JP2005329795A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】空気入りタイヤのコーナリングパワーを維持しつつ、ショルダー陸部の偏摩耗を抑制することができる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】空気入りタイヤのショルダー陸部5を構成するショルダーブロック7に、少なくともショルダーブロック7の表面7aに開口する切り欠き8がタイヤ周方向に複数個形成され、各切り欠き8のショルダーブロック7のタイヤショルダー側における深さは、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって浅くなり、各切り欠き8のショルダーブロック7のタイヤセンター側における深さは、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって深くなる。これにより、切り欠き8のショルダーブロック7のタイヤショルダー側によりヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制し、タイヤセンター側によりレール摩耗を抑制する。
【選択図】 図1−2
【解決手段】空気入りタイヤのショルダー陸部5を構成するショルダーブロック7に、少なくともショルダーブロック7の表面7aに開口する切り欠き8がタイヤ周方向に複数個形成され、各切り欠き8のショルダーブロック7のタイヤショルダー側における深さは、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって浅くなり、各切り欠き8のショルダーブロック7のタイヤセンター側における深さは、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって深くなる。これにより、切り欠き8のショルダーブロック7のタイヤショルダー側によりヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制し、タイヤセンター側によりレール摩耗を抑制する。
【選択図】 図1−2
Description
本発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、少なくともコーナリングパワーを維持しつつ、ショルダー陸部のアイランド摩耗を抑制することができる空気入りタイヤに関するものである。
一般に、空気入りタイヤ、特にトラック、バスなどの車両に装着される重荷重用空気入りタイヤにおいては、路面に対するこの重荷重用空気入りタイヤの踏面(トレッド部の溝部で区画される陸部)の接地圧が高く、均一でないことが多い。この接地圧が不均一であると踏面と路面との摩擦力が不均一となり、トレッド部の陸部に偏摩耗が発生する原因となる。特に、重荷重用空気入りタイヤが操舵輪に装着される際には、このトレッド部の陸部のタイヤセンターにおけるセンター陸部に対してタイヤショルダーにおけるショルダー陸部の接地圧が高くなる場合があり、このショルダー陸部に偏摩耗が顕著に発生することが問題となる。
このショルダー陸部に発生する偏摩耗を抑制する技術として、従来では種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1に示すように、ショルダーブロックのタイヤセンター側(タイヤ赤道面側)の端部の曲率をその部分の重荷重用空気入りタイヤの半径と同一とする。タイヤショルダー側の端部の曲率をその部分の重荷重用空気入りタイヤの半径よりも小曲率とし、最も凸となる点をブロックの中央から蹴り出し端までの間にする。つまり、凸形状のつきぐあいをタイヤショルダー端部に近づくほど大きくすることで、タイヤショルダー側の接地圧をさらに小さくし、踏み込み端をより滑り易くすることで、踏み込み端からの摩耗進展がより促進され、ヒール・アンド・トゥ摩耗の抑制を大きくすることができるものである。
ところで、ショルダー陸部に発生する偏摩耗には、アイランド摩耗がある。このアイランド摩耗は、ショルダー陸部、特に周方向溝と周方向溝に連通する横溝により区画される複数のショルダーブロックの中央部あるいは内側に発生するものである。このアイランド摩耗は、ショルダーブロックのタイヤ周方向の両端部およびタイヤ軸方向の両端部に発生する偏摩耗が原因である。具体的には、ショルダーブロックのタイヤ周方向の両端部、つまり踏み込み部および蹴り出し部ではヒール・アンド・トゥ摩耗が発生し、ショルダーブロックのタイヤ軸方向の内側端部、つまりタイヤセンター側端部ではレール摩耗が発生する。これら偏摩耗が同時に発生することでショルダーブロックの四辺部が早期に摩耗してアイランド摩耗が発生するものである。これは、ショルダーブロックの四辺部の接地圧が中心部の接地圧と比較して高いために起こるものである。
上記従来の重荷重用空気入りタイヤでは、ショルダーブロックのタイヤ周方向の両端部において発生するヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制することはできるが、タイヤセンター側端部にいて発生するレール摩耗を抑制することができず、アイランド摩耗を抑制することができないという問題があった。ここで、上記アイランド摩耗を抑制する方法として、ショルダーブロックの四辺部の接地圧を中心部の接地圧よりも低くするために、この四辺部のタイヤ径方向の高さを重荷重用空気入りタイヤのプロファイルラインよりも低くすることが考えられるが、この場合、ショルダーブロックの接地面積が低下し、路面に対するこの重荷重用空気入りタイヤの踏面の接地面積が低くなる。従って、接地面積に基づく走行性能、特にコーナリングパワーが低下するという問題があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、空気入りタイヤのコーナリングパワーを維持しつつ、ショルダー陸部の偏摩耗を抑制することができる空気入りタイヤを提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明では、少なくともタイヤ周方向に連通する周方向溝により区画される陸部のうち、タイヤ軸方向の両端に形成されるショルダー陸部が周方向溝と周方向溝に連通する横溝により区画される複数のショルダーブロックにより形成される空気入りタイヤにおいて、ショルダー陸部のショルダーブロックには、少なくともショルダーブロック表面に開口する切り欠きがタイヤ周方向に複数個形成され、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さは、ショルダーブロックの前記タイヤ周方向の両端部から当該タイヤ周方向の中央部に向かって浅くなり、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤセンター側における深さは、ショルダーブロックのタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって深くなることを特徴とする。
この発明によれば、ショルダーブロックのタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さが浅くなる。つまり、ショルダーブロックに形成された切り欠きのタイヤショルダー側により、このショルダーブロックのタイヤ周方向の両端部、すなわちショルダーブロックの蹴り出し部および踏み込み部の剛性を低くする。従って、ショルダーブロックの蹴り出し部および踏み込み部の路面に対する接地圧が低くなり、空気入りタイヤの路面に対する踏み込み時および蹴り出し時において、ショルダーブロックの蹴り出し部および踏み込み部の路面に対する滑りを促進することができ、ショルダーブロックのタイヤ周方向の両端部に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗の抑制することができる。
