JP2005342524A - 物質を塗布するためのパッケージ及びアプリケータ装置 - Google Patents

物質を塗布するためのパッケージ及びアプリケータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 物質を塗布するためのパッケージ及びアプリケータ装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、物質を塗布するためのパッケージ及びアプリケータ装置(1)に関し、本装置は、物質を塗布するためのアプリケータ、塗布される物質を収容するリザーバ(6、9)、リザーバに対して回転することができ、開口部を含む回転式フェルール(3)、及び、アプリケータを担持し、フェルールがリザーバに対して回転する時にリザーバに対して軸線方向に変位するようにフェルール及びリザーバと協働する支持体を含み、支持体は、アプリケータが少なくとも部分的に開口部から外に延びる延長位置と退縮位置の間で移動可能であり、支持体とフェルール(3)の間に空間が形成され、それによって、アプリケータがその延長位置にある間に、物質がリザーバからアプリケータへこの空間を通じて流れることを可能にするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物質を塗布するためのパッケージ及びアプリケータ装置に関するものであり、本装置は、アプリケータと塗布される物質を収容するリザーバとを含み、アプリケータは、リザーバに対して延長位置と退縮位置の間で移動可能である。この種の多くの装置が公知である。
本出願人の名前による欧州特許EP0630597B1は、アプリケータが、リザーバに対して回転可能なフェルールによりリザーバに対して変位することができる支持体によって担持された装置について説明しており、このフェルールは、フェルールが回転する間に支持体がリザーバに対して軸線方向に変位するように支持体と協働するものである。この既知の装置では、支持体は中空になっており、それによってリザーバ内に収容されている物質がアプリケータに届くことを可能にしている。リザーバに対して動かない閉鎖部材は、アプリケータがその退縮位置にある間、支持体を閉じることを可能している。このような装置は、比較的複雑な構造を呈するものである。
フランス特許1555567は、アプリケータがスライダによってリザーバに対して変位することが可能な装置を開示している。米国特許2866993は、かなり類似した装置を説明しており、アプリケータの支持体及びリザーバによってそれぞれ担持された2つの磁石の間の引力により、アプリケータがリザーバに対して変位するものである。
フランス特許1070029は、アプリケータが、ネジの係合によってリザーバと協働する支持体に担持された装置を説明している。リザーバには、アプリケータが通過する開口部がある。この開口部から離れたその端部で、支持体は、支持体がリザーバに対して回転することを可能にするフェルールに接続されている。米国特許4768529は、フランス特許1070029の装置とかなり類似した装置を説明している。本装置では、アプリケータが通過するリザーバのオリフィスを閉める閉鎖キャップを外した後に、余分の物質が流れ出す危険性が存在する。
米国特許4640637は、カートリッジを受け取り、かつカートリッジを変位するために回転することができるフェルールを含む構造内でアプリケータと共に変位することができるカートリッジによりリザーバが形成された装置について説明している。
米国特許4854758は、アプリケータの支持体が中空になっており、ネジの係合によって回転式フェルールと協働する装置について説明している。このアプリケータは、発泡体で作られたものである。
欧州特許EP0630597B1 フランス特許1555567 米国特許2866993 フランス特許1070029 米国特許4768529 米国特許4640637 米国特許4854758
比較的簡単な構造でありながら、正確で快適な塗布の実行を可能にし、例えば、ペイントブラシの形態のアプリケータを使用することができる装置を利用する必要性が存在する。
その態様の1つにおいて、本発明は、物質を塗布するためのパッケージ及びアプリケータ装置を提供し、本装置は、
−物質を塗布するためのアプリケータ、
−塗布される物質を収容するリザーバ、
−リザーバに対して回転することができ、開口部を含む回転式フェルール、及び
−アプリケータを担持し、フェルールがリザーバに対して回転する時にリザーバに対して軸線方向に変位するようにフェルール及びリザーバと協働する支持体、
を含み、支持体は、アプリケータが少なくとも部分的に開口部から外に延びる延長位置と退縮位置の間で移動可能であり、支持体とフェルールの間に空間が形成され、それによって、アプリケータがその延長位置にある間に、物質がリザーバからアプリケータへこの空間を通じて流れることを可能にするものである。
本発明の装置は、比較的簡単な構造を呈し、従って、大量生産に匹敵するコストで製造することができる。
