JP2005346160A - 質問応答装置、質問応答方法、読替係り受け生成装置、読替係り受け生成方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】質問文と異なる表現であっても、文書中から回答を検索可能な質問応答装置、質問応答方法、読替係り受け生成装置、読替係り受け生成方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】質問応答装置は、質問文の係り受けを解析し、質問文係り受けを抽出する質問文係り受け解析手段と、文書の各文書文の係り受けを解析し、各文書文の文書文係り受けを抽出する文書文係り受け解析手段と、質問文及び又は文書文の構成語を用いて、質問文及び又は文書文の読替え文係り受けを生成する読替係り受け生成手段と、各文書文係り受け及びその読替え文係り受けと、質問文係り受け及びその読替え文係り受けとの一致を比較し、一致した各文書文係り受け及びその読替え文係り受けにおいて質問文係り受け及びその読替え文係り受けの疑問詞項に相当する語を検索する一致検索手段と、検索した語を回答情報として出力する回答出力手段と備える。
【選択図】 図1
【解決手段】質問応答装置は、質問文の係り受けを解析し、質問文係り受けを抽出する質問文係り受け解析手段と、文書の各文書文の係り受けを解析し、各文書文の文書文係り受けを抽出する文書文係り受け解析手段と、質問文及び又は文書文の構成語を用いて、質問文及び又は文書文の読替え文係り受けを生成する読替係り受け生成手段と、各文書文係り受け及びその読替え文係り受けと、質問文係り受け及びその読替え文係り受けとの一致を比較し、一致した各文書文係り受け及びその読替え文係り受けにおいて質問文係り受け及びその読替え文係り受けの疑問詞項に相当する語を検索する一致検索手段と、検索した語を回答情報として出力する回答出力手段と備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、質問応答装置、質問応答方法、読替係り受け生成装置、読替係り受け生成方法及びプログラムに関し、例えば、入力された質問文に対して、文書中の情報から抽出して回答する質問応答システムに適用し得るものである。
入力された質問文に対して、文書中の情報を抽出して回答を出力する質問応答システムがある。
従来、質問応答システムにおいて、入力質問文にあう文を文書から検索し、抽出した情報から回答を出力するが、文書中の文と入力質問文とが、そのまま一致することは少ない。そのため、文書中の文における入力質問文の一致範囲を広げる技術が必要である。
この入力質問文との一致範囲を広げる方法のひとつとして、入力質問文に基づいて言い換えた文を作成し、これら言い換えた文も含めた文を文書から検索する方法がある(非特許文献1参照)。
高橋哲郎,関根聡,「質問応答に対する言い換えの効果の調査」,社団法人 情報処理学会 研究報告,2003年9月30日,2003−NL−157,pp.99−104.
高橋哲郎,関根聡,「質問応答に対する言い換えの効果の調査」,社団法人 情報処理学会 研究報告,2003年9月30日,2003−NL−157,pp.99−104.
