JP2005331690A - 合焦装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
三点補間方式では、合焦レンズ位置―コントラスト値座標上の3点の大小関係において3点の中心以外が最大点である場合については、山登り方式で得られるはずの曲線のピークが3点の範囲内にあるのか範囲外にあるのか判断する必要がある、という課題がある。
【解決手段】
上記課題を解決するために、本発明は、3点のコントラスト値の差分や、三点補間合焦で推定される合焦レンズの位置と上記3点との位置関係を利用して、山登り方式で得られるはずの曲線のピークの位置が、3点の範囲内にあるのか範囲外にあるのか判断する機能を備える合焦装置を提供する。具体的にはコントラスト値取得部と、第一位置関係判断部と、閾値判断部と、撮影合焦レンズ位置決定部と、を有する合焦装置などを提供する。
【選択図】 図5
三点補間方式では、合焦レンズ位置―コントラスト値座標上の3点の大小関係において3点の中心以外が最大点である場合については、山登り方式で得られるはずの曲線のピークが3点の範囲内にあるのか範囲外にあるのか判断する必要がある、という課題がある。
【解決手段】
上記課題を解決するために、本発明は、3点のコントラスト値の差分や、三点補間合焦で推定される合焦レンズの位置と上記3点との位置関係を利用して、山登り方式で得られるはずの曲線のピークの位置が、3点の範囲内にあるのか範囲外にあるのか判断する機能を備える合焦装置を提供する。具体的にはコントラスト値取得部と、第一位置関係判断部と、閾値判断部と、撮影合焦レンズ位置決定部と、を有する合焦装置などを提供する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、撮影に好適な合焦レンズの位置を決定する技術に関する。
従来、写真やビデオなどの撮影に際して特定の被写体にピントを合わせるため、すなわちカメラの合焦レンズを通して撮像素子上に被写体の像を合焦状態で結像させるために、被写体像と周辺像とのコントラストを利用して合焦レンズの好適な位置を決定する方法がある。その一例として「山登り制御方式」と呼ばれる方法が広く知られている。図1に示すのは、この山登り制御方式による好適な合焦レンズ位置の決定を説明するための図である。山登り制御方式では好適な合焦レンズ位置の決定のために、縦軸に高周波成分量、横軸に合焦レンズ位置をとり、各合焦レンズ位置における高周波成分量をプロットしていく。すると、この図にあるように、ある極大点Pを有する曲線を得ることができる。そしてこの極大点をとる合焦レンズ位置pを、撮影に好適な合焦レンズ位置と判断する。
このように「山登り制御方式」は、合焦レンズの位置を変えながらそれぞれの位置における映像信号の高周波成分量の変化を観測し、合焦レンズの好適な位置を探索する方式である。これは、非合焦状態は合焦状態に比べて画像がボケている(コントラストが弱い)ためその高周波成分が減少する、という現象を利用した方法である。しかしこの方法では細かいピッチで合焦レンズの位置を変化させ高周波成分量の変化を観測するため、合焦位置を決定するのに時間がかかる。
そこで時間の短縮を目的として、特許文献1ではこの山登り制御方式をベースに三点補間方式が開示されている。図2に示すのは、この三点補間方式を利用した撮影に好適な合焦レンズ位置の決定について説明するための図である。三点補間方式では、この図にあるように、まず山登り制御方式をベースとし、3点の合焦レンズ位置a,b,cにおける高周波成分量A,B,Cをプロットする。そして補間処理として、3点のうち高周波成分量が最大となる点Bと最小となる点Cを通る一次関数xを算出する。さらに、この一次関数xと傾きを逆にして(すなわち−1を掛けて)、点Aを通る一次関数yを算出する。そして、この一次式xとyの交点P'をとる合焦レンズ位置p'が、撮影に好適な合焦レンズ位置の近似位置と推定される。
このように三点補間方式によって、山登り制御方式に比べはるかに少ない最低3点の合焦レンズ位置における高周波成分量の変化の観測で、撮影に好適な合焦レンズ位置を推定し、決定することができる。
なお、上記補間処理に利用される補間用の関数はより高次の関数を利用しても良い。そして3点の位置関係によっては、その補間処理に例えば一次の関数を利用するか二次の関数を利用するかによって合焦位置検出の精度が変わる。そこで特許文献2では、補間処理による合焦点測定の精度を高めるため、3点の各点の大小関係によってその補間処理に利用する補間演算方式を選択する技術が開示されている。