更に、アプリケータは、それが退縮位置にある間、必要に応じて、物質から密封的に分離することなく保管され、これによってその乾燥を防ぐことができる。アプリケータは、その延長位置を取るとすぐに使用することができるように、その退縮位置で物質に浸漬されることさえも可能である。
最後に、アプリケータの支持体は、中空である必要はなく、これによって、例えば、剛毛の房の形態のアプリケータを支持体上に固定しやすくなる。
装置には、リザーバを閉めるための閉鎖キャップを含むことができる。閉鎖キャップは、リザーバ上に捩じ込むように構成することができる。すなわち、装置は、有利な態様においては、閉鎖キャップがフェルールに対して所定の距離に亘って動かない限りフェルールが回転するのを防ぐ回転防止手段を含んでいる。これは、アプリケータが早期に延びるのを防止し、このアプリケータを損傷する危険性を低減するものである。
回転防止手段は、フェルール上の第1のレリーフ部分とリザーバ上の第2のレリーフ部分とを含むことができ、第2のレリーフ部分は、タブによって担持された突起を含み、第1のレリーフ部分は、タブを半径方向外側に弾力的に変形させることにより突起を通過することができ、閉鎖キャップは、それがリザーバを閉めている間は、第1のレリーフ部分が突起を通過することがないようにタブの変形に十分に対向するように構成されている。装置は、第1にタブに沿って円周方向に延びる部分と第2に軸線方向に延びる部分とを含むスロットを有することができる。軸線方向に延びる部分は、リザーバの自由端で外に開いている。
タブはまた、半径方向外側に突出した第2の突起を含むことができ、この第2の突起は、閉鎖キャップが協働する螺旋ネジ山に隣接する可能性がある。
リザーバは、フェルールがアプリケータをその延長位置内に運ぶ間、第1のレリーフ部分が弾力的に変形することによって通過することができるように構成された第3のレリーフ部分を含むことができる。これによって、クリック音を発することができ、又はユーザが感じることができる困難なポイントを生成することができる。
リザーバは、本体及びこの本体上に固定されたヘッドを含むことができ、ヘッドは、例えばスナップ式固定によって本体上に固定されるものである。ヘッド及びリザーバ本体は、共に縦溝のようなレリーフ部分を含むことができ、これらが相互に協働してヘッドがリザーバ本体に対して回転するのを防いでいる。
リザーバは、ユーザがその内部容積を変えることができるような方法で構成することができる。この目的のために、本体は、特に可撓性材料で作ることができる。本体は、押出ブロー成形によって作ることができ、多層構造を有することができる。
本体は、ユーザが変形しやすいように、少なくとも1つの平坦な断面の部分を呈することができる。
ヘッドは、本体の材料よりも硬い材料で作ることができる。
支持体は、ロッドを含むことができる。
本発明の実施形態では、ロッド及びリザーバは、ロッドがリザーバの軸線の周りで知覚できるくらいに回転することなくリザーバに対して変位することができるように構成することができる。
リザーバは、ロッドを案内するための少なくとも1つの軸線方向に延びるガイドフィンガを含むことができる。特に、リザーバは、ロッドを案内するための複数の軸線方向に延びるガイドフィンガを含むことができる。フィンガは、ロッドのスプライン間に係合することができる。
ロッドは、リザーバの横壁の中央開口部に係合することができ、この横壁は、更に、リザーバとアプリケータの間を物質が流れやすくするために、適切な場合に少なくとも1つの周囲開口部を含むことができる。
特に、横壁は、ロッドが係合した中央開口部の周りに複数の周囲開口部を含むことができる。周囲開口部は、上述のガイドフィンガがリザーバの残りの部分に接続される材料のブリッジの間に形成することができる。
ロッドは、少なくとも1つの縦方向スプラインを含むことができ、上述の横壁の中央開口部は、このスプラインが係合する少なくとも1つの切り欠きを含むことができる。特に、ロッドは、複数の縦方向スプラインを含むことができ、中央の開口部は、複数の対応する切り欠きを含むことができる。
少なくとも1つのスプラインは、支持体の縦軸線に垂直に測定する時にリザーバの内側の方向に位置するロッドの端部に向けてテーパが付けられた寸法を呈することができる。少なくとも1つのスプラインはまた、アプリケータの側に位置するロッドの端部の方向にテーパが付けられた高さを呈することができる。
支持体及びフェルールは、この支持体及びフェルールが互いに対して回転する間に支持体を軸線方向に変位させるように協働する第1及び第2の駆動レリーフ部分を含むことができる。
一実施形態では、例示的に、フェルールは、少なくとも1つの螺旋溝を含むことができ、支持体は、この螺旋溝に係合した少なくとも1つの突出レリーフ部分を含むことができる。特に、フェルールは、複数の螺旋溝を含むことができ、支持体は、この螺旋溝に係合した複数の突出レリーフ部分を含むことができる。各突出レリーフ部分は、螺旋ネジ山部分を含むことができる。
