JP2005343739A - 繊維状フラーレン結晶およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フラーレンC70を用いた直径が小さくかつ、長さの長い繊維状のフラーレン結晶を含有するフラーレン繊維及び該フラーレン繊維の製造方法を提供すること。
【解決手段】 フラーレンC70を80モル%以上含み、直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である繊維状フラーレン結晶、及びピリジンを50モル%以上含む単一相からなる溶媒にフラーレンC70を飽和溶解度の50%以上溶解した溶液とアルコールとを、界面が形成されるように接触させ、相互拡散で前記溶液と前記アルコールを混合する工程を含む繊維状フラーレン結晶の製造方法である。
【選択図】 なし
【解決手段】 フラーレンC70を80モル%以上含み、直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である繊維状フラーレン結晶、及びピリジンを50モル%以上含む単一相からなる溶媒にフラーレンC70を飽和溶解度の50%以上溶解した溶液とアルコールとを、界面が形成されるように接触させ、相互拡散で前記溶液と前記アルコールを混合する工程を含む繊維状フラーレン結晶の製造方法である。
【選択図】 なし
Description
本発明は繊維状フラーレン結晶、特にフラーレンC70を80モル%以上含む繊維状フラーレン結晶、該繊維状フラーレン結晶を1体積%以上含む集合体、及び繊維状フラーレン結晶の製造方法に関する。
炭素元素のみから合成される物質として、ダイヤモンドやグラファイトが知られているが、最近、新たに60個又は70個、さらにそれ以上の炭素原子からなる球状分子が見出され、その物性および応用について研究がなされている。これらの分子はフラーレンと呼ばれるもので、サッカーボール状の形状を有している(例えば非特許文献1参照)。このようなフラーレンは炭素数60だけではなく、炭素数70、72、76、84およびそれ以上の炭素数からなるフラーレンが見出されている。
このようなフラーレンの結晶を得る方法としては、種々の方法が知られており、例えばC60フラーレンを溶解したトルエン溶液にイソプロピルアルコールを添加して、直径が200nm〜2mmで、長さが0.15mm〜5mmのフラーレンの針状単結晶が得られることが報告されている(例えば非特許文献2参照)。
また、C70フラーレンを溶解したトルエン溶液にイソプロピルアルコールを添加して直径795〜1760nm、長さ90μm以上のC70フラーレンの針状単結晶が得られることが報告されている(例えば非特許文献3参照)。
このようなフラーレンの結晶を得る方法としては、種々の方法が知られており、例えばC60フラーレンを溶解したトルエン溶液にイソプロピルアルコールを添加して、直径が200nm〜2mmで、長さが0.15mm〜5mmのフラーレンの針状単結晶が得られることが報告されている(例えば非特許文献2参照)。
また、C70フラーレンを溶解したトルエン溶液にイソプロピルアルコールを添加して直径795〜1760nm、長さ90μm以上のC70フラーレンの針状単結晶が得られることが報告されている(例えば非特許文献3参照)。
さらには、トルエンやキシレンにフラーレンを溶解し、これとフラーレン貧溶媒であるアルコールとを接触させ、拡散のみで混合させることによりC60またはC70のウィスカー状結晶が生成可能であることが報告されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示される繊維状フラーレン結晶では、アスペクト比(長さ/外径)が300程度までであり、具体的にはフラーレンC60で直径数百nmかつ長さ数十μm(アスペクト比100)のものが開示され、フラーレンC70においては最少径約800nm、長さ90μm(アスペクト比112)のものが開示されるにすぎない。
また、非特許文献4において、直径約200nmのC70のフラーレンナノウィスカーが開示されているが、繊維の長さまでは記されていない。
このように、フラーレンC70で直径が小さくかつ、長さの長い繊維を作るのは非常に困難であった。
しかしながら、特許文献1に開示される繊維状フラーレン結晶では、アスペクト比(長さ/外径)が300程度までであり、具体的にはフラーレンC60で直径数百nmかつ長さ数十μm(アスペクト比100)のものが開示され、フラーレンC70においては最少径約800nm、長さ90μm(アスペクト比112)のものが開示されるにすぎない。
