JP2005335704A - Buckle device, and seat belt device using the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車等の車両に装備され、シートベルトにより乗員を拘束保護するシートベルト装置であって、シートベルトに支持されたタングが係止されるバックルを有するバックル装置およびこれを用いたシートベルト装置の技術分野に関するものである。 The present invention relates to a seat belt device that is installed in a vehicle such as an automobile and that restrains and protects an occupant by a seat belt, and includes a buckle that engages a tongue supported by the seat belt, and a seat using the same. The present invention relates to the technical field of belt devices.
従来から自動車等の車両シートに付設されているシートベルト装置は、衝突時等の車両に大きな減速度が作用した場合のような緊急時に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止して、乗員を保護している。 Conventionally, a seat belt device attached to a vehicle seat of an automobile or the like is used to restrain the occupant from the seat of the occupant by restraining the occupant with the seat belt in an emergency such as when a large deceleration acts on the vehicle such as a collision. Prevents popping out and protects passengers.
ところで、例えば車両後部シートに設けられるシートベルト装置においては、シートベルト装置の非使用時にバックルがシートクッションの上面に放置される。このため、乗員が車両に乗り込んで車両後部シートに着座しようとすると、この放置されたバックルが邪魔になり、乗員は車両に容易に乗り込んで車両後部シートにスムーズに着座することができない。また、乗員が車両後部シートから離座して車両から降りようとすると、バックルが乗員の体にまとわりつき、同様に乗員は車両後部シートからスムーズに離座して、車両から容易に降りることができない。更に、バックルがシートクッションの上面に放置されることで、バックルの非使用時に外観が良好でない。 By the way, for example, in a seat belt device provided in a vehicle rear seat, a buckle is left on the upper surface of the seat cushion when the seat belt device is not used. For this reason, when an occupant gets into the vehicle and tries to sit on the vehicle rear seat, the neglected buckle becomes an obstacle, and the occupant cannot easily get into the vehicle and sit on the vehicle rear seat smoothly. In addition, if the occupant tries to get off the vehicle rear seat, the buckle clings to the occupant's body, and similarly, the occupant can sit away smoothly from the vehicle rear seat and not get off the vehicle easily. . Furthermore, since the buckle is left on the upper surface of the seat cushion, the appearance is not good when the buckle is not used.
そこで、車両シートのシートクッション内にバックル収納部を設け、バックルをその非使用時にはこのバックル収納部に収納し、バックルの使用時に乗員がバックルをバックル収納部から取り出すようにしたシートベルト収納装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 Therefore, a seat belt storage device is provided in which a buckle storage portion is provided in the seat cushion of the vehicle seat, and the buckle is stored in the buckle storage portion when the buckle is not used, and the occupant takes out the buckle from the buckle storage portion when the buckle is used. It has been proposed (see, for example, Patent Document 1).
この特許文献1に開示のシートベルト収納装置によれば、シートベルト装置の非使用時にはバックルがシートクッションの上面に放置されないので、乗員が車両シートに対して着座あるいは離座する際、バックルが邪魔になることはないとともに、外観が良好になる。
しかしながら、特許文献1に開示のシートベルト収納装置においては、車両シートに着座した乗員がシートベルトを装着する際に、一々、バックルをバックル収納部から取り出さなければならず、シートベルトの装着が面倒であるという問題がある。しかも、シートクッションのシート機能を損なわないようにするために、バックル収納部は広くすることができず、きわめて狭い。このため、狭いバックル収納部からバックルを取り出すことが難しく、シートベルトの装着が更に一層面倒なものとなっている。
However, in the seat belt storage device disclosed in
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両シートに対する乗員の着座あるいは離座をスムーズに行いつつ、シートベルトの装着を簡単に行うことのできるバックル装置およびこれを用いたシートベルト装置を提供することである。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a buckle device capable of easily mounting a seat belt while smoothly seating or leaving a passenger with respect to a vehicle seat. And it is providing the seatbelt apparatus using the same.
前述の課題を解決するために、請求項1の発明のバックル装置は、シートベルトに支持されたタングが係止されるバックルを有するバックル装置において、前記バックルが、非使用時に格納される格納位置とシートベルトを装着した使用状態に保持する使用位置との間でバックル移動手段により移動可能に設けられていることを特徴としている。
In order to solve the above-mentioned problem, the buckle device of the invention of
また、請求項2の発明のバックル装置は、前記バックルは前記格納位置で車両シートによって隠され、かつ前記使用位置で前記車両シートの座席側に進出するようになっていることを特徴としている。
更に、請求項3の発明のバックル装置は、前記バックルが前記格納位置と前記使用位置との間を前記バックル移動手段により回転運動または直進運動で移動するようになっていることを特徴としている。
The buckle device of the invention of
Further, the buckle device of the invention according to
更に、請求項4の発明のバックル装置は、シートベルトに支持されたタングが係止されるバックルを有するバックル装置において、前記バックルが、非使用時に格納される格納位置と、前記タングの係止操作により前記シートベルトの装着を行う装着位置と、前記シートベルトを装着した使用状態に保持する使用位置との間でバックル移動手段により移動可能とされていることを特徴としている。
Furthermore, the buckle device of the invention according to
更に、請求項5の発明のバックル装置は、前記バックルは前記格納位置で車両シートによって隠され、かつ少なくとも前記装着位置で前記車両シートの座席側に進出するようになっていることを特徴としている。
更に、請求項6の発明のバックル装置は、前記バックルが前記格納位置、前記装着位置、および前記使用位置の間を前記バックル移動手段により回転運動または直進運動で移動するようになっていることを特徴としている。
Furthermore, the buckle device of the invention according to
Furthermore, the buckle device of the invention of
更に、請求項7の発明のバックル装置は、前記バックルが回転運動で移動するようになっており、前記バックルを支持するバックル支持レバーに所定値以上の外力が加えられたときこの外力を緩和する外力緩和機構が設けられていることことを特徴としている。
更に、請求項8の発明のバックル装置は、前記バックル移動手段がモータを備えていることを特徴としている。
Furthermore, the buckle device of the invention of
Furthermore, the buckle device of the invention of