また、ショルダーブロックのタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さが深くなる。つまり、ショルダーブロックに形成された切り欠きのタイヤセンター側により、このショルダーブロックのタイヤ周方向の中央部、すなわちショルダーブロックにおいて最も剛性の高い部分の剛性を低くする。従って、ショルダーブロックのタイヤセンター側のタイヤ周方向における接地圧の均一化を図ることができ、タイヤ軸方向の内側端部、すなわちタイヤセンター側端部に発生するレール摩耗を抑制することができる。
また、ショルダーブロック表面に開口する切り欠き間のゴムは、空気入りタイヤが路面に接地した際にタイヤ径方向内方に変形する。つまり、空気入りタイヤの路面接地時には、ショルダーブロック表面における切り欠き間の面積が増加する。従って、ショルダーブロックの路面に対する接地面積の低下を抑制することができる。
また、この発明では、少なくともタイヤ周方向に連通する周方向溝により区画される陸部のうち、タイヤ軸方向の両端に形成されるショルダー陸部のタイヤセンター側壁面がタイヤ軸方向に凹凸形状を有する空気入りタイヤにおいて、ショルダー陸部には、少なくともショルダー陸部表面に開口する切り欠きがタイヤ周方向に複数個形成され、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さは、タイヤセンター側壁面の凹部から凸部に向かって浅くなり、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤセンター側における深さは、タイヤセンター側壁面の凹部から凸部に向かって深くなることを特徴とする。
また、この発明では、少なくともタイヤ周方向に連通する周方向溝により区画される陸部のうち、タイヤ軸方向の両端に形成されるショルダー陸部にショルダー陸部内で両端部が閉塞するサイプがタイヤ周方向に複数個形成される空気入りタイヤにおいて、ショルダー陸部には、少なくともショルダー陸部表面に開口する切り欠きがタイヤ周方向に複数個形成され、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さは、サイプ間の中央部から当該サイプに向かって浅くなり、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤセンター側における深さは、サイプ間の中央部から当該サイプに向かって深くなることを特徴とする。
これらの発明によれば、ショルダー陸部のタイヤセンター側壁面の凹部から凸部に向かって、あるいはショルダー陸部に形成されたサイプ間の中央部からサイプに向かって、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さが浅くなる。つまり、ショルダー陸部に形成された切り欠きのタイヤショルダー側により、このショルダー陸部のタイヤ周方向において剛性の低い部分の剛性をさらに低くする。従って、ショルダー陸部の蹴り出し部および踏み込み部に相当する部分の路面に対する接地圧が低くなり、空気入りタイヤの路面に対する踏み込み時および蹴り出し時において、ショルダー陸部の蹴り出し部および踏み込み部に相当する部分の路面に対する滑りを促進することができ、タイヤ周方向の両端部に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗の抑制することができる。
また、ショルダー陸部のタイヤセンター側壁面の凹部から凸部に向かって、あるいはショルダー陸部に形成されたサイプ間の中央部からサイプに向かって、各切り欠きのショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さが深くなる。つまり、ショルダー陸部に形成された切り欠きのタイヤセンター側により、このショルダー陸部のタイヤ周方向において剛性の高いタイヤセンター側壁面の凸部近傍、あるいはサイプ間の中央部の剛性を低くする。従って、ショルダー陸部のタイヤセンター側のタイヤ周方向における接地圧の均一化を図ることができ、タイヤ軸方向の内側端部、すなわちタイヤセンター側端部に発生するレール摩耗を抑制することができる。
また、ショルダー陸部表面に開口する切り欠き間のゴムは、空気入りタイヤが路面に接地した際にタイヤ径方向内方に変形する。つまり、空気入りタイヤの路面接地時には、ショルダー陸部表面における切り欠き間の面積が増加する。従って、ショルダー陸部の路面に対する接地面積の低下を抑制するので維持することができる。
なお、これらの空気入りタイヤにおいては、切り欠きの端部は、さらにショルダー陸部のタイヤセンター側壁面あるいはタイヤショルダー側壁面の少なくともいずれか一方に開口していることが好ましい。さらに、切り欠きのタイヤ周方向の幅は、1.0mm以上5.0mm以下の範囲であり、切り欠きの最大深さは、1.0mm以上5.0mm以下の範囲であり、切り欠き間のタイヤ周方向の幅は、1.0mm以上5.0mm以下の範囲であることが好ましい。
この発明にかかる空気入りタイヤは、ショルダー陸部のタイヤ周方向の両端部あるいはタイヤ周方向に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗およびタイヤセンター側に発生するレール摩耗を抑制するとともに、路面に対する接地面積の低下を抑制するので、コーナリングパワーを維持しつつ、ショルダー陸部のアイランド摩耗を抑制することができるという効果を奏する。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この下記の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下の実施例における空気入りタイヤの内部構造は、一般的なラジアルタイヤあるいはバイアスタイヤの構造と同様であるのでその説明は省略する。
図1−1は、実施例1にかかる空気入りタイヤのトレッド部の構成例を示す図である。図1−2は、ショルダーブロックの要部斜視図である。図1−1に示すように、実施例1にかかる空気入りタイヤ1−1は、トレッド部2にタイヤ周方向に連通する周方向溝3が複数本(同図では4本)形成されている。この周方向溝3,3との間のタイヤセンター(タイヤセンター近傍を含む)に陸部4が形成されているとともに、周方向溝3とトレッド部2のタイヤ軸方向の両端部2a,2bとの間のタイヤショルダー、すなわちトレッド部2のタイヤ軸方向の両端にショルダー陸部5が形成されている。つまり、陸部4およびショルダー陸部5は、少なくともトレッド部2に形成された周方向溝3により区画されるものである。
トレッド部2のタイヤショルダーには、ショルダー陸部5に隣接する周方向溝3に連通する横溝6がタイヤ周方向に複数形成されている。従って、ショルダー陸部5は、このショルダー陸部5に隣接する周方向溝3と、横溝6とにより区画される複数のショルダーブロック7により形成されている。なお、タイヤショルダーの横溝6は、トレッド部2の両端部2a,2bに開口しているものである。ここで、同図において横溝6は、タイヤ軸方向に伸びるように形成されているがこれに限定されるものではなく、このタイヤ軸方向に対して斜め方向に伸びるように形成されていても良い。また、上記空気入りタイヤ1−1では、タイヤセンターにおいて横溝6を形成していないが、ショルダー陸部5と同様に陸部4に隣接する周方向溝3に連通する横溝を形成し、陸部4を複数のブロックにより構成しても良い。