また、非特許文献4において、直径約200nmのC70のフラーレンナノウィスカーが開示されているが、繊維の長さまでは記されていない。
このように、フラーレンC70で直径が小さくかつ、長さの長い繊維を作るのは非常に困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑み、フラーレンC70を80モル%以上含む繊維状フラーレン結晶であって、直径が小さくかつ、長さの長い繊維、具体的には、繊維の直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である繊維状フラーレン結晶を提供するものであり、また該繊維状フラーレン結晶の効率的な製造方法を提供するものである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の溶媒にフラーレンC70を溶解させ、これとアルコールとを、界面が形成されるように接触させ、相互拡散で前記溶液と前記アルコールを混合することによって、直径が小さくかつ、長さの長いフラーレンC70を80モル%以上含む繊維状フラーレン結晶を得ることができることを見出し、その知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)フラーレンC70を80モル%以上含み、直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である繊維状フラーレン結晶、
(2)上記(1)記載の繊維状フラーレン結晶を1体積%以上含む空隙率99%以下の集合体
(3)ピリジンを50モル%以上含む単一相からなる溶媒にフラーレンC70を飽和溶解度の50%以上溶解した溶液とアルコールとを、界面が形成されるように接触させ、相互拡散で前記溶液と前記アルコールを混合する工程を含む繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(4)前記アルコールがイソプロピルアルコールを含有し、その含有率が50モル%以上である上記(3)に記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(5)前記相互拡散の際に250〜550nmの波長の光を照射する上記(3)又は(4)に記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(6)前記相互拡散を25℃以下で行う上記(3)〜(5)のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(7)生成した繊維状フラーレン結晶を300℃以下の温度で熱処理する上記(3)〜(6)のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(8)生成した繊維状フラーレン結晶に250〜550nmの波長の光を照射する上記(3)〜(7)のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(9)繊維状フラーレン結晶が、繊維の直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である上記(3)〜(8)のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、及び
(10)生成した繊維状フラーレン結晶を、さらに13mPa以下の減圧雰囲気下で、700〜950℃の温度にて熱処理する上記(3)〜(9)のいずれかに記載する繊維状フラーレン結晶の製造方法、
を提供するものである。
すなわち、本発明は、
(1)フラーレンC70を80モル%以上含み、直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である繊維状フラーレン結晶、
(2)上記(1)記載の繊維状フラーレン結晶を1体積%以上含む空隙率99%以下の集合体