更に、請求項9の発明のバックル装置は、前記モータが、前記シートベルトの引出の検知または乗員の前記車両シートへの着座検知により、前記バックルが前記格納位置から前記使用位置の方へ移動するように駆動制御されることを特徴としている。
更に、請求項10の発明のバックル装置は、前記モータが、前記タングの前記バックルからの解離検知により、前記バックルが前記使用位置から前記格納位置へ移動するように駆動制御されることを特徴としている。
Furthermore, in the buckle device of the invention according to
Furthermore, the buckle device of the invention of
更に、請求項11の発明のシートベルト装置は、乗員に装着されるシートベルトと、このシートベルトに移動可能に支持されたタングと、このタングが係止されるバックルとを少なくとも備え、前記タングが前記バックルに係止されることで前記シートベルトが乗員に装着されるシートベルト装置において、前記バックルが請求項1ないし10のいずれか1に記載されたバックルであることを特徴としている。
Furthermore, a seat belt device according to an eleventh aspect of the present invention includes at least a seat belt to be attached to an occupant, a tongue movably supported by the seat belt, and a buckle to which the tongue is locked. In the seat belt device in which the seat belt is mounted on the occupant by being locked to the buckle, the buckle is the buckle according to any one of
このように構成された請求項1ないし3の発明に係るバックル装置によれば、バックル移動手段でバックルをその非使用時には格納位置に設定しかつ使用時には使用位置に自動的に設定しているので、乗員が車両シートに対して着座あるいは離座する際に邪魔にならず、乗員の車両シートに対する着座あるいは離座をスムーズに行うことができる。そのうえ、使用時にはバックルを使用位置に自動的に設定しているので、乗員は前述の特許文献1に開示されているようにバックルを一々取り出す必要がなく、シートベルトを簡単に装着することができる。しかも、これによりバックル収納部を広くする必要はなく、車両シートのシート機能を良好に確保することができる。
According to the buckle device of the first to third aspects of the invention thus configured, the buckle moving means sets the buckle to the storage position when not in use and automatically sets it to the use position when in use. When the occupant is seated or separated from the vehicle seat, the occupant can smoothly sit or leave the vehicle seat. In addition, since the buckle is automatically set to the use position during use, the occupant does not need to take out the buckle one by one as disclosed in the above-mentioned
また、請求項4ないし6の発明に係るバックル装置によれば、バックル移動手段でバックルをその非使用時には格納位置に設定するとともに装着時には装着位置に設定し、更に使用時には使用位置に自動的に設定しているので、乗員が車両シートに対して着座あるいは離座する際に邪魔にならず、乗員の車両シートに対する着座あるいは離座をスムーズに行うことができる。そのうえ、シートベルトの装着時にはバックルが装着位置にあるため、乗員は前述の特許文献1に開示されているようにバックルを一々取り出す必要がなく、タングのバックルへの挿入係止操作を容易に行うことができ、シートベルトを簡単に装着することができる。しかも、これによりバックル収納部を広くする必要はなく、車両シートのシート機能を良好に確保することができる。更に、バックルの使用時にはバックルが使用位置にあるため、シートベルトの乗員拘束機能を効果的に発揮させることができる。
According to the buckle device of the fourth to sixth aspects of the present invention, the buckle moving means sets the buckle to the retracted position when not in use, sets it to the mounted position when worn, and automatically sets it to the used position when used. Since it is set, it does not get in the way when the occupant sits or leaves the vehicle seat, and the occupant can smoothly sit or leave the vehicle seat. In addition, since the buckle is in the mounting position when the seat belt is mounted, it is not necessary for the occupant to take out the buckle one by one as disclosed in the above-mentioned
特に、請求項2、3、5ないし10の発明によれば、バックルが格納位置では車両シートによって隠されるので、バックルの非使用時での外観が良好になるとともに、バックルにダストや異物等が侵入し難くなる。
また、請求項3、6、8ないし10の発明によれば、格納位置と使用位置との間、または格納位置と装着位置と使用位置との間をバックルが回転運動または直進運動で移動するので、バックルの移動が簡単かつ確実なものとなる。
In particular, according to the inventions of
According to the third, sixth, eighth or tenth aspects of the invention, the buckle moves between the storage position and the use position or between the storage position, the mounting position and the use position in a rotational motion or a straight movement. The buckle can be moved easily and reliably.
更に、請求項8ないし10の発明によれば、バックルの格納位置と使用位置との間の移動をモータで行っているので、バックル装置の構成が簡単であり、かつバックル装置を安価に製造することができる。
更に、請求項7の発明によれば、バックル支持部材に外力緩和機構を設けているので、バックルに所定値以上の大きな外力が加えられても、この外力を緩和させてバックル支持部材に伝達することができる。
Further, according to the inventions of
Furthermore, according to the invention of
更に、請求項9の発明によれば、モータが、シートベルトの引出の検知または乗員の車両シートへの着座検知により駆動制御されるので、格納位置にあるバックルを使用時には自動的に使用位置に設定することができる。したがって、非使用時にバックルが格納位置にあっても、乗員は簡単にシートベルトを装着することができる。
更に、請求項10の発明によれば、モータが、タングのバックルからの解離検知により駆動制御されるので、使用位置にあるバックルを非使用時には自動的に格納位置に設定することができる。
Further, according to the invention of
Furthermore, according to the invention of
更に、請求項11の発明のシートベルト装置によれば、本発明のバックル装置を用いていることで、乗員の車両シートに対する着座あるいは離座をスムーズに行いつつシートベルトの装着性を向上できることから、乗員は車両の乗降をバックルに邪魔されることなく楽に行うことができるとともに、乗員のシートベルトの装着率が向上する。
Furthermore, according to the seat belt device of the invention of
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明にかかるバックル装置の実施の形態の第1例を備えた車両後部シートを模式的にかつ部分的に切り欠いて示す斜視図、図2はこの第1例のバックル装置を図1においてII−II線に沿う断面をとって模式的に示し、(a)はバックルの格納位置を示す図、(b)はバックルの使用位置を示す図である。
The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view schematically and partially showing a vehicle rear seat provided with a first example of an embodiment of a buckle device according to the present invention, and FIG. 2 shows the buckle device of the first example. 1 schematically shows a cross-section taken along line II-II in FIG. 1, (a) is a view showing a retracted position of the buckle, and (b) is a view showing a used position of the buckle.
