JP2005343618A - 空圧式チャック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 長尺なフィルムが管状芯に巻き取られたロールを該管状芯の内側から把持する方式の空圧式チャックにおいて、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダを備え、第2の空圧シリンダを第1の空圧シリンダと同軸に設け、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダの先端部近傍に、フィルム落下防止用支持板を係止するための剛球15、並びに第1の空圧シリンダの空圧作用室9と第2の空圧シリンダの空圧作用室10を連絡する通路の途中に絞り部11を設けることにより、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダが時間差をおいて作動して、剛球がフィルム落下防止用支持板と契合する。
【選択図】 図3
Description
しかしながら、従来の空圧式チャックは、ロールを管状芯の内側から把持して、ロールの姿勢を垂直にした時に、フィルムの材質や巻き取り条件によっては、フィルムが巻き取られたロールの外周層部分が自重でズレ落ちる、という問題があった。
そのため、ロールの外周層部分のズレ落ちを心配して、ロールを任意の姿勢にすることができないなど、従来の空圧式チャックには、ロールのハンドリングの点で制約があり、その結果、作業の効率、信頼性が低下し、また、ロボット等を用いて、ロールのハンドリングを自動化することが難しい場合があった。
すなわち、本発明の空圧式チャックは、長尺なフィルムが管状芯に巻き取られたロールを該管状芯の内側から把持する方式の空圧式チャックにおいて、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダを備え、第2の空圧シリンダを第1の空圧シリンダと同軸に設け、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダの先端部近傍に、フィルム落下防止用支持板を係止するための剛球、並びに第1の空圧シリンダの空圧作用室と第2の空圧シリンダの空圧作用室を連絡する通路の途中に絞り部を設けることにより、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダが時間差をおいて作動して、剛球がフィルム落下防止用支持板と契合することを特徴とするものである。
さらに、本発明の空圧式チャックを、ロボット等の自動機械のアームに装着すれば、ロールの外周層部分のズレ落ちを心配することなく、ロールのハンドリングの自動化を実現することができ、作業の効率、信頼性を大幅に向上させることができる。
まず、図1において、1は管状芯、2は長尺なフィルムが管状芯1に巻き取られたロール、3はこのロール2を、管状芯1の内側から把持する機能を有するチャック部、4は空圧式弾性体、5はチャック部の先端に設けられた契合軸、6はフィルム落下防止用支持板である。これらのうち、本発明を構成する要素は、チャック部3、空圧式弾性体4、及び契合軸5である。
フィルム落下防止用支持板6には、好ましくは、その中央部に契合軸5を嵌めるための孔を設ける。この孔の孔径は、契合軸5を嵌めることができるように、契合軸5の外径よりも大きくし、また、契合軸5から剛球を突出させた場合に、剛球がフィルム落下防止用支持板6と係止できる大きさとする。また、フィルム落下防止用支持板6の厚さは、特に限定はないが、剛球を突出させていない状態の契合軸5をフィルム落下防止用支持板6に嵌めた場合に、剛球を収納した部分がフィルム落下防止用支持板6の外に出る厚さにする必要がある。
図3において、第1の空圧シリンダは、ピストン7、ピストンロッド12、及びランド部13を有し、第2の空圧シリンダは、第1の空圧シリンダを覆うように、これと同軸に取り付けられたピストン8及び契合軸5を有する構造部分である。第2の空圧シリンダは、第1の空圧シリンダと同軸に設けられる。この図3に示した例では、第1の空圧シリンダのピストン7は、契合軸5に内蔵されており、ピストンロッド12はピストン7と一体に加工され、ランド部13は契合軸5の内空部を摺動できるように、契合軸5に嵌合されている。また、第2の空圧シリンダのピストン8は、契合軸5と一体に加工されている。
なお、図3中、9は第1の空圧シリンダの空圧作用室、10は第2の空圧シリンダの空圧作用室、11は空圧作用室9と空圧作用室10を連絡する通路の途中に設けられる絞り部、16、17はバネ、19は先端ランド部である。
まず、最初(加圧エアの供給前)は、空圧回路20は大気に開放されているので、ピストン7及び8は、バネ16及びバネ17の力により、図3に示すように、右側のストローク端に押付けられている状態にある。そして、その状態において、凹部14の位置は、契合軸5の円周上に開けられた複数の穴18の位置に対応するように構成されている。そのため、凹部14と穴18から形成される空間に収納された剛球15は、凹部14に落ち込み、契合軸5の外周表面からは出ていない。
