JP2005336543A - Ti系金属ガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】低ヤング率の特性を損なわず、高強度で、高ガラス形成能を有し工業的に種々の分野の部品が作製可能なチタン系金属ガラスを提供する。
【解決手段】一般式:Ti100−a−b−c−d−eZrCuNiSi
(式中、MはNb及びHfから選択される一種又は二種の元素であり、1原子%≦a<10原子%、1原子%≦b<15原子%、35原子%≦c<50原子%、2原子%≦d<15原子%及び0.2原子%≦e≦2原子%である。)で表される組成を有し、ヤング率が110GPa以下であるTi系金属ガラスとする。かかるTi系金属ガラスは、例えば、単ロール等の10−4K/s程度の冷却速度を有する金属ガラス作製プロセスを用いて製造することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス形成能が高く、かつ低ヤング率の特性を有するTi系金属ガラスに関する。
従来から種々の合金系において、原子がランダムに配列した非晶質構造を有する合金が見出され、その原子配列に起因する高強度、良好な磁気特性、化学的活性度などを利用した各種の製品が開発されている。これらの合金は、溶融状態から10〜10K/sec程度の高い冷却速度により急速に冷却する方法や、気相から析出させる方法により作製することが可能である。これら溶融状態または気相から急速に冷却する作製プロセスは、単ロール法、双ロール法、回転液紡糸法およびガスアトマイズ法などの液体急冷法や、スパッタ法などにより実現できるが、それらのプロセスは、プロセス上の制約から、作製できる形状は、薄帯、細線、粉末および薄膜形状に限られていた。そのため、工業的に応用する場合、その応用範囲は限られていた。
近年、比較的冷却速度の低い条件でも非晶質構造を有する材料を得ることができる金属ガラスが見出された。例えば、Pd基ガラスは、直径75mmの棒材を水焼入れにより作製することができるほどにガラス形成能が高い。Pd基金属ガラス以外にもMg基、Fe基およびCu基合金においても種々の組成でガラス形成能の優れた金属ガラスが見出され、直径5mm以上の金属ガラスからなる棒材が得られている。これらの合金を用いて、種々の工業部材を作製することが可能になり、金属ガラスの特性を利用した工業部品の開発が行なわれつつある。
一方、従来の市販合金において、アルミニウム合金に替わりチタニウム(以下、チタンという)合金の需要が高まってきている。これは、チタン合金が軽量で高強度であり耐食性も高く、金属材料として多くの優れた特徴を有しているからである。この特性を利用して、輸送機器やプラント産業など多くの分野において、アルミニウム合金やステンレス鋼に替わりチタン合金が用いられている部位も多いが、チタン合金は加工性に乏しく700℃以上に加熱して鍛造や圧延などを繰り返す必要があるため、加工性に優れたチタン合金が望まれていた。特に、低ヤング率の特性からチタン合金が望まれていながらも、複雑な加工ができないために適用が不可能であったセンサーや精密部品などの分野からはチタン合金の易加工性への要望が強かった。
最近になり、上述の金属ガラスにおいても種々のチタン系金属ガラスが開発されている。金属ガラス特有の加熱時に生じる過冷却液体状態を用いた粘性流動加工(例えば、特許文献1)や、ナノメータ精度の鋳造が可能である(例えば、非特許文献1)ことから、加工性に優れたチタン合金として注目されつつある。特にチタン系金属ガラスの低いヤング率特性を利用した各種のセンサーや精密部品への適用が検討されはじめている。このような金属ガラスとして、以下に示すような合金が開示されているが、そのいずれにおいても工業部品を製造するには何らかの課題を有している。