図1および図2(a),(b)に示すように、第1例のバックル装置1は、従来公知のバックル2と、このバックル2に連結された支持レバー3と、この支持レバー3を回動するレバー回動部材4と、このレバー回動部材4を駆動するモータ(バックル移動用)5とを備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2 (a) and 2 (b), a
支持レバー3は車両後部シート6または車体に、回転軸7で車両前後方向に回動可能に取り付けられている。この支持レバー3の回転軸7に関しバックル2と反対側には、長手方向に延びる長孔3aが穿設されている。この長孔3aに摺動可能に貫通された連結ピン8により、支持レバー3とレバー回動部材4とが相対回動可能にかつ相対移動可能に連結されている。
The
レバー回動部材4の支持レバー3との連結部と反対側端部は、ねじ式伸縮機構9によりモータ5の回転軸5aに連結されている。ねじ式伸縮機構9は、レバー回動部材4に固定された雌ねじ部材10と回転軸5aに形成されかつ雌ねじ部材10に螺合する雄ねじ部材11とから構成されている。なお、雄ねじ部材10は回転軸5aと別体に設けてこの回転軸5aに連結するようにすることもできる。
The end portion of the
モータ5の回転軸5aが回転して雄ねじ部材11が同方向に回転すると、雌ねじ部材10がモータ5の回転方向に応じて図2(a),(b)において左右方向に可逆的に移動することで、ねじ式伸縮機構9が伸縮するようになっている。モータ5およびねじ式伸縮機構9は、車両後部シート6のシートクッション6a内またはシートクッション6aの下方に配設されている。
これらのレバー回動部材4、モータ5およびねじ式伸縮機構9により、本発明のバックル移動手段が構成されている。
When the
The
そして、図2(a)に示すように、バックル2の非使用時には、ねじ式伸縮機構9が最大に収縮して支持レバー3がほぼ鉛直方向となり、バックル2は車両後部シート6のシートバック6b内に格納された格納位置に設定される。また、図2(b)に示すように、バックル2の使用時には、ねじ式伸縮機構9が最大に伸張してレバー回動部材4が回転軸7を中心に支持レバー3を時計回りに回動する。この支持レバー3の回動時には、連結ピン8が支持レバー3に形成された長孔3aに沿って摺動する。すると、バックル2は、シートバック6bに形成されたバックル出し入れ口12を通過して車両後部シート6の座席側に進出して使用位置に設定される。そして、モータ5が停止することで、雄ねじ部材10と雌ねじ部材11との螺合でバックル2をこの使用位置でロックする。バックル3のこの使用位置では、シートベルトが乗員に装着された使用状態に保持される。
As shown in FIG. 2A, when the
図3は、モータ5を駆動制御するためのブロック図である。
図3に示すように、この第1例のバックル装置1においては、モータ5を駆動制御する制御装置(CPU)22に、シートベルトの引き出しを検出してベルト引き出し検出信号を出力するベルト引き出し検出センサ23、およびタング13がバックルに挿入係止されたときオンしタング13がバックルから解離されたときオフするバックルスイッチ24がそれぞれ接続されている。その場合、第1例ではバックルスイッチ24がオフで信号を出力されない状態が、タング13とバックル2との解離検出信号が出力されるものとしている。また、ベルト引き出し検出センサ23は、乗員がシートベルトを装着可能な状態を検出するベルト装着可能状態検出手段として機能し、また、バックルスイッチ24は、シートベルトの装着が解除されて乗員が車両後部シート6から離座可能な状態を検出する離座可能状態検出手段として機能する。
FIG. 3 is a block diagram for controlling the drive of the
As shown in FIG. 3, in the
次に、このように構成された第1例のバックル装置1の作動について説明する。
シートベルトの非使用時には、ねじ式伸縮機構9が最大に収縮していて、バックル2は図2(a)に示す格納位置に設定されて車両後部シート6の座席側には進出していない。これにより、バックル2がシートバック2bで隠されているので、外観が良好となっている。
Next, the operation of the
When the seat belt is not used, the screw-type
この状態から、乗員が車両に乗り込んで、乗員が車両後部シート6に着座する。このとき、バックル2が車両後部シート6の座席側には進出していないので、乗員はバックル2が邪魔にならず、車両に容易に乗り込んで車両後部シート6にスムーズに着座することができる。
From this state, the occupant gets into the vehicle, and the occupant sits on the vehicle
乗員が車両後部シート6に着座した後、図示しないシートベルトを引き出すと、図示しないベルト引き出しセンサ23がこのベルト引き出しを検出して制御装置22に送信する。制御装置22は、このベルト引き出しセンサ23からのベルト引き出し検出信号によりモータ5をねじ式伸縮機構9が伸張する方向に駆動する。
When a passenger pulls out a seat belt (not shown) after the occupant is seated on the vehicle
すると、レバー回動部材4が支持レバー3を時計回りに回転運動させ、バックル2が図2(b)に示す使用位置に設定される。したがって、乗員は、従来のシートベルト装置と同様に、シートベルトに摺動可能に支持されているタング13をバックル2に挿入係止することで、シートベルトが乗員に装着される。
シートベルトの装着状態で、乗員が慣性移動してシートベルトを介してバックル2に作用する力は、支持レバー3を介して回転軸7で確実に受け止められるようになる。
Then, the
The force applied to the
乗員が車両から降りるためにタング13をバックル2から離脱させると、バックルスイッチ24がタング13とバックル2との解離を検出して制御装置22に送信する。制御装置22は、このバックルスイッチ24からの解離検出信号によりモータ5をねじ式伸縮機構9が逆の収縮する方向に駆動する。
When the occupant disengages the
すると、レバー回動部材4が支持レバー3を反時計回りに回転運動させ、バックル2が図2(a)に示す格納位置に設定される。したがって、乗員はバックル2が邪魔にならず、車両後部シート6からスムーズに離座して車両から容易に降りることができる。
Then, the
この第1例のバックル装置1によれば、バックル2がその非使用時には車両後部シートの座席側と反対側の格納位置に格納されるので、乗員が車両シートに対して着座あるいは離座する際に邪魔にならず、乗員の車両シートに対する着座あるいは離座をスムーズに行うことができる。これにより、車両に対する乗員の乗降が容易となる。
According to the
