JP2005345620A - 光量規制ユニット、レンズ鏡胴および撮像装置 - Google Patents

光量規制ユニット、レンズ鏡胴および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光路に進出して光量を規制する部材を備え、全体として光路に平行な方向に移動可能な小型の光量規制ユニットを提供する。
【解決手段】 光量規制ユニットであるシャッタユニット(50)は、開口(52a)を有する基板(52)と、基板(52)に保持された2つのシャッタセクタ(51)を備える。基板(52)には移動の案内を受けるガイド軸(55)が植設されている。2つのセクタ(51)は、それぞれの回動軸(51a)を中心として回動し、開口(52a)を開閉する。セクタ(51)はいずれも基板(52)に関してガイド軸(55)の反対側に設けられており、一方のセクタは、開口(52a)を開いた状態とするときに、ガイド軸(55)の延長上に位置する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光の量を規制する光量規制ユニットに関し、特に、光路に沿って移動可能な光量規制ユニットに関する。
カメラは撮影対象からの光を結像させるためにいくつかのレンズを備えており、撮影対象からの光に外部の不要な光が混入するのを防止するとともに、一体として取り扱いを容易にするために、レンズは鏡胴に収容されている。また、レンズの中には固定のものと、焦点調節用やズーム用のように、光軸方向に可動のものがある。
従来、鏡胴の内面に螺旋状のねじを設け、レンズを保持するレンズ枠に、鏡胴のねじに係合するねじを設けて、鏡胴を回転させることにより、レンズを光軸方向に移動させるようにしていた。このように鏡胴の回転によってレンズを移動させる構成では、回転する鏡胴は、必然的に円筒状になって、形状が限定される上、可動レンズのレンズ枠全体を収容するに足る大きさを有しなければならず、小型化が難しい。
さらに、可動レンズを駆動するためのモータ等の駆動部を鏡胴内に配置すると、鏡胴の一層の大型化を招くため、駆動部を鏡胴の外部に配置する必要がある。その際、駆動部を鏡胴の側方に配置すれば、鏡胴と駆動部を合わせた全体の大きさが、レンズの光軸に対して垂直な方向に増し、駆動部を鏡胴の延長上に配置すれば、全体の大きさがレンズの光軸方向に増す結果となる。
そこで、螺旋状のねじを外周面に設けた棒状の駆動軸をレンズの光軸に対して平行に配置するとともに、駆動軸のねじに係合するねじをレンズ枠に設けて、駆動軸の回転によりレンズを移動させることが行われるようになっている。この場合、光軸の傾きや位置ずれを防止する必要があり、そのために、レンズの光軸に平行なガイド軸を設け、ガイド軸を通す貫通孔をレンズ枠に設けるのが一般的である。この構成では、鏡胴の形状に制約がなく、駆動軸やガイド軸と共に、駆動軸を回転させる駆動部を鏡胴内に配置することができて、全体としての大きさを抑えることが容易になる。
カメラは、光束の周辺部を遮断して光量を規制する絞りを備え、また多くの場合、所定時間のみ露光するために光束全体を遮断するシャッタを備える。さらに、所定の透過率で光を透過させて光量を規制するNDフィルタを備えるカメラもある。
これらの光量規制部材は所定位置に固定配置されるのが一般的であった。しかし、ズームレンズの場合、固定とするよりも可動とした方が、レンズ全体の小型化が容易になることもある。可動のレンズをガイド軸で案内しながら駆動軸で移動させる構成では、光量規制部材も同様の構成とするのが、全体の小型化を図る上で好ましい。特開2000−180914号公報には、開口を有する基板と、基板に保持され、基板に平行な方向に回動するシャッタセクタ(シャッタ羽根)より成るシャッタユニットの移動を、ガイド軸によって案内する構成が開示されている。
特開2000−180914号公報