例えば、特許文献2及び特許文献3には、機械的強度、耐食性に優れ、ガラス遷移を示すチタン系の金属ガラスが記載されている。この中には、金属ガラスが得られる組成にZr又はHfを添加することによりガラス形成能が向上し、冷却速度の低いプロセスにおいても金属ガラスが得られることが開示されている。しかし、これらの特許文献に記載されているチタン系金属ガラスはガラス形成能に優れているものの金型鋳造などにより直接鋳造材を得られることは一切記載されていない。
さらに、特許文献4には、Zr,Tr,Cu及びNi硝子合金が開示されている。この「Zr,Ti,Cu及びNi硝子合金」は大型の金属ガラスを作製できるガラス形成能を有しているが、ZrおよびHfが主成分であり、チタンは41原子%以下に限定されている。そのため、合金の密度も高くチタン系合金とはいえず、本来、チタンが有する低密度、高強度という特色が薄い。
また、特許文献5には、チタンを主成分とするガラス形成能に優れる合金として、ベリリウムを含有する金属ガラスが開示されている。この発明に示される合金組成はチタンを多く含有し45原子%以上においてもガラス形成能が高い組成が示されている。しかし、この発明においてはBeを2原子%以上含有することが必須となる。Beは国際ガン研究機関(IARC)においてもグループ1に分類され発がん性が指摘されており、このような観点から、工業的に製造が制約されるばかりでなく、工業部品の応用範囲が制限されてしまうという問題を有する。
これらの問題を解決する金属ガラスとして、「Ti基非晶質合金」が特許文献6に開示されている。この合金は、Ti100−a−b−cZrTM(式中、TMは、Fe,Co,NiおよびCuよりなる群から選択される1種または2種以上の元素、Mは、Al,Si,SnおよびSbよりなる群から選択される1種または2種以上の元素であり、a,bおよびcは、それぞれの原子%を表し、0≦a≦20、30≦b≦70、0<c≦10、30≦a+b+c≦70を満足する)で示される組成を有し、非晶質相を体積分率で90%以上含むTi基非晶質合金である。この発明の合金は高いガラス形成能を有しTiが50原子%以上含有した組成においても金型鋳造法により直径1mmの金属ガラスからなる鋳造材が作製でき、工業的にも価値のある合金である。しかし、特許文献6には、機械的特性として高強度であることが示されているものの、金属ガラスの特徴である低ヤング率であることは一切記載されていない。本発明者らが、特許文献6の実施例に示される組成を実施したところ、数種の限定された組成において低ヤング率を示すものの、その組成の金属ガラス材料を用いて直径1mmの鋳造材を作製することはできるが、直径2mmを超える金属ガラス鋳造材を作製することができなかった。
特許文献7は、5〜20原子%の範囲のチタニウムと、8〜42原子%の銅と、30〜57原子%の範囲のジルコニウム及びハフニウムからなる群から選択された前期遷移金属と、4〜37原子%の範囲のニッケル及びコバルトからなる群から選択された後期遷移金属と、4原子%までの遷移金属と、合計で2原子%以下の他の元素とを含む金属ガラスを開示している。この特許文献7では、金属ガラスに含まれる他の元素として、ゲルマニウム、リン、炭素、窒素、酸素を開示している。この特許文献7では、機械的特性やヤング率については何ら記載されていない。
特開平06−093395号公報 特開平06−264200号公報 特開平07−252559号公報 特表平10−512014号公報 特表平8−508545号公報 特表99/49095号公報 米国特許第5618359号明細書 精密加工学会2004年春季大会講演論文集、p1025
上述したようにチタンを含有する金属ガラスについて種々の組成が開示されているが、高いガラス形成能を有し、かつ工業部品の作製が可能な金属ガラスはチタンを少量しか含有せず、本来チタンの軽量・高耐食性を活用することができなかった。また、チタンを多量に含有する金属ガラスは、有害性がある金属を含有しており、広範囲な適用が困難な金属ガラスであるか、もしくは、高ヤング率の金属ガラスであった。このようなことから、チタン系金属ガラスの特徴である高強度・低ヤング率の特性を活用できるような新しい金属ガラスが望まれていた。