そのうえ、使用時にはバックル2を使用位置に自動的に設定しているので、乗員は前述の特許文献1に開示されているようにバックル2を狭いバックル収納部から一々取り出す必要がなく、シートベルトを簡単に装着することができる。
また、バックル2の非使用時にはバックル2が車両シート6により隠されるので、外観が良好になるとともに、バックル2にダストや異物等が侵入し難くなる。更に、バックル2の使用時にはバックル2が使用位置にあるため、シートベルトの乗員拘束機能を効果的に発揮させることができる。
In addition, since the
Further, since the
更に、支持レバー3、レバー回動部材4、モータ5およびねじ式伸縮機構9がいずれも単純な構造であるので、バックル装置1の構成が簡単であり、バックル装置1を安価に製造することができる。
Further, since the
更に、第1例のバックル1を従来の公知のシートベルト装置に用いることができるが、このバックル1を用いたシートベルト装置によれば、前述のように乗員の車両シートに対する着座あるいは離座をスムーズに行いつつシートベルトの装着性を向上できることから、乗員は車両の乗降をバックルに邪魔されることなく容易に行うことができるとともに、乗員のシートベルトの装着率が向上する。
Further, the
なお前述の例では、支持レバー3が1ピースで構成されているだけであるが、図4(a)および(b)に示すようにこの支持レバー3に外力緩和機構が設けられている。この外力緩和機構について説明する。すなわち、支持レバー3はバックル2に連結されたバックル側レバー3cとレバー回動部材4に連結されたレバー回動部材側レバー3rとから2ピースで構成されている。レバー回動部材側レバー3rには前述の長孔3aが穿設されており、この長孔3aを貫通しかつ摺動可能に移動する前述の連結ピン8でレバー回動部材側レバー3rとレバー回動部材4とが相対回動可能に連結されている。
In the above-described example, the
レバー回動部材側レバー3rは回転軸7によって車体に回動可能に支持されている。また、この回転軸7により、バックル側レバー3cがレバー回動部材側レバー3rに相対回動可能に連結されている。バックル側レバー3cには、4つの嵌合孔3e,3f,3g,3hがそれぞれ等間隔に穿設されている。その場合、4つの嵌合孔3e,3f,3g,3hは、それぞれ互いに回転軸7に関して点対称に設けられている。また、レバー回動部材側レバー3rにも、4つの嵌合穴3i,3j(他の2つは、図示されていない)が穿設されている。そして、図4(a)に示すようにバックル側レバー3cとレバー回動部材側レバー3rとが1直線上に配置されたとき、レバー回動部材側レバー3rの嵌合穴3iがバックル側レバー3cの嵌合孔3eに、またレバー回動部材側レバー3rの他の嵌合穴がバックル側レバー3cの嵌合孔3fに、更にレバー回動部材側レバー3rの嵌合穴3jがバックル側レバー3cの嵌合孔3gに、更にレバー回動部材側レバー3rのもう1つの嵌合穴がバックル側レバー3cの嵌合孔3hに対向するようになっている。
The lever rotating
レバー回動部材側レバー3rの嵌合穴3i,3j内には、それぞれ圧縮ばね3k,3mおよびボール3n,3oがそれぞれ収容されている(他の2つの嵌合穴にも同じ圧縮ばねおよびボールがそれぞれ収容されている)。そして、これらのボール3n,3oはそれぞれ対応する圧縮ばね3k,3mによって常時バックル側レバー3cの方へ付勢されている。これにより、図4(b)に示すように4つのボール3n,3oはそれぞれ対向するバックル側レバー3cの嵌合孔3e,3f,3g,3hに部分的に侵入しかつ係合している。
Compression springs 3k, 3m and
したがって、図4(a)に示すバックル2の格納位置(図2(a)に対応)と図4(c)に示す使用位置(図2(b)に対応)との間での通常時のバックル2の移動では、各圧縮ばね3k,3mによって付勢された各ボール3n,3oがバックル側レバー3cの各嵌合孔3e,3f,3g,3hに係合することで、バックル側レバー3cとレバー回動部材側レバー3rとが回転軸7を中心に一体的に回動するようになっている。また、例えばバックル2が図4(c)に示す使用位置にあるとき、バックル2に時計回りのモーメントが生じるような所定値以上の外力がこのバックル2に加えられたときは、図4(d)に示すように各ボール3n,3oが対応する嵌合孔3e,3f,3g,3hから脱出し、バックル側レバー3cがレバー回動部材側レバー3rに対して相対回動し、バックル側レバー3cとレバー回動部材側レバー3rとは互いに屈曲する。このようにバックル側レバー3cとレバー回動部材側レバー3rとが屈曲することで、バックル2に加えられた大きな外力が緩和されてバックル側レバー3c、レバー回動部材側レバー3rおよびレバー回動部材4等に伝達されるようになる。
Therefore, in the normal time between the storage position of the
バックル2に所定値より小さな外力が加えられたときはこの外力を緩和させる必要がないので、バックル側レバー3cとレバー回動部材側レバー3rとは屈曲しないことは言うまでもない。このように、バックル側レバー3c、レバー回動部材側レバー3r、嵌合孔3e,3f,3g,3h、嵌合穴3i,3j、圧縮ばね3k,3mおよびボール3n,3oによって、バックル2に加えられる所定値以上の外力を緩和する外力緩和機構が構成されている。
It is needless to say that the
図5(a)および(b)は本発明の実施の形態の第2例を模式的に示し、それぞれ、図2(a)および(b)と同様の図である。以下の各例の説明において、その例より前の例の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。 FIGS. 5A and 5B schematically show a second example of the embodiment of the present invention, which are the same as FIGS. 2A and 2B, respectively. In the description of each example below, the same components as those of the previous example are given the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
前述の第1例ではバックル移動手段にレバー回動部材4およびねじ式伸縮機構9を用いているが、図5(a)および(b)に示すように、この第2例のバックル装置1は、これらのレバー回動部材4およびねじ式伸縮機構9は用いられていない。代わりに、第2例のバックル装置1では、モータ5(図5には不図示)の回転軸5aに固定されたピニオン14が用いられている。また、支持レバー3に形成された長孔3aに代えて、支持レバー3のバックル2と反対側の端に、半円弧状の歯車3bが形成されている。この歯車3bにピニオン14が噛合しており、モータ5の回転軸5aの回転により、支持レバー3がピニオン14を介して回動するようになっている。
