JP2005337346A - プッシュチェーン動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プッシュチェーンを用いた動力伝達装置であって、プッシュチェーンがスプロケットから離れて長く延びた位置で使用しても座屈を起こすことのないプッシュチェーンを用いた動力伝達装置の提供。
【解決手段】 プッシュチェーン1が巻き掛けられるスプロケット3から延びるガイドレール2には座屈荷重に基づく磁石間距離で磁石8を取着し、該磁石8の磁気力にてガイドレール2をスライドするプッシュチェーン1が離れないように引き寄せることで座屈を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 プッシュチェーン1が巻き掛けられるスプロケット3から延びるガイドレール2には座屈荷重に基づく磁石間距離で磁石8を取着し、該磁石8の磁気力にてガイドレール2をスライドするプッシュチェーン1が離れないように引き寄せることで座屈を防止する。
【選択図】 図1
Description
本発明はプッシュチェーンを備えた動力伝達装置であって、該プッシュチェーンの先端がスプロケットから離れて長く延びた位置で使用しても座屈を起こさないようにしたプッシュチェーン動力伝達装置に関するものである。
プッシュチェーンは概略長方形リンクが配列して構成され、内側には屈曲する為にスプロケットに巻き付くことは出来るが、外側に屈曲することが出来ないリンク形状と成っている。各リンクを連結するためのピンは内側に位置し、該ピンを中心として回転可能なように内側コーナーには丸みが形成されている。そしてスプロケットに巻き掛けられたプッシュチェーンは該スプロケットの回転に伴って先端は前進・後退することが出来る。
前進する場合、概略長方形の各リンクの側端は互いに当接する為にスプロケットの回転トルクを押圧力に変換することが出来、プッシュチェーンはその先端にて物体を押すことが出来る。物体への押圧力は油圧シリンダーやエアシリンダーのピストンロッドが一般に使用されるが、プッシュチェーンはスプロケットの回転トルクを直線運動に変換することが出来ると共に、大きなスペースを要しない利点があることから、その利用も多い。
図3は従来の一般的なプッシュチェーンを用いた動力伝達装置を表している。スプロケット(イ)に巻き付いたプッシュチェーン(ロ)は、該スプロケット(イ)が時計方向に回転することでプッシュチェーン(ロ)の先端(ハ)は右方向へスライドすることが出来る。この際、先端(ハ)が移動物体に連結して、移動物体を移動させることが可能と成る。
このように、プッシュチェーンは一方向にしか屈曲しないことで、圧縮荷重を伝達することが出来るが、スプロケットから押出されたチェーンリンク数が増え、該プッシュチェーンの先端がスプロケットから離れて長く延びた位置で使用すると座屈の危険性が増加する。すなわち、プッシュチェーンの座屈荷重(許容圧縮荷重)は、リンク数に反比例して小さく成り、そのバラツキも大きくなる。
プッシュチェーンにおける座屈荷重WAをオイラーの式で当てはめるならば、次のようになる。
WA=KΠ2EI/L2
(E:縦弾性係数 I:最小断面2次モーメント K:プッシュチェーンに当てはめた時の係数)
すなわち、座屈荷重WAはスプロケットから押出されてプッシュチェーンの先端からスプロケットとの距離の2乗に反比例する。
(E:縦弾性係数 I:最小断面2次モーメント K:プッシュチェーンに当てはめた時の係数)
すなわち、座屈荷重WAはスプロケットから押出されてプッシュチェーンの先端からスプロケットとの距離の2乗に反比例する。
このように、従来のプッシュチェーンを用いた動力伝達装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、スプロケットから離れて延びるプッシュチェーンの長さが長く成っても、座屈現象を起こさないようにしたプッシュチェーンを用いた動力伝達装置を提供する。
本発明に係るプッシュチェーンの動力伝達装置は、該プッシュチェーンの長さが長くなった場合でも座屈現象を起こすことなく圧縮荷重(押圧力)の伝達を可能なように構成している。そこで、スプロケットに捲き掛けられて該スプロケットから離れて延びるプッシュチェーンがスライドする為のガイドレールを有し、このガイドレールの所々に磁石を取付けている。
磁石はプッシュチェーンを引っ張ってガイドレールから離れないように拘束することが出来る。磁石間距離Lは座屈荷重WA=KΠ2EI/L2に基づく。 (E:縦弾性係数 I:最小断面2次モーメント K:プッシュチェーンに当てはめた時の係数)