ところが、上記公報のシャッタユニットでは、ガイド軸が基板を貫通してシャッタセクタ側にも存在しているため、シャッタセクタの移動範囲に制約が生じ易い。これを避けるためには、シャッタユニットをガイド軸に対して垂直な方向に大きくしなければならない。当然、この構成を絞りユニットやNDフィルタユニットに適用した場合でも、同様の不都合が生じることになる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされてもので、基板に対して垂直な方向に可動でありながら、基板に対して平行な方向に移動する光量規制部材の移動範囲に制約が生じ難く、しかも小型化が容易な光量規制ユニットを提供することを目的とする。また、可動の光量規制ユニットを備えた小型のレンズ鏡胴および撮像装置を提供することを目的とする
上記目的を達成するために、本発明では、開口を有する基板と、基板に保持され、基板に平行な方向に移動して基板の開口を開閉し、開口を通過する光の量を規制する光量規制部材より成り、基板に垂直な方向に移動可能な光量規制ユニットにおいて、一端が基板に固定されて、基板に垂直な方向への移動の案内を受けるガイド軸を備え、光量規制部材が、基板の開口を開いた状態もしくは閉じた状態でガイド軸の延長上に位置し、または、基板の開口を開閉する間にガイド軸の延長上を通過する構成とする。
この光量規制ユニットでは、光量規制部材は、基板に関してガイド軸の反対側に設けられており、基板の開口を開いた状態、開口を閉じている状態、および開口を開閉する途中の状態のいずれかにおいてガイド軸の延長上に位置し、その移動範囲はガイド軸によって制約を受けない。したがって、小型化が容易である。なお、光量規制部材は、開口全体を閉じて光束を全て遮断するシャッタセクタであってもよいし、開口の一部を閉じて光束の周辺部を遮断する絞りセクタであってもよいし、さらには、開口全体を閉じて、光束の全体を所定の透過率で透過させるNDフィルタであってもよい。
上記光量規制ユニットは、基板に垂直な方向に移動するための駆動力を、ガイド軸を介して受けるようにすることもできる。
前記目的を達成するために、本発明ではまた、レンズ鏡胴は上記の光量規制ユニットを備えるものとする。また、このレンズ鏡胴を撮像装置に備える。
本発明の光量規制ユニットでは、光量規制部材の移動範囲がガイド軸によって制約を受けることがなく、小型化を図りながら光量規制部材の移動範囲を広くすることができる。この光量規制ユニットを備えたレンズ鏡胴や撮像装置も、小型化が容易になる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。第1の実施形態であるデジタルカメラ1の外観を図1に模式的に示す。図1において、(a)は正面図、(b)は背面図であり、点線は後述する内部の鏡胴を表している。
デジタルカメラ1は、最も短い辺が他の辺の数分の1程度の大きさの概ね直方体状の筐体10を有しており、通常の撮影時には、筐体10の最も短い辺の方向(図1の紙面に垂直な方向)が前後方向、最も長い辺の方向(図1の左右方向)が左右方向、それらの間の長さの辺の方向(図1の上下方向)が上下方向を向く状態で、使用者に把持されるように設定されている。以下、この状態を基準として、前後、左右、上下の各方向を定める。なお、デジタルカメラ1が撮影する範囲は長方形であり、通常の撮影とは、正立した使用者が、正面の横に長い長方形の範囲を、横に長く撮影することをいう。
デジタルカメラ1は、前面に、対物窓11、ファインダー前窓12a、フラッシュ発光部13、セルフタイマーランプ14、背面に、ファインダー後窓12b、表示部15、モード設定スイッチ16、カーソルボタン17、複数の操作キー18、上面に、レリーズボタン19を備えている。
対物窓11は開閉可能であり、対物窓11を開くと、後述の撮像光学系に含まれる第1のレンズ群が現れる。ファインダー窓12a、12bは撮影対象の光学像を提供し、フラッシュ発光部13は撮影対象を照明するフラッシュ光を発する。セルフタイマーランプ14は、セルフタイマー撮影の準備が進行中であることを点灯により示す。
表示部15は液晶表示器から成り、撮影した画像のほか、デジタルカメラ1の設定状況、操作案内等の諸情報を表示する。モード設定スイッチ16は、スライド式であり、デジタルカメラ1の動作モードの設定に用いられる。デジタルカメラ1は、静止画を撮影して記録する静止画撮影モードと、動画を撮影して記録する動画撮影モードと、記録している画像を再生表示する再生モードを有しており、モード設定スイッチ16の近傍には各モードを表すマークが記されている。