これらの歯車3b、モータ5およびピニオン14により、本発明のバックル移動手段が構成されている。
In the first example described above, the
The
そして、第1例と同様に、この第2例のバックル装置1においても、バックル2が車両後部シート6によって隠される図5(a)に示す格納位置と、バックル2が車両後部シート6の座席側に進出する図5(b)に示す使用位置とが設定されている。
この第2例のバックル装置1の他の構成および他の作動は、実質的に第1例と同じである。
As in the first example, also in the
Other configurations and other operations of the
この第2例のバックル装置1によれば、支持レバー3およびピニオン14がいずれも単純な構造であるので、バックル装置1の構成が更に簡単であり、バックル装置1を安価に製造することができる。この第2例のバックル装置1の他の効果は、実質的に第1例と同じであり、また、第2例のバックル装置1を用いたシートベルト装置の効果も第1例と同じである。
According to the
なおこの図5に示す例でも、図4(a)ないし(d)に示す例と同様に、図6(a)ないし(d)に示すように、支持レバー3に外力緩和機構が設けられている。すなわち、この例の外力緩和機構も、支持レバー3をバックル側レバー3cとピニオン14に噛合する歯車3qとから2ピースで構成し、これらのバックル側レバー3cと歯車3qとを圧縮ばね3k,3mで付勢されたボール3n,3oで連結することで、バックル2に前述の所定値以上の大きな外力が加えられても、この外力が緩和されて、バックル側レバー3c、歯車3qおよびピニオン14等に伝達させることができる。この例の外力緩和機構の作用は、図4(a)ないし(d)に示す外力緩和機構と実質的に同じであるので、その説明は省略する。その場合、図4(a)ないし(d)に示す例の外力緩和機構のレバー回動部材側レバー3rを、この例では歯車3qに代えればよい。
In the example shown in FIG. 5 as well, as shown in FIGS. 6A to 6D, an external force relaxation mechanism is provided on the
図7(a)および(b)は本発明の実施の形態の第3例を模式的に示し、それぞれ、図2(a)および(b)と同様の図である。
前述の第1例では、バックル2の格納位置でバックル2がシートバック6b側に位置しかつモータ5およびねじ式伸縮機構9がいずれもシートクッション6a側に位置しているが、図7(a)および(b)に示すように、この第3例のバックル装置1では、逆に、バックル2の格納位置でバックル2がシートクッション6a側に位置しかつモータ5およびねじ式伸縮機構9がいずれもシートバック6b側に位置している。
また、この第3例では、図示しないがバックル出し入れ口12がシートクッション6a側に設けられている。
FIGS. 7A and 7B schematically show a third example of the embodiment of the present invention, which are the same as FIGS. 2A and 2B, respectively.
In the first example described above, the
In the third example, although not shown, a
したがって、バックル2はシートクッション6aによって隠されるとともに、シートクッション6aから使用位置に進出するようになる。
この第3例のバックル装置1の他の構成、他の作動、および効果は実質的に第1例と同じであり、また、第3例のバックル装置1を用いたシートベルト装置の効果も第1例と同じである。
Accordingly, the
The other configurations, other operations, and effects of the
図8(a)および(b)は本発明の実施の形態の第4例を模式的に示し、それぞれ、図5(a)および(b)と同様の図である。
前述の第2例では、バックル2の格納位置でバックル2がシートバック6b側に位置しているが、図8(a)および(b)に示すように、この第4例のバックル装置1では、逆に、バックル2の格納位置でバックル2がシートクッション6a側に位置している。
また、この第4例では、図示しないがバックル出し入れ口12がシートクッション6a側に設けられている。
FIGS. 8A and 8B schematically show a fourth example of the embodiment of the present invention, which is the same as FIGS. 5A and 5B, respectively.
In the second example described above, the
In the fourth example, although not shown, a
したがって、バックル2はシートクッション6aによって隠されるとともに、シートクッション6aから使用位置に進出するようになる。
この第4例のバックル装置1の他の構成、他の作動、および効果は実質的に第2例と同じであり、また、第4例のバックル装置1を用いたシートベルト装置の効果も第1例と同じである。
Accordingly, the
The other configurations, other operations, and effects of the
図9(a)および(b)は本発明の実施の形態の第5例を模式的に示し、それぞれ、図2(a)および(b)と同様の図である。
前述の第2例では、ピニオン14と支持レバー3の歯車3bとを用いて、モータ5の回転軸5aの回転により支持レバー3を回動することで、バックル2を格納位置または使用位置に設定しているが、図9(a)および(b)に示すように、この第5例のバックル装置1は、支持レバー3の歯車3bに代えて、支持レバー3に設けたラック16を用いている。このラック16にピニオン14が噛合しており、モータ5の回転軸5aの回転により、支持レバー3がピニオン14を介して直線運動をするようになっている。その場合、この第5例では、バックル2および支持レバー3はシートクッション6aとシートバック6bとの境界位置に配設されている。したがって、図示しないがバックル出し入れ口12はシートクッション6aとシートバック6bとにまたがって設けられている。
なお、バックル2および支持レバー3はシートクッション6a側のみまたはシートバック6b側のみに設けることもできる。
FIGS. 9A and 9B schematically show a fifth example of the embodiment of the present invention, which are the same as FIGS. 2A and 2B, respectively.