しかし特許文献1や特許文献2で開示される上記三点補間方式には、この3点の大小関係において3点の中心以外が最大点である場合については、好適な合焦レンズ位置を推定することが困難になる。その理由について図3を用いて以下説明する。つまり3点の大小関係が図で示すように上記の関係である場合、山登り方式で得られるはずの曲線のピークの位置、すなわち撮影に好適な合焦レンズ位置は、(1)で示すように3点の範囲内にある場合と、(2)で示すように3点の範囲外にある場合とが考えられる。そして上記三点補間方式では、(2)のような場合におけるピーク位置を推定できず、したがってこのような3点の大小関係の場合、合焦不能、あるいは好適な合焦レンズ位置の誤検出という結果を招いてしまう可能性がある。つまり、3点の大小関係が上記関係である場合、その山登り方式で得られるはずの曲線のピークが3点の範囲内にあるのか範囲外にあるのか判断する必要がある、という課題がある。
上記課題を解決するために、本発明は、3点のコントラスト値の差分や、三点補間合焦で推定される合焦レンズの位置と上記3点との位置関係を利用して、山登り方式で得られるはずの曲線のピークの位置が、3点の範囲内にあるのか範囲外にあるのか判断する機能を備える合焦装置を提供する。
具体的には、3箇所の合焦レンズ位置ごとに、映像信号からコントラスト値を取得するコントラスト値取得部と、前記取得したコントラスト値が最大となる最大合焦レンズ位置が他の2箇所の合焦レンズ位置間にあるか判断する第一位置関係判断部と、前記判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間にないとの判断結果である場合に、前記最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置のコントラスト値と、前記最大のコントラスト値と、の差分が所定の閾値以下であるか判断する閾値判断部と、前記判断結果が所定の閾値以下であるとの判断結果である場合に、3箇所の合焦レンズ位置―コントラスト値座標に基づいて撮影合焦レンズ位置を決定する撮影合焦レンズ位置決定部と、を有する合焦装置を提供する。
あるいは、3箇所の合焦レンズ位置に関連付けて、映像信号からコントラスト値を取得するコントラスト値取得部と、前記取得したコントラスト値が最大となる最大合焦レンズ位置が他の2箇所の合焦レンズ位置間にあるか判断する第一位置関係判断部と、前記判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間にないとの判断結果である場合に、3箇所の合焦レンズ位置―コントラスト値座標を三点補間処理することにより暫定撮影合焦レンズ位置を決定する暫定撮影合焦レンズ位置決定部と、前記決定された暫定撮影合焦レンズ位置と、前記最大合焦レンズ位置と、最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置と、が所定の関係にあるか否か判断する第二位置関係判断部と、前記判断結果が所定の関係にあるとの判断結果である場合に、前記暫定撮影合焦レンズ位置を撮影合焦レンズ位置と決定する撮影合焦レンズ位置決定部と、を有する合焦装置を提供する。
以上のような構成をとり3点のコントラスト値の差分を利用する第一の本発明によって、山登り方式で得られるはずの曲線のピークの位置が3点の範囲内にあるのか範囲外にあるのか判断し、撮影合焦レンズ位置を誤検出することなく素早く決定することができる。
あるいは、以上のような構成をとり三点補間合焦で推定される合焦レンズの位置と上記3点との位置関係を利用する第二の本発明によって、第一の発明と同様に山登り方式で得られるはずの曲線のピークの位置が3点の範囲内にあるのか範囲外にあるのか判断し、撮影合焦レンズ位置を誤検出することなく素早く決定することができる。
なお本明細書中のカメラとは、静止画を撮影するカメラのみならず、例えば動画を撮影するビデオカメラ、あるいはPC(パーソナル・コンピュータ)や携帯電話、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)などに内蔵、あるいは外部接続された撮影装置全般を含むものとする。
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、実施例1は主に請求項1、2,3について説明する。また、実施例2は主に請求項4,5,6について説明する。
≪実施例1≫
<実施例1の概念>
