JP2005342146A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用する洗剤量を増加させることなく、従来よりも高い濃度の洗浄水で、強力に洗浄を行うこと。
【解決手段】洗浄液を収容する洗浄液収容部36と、洗浄液を微粒化して洗浄槽22内に飛散させる洗浄液微粒化手段37と、加熱手段30とを備え、飛散した洗浄液の微粒子が、加熱手段30の上方へ流れるように構成したものであり、従来よりも高い洗剤濃度の洗浄水で洗浄する工程を行うことで、アルカリ、界面活性剤、漂白剤等の洗剤成分が、高濃度で汚れに対して作用し、強力に汚れを除去することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄水を用いて食器等を洗浄する食器洗い機に関するものである。
従来、この種の食器洗い機は、図9に示すような構成であった(例えば、特許文献1参照)。以下、その構成について説明する。図に示すように、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽1と、洗浄槽1を開閉する蓋体2と、洗浄槽1へ給水を行う給水弁3と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプ4と、洗浄水を噴射する噴射口を有する噴射手段5とを備えており、使用者は、被洗浄物を洗浄槽1内にセットし、洗剤を洗浄槽1内に投入し、蓋体2を閉じてから、運転を開始する。
運転開始後は、まず給水弁3を開いて洗浄槽1内に給水し、洗浄槽1の底部に水を溜め、所定水量を供給後、給水弁3を閉じ、洗浄ポンプ4が運転される。なお、洗剤は水に溶けて洗浄水となり、洗浄ポンプ4により加圧された洗浄水は、噴射手段5から被洗浄物に対して噴射され、被洗浄物は洗浄されるようになっていた。
特開2003−339607号公報
しかしながら、従来の食器洗い機では、所定の洗剤量と水量により得られた洗浄水を噴射して洗浄を行うが、全ての汚れに対して万能ではなく、口紅やひどい茶渋など完全に洗い落とすことが困難な汚れもある。このことは、取扱説明書などに記載されており、使用者にはあらかじめスポンジ等で手洗いして頂くように、お願いしていた。
このような汚れを洗い落とすためには、洗剤濃度を増加させたり、洗浄水の圧力など噴射のエネルギを増加するなどの必要性があった。洗剤濃度を高めるには多くの洗剤を投入する必要があり、洗剤使用量が増大するという課題を有していた。また、洗浄水の噴射エネルギを高めると、使用水量や消費電力量が増加するため、経済性が悪化したり、洗浄騒音が大きくなるなどの課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄液を収容する洗浄液収容部と、洗浄液を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる洗浄液微粒化手段と、前記洗浄槽内に貯溜した洗浄水を加熱する加熱手段とを備え、前記洗浄液微粒化手段により飛散した洗浄液の微粒子が、前記加熱手段の上方へ流れるように構成したものであり、高洗剤濃度や高温といった洗浄性能の高い洗浄液を洗浄槽内に飛散させ、被洗浄物に付着させる工程を行うことで、洗浄性能を向上できる。従来よりも高い洗剤濃度の洗浄水で洗浄する工程を行えば、アルカリ、界面活性剤、漂白剤等の洗剤成分が、従来より高い濃度で汚れに対して作用し、強力に汚れを除去することができる。
本発明の食器洗い機は、洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することができる。
