JP2005333985A - 脚長鉢 - Google Patents

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Abstract

【課題】土に根を張るという植物本来の自然の摂理に則った生育方法でも扱いが容易で、すべての人々が個性を発揮しながら楽しめるインテリア性の高い鉢植え植物を、殊に簡便に形成、管理できるようにするための鉢を提供する。
【解決手段】植木鉢本体側面最下部より高位置に底面部を設ける。また植木鉢本体側面に取り出し易くするための紐を通したり器具を差し込んだりするための孔を設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、植物栽培用の器具に関するものであり、例えば植木鉢や、鉢カバー等の外容器内にセットして使用する、植木鉢等に適した植物栽培用の栽培用容器に関するものである。
従来鉢植え植物を形成する際は、植物を植えるための土や、ハイドロボールやゲル状物質等の水耕栽培用の素材を、植木鉢として利用する容器本体内底部まで入れている。またこれら容器本体の側面最下部と底部は同位置である。
鉢植え植物の形成で、容器本体底部に水抜き用の孔を設けた植木鉢を使用する場合は、その孔から流出する水や微細な土等を受ける受け皿等が、特に室内に鉢植え植物を設置する際には必要である。
このような従来の方法は、図5に示した通り、容器本体側面2の最下部と同位置に設けられた容器本体底部3まで土が入っていることが実施上の形態であるため、容器本体底部3と接する受け皿13等に溜まった水11で容器本体内部の土10が常に水分過多となり、植物が根腐れをおこす、蒸れて傷むなどの諸問題が生じる、そこでこれらの問題の解決を試みようと、これまで受け皿の形状や、受け皿に溜まった水等を容易に廃棄せんとする発明や考案が数々なされてきたわけであるが、いまだその解決には至っていない。
また現在、取り扱いが簡便であるという謳い文句で市場に流通しているハイドロボールや、美的センスの希求に応えるべく多彩な色彩を展開するゲル状物質等を用いた水耕栽培は、様々な容器を植木鉢として流用できるためインテリア性を重視しその個性を楽しむという嗜好が消費者、購入者に受け入れられ人気が高く、年々需要が高まっている。
ところがこれら水耕栽培は、実際は水補給の調整が難儀で、多く入れ過ぎるとやはり根腐れをおこすし、またそのような悲惨な結果を防止するがため、その容器内の余分な水分を廃棄しようと傾けると、ハイドロボールやゲル状物質等まで一緒に流れ出てしまうなど難点がある。さらに時間の経過と共に、容器側面や表面上部、及びハイドロボールやゲル状物質等に青藻やカビ、水苔、水垢等が発生付着し美観を損ね、またそれらは衛生上も問題であり、謳い文句の美的要素や簡便さから遠のいている。
第一、土に根を張ることで土の養分を吸い込み、土と一体化することで生育を続ける植物本来の姿からすれば甚だ不自然であり、そのため誤って転倒させた場合など、植物とそれら物質との関係性の脆弱希薄さから容器内の物質すべてがバラバラと流失してしまい、後始末や植え直しに大変手間取るのが実状である。
また、従来、植物栽培容器としては、植木鉢などのように植物栽培用水の排水口を備えるものや、水耕栽培容器や花瓶などのように当該排水口を備えないものとが提供されている。この内、排水口を備えない栽培容器は、これを土耕栽培用の容器として使用した場合には、余分に与えた水を排出することができずに前記の根腐れの問題を生じさせることから、専ら水耕栽培において、簡易な植物の栽培や、栽培期間が短い場合にしか使用できないものとなっている。
一方、花瓶や水耕栽培容器などは、本来、室内装飾を前提に製作されていることから、装飾性の点において、室外に置かれることを前提に製作されている植木鉢よりも優れている。また、本来的に植木鉢として形成されていないもの、例えば、デザイン性の高い酒器やその他の食器、デザイン上の趣向に合った飲料用容器、思い入れの高い容器なども身の回りに多数存在している。
そして従来、植物を栽培する為に使用される袋体として、以下の特許文献1〜3が存在する。
特開2001−186816号公報 特開2001−224254号公報 実開平5−37043号公報