図4に示すのは、本実施例における合焦装置の概念の一例を説明するための図である。この図にあるように、本実施例の合焦装置の合焦レンズをa点上に配した際に、この合焦レンズを通して撮像素子であるCCD上で結像した被写体像を示すのがAである。同様に合焦レンズがb点上にある場合の被写体像をB、合焦レンズがc点上にある場合の被写体像がCである。ここで、図より被写体像Aが最も輪郭がはっきりしており、被写体像B,Cの順に徐々に輪郭がぼけていることが分かる。このような場合、図3で説明したように、従来の三点補間合焦では、合焦不能、あるいは本来の合焦レンズ位置pとは位置が大きく離れた合焦レンズ位置p'を撮影に適した合焦レンズ位置と誤検出してしまう可能性がある。しかし、本実施例の合焦装置は、これらa、b、cのそれぞれの合焦レンズ位置でのコントラスト値の関係から、三点補間合焦によってその位置がpと大きく違わないp'を推定することが可能か否か判断し、可能ならば撮影に適した合焦レンズ位置p'を推定し決定することができる。
<実施例1の概念>
図4に示すのは、本実施例における合焦装置の概念の一例を説明するための図である。この図にあるように、本実施例の合焦装置の合焦レンズをa点上に配した際に、この合焦レンズを通して撮像素子であるCCD上で結像した被写体像を示すのがAである。同様に合焦レンズがb点上にある場合の被写体像をB、合焦レンズがc点上にある場合の被写体像がCである。ここで、図より被写体像Aが最も輪郭がはっきりしており、被写体像B,Cの順に徐々に輪郭がぼけていることが分かる。このような場合、図3で説明したように、従来の三点補間合焦では、合焦不能、あるいは本来の合焦レンズ位置pとは位置が大きく離れた合焦レンズ位置p'を撮影に適した合焦レンズ位置と誤検出してしまう可能性がある。しかし、本実施例の合焦装置は、これらa、b、cのそれぞれの合焦レンズ位置でのコントラスト値の関係から、三点補間合焦によってその位置がpと大きく違わないp'を推定することが可能か否か判断し、可能ならば撮影に適した合焦レンズ位置p'を推定し決定することができる。
<実施例1の構成>
図5に示すのは、本実施例の合焦装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の「合焦装置」(0500)は、「コントラスト値取得部」(0501)と、「第一位置関係判断部」(0502)と、「閾値判断部」(0503)と、「撮影合焦レンズ位置決定部」(0504)と、を有する。
図5に示すのは、本実施例の合焦装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の「合焦装置」(0500)は、「コントラスト値取得部」(0501)と、「第一位置関係判断部」(0502)と、「閾値判断部」(0503)と、「撮影合焦レンズ位置決定部」(0504)と、を有する。
「コントラスト値取得部」(0501)は、3箇所の合焦レンズ位置ごとに、映像信号からコントラスト値を取得する機能を有する。「映像信号」とは、CCDやCMOSセンサなどの撮像素子により取得される映像を表示するための信号をいい、例えば輝度信号や色信号などが挙げられる。「コントラスト値」とは、映像の明暗のコントラストの度合いを示す値をいい、前記輝度信号などから算出することが出来る。このコントラスト値の算出は、例えば従来の山登り制御などの技術による取得方法と同様に、映像信号である輝度信号の高周波成分を各画素ごとに算出し積分して取得するとよい。それによってコントラスト取得部は、映像信号からコントラスト値を取得することが出来る。
「第一位置関係判断部」(0502)は、コントラスト値取得部(0501)で取得したコントラスト値が最大となる最大合焦レンズ位置が他の2箇所の合焦レンズ位置間にあるか判断する機能を有する。この第一位置関係判断部では以下のような判断が行われる。まずコントラスト値が最大となる合焦レンズ位置が、例えば図4で示すbの位置であるとする。すると、図4で示すように最大合焦レンズ位置は他の2箇所の合焦レンズ位置a、c間にある、と第一位置関係判断部は判断する。この場合、図2を用いて説明したように曲線のピークは合焦レンズ位置ac間にあるので、従来の三点補間処理を行うことで撮影に適した合焦レンズ位置を推定し、決定することが出来る。
一方、図4に示す合焦レンズ位置aやcにおけるコントラスト値が最大となる場合、図3を用いて説明したように、従来の三点補間では合焦不能、あるいは好適な合焦レンズ位置の誤検出という結果を招いてしまう可能性がある。そこで、次に説明する「閾値判断部」(0503)において、コントラスト値の差分を利用して、図3の(1)のようにピークが点AからCの間にあるのか、(2)のようにピークが点AからCの外にあるのか、を判断する。