第1の発明は、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄液を収容する洗浄液収容部と、洗浄液を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる洗浄液微粒化手段と、前記洗浄槽内に貯溜した洗浄水を加熱する加熱手段とを備え、前記洗浄液微粒化手段により飛散した洗浄液の微粒子が、前記加熱手段の上方へ流れるように構成したものであり、高洗剤濃度や高温といった洗浄性能の高い洗浄液を洗浄槽内に飛散させ、被洗浄物に付着させる工程を行うことで、洗浄性能を向上できる。洗浄液を飛散させる時に、加熱手段への通電を行い、洗浄水または洗浄槽内の空気を加熱することで、洗浄槽内の空気に対流が発生し、加熱手段の上方では、主に上昇気流が発生する。加熱手段の上方へ、洗浄液微粒化手段で生成した微粒子を流すことで、前記上昇気流に乗って微粒子は上昇し、洗浄槽の上部まで洗浄液の微粒子を行き渡らせることができる。これにより、洗浄槽上部の被洗浄物にまで洗浄液を効率よく付着させることができ、洗浄性能が向上する。従来よりも高い洗剤濃度の洗浄水で洗浄する工程を行えば、アルカリ、界面活性剤、漂白剤等の洗剤成分が、従来より高い濃度で汚れに対して作用し、強力に汚れを除去することができ、洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することができる。これにより、使用者の下洗い作業を軽減できる。
第2の発明は、洗浄液微粒化手段により飛散した洗浄液の微粒子が、加熱手段の上方へ向けて飛散するように構成したものであり、加熱手段の上方に向けて洗浄液の微粒子を飛散させることで、より多量の洗浄液が上昇気流に乗って上昇し、洗浄槽の上部まで到達でき、洗浄槽内全体の被洗浄物に洗浄液を効率よく付着させることで、洗浄性能が向上する。
第3の発明は、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄液を収容する洗浄液収容部と、洗浄液を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる洗浄液微粒化手段と、前記洗浄槽内に貯溜した洗浄水を加熱する加熱手段とを備え、洗浄液を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる時は、前記洗浄槽の底部の一部に貯溜した洗浄水を加熱手段により加熱する構成としたものであり、高洗剤濃度や高温といった洗浄性能の高い洗浄液を洗浄槽内に飛散させ、被洗浄物に付着させる工程を行うことで、洗浄性能を向上できる。洗浄液を飛散させる時に、加熱手段への通電を行い、加熱手段で洗浄槽に貯溜した洗浄水を加熱すると、貯溜した洗浄水の表面全体が加熱されるため、加熱手段で洗浄槽内の空気を直接加熱する場合より、洗浄槽底部のより広い範囲が加熱される。その広い範囲で発生した上昇気流に乗って、飛散した洗浄液の微粒子は洗浄槽内を上昇し、洗浄槽内全体の被洗浄物に洗浄液を効率よく付着させることができ、洗浄性能が向上する。また、洗浄槽内の空気全体が攪拌されるため、被洗浄物への付着性がよくなり、より洗浄液の洗浄効果を発揮でき、洗浄性能を向上できる。従来よりも高い洗剤濃度の洗浄水で洗浄する工程を行えば、アルカリ、界面活性剤、漂白剤等の洗剤成分が、従来より高い濃度で汚れに対して作用し、強力に汚れを除去することができ、洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することができる。これにより、使用者の下洗い作業を軽減できる。
第4の発明は、洗浄槽の底部に洗浄水を貯溜する部分の面積は、前記洗浄槽の底部の他の部分の面積とほぼ同等としたものであり、洗浄槽底面のうち、加熱手段によって表面が加熱される部分と加熱されない部分の面積が、ほぼ半々になり、洗浄槽内に上昇気流と下降気流がバランスよく存在し、洗浄槽内の全体がほぼ同じ速度で対流することから、ムラなく全ての被洗浄物に洗浄液を付着することで、均一な洗浄性能向上が図れる。
第5の発明は、洗浄槽の底部に洗浄水を貯溜する部分の面積は、前記洗浄槽の底部の他の部分の面積より大きくなるようにしたものであり、洗浄槽底面のうち、加熱手段によって表面が加熱される部分の面積は、加熱されない部分の面積より大きく、上昇気流が下降気流よりも広い範囲で発生する。重力で沈降する洗浄液の微粒子を、その反対方向(上昇方向)に対流させる範囲をより広くすることで、被洗浄物の上下の両方向から洗浄液を付着させることができ、洗浄性能が向上する。