さらに金属ガラスは、鋳造において表面が平滑で鋳型を忠実に転写できる特徴を有するが、複雑な形状のセンサー部品や精密部品の鋳造を行なうためには、過熱により溶湯の湯流れを向上させなければ部品の製造が困難である。学術的に用いられる射出型の金型鋳造で直径1mmの金属ガラス鋳造材が得られる合金であっても、例えば、肉厚1mmの複雑形状の工業部品を製造することは困難である。そのため、金属ガラスからなる工業部品を製造するためにはガラス形成能は高ければ高いほど良好な部品を得ることが可能になる。これらのことから、チタン系金属ガラスにおいても、さらにガラス形成能が高い組成が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラス形成能が高く、Tiよりも低ヤング率であり、軽量で高耐食性及び加工性に優れるTi系金属ガラスを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々の合金組成について鋭意検討した結果、Ti−Zr−Cu−Ni系の合金にHf及びNbから選択される一種または二種の元素を添加し、その組成を限定することにより高ガラス形成能で低ヤング率の合金が得られることを見出し、さらに、ケイ素を微量添加することにより急激にガラス形成能が向上する新規な現象を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の態様は、一般式:Ti100−a−b−c−d−eZrCuNiSi(式中、MはNb及びHfから選択される一種又は二種の元素であり、1原子%≦a<10原子%、1原子%≦b<15原子%、35原子%≦c<50原子%、2原子%≦d<15原子%、及び、0.2原子%≦e≦2原子%である。)で表される組成を有し、ヤング率が110GPa以下であるTi系金属ガラスを提供する。
本発明において、主成分であるTiは安価で良好な機械的特性を有する金属ガラスを得るために重要である。Tiと同属元素であるZrは本発明の金属ガラスを得るためには必須元素であり、ガラス形成能を向上させるという効果を有する。Zrの含有量は1原子%以上10原子%未満であり、好ましくは1原子%以上5原子%未満である。1原子%未満であるとZrの添加によるガラス形成能の向上の効果が得られず、また10原子%以上であるとガラス形成能が低下する傾向にある。
Hf及びNbから選択される1種または2種の元素は、本発明においてZrと同様にガラス形成能の向上と同時に機械的特性を向上させる効果を有する。Hf及びNbから選択される1種又は2種の元素は、1種の場合はその単体で、2種の場合はHf及びNbの合計で、1原子%以上15原子%未満、好ましくは4原子%以上12原子%未満である。1原子%未満であると、Hfおよび/またはNbの添加によるガラス形成能の向上の効果が得られず、また15原子%以上であるとガラス形成能が低下し、種々のプロセスを用いて実用部材を作製することができない。
CuおよびNiは本発明の金属ガラスを構成する重要な元素であり、CuおよびNiが同時に存在しないと高いガラス形成能を有する合金は得ることができない。Cuは35原子%以上50原子%未満であり、好ましくは40原子%以上45原子%未満である。また、Niは2原子%以上15原子%未満であり、好ましくは5原子%以上12原子%未満である。CuおよびNiともに、本発明の限定する組成を逸脱した場合、ガラス形成能が急激に低下し実用に供することができない。