In the second example, the
The
また、支持レバー3にはフランジ状ストッパ3dが設けられているとともに、車両後部シート6または車体には、フランジ状ストッパ3dをガイドしかつこのストッパ3dの移動を規制するガイド・規制部材15が固定されている。ガイド・規制部材15は、フランジ状ストッパ3dをガイドするガイド部15aと、バックル2の使用位置でバックル2の座席側に進出する方向の移動を規制する移動規制部15bとから構成されている。
モータ5、ピニオン14およびラック16により、本発明のバックル移動手段が構成されている。
The
The
そして、前述の各例と同様に、この第5例のバックル装置1においても、バックル2が車両後部シート6によって隠される図9(a)に示す格納位置と、バックル2が車両後部シート6の座席側に進出する図9(b)に示す使用位置とが設定されている。
また、この第5例のバックル装置1においては、前述の各例と異なり、支持レバー3が直進運動を行うが回転運動は行わない。したがって、支持レバー3の移動が安定し、バックル2の格納位置と使用位置との設定がより確実なものとなる。その場合、バックル2の使用位置では、支持レバー3のフランジ状ストッパ3dが移動規制部15bに当接することで、バックル2の座席側に進出する方向の移動が規制される。
In the
Further, in the
更に、バックル2に前述のような力が作用しても、この力は、支持レバー3およびフランジ状ストッパ3dを介してガイド・規制部材15で確実に受け止められるようになる。
この第5例のバックル装置1の他の構成、他の作動および他の効果は、実質的に第2例と同じであり、また、第5例のバックル装置1を用いたシートベルト装置の効果も第1例と同じである。
Further, even if the above-described force is applied to the
Other configurations, other operations, and other effects of the
図10(a)ないし(e)は本発明の実施の形態の第6例を模式的に示す図であり、図10(a)および(e)がそれぞれ図9(a)および(b)と同様の図である。
前述の第5例では、支持レバー3にラック16が形成されているが、図10(a)ないし(e)に示すようにこの第6例のバックル装置1では、ラック16は支持レバー3に形成されておらず、ラック部材17に形成されている。そして、支持レバー3はラック部材17に固定ピン18で一体に固定されているとともに、ラック部材17がその長手方向に直線運動を行うようにされている。このラック部材17のラック16にピニオン14が噛合している。
10 (a) to 10 (e) are diagrams schematically showing a sixth example of the embodiment of the present invention. FIGS. 10 (a) and 10 (e) are respectively shown in FIGS. 9 (a) and 9 (b). It is the same figure.
In the fifth example described above, the
また、この第6例では、第5例のガイド・規制部材15が設けられておらず、代わりにロック部材19が車両後部シート6または車体に鉛直方向(図において上下方向)に移動可能に設けられている。このロック部材19の上端には、固定ピン18が進入可能な凹部19aが形成されているとともに、ロック部材19の側端には、ラック19bが形成されている。更に、ロック部材19を駆動するロック部材駆動用モータ26(図3に二点鎖線で図示)が車両後部シート6または車体に固定支持されており、このロック部材駆動用モータ26の回転軸20に、ロック部材駆動用ピニオン21が固定されている。このロック部材駆動用ピニオン21はラック19bに噛合していて、ロック部材駆動用ピニオン21の回転により、ラック19bが上下動するようになっている。なお、ロック部材駆動用モータを用いずに、バックル移動用のモータ5を兼用することもできる。その場合には、各ピニオン14,21にモータ5の回転を選択的に伝達するためにクラッチが必要となる。このクラッチは、例えば電磁クラッチ等のモータ5の制御装置22で制御可能なクラッチが好ましい。
Further, in the sixth example, the guide / regulating
更に第6例では、制御装置22がロック部材駆動用モータ26を制御するために、図3に二点鎖線で示すように、バックル2が使用位置になったことを検出するバックル使用位置検出センサ25およびロック部材駆動用モータ26が制御装置22に接続されている。バックル使用位置検出センサ25は、バックル2が使用位置になったことを検出できるものであればどのような検出手段でもよい。
更に第6例では、図10(a)に示す格納位置、図10(b),(c)に示す装着位置、および図10(d),(e)に示す使用位置が設定されている。
Further, in the sixth example, the
Furthermore, in the sixth example, the storage position shown in FIG. 10A, the mounting position shown in FIGS. 10B and 10C, and the use position shown in FIGS. 10D and 10E are set.