(3)ピリジンを50モル%以上含む単一相からなる溶媒にフラーレンC70を飽和溶解度の50%以上溶解した溶液とアルコールとを、界面が形成されるように接触させ、相互拡散で前記溶液と前記アルコールを混合する工程を含む繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(4)前記アルコールがイソプロピルアルコールを含有し、その含有率が50モル%以上である上記(3)に記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(5)前記相互拡散の際に250〜550nmの波長の光を照射する上記(3)又は(4)に記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(6)前記相互拡散を25℃以下で行う上記(3)〜(5)のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(7)生成した繊維状フラーレン結晶を300℃以下の温度で熱処理する上記(3)〜(6)のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(8)生成した繊維状フラーレン結晶に250〜550nmの波長の光を照射する上記(3)〜(7)のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、
(9)繊維状フラーレン結晶が、繊維の直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である上記(3)〜(8)のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法、及び
(10)生成した繊維状フラーレン結晶を、さらに13mPa以下の減圧雰囲気下で、700〜950℃の温度にて熱処理する上記(3)〜(9)のいずれかに記載する繊維状フラーレン結晶の製造方法、
を提供するものである。
本発明により、C60フラーレン繊維並みの細さを有するC70フラーレン繊維を作製することができ、また、C60繊維を用いた不織布状シートと同様の不織布状シートが得られる。
本発明の繊維状フラーレン結晶は、フラーレンC70を80モル%以上含む繊維状フラーレン結晶であって、繊維の直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上であることを特徴とする。
フラーレンC70の純度が、80モル%未満であると、フラーレン結晶の沈殿が生じ、繊維状の結晶は得られない。また、繊維状のフラーレン結晶とともに樹状のフラーレン結晶も生成するが、繊維状のフラーレン結晶を純度よく得るとの観点から、フラーレンC70の純度は90モル%以上であることが好ましい。
また、繊維の直径が500nm以下であると、繊維に柔軟性を持たせることができ、また、後述する不織布状にペーパー化した場合にも、柔軟なペーパーを得ることができる。
また、繊維長を繊維の直径で除したアスペクト比は2000以上であり、大きいほど好適である。なお、アスペクト比が大きい場合には、繊維状フラーレン結晶を折ることによってアスペクト比を制御することもできる。
フラーレンC70の純度が、80モル%未満であると、フラーレン結晶の沈殿が生じ、繊維状の結晶は得られない。また、繊維状のフラーレン結晶とともに樹状のフラーレン結晶も生成するが、繊維状のフラーレン結晶を純度よく得るとの観点から、フラーレンC70の純度は90モル%以上であることが好ましい。
また、繊維の直径が500nm以下であると、繊維に柔軟性を持たせることができ、また、後述する不織布状にペーパー化した場合にも、柔軟なペーパーを得ることができる。
また、繊維長を繊維の直径で除したアスペクト比は2000以上であり、大きいほど好適である。なお、アスペクト比が大きい場合には、繊維状フラーレン結晶を折ることによってアスペクト比を制御することもできる。
本発明の繊維状フラーレン結晶は、例えば不織布状にペーパー化して集合体とすることができ、また製造方法によっては、結晶化の際に不織布状の集合体として得ることもできる。結晶化の際に集合体として得られた繊維状フラーレン結晶は、通常繊維状フラーレン結晶を1体積%以上含有する空隙率99%以下の集合体である。空隙率が99%以下であれば、集合体を良好に維持することができ、空隙率の下限については、特に制限はない。
該集合体はその空隙率を制御することによって、柔軟性を変化させることができ、また空隙率に応じて種々の用途に用いることができる。例えば、空隙率を20〜50%程度に制御して、強度を必要とするフィルター等に用いる、空隙率を30〜70%程度に制御して、触媒担体として用いる、空隙率を70%以上に制御して、柔軟性が要求されるフィルター等に用いる、さらに空隙率を80%以上に制御して、紙程度の柔軟性が要求される用途に用いる、といった如くである。