ショルダー陸部5の各ショルダーブロック7は、図1−2に示すように、ショルダーブロックの表面7aに開口する切り欠き8が複数個形成されている。この各切り欠き8は、そのタイヤ周方向の幅W(以下、「切り欠き8の幅W」と称する)が一定でタイヤ軸方向に伸びるように形成されている。また、各切り欠き8は、ショルダーブロック7に対してタイヤ周方向に等間隔で形成されている。従って、隣接する切り欠き8間のショルダーブロック7の表面7aのタイヤ周方向の幅L(以下、「切り欠き8間の幅L」と称する)は、等間隔である。この各切り欠き8は、図示しないタイヤ軸方向の両端部がそれぞれショルダーブロックのタイヤセンター側壁面7bおよびタイヤショルダー側壁面7cに開口している。
次に、各切り欠き8の深さについて説明する。図2−1〜5は、ショルダーブロックの軸方向断面図である。図3は、ショルダーブロックのタイヤショルダー側側面図である。図4−1〜3は、ショルダーブロックの周方向断面図である。図5は、ショルダーブロックのタイヤセンター側側面図である。なお、上記図2−1〜5および図4−1〜3における断面図は、図1−2における各符号(A〜H)に対応する断面図である。まず、ショルダーブロック7に形成される各切り欠き8の深さ(タイヤ軸方向)について説明する。
図2−1および図2−5に示すように、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部(図1−2参照)近傍に位置する切り欠き8は、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の深さが深く、タイヤセンター側の深さが浅くなるように形成されている。具体的には、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の深さは、ショルダーブロック7のタイヤ軸方向の端部であるタイヤショルダー側端部7dからタイヤ軸方向の中央部7eに向かって浅くなる。また、ショルダーブロック7のタイヤセンター側の深さは、ショルダーブロック7のタイヤ軸方向の中央部7eからタイヤ軸方向の端部であるタイヤセンター側端部7fに向かって一定、つまりタイヤ軸方向の中央部7eにおける深さとなる。
一方、図2−3に示すように、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の中央部(図1−2参照)近傍に位置する切り欠き8は、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の深さが浅く、タイヤセンター側の深さが深くなるように形成されている。具体的には、ショルダーブロック7のタイヤセンター側の深さは、ショルダーブロック7のタイヤセンター側端部7fからタイヤ軸方向の中央部7eに向かって浅くなる。また、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の深さは、ショルダーブロック7のタイヤ軸方向の中央部7eからタイヤショルダー側端部7dに向かって一定、つまりタイヤ軸方向の中央部7eにおける深さとなる。
なお、図2−2および図2−4に示すように、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部近傍と中央部近傍との間に位置する切り欠き8は、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の深さおよびタイヤセンター側の深さがともに、ショルダーブロック7のタイヤ軸方向の中央部7eに向かって浅くなるように形成されている。具体的には、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の深さは、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側端部7dからタイヤ軸方向の中央部7eに向かって浅くなる。また、ショルダーブロック7のタイヤセンター側の深さは、ショルダーブロック7のタイヤセンター側端部7fからタイヤ軸方向の中央部7eに向かって浅くなる。
次に、ショルダーブロック7に形成される各切り欠き8のタイヤ周方向における深さの関係について説明する。図3および図4−1に示すように、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側における各切り欠き8の深さは、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって浅くなるように形成されている。つまり、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部近傍に位置する切り欠き8からタイヤ周方向の中央部近傍に位置する切り欠き8に向かって、その深さがショルダーブロック7のタイヤ周方向断面視において浅くなるように形成されている。従って、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側のタイヤ周方向断面視における各切り欠き8の底面部8aをつなぎ合わせると凸形状となり、この底面部8aによる凸形状は、ショルダーブロック7の表面7aにより形成されるタイヤ周方向のプロファイルラインよりタイヤ径方向内方側に形成されている。
一方、図4−3および図5に示すように、ショルダーブロック7のタイヤセンター側における各切り欠き8の深さは、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって深くなるように形成されている。つまり、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部近傍に位置する切り欠き8からタイヤ周方向の中央部近傍に位置する切り欠き8に向かって、その深さがショルダーブロック7のタイヤ周方向断面視において深くなるように形成されている。従って、ショルダーブロック7のタイヤセンター側のタイヤ周方向断面視における各切り欠き8の底面部8aをつなぎ合わせると凹形状となり、この底面部8aによる凹形状は、ショルダーブロック7の表面7aにより形成されるタイヤ周方向のプロファイルラインよりタイヤ径方向内方側に形成されている。
なお、図4−2に示すように、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側とタイヤセンター側との間であるタイヤ軸方向の中央部7eにおける各切り欠き8の深さは、一定、すなわち最も浅くなるように形成されている。
上述のように、ショルダーブロック7に形成される各切り欠き8の底面部8aに着目すると、このショルダーブロック7のタイヤショルダー側では、ショルダーブロック7のタイヤ周方向で凸形状となる。さらに、この底面部8aによる凸形状は、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側のタイヤ周方向の中央部、すなわち底面部8aによる凸形状の頭頂部はタイヤ径方向に一定となる。また、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部、すなわち底面部8aによる凸形状の両端部はタイヤ径方向に落ち込むものである。