しかしながら、非特許文献1に示すような、従来技術においては、入力質問文及び言い換え文と単純に一致する文でないと検索できないという問題がある。
すなわち、入力質問文に基づいて言い換え文を作成しても、その言い換え文と全部一致しないと検索できないので、回答情報を含む文があっても、その文の表現(例えば句の順序などが入れ替わり等)が異なっていると、その文については検索できなかった。
そのため、質問応答システムにおいて、文書中の表現が異なる文であっても、入力質問文に対する情報を抽出することができる質問応答装置、質問応答方法、読替係り受け生成装置、読替係り受け生成方法及びプログラムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の質問応答装置は、入力した質問文に対して文書から検索した回答情報を出力する質問応答装置において、(1)質問文の係り受けを解析し、質問文係り受けを抽出する質問文係り受け解析手段と、(2)文書の各文書文の係り受けを解析し、各文書文の文書文係り受けを抽出する文書文係り受け解析手段と、(3)質問文及び又は文書文の構成語を用いて、質問文及び又は文書文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成手段と、(4)各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けと、質問文係り受け及びその読替え文の係り受けとの一致を比較し、一致した各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けにおいて、質問文係り受け及びその読替え文の係り受けの疑問詞項に相当する語の有無を検索する一致検索手段と、(5)一致検索手段が検索した疑問詞項に相当する語を回答情報として出力する回答出力手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明の質問応答方法は、入力した質問文に対して文書から検索した回答情報を出力する質問応答方法において、(1)質問文係り受け解析手段が、質問文の係り受けを解析し、質問文係り受けを抽出し、(2)文書文係り受け解析手段が、文書の各文書文の係り受けを解析し、各文書文の文書文係り受けを抽出し、(3)読替係り受け生成手段が、質問文及び又は文書文の構成語を用いて、質問文及び又は文書文を読み替えた読替え文の係り受けを生成し、(4)一致検索手段が、各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けと、質問文係り受け及びその読替え文の係り受けとの一致を比較し、一致した各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けにおいて、質問文係り受け及びその読替え文の係り受けの疑問詞項に相当する語の有無を検索し、(5)回答出力手段が、一致検索手段が検索した疑問詞項に相当する語を回答情報として出力することを備えることを特徴とする。
第3の本発明のプログラムは、入力した質問文に対して文書から検索した回答情報を出力する質問応答装置に、(1)質問文の係り受けを解析し、質問文係り受けを抽出する質問文係り受け解析機能と、(2)文書の各文書文の係り受けを解析し、各文書文の文書文係り受けを抽出する文書文係り受け解析機能と、(3)質問文及び又は文書文の構成語を用いて、質問文及び又は文書文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成機能と、(4)各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けと、質問文係り受け及びその読替え文の係り受けとの一致を比較し、一致した各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けにおいて、質問文係り受け及びその読替え文の係り受けの疑問詞項に相当する語の有無を検索する一致検索機能と、(5)一致検索機能が検索した疑問詞項に相当する語を回答情報として出力する回答出力機能とを実現させるためのプログラムである。
第4の本発明の読替係り受け生成装置は、入力文の構成語を用いて入力文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成装置であって、(1)予め定められた、文の語系列と、その文の読替え文の係り受け規則とを対応付けて保存する読替規則データベースと、(2)読替規則データベースを参照して、入力文の構成語の並びが対応する文の係り受け規則を検索する係り受け規則検索手段と、(3)係り受け規則検索手段が検索した係り受け規則に従って、入力文の読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成手段とを備えることを特徴とする。