該集合体はその空隙率を制御することによって、柔軟性を変化させることができ、また空隙率に応じて種々の用途に用いることができる。例えば、空隙率を20〜50%程度に制御して、強度を必要とするフィルター等に用いる、空隙率を30〜70%程度に制御して、触媒担体として用いる、空隙率を70%以上に制御して、柔軟性が要求されるフィルター等に用いる、さらに空隙率を80%以上に制御して、紙程度の柔軟性が要求される用途に用いる、といった如くである。
本発明の繊維状フラーレン結晶を含有するフラーレン繊維の製造方法について以下詳細に説明する。
純度の高いフラーレンC70を、ピリジンを50モル%以上含む単一相からなる溶媒に溶解させ溶液を得る(以下「フラーレン溶液」という)。ここで、フラーレンC70の純度は、繊維状フラーレン結晶中の純度と同様に、80モル%以上であることが必要であり、好ましくは90モル%以上である。またピリジンを含む溶媒は、ピリジンを50モル%以上含むことを必須とし、好ましくはピリジンの含有量は70モル%以上、さらに好ましくは85モル%以上である。該溶媒中のピリジンの含有量を50モル%以上とすることによって、繊維の直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である繊維状フラーレン結晶を効率的に製造することができる。また、繊維状のフラーレン結晶の製造過程で、樹状のフラーレン結晶も同時に生成するが、該溶媒中のピリジンの含有量が70モル%以上であると、該樹状フラーレン結晶の生成を抑制することができ、ピリジンの含有量が85モル%以上であると、さらに効果的に樹状フラーレン結晶の生成を抑制することができる。
なお、該溶媒が単一相であるのは、フラーレン溶液と後述するアルコールとの界面が効果的に形成されるようにするためである。
純度の高いフラーレンC70を、ピリジンを50モル%以上含む単一相からなる溶媒に溶解させ溶液を得る(以下「フラーレン溶液」という)。ここで、フラーレンC70の純度は、繊維状フラーレン結晶中の純度と同様に、80モル%以上であることが必要であり、好ましくは90モル%以上である。またピリジンを含む溶媒は、ピリジンを50モル%以上含むことを必須とし、好ましくはピリジンの含有量は70モル%以上、さらに好ましくは85モル%以上である。該溶媒中のピリジンの含有量を50モル%以上とすることによって、繊維の直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である繊維状フラーレン結晶を効率的に製造することができる。また、繊維状のフラーレン結晶の製造過程で、樹状のフラーレン結晶も同時に生成するが、該溶媒中のピリジンの含有量が70モル%以上であると、該樹状フラーレン結晶の生成を抑制することができ、ピリジンの含有量が85モル%以上であると、さらに効果的に樹状フラーレン結晶の生成を抑制することができる。
なお、該溶媒が単一相であるのは、フラーレン溶液と後述するアルコールとの界面が効果的に形成されるようにするためである。
フラーレンC70を、ピリジンを含有する溶媒に溶解させる際の温度としては、特に制限はないが、後の相互拡散により繊維状フラーレン結晶を析出させる温度よりも高い温度であることが好ましい。より高い温度でフラーレンC70を溶解しておき、その後相互拡散を行う温度で保存し、過飽和のフラーレンC70を析出させることによって、容易にフラーレンC70の高濃度溶液を調製することができる。フラーレンC70溶液の濃度としては、相互拡散により繊維状フラーレン結晶を析出させる温度において、フラーレンC70の飽和溶解度の50%以上を、ピリジンを含有する溶媒に溶解させることが好ましい。飽和溶解度の50%以上のフラーレンC70を溶解させることで、効率的に繊維状のフラーレン結晶を製造することができる。また以上の観点から、フラーレンC70の溶解量は、飽和溶解度の75%以上であることが好ましい。
次に、フラーレン溶液とアルコールが混和せず、界面が形成するように、フラーレン溶液にアルコールを静かに注ぎ込んで接触させる。フラーレン溶液とアルコールは、相互拡散によって混合し、フラーレンC70に対して貧溶媒であるアルコール中に、フラーレンC70の繊維状結晶が析出する。