この第6例のバックル装置1では、図10(a)に示すバックル2の格納位置で、乗員が車両後部シート6に着座してシートベルトを引き出すと、前述の各例と同様に制御装置22がモータ5を駆動する。すると、図10(b)に示すようにピニオン14が回転して、ラック部材17が直進運動を行うため、バックル2がシートクッション6aおよびシートバック6bの各バックル出し入れ口12を通って装着位置まで移動する。このバックル2の装着位置で、図10(c)に示すように乗員が前述と同様にしてタング13をバックル2に挿入係止する。このとき、バックル2が装着位置にあるため、乗員はタング13のバックル2への挿入係止操作を容易に行うことができる。
In the
このタング13とバックル2との係止でバックルスイッチ24が作動するため、制御装置22はモータ5を逆方向に回転する。すると、図10(d)に示すようにピニオン14が逆方向に回転してラック部材17が逆方向に移動し、制御装置22はバックル2が正規の使用位置になるとモータ5を停止する。
Since the
次いで、バックル2の使用位置がバックル使用位置検出センサ25で検出され、その検出信号が制御装置22に送信される。すると、図10(e)に示すように制御装置22はロック部材駆動用モータ26を駆動し、このモータの回転により、ロック部材駆動用ピニオン21を介してロック部材19が上方へ移動する。そして、固定ピン18がロック部材19の凹部19a内に進入し、この凹部19aの底部に当接すると、制御装置はロック部材駆動用モータを停止する。こうして、ロック部材19によりラック部材17の位置がロックされ、バックル2が使用位置に固定される。これにより、バックル2に前述のような力が作用しても、この力をロック部材19で確実に受け止めることができる。
Next, the use position of the
乗員がタング13をバックル2から解離すると、前述と同様にバックルスイッチ24からの解離検出信号により、制御装置22は、まずロック部材駆動用モータ26を逆方向に駆動する。すると、ロック部材19が下方に移動し、図10(d)に示すように固定ピン18が凹部19aから脱出し、ラック部材17の位置のロックが解除される。次いで、制御装置22はモータ5を前述と逆方向に駆動してラック部材17を逆方向に移動させる。そして、バックル2が図10(a)に示す格納位置になると、制御装置22はモータ5を停止する。
この第6例のバックル装置1の他の構成、他の作動および他の効果は、実質的に第5例と同じであり、また、第6例のバックル装置1を用いたシートベルト装置の効果も第1例と同じである。
When the occupant dissociates the
The other configurations, other operations and other effects of the
図11(a)および(b)は本発明の実施の形態の第7例を模式的に示し、それぞれ、図9(a)および(b)と同様の図である。
前述の図9(a)および(b)に示す第5例では、ピニオン14と支持レバー3に設けたラック16とを用いて、モータ5の回転軸5aの回転によりピニオン14を回転することで、バックル2を直線運動により格納位置または使用位置に設定しているが、図11(a)および(b)に示すように、この第7例のバックル装置1は、これらのピニオン14およびラック16に代えて、前述の図2(a)および(b)に示す第1例と同様のねじ式伸縮機構9を用いている。
FIGS. 11A and 11B schematically show a seventh example of the embodiment of the present invention, which are the same as FIGS. 9A and 9B, respectively.
In the fifth example shown in FIGS. 9A and 9B described above, the
すなわち、ねじ式伸縮機構9は、雌ねじ部材10と回転軸5aに形成されかつ雌ねじ部材10に螺合する雄ねじ部材11とから構成されている。雌ねじ部材10には、バックル2を支持する筒状の支持レバー3が連結されている。この雌ねじ部材10は、車両後部シート6または車体に固定された筒状のガイド・規制部材15が固定されている。ガイド・規制部材15は、雌ねじ部材10を相対回転不能にかつガイド・規制部材15の長手方向に移動可能にガイドするガイド部15aと、バックル2の使用位置でバックル2の座席側に進出する方向の移動を規制する移動規制部15bとから構成されている。
That is, the screw-type
モータ5の回転軸5aが回転して雄ねじ部材11が同方向に回転すると、雌ねじ部材10がモータ5の回転方向に応じて回転軸5aの軸方向に沿って可逆的に移動することで、ねじ式伸縮機構9が伸縮する、つまり支持レバー3がガイド・規制部材15から進出またはガイド・規制部材15内に収納されるようになっている。
モータ5、ねじ式伸縮機構9およびガイド・規制部材15により、本発明のバックル移動手段が構成されている。
When the
The
そして、前述の第6例を除く各例と同様に、この第7例のバックル装置1においても、バックル2が車両後部シート6によって隠される図11(a)に示す格納位置と、バックル2が車両後部シート6の座席側に進出する図11(b)に示す使用位置(ロック位置)とが設定されている。
And similarly to each example except the above-mentioned 6th example, also in the
また、この第7例のバックル装置1においては、前述の第5例と同様に支持レバー3が直進運動を行うが回転運動は行わない。したがって、支持レバー3の移動が安定し、バックル2の格納位置と使用位置との設定がより確実なものとなる。その場合、バックル2の使用位置では、支持レバー3に固定された雌ねじ部材10が移動規制部15bに当接することで、バックル2の座席側に進出する方向に対してロックされ、この方向の移動が規制される。
In the
更に、バックル2に前述のような力が作用しても、この力は、支持レバー3および雌ねじ部材10を介してガイド・規制部材15で確実に受け止められるようになる。
この第7例のバックル装置1の他の構成、他の作動および他の効果は、実質的に第5例と同じであり、また、第7例のバックル装置1を用いたシートベルト装置の効果も第1例と同じである。
Further, even if the above-described force is applied to the
The other configurations, other operations and other effects of the
図12(a)ないし(c)は本発明の実施の形態の第8例を模式的に示し、それぞれ、図10(a)、(c)および(e)と同様の図である。
前述の図10(a)ないし(e)に示す第6例では、ピニオン14、支持レバー3に設けたラック16、凹部19aおよびラック19bを有するロック部材19、ロック部材駆動用モータ26、この用モータ26の回転軸20、およびロック部材駆動用ピニオン21を用いて、モータ5の回転軸5aの回転によりピニオン14を回転することで、バックル2を直線運動により、格納位置、装着位置および使用位置のいずれかに設定するとともに、バックル3をロック部材19で使用位置にロックしているが、図12(a)ないし(c)に示すように、この第8例のバックル装置1は、これらのピニオン14、ラック16、ロック部材19、ロック部材駆動用モータ26、回転軸20、およびロック部材駆動用ピニオン21に代えて、前述の図11(a)および(b)に示す第7例と同様のモータ5、ねじ式伸縮機構9およびガイド・規制部材15を用いている。
12 (a) to 12 (c) schematically show an eighth example of the embodiment of the present invention, which is the same as FIGS. 10 (a), (c) and (e), respectively.