第5の本発明の読替係り受け生成方法は、入力文の構成語を用いて入力文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成方法であって、予め定められた、文の語系列と、その文の読替え文の係り受け規則とを対応付けて保存する読替規則データベースを備え、係り受け規則検索手段が、読替規則データベースを参照して、入力文の構成語の並びが対応する文の係り受け規則を検索し、読替係り受け生成手段が、係り受け規則検索手段が検索した係り受け規則に従って、入力文の読替え文の係り受けを生成することを備えることを特徴とする。
第6の本発明のプログラムは、入力文の構成語を用いて入力文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成装置に、予め定められた、文の語系列と、その文の読替え文の係り受け規則とを対応付けて保存する読替規則データベースを参照して、入力文の構成語の並びが対応する文の係り受け規則を検索する係り受け規則検索機能と、係り受け規則検索機能が検索した係り受け規則に従って、入力文の読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成機能とを実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、入力文を読み替えた読替え文の係り受けを作成することができる。また、本発明によれば、文の係り受けを利用して、質問に対する回答を文書文から検索することができるので、質問文又は読替え文と表現が異なる文であっても、その文を検索することが可能となる。
以下、本発明の質問応答装置、質問応答方法、読替係り受け生成装置、読替係り受け生成方法及びプログラムの実施形態について図面を参照して説明する。
(A)実施形態
本実施形態は、文書データベースに予め格納されている文書を検索対象とする質問応答システムに質問応答装置を適用し、また質問応答装置に読替係り受け生成装置を適用した場合について説明する。
本実施形態は、文書データベースに予め格納されている文書を検索対象とする質問応答システムに質問応答装置を適用し、また質問応答装置に読替係り受け生成装置を適用した場合について説明する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、本実施形態の質問応答装置の機能構成を説明する機能ブロック図である。
図1は、本実施形態の質問応答装置の機能構成を説明する機能ブロック図である。
図1において、本実施形態の質問応答装置1の主な機能は、質問文係り受け解析部102、読替係り受け生成部103、文書検索部105、係り受け解析部107、係り受け一致検索部108、回答絞り込み部109、係り受けリスト110を有する。また、質問応答装置1は、読み替えデータベース(DB)104、文書データベース(DB)106を有する。
本実施形態の質問応答装置1の機能は、例えば、制御部(図示しない)にプログラムが組み込まれたコンピュータや、コンピュータの制御部により実行されるプログラムや、コンピュータの制御部により実行されるプログラムを記憶する記録媒体や、例えばパソコン等の端末と通信することで得た情報を取り込む装置又は制御部により実行されるプログラムなどにより実行され得る。
質問文係り受け解析部102は、入力された質問文101を取り込み、その質問文101についての係り受け関係を解析し、解析した係り受け関係を抽出するものである。また、質問文係り受け解析部102は、質問文101の係り受け関係を係り受けリスト110に与えるものである。
読替係り受け生成部103は、読替規則DB104から、質問文101にマッチする読替規則情報を検索するものである。また、読替係り受け生成部103は、検索した読替規則情報の該当部分に、質問文101を構成する対応する語を当てはめて、質問文を読み替えた読替え文の係り受け関係を直接生成するものである。また、読替係り受け生成部103は、生成した読替係り受け関係を、係り受けリスト110に追加するものである。
読替規則DB104は、予め決められた規則データである読替規則情報を格納するデータベースである。読替係り受け生成部103が読替規則情報を用いることにより、質問文の読替え文を作成するのではなく、その読替え文の係り受け関係を直接作成することができる。
ここで、読替規則情報の構成について図3を参照して説明する。読替規則情報は、質問文を読み替えた読替え文の係り受け関係を生成するための規則データである。
図3に示すように、読替規則情報は、あらかじめ文(質問文例)を定め、その文の語(句)を入れ替えて考えられる読替え文の係り受けを得るためのものである。なお、あらかじめ定めた文は、語系列で構成され、変数項を有するものである。本実施形態では、質問文101を想定して疑問詞を有する文(質問文例)を作成し、質問文例の構成語に基づいて作成した係り受けを、質問文例に対応させた。
例えば、図3において、質問文例301は、「XのY者は誰」である。この質問文例において、Xは名詞であり、Yはサ変名詞であり、X及びYは変数項である。また、「誰」は疑問詞項である。また、この質問文例に対応する係り受けは、『X−[を]−Yする』及び『誰−[が]−Yする』とする。なお、これ以外の係り受けであってもよい。