ここで用いるアルコールとしては、特に限定されないが、繊維状結晶を効率的に得るには、イソプロピルアルコールを含有するアルコールを用いることが好ましい。イソプロピルアルコールの含有量としては、特に制限されないが、50モル%以上であることが好ましく、特には75モル%以上であることが好ましい。
相互拡散によりフラーレンC70の繊維状結晶を析出させる際の温度としては、25℃以下であることが好ましく、さらには20℃以下、特には15℃以下であることが好ましい。ここでの温度の制御は、フラーレン溶液及び添加するアルコールの温度を制御することにより行われる。
ここで用いるアルコールとしては、特に限定されないが、繊維状結晶を効率的に得るには、イソプロピルアルコールを含有するアルコールを用いることが好ましい。イソプロピルアルコールの含有量としては、特に制限されないが、50モル%以上であることが好ましく、特には75モル%以上であることが好ましい。
相互拡散によりフラーレンC70の繊維状結晶を析出させる際の温度としては、25℃以下であることが好ましく、さらには20℃以下、特には15℃以下であることが好ましい。ここでの温度の制御は、フラーレン溶液及び添加するアルコールの温度を制御することにより行われる。
次いで、フラーレン溶液にアルコールを添加した後に、繊維状の結晶を成長させるために静置する。この際の温度は、フラーレン溶液の温度および前記アルコールの温度と必ずしも同じ温度である必要はないが、繊維状結晶の生成を阻害せず、品質の高い繊維状結晶を得るとの観点から、同程度の温度で静置することが好ましい。より具体的には、前記フラーレン溶液の温度および前記アルコールの温度に対して、±5℃以内であることが好ましい。また、特に20℃以下であると、拡散速度に対して結晶成長速度が大きくなるため、直径が小さくアスペクト比の高い結晶ができやすい。
また、フラーレン溶液とアルコールの相互拡散時時に、250〜550nmの光を照射することが繊維状結晶の生成を促進するため好ましい。照射する光は単色光であっても、また多色光であってもよく、特に335nm近辺の波長を含む光を照射することが好ましい。
さらに、生成した繊維状フラーレン結晶を溶液中から取り出し、乾燥させた後、熱処理を行うことが、繊維状フラーレン結晶を形成しているフラーレンC70分子間に存在するピリジン等の揮発性溶媒を取り除くことができるため好ましい。熱処理温度は適宜選定できるが、酸化、熱分解等による繊維状フラーレン結晶の分解や変質が実質的に生じず、一方、ピリジン等の揮発性溶媒が好適に取り除かれるという観点からは、以下のように設定することが好ましい。すなわち、酸素雰囲気または酸素を含んでいる雰囲気下では、熱処理温度を300℃以下とすることが好ましく、窒素等の不活性ガス雰囲気又は減圧雰囲気(例えば1.3mPa(10-5Torr))下では、450℃以下とすることが好ましい。
さらに、生成した繊維状フラーレン結晶を溶液中から取り出し、乾燥させた後、熱処理を行うことが、繊維状フラーレン結晶を形成しているフラーレンC70分子間に存在するピリジン等の揮発性溶媒を取り除くことができるため好ましい。熱処理温度は適宜選定できるが、酸化、熱分解等による繊維状フラーレン結晶の分解や変質が実質的に生じず、一方、ピリジン等の揮発性溶媒が好適に取り除かれるという観点からは、以下のように設定することが好ましい。すなわち、酸素雰囲気または酸素を含んでいる雰囲気下では、熱処理温度を300℃以下とすることが好ましく、窒素等の不活性ガス雰囲気又は減圧雰囲気(例えば1.3mPa(10-5Torr))下では、450℃以下とすることが好ましい。
また、上述のようにして得られた繊維状フラーレン結晶を、さらに13mPa(10-4Torr)以下の減圧雰囲気下で、700〜950℃の温度範囲にて、0.5〜10時間程度熱処理することによって、該繊維状フラーレン結晶の体積抵抗値を下げることができる。
さらには、上述のようにして得られた繊維状フラーレン結晶に、さらに250〜550nmの光を照射することが、耐久性の高い繊維状結晶を得るとの観点から好ましい。なお、照射する光は単色光であっても、また多色光であってもよく、特に335nm近辺の波長を含む光を照射することが好ましい。
本発明の繊維状フラーレン結晶は、反応条件等により繊維状に成長した結晶として得られる場合や、フラーレンC70を含む繊維状フラーレン結晶が不織布状の集合体の形態などとして得られる。