カーソルボタン17は、上下左右に4つの接点を有しており、表示部15に表示されるカーソルの移動に用いられる。デジタルカメラ1は、撮像光学系としてズームレンズを備えており、カーソルボタン17はその焦点距離の調節にも使用される。操作キー18は、表示部15に表示する項目の切り換え、表示した項目の選択等、デジタルカメラ1の機能に関する設定に用いられる。レリーズボタン19は2段階で動作し、記録する画像の撮影の準備の指示と、記録する画像の撮影の指示に用いられる。デジタルカメラ1は自動焦点調節(AF)と自動露光制御(AE)の機能を有しており、撮影の準備ではAFとAEを行う。
デジタルカメラ1の内部構成を図2〜図4に模式的に示す。図2は撮像光学系全体の正面透視図、図3は、撮像光学系の要部(後述するシャッタユニットおよび第2のレンズ群)を分解して示す正面透視図である。また、図4は撮像光学系の側面透視図であり、(a)および(b)はそれぞれ、シャッタユニット付近および第2のレンズ群付近を表したものである。
デジタルカメラ1は、筐体10内に、2つのレンズ21a、21bおよびプリズム25より成る第1のレンズ群21、第2のレンズ群22、第3のレンズ群23、ならびに第4のレンズ群24より成る撮像光学系と、CCDエリアセンサ等の撮像素子26と、光学的ローパスフィルタ27を備えており、撮影対象からの光を撮像光学系によって撮像素子26上に結像させるとともに、撮像素子26によって光を電気信号に変換することによって、撮影を行う。撮像光学系および撮像素子26は、筐体10の上下方向の中央付近に配設されている。
撮像素子26が出力する信号は、不図示の回路によって処理されて、撮影した画像を表す画像データとされる。画像データは着脱可能な記録媒体(不図示)に記録することができる。
撮像素子26は筐体10に設けられた支持基板10aに固定されており、ローパスフィルタ27は、撮像素子26に固定されている。第1のレンズ群21の一部(レンズ21b)、第2のレンズ群22、第3のレンズ群23、および第4のレンズ群24は、鏡胴70に収容されている。第2のレンズ群22は第1のレンズ群21と撮像素子26の間に配置されており、第3のレンズ群23は第2のレンズ群22と撮像素子26の間に配置されており、第4のレンズ群24は第3のレンズ群23と撮像素子26の間に配置されている。なお、図では、第2のレンズ群22と第3のレンズ群23をそれぞれ1つのレンズとして表しているが、レンズ群22、23、24は単一または複数のレンズより成る。
第1のレンズ群21に含まれる一部のレンズ21aは、その光軸が前後方向を向くように設定されており、第1のレンズ群21に含まれる他のレンズ21bは、その光軸がレンズ21aの光軸と直交し、左右方向を向くように設定されている。
プリズム25は、断面が直角二等辺三角形の三角プリズムであり、互いに直交する2つの面の一方がレンズ21aに対向し、他方がレンズ21bに対向し、さらに、斜面が、レンズ21aの光軸とレンズ21bの光軸との交点上に位置し、かつ、レンズ21aの光軸とレンズ21bの光軸に対して45゜を成すように配置されている。また、レンズ21aとプリズム25は筐体10に固定されている。
第2のレンズ群22、第3のレンズ群23、および第4のレンズ群24は、各々の光軸がレンズ21bの光軸と一致するように設定されている。したがって、撮像光学系全体としての光軸は、途中でプリズム25によって90゜折り曲げられて、大部分が左右方向を向く設定となっている。なお、プリズム25は、レンズ21aを透過して入射する撮影対象からの光を、斜面によって全反射してレンズ21bに導く。プリズム25の斜面に反射膜を設けておいてもよい。
第1のレンズ群21と第4のレンズ群24は固定である。第2のレンズ群22と第3のレンズ群23はいずれも、光軸方向に移動可能である。第2のレンズ群22の移動によってズーミングすなわち焦点距離の変更が行われ、第3のレンズ群23の移動によってフォーカシングすなわち撮影対象に対する焦点の調節が行われる。第2のレンズ群22はレンズ枠32に保持されており、第3のレンズ群23はレンズ枠33に保持されている。