第6の発明は、洗浄槽の底部に洗浄水を貯溜する部分の面積は、前記洗浄槽の底部の他の部分の面積より小さくなるようにしたものであり、洗浄槽底面のうち、加熱手段によって表面が加熱される部分の面積は、加熱されない部分の面積より小さく、上昇気流が強く発生するため、より多くの洗浄水を、より高い所まで運ぶ能力がる。洗浄槽の高さが高い場合や、被洗浄物が詰め込まれた状態でも、洗浄槽の上部まで洗浄水の微粒子を行き渡らせることで、洗浄槽内全体の被洗浄物に洗浄液を効率よく付着させることができ、洗浄性能が向上する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の主要断面図、図2は要部断面図、図3は洗浄槽内の平面図である。図において、食器洗い機本体20には、扉21で開閉可能な洗浄槽22を設け、食器等の被洗浄物23は食器かご24にセットされ、洗浄槽22内に収容する。給水弁25は洗浄槽22に洗浄水を供給する。洗浄ポンプ26は洗浄水を加圧して、複数の噴射孔を設けた洗浄ノズル27に供給し、洗浄ノズル27より洗浄水を噴射することで第1の洗浄を行なう。
洗浄槽22の底部には、洗浄ポンプ26の吸い込み側へ連通した排水口28を有し、この排水口28には残さいを収集する残さいフィルタ29と加熱用の加熱手段30を設け、洗浄槽22の温度を検知する温度センサ31を設けている。排水ポンプ32は洗浄槽22内の洗浄水を排出するものである。送風機33は、送風経路34を通して洗浄槽22に空気を送り、その排気を排気口35より排出するようにしている。なお、加熱手段30は、洗浄槽22内の空気を加熱すると共に、洗浄槽22に貯溜した洗浄水も加熱可能に配置されている。
洗浄槽22の開口部の前縁部内側に高濃度の洗浄液を収容する洗浄液収容部36と、その洗浄水を微粒化して飛散させる洗浄液微粒化手段37を備えている。洗浄液微粒化手段37は、電気エネルギを機械振動に変換する超音波振動子38を備え、超音波振動子38を覆うカバー体39を設け、カバー体39の中には純水や不凍液等の封入液40を封入している。超音波振動部37を駆動して、洗浄水を微粒し、飛散させることで第2の洗浄を行う。また、超音波振動子38を覆うように蓋体41を設けており、この蓋体41には、洗浄液収容部36に洗剤を投入する洗剤投入部42を備えている。また、洗浄液収容部36の壁面の一部を切り欠いた、洗浄液収容部36と洗浄槽22を連通する連通部43を備えている。
食器洗い機の基本動作としては、食器等の被洗浄物23を食器かご24にセットして洗浄槽22に収納し、洗剤を投入した後、扉21により食器洗浄機本体20の開口部を閉塞し、運転を開始する。被洗浄物23の汚れを落とす洗浄工程、付着した洗剤や残さいを流すすすぎ工程、そして被洗浄物23に付着している水適を乾燥させる乾燥工程の順に実行する。
本発明の特徴的な工程である洗浄工程の動作、作用について説明する。まず、使用者は、洗剤を所定の洗剤投入部42に投入し、その洗剤は洗浄液収容部36に入る。図2のように、直接、洗浄液収容部36内に使用者が投入する構成や、通路を介して搬送される構成、扉の閉塞動作に連動して搬送される構成など様々な構成が考えられるが、いずれにしても洗浄液収容部36内に洗剤が入ればよい。使用者に所定の場所に洗剤を入れていただくためには、洗剤投入部42に、「洗剤入れ」などと記載したり、周りの部分とは色を変えることも有効な手段である。
扉21を閉塞し、運転をスタートすると、まず、洗浄液収容部36内の洗浄水を飛散させる第2の洗浄が行われる。給水弁25が動作し、洗浄槽22に給水されると同時に、連通部43を通って洗浄液収容部36にも給水される。洗浄液収容部36には、洗剤を10から200cc程度の水、好ましくは10から100cc程度の水が入るように洗浄液収容部36の寸法や給水位を設定している。従来通り洗浄ポンプ26で洗浄水を循環して洗浄する場合は、2.5Lから4L程度の水に洗剤を溶解することから、第2の洗浄では、洗浄ノズル27より洗浄水を噴射する第1の洗浄により洗浄する時の洗浄水の洗剤濃度より、10倍から100倍程度の洗浄水を生成ことが可能である。