上記特許文献1〜3に記載されているものは、何れも土耕栽培用に使用することができる簡易な構造の栽培容器となっているが、これらは単独で使用するものとして形成されていることから、他の容器内で使用することを予定して形成されておらず、何よりも、他の容器内で使用する際に有利となる構成を伴うものではない。殊に、上記特許文献1〜3に記載されたものは、何れも排水の為の開口部を備えている事から、耐水性を有しない容器内で使用することができないものとなっている。
依って、本発明が解決しようとする課題は、土に根を張るという植物本来の自然の摂理に則った生育方法でも扱いが容易で、さらにすべての人々が個性を発揮しながら楽しめるインテリア性の高い鉢植え植物を、殊に、簡便に形成、管理出来るようにするための鉢乃至は植物育成用の栽培用容器を提供することである。
また本発明は、如何なる容器でも植物栽培容器として使用する事を可能にする為の植物栽培用の栽培用容器を提供することを課題とし、特に紙や木などの耐水性を有しない材料を用いて形成された容器をも植物栽培用の容器として使用する事のできる栽培用容器を提供することを課題とする。
更に本発明は、前記植物栽培用の栽培用容器を用いて形成された植物栽培用具を提供する事を課題とする。
上記課題の解決には、先ず、鉢植え植物の形成の際に植物を植え込む鉢を、底部を側面最下部より高位置に設けた脚長状の、本発明の栽培用容器(以下、「脚長鉢」とも言う)を用いる。
より具体的には、本発明は、植木鉢本体側面最下部より高位置に底部を設けることを特徴とする植木鉢(即ち、栽培用容器又は脚長鉢)を提供するものであり、望ましくはこの植木鉢において、鉢を外容器にセットして使用する場合に、当該植木鉢(即ち、栽培用容器又は脚長鉢)本体を取り出し易くするため、紐を通したり、器具を差し込んだりするための孔を鉢本体側面に設けるものである。そして本発明では、この植木鉢(即ち、栽培用容器又は脚長鉢)に関連して、上記鉢本体側面に設けた孔に差し込み、その抜出を容易にする為の吊り下げ器具も提供する。
即ち、前記課題を解決するべく、本発明においては、可撓性材料を用いて形成された栽培用容器であって、当該栽培用容器と、植物栽培用材料を収容可能な収容部と、収容部の底部よりも下方に延在する脚部とを備えると共に、その側面には、栽培用容器の高さ方向に亘って点在する孔部が形成されており、前記脚部は、栽培用容器が外容器内に収容された状態において、外容器底面と、栽培用容器底部との間に空間部を形成することを特徴とする植物育成用の栽培用容器を提供する。この栽培用容器の高さ方向に亘って点在する孔部は、当該栽培用容器の側面の1箇所又は2箇所以上に形成することができる。
上記栽培用容器は側面と底部とを有する袋体である事が望ましく、これは可撓性樹脂や紙、或いは不織布など、容易に折り曲げたり、曲折できる程度の可撓性材料を用いて形成される必要がある。一方底部は、製造上の利点を考慮すれば、側面と同じ材料で形成されることが望ましいが、側面とは異なる材料を用いて形成することもできる。また、この底部には、多くの場合、栽培用容器内に注入された余分な水を、当該栽培用容器外に排出する為の開口部乃至は通水部が形成される。これら開口部は、底部に、植物栽培用材料の流出を阻止又は抑止する程度の小孔を複数形成する他、これよりも大きい孔部を形成して、この孔部を布や網などの通水性材料で塞ぐ事によって形成する事ができる。また底部自体を布や網などの通水性材料で形成する事もできる。
但し、この栽培用容器は外容器内に収容して使用されることから、使用される外容器が耐水性を有しないものである場合には、この底部には、前記余分な水を排水する為の開口部を液密に封止することのできる開閉部を設ける事が望ましい。この様に形成した場合、常には筒該開口部を閉塞しておくことで、外容器の汚染乃至は損傷を阻止することができ、一方で、余分な水は当該開閉部を開放して任意に排水することで、根腐れ等の問題を解決することができる。このような開閉部としては、飲料や液体洗剤などの収容容器におけるキャップや取り出し口に使用されている構造を適宜採用することができる。