デジタルカメラ1は、第2のレンズ群22をレンズ枠32と共に移動させるためのモータ42と、第3のレンズ群23をレンズ枠33と共に移動させるためのモータ43を備えており、また、第2のレンズ群22および第3のレンズ群23を支持して、それらの光軸方向への移動を案内するガイド軸36、37を備えている。これらのガイド軸36、37は、外周面が平滑な円柱状であり、また、第2のレンズ群22の光軸および第3のレンズ群23の光軸に対して平行である。ガイド軸36、37は端部が鏡胴70に固定されており、ガイド軸37は、第2のレンズ群22および第3のレンズ群23に関してガイド軸36の反対側に位置する。
第2のレンズ群22を保持するレンズ枠32には、ガイド軸36を貫通させて、ガイド軸36に対するレンズ枠32の傾倒を防止する傾倒防止部32aと、ガイド軸37に接して、ガイド軸36を中心とするレンズ枠32の回転を防止する回転防止部32bが設けられている。
傾倒防止部32aは、ガイド軸36の外径よりも僅かに大きい内径を有する円筒状であり、その内周面は平滑である。傾倒防止部32aは、その内周面の全体が、貫通しているガイド軸36の外周面に接して、ガイド軸36に平行な方向へのレンズ枠32の円滑な移動を可能にしながら、ガイド軸36に対するレンズ枠32の傾倒を防止する。これで、第2のレンズ群22の姿勢が常に一定に保たれて、その光軸はガイド軸36に対して常時平行になる。なお、傾倒防止部32aには、ガイド軸36との摩擦を低減するため、および、成形に用いる金型の構成を簡素にするために、ガイド軸36に平行な方向に長い窓が形成されている。
回転防止部32bは、レンズ枠32の縁部を略長方形状に切り欠いたもので、互いに平行で平滑な内面を有する。回転防止部32bは、内面の2点でガイド軸37に接して、ガイド軸37に平行な方向へのレンズ枠32の円滑な移動を可能にしながら、ガイド軸36を中心として回転しようとするレンズ枠32の動きを規制する。これで、第2のレンズ群22の光軸が、固定されている第1のレンズ群21のレンズ21bの光軸に常に一致する。
ガイド軸36に摺接する傾倒防止部32aは、第2のレンズ群22の移動範囲に制約をもたらさない範囲内で、ガイド軸36に沿ってできるだけ長く作製されている。したがって、ガイド軸36の外径や傾倒防止部32aの内径に多少の誤差が生じたとしても、第2のレンズ群22の光軸の傾倒はごく僅かに抑えられる。また、ガイド軸36とガイド軸37(傾倒防止部32aと回転防止部32b)は第2のレンズ群22を挟んで互いに反対側に位置し、両者間の距離は長い。したがって、ガイド軸37の外径や回転防止部32bの内面の離間幅に多少の誤差が生じたとしても、第2のレンズ群22の光軸の位置ずれはごく僅かに抑えられる。
第3のレンズ群23を保持するレンズ枠33にも、ガイド軸36に接する傾倒防止部33aと、ガイド軸37に接する回転防止部33bが設けられている。これらの傾倒防止部33aと回転防止部33bの構成および機能は、上記の傾倒防止部32aと回転防止部32bのものと同様である。
第2のレンズ群22を保持するレンズ枠32を移動させるモータ42の回転軸には、外周面に螺旋状のねじが形成された円柱状の駆動軸47が結合されており、第3のレンズ群23を保持するレンズ枠33を移動させるモータ43の回転軸にも、外周面に螺旋状のねじが形成された円柱状の駆動軸48が結合されている。これらの駆動軸47、48はガイド軸36、37と平行であり、互いに同一直線上に位置する。レンズ枠32には、駆動軸47に垂直な方向の断面が略U字状で、その半円状の最深部に駆動軸47のねじに係合するねじが形成された係合部32cが設けられており、レンズ枠33にも、駆動軸48に垂直な方向の断面が略U字状で、その半円状の最深部に駆動軸48のねじに係合するねじが形成された係合部33cが設けられている。
モータ42の回転軸の回転に伴って駆動軸47が回転し、その回転がねじを介して係合部32cに伝わり、レンズ枠32がガイド軸36、37に沿って移動する。同様に、モータ43の回転軸の回転に伴って駆動軸48が回転し、その回転がねじを介して係合部33cに伝わり、レンズ枠33がガイド軸36、37に沿って移動する。