超音波振動子38を振動させ、封入液40、カバー体39を介して、洗浄液収容部36の洗浄水に振動を伝えることで洗浄水を霧化させ、蓋体41の両側に設けた開口から洗浄槽22内に飛散させる。従来の洗浄と異なり、洗浄水を微粒化して飛散させることから、洗浄水が100cc以下の極めて少ない水量の場合でも、被洗浄物23の表面全体に付着させることが可能であり、使用する洗剤量を増やすことなく、非常に高濃度の洗浄水を利用できる。
ただし、超音波振動子38を用いて洗浄水を飛散させる場合には、図2のように、洗浄水が表面から隆起する現象を伴う。この隆起した洗浄水Aを水柱と呼ぶが、この水柱の水量は、洗浄槽内に飛散される量よりはるかに多い。例えば、1分間に3ccの飛散量を得る場合には、1分間に200cc程度の水柱が発生する。このため、水柱が洗浄液収容部36の外部に飛び出してしまう場合には、洗浄に必要な飛散量よりもはるかに大量の洗浄水が必要となる。例えば、10分運転すると2Lの洗浄水が必要であり、従来通り洗浄する第1の洗浄とあまり変わらない水量が必要となり、従来と同等の洗剤量を用いた場合には、特有の効果が得られない。洗浄水を洗浄液収容部36内に回収すれば、洗浄水は霧化に必要な数cc〜数十cc程度で済み、高濃度の洗浄水を得ることができ、高い洗浄性能が得られる。
なお、本実施の形態では、洗剤を溶解する専用の手段はなく、初期から所定の高濃度が得られない可能性はあるが、洗浄槽22内を加熱するための加熱手段30に通電して、連通部を介して洗浄液収容部36内の水温を上げ、洗剤の溶解を促進したり、受け部44及び洗浄水回収部45により、回収した洗浄水が投入された洗剤と接触するように回収する構成とすることで、洗剤を攪拌し、洗剤の溶解を促進させるなど、洗剤の濃度を高めることが可能であり、洗浄効果を発揮する所定濃度の洗浄水が得られれば問題はない。また、投入された洗剤を完全に溶解することで、洗浄水の濃度は最大となるが、洗浄液収容部36内に洗剤の一部が溶け残ったとしても、洗浄効果を発揮する所定濃度の洗浄水が得られれば問題はない。
なお、図4のように、連通部43をなくして、専用の給水手段44と排水手段45を設けて、洗浄槽22とは独立した洗浄液収容部36を形成したり、洗剤溶解手段として攪拌子46を設けることで、洗浄水の濃度を高めることが可能である。
また、洗浄液微粒化手段37によって、洗浄液を微粒化して飛散させる時に、加熱手段30に通電し、洗浄槽22内の空気を加熱する。本実施例では既に洗浄槽22内に洗浄水を貯溜しており、加熱手段30は貯溜した洗浄水を加熱し、その洗浄水を介して洗浄槽22内の空気を加熱する。この際、単純な水面での熱伝達以外に、蒸発による熱の移動も伴なうが、いずれにしても、洗浄槽22内の空気は加熱され、対流する。加熱手段30の上方では、主に上昇気流が発生する。ここで、図3のように、蓋体41は、洗浄液微粒化手段37によって生成された微粒子を加熱手段30の上方に向けて飛散するように構成しており、前記上昇気流に乗って微粒子は上昇し、洗浄槽22の上部まで洗浄液の微粒子を行き渡らせることができる。
洗浄液の微粒子は非常に微細化したとしても、重量を持つ水滴であり、重力によって沈降するため、洗浄槽22の底部に溜まる傾向がある。そこで、加熱手段30の加熱により発生する上昇気流に乗せることで、微粒子を洗浄槽22内の上部まで行き渡らせることが可能となる。これにより、洗浄槽22上部の被洗浄物23にまで洗浄液を効率よく付着させることができ、洗浄性能が向上する。特に、攪拌手段や送風手段などの専用の装置を用いなくとも、洗浄槽22内の被洗浄物23に、洗浄液をより均一に付着させることができる。なお、攪拌手段や送風手段などを併用して設置しても、機能上は問題ない。
また、洗浄槽22内の対流は常に一定位置に形成されるわけではなく、変動しているが、加熱手段30の上方は上昇気流の傾向が強く、加熱手段30の上方へ微粒化した洗浄液を飛散すれば、上記効果が得られる。