更に、この植物栽培用の栽培用容器は、底部よりも下方に延在する脚部を備えている。本発明にかかる植物栽培用の栽培用容器は、このような脚部が形成されている事から、実際の使用状態(即ち外容器内に設置された状態)においても、外容器底面と、栽培用容器底部との間に空間部が形成され、この空間部に栽培用容器底部から流出した余分な水が溜まる事から、根腐れ等の問題を解決する事ができる。この空間部に溜まった水の廃棄は、本発明に係る栽培用容器ごと植生植物を取り出す事で容易に行うことができるので、水遣りなどの植物栽培作業(管理)を容易に行う事ができる。
そして本発明にかかる栽培用容器の側面には、当該栽培用容器の高さ方向に亘って点在する孔部が形成されている。この孔部は、外容器内に収容された栽培用容器の取り出しを容易にする為のものであり、栽培用容器を取り出す際には、この孔部に別途用意した引っ掛け具を引っ掛けて引き出すことにより、栽培用容器と外容器との間に指が入り込まない場合においても、当該栽培用容器を容易に取り出す事ができる。かかる引っ掛け具としては、少なくとも、外容器内に収容された栽培用容器における孔部まで届く長さの杵部と、この杵部に一体状に設けられる釣り針状、或いは突起状に設けられた吊り下げ部とからなるものとして具体化することができる。また、外容器内に収容された栽培用容器を取り出す為の構造としては、栽培用容器に設けられた孔部に、紐・チェーンその他の吊り下げ具を設けても良い。そして、本発明においては、前記した孔部が栽培用容器の側面に、その高さ方向に亘って点在することから、外容器における内部空間の高さに応じて、栽培用容器の上端側(開口端部側)を切除して使用する場合であっても、確実に、この孔部を出現させる事ができる。
また、本発明における栽培用容器として、栽培用容器(特に袋体)を広げた状態における空間容積を調整する為の調整機構を備えた栽培用容器とすることもできる。かかる調整機構は、栽培用容器を収容する外容器の内部空間の大きさ(より詳しくは、水平断面形状)に合わせて、栽培用容器の太さを調整する為のものであり、かかる調整機構を設ける事で、外容器として多種多様のものを使用する事ができる。即ち、本発明にかかる栽培用容器が袋体として形成されている場合、この袋体は可撓性材料を用いて形成される事から、自由に丸めたり、曲折したりすることで水平断面面積(即ち太さ)を自由に調整する事ができ、更に調整機構を設ける事で、調整した袋体の太さを維持し、外容器内への挿入を容易にすることができる。依って、このような調整機構としては、所望の太さに丸めた袋体の形状を維持する為の、樹脂製ファスナー(例えば、マジックテープ(登録商標)など)や、紐、クリップ、輪ゴムなどを使用することができる。また、栽培用容器の周面に沿って延伸する針金を少なくとも一箇所以上、望ましくは底部に設けることによって、当該調整機構を形成することができる。この場合、当該針金を曲折する事により、栽培用容器の断面形状及び大きさを任意に調整することができるものとなる。
そして、本発明にかかる栽培用容器は、上記の通りその太さを自在に変形し得るものとして具体化されるべきであり、望ましくは、平積み可能な形状の袋体として形成される事が望ましい。これは、栽培用容器が平積み不可能な立体形状に形成されている場合には、その底面(又は底部)をどの様に曲折させて処理するかなどの問題が生じ、太さを調整する上での障害になるためである。かかる平積み可能な形状の栽培用容器としては、例えば袋体形状が挙げられ、より具体的には、2枚のシート体を側縁部及び底縁部で貼り合わせた袋体、筒状に巻いたシートの側端部同士及び底縁部を貼り合わせた袋体、或いはこれらの袋体において底部に更に別のシート体を貼り合わせて所謂スタンディングパウチとして形成した袋体などとして具体化する事ができる。特に、スタンディングパウチ(底面を有して自立可能な形状に形成された袋体)として具体化される場合には、外容器内に装着することなく袋体単独でも使用する事ができ、この場合には、当該袋体の底面に形成される排水口には、統該開口部を液密に封止可能な開閉部が設けられる事が望ましい。そしてこの様に形成された袋体においては、当該開閉部は、袋体の下方に設けられる脚部よりも下に突出する事の無いように形成されるべきである。これは当該袋体を設置する際の安定を向上させる為である。