レンズ枠32には突起32dが設けられており、突起32dと鏡胴70の間に、ガイド軸36に平行な引っ張りばね(不図示)が架設されている。レンズ枠32は、この引っ張りばねによって常に一方向付勢された状態となり、焦点距離を長くする方向に移動するときも焦点距離を短くする方向に移動するときも、駆動軸47にがたつきなく係合する。
デジタルカメラ1では、第2のレンズ群22を保持するレンズ枠32の先端部を内側に突出させて円形の開口を有するようにし、これを絞り49として利用する。したがって、絞り49の口径は固定であり、絞り49はズーミングを司る第2のレンズ群22と共に移動する。
デジタルカメラ1は、撮影対象からの光を遮断して撮像素子26の露光を制御するシャッタユニット50を備えている。シャッタユニット50は複数の可動のセクタ51と、それぞれ円形の開口52a、53aを有し、間にセクタ51を挟む基板52と押さえ板53とを備えており、基板52に平行な方向へのセクタ51の回動によって、開口52a、53aを開閉する。基板52および押さえ板53は、第2のレンズ群22の光軸に対して垂直であり、開口52a、53aの中心を光軸が通る。
撮像光学系は、シャッタユニット50を設定すべき位置がズーミングにより変化する構成となっており、シャッタユニット50の理想位置は焦点距離に応じて変化する。そこで、デジタルカメラ1では、シャッタユニット50を撮像光学系の光軸方向に移動可能にして、シャッタユニット50を常に理想位置またはその近傍に位置させるようにしている。ただし、簡素な構成とするために、所定の焦点距離範囲内では、シャッタユニット50を第2のレンズ群22と一体に移動するようにし、その焦点距離範囲以外では、一定位置に留めるようにする。
シャッタユニット50は、セクタ51、基板52、および押さえ板53のほかに、セクタ51を駆動する駆動部54と、ガイド軸55が植設された支持基台56を有する。ガイド55軸は第2のレンズ群22の光軸に平行である。
駆動部54は、ムービングマグネットと、磁界を生成してムービングマグネットを移動させるコイルとで構成されている。駆動部54には電力および制御信号を与えるためのフレキシブル配線基板59が、鏡胴70の外部から接続されている。なお、フレキシブル配線基板59は、光を遮ることがないようにするために、鏡胴70の内周面に沿って螺旋状に設けられている(図4(a)参照)。
第2のレンズ群22を保持するレンズ枠32には、ガイド軸55を貫通させて、シャッタユニット50の傾倒を防止する傾倒防止部32eが設けられている。また、基板52には、ガイド軸37に接して、ガイド軸55を中心とするシャッタユニット50の回転を防止する回転防止部52bが設けられている。
傾倒防止部32eは、ガイド軸55の外径よりも僅かに大きい内径を有する円筒状であり、その内周面は平滑である。傾倒防止部32eは、その内周面の全体が、貫通しているガイド軸55の外周面に接して、レンズ枠32とシャッタユニット50の相対的な移動を可能にしながら、移動によるガイド軸55の傾倒を防止する。後述するように、レンズ枠32とシャッタユニット50の相対的な移動は、シャッタユニット50が停止した状態で行われ、したがって、傾倒防止部32eは、レンズ枠32のみが移動する間にシャッタユニット50の姿勢が変化するのを防止する働きをする。前述の傾倒防止部32aと同様に、傾倒防止部32eにもガイド軸55との摩擦の低減等を目的とした窓が形成されている。
回転防止部52bは、基板52の縁部を略長方形状に切り欠いたもので、互いに平行で平滑な内面を有する。回転防止部52bは、内面の2点でガイド軸37に接して、ガイド軸37に平行な方向へのシャッタユニット50の円滑な移動を可能にしながら、ガイド軸55を中心として回転しようとするシャッタユニット50の動きを規制する。シャッタユニット50にはフレキシブル配線基板59が接続されており、移動に伴ってフレキシブル配線基板59からシャッタユニット50に加わる力は変動するが、傾倒防止部32eと回転防止部52bの存在により、シャッタユニット50の姿勢の変動は防止される。