文書検索部105は、入力された質問文101を検索キーとして、所定の検索条件を満たす文書(例えば検索キーを含む文書)を文書DB106から検索して、その検索した文書を係り受け解析部107に与えるものである。また、文書検索部105は、1又は複数の文書を検索することが可能である。
係り受け解析部107は、文書検索部105から与えられた文書内の文について、係り受け関係を解析するものである。この係り受け解析部107は、質問文101を解析する質問文係り受け解析部102と同様の機能を備えてもよい。勿論、質問文係り受け解析部102と異なる機能を備える別の構成(機能)であってもよい。また、係り受け解析部107は、解析した文書内の文についての係り受け関係を係り受け一致検索部108に与えるものである。
係り受け一致検索部108は、係り受け解析部107から検索対象文の係り受け関係を受け取り、その検索対象文の係り受け関係と、係り受けリスト110の質問文係り受け及び読替係り受け関係とが一致するか否かを比較するものである。
また、係り受け一致検索部108は、検索対象文の係り受け関係と、質問文係り受け関係及び読替係り受け関係との一致比較により、質問文101に対する検索対象文書の一致度を求めるものである。また、係り受け一致検索部108は、検索対象文に質問文101に対する回答情報(疑問詞の語)が含まれている場合に、その回答情報(疑問詞の語)及び検索対象文の一致度を係り受けリスト110に記録するものである。
回答絞り込み部109は、係り受け一致検索部108の検索結果を回答情報(疑問詞の語)に基づいて一致度を集約することで、回答情報を絞り込むものである。また、回答絞り込む部109は、絞り込んだ回答情報を所定規則に応じて出力するものである。なお、回答絞り込み部109は、検索結果を集約した結果、一致度が小さい回答情報(疑問詞の語)を廃棄するようにしてもよい。
係り受けリスト110は、質問文係り受け関係や読替係り受け関係や係り受け一致検索結果を記録するリストである。
(A−2)実施形態の動作
次に、本実施形態の質問応答装置の動作について図面を参照して説明する。
次に、本実施形態の質問応答装置の動作について図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態の質問応答装置の動作を示すフローチャートである。
まず、入力された質問文101は、質問文係り受け解析部102に与えられる。質問文101が質問文係り受け解析部102に与えられると、質問文101は、質問文係り受け解析部102により文の係り受け関係が解析され、解析された係り受け関係が抽出される(S201)。この質問文係り受け関係は、係り受けリスト110に入れられる。
例えば、本実施形態の質問応答装置1に、「DNA二重らせん構造の発見者は誰ですか。」という質問文が入力された場合の動作について図4を参照して説明する。
図4において、質問文「DNA二重らせん構造の発見者は誰ですか。」が入力されると、質問文係り受け解析部102により、『DNA二重らせん構造−[の]−発見者』、『発見者−[(無し)]−誰』という係り受け関係が解析されて抽出される。
次に、質問文係り受け解析部102により質問文係り受け関係が抽出されると、読替係り受け生成部103により、質問文101にマッチする読替規則情報が、読替規則DB104から検索される(S202)。
例えば、図3に示すように、読替規則情報は質問文例301〜303に対応付けられているから、読替係り受け生成部103は、入力質問文101と質問文例301〜303とを比較し、語系列の並び方が同じである質問文例を検索し、その質問文例の読替規則情報(読替係り受け)が検索される。
次に、読替規則情報が検索されると、読替規則情報毎に次のステップが実行される。なお、質問文101と対応する読替規則情報が読替規則DB104にない場合、若しくは全ての読替規則情報に対して以下の処理が完了した場合はS207に進む(S203)。
S202において、読替規則情報が検索されると、読替係り受け生成部103により、読替規則情報が、読替規則DB104から取り出される(S204)。
例えば、図4の質問文が入力すると、この質問文の構文は『X(名詞)のY(サ変名詞)者は誰』の質問例301の構文に対応するから、この質問例301に対応する『X−[を]−Yする』、『誰−[が]−Yする』という読替規則情報が取り出される。
読替規則情報が取り出されると、読替係り受け生成部103により、その読替規則情報の当てはめ該当部分に、質問文の語を埋め込み、質問文を読み替えた読替係り受け関係が生成される(S205)。
例えば、図4において、読替規則情報『X−[を]−Yする』についてのX部分に「DNA二重らせん構造」を入れ、Y部分に「発見」を入れることで、質問文の読替係り受け関係『DNA二重らせん構造−[を]−発見する』が生成する。また、読替規則情報『誰−[が]−Yする』についてのY部分にも同様に「発見」を入れ、『誰−[が]−発見する』という読替係り受け関係が生成する。