支持体とフェルールの間に、知覚できるくらいの間隙を軸線方向に設けることができる。この間隙は、例えば、0.3ミリメートル(mm)に等しいか又はそれ以上とすることができる。このような間隙の存在により、支持体とフェルールの間の物質の流れを容易にすることができる。
突出レリーフ部分は、支持体のリングによって担持することができる。リングは、ロッドと協働して、物質が流れることを可能にする少なくとも1つのチャンネルを形成することができる。特に、装置は、ロッドとリングの間に複数のチャンネルを含むことができる。有利な態様においては、ロッド及びリングは、プラスチック材料を成形することにより単一部品として一体的に作られる。リングは、上述のスプラインによってロッドに接続することができ、チャンネルは、スプラインの間に形成することができる。
本発明の別の実施形態では、支持体は、リザーバに対して静止している螺旋傾斜面、及びフェルールと共に回転する滑斜面の両方に係合する少なくとも1つのレリーフ部分を含む。
閉鎖キャップは、リザーバが閉鎖キャップによって閉じられている間、アプリケータが通って延びる開口部を閉じるように構成された端部壁を含むことができる。端部壁は、フェルールの外側又は内側、特にこのフェルールの煙突部を担持する密封リップを含むことができる。
アプリケータは、剛毛の房を含むことができる。剛毛の房は、止め金によって支持体のハウジングに固定することができる。
アプリケータの長さは、例えば、1センチメートル(cm)に等しいか又はそれ以上とすることができる。
リザーバは、爪に塗るための物質、例えばマニキュア又は爪のためのケア製品を収容することができ、この物質は、適切な場合には揮発性有機溶剤を含有するのに適するものである。
独立して又は上述のものと組み合わせて、本発明はまた、パッケージ及びアプリケータ装置を提供するものであり、本装置は、
−延長位置と退縮位置の間で移動可能な、物質を塗布するためのアプリケータ、
−延長及び退縮位置の間でアプリケータの変位を制御することを可能にする回転式フェルール、及び
−フェルールと協働してアプリケータが延長位置にある時に少なくとも部分的に延びるフェルールの開口部を閉じるこができる閉鎖キャップ、
を含み、本装置は、閉鎖キャップがフェルールに対して所定のストロークに亘って移動しない間はフェルールが回転するのを防止する回転防止手段を含むことを特徴とするものである。特に、閉鎖キャップは、上述のような環状密封リップを含むことができる。
そのような配置により、閉鎖キャップの端部壁が上述の開口部から十分遠くに離れていない間にアプリケータが早期に延びるのを防ぐことができ、従って、アプリケータを損傷する危険性を低減することができる。フェルールは、完全な一回転よりも小さく、例えば約350°に亘って向きを変えることができ、アプリケータの軸線方向変位は、例えば10mmに等しいか又はそれ以上とすることができる。
その態様の別のものにおいて、かつ独立して又は上述のものと組み合わせて、本発明はまた、物質を塗布するためのパッケージ及びアプリケータ装置を提供するものであり、本装置は、
−延長位置と退縮位置の間で移動可能な、物質を塗布するためのアプリケータ、及び
−退縮及び延長位置の間でアプリケータの変位を制御する回転式フェルール、
を含み、このフェルールは、フェルールが下方を指している間に物質が流れ出すのを防止するために、退縮位置のアプリケータがフェルールを十分にブロックするのに十分に狭い煙突部を含むものである。
すなわち、ユーザは、ヘッドを下にしても、かなりの量の物質が漏れ出す恐れが全くなく装置を開けることが可能である。
本発明は、その非制限的実施形態に関する以下の詳細説明を読み、添付図面を考察することにより更に理解されるであろう。
図1から8に示され、本発明の実施形態を構成しているパッケージ及びアプリケータ装置1は、軸線Xの周りのリザーバ2を含み、この軸線はまた、本実施形態では、装置の縦軸線に相当する。
物質Pは、例えばマニキュアである。
装置1はまた、閉鎖キャップ4を含み、この閉鎖キャップは、本実施形態においてはリザーバ2上に、より具体的には、このリザーバのヘッド6上にねじ込まれるように構成されている。
装置1は、図2で示した延長位置と図1に相当する退縮位置の間を軸線Xに沿って移動可能なアプリケータを含む。
本実施形態では、リザーバの本体9は、長さの主要部分に亘って矩形の断面を呈し、ユーザが押してリザーバ2内部の容積を低減し、物質をアプリケータ8に流すようにすることができる実質的に平坦な対向する2つの面10を形成する。
リザーバの本体9及びヘッド6は、有利な態様においては、図3で分るように別々に作られた後に一緒に組み立てられた部品から成るものであり、ヘッド6は、本体9の材料よりも硬いプラスチック材料、例えば、ポリプロプレンで作られるのが好ましい。本体は、1つの材料から作ることができるが、本体は、好ましくは、多層構造、例えば、ポリエチレン及びエチレンビニルアルコールコポリマー及びポリエチレン(PE/EVOH/PE)、ポリエチレン及びエチレンビニルアルコールコポリマー及びポリアミド(PE/EVOH/PA)、又はポリエチレン及びエチレンビニルアルコールコポリマー及びポリエチレンテレフタレート(PE/EVOH/PET)を得るために押出ブロー成形によって作られる。