本発明の金属ガラスは、2原子%以下の少量のSiを含有しているので、チタン系金属ガラスが脆化することなく低ヤング率を保持したままでガラス形成能を高めることができるという効果を得ることができる。すなわち、Siは、本発明のTi系金属ガラスに必須の元素であり、Siを少量含有させることにより、ガラス形成能を急激に向上させることができる。Siが無添加の組成においてもバルク状の金属ガラスを得ることができるが、学術的に用いられる銅製鋳型を用いた金型鋳造法を用いても直径2mm未満の金属ガラス棒材しか得ることができない。すなわち、Siを添加しなければ他の工業的なプロセスを利用し金属ガラスからなる部品を製造することができないため、本発明においてはSiの添加を必須とした。Siの含有量は0.2原子%以上2原子%以下であり、好ましくは0.5原子%以上1.5原子%以下である。前述のようにSiはガラス形成能を急激に向上させる元素であるが、その含有量が0.2原子%未満であるとSiの添加効果が明瞭でない。また、2原子%を超えるとガラス形成能が低下する傾向にあり、また金属ガラスからなる製品が作製できても脆化する傾向にあり金属ガラスからなる製品を得るためには有益でなく実用に供せない。
本発明のチタン系金属ガラスは、110GPa以下のヤング率を有する。単ロール等の10−4K/s程度の冷却速度を有する金属ガラス作製プロセスを用いるとともに、本発明の組成範囲内のガラス金属材料を選択すればヤング率は110GPa以下となる。しかし、冷却速度の低い製造プロセスを用いた場合、ヤング率が上昇する場合がある。110GPaを超えてヤング率が上昇した場合は、種々の分野に応用ができず、他のチタン基金属ガラス合金と差異が見られない。本発明においてヤング率の下限は限定しないが、本発明の範囲内であれば通常80GPa以上である。
本発明のチタン系金属ガラスは、ガラス形成能が高いため種々の鋳造プロセスにより金属ガラスからなる部材を作製することができる。例えば、金型鋳造法、溶湯鋳造法、双ロール法および回転円盤鋳造法などの鋳造プロセスにより所定形状の鋳造材が作製できる。また、従来の単ロール法や回転液中紡糸法によっても所定形状の金属ガラスを作製することも容易であり、10K/sec程度以上の冷却速度を実現できる鋳造プロセスであれば、任意の作製方法を用いて作製することができる。
本発明において「金属ガラス」とは、金属ガラスからなる製品断面を通常のX線回折法により測定して、X線回折図形を得たときにブロードなピークだけが存在する状態(ガラス相)のみならず、ブロードなピーク以外の鋭いピークが存在する状態(ガラス相と結晶相との混相)をも含む概念である。X線回折図形を得たときにブロードなピークが存在しない結晶相は、本発明の金属ガラスには含まれない。鋳造材が結晶相の場合は、その鋳造材は脆化し実用に供せない。本発明のTi金属ガラスは、ガラス相の状態の場合と、ガラス相と結晶相の混相の状態の場合の両方の場合を含むが、ガラス相の状態であることが好ましい。
また、本発明のチタン系金属ガラス部材を昇温するとガラス遷移現象に伴う急激な軟化が見られる。この軟化現象は金属ガラス特有な現象であり、ガラス遷移温度以上に加熱することにより、結晶化が開始するまでの時間範囲で種々の形状に加工することが可能である。金属ガラスの過冷却液体を利用した加工方法は、例えば、特開平10−216920号公報や特開平06−093395号公報において開示されており、これらの方法を用いて本発明のTi系金属ガラスを加工することができる。ガラス遷移現象は、熱機械測定(TMA)などの種々の方法で測定することが可能であり、部材の加工方法に適した温度を選択して本発明のTi系金属ガラスを加工することができる。本発明のTi系金属ガラスにおいて、金属ガラス単相の場合、ΔTx=Tx−Tg(ただし、Txは、結晶化開始温度、Tgはガラス遷移温度)の式で表される過冷却液体領域の温度間隔ΔTxは、40K/minの昇温速度で測定した場合において30K以上を通常示す。
このような観点から、回転液中噴霧法やガスアトマイズ法などの方法により粉末形状の本発明の金属ガラスを作製し、その粉末をガラス遷移温度以上に加熱し、所望の形状に固化成形することも容易であり、このような方法を用いれば、鋳造では困難な形状を作製することもできる。
本発明においては、板状、棒状及び管状のいずれかの形状を有することが好ましく、更に、ヤング率が80GPa以上であることが好ましい。