磁石はプッシュチェーンをガイドレール側へ引き寄せることは出来るが、ガイドレールに沿ってのスライドを妨げるものではない。ここで、磁石の個数を必要以上に多くするならばプッシュチェーンが座屈することはないが、ガイドレールとの摩擦が大きくなって動力の損失を招くことから、座屈荷重を基にして磁石間距離Lを定める。
磁石はプッシュチェーンをガイドレール側へ引き寄せることは出来るが、ガイドレールに沿ってのスライドを妨げるものではない。ここで、磁石の個数を必要以上に多くするならばプッシュチェーンが座屈することはないが、ガイドレールとの摩擦が大きくなって動力の損失を招くことから、座屈荷重を基にして磁石間距離Lを定める。
本発明に係るプッシュチェーンを用いた動力伝達装置では、スプロケットから離れてスライドするガイドレールには磁石が所々に取付けられている。従って、これら磁石によってプッシュチェーンが引っ張られ、ガイドレールから離れないように拘束される。従って、スプロケットから延びるプッシュチェーンの長さが長く成っても座屈を防止することが出来、ひいては大きな押圧力を付勢することが可能である。
ここで、ガイドレールに取着される磁石間距離Lはプッシュチェーンの座屈荷重に基づいて定めることで、磁石の個数を必要最小限とすることが出来る為に、プッシュチェーンがガイドレールに沿ってスライドする際の摩擦損失を小さく抑えることが出来る。
図1はプッシュチェーン1がガイドレール2に沿って配置されている場合であり、(a)はスプロケットから延びるプッシュチェーン1の長さがLの場合である。力点はスプロケットから離れる最後の歯であり、該力点にて荷重が付勢され、作用点にて物体を押圧することが出来る。
ところで、上記力点から作用点までのプッシュチェーン1の長さをLとした場合、座屈荷重WAは次の式で表される。
WA=KΠ2EI/L2
この式から明らかなように、座屈荷重WAは最小断面2次モーメントに比例し、スプロケットから延びる長さLの2乗に反比例する。従って、長さLが長くなると座屈荷重WAは極端に小さくなってしまう。
この式から明らかなように、座屈荷重WAは最小断面2次モーメントに比例し、スプロケットから延びる長さLの2乗に反比例する。従って、長さLが長くなると座屈荷重WAは極端に小さくなってしまう。
そこで、図1(b)ではスプロケットから延びる長さを3倍の3Lとするならば、その時の座屈荷重WBは次の式で表される。
WB=KΠ2EI/9L2
すなわち、1/9と成ってしまう。
すなわち、1/9と成ってしまう。
そこで、本発明ではA点及びB点を拘束してプッシュチェーン1がガイドレール2から離れないようにしている。A点及びB点がガイドレール2に拘束されることで座屈荷重は9倍の
WA=KΠ2EI/L2 となる。
すなわち、図1(a)に示すように、長さLのプッシュチェーン1の座屈荷重と同じになる。
WA=KΠ2EI/L2 となる。
すなわち、図1(a)に示すように、長さLのプッシュチェーン1の座屈荷重と同じになる。
ところで、プッシュチェーン1をガイドレール2に拘束する手段として、本発明では磁石が用いられる。すなわち、磁石によってプッシュチェーン1を引っ張ってガイドレール2から離れないように拘束することが出来る。しかし、プッシュチェーン1はガイドレール2に沿ってスライドすることは妨げられない。
図2は本発明に係るプッシュチェーンを用いた動力伝達装置の実施例であって、(a)は正面図、(b)は側面図を示している。同図の1はプッシュチェーン、2はガイドレール、3はスプロケット、4はハウジングをそれぞれ表している。そこで、上記プッシュチェーン1はスプロケット3に巻き付き、スプロケット3が回転するならば、プッシュチェーン1はガイドレール2に沿って往復摺動し、前進する際には先端5に押圧力Pを負荷することが出来る。
プッシュチェーン1の両リンクプレート6,6の間にガイドレール2が挟まれてガイドされる。又ガイドレール2にはガイド溝7が延びていて、該ガイド溝7には後退するプッシュチェーン1のローラが遊嵌し、そして両リンクプレート6,6はガイドレール2を挟んで往復移動することが出来る。このガイドレール2は両ハウジング4,4にて挟まれ、同じくスプロケット3も両ハウジング4,4にて挟まれた状態で回転自在に軸支されている。
ところで、プッシュチェーン1の動作方法は色々あるが、先端5に押圧力Pが作用しても座屈しないように、押圧力Pの位置はピンより外側に成っている。ここでプッシュチェーン1の説明は省略するが、概略長方形のリンクプレート6,6・・が連結されて、その側端は互いに当接し合っている。従って、プッシュチェーン1は側端が当接し合うことで一般には座屈することなく押圧力を作用する。
