JP2005330989A - 湿式摩擦板 - Google Patents
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Abstract
【課題】 容易且つ低コストで性能の向上を図ることができる湿式摩擦板を提供する。
【解決手段】 円環状のコアプレート11と、該コアプレート11に周方向に所定の間隔で複数箇所貼り付けられた摩擦材12a,12bとを備えた湿式摩擦板10において、前記複数の摩擦材12a,12bとして、少なくとも2種類以上の特性の異なる材質を用いる。
【選択図】 図1
【解決手段】 円環状のコアプレート11と、該コアプレート11に周方向に所定の間隔で複数箇所貼り付けられた摩擦材12a,12bとを備えた湿式摩擦板10において、前記複数の摩擦材12a,12bとして、少なくとも2種類以上の特性の異なる材質を用いる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、自動車用自動変速機等の湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキに用いられ、円環状のコアプレートと、該コアプレートに周方向に所定の間隔で複数箇所貼り付けられた摩擦材とを備えた湿式摩擦板に関する。
一般に、自動車や自動二輪車の自動変速機などで用いられる湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキは、円環状の金属板(セパレータプレート)と円環状の金属板(コアプレート)の表面に紙等の摩擦材を周方向に略等間隔で複数箇所貼付けた湿式摩擦板(フリクションプレート)とを交互に配置し、これらの板を加圧して接触させることにより両者の間の摩擦力によってトルクの伝達を行う。
このように湿式摩擦板はクラッチディスク等に多く用いられるので、コアプレートに貼り付けられる摩擦材としては、(1)摩擦係数が高いこと、(2)摩擦係数の変化が少ないこと、(3)摩擦係数は相手摺動面との滑り速度の変化に影響を受けにくいこと、(4)耐熱性耐摩耗性に優れていること、(5)機械的強度に優れていること、(6)耐面圧性の高いことなどの種々の特性が要求される。
摩擦材の性能を向上させる技術としては、例えば、炭素繊維の抄紙体に、メソフェーズピッチの粉体を混合分散した熱硬化性樹脂液を含浸し、次いで熱成形して前駆体を形成した後、焼成して前記メソフェーズピッチ及び前記熱硬化性樹脂を炭化した摩擦材(例えば特許文献1参照)が提案されている。或いは、セラミック繊維からなる繊維基材と、有機質の繊維または粉状体とを含む抄紙体を焼成し、有機質の繊維または粉状体を焼失させると共に、セラミック繊維を一体に焼結した摩擦材(例えば特許文献2参照)が提案されている。
特開平11−5850号公報
特開平7−19272号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2においては、いずれも1種類の特性の摩擦材であるため、この摩擦材をコアプレートに貼り付けて湿式摩擦板を構成しても、上記(1)〜(6)の各特性を全て満足させることは難しく、特殊な材料や製造方法が必要になるためコストアップにつながる問題がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易且つ低コストで性能の向上を図ることができる湿式摩擦板を提供することにある。
本発明の湿式摩擦板は、円環状のコアプレートと、該コアプレートに周方向に所定の間隔で複数箇所貼り付けられた摩擦材とを備えた湿式摩擦板において、前記複数の摩擦材として、少なくとも2種類以上の特性の異なる材質を用いたことを特徴とする。
上述の様に構成する湿式摩擦板は、コアプレートに周方向に所定の間隔で複数箇所貼り付けられる摩擦材として、少なくとも2種類以上の特性の異なる材質を用いているので、必要な特性の摩擦材を組み合わせることで、特殊な材料や製造方法を必要にすることなく、容易且つ低コストで性能の向上を図ることができる。
以下、本発明に係る湿式摩擦板について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の一例である湿式摩擦板を説明するための図、図2及び図3は本発明の他の実施形態である湿式摩擦板を説明するための図である。なお、各実施形態共に湿式多板クラッチのフリクションプレートに本発明の湿式摩擦板を適用した場合を例に採る。
図1に示されるように、本発明の実施の形態の一例である湿式摩擦板10は、円環状のコアプレート11の表面(セパレータプレートとの接触面)に2種類の特性の異なる材質の摩擦材12a,12bが周方向に略等間隔で交互に貼付けられている。また、周方向に互いに隣り合う各摩擦材12a,12bの間には、潤滑油の供給により該摩擦材12a,12bの冷却及び摩擦係数の安定化を図るための油溝13が放射状に設けられており、この油溝13を介して内周円側に供給された潤滑油を外周円側に排出するようにしている。
このようにこの実施形態では、コアプレート11の表面に2種類の特性の異なる材質の摩擦材12a,12bを周方向に略等間隔で交互に貼付けているので、必要な特性の摩擦材12a,12bを組み合わせることで、特殊な材料や製造方法を必要にすることなく、容易且つ低コストで性能の向上を図ることができる。例えば、摩擦係数の高い材料Aと、油を多く保持でき、耐熱性に優れた材料Bとを組み合わせることにより、摩擦係数が高く、耐熱性のあるフリクションプレートを作ることが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、コアプレート11の表面に2種類の特性の異なる材質の摩擦材12a,12bを周方向に略等間隔で交互に貼付けた場合を例に採ったが、これに代えて、図2に示されるように、コアプレート11の表面に3種類(又は4種類以上)の特性の異なる材質の摩擦材12a,12b,12cを周方向に略等間隔で貼付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、2種類以上の特性の異なる材質の摩擦材の周方向の長さを同一にした場合を例に採ったが、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば図3に示されるように、コアプレート11の表面に貼り付けられる2種類の特性の異なる材質の摩擦材12a,12bの周方向長さを変えるようにしてもよい。
10 湿式摩擦板
11 コアプレート
12a,12b 摩擦材
13 油溝
11 コアプレート
12a,12b 摩擦材
13 油溝
Claims (1)
- 円環状のコアプレートと、該コアプレートに周方向に所定の間隔で複数箇所貼り付けられた摩擦材とを備えた湿式摩擦板において、
前記複数の摩擦材として、少なくとも2種類以上の特性の異なる材質を用いたことを特徴とする湿式摩擦板。
Priority Applications (1)
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JP2004147864A JP2005330989A (ja) | 2004-05-18 | 2004-05-18 | 湿式摩擦板 |
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JP2004147864A JP2005330989A (ja) | 2004-05-18 | 2004-05-18 | 湿式摩擦板 |
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JP2005330989A true JP2005330989A (ja) | 2005-12-02 |
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Family Applications (1)
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JP2004147864A Pending JP2005330989A (ja) | 2004-05-18 | 2004-05-18 | 湿式摩擦板 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005330989A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009041284A1 (ja) | 2007-09-25 | 2009-04-02 | Kito Corporation | 湿式摩擦板 |
JP2022524765A (ja) * | 2019-03-08 | 2022-05-10 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲー | 湿式クラッチの摩擦プレート |
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2004
- 2004-05-18 JP JP2004147864A patent/JP2005330989A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009041284A1 (ja) | 2007-09-25 | 2009-04-02 | Kito Corporation | 湿式摩擦板 |
JP2009079635A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Kito Corp | 湿式摩擦板 |
US8770368B2 (en) | 2007-09-25 | 2014-07-08 | Kito Corporation | Wet type friction plate |
JP2022524765A (ja) * | 2019-03-08 | 2022-05-10 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲー | 湿式クラッチの摩擦プレート |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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