本発明のチタン系金属ガラスは、ガラス形成能が高く、金型鋳造法によって最大5mmの棒状の鋳造材を作製することができ、種々の製品製造プロセスに適用することが可能である。また、チタンを多量に含有しており、またヤング率も純チタンより低い値を示しているので、低ヤング率を必要とする部品に好適に使用することができる。例えば、微小部品やセンサー関連の部品、スプリング等は、高たわみ性を必要とすることから、本発明のチタン系金属ガラスはこれらの部品を形成するための材料として最適である。
以下、本発明のTi系金属ガラスの好適実施例について、添付の図面を用いて具体的に説明する。ただし、以下の実施例において、本発明のチタン系金属ガラスを作製する方法及びは一例であり、これに限定されるものではない。
実施例1〜17及び比較例1〜5
まず、本発明のTi系ガラス金属のガラス形成能を調べるために、銅鋳型を用いた金型鋳造により直径3mmの円柱状の鋳造材を作製する。ここでは、金属ガラス単相の鋳造材を得ることができる最大径をガラス形成能の指標として用いた。銅製鋳型を用いた金型鋳造法は、種々の論文や特許公報などに開示されており、例えば特開2001−234306号公報に開示されている鋳造法と同一の方法を用いることができる。
図1に、棒状の鋳造材を製造するための鋳造装置の溶解炉の概略構成図を示す。図1に示す溶解炉10は、鋳造装置のチャンバー7内に配置される。図1に示すように、溶解炉10は、ノズル1、高周波コイル3、銅製鋳型4を主に有する。ノズル1は、母材を溶融するための円筒状の容器であり、その下端1aには射出用オリフィスが形成されている。また、ノズル1は、銅製鋳型4の上方に配置されており、図示しない昇降装置により、銅製鋳型4に向かって前進又は後退することができる。ノズル1の下端近傍の外周には高周波コイル3が巻回されており、高周波電源(図示しない)から高周波コイル3に高周波電流を供給することにより、ノズル1内の母材を高周波誘導溶解することができる。銅製鋳型4は、円柱状のキャビティ5を有し、このキャビティ5に、溶融した母材が射出され、急速に冷却される。ノズル1は、このキャビティ5と同軸上に位置づけられる。
次に、図1に示した溶解炉10を用いた鋳造材の製造方法について説明する。まず、後述の表1に示す組成の母材をノズル1に入れ、高周波コイル3に高周波電流を供給して母材を高周波誘導溶解する。次いで、昇降装置(図示しない)を駆動してノズル1を下方に移動させて、ノズル1の下端を銅製鋳型4のキャビティの上方部分と接触させる。更に、ノズル1のアルゴンガス送入孔6からアルゴンガスを送入することによりノズル1内で溶融している溶融合金2をキャビティ5内部に射出する。溶融合金2は銅製鋳型4との接触により急速に冷却される。キャビティ5の内部で急速に冷却し固化した鋳造材は、本発明の金属ガラスの組成範囲内であれば金属ガラスからなる鋳造材となる。
上記のようにして得られた鋳造材の組織についてX線回折により調べた。まず、作製した鋳造材を切断し、その断面を100mm以上の面積になるようにサンプリングし、自動X線回折装置(理学電機製:RINT2000)を用いCuKα、50kV30mA、2°/min、4回積算測定の条件でX線回折図形を取得した。ここでは、X線回折図形がガラス特有のブロードなピークのみである場合を「ガラス単相」であると判断した。また、鋳造材に生じている結晶に起因する鋭いピークがブロードなピークとともに存在するものをガラスと結晶の混相と判断し、下記表1中には「ガラス+結晶」と表示した。また、ブロードなピークが存在せず鋭いピークのみの場合を「結晶相」と判断した。
ヤング率の測定においては、作製した試料を直径2mm、長さ4.5mmに研削加工した試料を用いた。加工した試料に歪ゲージを貼付した後、インストロン万能試験機を用いて2×10−4の歪速度で圧縮試験を行ない、その歪−応力曲線より、加工試料のヤング率を算出した。下記表1に各鋳造材の組成、組織及びヤング率を示す。
Figure 2005336543