本体9は、ヘッド6を上にスナップ式に固定することができる環状フランジ13が基部に設けられたネック11を付けて形成することができる。図示の実施形態では、ネック11はまた縦溝12を含み、これは、図4及び5の断面図上でより詳細に分るように、ヘッド6に形成された相補的な縦溝16と協働し、このヘッドが本体9に対して回らないようにするものである。
縦溝16は、ネック11の外側を覆うようになったヘッド6のアセンブリスカート18により担持されている。アセンブリスカートの外側には、閉鎖キャップ4が深くねじ込まれた状態でそれが軸線方向に担持することができるカラー19が設けられている。
ヘッド6はまた、アセンブリスカート18を上方に広げたネック20を含み、このネックには、閉鎖キャップ4がねじ込まれるネジ山21が付いている。ネック20はまた、フェルール3をリザーバ2上の軸線方向に保持する働きを行っており、一方、このリザーバに対してそれが軸線Xの周りに回転することを可能にするものである。本実施形態では、ネック20の内部は、軸線Xの周りに好ましくは均等に角を形成して配置されたレリーフ部分22を含み、フェルール3は、これに対して実質的に円錐台形の底面24を示す環状フランジ23によってスナップ式に固定することができ、挿入が簡単になり、レリーフ部分22を通過しやすくするものである。
図示の実施形態では、フランジ23の下に、フェルール3は、ネック20の内面を半径方向に担持するようになった密封リップ25を更に含み、この密封リップ25は、本実施形態では下向き半径方向に広がっている。
図6で分るように、ヘッド6のネック20は、以下の説明の目的のために、半径方向に弾力的に変形するタブ31を含む。タブ31は、一般的に、L字形のスロット32によってネック20上に形成され、円周方向に延びる底部部分33とヘッド6の自由端まで軸線方向に延びる上部部分34とを有する。
フェルール3の下のヘッド6の内部には、図7で分るように、中央開口部41及び周囲開口部42が形成されている横壁40がある。この横壁40は、フェルール3の底部エンドセグメント45を担持する小さなOリング44を上に載せている。
環状密封リップ46は、リザーバ本体9のネック11の半径方向内面を担持しており、その上部でかつ周囲開口部42の半径方向外側で横壁40に固定されている。
ガイドフィンガ48は、以下に説明する目的に対して、図4で分るように、その先端を横壁40の中央開口部41と周囲開口部42の間に固定されている。
アプリケータ8は、軸線Xの中実ロッド51とロッド51の周りに延びるリング52とを含む支持体50によって担持されている。
本実施形態では、アプリケータ8は、ハウジング53に止め金で留められてロッド51の先端にアプリケータブラシを形成するように形成された剛毛の房によって構成されている。
リング52は、リング52の下に位置するロッド51の部分の長さ全体に亘って延びるスプライン55によってロッドに接続されている。スプライン55は、リング52の上に延び、傾いた縁部56を呈するために、軸線Xに垂直に測定すると上方にテーパが付けられている。チャンネル130は、2つの隣接スプライン55の間のリング52とロッド51の間に形成される。物質Pは、アプリケータ8に到達するためにこのチャンネル130に沿って流れることができる。
本実施形態では、4つのスプラインがあり、軸線Xの周りに均等に角を形成して配置されている。その底端付近で、軸線Xに対して垂直に測定すると、スプライン55は僅かにテーパ付になっており、図4で分るように、それによって傾斜した縁部59を形成し、ロッド51を中央開口部41に挿入しやすくしている。
スプライン55の存在の結果、ロッド51は、軸線Xの周りのリザーバに対して回転できずに軸線Xに沿って中央開口部41内で摺ることができ、図7及び8を比較して分るように、中央開口部41は、そこで摺るロッド51の部分の断面に実質的に相当する断面を呈している。
ガイドフィンガ48は、2つの隣接するスプライン55の間に係合し、ロッド51の中心部60の円形に実質的に合うようになった半径方向内面を呈している。
本実施形態では、駆動手段は、フェルール3をリザーバ2に対して回転させることにより、支持体50をリザーバ2に対して軸線方向に変位させ、それによってアプリケータ8を延長位置又は退縮位置へ選択的に運ぶことができるように設けられている。
駆動手段は、本発明の範囲を逸脱することなく多くの方法で作ることができる。
図1から8の実施形態では、駆動手段は、第1にフェルール3の内面に少なくとも1つの螺旋溝62、第2に支持体50上に少なくとも1つの対応するレリーフ部分64を含み、この部分は、螺旋溝62と協働し、フェルール3がリザーバ2に対して回転する時にレリーフ部分64が螺旋溝62に沿って変位し、支持体50が軸線Xに沿って動くようになっている。
本実施形態では、支持体50は、リング52から半径方向外側に突出してフェルール3の半径方向内面に形成された4つの対応する螺旋溝62に係合する4つの螺旋ネジ山部分64を含む。