ここでは、洗浄液微粒化手段37により洗浄液を飛散させる時に、すでに洗浄槽22内には洗浄水が給水されており、加熱手段30は、洗浄水を加熱する構成としたが、洗浄水を介さずに、洗浄槽22内の空気を直接加熱し、対流させる構成であっても同様の効果が得られる。給水量を少なくしたり、図4のように洗浄液収容部36への専用の給排水手段44、45を備えることで、加熱手段30水没させずに露出させることができる。
なお、微粒化した洗浄水の粒径は、特に問わないが、洗浄槽22の全体に行き渡らせるためには、100μm以下の小さい粒径であることが望ましく、20μm以下とすれば、洗浄槽22内に微粒子が漂うような状態を作り出すことができ、被洗浄物の表面の全体に行き渡らせることができる。
以上のように、従来の洗浄水の洗剤濃度よりも数倍から100倍といった極めて高濃度の洗浄液を汚れ対して作用させることで、洗剤の強力な作用で汚れと反応したり、食器表面から汚れを浮かせたりするなど、飛躍的に洗浄性能を高めることができ、従来洗えなかった口紅やひどい茶渋なども洗浄可能となる。また、洗浄力が向上したことで、洗浄時間を短縮したり、洗浄温度を低下させ、省エネを図ることもできる。
基本的には、洗剤濃度が高いほど、汚れを落とす力は強くなるため、洗浄液の濃度は高いほどよい。もし、高濃度で洗浄を阻害する要因があったとしても、後で行なう第1の洗浄では従来と同等の洗剤濃度で洗浄されるため、特に問題は生じない。なお、従来と同等の水量を用いてこれだけの高濃度の洗浄液を生成するには、数倍から100倍といった大量の洗剤を使用する必要があり、経済的にも地球環境の視点からも好ましくないことは言うまでもない。
なお、蓋体41によって微粒化された洗浄液は、加熱手段30の上方へ向かって飛散させる構成としたが、直接、加熱手段30の上方に向けなくとも、間接的であっても、沈降してしまう前に加熱手段30の上方に多数の微粒子が流れ込む構成であれば同様の効果が得られる。
また、加熱手段30への通電は、第2の洗浄の工程中、連続して行う場合もあれば、断続して行ったり、温度センサ31によって断続運転を繰り返したり、あるいは前半のみ加熱して、所定温度あるいは所定時間で通電を止めるなど、特に限定はなく、危険な温度に上がりすぎず、かつ対流が大きく生じるように最適なモードで運転すればいい。
また、加熱手段30は洗浄水を加熱する構成であり、加熱手段30で洗浄槽22内の空気を直接加熱する場合より、洗浄槽22底部のより広い範囲が加熱され、その広い範囲で発生した上昇気流に乗って、洗浄槽22内全体の被洗浄物に洗浄液を効率よく付着させることができ、洗浄性能が向上する。また、洗浄槽22内の空気全体が攪拌されるため、被洗浄物への付着性がよくなり、より洗浄液の洗浄効果を発揮でき、洗浄性能を向上できる。
図3は洗浄槽22内の平面図であるが、図の斜線範囲に洗浄水は貯溜されており、洗浄水を貯溜する部分の面積は、底部の他の部分の面積とほぼ同等としている。洗浄槽22底面のうち、加熱手段30によって表面が加熱される部分と加熱されない部分の面積が、ほぼ半々になり、洗浄槽22内に上昇気流と下降気流がバランスよく存在し、洗浄槽22内の全体がほぼ同じ速度で対流することから、ムラなく全ての被洗浄物に洗浄液を付着することで、洗浄性能を向上できる。
高濃度の洗剤液を霧化して洗浄槽22内に飛散させる第2の洗浄を所定時間行なった後は、洗浄ポンプ26を運転して、洗浄水を洗浄ノズル27より噴射し、第1の洗浄を実行する。この際、洗浄液収容部36内に残った洗浄水や洗剤は、第1の洗浄で用いる洗浄水と混合させるようにしている。洗浄ノズル27より噴射された洗浄水が洗浄液収容部36内に入り込む構成とすれば、連通部43から流出するため、特別な手段を用いることなく、はじめに投入された洗剤をすべて第1の洗浄に利用することが可能となる。
第1の洗浄では、洗浄水を噴射させ機械力を汚れに対して作用させることで、こびり付きなど機械力が大きく洗浄に寄与する汚れに対しても十分な洗浄性能を得ることができる。また、先行して行なった第2の洗浄で、洗剤の化学力が作用することで食器から剥離した汚れや、付着力が弱まったものの完全に除去しきれなかった汚れを取り除くことが可能となる。
