JP2005336819A

JP2005336819A - 舗装用ブロックおよびその製造方法

Info

Publication number: JP2005336819A
Application number: JP2004156205A
Authority: JP
Inventors: Reisaku Sawaki; 勵作澤木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2004-05-26
Filing date: 2004-05-26
Publication date: 2005-12-08

Abstract

【課題】劣化や破損した際における処理方法の改善、作業者への負担の軽減。
【解決手段】細断した木材チップ２と、細断した貝殻３と、これら木材チップ２と貝殻３を一体化する自然分解機能を有する接合剤４とから構成する。
【選択図】図１

Description

本発明は、車道や歩道等の道路および広場や庭等を舗装するのに敷設される舗装用ブロックおよびその製造方法に関する。

本願発明に関連する先行技術文献情報としては、たとえば下記のものがある。
特開平2000-257011号（〔００１８〕〜〔００２１〕、〔図１〕）

ところで、特許文献１に記載されている舗装用ブロック（インターロッキングブロック）は、アスファルト中に裁断された木製チップを混合し、これを型枠に入れて硬化し脱型することで１枚の舗装用ブロックを形成するものである。
しかしながら、舗装用ブロックは、アスファルトを使用しているので、劣化や破損した場合には、産業廃棄物として廃棄処理する以外に処理方法がなく、しかも、アスファルトのために重くなってしまうので運搬時や敷設作業時において、作業者に大きな負担を与えており、劣化や破損した際における処理方法の改善、作業者への負担の軽減等が望まれている。
また、前記舗装用ブロックの成型方法では、一つの型枠に対して一つの舗装用ブロックしか成型できないため製造効率に劣っており、その製造方法に関しても改良の余地が残っている。

そこで本発明は、劣化や破損した際における処理方法の改善、作業者への負担の軽減を課題とし、この課題を解決する舗装用ブロックおよびこの舗装用ブロックを効率的に製造できる製造方法の提供を目的とする。

前記課題を解決するために本願発明が採用した技術的手段は、細断した木材チップと、細断した貝殻と、これら木材チップと貝殻を一体化する自然分解機能を有する接合剤とからなる舗装用ブロックとしたことである。（請求項１）
また、請求項１に記載の舗装用ブロックを製造する製造方法として、本願発明では、細断した木材チップと細断した貝殻とを混合する工程、これらの混合物を自然分解機能を有する接合剤によって一体化する工程、一体化された混合物を加熱しながら複数枚分の舗装用ブロックが一体となる形状のブロック材に加圧成型する工程、得られたブロック材を所定の形状に切断する工程を含む舗装用ブロックの製造方法とした。（請求項２）

また、本発明でいう木材チップは、製紙用木材チップ、間伐材の木材チップ、建築廃材等の木材チップ、河川流木の木材チップ等が挙げられる。
また、本発明でいう接合剤は、自然環境を損なわなず、しかも産業廃棄物にならないように自然分解機能を有するものすべてを包含し、たとえば、生分解性樹脂、天然ラテックス、膠等が挙げられる。
また、複数枚分の舗装用ブロックが一体となる形状とは、たとえば、舗装用ブロックが多角形や円形の平板状である場合、その平板状の厚み方向に長い柱状とした形状が挙げられる。

本発明は、以上の構成によって下記の効果が期待できる。
請求項１の発明によれば、細断した木材チップと、細断した貝殻と、これら木材チップと貝殻を一体化する自然分解機能を有する接合剤とから構成されているので、劣化や破損した際にでも腐食すれば土となって産業廃棄物とならず、また、破砕して再度成型が可能であり、その上軽量化が図れる。
したがって、廃棄処理時における処理方法の改善、作業者への負担の軽減が実現する。
また、請求項２の発明によれば、請求項１の舗装用ブロックを製造することができ、その上、効率的な製造が可能となる。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１および図２は、本願発明の舗装用ブロック１を示している。
前記舗装用ブロック１は、細断した木材チップ２と、細断した貝殻３と、これらを接合する生分解性樹脂４とから構成されている。
本実施例の舗装用ブロック１は、平面正方形の平板状のものであり、これを図３に示すように、目的の形状になるように並べて舗装部５を形成する。

前記舗装用ブロック１は、以下の方法で製造される。
第１工程：細断した木材チップと細断した貝殻を混合する。
第２工程：前記第１工程で得られた混合物を生分解性樹脂で一体化する。
第３工程：前記第２工程で得られた一体化された混合物６を成形型７に入れて加熱しながら加圧成型する。（図４参照）
この成形型７は、前記混合物を平板状の舗装用ブロックの厚み方向に長い柱状として成形可能なものであり、この成形型で成型される成形物８は、両端面の形状が舗装用ブロックの平面形状と同一の舗装用ブロックの厚み方向に長い柱状となる。
第４工程：第３工程で得られた成形物８を、目的の厚みに切断することによって、複数の舗装用ブロック１が製造される。（図５）

前記木材チップは、おおよそ全長３０ｍｍ〜４０ｍｍ、全幅２０ｍｍ〜２５ｍｍの範囲内に収まる大きさが好ましく、また形状については限定するものではない。
また、貝殻は、おおよそ全長５ｍｍ〜２０ｍｍ、全幅５ｍｍ〜２０ｍｍの範囲内に収まる大きさが好ましく、また、また形状については限定するものではない。
前記した大きさにする理由として、成型時において木材チップと貝殻の混合が極めて良好となるとともに、舗装用ブロックの強度と水はけ機能のバランスが良好になるためである。
前記成型時における加熱温度は、おおよそ１２５℃〜１３０℃の範囲でおこなわれ、この範囲であれば、木材チップや貝殻に影響を与えず、しかも接合剤の機能を損なうことがない。
また、前記成型時における加圧力は、おおよそ、８ｋｇ／ｃｍ^２〜１２ｋｇ／ｃｍ^２の範囲であれば、木材チップや貝殻に影響を与えず、しかも良好に成型することができ、好ましくは、おおよそ１０ｋｇ／ｃｍ^２である。

本発明に係る舗装用ブロックの平面図。図１の側面図。舗装用ブロックの敷設状態を示す。成型状態を示す。切断状態を示す。

符号の説明

１：舗装用ブロック
２：木材チップ
３：貝殻
４：生分解性樹脂
５：舗装部
６：混合物
７：成形型
８：成形物

Claims

細断した木材チップと、細断した貝殻と、これら木材チップと貝殻を一体化する自然分解機能を有する接合剤とからなる舗装用ブロック。
細断した木材チップと細断した貝殻とを混合する工程、
これらの混合物を自然分解機能を有する接合剤によって一体化する工程、
一体化された混合物を加熱しながら複数枚分の舗装用ブロックが一体となる形状のブロック材に加圧成型する工程、
得られたブロック材を所定の形状に切断する工程、
を含む舗装用ブロックの製造方法。