各ネジ山部分64は、対応する螺旋溝62に、例えば0.3mmよりも小さくない知覚できるくらいの軸線方向間隙で係合するのが好ましい。
フェルール3の上部部分は、煙突部70を含み、これは、螺旋溝62を有するフェルールの部分よりも狭く、アプリケータ8が図5に示す退縮位置から図4に示す延長位置まで移る時に貫通して延びることができる開口部71を形成するものである。アプリケータ8の軸線Xに沿った変位の幅は、例えば、10mmから20mmの範囲である。
本実施形態では、フェルール3はまた、煙突部70の高さの一部分の上に延びてこの煙突部から後退して終端する外側スカート71を含む。
閉鎖キャップ4は、環状密封リップ75を含み、これは、その端部壁76から突出し、図5に示すように、開口部71を閉じるために煙突部70の外周上を漏れのないように担持するようになっている。
ネック20内部に係合したその部分80上に、フェルール3は、図6に見られる当接部81を含み、ネック20は、対応する当接部84を含む。フェルール3の当接部81は、フェルールが約350度回転すると、アプリケータが退縮位置にある時には当接部84の第1の側面85に対して、また、アプリケータが延長位置にある時には反対側の第2の側面86を担持するようになっている。ネック20は、このフェルールが面86を担持するようになる前にフェルール3の当接部81が弾力的に変形することによって通過することができるように配置された突起88を含み、ユーザにアプリケータが延長位置に到達したことを知らせるクリック音の警告を生成するようになっている。
タブ31は、当接部81が当接部84の面85に到達しようとする時に通過する半径方向内側突起121を含み、これもまたクリック音を伴って、ユーザにアプリケータが退縮位置にあることを知らせるようにすることができる。
当接部81が突起121を通過する時、タブ31は、半径方向外側に変形する。本実施形態では、タブは、閉鎖キャップ4がねじ込まれる螺旋ネジ山21に隣接した半径方向外側突起120を有する。
半径方向内側突起121は、リング3が回転する時、当接部81の進路上に位置しており、閉鎖キャップがヘッド6上の定位置にある時に、タブ31の半径方向外側への変形は、当接部81が突起121を通過できない程度まで妨げられる。
従って、ユーザが閉鎖キャップ4を緩め始める時及び密封リップ75と煙突部70の間にある程度の摩擦がある時は、閉鎖キャップ4を回転させることによってリング3が回転することはなく、アプリケータ8が早期に延びることが防止される。早期に延びれば、アプリケータに損傷を与えることもある。
装置1は次のように機能する。
図5に示すように、アプリケータが退縮位置にあり、閉鎖キャップ4が定位置にあると仮定する。
図5において、アプリケータ8が実質的に煙突部70をブロックし、それによって開口部71がたとえ下向きであっても、閉鎖キャップ4が取り除かれてすぐにかなりの量の液体が流出する危険性を低減していることを観察すべきである。煙突部70の内径及びアプリケータ8の延長位置で開口部71に向くロッド5の部分の外径は、物質に望ましい流れを得るために物質の流動学に応じて判断される。
閉鎖キャップが緩められ始める時、以下に説明するように、フェルール3は回転を防止される。
閉鎖キャップ4が取り除かれた状態で、ユーザは、リザーバ2に対してフェルールを回すことによってアプリケータ8を延長位置まで持っていくことができる。ユーザは、フェルールが回転の終わりに到達した時、突起88を通過する当接部81による音を感知することができる。
アプリケータ8が延ばされた時、それは既に物質に浸されており、それによってすぐに塗布することができる。
使用中に物質Pをアプリケータ8に送るために、ユーザは、親指と人差し指でリザーバの軟らかい本体9の平坦な面10を押すことによって圧迫することができ、それによって追加の物質Pがアプリケータ8にもたらされ、物質は、周囲開口部42及びスプライン55と横壁40の間にある間隙を通じて、次に、リング52のレリーフ部分64とフェルール3の間にある間隙を通じて、及び、リングとロッドの間に形成されたチャンネル130を通じて流れ、物質はまた、フェルール3内のロッド51の周りにある空間96を通って流れることになる。塗布が完了すると、ユーザは、フェルール3を反対の方向に回すことができ、それによってアプリケータ8は引っ込められ、閉鎖キャップ4を定位置に戻すことができる。
図9に示す変形においては、横壁40にもはやガイドフィンガ48はなく、中央開口部41のみを含み、それによってリザーバ9の内部とフェルール3の内部の間で物質の流れに対して開いた部分が縮小している。塗布中にリザーバから来てアプリケータ8へ向う物質の流れに対向する水頭損失は増大する。このような配置は、特に、物質が特に流体の時は好ましい可能性がある。
図9はまた、リング52とロッド51の間にチャンネルを含まない支持体50の可能性を示しており、そのために物質がリザーバの内部から開口部71へ流れるのがより困難になり、物質は、アプリケータ8にたどり着くためにレリーフ64部分と対応する螺旋ネジ山62の間にある間隙を通じて流れる必要があることになる。