読替係り受け生成部103により、質問文の読替係り受け関係が生成されると、その読替係り受け関係は、係り受けリスト110に追加される(S206)。これにより、係り受けリスト110には、当該質問文について、質問文係り受け関係のほかに、読替係り受け関係もある。
以上、ステップS203〜S206の処理が、検索された全ての読替規則情報について繰り返しなされる。
次に、入力された質問文は文書検索部105にも与えられ、文書検索部105により、質問文が検索キーとして検索条件を満たす文書が検索される(S207)。
文書検索部105により文書が検索されると、以下で説明する処理が各文書毎に実行される。なお、文書DB106から質問文を検索条件とする文書が検索できなかった場合、若しくは全ての文書に対して処理が完了した場合はS211に進む(S208)。
S207において、文書検索部105により文書が検索されると、係り受け解析部107により、その検索された文書を構成する各文(検索対象文)についての係り受け関係が解析される(S209)。
次に、係り受け一致検索部108により、係り受け解析部107により解析された検索対象文係り受け関係と、係り受けリスト110にある質問文係り受け関係及び読替係り受け関係とが一致するか否か比較され、質問文に対する当該検索対象文の一致度が算出される(S210)。
質問文に対する検索対象文の一致度は、係り受けリスト110にある質問文の係り受け関係の数(すなわち、質問文係り受け関係及び読替係り受け関係の総数)(Nq)に対する、検索対象文と一致する質問文の係り受け関係の数(Na)の割合(Na/Nq)により求める。
ここで、質問文に対する検索対象文の一致度の算出方法について図5を参照して説明する。図5は、検索対象文係り受け関係と、質問文の係り受け関係とを示す図である。
図5において、質問文の係り受け関係は、係り受けリスト110にあるものであり、質問文係り受け関係及び読替係り受け関係が該当する。すなわち、『DNA二重らせん構造−[の]−発見者』、『発見者−[(無し)]−誰』、『DNA二重らせん構造−[を]−発見する』及び『誰−[が]−発見する』であるから、この場合、Nqは4である。
また、検索した検索対象文の例を、『DNA二重らせん構造の発見者の生涯』(501)、『ワトソン氏は1951年、DNA二重らせん構造を発見した』(502)とする。この検索対象文501の係り受け関係は、『DNA二重らせん構造−[の]−発見者』と『発見者−[の]−生涯』である。一方、検索対象文502の係り受け関係は、『ワトソン氏−[(無し)]−発見する』と『1951年−[(無し)]−発見する』と『DNA二重らせん構造−[を]−発見する』である。
例えば、検索対象文501と質問文とを比較する場合、検索対象文の各係り受け関係と、質問文の係り受け関係とが一致するか否か比較する。
ここで、係り受け関係の一致とは、それぞれの係り受け関係を構成する、「係り元の語」、「係り先の語」、「係り元の語に付く助詞」の3個が一致することをいう。ただし、ここで疑問詞(本実施形態では「誰」に該当)は任意の語に一致するものとし、片方又は両方の助詞が無い場合、助詞は一致するものとする。
例えば、この場合、『DNA二重らせん構造−[の]−発見者』について、検索対象文係り受け関係502と質問文の係り受け関係508は一致することが分かる。この場合、一致する係り受け関係が1個(=Na)であるから、検索対象文501の一致度は、Na/Nq=1/4=0.25となる。
また例えば、検索対象文502と質問文とを比較する場合、上記と同様にして、『DNA二重らせん構造−[を]−発見する』について、検索対象文係り受け関係507と質問文の係り受け関係510とが一致する。また、『誰が−[が]−発見する』について、検索対象文の係り受け関係505と質問文の係り受け関係511とが一致する。これは、疑問詞(誰)を任意の語に一致するためである。この場合、一致する係り受け関係が2個(=Na)であるから、検索対象文502の一致度は、Na/Nq=2/4=0.50となる。
このようにして、質問文に対する各検索対象文の一致度が求められる。また、疑問詞を含む係り受け関係と一致する係り受けがある場合は、疑問詞と一致した語及び検索対象文の一致度を記録する。例えば、上記例の場合、検索対象文502の一致度及び疑問詞と一致した語(ワトソン氏)が記録される。
以上のようにして、全ての文書の各検索対象文について処理がなされまで繰り返される。
全ての文書についてS209及びS210の処理がなされると、記録された疑問詞の語及び検索対象文の一致度について、疑問詞の語を基にして一致度を集計する(S211)。
図6は、S211における結果集約例を説明する説明図である。例えば、図6において、図6(A)は集約前の記録である。図6(A)の「ワトソン氏」についてそれぞれの一致度の和を求め集計する。これにより、図6(B)に示すように、疑問詞の語ごとに一致度を集計することができる。