スプロケット3が反時計方向に回転してプッシュチェーン1が後退するならば、ガードレール2のガイド溝7に収納される。そしてスプロケット3が時計方向に回転するならばプッシュチェーン1はガイドレール2に沿って前進し、先端5に連結した物体(図示なし)を押圧・移動することが出来る。この際、該プッシュチェーン1はスプロケットから離れて長く延びた位置で使用しても、座屈しないようにガイドレールには2個の磁石8,8が取付けられている。
この磁石8,8は前記図1におけるA点、B点に設けられ、ガイドレール2をスライドするプッシュチェーン1を引張り、該プッシュチェーン1がガイドレール2から離れないように磁気力を作用する。該磁石8,8のガイドレール2の表面9に固定されてプッシュチェーン1のリンクプレート6に近接している。勿論、ガイドレール6の両表面9,9に磁石8,8を対を成して取着することも出来る。
1 プッシュチェーン
2 ガイドレール
3 スプロケット
4 ハウジング
5 先端
6 リンクプレート
7 ガイド溝
8 磁石
9 表面
2 ガイドレール
3 スプロケット
4 ハウジング
5 先端
6 リンクプレート
7 ガイド溝
8 磁石
9 表面
Claims (4)
- プッシュチェーンを用いた動力伝達装置において、該プッシュチェーンが巻き掛けられるスプロケットから延びるガイドレールに磁石を取着し、該磁石の磁気力にてガイドレールをスライドするプッシュチェーンが、該ガイドレールから離れないように引き寄せることを特徴とするプッシュチェーンを用いた動力伝達装置。
- 上記ガイドレールの表面に磁石を取着した請求項1記載のプッシュチェーンを用いた動力伝達装置。
- 上記ガイドレールに所定の間隔で磁石を取着した請求項1、又は請求項2記載のプッシュチェーンを用いた動力伝達装置。
- 上記磁石間距離Lを座屈荷重WA=KΠ2EI/L2に基づいて定めた請求項3記載のプッシュチェーンを用いた動力伝達装置。
(E:縦弾性係数 I:最小断面2次モーメント K:プッシュチェーンに当てはめた時の係数)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004155545A JP2005337346A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | プッシュチェーン動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004155545A JP2005337346A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | プッシュチェーン動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005337346A true JP2005337346A (ja) | 2005-12-08 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2012046491A1 (ja) * | 2010-10-05 | 2012-04-12 | 株式会社椿本チエイン | 噛合チェーン |
US8336286B2 (en) | 2010-02-10 | 2012-12-25 | Prince Castle LLC | Push chain with a bias spring to prevent buckling |
US8376193B2 (en) | 2010-01-08 | 2013-02-19 | Prince Castle, LLC | Rodless dispenser |
US8381950B2 (en) | 2010-01-08 | 2013-02-26 | Prince Castle, LLC | Piston and piston rod for a rodless dispenser |
JP2013204802A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Jatco Ltd | 無段変速機のベルトガイド装置 |
JP7067708B1 (ja) | 2020-11-10 | 2022-05-16 | 九州電力送配電株式会社 | 塗装装置及び塗装方法 |
-
2004
- 2004-05-26 JP JP2004155545A patent/JP2005337346A/ja active Pending
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