以上の様に構成された植物を栽培する為の栽培用容器は、適宜選択された外容器内に配置して使用される。即ち、この栽培用容器(即ち、脚長鉢)内に適宜植物を植え付けて形成した鉢植え植物を、各種鉢カバーやフラワーベース、陶磁器製、ガラス工芸等で作られた器、また各種小物入れ等の外容器内にセットして使用する。なおここに挙げた外容器の例はほんの一部であるので、これら以外でも脚長鉢を用いた鉢植え植物の使用者において好みの物品を用いればよい。
さらに脚長鉢(即ち、栽培用容器)を用いた鉢植え植物の使用者が、鉢植え植物の雰囲気を変えたい、季節感を演出したい、趣味の器等を活用したいなどの理由で、脚長鉢を用いた鉢植え植物をセットしてある外容器を変更する場合は、鉢本体(即ち栽培用容器)の側面に設けた孔に予め通しておいた紐や、差し込んでおいた器具を引き上げ、容易に脚長鉢(即ち栽培用容器本体)を取り出し、嗜好を満たす新たな別の外容器にセットすればよい。
そして、以上の様に外容器内に設置して使用される本発明の栽培用容器は、少なくともその周面が透明(有彩色透明を含む)に形成されている事が望ましい。栽培用容器の周面部を透明に形成すれば、外容器の内壁面の色と競合することなく、視覚における煩雑さを解消する事ができる。
そして本発明においては、上記栽培用容器と、これを収容する外容器とで構成される植物栽培用具を提供する。即ち、底部が貯水可能に形成された外容器と、該外容器の内部空間内に収容されて、植物栽培用材料が充填される栽培用容器とを含んで構成された植物栽培用具であり、前記栽培用容器として、上記の本発明にかかるの栽培用容器が使用されており、当該栽培用容器は、前記外容器から突出することのない高さに調整されていることを特徴とする、植物栽培用具である。
かかる植物栽培用具では、上記栽培用容器に由来する数多くの効果を享受する事ができることから、栽培上の面倒さや根腐れの問題を解消しながらも、使用し得る外容器の種類も、材料上の制限を受けることなく、自在に選択可能である事から、より需要者の要望乃至趣向に合った植物栽培用具を提供する事ができる。
[実施の形態1]
以下、図面に基づいて、本発明における好ましい実施の形態を具体的に説明する。
先ず図4に基づき、本発明に係る植物栽培用の栽培用容器(以下、脚長鉢とも称する)の使用態様(一例)を具体的に説明する。即ち、本発明に係る、植物を栽培する為の栽培用容器は、図4に示す様に、外容器12内に設置して使用されるものであり、その上方に存在する収容部内に植物栽培用材料を収容して、適宜好みの植物を栽培できるようになっている。そして、この図4に示す如く、栽培用容器と外容器とで構成されたものが、本発明における植物栽培用具に相当するものとなっている。
次に、本発明に係る栽培用容器の好ましい態様の1つを図1に基づいて説明する。即ち、図1は、栽培用容器の斜視図であり、この図に示す栽培用容器は、鉢本体(栽培用容器)の側面2の最下部より高位置に鉢本体(栽培用容器)の底部3を設け、更に鉢(栽培用容器)を外容器にセットした場合に取り出し易くするための紐を通したり、器具を差し込んだりする孔7を鉢本体側面に設けている。
鉢本体(栽培用容器)の側面2のうち、鉢本体(栽培用容器)の底部3よりも下部が脚部4であり、その内部は中空5となっている。この図においては、脚部4は面で覆った筒状に形成されているが、当該脚部の面には切り込みや窓を1個又は複数個設けてもよい。
そして鉢本体(栽培用容器)の底部3には、水抜き部6として孔や切り込み等を設けている。この水抜き部には、収容部内に充填される土や培養土などの植物栽培用材料が流出するのを避けるために、布(不織布を含む)や、網などを設けることが望ましい。
以上の様に構成された栽培用容器を外容器内に配置した場合には、図4に示す通り、外容器12内にセットした脚長鉢(即ち、植物栽培用の栽培用容器)を用いた鉢植え植物に水遣りをし、その鉢本体底面部3に設けた水抜き部6から流れ出た余分な水11は、脚長鉢の脚部4内が中空5であるため鉢本体底面部3にまで入れた土10や伸びた植物の根と接することはない。よって加湿や通気の悪さが原因の根腐れや蒸れを起こし得ないので、外容器内に溜め置いて構わないものとなる。この留め置かれた水は、その後、自然と蒸発することになる。