さらには、上述のようにして得られた繊維状フラーレン結晶に、さらに250〜550nmの光を照射することが、耐久性の高い繊維状結晶を得るとの観点から好ましい。なお、照射する光は単色光であっても、また多色光であってもよく、特に335nm近辺の波長を含む光を照射することが好ましい。
本発明の繊維状フラーレン結晶は、反応条件等により繊維状に成長した結晶として得られる場合や、フラーレンC70を含む繊維状フラーレン結晶が不織布状の集合体の形態などとして得られる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
フラーレンC70(純度99%、サイエンスラボラトリー社製)約0.02gをピリジン20mlに40℃で溶解してフラーレン溶液を得、その後、10℃で1晩保存した。該フラーレン溶液をろ過して未溶解分を取り除き、ろ液を2ml量り取って9ml容器に入れ、さらに一晩10℃で保存した。これに、別途10℃で保存しておいたイソプロピルアルコール6mlをゆっくりと注ぎ入れ、ピリジン溶液とイソプロピルアルコールが界面を保ったままの状態とし、10℃で60時間保存した。
生成した繊維状結晶をろ過して60℃で乾燥させ、茶色い不織布状になった繊維の集合体を得た。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、図1に示すように、繊維の直径が200nm程度、アスペクト比が約3000以上の繊維状結晶であった。
実施例1
フラーレンC70(純度99%、サイエンスラボラトリー社製)約0.02gをピリジン20mlに40℃で溶解してフラーレン溶液を得、その後、10℃で1晩保存した。該フラーレン溶液をろ過して未溶解分を取り除き、ろ液を2ml量り取って9ml容器に入れ、さらに一晩10℃で保存した。これに、別途10℃で保存しておいたイソプロピルアルコール6mlをゆっくりと注ぎ入れ、ピリジン溶液とイソプロピルアルコールが界面を保ったままの状態とし、10℃で60時間保存した。
生成した繊維状結晶をろ過して60℃で乾燥させ、茶色い不織布状になった繊維の集合体を得た。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、図1に示すように、繊維の直径が200nm程度、アスペクト比が約3000以上の繊維状結晶であった。
実施例2
ピリジン溶液とイソプロピルアルコールが界面を保ったままの状態での保存を、25℃で60時間としたこと以外は、実施例1と同様にして繊維状フラーレン結晶を得た。生成した繊維状結晶をろ過して60℃で乾燥させたところ、実施例1と同様に茶色い不織布状の繊維の集合体であった。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、繊維の直径が400nm程度、アスペクト比が約2000の繊維状結晶であった。
ピリジン溶液とイソプロピルアルコールが界面を保ったままの状態での保存を、25℃で60時間としたこと以外は、実施例1と同様にして繊維状フラーレン結晶を得た。生成した繊維状結晶をろ過して60℃で乾燥させたところ、実施例1と同様に茶色い不織布状の繊維の集合体であった。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、繊維の直径が400nm程度、アスペクト比が約2000の繊維状結晶であった。
比較例1
フラーレンC70(純度99%、サイエンスラボラトリー社製)約0.05gをトルエン20mlに40℃で溶解したこと以外は実施例1と同様にして、フラーレン結晶の生成を試みた。容器の底に沈殿が見られ、繊維状結晶は生成しなかった。
フラーレンC70(純度99%、サイエンスラボラトリー社製)約0.05gをトルエン20mlに40℃で溶解したこと以外は実施例1と同様にして、フラーレン結晶の生成を試みた。容器の底に沈殿が見られ、繊維状結晶は生成しなかった。
比較例2
フラーレンC70(純度99%、サイエンスラボラトリー社製)約0.05gをm−キシレン20mlに40℃で溶解したこと以外は実施例1と同様にして、フラーレン結晶を得た。
生成したフラーレン結晶を実施例1と同様に、ろ過して60℃で乾燥させたところ、黒色の直線状になったウィスカーの集合体が得られた。このウィスカーを電子顕微鏡で調べたところ、繊維の直径が1μm程度、アスペクト比が約1000の結晶であった。
フラーレンC70(純度99%、サイエンスラボラトリー社製)約0.05gをm−キシレン20mlに40℃で溶解したこと以外は実施例1と同様にして、フラーレン結晶を得た。
