JP2005333248A - カメラ式車両感知器における画面の輝度調整方法及び装置 - Google Patents
カメラ式車両感知器における画面の輝度調整方法及び装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】カメラ式車両感知器で撮影した画像のデータに基づいて、高輝度しきい値以上の輝度を持つ画素の割合βと、低輝度しきい値以下の輝度を持つ画素の割合αとを算出し、β>αの場合には、目標輝度I0をデフォルト値よりも上げて設定し、β<αの場合には、目標輝度I0をデフォルト値よりも下げて設定し、この画面の中の平均輝度値と前記目標輝度との差がなくなるように、露光制御を行う。
【効果】全体に被写体の細部構造を認識しやすい画面になリ、車両識別などの後処理を正確に行うことができる。
【選択図】 図7
Description
そこで、カメラにて道路を撮影して画像処理することにより、車両の特徴を検出し、車両のナンバープレートなどの特定もできるカメラ式車両感知器が知られている。
ところが、前記制御では、撮影対象範囲に日向の場所が広く写っている画面や、白い車両が数多く通過したところを写した画面では、画面の輝度の平均値が目標とする輝度になるように制御する結果、もともと暗いところがさらに暗く写ってしまい、画面の暗い部分の構造がつぶれ認識できなくなってしまう。
このため、従来の画面の輝度調整方法では、ナンバープレートの読取りなど車両の特徴を検出するための後処理に支障を与えるおそれがある。
図1は、本発明の画面の輝度調整装置を適用したカメラ式車両感知システムの概略構成図である。
道路の近傍に設置されたポール2の上部にカメラ式車両感知器1が取り付けられている。このカメラ式車両感知器1から、道路の交通状態を収集する交通情報センター3のコンピュータ4まで、通信回線5が接続されている。通信回線5は、有線/無線のいずれか又はこれらの結合でもよく、専用回線、公衆通信回線を問わない。
カメラ11は、レンズ系15とイメージセンサ16とを含んでいる。レンズ系15における開口絞り量は、カメラDSP12からの絞り制御信号に基づいて調整される。カメラ11の視野は、道路(図示せず)に向けられており、カメラ11は道路状態を撮影しその撮影画像をイメージセンサ16に形成する。イメージセンサ16上に形成された画像のデータは、カメラDSP12へ出力される。イメージセンサ16の露光時間(シャッタ速度に相当)は、カメラDSP12からの露光時間制御信号に基づいて調整される。
また画像処理装置13は、基準画像データに基づき、カメラ11の露光制御を実行する。露光制御の結果は、カメラDSP12を通してイメージセンサ16の露光時間制御やレンズ系15の絞り制御に用いられる。
画像処理装置13は、基準画像データを入力し(ステップS1)、基準画像データに対して、基準画像データの画面全体にわたる輝度の平均値を算出する。なおこのとき、過去に一定回数取り込んだ基準画像データも考慮した移動平均をとってもよい。そして、この輝度平均値と、目標輝度との差を算出して(ステップS3)、この差が少なくなるように露光時間や絞りの増減を行う(ステップS4)。前記目標輝度は、後述するように、入力された基準画像データを画像処理し分析した結果に応じて、自動的に調整される(ステップS2)。
図5において、高輝度しきい値、低輝度しきい値という固定値を示している。高輝度しきい値は、これ以上輝度の高い画面は、日向の道路や、白い大きな車両など明るい対象を撮影したものとみなし、低輝度しきい値は、これ以上輝度の低い画面は、日陰の道路や、黒い大きな車両などを撮影したものとみなすための、それぞれのしきい値である。画面を構成する全画素に対する低輝度しきい値以下の画素数の割合を低輝度画素数α(単位%)、高輝度しきい値以上の画素数の割合を高輝度画素数β(単位%)という。