併し、使用者においてこの溜まった水が気になる場合は、鉢本体側面に設けた孔7に予め通しておいた紐や、差し込んでおいた差込み器具8を引き上げれば、濡れて外容器と密着し取り出し辛い場合であっても容易に鉢1を取り出すことが可能なので、この方法を用い鉢1を取り出し、外容器内の余分な水11を処理すればよい。
図2は、外容器内に設置した栽培用容器の取り出しを容易なものとするべく、鉢本体(栽培用容器)の側面に設けた孔7に、図3に示す差し込み器具8の凸部9を差込んだ一実施形態の斜視図である。この、外容器にセットした場合に鉢を取り出し易くするために鉢本体側面に設ける孔7の数に限定はない。1つでもよいし、1つでは取り出し辛い場合は複数個設ければよい。よってこれに準じ使用する差込み器具8の数の限定もない。但し、望ましくは、この孔7は栽培用容器の高さ方向に複数設ける事が望ましい。栽培用容器は、外容器の内部空間の深さに応じて適宜調整(切除)して使用される事から、切除後においても、当該孔7が存在するようにする為である。更に、この孔7が植物栽培用材料の存在領域に開口する場合には、通気性の向上を図る事ができ、一方、袋体を形成した場合における貼り合わせ部など、植物栽培用材料の存在領域に開口しない領域に形成した場合には、当該孔7からの水の流出を阻止する事ができる。
本発明の脚長鉢を単体で用いる場合や受け皿等に載せて使用する場合、要するに鉢カバー等の外容器内にセットせずに使用する際には、取り出し易くするために形成される鉢側面の孔7は必要ないので設けなくてもよい。
またこの孔7は、鉢植え植物を鉢カバーや器、小物入れ及びそれに準ずる物品、いわゆる外容器にセットした際に取り出し易くする為の発明であるから、本発明の脚長鉢以外の形状をした植木鉢にも、鉢植え植物を取り出し易くするために利用するのであれば、その鉢本体側面に設けることができる。
更に、栽培用容器の側面に孔7を設けていても、その孔を設けた鉢本体の外周がセットした外容器の外周より適度に小さく、それ故指を入れなどするのに余裕があり、容易に栽培用容器を取り出すことが可能な場合等は、設けた孔7は使用しなくてよい。
そして栽培用容器の側面に設けた孔7に差し込む差込器具8は、使用者がハサミ等で切ることで随意使い易い長さに調整できることが望ましい。図3、8aは差し込み器具の正面図であり、図3、8bは側面図である。
本発明の脚長鉢(栽培用容器)の外周の大きさや形状に限定はない。また鉢本体(栽培用容器)の底面部を設ける高さと、その同義である脚部4の長さや形状にも特に限定はない。これにより例えば脚部4の長さを様々変え、外周の形状も楕円形や菱形、四角形や長方形など様々な形態を用い組み合わせて脚長鉢(栽培用容器)を形成すれば、酒器のぐい飲みや湯飲み茶碗、マグカップのように小さいものや試験管のように細長いものから、傘立てや壺といった大きなものまで、身の回りの多様な物品を外容器に流用することができる。
[実施の形態2]
この実施の形態は、栽培用容器を特に袋状に形成した態様を示すものであり、図6は、本実施の形態における好ましい態様の栽培用容器(即ち袋体)を示す全体斜視図、図7は、他の態様における栽培用容器(即ち袋体)を示す軸方向断面図、図8及び9は、この栽培用容器(即ち袋体)の太さを調整し、即ち、当該袋体を広げた状態における空間容積を調整する為の調整機構を示す要部拡大図である。なお、以下の説明においては、機能上同一のものについては、各図において共通の符号を使用する。
先ず、図6に基づいてこの実施の形態に示す袋体20(栽培要容器)の全体構造を説明すると、この袋体20は、表面シートと、裏面シートとを相互の側縁部で、ヒートシールなどで貼り合わせ、更に底方向には、別途、底面(即ち底部)26を形成するためのシート体を、前記表面シートと裏面シートの下端に貼り合わせて形成され、所謂スタンディングパウチの性状を伴っている。そして底面を形成するシートの貼り合わせに際しては、貼り合わせ部分22が、底面よりも下方に存在するように調整されており、この貼り合わせ部分22が、本実施の形態における袋体20の脚部として機能している。