従って、ショルダーブロック7に形成された切り欠き8のタイヤショルダー側により、このショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部、すなわちショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部の剛性を低くする。具体的には、ショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部において、切り欠き8により切り欠かれるゴムの量を多くすることで剛性を低くする。これにより、ショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部の路面に対する接地圧が低くなり、空気入りタイヤ1−1の路面に対する踏み込み時および蹴り出し時において、ショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部の路面に対する滑りを促進することができ、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗の抑制することができる。
一方、ショルダーブロック7のタイヤセンター側では、ショルダーブロック7のタイヤ周方向で凹形状となる。さらに、ショルダーブロック7のタイヤセンター側のタイヤ周方向の中央部、すなわち底面部8aによる凹形状の頭頂部は、タイヤ径方向に落ち込むものである。また、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部、すなわち底面部8aによる凹形状の両端部はタイヤ径方向に一定となる。
従って、ショルダーブロック7に形成された切り欠き8のタイヤセンター側により、このショルダーブロック7のタイヤ周方向の中央部、すなわちショルダーブロック7において最も剛性の高い部分の剛性を低くする。具体的には、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の中央部において、切り欠き8により切り欠かれるゴムの量を多くすることで剛性を低くする。これにより、ショルダーブロック7のタイヤセンター側のタイヤ周方向における接地圧の均一化を図ることができ、ショルダーブロック7のタイヤ軸方向の内側端部、すなわちタイヤセンター側端部に発生するレール摩耗を抑制することができる。
図6は、路面に対するショルダー陸部の接地状態を示す図である。空気入りタイヤ1−1は、車両に装着されるものであり、この車両の重量を負荷として路面に伝達するものである。特に、トラック、バスなどの重量の大きい車両にこの空気入りタイヤ1−1を装着した場合は、空気入りタイヤ1−1が路面に伝達する負荷は大きくなる。この負荷により、空気入りタイヤ1−1のトレッド部2の陸部4およびショルダー陸部5は、タイヤ径方向内方に変形する。従って、同図に示すように、ショルダー陸部5を構成する複数のショルダーブロック7の表面7aに開口する切り欠き8間のゴム(同図では、一点鎖線)は、空気入りタイヤ1−1が路面に接地した際に、タイヤ径方向内方に変形する(同図では、実線)。この際、この切り欠き8間のゴムは、隣接する切り欠き8に逃げるように、すなわち隣接する切り欠き8に向かって膨らむように変形する。これにより、各切り欠き8のタイヤ周方向の幅Wが短く(同図では、W´)となり、隣接する切り欠き8間のショルダーブロック7の表面7aのタイヤ周方向の幅Lが長く(同図では、L´)となる。つまり、空気入りタイヤ1−1の路面接地時には、ショルダーブロック7の表面7aにおける切り欠き8間の面積が増加する。これにより、従来のショルダーブロック7に切り欠き8が形成されていない空気入りタイヤと比較して、ショルダーブロック7の路面に対する接地面積の低下を抑制することができる。
以上のように、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の切り欠き8により、ショルダーブロック7に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制すると共に、ショルダーブロック7のタイヤセンター側の切り欠き8により、ショルダーブロック7に発生するレール摩耗を抑制するので、ショルダーブロック7(ショルダー陸部5)のアイランド摩耗を抑制することができる。また、トレッド部2のショルダー陸部5の路面に対する接地面積の低下を抑制するので、コーナリングパワーを維持することができる。
〔走行性能試験1〕
以下に、実施例1にかかる空気入りタイヤ1−1との走行性能試験の実施結果について説明する。ここで、この走行性能試験に用いる各タイヤのタイヤサイズは、295/80R22.5で共通である。走行性能試験は、上記各タイヤをJATMA規格における標準リムにリム組みし、規定空気圧の空気を充填し、4×2のトラクターヘッドのステア軸(操舵軸)に装着、あるいは装着したと仮定して実施した。この走行性能試験の走行性能の項目としては、耐アイランド摩耗性、耐ティア性、耐早期摩耗性、コーナリングパワーである。
以下に、実施例1にかかる空気入りタイヤ1−1との走行性能試験の実施結果について説明する。ここで、この走行性能試験に用いる各タイヤのタイヤサイズは、295/80R22.5で共通である。走行性能試験は、上記各タイヤをJATMA規格における標準リムにリム組みし、規定空気圧の空気を充填し、4×2のトラクターヘッドのステア軸(操舵軸)に装着、あるいは装着したと仮定して実施した。この走行性能試験の走行性能の項目としては、耐アイランド摩耗性、耐ティア性、耐早期摩耗性、コーナリングパワーである。
耐アイランド摩耗性は、一般道路20%、高速道路80%の一定のコースを30,000km走行した後にショルダー陸部5のショルダーブロック7に発生するアイランド摩耗の発生のしにくさとし、従来例を「100」とし、数値が高いほど耐アイランド摩耗性が優れているものとする。
耐ティア性は、一般道路20%、高速道路80%の一定のコースを30,000km走行した後にショルダー陸部5のショルダーブロック7に外傷や据え切りによるティアの発生のしにくさとし、従来例を「100」とし、数値が高いほど耐ティア性が優れているものとする。
耐早期摩耗性は、一般道路20%、高速道路80%の一定のコースを30,000km走行した後にショルダー陸部5のショルダーブロック7に発生する早期摩耗の発生のしにくさとし、従来例を「100」とし、数値が高いほど耐早期摩耗性が優れているものとする。
コーナリングパワーは、室内コーナリング試験機を用いて、操舵角1°時において測定されたコーナリングフォースとし、従来例を「100」とし、数値が高いほどコーナリングパワーが高いものとする。