生成したフラーレン結晶を実施例1と同様に、ろ過して60℃で乾燥させたところ、黒色の直線状になったウィスカーの集合体が得られた。このウィスカーを電子顕微鏡で調べたところ、繊維の直径が1μm程度、アスペクト比が約1000の結晶であった。
実施例3
フラーレンC70(純度99%、サイエンスラボラトリー社製)約0.05gをピリジンとm−キシレンの混合溶液(モル比で1:1)20mlに40℃で溶解したこと以外は実施例1と同様にして、フラーレン結晶を得た。
生成したフラーレン結晶を実施例1と同様に、ろ過して60℃で乾燥させたところ、茶色い繊維と黒色のウィスカーが混合した不織布状になった繊維の集合体が得られた。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、図3に示すように、繊維の直径が200nm程度、アスペクト比が約2000の結晶であった。
フラーレンC70(純度99%、サイエンスラボラトリー社製)約0.05gをピリジンとm−キシレンの混合溶液(モル比で1:1)20mlに40℃で溶解したこと以外は実施例1と同様にして、フラーレン結晶を得た。
生成したフラーレン結晶を実施例1と同様に、ろ過して60℃で乾燥させたところ、茶色い繊維と黒色のウィスカーが混合した不織布状になった繊維の集合体が得られた。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、図3に示すように、繊維の直径が200nm程度、アスペクト比が約2000の結晶であった。
実施例4
実施例1で調製したろ液と同重量のピリジンを混合し、その混合液から2ml量り取って9ml容器に入れ、10℃で一晩保存した。これに、別途10℃で保存しておいたイソプロピルアルコール6mlをゆっくりと注ぎ入れ、ピリジン溶液とイソプロピルアルコールが界面を保ったままの状態とし、10℃で60時間保存した。細い繊維状結晶と樹状のウィスカーが生成した。
該生成物をろ過して60℃で乾燥させ、茶色い繊維と樹状ウィスカーの混合物を得た。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、繊維の直径が200nm程度、アスペクト比が約3000以上の結晶であった。
実施例1で調製したろ液と同重量のピリジンを混合し、その混合液から2ml量り取って9ml容器に入れ、10℃で一晩保存した。これに、別途10℃で保存しておいたイソプロピルアルコール6mlをゆっくりと注ぎ入れ、ピリジン溶液とイソプロピルアルコールが界面を保ったままの状態とし、10℃で60時間保存した。細い繊維状結晶と樹状のウィスカーが生成した。
該生成物をろ過して60℃で乾燥させ、茶色い繊維と樹状ウィスカーの混合物を得た。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、繊維の直径が200nm程度、アスペクト比が約3000以上の結晶であった。
実施例5
実施例1で調製したろ液2mlを量り取って9ml容器に入れ、さらに10℃で一晩保存した。これに、別途10℃で保存しておいたイソプロピルアルコールとイソブタノールを1:1(モル比)の割合で混合しておいたアルコール混合溶液6mlをゆっくりと注ぎ入れ、ピリジン溶液とアルコール混合溶液が界面を保った状態とし、10℃で60時間保存した。繊維状結晶と樹状のウィスカーが生成した。
該生成物をろ過して60℃で乾燥させ、茶色い繊維と樹状ウィスカーの混合物を得た。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、繊維の直径が200nm程度、アスペクト比が約2000の結晶であった。
実施例1で調製したろ液2mlを量り取って9ml容器に入れ、さらに10℃で一晩保存した。これに、別途10℃で保存しておいたイソプロピルアルコールとイソブタノールを1:1(モル比)の割合で混合しておいたアルコール混合溶液6mlをゆっくりと注ぎ入れ、ピリジン溶液とアルコール混合溶液が界面を保った状態とし、10℃で60時間保存した。繊維状結晶と樹状のウィスカーが生成した。
該生成物をろ過して60℃で乾燥させ、茶色い繊維と樹状ウィスカーの混合物を得た。この繊維を電子顕微鏡で調べたところ、繊維の直径が200nm程度、アスペクト比が約2000の結晶であった。
実施例6