レンズ枠32と支持基台56との間には、ガイド軸55に対して平行に、引っ張りばね(伸張された状態のコイルばね)61が架設されており、レンズ枠32とシャッタユニット50には常に互いに近づく方向への付勢力が働く。外部から他の力が加わらなければ、レンズ枠32とシャッタユニット50は、傾倒防止部32eのシャッタユニット50側の端面32fと支持基台56の端面56aとが当接した状態で静止する。
鏡胴70には、シャッタユニット50の移動範囲の一端を規定するストッパ62が固定されており、シャッタユニット50はストッパ62よりも第1のレンズ群21側に位置する。シャッタユニット50がストッパ62に近づくと基板51の端部がストッパ62に当接し(図4(a)参照)、シャッタユニット50はそれ以上撮像素子26側に移動することはできない。一方、レンズ枠32のうち、ストッパ62の位置に相当する端部には切り欠きが設けられており(図4(b)参照)、レンズ枠32は、ストッパ62よりも第1のレンズ21側にも、ストッパ62よりも撮像素子26側にも移動することができる。
デジタルカメラ1では、第1のレンズ群21が負のパワー、第2のレンズ群22が正のパワー、第3のレンズ群23が正のパワー、第4のレンズ群24が負のパワーを有する光学設定としている。最短の焦点距離から最長の焦点距離まで変化する間に、第2のレンズ群22は、ストッパ62よりも第3のレンズ群33側からストッパ62よりも第1のレンズ群21側に移動する。シャッタユニット50は、第2のレンズ群22がストッパ62よりも第3のレンズ群23側に位置するときは、ストッパ62に当接して停止し、第2のレンズ群22がストッパ62よりも第1のレンズ群23側に位置するときは、第2のレンズ群22と共に移動する。
デジタルカメラ1では、シャッタセクタ51による開口52a、53aの開閉によって撮像素子27の露光を調節することができるが、露光時間を短くすることなく明るい撮影対象を撮影することができるようにするために、NDフィルタを備えている。NDフィルタは、シャッタユニット50の基板52と押さえ板53の間に設けられており、回動して、開口52a、53aを閉じる位置と、開口52a、53aを開く位置をとる。
第1のレンズ群21、第2のレンズ群22側から見たシャッタユニット50をそれぞれ図5の(a)、(b)に示し、内部のNDフィルタ板57を透視して第2のレンズ群22側から見たシャッタユニット50を図5の(c)、(d)に示す。図5(c)はNDフィルタ板57が開口52a、53aを開いている状態を表しており、図5(d)はNDフィルタ板57が開口52a、53aを閉じている状態を表している。
基板52には、NDフィルタ板57を駆動する駆動部58が設けられている。駆動部58は、シャッタセクタ51を駆動する駆動部54と同様に、ムービングマグネットとコイルより成る。NDフィルタ板57には、回動の中心となるピン57aが設けられており、基板52にはピン57aを受ける孔が形成されている。NDフィルタ板57にはまた、細長い孔57bが設けられており、孔57bには駆動部57によって移動させられるピンが挿通されている。
図5(c)に示すように、開口52a、53aを開いている状態にあるとき、NDフィルタ板57の一部位は、基板52に植設されたガイド軸55の延長上に位置する。このような構成としたことで、撮像光学系の光軸に対して垂直な方向についてのシャッタユニット50の大型化を避けながら、ガイド軸55によるNDフィルタ板57の移動範囲の制約をなくすことができる。
なお、NDフィルタ板57は、開口52a、53aを開いている状態にあるときも、開口52a、53aを閉じている状態にあるときも、さらには、回動の途中においても、その縁部が基板52や押さえ板53の縁部から出ることはない。これは、シャッタセクタ51についても同様である。図5(a)にはシャッタセクタ51を表していないが、シャッタセクタ51は、開口52aに関して駆動部57の反対側に設けられた回動軸(不図示)を中心に回動する。
本実施形態では、撮像光学系の光軸の大部分が左右方向を向く設定としているが、撮像光学系の光軸の大部分が上下方向を向く設定としてもよい。