また底面24には、植物の育成管理上供給される水のうち、余分な水を排出する為の開口部26が設けられている。この図6に示す態様では、大凡1〜5mm程度の小径の開口部26が複数形成されており、これにより、袋体20における、収容部に充填される植物栽培用材料の漏出を阻止する事ができる。なお、開口径が5mm以上の開口部26を形成する事も可能であるが、その場合には、植物栽培用材料の漏出を阻止する為に、ネット、布(不織布を含む)等で、当該開口部26を覆う事が望ましい。
更に、この開口部26に関しては、図7に一例を示す様に、任意のタイミングで排水のできる性状に形成することもできる。この図7に示す袋体20では、底面26に約8〜25mm程度の開口径で、袋体20の外側に突起する開口部26を設け、当該開口部26の外周面にはねじ溝を形成すると共に、このねじ溝に螺着する開閉部材28(蓋部材)を設けている。したがって、この開閉部材28で開口部26を閉塞している状態においては、水が袋体20外に漏洩する事は無いが、意図的に水を排水する場合には、この開閉部材28を取り外すことによって、容易に余分な水を排水する事ができる。なお、このように開閉自在な開口部26を設けた袋体20においては、これを単独の植木鉢として使用する事もでき、その場合には、自立時における安定性を損なう事の無い様に、当該開閉部材28は、脚部よりも下方に突起する事の無い高さに形成される事が望ましい。また、この図7に示す様に、余分な水を、袋体20内に留め置く事ができる栽培用容器20の場合には、外容器が耐水性を有しないものであっても、何ら問題無く使用する事ができる。
また、図7に示すような開閉部材28を設ける場合、突起して形成される開口部26は、袋体20全体の太さを調整する為にこれを曲折する場合には、曲折方法によっては少なからず障害になることも考えられる。そこで、かかる開閉部材28及び開口部26が曲折時の障害になることが無い様に、底面24における何れかの側端部寄りに偏在させて形成することが望ましい。
そして、図6及び7に示した袋体20は、何れも、外容器内に収容した場合においても、その取り出しを容易にする為、側面の一部(具体的には貼り合わせ部分22)には、その高さ方向に亘って点在する孔部21が形成されている。図6において、この孔部は、左右両方の貼り合わせ部分22に形成され、図7においては、図面に向かって右側のの貼り合わせ部分22に形成されている。かかる孔部21には、引き出しを行うための紐状物を予め取り付けておく事もできるし、単に孔部21として形成しておき、必要時に図3に示したような器具で取り出す事ができる。なお、図6に示した様に、常時開放状態にある開口部26を設けた場合には、当該孔部21は、袋体20における収容部に開口するものとして形成することもでき、この場合には、植物栽培用材料中に成育した植物の根に対する通気性の向上を図る事ができる。一方、図7に示す様に、開口部26が液密に閉塞可能に形成されている場合には、当該孔部21からの漏水を阻止する為、当該孔部21はシート体同士の貼り合わせ部分22など、収容空間内に開口しない位置に形成する事が望ましい。
次に、図8及び9に基づき、この袋体20の太さ(広げた状態における空間容積)を変える為の調整機構を説明する。
即ち、図8は、袋体20の何れかの部位に接着性又は粘着性を有するシール部材23を設けたものであり、袋体20の一部をその長さ方向に曲折させ、このシール部材23で固定する事により、植物栽培用材料を充填する空間面積を調整することができる。また、図9に示す様に、袋体20における周面の一部又は全部に、曲折可能な針金等の金属部材23をその周方向に沿わせて設け、この金属部材23を曲折させる事で、袋体20の形状を特定し、全体の太さを調整できるようにする事もできる。このようなシール部材23や針金などは、少なくとも脚部近傍に設けることが望ましい。上端の開口側は、外容器における内部空間の深さに応じて、適宜切除されることになり、また外容器に挿入する際には、最初に刺し込まれる下端側の水平断面形状が特定されていれば、その後の挿入も容易に行える為である。
〔発明の効果〕