最後に、集約結果から、一致度が高い順に並び替えを行い、上位から順にある語を取り出し、質問文に対する回答として出力する(S212)。このとき、出力する語は、予め規定された数としてもよい。
(A−3)実施形態の効果
以上、本実施形態によれば、入力質問文の係り受け関係を利用して、検索対象文から係り受け関係が一致する情報を抽出することにより、例えば句の入れ替わりなどの表現が異なる文であっても情報を抽出することができる。
以上、本実施形態によれば、入力質問文の係り受け関係を利用して、検索対象文から係り受け関係が一致する情報を抽出することにより、例えば句の入れ替わりなどの表現が異なる文であっても情報を抽出することができる。
また、本実施形態によれば、読替規則情報を備え、入力質問文の読み替え文の係り受け関係を直接作成することができるので、係り受けを利用した検索対象文からの情報抽出処理を簡略化することができる。
さらに、係り受け一致結果を疑問詞ごとに集約することで、一致度の高いものを回答情報として決定することができる。
(B)他の利用形態
(B−1)上述した実施形態では、入力質問文と検索対象文とに対して同じ係り受け解析を行なうこととして説明したが、それぞれの係り受け解析を最適化して行なうようにしてもよい。
(B−1)上述した実施形態では、入力質問文と検索対象文とに対して同じ係り受け解析を行なうこととして説明したが、それぞれの係り受け解析を最適化して行なうようにしてもよい。
(B−2)上述した実施形態では、係り受けの処理に表層格のみを使用する場合について説明したが、さらに文を解析して得られる深層格を使用するようにしてもよい。
(B−3)上述した実施形態では、検索時に、検索対象文についての係り受け解析を行なうこととして説明したが、検索前に前もって係り受け解析をした状態で、検索対象文を文書DBに蓄積しておくようにしてもよい。
(B−4)上述した実施形態では、質問文に対してのみ読み替え処理を行なったが、検索対象文に対しても読み替え処理を行なうようにしてもよい。この場合、検索対象文から読替え文を作成する読み替え処理等、実施形態で説明した読み替え処理と異なる処理であってもよい。
(B−5)上述した実施形態では、予め設定した文書DBを利用した質問応答装置について説明したが、文書DBからの検索に限定されず、文書検索部105が、例えば、インターネット上の文書を検索・収集する検索エンジン機能を有するものを適用してもよい。
1…質問応答装置、102…質問文係り受け解析部、
103…読替係り受け生成部、104…読替規則DB、105…文書検索部、
106…文書DB、107…係り受け解析部、108…係り受け一致検索部、
109…回答絞り込み部。
103…読替係り受け生成部、104…読替規則DB、105…文書検索部、
106…文書DB、107…係り受け解析部、108…係り受け一致検索部、
109…回答絞り込み部。
Claims (12)
- 入力した質問文に対して文書から検索した回答情報を出力する質問応答装置において、
上記質問文の係り受けを解析し、質問文係り受けを抽出する質問文係り受け解析手段と、
上記文書の各文書文の係り受けを解析し、各文書文の文書文係り受けを抽出する文書文係り受け解析手段と、
上記質問文及び又は上記文書文の構成語を用いて、上記質問文及び又は上記文書文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成手段と、
上記各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けと、上記質問文係り受け及びその読替え文の係り受けとの一致を比較し、一致した上記各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けにおいて、上記質問文係り受け及びその読替え文の係り受けの疑問詞項に相当する語の有無を検索する一致検索手段と、
上記一致検索手段が検索した上記疑問詞項に相当する語を回答情報として出力する回答出力手段と
を備えることを特徴とする質問応答装置。 - 上記一致検索手段が、上記各文書文毎に上記質問文係り受けとの一致度を求め、
上記回答出力手段が、上記疑問詞項に相当する語を有する上記文書文の一致度を判断して上記回答情報としての語を選出することを特徴とする請求項1に記載の質問応答装置。 - 入力した質問文に対して文書から検索した回答情報を出力する質問応答方法において、
質問文係り受け解析手段が、上記質問文の係り受けを解析し、質問文係り受けを抽出し、
文書文係り受け解析手段が、上記文書の各文書文の係り受けを解析し、各文書文の文書文係り受けを抽出し、
読替係り受け生成手段が、上記質問文及び又は上記文書文の構成語を用いて、上記質問文及び又は上記文書文を読み替えた読替え文の係り受けを生成し、