なお、従来と同等の洗浄ノズル27による第1の洗浄のみを用いて強力な洗浄性能を得る場合には、洗浄ポンプ26の水圧を上げるなど、高いエネルギを加える必要があり、経済的にも、大きさ的にも、また運転音も増大するなど、好ましくないが、第1と第2の洗浄を併用することで、従来と同等の洗浄ポンプ、洗剤量で、従来よりも高い洗浄性能を得ることができる。
第1の洗浄による洗浄では、従来と同様に、洗浄槽22内に設けたシーズヒータ等の加熱手段30に通電しており、洗浄水を加温しながら行われる。また、温度センサ31は洗浄槽22の温度を検知しており、所定温度以上になると加熱手段30への通電を停止する。
洗浄水は、残さいフィルタ29を通過して洗浄ポンプ26に吸い込まれ、洗浄ポンプ26より洗浄槽22に設けた洗浄ノズル27に供給されて、洗浄槽22内に噴射され、食器23を洗浄した後、再び排水口28に戻るという経路で循環する。この際、食器23から脱落した残さい等は、洗浄水とともに残さいフィルタ29に流入し、残さいフィルタ29を通過できない大きさの残さいは残さいフィルタ29に捕集される。
所定の洗浄を終えると、汚れを含む洗浄水は排水ポンプ32により機外に排出され、洗浄工程は終了する。続いて、新たに洗浄水が供給され、洗浄ポンプ26を運転し、洗浄ノズル27から再び洗浄水を噴射して、洗剤や残菜等の付着した被洗浄物23のすすぎ工程を行う。所定時間運転した後、洗浄水を排出し、再び洗浄水を供給するという動作を繰り返し、このすすぎ工程は連続して3回程度行う。最後に、洗浄水を機外に排出して、すすぎ工程は終了する。
続いて乾燥工程を行い、送風機33を動作させることにより、送風経路34を通って外気が洗浄槽22内に送風され、排気口35から排出される。この際、加熱手段30には通電されており、送風と温度の両方の効果によって被洗浄物23に付着した水滴の蒸発は促進される。所定時間これらの乾燥工程を行い、運転を終了する。
なお、超音波振動子38を用いた微粒子を飛散させる場合、振動子は鉛直上向きではなく傾斜させて設置することが一般的である。鉛直上向きに設置した場合、隆起して水面から飛び出した水が同じ場所に落下してきて水柱の発生を減少させ、結果として霧量を減少させてしまうからであり、10度前後傾斜させて使用する。
また、超音波振動部37は、超音波振動子38をカバー体39で覆う構成としたことで、洗剤や汚れを含む洗浄水が、超音波振動子38に直接触れることを防止し、汚染等の付着により超音波振動子38が発振不能になることを防止する。ただし、図5のようにカバー体39を用いずに直接洗浄水に超音波振動子を設置した場合でも、洗浄水を飛散させる機能に問題はなく、設置場所や形状次第では、超音波振動子38を露出させて使用することも可能である。
また、洗浄液微粒化手段としては超音波振動子を用いる構成としたが、それ以外の構成でもよく、洗浄液を加圧してノズルより霧吹きのように噴霧するものや、図6のように、エアポンプ47を用いて高速流を発生させ、洗浄液と高速空気流を混合させて噴霧するなど、種々の方式が考えられるが、その方式を限定するものではない。
なお、本実施の形態の運転シーケンスでは、第2の洗浄を第1の洗浄より先に行うようにしたが、まず、高い洗剤濃度の洗浄水により汚れを浮かせ、次に、洗浄ポンプ26による機械力のある洗浄を行うことで、厚みの薄い汚れに対して特に効率的な洗浄を行うことができるが、すべての汚れに対して、従来よりも高い洗浄力が得られることは言うまでもない。
また、第1の洗浄で用いる洗浄ノズル27の配置や個数、回転ノズル等の形態を限定するものでもなく、洗浄槽22の底部以外に、背面や側面、天面等に配置することで高い洗浄性能を得ることもできる。また、すべての洗浄ノズル27から同時に洗浄水を噴射するのではなく、洗浄ポンプ26と洗浄ノズル27の間に、洗浄水の流路を切り替える分水手段(図示せず)を用い、洗浄水を順次噴射させることで、少水量で第1の洗浄を行うことも可能である。