走行性能試験の対象となる空気入りタイヤは、実施例1にかかる空気入りタイヤ1−1である「本発明」と、「本発明」との比較対象である4種類の「比較例1〜4」と、1種類の「従来例」とを用いた。従来例の空気入りタイヤは、ショルダー陸部5のショルダーブロック7の表面7aに切り欠き8が形成されておらず、この表面7aがショルダーブロック7のタイヤ周方向およびタイヤ軸方向のプロファイルラインに沿って形成したものである。比較例1の空気入りタイヤは、タイヤショルダー側端部7dを面取りし、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の表面7aをタイヤ周方向断面視において凸形状(凸形状の頭頂部と両端部との差を3mmに形成したものである。比較例2の空気入りタイヤは、ショルダーブロック7の表面7aを深さ1mmでかつ間隔1.5mmでリブレット加工したものである。比較例3の空気入りタイヤは、すべての切り欠き8(W=4mm、L=4mm)の深さがタイヤセンター側端部7fからタイヤショルダー側端部7dに向かって深く(最大深さ3mm)なるように形成したものである。比較例4の空気入りタイヤは、タイヤショルダー側端部7dを面取りし、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側の表面7aをタイヤ周方向断面視において凸形状(凸形状の頭頂部と両端部との差が3mm)に形成し、タイヤセンター側端部7fを面取りし、ショルダーブロック7のタイヤセンター側の表面7aをタイヤ周方向断面視において凹形状(凹形状の頭頂部と両端部との差が3mm)に形成したものである。なお、本発明におけるすべての切り欠き8の幅Wは4mmであり、すべての切り欠き8間の幅Lは4mmであり、切り欠き8の最大深さd(図1−2参照)は3mmとする。
この表1から明らかなように、「比較例1」では「従来例」と比較して、耐アイランド摩耗性が著しく向上しているが、コーナリングパワーが著しく低下している。つまり、「比較例1」は「従来例」と比較して、アイランド摩耗を抑制することができるが、コーナリングパワーを維持することができない。「比較例2」では「従来例」と比較して、すべての走行性能の向上が見られない。「比較例3」では「従来例」と比較して、耐ティア性およびコーナリングパワーが著しく低下している。「比較例4」では「従来例」と比較して、耐アイランド摩耗性が著しく向上しているが、耐早期摩耗性およびコーナリングパワーが著しく低下している。つまり、「比較例4」は「従来例」と比較して、アイランド摩耗を抑制することができるが、コーナリングパワーを維持することができない。一方、「本発明」は、「従来例」および「比較例1〜4」と比較して、耐アイランド摩耗性が「比較例4」と同等程度に著しく向上しており、耐ティア性の低下がなく、耐早期摩耗性およびコーナリングパワーの著しい低下が見られない。つまり、「本発明」は、「従来例」および「比較例1〜4」と比較して、アイランド摩耗を抑制することができ、耐ティア性、耐早期摩耗性、コーナリングパワーを維持することができる。
〔走行性能試験2〕
以下に、実施例1にかかる空気入りタイヤ1−1において、切り欠き8のタイヤ周方向の幅W、隣接する切り欠き8間のショルダーブロック7の表面7aのタイヤ周方向の幅L、切り欠き8の最大深さdを変更した際の走行性能試験の実施結果について説明する。なお、この走行性能試験に用いる各タイヤのタイヤサイズは、295/80R22.5で共通である。走行性能試験は、上記各タイヤをリムサイズ22.5×8.25のリムにリム組みし、空気圧850kPa、荷重34.82kNとし、4×2のトラクターヘッドのステア軸(操舵軸)に装着、あるいは装着したと仮定して実施した。この走行性能試験の走行性能の項目としては、接地面積、耐アイランド摩耗性、コーナリングパワーとする。
以下に、実施例1にかかる空気入りタイヤ1−1において、切り欠き8のタイヤ周方向の幅W、隣接する切り欠き8間のショルダーブロック7の表面7aのタイヤ周方向の幅L、切り欠き8の最大深さdを変更した際の走行性能試験の実施結果について説明する。なお、この走行性能試験に用いる各タイヤのタイヤサイズは、295/80R22.5で共通である。走行性能試験は、上記各タイヤをリムサイズ22.5×8.25のリムにリム組みし、空気圧850kPa、荷重34.82kNとし、4×2のトラクターヘッドのステア軸(操舵軸)に装着、あるいは装着したと仮定して実施した。この走行性能試験の走行性能の項目としては、接地面積、耐アイランド摩耗性、コーナリングパワーとする。
接地面積は、上記実施例1にかかる空気入りタイヤ1−1が路面接地時において路面と接地しているショルダー陸部5の表面、すなわち路面と接地しているすべてのショルダーブロック7の表面7aの面積とし、従来例を「100」とし、数値が高いほどショルダー接地面積が広いものとする。
耐アイランド摩耗性は、一般道路20%、高速道路80%の一定のコースを30,000km走行した後にショルダー陸部5のショルダーブロック7に発生するアイランド摩耗の発生のしにくさとし、従来例を「100」とし、数値が高いほど耐アイランド摩耗性が優れているものとする。
コーナリングパワーは、室内コーナリング試験機を用いて、回転速度20km/hでスリップ角度(操舵角度)3°時において測定されたコーナリングフォースに基づいて、スリップ角度1°当たりのコーナリングフォースを算出したものとし、従来例を「100」とし、数値が高いほどコーナリングパワーが高いものとする。
この表2から明らかなように、W=0、L=0、d=0とした「従来例」と比較して、Wを1.0mm以上5.0mm以下の範囲とした「本発明1〜3」、Lを1.0mm以上5.0mm以下の範囲とした「本発明2,4,5」、dを1.0mm以上5.0mm以下の範囲とした「本発明2,6,7」は、接地面積およびコーナリングパワーの著しい低下が見られないが、耐アイランド摩耗性の著しく向上している。つまり、維持しているまた、「従来例」と比較して、接地面積およびコーナリングパワーの著しい低下が見られないが、耐アイランド摩耗性が著しく向上している。これは、W,dが1.0mmよりも小さくあるいはLが5.0mmを超えると、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側のタイヤ周方向の両端部近傍およびショルダーブロック7のタイヤセンター側のタイヤ周方向の中央部の剛性の低下が不足し、ショルダーブロック7のタイヤ周方向の両端部に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗およびタイヤセンター側に発生するレール摩耗を抑制することができないためである。また、W,dが5.0mmを超えるあるいはLが1.0mmよりも小さいと、ショルダーブロック7のタイヤショルダー側のタイヤ周方向の両端部近傍およびショルダーブロック7のタイヤセンター側のタイヤ周方向の中央部の剛性の低下が過渡となり、ショルダーブロック7の接地面積が小さくなり、コーナリングパワーを維持できないためである。なお、上記表2より、Wは2.0mm以上4.0mm以下の範囲、Lは2.0mm以上4.0mm以下の範囲、dは2.0mm以上4.0mm以下の範囲であることがさらに好ましい。
なお、上記実施例1では、ショルダーブロック7に形成される切り欠き8は、ショルダー陸部5、すなわちショルダーブロック7のタイヤセンター側壁面7bおよびタイヤショルダー側壁面7cの両方に開口しているがこれらの少なくともいずれか一方に開口していても良い。図7−1〜3は、ショルダーブロックに形成される切り欠きの変形例を示す図である。図7−1に示すように、切り欠き8をショルダーブロック7のタイヤ軸方向の中央部7eで分割し、それぞれ8´として形成しても良い。また、図7−2に示すように、分割した切り欠きをショルダーブロック7のタイヤ周方向に交互に形成して良い。さらに、図7―3に示すように、分割していない各切り欠き8のタイヤ軸方向における深さが深い部分に対向する分割された切り欠き8´のみをショルダーブロック7に形成しても良い。