上記表1に示すように、実施例1〜17の試料は、本発明に従う金属ガラスの組成範囲であるので、金型鋳造法により直径3mmの金属ガラス鋳造材を作製することができる。また、その鋳造材のヤング率は、すべて110GPa以下であり、純チタンのヤング率(114GPa)より低いヤング率の鋳造材である。また、破壊強度は表中に示していないが、実施例1〜17のすべての試料は1000MPa以上の破壊強度を示している。
一方、比較例1〜5の試料は、本発明に従う金属ガラスの組成と異なる。比較例1の試料は、表1に示すようにHf及びSiを含有していないのでガラス形成能が低く、直径3mmの鋳造材ではガラス相からなる鋳造材を得ることができない。比較例2の試料は、ガラス形成能が比較的高い公知の組成であるが、本発明に従う金属ガラスと異なりHf及びSiを含有していないので、直径3mmの鋳造材においてヤング率の高い鋳造材となる。比較例3は、本発明に従う金属ガラスと異なりHfを含有しておらず、Siの含有量が本発明の限定するSiの含有量より多いためにヤング率が高い。比較例4及び5の試料は、本発明に従う金属ガラスを構成する元素をすべて含有しているが、Siの含有量が本発明の金属ガラスにおけるSiの含有量より多い。そのため、比較例4及び5の試料は、本発明の金属ガラスよりも高いヤング率を示す鋳造材である。
実施例17及び比較例6
本実施例及び比較例では、下記表2に示す組成を有する大型の板材を作製する。図2に、大型の板材を鋳造するための鋳造装置のチャンバー内に配置される溶解炉の概略構成図を示す。溶解炉20は、図2に示すように、るつぼ状の銅製の溶解用水冷ハース16と、アークプラズマ放電を発生させるためのアーク電極18と、銅製鋳型19とを有する。アーク電極18は、溶解用水冷ハース16のほぼ直上に設けられており、図示しないアーク電源から供給される電力によって発生されるアークによって、溶解用水冷ハース16上に載置されている母合金を溶解することができる。銅製鋳型19は、板状の中空部(キャビティ)15を有し、このキャビティ15に溶融金属が充填される。
ここで、図2に示す溶解炉を用いて板状の鋳造材を作製する方法について説明する。
まず、図2において、溶解用水冷ハース16に1kgの母合金を配置するとともに、銅製鋳型19をチャンバー7内の所定の位置に装填する。次いで、チャンバー7の内部を真空引きした後にアルゴンを導入してチャンバー7内をアルゴン雰囲気にする。次いで、アーク電極18に200Vの電圧を印加して、アークプラズマ放電を発生させ、溶解用水冷ハース16上で母合金を溶解する。母合金を溶解した後、溶解用水冷ハース16を、図2に示すように、その回転軸16aを中心に回転させて破線で示すように傾斜させて、溶解した母合金17を銅製鋳型19のキャビティ15内に傾注する。
ここでは、銅製鋳型19として、全体の平面形状が20cm×20cmの大きさを有し、板厚が2〜5mmまで1mmづつ段階的に変化するような板材が形成されるキャビティを有する鋳型を用いて試料を作製した。次いで、作製した試料を切断して、その断面が合計で100mmになるようにサンプリングした後に、実施例1と同様の方法により、それらの試料の組織の同定を行なった。また、ヤング率の測定においては、試料中心部分から直径2mmφ、長さ4.5mmになるように放電加工により測定用試料を切り出し、それら測定用の試料について実施例1と同様に圧縮試験を行うことによって評価した。下記表2に、実施例18及び比較例6の試料の組織とヤング率を示した。
Figure 2005336543
実施例18の試料は、本発明の金属ガラスの組成範囲内であるので、ガラス形成能が高く、厚さが3mmまでガラス相の板材を作製することができる。また、ヤング率も低く、ガラス相であれば110GPa以下である。
一方、比較例6の試料は、本発明の金属ガラスの組成に比べてHfを含有せずSiの含有量も多い。そのため、ガラス形成能が低く厚さ2mmでもガラス相のみの板材を得ることができない。また、ヤング率も110GPa以上になってしまう。
実施例19及び比較例7