画像処理装置13は、基準画像データに基づいてヒストグラムを作成し、高輝度しきい値以上の高輝度画素数βを算出し(ステップT1)、低輝度しきい値以下の低輝度画素数αを算出する(ステップT2)。βとαとを比較し(ステップT3)、β>αであれば、βが高輝度画素数しきい値m以上かどうかを判定する(ステップT4)。ここで高輝度画素数しきい値mを使うのは、本来のヒストグラムが高輝度しきい値〜低輝度しきい値の範囲内に入っているのに、ノイズなどで部分的に、高輝度しきい値以上の画素が偶然現われた場合に、明るい画面と判定してしまうのを避けるためである。βが高輝度画素数しきい値m以上であれば目標輝度を上げる操作をする(ステップT5)。
このようにして、高輝度画素数βが低輝度画素数αよりも多くて、画面全体が明るい部分が多いと判定されたときに、目標輝度を上げる操作をするので、カメラ式車両感知器1から出力される画面の輝度を全体的に上げて、暗い部分もつぶれずに認識できるようになる。また、低輝度画素数αが高輝度画素数βよりも多くて、画面全体が暗い部分が多いと判定されたときに、目標輝度を下げる操作をするので、カメラ式車両感知器1から出力される画面の輝度を全体的に下げて、明るい部分がつぶれずに認識できるようになる。
ここで、目標輝度の自動調整による効果を、図を用いて説明する。
図7は、本発明の画面の輝度調整方法を説明するためのヒストグラムである。図7(a)は、基準画像データに基づいて作成されたヒストグラムを示す。目標輝度はI0で示している。この図では、β>αとなっており、明るい部分の多い画面である。この場合、図7(b)に示すように、目標輝度I0 を上げる操作をする。その上で図7(c)に示すように画面全体の輝度平均値Mと、目標輝度I0との差がなくなるように露光制御を行う。その結果、図7(c)に示されるように低輝度画素数αは増大してα′になる。
2 ポール
3 交通情報センター
4 コンピュータ
5 通信回線
11 カメラ
12 カメラDSP
13 画像処理装置
14 通信インターフェイス
15 レンズ系
16 イメージセンサ
Claims (4)
- カメラ式車両感知器で撮影した画像を入力し、
入力された画像のデータに基づいて、高輝度しきい値以上の輝度を持つ画素の割合βと、低輝度しきい値以下の輝度を持つ画素の割合αとを算出し、
高輝度しきい値以上の輝度を持つ画素の割合βが、低輝度しきい値以下の輝度を持つ画素の割合αよりも多い場合には、目標輝度をデフォルト値よりも上げて設定し、
高輝度しきい値以上の輝度を持つ画素の割合βが、低輝度しきい値以下の輝度を持つ画素の割合αよりも少ない場合には、目標輝度をデフォルト値よりも下げて設定し、
この画面の中の平均輝度値と前記目標輝度との差がなくなるように、露光制御を行うことを特徴とするカメラ式車両感知器の画面の輝度調整方法。 - 高輝度しきい値以上の輝度を持つ画素の割合βが、低輝度しきい値以下の輝度を持つ画素の割合αよりも多い場合には、この割合βが高輝度画素数しきい値m以上であるかどうか判定し、この割合βが高輝度画素数しきい値m以上である場合に、目標輝度をデフォルト値よりも上げて設定することを特徴とする請求項1記載のカメラ式車両感知器の画面の輝度調整方法。
- 高輝度しきい値以上の輝度を持つ画素の割合βが、低輝度しきい値以下の輝度を持つ画素の割合αよりも少ない場合には、この割合αが低輝度画素数しきい値n以上であるかどうか判定し、この割合αが低輝度画素数しきい値n以上である場合に、目標輝度をデフォルト値よりも下げて設定することを特徴とする請求項1記載のカメラ式車両感知器の画面の輝度調整方法。
- カメラ式車両感知器のカメラで撮影した画像のデータを入力する画像データ入力手段と、
高輝度しきい値以上の輝度を持つ画素の割合βと、低輝度しきい値以下の輝度を持つ画素の割合αとを算出し、比較する画素の割合比較手段と、
画素の割合比較手段によって、β>αと判定された場合には、目標輝度をデフォルト値よりも上げて設定し、β<αと判定された場合には、目標輝度をデフォルト値よりも下げて設定する目標輝度設定手段と、
画面の中の平均輝度値と前記目標輝度との差がなくなるように、露光制御を行う露光制御手段とを備えることを特徴とするカメラ式車両感知器の画面の輝度調整装置。
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