In the sixth example shown in FIGS. 10 (a) to 10 (e), the
そして、前述の第6例と同様に、この第8例のバックル装置1においても、バックル2が車両後部シート6によって隠される図12(a)に示す格納位置と、バックル2が車両後部シート6の座席側に進出して、乗員がタング13をバックル3に挿入係止することで、シートベルトを装着する図12(b)に示す装着位置と、車両後部シート6の座席側に進出したバックル2をロックしてシートベルトを使用する状態にする図12(c)に示す使用位置(ロック位置)とが設定されている。
Similarly to the above-described sixth example, in the
また、バックル2に前述のような力が作用しても、この力は、支持レバー3を介して雌ねじ部材10と雄ねじ部材11とで確実に受け止められるようになる。
この第8例のバックル装置1の他の構成、他の作動および他の効果は、実質的に第6例と同じであり、また、第8例のバックル装置1を用いたシートベルト装置の効果も第1の例と同じである。
Even if the above-described force is applied to the
The other configurations, other operations and other effects of the
なお、前述の第6例および第8例では、バックル3が格納位置、装着位置、および使用位置との間で直線運動により移動するものとしているが、バックル3を格納位置、装着位置、および使用位置との間で、第1ないし第4例と同様に回転運動により移動させることもできる。また、前述の各例では、バックル3を直線運動かあるいは回転運動かで移動させるものとしているが、バックル3を直線運動と回転運動との組合せで移動させるようにすることもできる。
In the above-described sixth and eighth examples, the
更に、前述の各例では、ベルト装着可能状態検出手段としてベルト引き出しセンサ23を用い、バックル2を格納位置から使用位置に進出させるトリガ信号として、ベルト引き出しセンサ23によるベルト引き出し検出信号を用いているが、ベルト引き出しセンサ23に代えて、例えば乗員が車両後部シート6に乗員は着座したことを検出する着座検出センサによる着座検出信号等の、乗員が着座した後シートベルトを装着可能な状態を検出する他の検出信号を用いることもできる。
Furthermore, in each of the above-described examples, the belt pull-out
また、離座可能状態検出手段としてバックルスイッチ24を用い、バックル2を使用位置から格納位置に退避させるトリガ信号として、バックルスイッチ24による解離検出信号を用いているが、バックルスイッチ24に代えて、例えばタング13をバックル2から離脱させた後、シートベルトがリトラクタにその全量を巻き取られた状態を検出するベルト全量巻き取り検出センサによるベルト全量巻き取り検出信号等の、乗員が車両後部シート6から離座可能な状態を検出する他の検出信号を用いることもできる。
Further, the
更に、前述の各例では、バックル装置1を車両後部シートに適用して説明しているが、本発明のバックル装置1は車両前部シートに適用することもできる。その場合、バックル装置1は車両前部シートの側方に配設されて車両前部シートに隠されないので、外観が良好になるという効果以外の前述の各例の効果と実質的に同じ効果を得ることができる。
Further, in each of the above-described examples, the
本発明のバックル装置は、自動車等の車両に装備され、シートベルトにより乗員を拘束保護するシートベルト装置に用いられ、シートベルトに支持されたタングが係止されるバックルを有するバックル装置に好適に利用することができる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The buckle device of the present invention is used in a seat belt device that is mounted on a vehicle such as an automobile and restrains and protects an occupant with a seat belt, and is suitable for a buckle device that has a buckle that engages a tongue supported by the seat belt. Can be used.
1…バックル装置、2…バックル、3…支持レバー、3b…歯車、3c…バックル側レバー、3d…フランジ状ストッパ、3e,3f,3g,3h…嵌合孔、3i,3j…嵌合穴、3k,3m…圧縮ばね、3n,3o…ボール、3q…歯車、3r…レバー回動部材側レバー、4…レバー回動部材、5…モータ、5a…回転軸、6…車両後部シート、6a…シートクッション、6b…シートバック、7…回転軸、8…連結ピン、9…ねじ式伸縮機構、10…雌ねじ部材、11…雄ねじ部材、12…バックル出し入れ口、13…タング、14…ピニオン、15…ガイド・規制部材、15a…ガイド部、15b…移動規制部、16…ラック、17…ラック部材、18…固定ピン、19…ロック部材、19a…凹部、19b…ラック、20…ロック部材駆動用モータの回転軸、21…ロック部材駆動用ピニオン、23…ベルト引き出しセンサ、24…バックルスイッチ、25…バックル使用位置検出センサ、26…ロック部材駆動用モータ
DESCRIPTION OF
Claims (11)
前記バックルが、非使用時に格納される格納位置とシートベルトを装着した使用状態に保持する使用位置との間でバックル移動手段により移動可能に設けられていることを特徴とするバックル装置。 In a buckle device having a buckle on which a tongue supported by a seat belt is locked,
The buckle device is characterized in that the buckle is provided so as to be movable by a buckle moving means between a storage position where the buckle is stored when not in use and a use position where the seat belt is worn.
前記バックルが、非使用時に格納される格納位置と、前記タングの係止操作により前記シートベルトの装着を行う装着位置と、前記シートベルトを装着した使用状態に保持する使用位置との間でバックル移動手段により移動可能とされていることを特徴とするバックル装置。 In a buckle device having a buckle on which a tongue supported by a seat belt is locked,
The buckle has a buckle position between a storage position where the buckle is stored when not in use, a mounting position where the seat belt is mounted by the locking operation of the tongue, and a usage position where the seat belt is mounted and used. A buckle device which is movable by a moving means.
前記バックルが請求項1ないし10のいずれか1に記載されたバックルであることを特徴するシートベルト装置。 The seat belt includes at least a seat belt to be attached to an occupant, a tongue that is movably supported by the seat belt, and a buckle that is engaged with the tongue, and the seat belt is configured so that the tongue is engaged with the buckle. In the seat belt device that is worn by the passenger,
A seat belt device, wherein the buckle is a buckle according to any one of claims 1 to 10.
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