一致検索手段が、上記各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けと、上記質問文係り受け及びその読替え文の係り受けとの一致を比較し、一致した上記各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けにおいて、上記質問文係り受け及びその読替え文の係り受けの疑問詞項に相当する語の有無を検索し、
回答出力手段が、上記一致検索手段が検索した上記疑問詞項に相当する語を回答情報として出力する
ことを備えることを特徴とする質問応答方法。 - 上記一致検索手段が、上記各文書文毎に上記質問文係り受けとの一致度を求め、
上記回答出力手段が、上記疑問詞項に相当する語を有する上記文書文の一致度を判断して上記回答情報としての語を選出することを特徴とする請求項3に記載の質問応答方法。 - 入力した質問文に対して文書から検索した回答情報を出力する質問応答装置に、
上記質問文の係り受けを解析し、質問文係り受けを抽出する質問文係り受け解析機能と、
上記文書の各文書文の係り受けを解析し、各文書文の文書文係り受けを抽出する文書文係り受け解析機能と、
上記質問文及び又は上記文書文の構成語を用いて、上記質問文及び又は上記文書文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成機能と、
上記各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けと、上記質問文係り受け及びその読替え文の係り受けとの一致を比較し、一致した上記各文書文係り受け及びその読替え文の係り受けにおいて、上記質問文係り受け及びその読替え文の係り受けの疑問詞項に相当する語の有無を検索する一致検索機能と、
上記一致検索機能が検索した上記疑問詞項に相当する語を回答情報として出力する回答出力機能と
を実現させるためのプログラム。 - 上記一致検索機能が、上記各文書文毎に上記質問文係り受けとの一致度を求め、
上記回答出力手機能が、上記疑問詞項に相当する語を有する上記文書文の一致度を判断して上記回答情報としての語を選出することを特徴とする請求項5に記載のプログラム。 - 入力文の構成語を用いて入力文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成装置であって、
予め定められた、文の語系列と、その文の読替え文の係り受け規則とを対応付けて保存する読替規則データベースと、
上記読替規則データベースを参照して、上記入力文の構成語の並びが対応する文の係り受け規則を検索する係り受け規則検索手段と、
上記係り受け規則検索手段が検索した係り受け規則に従って、入力文の読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成手段と
を備えることを特徴とする読替係り受け生成装置。 - 上記係り受け規則は、文の語系列の係り受け語に変数項を有し、上記読替係り受け生成手段が、入力文の構成語を上記係り受け規則の係り受け語に当てはめることで、読替え文の係り受けを生成することを特徴とする請求項7に記載の読替係り受け生成装置。
- 入力文の構成語を用いて入力文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成方法であって、
予め定められた、文の語系列と、その文の読替え文の係り受け規則とを対応付けて保存する読替規則データベースを備え、
係り受け規則検索手段が、上記読替規則データベースを参照して、上記入力文の構成語の並びが対応する文の係り受け規則を検索し、
読替係り受け生成手段が、上記係り受け規則検索手段が検索した係り受け規則に従って、入力文の読替え文の係り受けを生成する
ことを備えることを特徴とする読替係り受け生成方法。 - 上記係り受け規則は、文の語系列の係り受け語に変数項を有し、上記読替係り受け生成手段が、入力文の構成語を上記係り受け規則の係り受け語に当てはめることで、読替え文の係り受けを生成することを特徴とする請求項9に記載の読替係り受け生成方法。
- 入力文の構成語を用いて入力文を読み替えた読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成装置に、
予め定められた、文の語系列と、その文の読替え文の係り受け規則とを対応付けて保存する読替規則データベースを参照して、上記入力文の構成語の並びが対応する文の係り受け規則を検索する係り受け規則検索機能と、
上記係り受け規則検索機能が検索した係り受け規則に従って、入力文の読替え文の係り受けを生成する読替係り受け生成機能と
を実現させるためのプログラム。 - 上記係り受け規則は、文の語系列の係り受け語に変数項を有し、上記読替係り受け生成機能が、入力文の構成語を上記係り受け規則の係り受け語に当てはめることで、読替え文の係り受けを生成することを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
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