図10は、例えば、リング52上に、アプリケータが退縮位置にある間は横壁40の周囲開口部42を閉じることができるレリーフ部分を設ける可能性を示しており、それによって、アプリケータが引っ込められた時にフェルール3とリザーバ9内部の間の物質の流れに対して利用可能な部分を縮小し、一方、アプリケータが延長位置にある時に周囲開口部42を解放することによって付加的な部分から利益を得るものである。
図11及び12は、フェルール3にネジ山がなく、支持体50が摺ることができる滑斜面100がある変形実施形態を示しており、この支持体は、本実施形態では、滑斜面100に係合した対角的に向かい合う2つのスタッド102を含むものである。スタッド102は、滑斜面100から突出した端部を通じて、ヘッド6に固定されたスカート105、例えば、単一部品としてヘッドと一体的に作られたスカートに設けられた螺旋傾斜面104に係合している。
従って、フェルール3がヘッド6に対して回転する時、スタッド102は、螺旋傾斜面104に沿って動き、支持体50をフェルール3に対して軸線方向に変位させ、こうしてアプリケータ8は、図11に示す退縮位置から図12に示す延長位置まで移ることができる。
図11及び12はまた、煙突部70の内側に係合するようになった環状密封リップ75を含む閉鎖キャップ4の可能性を示している。
図12は、支持体50が煙突部70の開口部71と協働し、例えば物質Pの粘性特性に応じて選択することができる幅の環状通路を形成することを示している。例示的に、支持体50は、アプリケータ8を収納するハウジングの周りに幅広のヘッド140を含むことができる。
本実施形態では、フェルール3は、2つの環状密封リップ110及び111を用いて作られ、これらは、下方にかつ半径方向外側に傾斜し、それぞれヘッド6の対応する2つの円筒面112及び113を担持するものである。
上述の実施形態のように、アプリケータがその延長位置にある間、物質は、リザーバ9の内側からアプリケータ8まで、支持体50とフェルール3の内側の間に存在する環状空間96を通って流れることができる。
当然のことながら、本発明は、上述の実施形態に限定されないものである。
特に、様々な実施形態の特徴を互いに結合することが可能である。
特許請求の範囲を含む本説明を通して、「1つを含む」という用語は、特に断らない限り「少なくとも1つを含む」と同義であるとして理解すべきである。
本発明の実施形態を構成するパッケージ及びアプリケータ装置の概略斜視図である。 アプリケータが延びた図1の装置の部分図である。 図1の装置の概略的かつ断片的な分解組立図である。 アプリケータが延長位置にある図1から3の装置の概略縦断面図である。 アプリケータが退縮位置にある図1から3の装置の概略縦断面図である。 図1のリザーバのヘッド、アプリケータ、及びその支持体を示す部分の部分拡大図である。 図4のVII−VII上の断片的概略断面図である。 支持体のロッドを示す、図3のVIII−VIII上の断面図である。 変形実施形態の概略的かつ断片的な縦断面図である。 変形実施形態の概略的かつ断片的な縦断面図である。 変形実施形態の概略的かつ断片的な縦断面図である。 アプリケータ支持体が変位した後の図11と同様の図である。
符号の説明
1 パッケージ及びアプリケータ装置
3 回転式フェルール
6、9 リザーバ

Claims (48)

  1. 物質(P)を塗布するためのパッケージ及びアプリケータ装置(1)であって、
    物質を塗布するためのアプリケータ(8)と、
    塗布される前記物質を収容するリザーバ(6、9)と、
    前記リザーバに対して回転することができ、開口部(71)を含む回転式フェルール(3)と、
    前記アプリケータ(8)を担持し、前記フェルールが前記リザーバに対して回転する時に該リザーバに対して軸線方向に変位するように該フェルール及び該リザーバと協働する支持体(50)と、
    を含み、
    前記支持体は、前記アプリケータが少なくとも部分的に前記開口部(71)から外に延びる延長位置と退縮位置の間で移動可能であり、
    前記支持体(50)とフェルール(3)の間に空間(96)が形成され、それによって、アプリケータ(8)がその延長位置にある間に、物質が前記リザーバから該アプリケータへ該空間を通じて流れることを可能にする、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記リザーバを閉じるための閉鎖キャップ(4)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記キャップ(4)は、前記リザーバ上にねじ込まれるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記閉鎖キャップが前記フェルールに対して所定のストロークに亘って移動しない間は該フェルールが回転するのを防止する回転防止手段を含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の装置。