図8−1は、実施例2にかかる空気入りタイヤのトレッド部の構成例を示す図である。図8−2は、ショルダー陸部の要部斜視図である。図8−1および図8−2に示すように、実施例2にかかる空気入りタイヤ1−2は、トレッド部2にタイヤ周方向に連通する周方向溝3´が複数本(同図では4本)形成されている。この周方向溝3´は、図1−1に示すストレート形状の周方向溝3と異なり、ジクザク形状である。この周方向溝3´,3´との間のタイヤセンターに陸部4が形成され、周方向溝3´,3´との間のタイヤセンターとタイヤショルダーとの間にタイヤ周方向に形成される複数のブロック9により構成される陸部4´が形成され、周方向溝3´とトレッド部2のタイヤ軸方向の両端部2a,2bとの間のタイヤショルダー、すなわちトレッド部2のタイヤ軸方向の両端に連続するショルダーリブ10により構成されるショルダー陸部5が形成されている。
ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eは、上記ジクザク形状3´により、ショルダーリブ10のタイヤ軸方向に凹凸形状を有する。具体的には、タイヤセンター側壁面10eは、トレッド部2のタイヤセンターに向かって突出する凸部10aとトレッド部2のタイヤショルダーに向かって突出する凹部10bとを交互に有している。従って、ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ10には、タイヤ周方向において剛性の高い部分と剛性の低い部分とが介在することとなる。具体的には、ショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eの凸部10a近傍では剛性が高くなり、凹部10bの近傍では剛性が低くなる。
ショルダーリブ10は、図8−2に示すように、ショルダーリブ10の表面10aに開口する切り欠き8が複数個形成されている。この各切り欠き8は、そのタイヤ周方向の幅が一定でタイヤ軸方向に伸びるように形成され、ショルダーリブ10に対してタイヤ周方向に等間隔で形成されている。また、各切り欠き8は、図示しないタイヤ軸方向の両端部がそれぞれショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eおよびタイヤショルダー側壁面10dに開口している。
次に、各切り欠き8の深さについて説明する。まず、ショルダーブロックに形成される各切り欠き8の深さ(タイヤ軸方向)について説明する。図8−2に示すように、ショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eの凹部10b近傍に位置する切り欠き8は、ショルダーリブ10のタイヤショルダー側の深さが深く、タイヤセンター側の深さが浅くなるように形成されている。具体的には、ショルダーリブ10のタイヤショルダー側の深さは、ショルダーリブ10のタイヤショルダー側端部10fからタイヤ軸方向の中央部10gに向かって浅くなる。また、ショルダーリブ10のタイヤセンター側の深さは、ショルダーリブ10のタイヤ軸方向の中央部10gからタイヤ軸方向の端部であるタイヤセンター側端部10hに向かって一定、つまりタイヤ軸方向の中央部10gにおける深さとなる。
一方、ショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eの凸部10a近傍に位置する切り欠き8は、ショルダーリブ10のタイヤショルダー側の深さが浅く、タイヤセンター側の深さが深くなるように形成されている。具体的には、ショルダーリブ10のタイヤセンター側の深さは、ショルダーリブ10のタイヤセンター側端部10hからタイヤ軸方向の中央部10gに向かって浅くなる。また、ショルダーリブ10のタイヤショルダー側の深さは、ショルダーリブ10のタイヤ軸方向の中央部10gからタイヤショルダー側端部10fに向かって一定、つまりタイヤ軸方向の中央部10gにおける深さとなる。
次に、ショルダーリブ10に形成される各切り欠き8のタイヤ周方向における深さの関係について説明する。図8−2に示すように、ショルダーリブ10のタイヤショルダー側における各切り欠き8の深さは、ショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eの凹部10bから凸部10aに向かって浅くなるように形成されている。従って、ショルダーリブ10のタイヤショルダー側のタイヤ周方向断面視における各切り欠き8の底面部8aをつなぎ合わせると凸形状となり、この底面部8aによる凸形状は、ショルダーリブ10の表面10aにより形成されるタイヤ周方向のプロファイルラインよりタイヤ径方向内方側に形成されている。なお、この底面部8aによる凸形状は、ショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eの凸部10a、すなわち底面部8aによる凸形状の頭頂部はタイヤ径方向に一定となる。また、ショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eの凹10b、すなわち底面部8aによる凸形状の両端部はタイヤ径方向に落ち込むものである。
一方、ショルダーリブ10にタイヤセンター側における各切り欠き8の深さは、ショルダーリブ10の凹部10bから凸部10aに向かって深くなるように形成されている。従って、ショルダーリブ10のタイヤセンター側のタイヤ周方向断面視における各切り欠き8の底面部8aをつなぎ合わせると凹形状となり、この底面部8aによる凹形状は、ショルダーリブ10の表面10aにより形成されるタイヤ周方向のプロファイルラインよりタイヤ径方向内方側に形成されている。なお、この底面部8aの凹形状は、ショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eの凸部10a、すなわち底面部8aによる凹形状の頭頂部は、タイヤ径方向に落ち込むものである。また、ショルダーリブ10のタイヤセンター側壁面10eの凹部10b、すなわち底面部8aによる凹形状の両端部はタイヤ径方向に一定となる。
上述のように、ショルダーリブ10に形成された切り欠き8のタイヤショルダー側により、このショルダー陸部5を構成するショルダーリブ10のタイヤ周方向において剛性の低い部分の剛性をさらに低くする。つまり、ショルダー陸部5において、上記実施例1のショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部に相当する部分の剛性を低くする。具体的には、上記実施例1のショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部に相当する部分であるタイヤセンター側壁面10eの凹部10b近傍において、切り欠き8により切り欠かれるゴムの量を多くすることで剛性をさらに低くする。これにより、凹部10b近傍のショルダー陸部5の路面に対する接地圧が低くなり、空気入りタイヤ1−2の路面に対する踏み込み時および蹴り出し時において、ショルダー陸部5の実施例1のショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部に相当する部分の路面に対する滑りを促進することができ、ショルダー陸部5に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗の抑制することができる。