この状態を詳しく示したのが図5である。図5は、剛球15が穴18から突出していない状態の部分拡大断面図であり、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
そして、第1のピストン7が左に駆動されたことにより、ピストン7と一体構造のランド部13及び凹部14、並びに、ランド部13の一部である先端ランド部19は左に移動して、図4に示すように、先端ランド部19の位置が、契合軸5の円周上に開いた複数の穴18の位置と一致するようになる。その結果、凹部14と穴18から形成される空間に収納されていた剛球15は、先端ランド部19によって凹部14から外に押出され、契合軸5の表面から突出する。
しかしながら、契合軸5の円周上に開いている穴18の部分の内径は、剛球15の外径より僅かに小さくなるように構成されているため、先端ランド部19により、契合軸5の外に押出された剛球15は穴18から外れることはなく、突出した状態で保持される。
この状態を詳しく示したのが図6である。図6は、剛球15が穴18から突出した状態の部分拡大断面図であり、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
本発明の空圧式チャックは、このように構成されることによって、まず剛球15が契合軸5の外周面から突出し、しかる後に、契合軸5自身が空圧式チャック内部に引込まれるという契合動作を実現することができる。
この状態でロールの姿勢を垂直にした場合に、万一、ロールの外周層部分がズレ落ちても、図8に示すように、落下したフィルムは、フィルム落下防止用支持板6で支えることができるので、ズレ易いロールでも安心してハンドリングすることができる。
また、垂直に置かれたロールを持上げる場合は、予めロールをフィルム落下防止用支持板の中央に載せることにより、水平に置かれたロールの場合と同様の操作により、フィルム落下防止用支持板と共に、ロールを持ち上げることができるので、フィルムのズレ落ちを気にすることなく、ロールをハンドリングすることができる。
ロールのチャックを開放する場合は、契合軸に作用している空圧を大気開放すればよく、これにより、空圧式チャックとフィルム落下防止用支持板の契合も開放され、ロールの管状芯から容易に空圧式チャックを抜去することができる。
このように、本発明の空圧式チャックは、空圧式チャックに作用する空圧を外部から制御することによって、空圧式チャックとフィルム落下防止用支持板との契合を簡単に制御できるので、ロボット等の自動機械のアームに、本発明の空圧式チャックを装着すれば、フィルムのズレ落ちの心配から開放されて、ロールのハンドリングの自動化を実現することができる。なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で種々の変形が可能である。
2…ロール 12…ピストンロッド
3…チャック部 13…ランド部
4…空圧式弾性体 14…凹部
5…契合軸 15…剛球
6…フィルム落下防止用支持板 16、17…バネ
7…第1の空圧シリンダのピストン 18…穴
8…第2の空圧シリンダのピストン 19…先端ランド部
9…第1の空圧作用室 20…空圧回路
10…第2の空圧作用室
Claims (3)
- 長尺なフィルムが管状芯に巻き取られたロールを該管状芯の内側から把持する方式の空圧式チャックにおいて、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダを備え、第2の空圧シリンダを第1の空圧シリンダと同軸に設け、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダの先端部近傍に、フィルム落下防止用支持板を係止するための剛球、並びに第1の空圧シリンダの空圧作用室と第2の空圧シリンダの空圧作用室を連絡する通路の途中に絞り部を設けることにより、第1の空圧シリンダと第2の空圧シリンダが時間差をおいて作動して、剛球がフィルム落下防止用支持板と契合することを特徴とする空圧式チャック。
- 第1の空圧シリンダは、ピストン、ピストンロッド、及びランド部を有し、第2の空圧シリンダは、第1の空圧シリンダを覆うようにして、これと同軸に取り付けられたピストン及び契合軸を有する請求項1に記載の空圧式チャック。
- 第1の空圧シリンダは、ランド部の先端部近傍に、剛球の一部を収容する凹部が形成され、第2の空圧シリンダは、該凹部と対応する契合軸の位置に、剛球の一部が出入りする穴が形成され、該凹部と該穴から形成される空間の内部に剛球が収納されており、第1の空圧シリンダが作動することにより、剛球が該穴から突出し、第2の空圧シリンダが遅延して第1の空圧シリンダと同方向に作動して、剛球がフィルム落下防止用支持板と契合する請求項2に記載の空圧式チャック。
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CN106185594A (zh) * | 2016-09-07 | 2016-12-07 | 深圳市光祥科技有限公司 | 一种吊装锁紧固机构 |
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