つぎに、本実施例及び比較例においては、特開2000−271730号公報に開示されている方法に従い、外径2mm、内径1mm、長さ200mmのパイプ状の鋳造材を作製する。すなわち、円柱状の中空部(キャビティ)を有する鋳型を用い、その中空部の内部を瞬時に負圧又は真空にして、この負圧吸引力又は真空吸引力によって、溶融金属を中空部の内部に移動させて、鋳型の中空部を形成する内壁と接触させて臨界冷却速度以上で急速に冷却させて固化させることによって鋳造材を作製する。
図3に、このような製造方法を実現するための鋳造装置の溶解炉、すなわち、パイプ状の鋳造材を鋳造するための鋳造装置の溶解炉の概略図を示す。溶解炉30は、図3に示すように、溶解用るつぼ21、高周波コイル13、鋳型24、水冷機構25を主に備える。これらの部品を備える溶解炉30は、鋳造装置のチャンバー7内に配置される。溶解用るつぼ21は、母材を溶融するために用いられるものであり、溶解用るつぼ21の外周には高周波誘導用の高周波コイル13が設けられている。高周波コイル13に、高周波電源(図示しない)からの高周波電流を供給することにより、溶解用るつぼ21内の母材を溶融することができる。
鋳型24は、柱状のキャビティ(中空部)24aを有し、その上端24bが吸引装置(図示しない)と接続されている。この吸引装置(図示しない)を駆動することによりキャビティ24aを負圧にすることができる。また、鋳型24は、溶解用るつぼ21の上方に配置されており、昇降装置(図示しない)により図中上下方向に昇降可能である。鋳造材を作製する際には、鋳型24は、溶解用るつぼ21に向かって前進して、鋳型24の下端24cが、溶解用るつぼ21内の溶融金属22内に挿入される。
つぎに、図3に示した溶解炉30を用いてチタン系金属ガラスを製造する方法について説明する。
まず、溶解用るつぼ21に、後述する表3に示す組成の母材を充填した後、高周波コイル3に高周波電流を供給して母材を高周波誘導溶解により溶解する。次いで、昇降装置(図示しない)を駆動して鋳型24の下端25cを溶融合金2内に挿入し、吸引機構(図示しない)を駆動させて鋳型24の上端24bから溶融合金を吸引して溶融合金2を金型内部に移動させる。このとき、水冷機構15により冷却されている鋳型との接触により、溶融金属22は、臨界冷却速度以上で急速に冷却されて固化する。そして、鋳型24のキャビティ24aで急速に冷却した溶融合金は、鋳型24の下方から順次固化しながら上方に吸引されて、最終的に、外径2mm、内径1mm、長さ200mmのパイプ状の鋳造材が形成される。得られる鋳造材は、本発明の範囲内であれば金属ガラスからなるパイプ状鋳造材である。
こうして作製されたパイプ状の鋳造材の組織及び機械的特性を調べた。組織の判定は実施例1と同様に行ない、機械的特性(ヤング率および最大曲げ歪)については、インストロン万能試験機によりパイプ状の鋳造材のまま曲げ試験を行なうことにより評価した。結果を下記表3に示す。
Figure 2005336543
実施例19の試料は、本発明のチタン系金属ガラスの組成範囲内であるのでガラス形成能が高く、作製できたパイプ形状の鋳造材においてもガラス相のみが得られており、ヤング率も低く、最大曲げ歪も4%であり大きく歪む。このようなパイプ状の金属ガラスは、例えば、コリオリ流量計の振動流管に好適である。
一方、比較例7の試料は、本発明のチタン系金属ガラスの組成範囲から逸脱してHfを含有せずSiの含有量が多いため、ガラス相が得られず、ヤング率も高く、また最大歪が低く実用に供せない。
以上、本発明のチタン系金属ガラスについて、実施例により詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良を行なっても良いことはもちろんである。