また、ショルダーリブ10に形成された切り欠き8のタイヤセンター側により、このショルダー陸部5を構成するショルダーリブ10タイヤ周方向において最も剛性の高い部分の剛性を低くする。具体的には、タイヤセンター側壁面10eの凸部10a近傍において、切り欠き8により切り欠かれるゴムの量を多くすることで剛性を低くする。これにより、ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ10のタイヤセンター側のタイヤ周方向における接地圧の均一化を図ることができ、ショルダー陸部5、すなわちショルダーリブ10のタイヤセンター側端部10eに発生するレール摩耗を抑制することができる。
さらに、上記実施例1の空気入りタイヤ1−1と同様に、空気入りタイヤ1−2が路面に接地した際に、ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ10の表面10aに開口する切り欠き8間のゴムは、タイヤ径方向内方に変形する(図6参照)。この際、この切り欠き8間のゴムが隣接する切り欠き8に向かって膨らむように変形し、ショルダーリブ10の表面10aにおける切り欠き8間の面積が増加する。これにより、従来のショルダーリブ10に切り欠き8が形成されていない空気入りタイヤと比較して、ショルダー陸部5の路面に対する接地面積の低下を抑制することができる。
以上のように、ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ10のタイヤショルダー側の切り欠き8により、ショルダー陸部5に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制すると共に、ショルダーリブ10のタイヤセンター側の切り欠き8により、ショルダー陸部5に発生するレール摩耗を抑制するので、ショルダー陸部5のアイランド摩耗を抑制することができる。また、トレッド部2のショルダー陸部5の路面に対する接地面積の低下を抑制するので、コーナリングパワーを維持することができる。
図9−1は、実施例3にかかる空気入りタイヤのトレッド部の構成例を示す図である。図9−2は、ショルダー陸部の要部斜視図である。図9−1および図9−2に示すように、実施例3にかかる空気入りタイヤ1−3は、トレッド部2にタイヤ周方向に連通する周方向溝3が複数本(同図では4本)形成されている。この周方向溝3,3との間のタイヤセンターに陸部4が形成されているとともに、周方向溝3とトレッド部2のタイヤ軸方向の両端部2a,2bとの間のタイヤショルダー、すなわちトレッド部2のタイヤ軸方向の両端に連続するショルダーリブ11により構成されるショルダー陸部5が形成されている。
この陸部4およびショルダー陸部5には、それぞれタイヤ周方向に複数のサイプ12が形成されている。従って、ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ11には、タイヤ周方向において剛性の高い部分と剛性の低い部分とが介在することとなる。具体的には、ショルダーリブ11のサイプ12が形成されている部分11aでは剛性が高くなり、サイプ12が形成されていない部分、特にタイヤ周方向に隣接するサイプ12,12間の中央部11bでは剛性が低くなる。このサイプ12は、陸部4内あるいはショルダー陸部5内で閉塞するものである。なお、サイプ12には、上記周方向溝3および横溝7を除く溝、例えば細溝なども含まれる。
ショルダーリブ11は、図9−2に示すように、ショルダーリブ11の表面11aに開口する切り欠き8が複数個形成されている。この各切り欠き8は、そのタイヤ周方向の幅が一定でタイヤ軸方向に伸びるように形成され、ショルダーリブ11に対してタイヤ周方向に等間隔で形成されている。また、各切り欠き8は、図示しないタイヤ軸方向の両端部がそれぞれショルダーリブ11のタイヤセンター側壁面11eおよびタイヤショルダー側壁面11dに開口している。
次に、各切り欠き8の深さについて説明する。まず、ショルダーブロックに形成される各切り欠き8の深さ(タイヤ軸方向)について説明する。図9−2に示すように、ショルダーリブ11のサイプ12,12間の中央部11b近傍に位置する切り欠き8は、ショルダーリブ11のタイヤショルダー側の深さが深く、タイヤセンター側の深さが浅くなるように形成されている。具体的には、ショルダーリブ11のタイヤショルダー側の深さは、ショルダーリブ11のタイヤショルダー側端部11fからタイヤ軸方向の中央部11gに向かって浅くなる。また、ショルダーリブ11のタイヤセンター側の深さは、ショルダーリブ11のタイヤ軸方向の中央部11gからタイヤ軸方向の端部であるタイヤセンター側端部11hに向かって一定、つまりタイヤ軸方向の中央部11gにおける深さとなる。
一方、ショルダーリブ11のサイプ12が形成されている部分11a近傍に位置する切り欠き8は、ショルダーリブ11のタイヤショルダー側の深さが浅く、タイヤセンター側の深さが深くなるように形成されている。具体的には、ショルダーリブ11のタイヤセンター側の深さは、ショルダーリブ11のタイヤセンター側端部11hからタイヤ軸方向の中央部11gに向かって浅くなる。また、ショルダーリブ11のタイヤショルダー側の深さは、ショルダーリブ11のタイヤ軸方向の中央部11gからタイヤショルダー側端部11fに向かって一定、つまりタイヤ軸方向の中央部11gにおける深さとなる。
次に、ショルダーリブ11に形成される各切り欠き8のタイヤ周方向における深さの関係について説明する。図9−2に示すように、ショルダーリブ11のタイヤショルダー側における各切り欠き8の深さは、ショルダーリブ11のサイプ12,12間の中央部11bからサイプ12が形成されている部分11aに向かって浅くなるように形成されている。従って、ショルダーリブ11のタイヤショルダー側のタイヤ周方向断面視における各切り欠き8の底面部8aをつなぎ合わせると凸形状となり、この底面部8aによる凸形状は、ショルダーリブ11の表面11aにより形成されるタイヤ周方向のプロファイルラインよりタイヤ径方向内方側に形成されている。なお、この底面部8aによる凸形状は、ショルダーリブ11のサイプ12が形成されている部分11a、すなわち底面部8aによる凸形状の頭頂部はタイヤ径方向に一定となる。また、ショルダーリブ11のサイプ12,12間の中央部11b、すなわち底面部8aによる凸形状の両端部はタイヤ径方向に落ち込むものである。
一方、ショルダーリブ11にタイヤセンター側における各切り欠き8の深さは、ショルダーリブ11のサイプ12,12間の中央部11bからサイプ12が形成されている部分11aに向かって深くなるように形成されている。従って、ショルダーリブ11のタイヤセンター側のタイヤ周方向断面視における各切り欠き8の底面部8aをつなぎ合わせると凹形状となり、この底面部8aによる凹形状は、ショルダーリブ11の表面11aにより形成されるタイヤ周方向のプロファイルラインよりタイヤ径方向内方側に形成されている。なお、この底面部8aの凹形状は、ショルダーリブ11のショルダーリブ11のサイプ12が形成されている部分11a、すなわち底面部8aによる凹形状の頭頂部は、タイヤ径方向に落ち込むものである。また、ショルダーリブ11の、ショルダーリブ11のサイプ12,12間の中央部11b、すなわち底面部8aによる凹形状の両端部はタイヤ径方向に一定となる。