  5. 前記回転防止手段は、前記フェルール上の第1のレリーフ部分(81)と、タブ(31)により担持された突起(121)を有する、前記リザーバ上の第2のレリーフ部分とを含み、
    前記第1のレリーフ部分は、前記タブ(31)を半径方向外側に弾力的に変形させることによって前記突起(121)を通過することができ、
    前記閉鎖キャップは、それが前記リザーバを閉じている間は、前記第1のレリーフ部分が前記突起(121)を通過するのを防止するために前記タブ(31)の変形に十分に対抗するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記タブ(31)に沿って円周方向に延びる部分(33)と軸線方向に延びる部分(34)とを備えたスロットを含むことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記軸線方向に延びる部分(34)は、前記リザーバの自由端で外に開いていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記タブ(31)はまた、半径方向外側に突出した第2の突起(120)を含み、該第2の突起は、前記閉鎖キャップ(4)が協働する螺旋ネジ山(21)に隣接していることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記リザーバは、前記フェルール(3)が前記アプリケータ(8)をその延長位置内に運ぶ間、弾力的に変形することにより前記第1のレリーフ部分(81)にそれを通過させるように構成した第3のレリーフ部分(88)を含むことを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記リザーバは、本体(9)及び該本体上に固定されたヘッド(6)を含むことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記ヘッド(6)は、スナップ式固定により前記本体(9)上に固定されていることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記ヘッド(6)及び前記リザーバ本体(9)の両方は、該ヘッド(6)が該リザーバ本体(9)に対して回転しないように相互に協働する縦溝(12)を含むことを特徴とする請求項10又は請求項11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記本体(9)は、可撓性材料から作られることを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記本体(9)は、少なくとも1つの平坦断面の部分を呈することを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 前記ヘッド(6)は、前記本体(9)の材料よりも硬い材料から作られることを特徴とする請求項10から請求項14のいずれか1項に記載の装置。
  16. 前記本体は、押出ブロー成形によって作られ、それは、多層構造を有することができることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  17. 前記リザーバは、ユーザがその内側容積を変えることができるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の装置。
  18. 前記支持体(50)は、ロッド(51)を含むことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の装置。
  19. 前記ロッド(51)及び前記リザーバ(6、9)は、該ロッド(51)が該リザーバの軸線(X)の周りに知覚できるほど回転することなく該ロッドが該リザーバに対して変位することができるように構成されていることを特徴とする請求項18に記載の装置。
  20. 前記リザーバは、前記ロッドを案内するための少なくとも1つの軸線方向に延びるガイドフィンガ(48)を含むことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の装置。
  21. 前記リザーバは、前記ロッドを案内するための複数の軸線方向に延びるガイドフィンガ(48)を含むことを特徴とする請求項20に記載の装置。
  22. 前記ロッド(51)は、前記リザーバの横壁(40)の中央開口部(41)に係合することを特徴とする請求項18から請求項21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 前記横壁(40)は、少なくとも1つの周囲開口部(42)を更に含むことを特徴とする請求項22に記載の装置。
  24. ただ1つの中央開口部(41)が存在することを特徴とする請求項22に記載の装置。