本発明は、食器洗い機の洗浄方式に関するものであり、食器洗い機本体20の形状や大きさ、扉21の開閉方式、食器の配置、個々の部品の配置等を限定するものではない。卓上タイプの食器洗い機の構成を図示したが、シンク等に装着するビルトインタイプの食器洗い機にも利用できる。また、実施の形態1では、乾燥機能を有する食器洗い乾燥機の例を示したが、乾燥機能を伴わない食器洗い機においても同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態の食器洗い機の洗浄槽内の平面図である。基本的な構成は図1と同様であるが、洗浄槽22の底部に洗浄水を貯溜する部分の面積は、洗浄槽22の底部の他の部分の面積より大きくなるようにしたものである。
洗浄槽22の底面のうち、加熱手段30によって表面が加熱される部分の面積は、加熱されない部分の面積より大きく、上昇気流が下降気流よりも広い範囲で発生する。重力で沈降する洗浄液の微粒子を、その反対方向(上昇方向)に対流させる範囲をより広くすることで、被洗浄物の上下の両方向から洗浄液を付着させることができ、洗浄性能が向上する。
(実施の形態3)
図8は、本発明の第3の実施の形態の食器洗い機の洗浄槽内の平面図である。基本的な構成は図1と同様であるが、洗浄槽22の底部に洗浄水を貯溜する部分の面積は、洗浄槽22の底部の他の部分の面積より小さくなるようにしたものである。
洗浄槽22の底面のうち、加熱手段30によって表面が加熱される部分の面積は、加熱されない部分の面積より小さく、上昇気流が強く発生するため、より多くの洗浄水を、より高い所まで運ぶ能力がる。洗浄槽22の高さが高い場合や、被洗浄物23が詰め込まれた状態でも、洗浄槽22内の上部まで洗浄水の微粒子を行き渡らせることで、洗浄槽22内全体の被洗浄物に洗浄液を効率よく付着させることができ、洗浄性能が向上する。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することが可能になるので、食器以外の洗浄機にも適用できる。
本発明の実施の形態1の食器洗い機の主要断面図 同食器洗い機の要部断面図 同食器洗い機の洗浄槽内の平面図 同実施の形態1の他の食器洗い機の要部断面図 同実施の形態1の他の食器洗い機の要部断面図 同実施の形態1の他の食器洗い機の要部断面図 本発明の実施の形態2の食器洗い機の洗浄槽内の平面図 本発明の実施の形態3の食器洗い機の洗浄槽内の平面図 従来の食器洗い機の主要断面図
符号の説明
22 洗浄槽
30 加熱手段
36 洗浄液収容部
37 洗浄液微粒化手段

Claims (6)

  1. 食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄液を収容する洗浄液収容部と、洗浄液を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる洗浄液微粒化手段と、前記洗浄槽内に貯溜した洗浄水を加熱する加熱手段とを備え、前記洗浄液微粒化手段により飛散した洗浄液の微粒子が、前記加熱手段の上方へ流れるように構成した食器洗い機。
  2. 洗浄液微粒化手段により飛散した洗浄液の微粒子が、加熱手段の上方へ向けて飛散するように構成した請求項1記載の食器洗い機。
  3. 食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄液を収容する洗浄液収容部と、洗浄液を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる洗浄液微粒化手段と、前記洗浄槽内に貯溜した洗浄水を加熱する加熱手段とを備え、洗浄液を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる時は、前記洗浄槽の底部の一部に貯溜した洗浄水を加熱手段により加熱する構成とした食器洗い機。
  4. 洗浄槽の底部に洗浄水を貯溜する部分の面積は、前記洗浄槽の底部の他の部分の面積とほぼ同等とした請求項3記載の食器洗い機。
  5. 洗浄槽の底部に洗浄水を貯溜する部分の面積は、前記洗浄槽の底部の他の部分の面積より大きくなるようにした請求項3記載の食器洗い機。
  6. 洗浄槽の底部に洗浄水を貯溜する部分の面積は、前記洗浄槽の底部の他の部分の面積より小さくなるようにした請求項3記載の食器洗い機。
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