上述のように、ショルダーリブ11に形成された切り欠き8のタイヤショルダー側により、このショルダー陸部5を構成するショルダーリブ11のタイヤ周方向において剛性の低い部分の剛性をさらに低くする。つまり、ショルダー陸部5において、上記実施例1のショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部に相当する部分の剛性を低くする。具体的には、上記実施例1のショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部に相当する部分である、ショルダーリブ11のサイプ12,12間の中央部11b近傍において、切り欠き8により切り欠かれるゴムの量を多くすることで剛性をさらに低くする。これにより、サイプ12,12間の中央部11b近傍のショルダー陸部5の路面に対する接地圧が低くなり、空気入りタイヤ1−3の路面に対する踏み込み時および蹴り出し時において、ショルダー陸部5の実施例1のショルダーブロック7の蹴り出し部および踏み込み部に相当する部分の路面に対する滑りを促進することができ、ショルダー陸部5に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗の抑制することができる。
また、ショルダーリブ11に形成された切り欠き8のタイヤセンター側により、このショルダー陸部5を構成するショルダーリブ11タイヤ周方向において最も剛性の高い部分の剛性を低くする。具体的には、ショルダーリブ11のサイプ12が形成されている部分11a近傍において、切り欠き8により切り欠かれるゴムの量を多くすることで剛性を低くする。これにより、ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ11のタイヤセンター側のタイヤ周方向における接地圧の均一化を図ることができ、ショルダー陸部5、すなわちショルダーリブ11のタイヤセンター側端部11eに発生するレール摩耗を抑制することができる。
さらに、上記実施例1の空気入りタイヤ1−1と同様に、空気入りタイヤ1−3が路面に接地した際に、ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ11の表面11aに開口する切り欠き8間のゴムは、タイヤ径方向内方に変形する(図6参照)。この際、この切り欠き8間のゴムが隣接する切り欠き8に向かって膨らむように変形し、ショルダーリブ11の表面11aにおける切り欠き8間の面積が増加する。これにより、従来のショルダーリブ11に切り欠き8が形成されていない空気入りタイヤと比較して、ショルダー陸部5の路面に対する接地面積の低下を抑制することができる。
以上のように、ショルダー陸部5を構成するショルダーリブ11のタイヤショルダー側の切り欠き8により、ショルダー陸部5に発生するヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制すると共に、ショルダーリブ11のタイヤセンター側の切り欠き8により、ショルダー陸部5に発生するレール摩耗を抑制するので、ショルダー陸部5のアイランド摩耗を抑制することができる。また、トレッド部2のショルダー陸部5の路面に対する接地面積の低下を抑制するので、コーナリングパワーを維持することができる。
なお、上記実施例1〜3において、切り欠き8の幅Wおよび切り欠き8間の幅Lは同一でなくても良い。また、ショルダーブロック7およびショルダーリブ10,11に形成される切り欠き8のタイヤ周方向の間隔は、一定でなくても良い。さらに、ショルダーブロック7およびショルダーリブ10,11に形成される切り欠き8は、タイヤ軸方向に伸びるように形成されなくても良く、例えばタイヤ軸方向に対して斜め方向に形成されても良い。
以上のように、この発明にかかる空気入りタイヤは、トラック、バスなどに用いられる重荷重用空気入りタイヤに有用であり、特に、コーナリングパワーを維持しつつ、ショルダー陸部のアイランド摩耗を抑制するのに適している。
1−1〜3 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 周方向溝
4 陸部
5 ショルダー陸部
6 ショルダーブロック
7 横溝
8 切り欠き
9 ブロック
10 ショルダーリブ
11 ショルダーリブ
12 サイプ
2 トレッド部
3 周方向溝
4 陸部
5 ショルダー陸部
6 ショルダーブロック
7 横溝
8 切り欠き
9 ブロック
10 ショルダーリブ
11 ショルダーリブ
12 サイプ
Claims (5)
- 少なくともタイヤ周方向に連通する周方向溝により区画される陸部のうち、タイヤ軸方向の両端に形成されるショルダー陸部が当該周方向溝と周方向溝に連通する横溝により区画される複数のショルダーブロックにより形成される空気入りタイヤにおいて、
前記ショルダー陸部のショルダーブロックには、少なくとも当該ショルダーブロック表面に開口する切り欠きが前記タイヤ周方向に複数個形成され、
前記各切り欠きの前記ショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さは、当該ショルダーブロックの前記タイヤ周方向の両端部から当該タイヤ周方向の中央部に向かって浅くなり、
前記各切り欠きの前記ショルダーブロックのタイヤセンター側における深さは、当該ショルダーブロックの前記タイヤ周方向の両端部から当該タイヤ周方向の中央部に向かって深くなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 少なくともタイヤ周方向に連通する周方向溝により区画される陸部のうち、タイヤ軸方向の両端に形成されるショルダー陸部のタイヤセンター側壁面が当該タイヤ軸方向に凹凸形状を有する空気入りタイヤにおいて、
前記ショルダー陸部には、少なくとも当該ショルダー陸部表面に開口する切り欠きが前記タイヤ周方向に複数個形成され、
前記各切り欠きの前記ショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さは、前記タイヤセンター側壁面の凹部から凸部に向かって浅くなり、
前記各切り欠きの前記ショルダーブロックのタイヤセンター側における深さは、前記タイヤセンター側壁面の凹部から凸部に向かって深くなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 少なくともタイヤ周方向に連通する周方向溝により区画される陸部のうち、タイヤ軸方向の両端に形成されるショルダー陸部に当該ショルダー陸部内で両端部が閉塞するサイプが当該タイヤ周方向に複数個形成される空気入りタイヤにおいて、
前記ショルダー陸部には、少なくとも当該ショルダー陸部表面に開口する切り欠きが前記タイヤ周方向に複数個形成され、
前記各切り欠きの前記ショルダーブロックのタイヤショルダー側における深さは、前記サイプ間の中央部から当該サイプに向かって浅くなり、
前記各切り欠きの前記ショルダーブロックのタイヤセンター側における深さは、前記サイプ間の中央部から当該サイプに向かって深くなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記切り欠きの端部は、さらに前記ショルダー陸部のタイヤセンター側壁面あるいはタイヤショルダー側壁面の少なくともいずれか一方に開口していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記切り欠きのタイヤ周方向の幅Wは、1.0mm以上5.0mm以下の範囲であり、
前記切り欠きの最大深さdは、1.0mm以上5.0mm以下の範囲であり、
前記切り欠き間のタイヤ周方向の幅Lは、1.0mm以上5.0mm以下の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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