  25. 前記横壁(40)は、複数の周囲開口部(42)を含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
  26. 前記少なくとも1つの周囲開口部(42)は、少なくとも1つのガイドフィンガ(48)が前記リザーバの残りの部分と接続される材料のブリッジの間に形成されることを特徴とする請求項21又は請求項22及び請求項23又は請求項25のいずれか1項に記載の装置。
  27. 前記ロッド(51)は、少なくとも1つの縦方向スプライン(55)を含み、
    前記リザーバは、前記スプライン(55)が係合する少なくとも1つの切り欠きを含む中央開口部(41)を有する横壁(40)を含む、
    ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
  28. 前記ロッドは、複数の縦方向スプライン(55)を含み、前記中央開口部(41)は、複数の対応する切り欠きを含むことを特徴とする請求項27に記載の装置。
  29. 少なくとも1つのスプライン(55)は、前記支持体の縦軸線に垂直に測定される時に、前記リザーバの内側の方向に位置する前記ロッドの端部に向ってテーパの付いた寸法を呈することを特徴とする請求項27に記載の装置。
  30. 少なくとも1つのスプライン(55)は、前記アプリケータ(8)の側に位置する前記ロッドの端部に向ってテーパの付いた高さを呈することを特徴とする請求項28又は請求項29に記載の装置。
  31. 前記支持体(50)及び前記フェルール(3)は、該支持体及び該フェルールが互いに対して回転する間に該支持体を軸線方向に変位させるように協働する第1及び第2の駆動レリーフ部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  32. 前記支持体(50)及び前記フェルール(3)の間に、知覚できるくらいの間隙が軸線方向に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項31のいずれか1項に記載の装置。
  33. 前記知覚できるくらいの間隙は、0.3mmよりも小さくないことを特徴とする請求項32に記載の装置。
  34. 前記フェルールは、少なくとも1つの螺旋溝(62)を含み、前記支持体は、該螺旋溝に係合した少なくとも1つの突出レリーフ部分(64)を含むことを特徴とする請求項32又は請求項33のいずれか1項に記載の装置。
  35. 前記フェルールは、複数の螺旋溝(62)を含み、前記支持体は、該螺旋溝に係合した複数の突出レリーフ部分(64)に含むことを特徴とする請求項34に記載の装置。
  36. 前記又は各突出レリーフ部分(64)は、螺旋ネジ山部分を含むことを特徴とする請求項34又は請求項35のいずれか1項に記載の装置。
  37. 前記少なくとも1つの突出レリーフ部分は、前記支持体のリング(52)によって担持されていることを特徴とする請求項34から請求項36のいずれか1項に記載の装置。
  38. 前記リングは、前記ロッドと協働して、物質が流れることを可能にする少なくとも1つのチャンネル(130)を形成することを特徴とする請求項37に記載の装置。
  39. 前記支持体(50)と前記フェルール(3)の間に存在する前記空間は、前記リザーバから前記開口部(71)へ流れる物質に与えられた唯一の通路を構成することを特徴とする請求項32に記載の装置。
  40. 前記ロッド(51)及び前記リング(52)は、単一の部品として一体的に作られることを特徴とする請求項37又は請求項38に記載の装置。
  41. 前記支持体(50)は、前記ロッド(51)と前記リング(52)の間に複数のチャンネル(130)を含むことを特徴とする請求項38に記載の装置。
  42. 前記支持体(50)は、前記リザーバに対して静止した螺旋傾斜面と前記フェルール(3)と共に回転する滑斜面(100)との両方に係合する少なくとも1つのレリーフ部分を含むことを特徴とする請求項31に記載の装置。
  43. 前記閉鎖キャップ(4)は、前記リザーバが該閉鎖キャップによって閉じられている間は前記開口部(71)を閉じるように構成された端部壁(76)を含むことを特徴とする請求項1から請求項42のいずれか1項に記載の装置。
  44. 前記キャップは、前記フェルール(3)を担持する密封リップ(75)を含むことを特徴とする請求項43に記載の装置。
  45. 前記アプリケータ(8)は、剛毛の房を含むことを特徴とする請求項1から請求項44のいずれか1項に記載の装置。
  46. 上記剛毛の房は、止め金によって前記支持体のハウジング(53)に固定されることを特徴とする請求項45に記載の装置。
  47. 前記アプリケータ(8)の長さは、1cmよりも短くないことを特徴とする請求項1から請求項46のいずれか1項に記載の装置。
  48. 前記リザーバは、爪に塗布するための物質(P)を収容することを特徴とする請求項1から請求項47のいずれか1項に記載の装置。
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