「閾値判断部」(0503)は、第一位置関係判断部(0502)での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間にないとの判断結果である場合に、前記最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置のコントラスト値と、前記最大のコントラスト値と、の差分が所定の閾値以下であるか判断する機能を有する。なお、「閾値以下」とは閾値未満も含む概念であるとする。
図6および図7で示すのは、この閾値判断部での判断の一例を説明するための図である。図6にあるように、点Aで示す最大合焦レンズ位置aのコントラスト値と、点Bで示すこのaに隣接する合焦レンズ位置bのコントラスト値の差分の値がαである。そして、このαの値が所定の閾値より小さい場合、点Aと点B間の傾きが緩やかである、と言える。すなわち図7のアに示すような傾きとなる。この場合コントラスト値をプロットすることにより描画される曲線は、図7中ア−1やア−2で示すような曲線を描くことになる。
ここで、この曲線はベッセル関数によるグラフと近似することが知られている。したがって点Aと点B間で描画される曲線の形状は、その点Aと点B間の距離などに依存するが、図7中アのように点Aと点B間の傾きが緩やかである場合、ア−2のような起伏の無い曲線ではなく、ア−1のような点Aと点Bの間にピークを有する曲線であると判断できる。一方図7中イで示すように、αの値が所定の閾値より大きい場合、同様にベッセル関数に近似することからイ−2のような急峻な曲線ではなく、イ−1のように点Aの外部にその曲線のピークがあると判断される。
なお上記コントラスト値の差分であるαの大小を区別するための閾値は、上記のように点Aと点B間の距離などに依存するので、予め合焦のためのコントラスト値を取得するために設定されているそれら点Aや点Bの位置に基づいて決定されると良い。また、コントラスト値そのものに基づいて決定されてもいいし、そのコントラスト値の値を変動させる要因となる合焦レンズの特性、例えば合焦レンズに固有な焦点距離など、に基づいて決定されても良い。具体的な決定に関しては、例えば、本実施例の合焦装置を具備したカメラの採用している合焦レンズや合焦レンズ位置aやbの設定位置に応じて実際に試し撮りを行い、その実証データから上記閾値を決定する方法が挙げられる。
このようにコントラスト値の差分の値を利用して、曲線がピークをとる撮影に適した合焦レンズ位置が合焦レンズ位置aからb間にあるか判断する。そしてピークがab間に無いと判断された場合は、例えば3箇所の合焦レンズ位置を変えて再度コントラスト値の差分を比較するなど別の方法で撮影合焦レンズ位置を決定するための処理を行うと良い。一方ピークがab間にあると判断された場合は、次に説明する撮影合焦レンズ位置決定部にて三点補間処理により撮影合焦レンズ位置を決定する。
「撮影合焦レンズ位置決定部」(0504)は、閾値判断部(0503)での判断結果が所定の閾値以下であるとの判断結果である場合に、3箇所の合焦レンズ位置−コントラスト値座標に基づいて撮影合焦レンズ位置を決定する。「撮影合焦レンズ位置」とは、撮影に好適だと思われる合焦レンズの位置をいう。
図8に示すのは、この撮影合焦レンズ位置の決定の一例を説明するための図である。この図にあるように、例えば背景技術で図2を用いて説明した三点補間処理により撮影に適した撮影合焦レンズ位置を決定する。ただし、図2とはコントラスト値の大小関係が違うので、ここでは図8に示すように、最大合焦レンズ位置と隣接する点であるB点と、コントラスト値が最小となる合焦レンズ位置C点を通る一次関数と、その一次関数と傾きが逆(すなわち−1を掛けて)で最大合焦レンズ位置であるA点を通る一次関数との交点P'をとる合焦レンズ位置を撮影に適した撮影合焦レンズ位置と決定する。このようにして撮影合焦レンズ位置の検出不能や誤検出などの事態を避けつつ、三点補間処理により素早く撮影合焦レンズ位置を決定することが出来る。
<実施例1の処理の流れ>
図9に示すのは、本実施例における処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラム、またはそのプログラムが記録された読み取り可能な記録媒体として実施されうる(これは、本明細書のその他の処理の流れについても同様である)。
図9に示すのは、本実施例における処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラム、またはそのプログラムが記録された読み取り可能な記録媒体として実施されうる(これは、本明細書のその他の処理の流れについても同様である)。