例えば、上記実施例1〜17において作製された棒状の金属ガラスは、コイル状に加工することもできる。こうして得られたコイル状の本発明のTi系金属ガラスは、例えば、スプリング部材として利用することができる。本発明の金属ガラスは、汎用の金属製のスプリングよりも軽量であり、それらを用いた装置の重量を軽減することができる。また、本発明のTi軽金属ガラスは低いヤング率を有するので、それを用いて作製されるスプリングは、従来の金属製のスプリングに比べてスプリング全長を短くすることが可能となり、コンパクト化を図ることができる。このようなスプリングは、例えば、バルブスプリング、ラッシュアジャスタ、燃料噴射系用プランジャスプリング、変速機用スプリング、懸架用スプリングに最適である。
また、上記実施例18において作製された板状のTi系金属ガラスは、例えば、粘性流動成形法を用いて種々の形状に加工したり、互いに接合することにより種々の部材に加工することもできる。例えば、自動車や航空機などの輸送機器の構造部材に加工することができる。このような輸送機器の構造部材に、本発明のTi系金属ガラスを用いることにより、従来のAl、Ti合金に比較して十分な強度を維持しつつ軽量化を実現することができる。
また、板状の本発明の金属ガラスは、切削又は切断することによって所望の形状の部品に加工することもできる。例えば、マイクロモータのギアや太陽キャリアなどの超精密歯車に加工することができる。このようなマイクロモータのギアや、そのギア部に使用される太陽キャリアに本発明の金属ガラスを適用することにより、従来の結晶質の材料に比べて長寿命のマイクロモータを実現することができる。
また、ギアや太陽キャリアなどの部品は、それらギアや太陽キャリアなどの形状のキャビティを有する鋳型を用いて上記実施例18の場合と同様の方法で作製しても良い。
また、本発明のTi系金属ガラスを用いて圧力センサ素子を作製しても良い。本発明のTi軽金属ガラスは低ヤング率を有するので、高感度で軽量な圧力センサを実現することができる。
また、上記実施例19において作製したパイプ状の金属ガラスは、例えば、コリオリ流量計の振動流管として利用することができる。本発明の金属ガラスは、従来の金属製の振動流管に比べて強度が高いので振動流管を薄肉化することが可能となり、振動流管の軽量化を実現することができる。また、本発明の金属ガラスは、従来振動流管に用いられる金属よりもヤング率が低いので流体のコリオリ力による振動流管の振動変位が大きくなるので大幅に感度を向上させることが得きる。すなわち、本発明のTi系金属ガラスを用いて振動流管を作製すれば、高感度で軽量なコリオリ流量計を実現することができる。
実施例1〜17及び比較例1〜5で用いた、棒状の鋳造材を製造するための金型鋳造装置に配置される溶解炉の概略図である。 実施例18及び比較例6で用いた、板状の鋳造材を製造するためのアーク式鋳造装置に配置される溶解炉の概略図である。 実施例19及び比較例7で用いた、パイプ状の鋳造材を製造するための急速凝固パイプ作製装置に配置される溶解炉の概略図である。
符号の説明
1 ノズル
1a ノズルの先端
2 溶融合金
3、13 高周波誘導溶解用コイル
4、19、24 銅製鋳型
5、15 キャビティ
10、20、30 溶解炉
7 チャンバー
16 溶解用水冷ハース
16a 回転軸
18 アーク電極
21 溶解用るつぼ
24a キャビティ(中空部)
24b 銅製鋳型の上端
24c 銅製鋳型の下端
25 水冷機構

Claims (4)

  1. 一般式:Ti100−a−b−c−d−eZrCuNiSi
    (式中、MはNb及びHfから選択される一種又は二種の元素であり、1原子%≦a<10原子%、1原子%≦b<15原子%、35原子%≦c<50原子%、2原子%≦d<15原子%、及び、0.2原子%≦e≦2原子%である。)で表される組成を有し、ヤング率が110GPa以下であるTi系金属ガラス。
  2. 板状、棒状及び管状のいずれかの形状を有する請求項1に記載のTi系金属ガラス。
  3. 更に、ヤング率が80GPa以上である請求項1又は2に記載のTi系金属ガラス。
  4. 更に、40原子%≦c≦45原子%、5原子%≦d≦12原子%を満たす請求項1〜3のいずれか一項に記載のTi系金属ガラス。
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