第2の実施形態のデジタルカメラ2について説明する。このデジタルカメラ2は、第1の実施形態のデジタルカメラ1を修飾して、シャッタセクタ51とNDフィルタ57とを逆に配置したものである。内部のシャッタセクタ51を透視して第2のレンズ群22側から見たシャッタユニット50を図6の(a)、(b)に示す。図5(a)はシャッタセクタ51が開口52a、53aを開いている状態を表しており、図5(b)はシャッタセクタ51が開口52a、53aを閉じている状態を表している。
デジタルカメラ2はシャッタセクタ51を2つ備えている。各シャッタセクタ51には回動の中心となるピン51aが設けられており、基板52にはピン51aを受ける2つの孔が形成されている。各シャッタセクタ51にはまた、細長い孔51bが設けられており、これらの孔51bは重ねられて、その重なり部分には駆動部54によって移動させられる1つのピンが挿通されている。2つのシャッタセクタ51はこのピンを介して同時に回動する。
図6(a)に示すように、2つのシャッタセクタ51のうちの一方は、開口52a、53aを開いている状態にあるとき、基板52に植設されたガイド軸55の延長上に位置する。この構成により、撮像光学系の光軸に対して垂直な方向についてのシャッタユニット50の大型化を避けながら、ガイド軸55によるシャッタセクタ51の移動範囲の制約をなくすことができる。なお、シャッタセクタ51とNDフィルタ板57の縁部が、常に基板52や押さえ板53の縁部から出ることがないのは前述のとおりである。
第3の実施形態のデジタルカメラ3の撮像光学系周辺を図7に模式的に示す。このデジタルカメラ3は、シャッタユニット50を第2のレンズ群22とは別に移動させるようにするとともに、第2のレンズ群22を移動させるモータ42と第3のレンズ群23を移動させるモータ43を対向させて、両者の間に駆動軸47、48が位置するようにしたものである。なお、図7においては、ガイド軸36、37、モータ42、43等を支持する鏡胴70は省略している。
デジタルカメラ3は、シャッタユニット50を移動させるために、モータ63と駆動軸64を備えている。また、シャッタユニット50には、移動の案内を受けるガイド軸65が設けられている。シャッタユニット50は、基板52が第1のレンズ群21側に、押さえ板53が第2のレンズ群22側に位置するように配置されており、ガイド軸65は基板52に植設されている。ガイド軸65は、撮像光学系の光軸方向への移動の案内を受けるとともに、その駆動力を受けるためのものであり、光軸に平行に設けられている。
第1のレンズ群21側から見たシャッタユニット50の基板52およびガイド軸65を図8に示し、駆動軸72に対して垂直な方向から見た基板52、ガイド軸65、モータ63および駆動軸64を図9に示す。駆動軸64はモータ63の回転軸に結合されており、その外周面には螺旋状のねじが形成されている。ガイド軸65は、円筒の一部を中心軸に沿って切除した形状であり、円弧状の断面の中心角は180゜を超える。ガイド軸65の内面には、駆動軸64のねじに係合するねじが形成されている。
駆動軸64はガイド軸65に挿入され、その回転によってシャッタユニット50を移動させ、また、広い範囲でガイド軸65の内周面に接することにより、シャッタユニット50の傾倒を防止する。基板52には、第2のレンズ群22の移動を案内するガイド軸36に接して、シャッタユニット50の回転を防止する回転防止部52bが設けられている。なお、もう1つのガイド軸37は、基板52を貫通しているものの、基板52には接触しておらず、シャッタユニット50の支持や案内には関与しない。
図示しないが、デジタルカメラ3においても、シャッタセクタ51やNDフィルタ板57は、基板52や押さえ板53の開口52a、53aを開いた状態にあるとき、一部がガイド軸65の延長上に位置する。したがって、撮像光学系の光軸に対して垂直な方向についてのシャッタユニット50の大型化を避けながら、ガイド軸65によるシャッタセクタ51やNDフィルタ板57の移動範囲の制約をなくすことができる。
上記の各実施形態では、開口52a、53aを開いている状態のときに、シャッタセクタ51やNDフィルタ57aの一部がガイド軸55、65の延長上に位置する設定としているが、開口52a、53aを閉じている状態のときに、シャッタセクタ51やNDフィルタ57aの一部がガイド軸55、65の延長上に位置する設定とすることもできる。また、シャッタセクタ51やNDフィルタ57aが、回動する間に、ガイド軸55、65の延長上を通過する設定とすることも可能である。なお、上記の各実施形態では、シャッタユニット50に押さえ板53を備えているが、これを省略した構成とすることもできる。