この図にあるように、まず、3箇所の合焦レンズ位置ごとに、映像信号からコントラスト値を取得する(ステップS0901)。次に、前記ステップS0901で取得したコントラスト値が最大となる最大合焦レンズ位置が、他の2箇所の合焦レンズ位置間にあるか判断する(ステップS0902)。ここで、前記ステップS0902での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間に無いとの判断結果である場合に、前記最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置のコントラスト値と、前記最大のコントラスト値と、の差分が所定の閾値以下であるか判断する(ステップS0903)。そして、前記ステップS0903での判断結果が所定の閾値以下であるとの判断結果である場合に、3箇所の合焦レンズ位置−コントラスト値座標に基づいて撮影合焦レンズ位置を決定する(ステップS0904)。
また、前記ステップS0902での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間に有るとの判断結果である場合には、ステップS0904の処理を行い3箇所の合焦レンズ位置−コントラスト値座標に基づいて撮影合焦レンズ位置を決定する。
<実施例1の効果の簡単な説明>
以上のように本実施例の合焦装置によって、コントラスト値の差分を利用して撮影合焦レンズ位置の検出不能や誤検出などの事態を避けつつ、三点補間処理により素早く撮影合焦レンズ位置を決定することが出来る。
以上のように本実施例の合焦装置によって、コントラスト値の差分を利用して撮影合焦レンズ位置の検出不能や誤検出などの事態を避けつつ、三点補間処理により素早く撮影合焦レンズ位置を決定することが出来る。
≪実施例2≫
<実施例2の概念>
本実施例の合焦装置も、実施例1と同様に、図1に示すようなa、b、cの合焦レンズ位置でのそれぞれ被写体像のコントラスト値から、三点補間合焦によってその位置が本来の撮影に適した合焦レンズ位置pと大きく違わないp'を推定することが可能か否か判断する機能を有する。実施例1と異なる点は、p'を推定することが可能か否か判断する基準が、コントラスト値の差分ではなく、暫定的に推定した点p'と、合焦レンズ位置a、b、cとの位置関係である点である。
<実施例2の概念>
本実施例の合焦装置も、実施例1と同様に、図1に示すようなa、b、cの合焦レンズ位置でのそれぞれ被写体像のコントラスト値から、三点補間合焦によってその位置が本来の撮影に適した合焦レンズ位置pと大きく違わないp'を推定することが可能か否か判断する機能を有する。実施例1と異なる点は、p'を推定することが可能か否か判断する基準が、コントラスト値の差分ではなく、暫定的に推定した点p'と、合焦レンズ位置a、b、cとの位置関係である点である。
<実施例2の構成>
図10に示すのは、本実施例の合焦装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の「合焦装置」(1000)は、「コントラスト値取得部」(1001)と、「第一位置関係判断部」(1002)と、「暫定撮影合焦レンズ位置決定部」(1003)と、「第二位置関係判断部」(1004)と、「撮影合焦レンズ位置決定部」(1005)と、を有する。なお、「コントラスト値取得部」と「第一位置関係判断部」は、実施例1で説明したものと同様であるので、改めての説明は省略する。
図10に示すのは、本実施例の合焦装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の「合焦装置」(1000)は、「コントラスト値取得部」(1001)と、「第一位置関係判断部」(1002)と、「暫定撮影合焦レンズ位置決定部」(1003)と、「第二位置関係判断部」(1004)と、「撮影合焦レンズ位置決定部」(1005)と、を有する。なお、「コントラスト値取得部」と「第一位置関係判断部」は、実施例1で説明したものと同様であるので、改めての説明は省略する。
「暫定撮影合焦レンズ位置決定部」(1003)は、前記第一位置関係判断部での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間に無いとの判断結果である場合に、暫定的な撮影合焦レンズ位置である暫定撮影合焦レンズ位置を決定する。なお、この暫定撮影合焦レンズ位置の決定は、3箇所の合焦レンズ位置−コントラスト値座標を三点補間処理することにより決定される。すなわち暫定撮影合焦レンズ位置の決定処理の一例は、図8を用いて実施例1で説明した三点補間処理による撮影合焦レンズの決定処理と同様にして行われると良い。
