状態の第2切換弁51′は、バイパス流路2iを介して高圧段遠心翼車2bの出口を空気流生成機構40におけるエゼクタ41の作動流体導入口41bあるいはタービン翼車141に接続し、高圧段遠心翼車2bの出口とヒートポンプ5の間を閉鎖する。よって、両切換弁51、51′が第2状態である時、接続空気流路2dにおける切換弁51よりも下流は機外よりも低圧になるためにチェック弁53は開き、高圧段遠心翼車2bにより圧縮される機外空気は空気流生成機構40に導入され、また、低圧段遠心翼車2aにより圧縮される機外空気がヒートポンプ5を介してキャビン3に導入される。他は上記実施形態と同様とされ、同一部分は同一符号で示す。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態や変形例において流量比変更機構を切換弁51、51′に代えて流量制御弁により構成し、その流量制御弁の開度を連続的に変化させることで、圧縮装置により圧縮される機外空気のキャビンへの導入流量に対する空気流生成機構への導入流量の比を連続的に変更してもよい。航空機が地上にある場合、圧縮装置により圧縮される機外空気の全部によってヒートポンプの熱交換器での熱交換用機外空気の流れを生成してもよく、圧縮装置により圧縮される機外空気の少なくとも一部によってその熱交換用機外空気の流れを生成すればよい。また、圧縮装置の圧縮部は単段でも3段以上でもよい。圧縮装置の圧縮部を単段とする場合、圧縮部により圧縮される機外空気のヒートポンプへの流路から分岐して空気流生成機構に至る分岐空気流路を設け、その分岐空気流路に開度が連続的に変化する流量制御弁や航空機が地上や低空にある時は開き高々度にある時は閉じる開閉弁を流量比変更機構として設けてもよい。さらに、流量比変更機をなくし、圧縮装置により圧縮される機外空気をキャビンと空気流生成機構へ常に導入するようにしてもよい。圧縮装置2による圧縮は、その圧縮比が高くなるのは上空飛行中であり、上空における機外空気の温度は十分に低いため、インタークーラー2eは大がかりなものである必要はなく、また、インタークーラー2eが省略されたものであってもよい。
本発明の第1実施形態の航空機用空気調和装置の構成説明図 本発明の航空機用空気調和装置における空気流生成機構の変形例の構成説明図 本発明の航空機用空気調和装置における流量比変更機構の変形例の構成説明図
符号の説明
1 航空機用空気調和装置
2 電動圧縮装置
2a 低圧段遠心翼車(圧縮部)
2b 高圧段遠心翼車(圧縮部)
3 キャビン
4 空気流路
5 ヒートポンプ
22 第1熱交換器
40 空気流生成機構
41 エゼクタ
50 流量比変更機構
51 切換弁
51′ 第2切換弁
53 チェック弁
141 タービン翼車
142 ファン

Claims (5)

  1. 機外空気をキャビンへの導入前に圧縮する電動圧縮装置と、
    キャビン内と機外との間での熱移送用ヒートポンプとを備え、
    前記ヒートポンプは、機外空気と熱媒体との間の熱交換器を有し、
    前記圧縮装置により圧縮される機外空気によって、前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流れを生成する空気流生成機構が設けられている航空機用空気調和装置。
  2. 前記圧縮装置により圧縮される機外空気の前記キャビンへの導入流量に対する前記空気流生成機構への導入流量の比を変更する流量比変更機構が設けられている請求項1に記載の航空機用空気調和装置。
  3. 前記電動圧縮装置は複数段の圧縮部を有し、
    前記流量比変更機構は、第1状態と第2状態との間で切り換えられる切換機構と、複数段の前記圧縮部の中の一部と残部との接続空気流路に配置されるチェック弁を有し、
    前記チェック弁は、前記接続空気流路から機外への空気の流れを阻止すると共に前記接続空気流路への機外からの空気の流れを許容するものとされ、
    前記切換機構が第1状態である時、複数段の前記圧縮部により圧縮される機外空気が前記キャビンに導入され、
    前記切換機構が第2状態にある時、複数段の前記圧縮部の中の一部により圧縮される機外空気は前記空気流生成機構に導入されると共に残部により圧縮される機外空気は前記キャビンに導入される請求項2に記載の航空機用空気調和装置。
  4. 前記空気流生成機構は、前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流路に接続される吸引口を有すると共に前記圧縮装置による圧縮空気を作動流体として作動するエゼクタを有し、前記エゼクタの作動により前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流れが生成される請求項1〜3の中の何れかに記載の航空機用空気調和装置。
  5. 前記空気流生成機構は、前記圧縮装置による圧縮空気の膨張エネルギにより回転する翼車と、前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流路において前記翼車の回転により回転するファンを有し、前記翼車の回転により前記熱交換器での熱交換に用いられる機外空気の流れが生成される請求項1〜3の中の何れかに記載の航空機用空気調和装置。
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