また、ここでは絞りの口径を固定とした例を掲げたが、可動の複数の絞りセクタから成る口径可変の絞りユニットを備え、その絞りユニットを光軸方向に可動とすることもできる。その場合も、絞りユニットにガイド軸を植設して、ガイド軸によって絞りの移動を案内するようにするとともに、絞りセクタが、移動範囲の端にあるとき、または移動の途中で、ガイド軸の延長上に位置する設定とするのが好ましい。
第1の実施形態のデジタルカメラの外観を模式的に示す正面図(a)および背面図(b)。 第1の実施形態のデジタルカメラの内部構成(撮像光学系周辺)を模式的に示す正面透視図。 第1の実施形態のデジタルカメラの撮像光学系の要部を分解して示す正面透視図。 第1の実施形態のデジタルカメラのシャッタユニット付近(a)および第2のレンズ群付近(b)を示す側面透視図。 第1の実施形態のデジタルカメラのシャッタユニットの構成を模式的に示す側面透視図。 第2の実施形態のデジタルカメラのシャッタユニットの構成を模式的に示す側面透視図。 第3の実施形態のデジタルカメラの撮像光学系周辺を模式的に示す正面透視図。 第3の実施形態のデジタルカメラのシャッタユニットの基板とガイド軸を模式的に示す図。 第3の実施形態のデジタルカメラのシャッタユニットを移動させるための構成を模式的に示す図。
符号の説明
1〜3 デジタルカメラ
10 筐体
10a 基板
11 対物窓
12a ファインダー前窓
12b ファインダー後窓
13 フラッシュ発光部
14 セルフタイマーランプ
15 表示部
16 モード設定スイッチ
17 カーソルボタン
18 操作キー
19 レリーズボタン
21 第1のレンズ群
21a、21b 第1のレンズ群レンズ
22 第2のレンズ群
23 第3のレンズ群
24 第4のレンズ群
25 プリズム
26 撮像素子
27 光学ローパスフィルタ
32、33 レンズ枠
32a、33a 傾倒防止部
32b、33b 回転防止部
32c、33c 係合部
32d 突起
32e 傾倒防止部
32f 傾倒防止部端面
34 レンズ枠
36、37 ガイド軸
42、43 モータ
47、48 駆動軸
49 絞り
50 シャッタユニット
51 シャッタセクタ
51a ピン
51b 孔
52 基板
52a 開口
52b 回転防止部
53 押さえ板
53a 開口
54 駆動部
55 ガイド軸
56 支持基台
56a 支持基台端面
57 NDフィルタ板
57a ピン
57b 孔
58 駆動部
59 フレキシブル配線基板
61 引っ張りバネ
62 ストッパ
63 モータ
64 駆動軸
65 ガイド軸
70 鏡胴

Claims (4)

  1. 開口を有する基板と、基板に保持され、基板に平行な方向に移動して基板の開口を開閉し、開口を通過する光の量を規制する光量規制部材より成り、基板に垂直な方向に移動可能な光量規制ユニットにおいて、
    一端が基板に固定されて、基板に垂直な方向への移動の案内を受けるガイド軸を備え、
    光量規制部材が、基板の開口を開いた状態もしくは閉じた状態でガイド軸の延長上に位置し、または、基板の開口を開閉する間にガイド軸の延長上を通過する
    ことを特徴とする光量規制ユニット。
  2. 基板に垂直な方向に移動するための駆動力を、前記ガイド軸を介して受けることを特徴とする請求項1に記載の光量規制ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光量規制ユニットを備えることを特徴とするレンズ鏡胴。
  4. 請求項3に記載のレンズ鏡胴を備えることを特徴とする撮像装置。
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US9488798B2 (en) 2012-01-25 2016-11-08 Hoya Corporation Zoom lens barrel

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