ただし実施例1と異なり、この三点を通過する曲線が、図3の(1)に示すようにピークが3点の内にあるのか、図3の(2)に示すようにピークが3点の外にあるかの判断はまだ為されていない。つまり上記三点補間処理により決定された暫定撮影合焦レンズ位置が誤検出となっていない保証が無く、あくまで暫定的なものであると言える。そこで次の第二位置関係判断部において、この暫定撮影合焦レンズ位置を利用してピークが3点の内にあるのか外にあるのかの判断を行う。
「第二位置関係判断部」(1004)は、暫定撮影合焦レンズ位置決定部(1003)で決定された暫定撮影合焦レンズ位置と、前記最大合焦レンズ位置と、最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置と、が所定の関係にあるか否か判断する。
図11に示すのは、この第二位置関係判断部での判断の一例について説明するための図である。この図にあるように最大合焦レンズ位置aと、前記決定された暫定撮影合焦レンズ位置p'との距離αを算出する。次に最大合焦レンズ位置aと、そのaと隣接する合焦レンズ位置bとの間の距離βを算出する。ここで、実施例1での説明同様、上記3点の合焦レンズ位置を通過する曲線はベッセル関数に近似することから、αとβの比率が所定の比率内にない場合、すなわち(2)で示すように点Aと点P'間が急峻すぎる場合、この暫定的な撮影合焦レンズ位置p'は、誤検出であったと判断することができる。一方、αとβの比率が所定の比率内である場合、三点補間処理により検出されたこの暫定的な撮影合焦レンズ位置p'は、正しい撮影合焦レンズ位置に近い位置にあると判断することができる。
なお上記所定の関係は、実施例1と同様に、例えば、本実施例の合焦装置を具備したカメラの採用している合焦レンズや点Aや点Bの設定位置に応じて実際に試し撮りを行い、その実証データから上記所定の関係を決定するとよい。
「撮影合焦レンズ位置決定部」(1005)は、第二位置関係判断部(1004)での判断結果が所定の関係にあるとの判断結果である場合に、前記暫定撮影合焦レンズ位置を撮影合焦レンズ位置と決定する機能を有する。
このように、本実施例の合焦装置では、実施例1のようなコントラスト値の差分ではなく、最大合焦レンズ位置と、最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置と、が所定の関係、例えば上記のような所定の比率内、にあるか否かを判断する。そしてその判断に基づいて三点補間合焦によってその位置が本来の撮影に適した合焦レンズ位置pと大きく違わないp'を推定することが可能か否か判断することができる。
<実施例2の処理の流れ>
図12に示すのは、本実施例における処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、3箇所の合焦レンズ位置ごとに、映像信号からコントラスト値を取得する(ステップS1201)。次に、前記ステップS1201で取得したコントラスト値が最大となる最大合焦レンズ位置が、他の2箇所の合焦レンズ位置間にあるか判断する(ステップS1202)。ここで、前記ステップS1202での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間に無いとの判断結果である場合に、3箇所の合焦レンズ位置―コントラスト値座標を三点補間処理することにより暫定撮影合焦レンズ位置を決定する(ステップS1203)。つづいて、前記ステップS1203で決定された暫定撮影合焦レンズ位置と、前記最大合焦レンズ位置と、最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置と、が所定の関係にあるか否か判断する(ステップS1204)。そして、前記ステップS1204での判断結果が所定の関係にあるとの判断結果である場合に、前記暫定撮影合焦レンズ位置を撮影合焦レンズ位置と決定する(ステップS1205)。
図12に示すのは、本実施例における処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、3箇所の合焦レンズ位置ごとに、映像信号からコントラスト値を取得する(ステップS1201)。次に、前記ステップS1201で取得したコントラスト値が最大となる最大合焦レンズ位置が、他の2箇所の合焦レンズ位置間にあるか判断する(ステップS1202)。ここで、前記ステップS1202での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間に無いとの判断結果である場合に、3箇所の合焦レンズ位置―コントラスト値座標を三点補間処理することにより暫定撮影合焦レンズ位置を決定する(ステップS1203)。つづいて、前記ステップS1203で決定された暫定撮影合焦レンズ位置と、前記最大合焦レンズ位置と、最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置と、が所定の関係にあるか否か判断する(ステップS1204)。そして、前記ステップS1204での判断結果が所定の関係にあるとの判断結果である場合に、前記暫定撮影合焦レンズ位置を撮影合焦レンズ位置と決定する(ステップS1205)。