上述してきた説明で明らかなように、本発明の脚長鉢(栽培用容器)を用いて鉢植え植物を形成すれば誤って過度な水遣りをしても植物を傷めることがなく、また水処理も簡便にできるので、園芸初心者や子供でも植物を育てこれを観賞する喜びを享受することができる。また説明の例に挙げてきた外容器になり得る物品の他にも、例えば趣味の陶芸作品や思い出の器、またジャムやキャンディー等の容器として用いられていた、美しい瓶や愛らしい缶のような、本来なら資源ゴミとして扱われる物品をも外容器として甦らせることができるので使用者の工夫において多様な物品(特に、耐水性を有しない物品)を外容器に流用し、これを楽しむことができる。
また通常大きな鉢植え植物は、用いる鉢の容積に比して土の容量が増すのでかなりの重量となり、移動や植え替え時に多大な労力を必要とするが、本発明の脚長鉢(栽培用容器)を用いれば、中空部より上にのみ土を入れればよいので軽量となり負担が軽減されるので、子供やお年寄り、女性等、力のない者でも気軽に鉢植え植物を形成し、これを楽しむことができる。
本発明の脚長鉢の斜視図である。 本発明の脚長鉢に、引き抜き用の差込器具を差し込んだ一実施形態の斜視図である。 差し込むための凸部を設けた引き抜き用の差込器具正面図8aと側面図8bである。 鉢カバー等外容器にセットした一実施形態での、本発明の、脚長鉢の断面図である。 従来の技術で鉢植え植物を形成した、一実施形態の断面図である。 他の実施形態における好適な栽培用容器を示す全体斜視図である。 更に他の実施形態における好適な栽培用容器を示す軸方向断面図である。 調整機構により栽培用容器の太さを調整した状態を示す全体斜視図である。 他の調整機構により栽培用容器の太さを調整した状態を示す全体斜視図である。
符号の説明
1 植木鉢
2 鉢本体側面
3 鉢本体底面部
4 脚部
5 中空部
6 水抜き部
7 孔
8 差込器具
9 凸部
10 土
11 水
12 鉢カバー等外容器
13 受け皿
20 袋体(栽培用容器)
21 孔部
22 貼り合わせ部分
23 調整機構(金属部材、シール部材)
26 開口部
28 開閉部材(蓋部材)

Claims (4)

  1. 可撓性材料を用いて形成された袋体を含む栽培用容器であって、
    当該栽培用容器は、植物栽培用材料を収容可能な収容部と、収容部の底部よりも下方に延在する脚部とを備えると共に、その側面には、当該栽培用容器の高さ方向に亘って点在する孔部が形成されており、
    前記脚部は、当該栽培用容器が外容器内に収容された状態において、外容器底面と栽培用容器底部との間に空間部を形成することを特徴とする、植物育成用の栽培用容器。
  2. 可撓性材料を用いて形成された袋体を含む栽培用容器であって、
    当該栽培用容器は、植物栽培用材料を収容可能な収容部と、収容部の底部よりも下方に延在する脚部とを備えると共に、更に当該栽培用容器を広げた状態における空間容積を調整する為の調整機構を備えており、
    前記脚部は、当該栽培用容器が外容器内に収容された状態において、外容器底面と栽培用容器底部との間に空間部を形成することを特徴とする、植物育成用の栽培用容器。
  3. 可撓性材料を用いて形成された袋体を含む栽培用容器であって、
    当該栽培用容器は、植物栽培用材料を収容可能な収容部と、収容部の底部よりも下方に延在する脚部とを備えており、
    前記底部には、当該底部に形成された開口部を液密に封止し得る開閉部が設けられ、
    前記脚部は、当該栽培用容器が外容器内に収容された状態において、外容器底面と栽培用容器底部との間に空間部を形成することを特徴とする、植物育成用の栽培用容器。
  4. 底部が貯水可能に形成された外容器と、
    該外容器の内部空間内に収容されて、植物栽培用材料が充填される栽培用容器とを含んで構成された植物栽培用具であり、
    前記栽培用容器として、請求項1〜3の何れか一項に記載の栽培用容器が使用されており、
    当該栽培用容器は、前記外容器から突出することのない高さに調整されていることを特徴とする、植物栽培用具。
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