実施例1で得られた繊維状フラーレン結晶の集合体を、13mPa(10-4Torr)の減圧雰囲気下、900℃で1時間熱処理した。熱処理前後における体積抵抗値を以下の方法で測定した。
光学顕微鏡のスライドガラス上に、直径0.1mmの金線2本を離して置き、その上に繊維状フラーレン結晶を置いた。さらに、この繊維状フラーレン結晶の上に、先においた金線の内側に、より狭い間隔で別の金線2本を置いた。これらの上に別のスライドガラスを置き、繊維状フラーレン結晶及び金線を固定した。
この状態で外側の金線2本を電流端子とし、内側の金線2本を電圧測定端子として、直流四端子法により抵抗値を求めた。
繊維状フラーレン結晶の形状を単純な円筒形と仮定して、繊維状フラーレン結晶の繊維径と前記内側の金線の間隔から、体積抵抗値を概算した。その結果、熱処理前においては、約106Ω・cmであり、熱処理後においては約10-5Ω・cmであった。
実施例1で得られた繊維状フラーレン結晶の集合体を、13mPa(10-4Torr)の減圧雰囲気下、900℃で1時間熱処理した。熱処理前後における体積抵抗値を以下の方法で測定した。
光学顕微鏡のスライドガラス上に、直径0.1mmの金線2本を離して置き、その上に繊維状フラーレン結晶を置いた。さらに、この繊維状フラーレン結晶の上に、先においた金線の内側に、より狭い間隔で別の金線2本を置いた。これらの上に別のスライドガラスを置き、繊維状フラーレン結晶及び金線を固定した。
この状態で外側の金線2本を電流端子とし、内側の金線2本を電圧測定端子として、直流四端子法により抵抗値を求めた。
繊維状フラーレン結晶の形状を単純な円筒形と仮定して、繊維状フラーレン結晶の繊維径と前記内側の金線の間隔から、体積抵抗値を概算した。その結果、熱処理前においては、約106Ω・cmであり、熱処理後においては約10-5Ω・cmであった。
本発明により、C60フラーレン繊維並みの細さを有するC70フラーレン繊維を作製することができた。C60フラーレン繊維の電気抵抗が繊維の太さに依存するのに対し、C70フラーレン繊維の電気抵抗は繊維の太さに依存せず、ほぼ一定の電気抵抗を有するとされており、こうした特性を生かした用途に適用することができる。具体的には、燃料電池等の触媒担持体、配線材料、マイクロマシンの軸材料などの用途に適用できる。
Claims (10)
- フラーレンC70を80モル%以上含み、直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である繊維状フラーレン結晶。
- 請求項1記載の繊維状フラーレン結晶を1体積%以上含む空隙率99%以下の集合体。
- ピリジンを50モル%以上含む単一相からなる溶媒にフラーレンC70を飽和溶解度の50%以上溶解した溶液とアルコールとを、界面が形成されるように接触させ、相互拡散で前記溶液と前記アルコールを混合する工程を含む繊維状フラーレン結晶の製造方法。
- 前記アルコールがイソプロピルアルコールを含有し、その含有率が50モル%以上である請求項3に記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法。
- 前記相互拡散の際に250〜550nmの波長の光を照射する請求項3又は4に記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法。
- 前記相互拡散を25℃以下で行う請求項3〜5のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法。
- 生成した繊維状フラーレン結晶を300℃以下の温度で熱処理する請求項3〜6のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法。
- 生成した繊維状フラーレン結晶に250〜550nmの波長の光を照射する請求項3〜7のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法。
- 繊維状フラーレン結晶が、繊維の直径が500nm以下で、かつ、アスペクト比が2000以上である請求項3〜8のいずれかに記載の繊維状フラーレン結晶の製造方法。
- 生成した繊維状フラーレン結晶を、さらに13mPa以下の減圧雰囲気下で、700〜950℃の温度にて熱処理する請求項3〜9のいずれかに記載する繊維状フラーレン結晶の製造方法。
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