また、前記ステップS1202での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間に有るとの判断結果である場合には、3箇所の合焦レンズ位置−コントラスト値座標を三点補間処理して撮影合焦レンズ位置を決定するとよい。また、前記ステップS1204での判断結果が所定の関係にないとの判断結果である場合には、上記処理とは別の3箇所の合焦レンズ位置を設定し直して再度上記処理を行うなどすると良い。
<実施例2の効果の簡単な説明>
以上のように本実施例の合焦装置によって、暫定撮影合焦レンズ位置やその他の合焦レンズ位置の位置関係を利用して、実施例1と同様に撮影合焦レンズ位置の検出不能や誤検出などの事態を避けつつ、三点補間処理により素早く撮影合焦レンズ位置を決定することが出来る。
以上のように本実施例の合焦装置によって、暫定撮影合焦レンズ位置やその他の合焦レンズ位置の位置関係を利用して、実施例1と同様に撮影合焦レンズ位置の検出不能や誤検出などの事態を避けつつ、三点補間処理により素早く撮影合焦レンズ位置を決定することが出来る。
0500 合焦装置
0501 コントラスト値取得部
0502 第一位置関係判断部
0503 閾値判断部
0504 撮影合焦レンズ位置決定部
0501 コントラスト値取得部
0502 第一位置関係判断部
0503 閾値判断部
0504 撮影合焦レンズ位置決定部
Claims (6)
- 3箇所の合焦レンズ位置ごとに、映像信号からコントラスト値を取得するコントラスト値取得部と、
前記コントラスト値取得部で取得したコントラスト値が最大となる最大合焦レンズ位置が他の2箇所の合焦レンズ位置間にあるか判断する第一位置関係判断部と、
前記第一位置関係判断部での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間にないとの判断結果である場合に、前記最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置のコントラスト値と、前記最大のコントラスト値と、の差分が所定の閾値以下であるか判断する閾値判断部と、
前記閾値判断部での判断結果が所定の閾値以下であるとの判断結果である場合に、3箇所の合焦レンズ位置―コントラスト値座標に基づいて撮影合焦レンズ位置を決定する撮影合焦レンズ位置決定部と、
を有する合焦装置。 - 前記閾値は、前記3箇所のコントラスト値に基づいて算出される請求項1に記載の合焦装置。
- 前記閾値は、合焦レンズの特性に基づいて算出される請求項1に記載の合焦装置。
- 3箇所の合焦レンズ位置ごとに、映像信号からコントラスト値を取得するコントラスト値取得部と、
前記コントラスト値取得部で取得したコントラスト値が最大となる最大合焦レンズ位置が他の2箇所の合焦レンズ位置間にあるか判断する第一位置関係判断部と、
前記第一位置関係判断部での判断結果が2箇所の合焦レンズ位置間にないとの判断結果である場合に、3箇所の合焦レンズ位置―コントラスト値座標を三点補間処理することにより暫定的な撮影合焦レンズ位置である暫定撮影合焦レンズ位置を決定する暫定撮影合焦レンズ位置決定部と
前記暫定撮影合焦レンズ位置決定部で決定された暫定撮影合焦レンズ位置と、前記最大合焦レンズ位置と、最大合焦レンズ位置と隣接する合焦レンズ位置と、が所定の関係にあるか否か判断する第二位置関係判断部と、
前記第二位置関係判断部での判断結果が所定の関係にあるとの判断結果である場合に、前記暫定撮影合焦レンズ位置を撮影合焦レンズ位置と決定する撮影合焦レンズ位置決定部と、
を有する合焦装置。 - 前記所定の関係は、前記3箇所のコントラスト値に基づいて算出される請求項4に記載の合焦装置。
- 前記所定の関係は、合焦レンズの特性に基づいて算出される請求項4に記載の合焦装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-05-19 JP JP2004149613A patent/JP2005331690A/ja active Pending
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