JP2005328667A - Acアダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】
家電製品(パーソナルコンピュータ、液晶TV、他)用のACアダプタ(直流電源装置)において、従来のACアダプタと同等の安全性、信頼性を保ちながら、同じ電力容量で1ランク上のエネルギー密度(出力容量/体積比)を向上する。
【解決手段】
本体装置に電源を供給し、本体装置とは独立の筐体を有するACアダプタにおいて、該ACアダプタの内部に垂直の設けられた電源基板と、底部を設置面とする釣鐘形の外ケースを備える構成とし、前記外ケースには、前記外ケースの胴下部に設けられ、斜め45度方向からの液滴進入を防ぐ方向に開口されるとともに、ACアダプタ周囲の外気を吸入する第1の開口部と、前記外ケースの上部に設けられ、斜め45度方向からの液滴進入を防ぐ方向に開口されるとともに、前記電源基板の発生熱により暖められた空気を排気する第2の開口部とを設けるようにした。
【選択図】図6
家電製品(パーソナルコンピュータ、液晶TV、他)用のACアダプタ(直流電源装置)において、従来のACアダプタと同等の安全性、信頼性を保ちながら、同じ電力容量で1ランク上のエネルギー密度(出力容量/体積比)を向上する。
【解決手段】
本体装置に電源を供給し、本体装置とは独立の筐体を有するACアダプタにおいて、該ACアダプタの内部に垂直の設けられた電源基板と、底部を設置面とする釣鐘形の外ケースを備える構成とし、前記外ケースには、前記外ケースの胴下部に設けられ、斜め45度方向からの液滴進入を防ぐ方向に開口されるとともに、ACアダプタ周囲の外気を吸入する第1の開口部と、前記外ケースの上部に設けられ、斜め45度方向からの液滴進入を防ぐ方向に開口されるとともに、前記電源基板の発生熱により暖められた空気を排気する第2の開口部とを設けるようにした。
【選択図】図6
Description
本発明は、家電製品(パーソナルコンピュータ、液晶TV、他)等に使用する本体とは別筐体のACアダプタ(直流電源装置)に係り、冷却効率の向上を図り、従来のACアダプタと同等の信頼性と安全性を提供する技術に関する。
家電製品(パーソナルコンピュータ、液晶TV、他)に使用される電源部は小型化が強く求められる。特に外付けとなるACアダプタの小型化は重要課題であり、小型化に向け工夫がなされてきた。以下、図1、図2に従い従来のACアダプタの構造を説明する。
図1は、従来のACアダプタの外観図、図2は図1の断面図である。ケース1は、通常プラスチック樹脂で構成され、ほこりや異物、水分の浸入および安全性確保の観点より通常密閉構造とする場合が多い。
ここで、ACアダプタの変換効率は、普通の変換方式で約83%、良いといわれる方式でも89%が変換効率の上限と考えられる。今回、AC100V入力、出力60WのACアダプタを例にとって考えると、内部損失は、変換効率85%で約9W、変換効率89%では、約6.6Wとなる。
つぎに、温度上昇と内部損失、熱抵抗、ケースの厚み、放熱面積の関係式を(式1)に示す。
θT=P*γ*l/S …… 式1
(式1)の記号は、θT:温度上昇、P:内部損失、γ:熱抵抗、S:放熱面積、l:ケースの厚みを表している。
θT=P*γ*l/S …… 式1
(式1)の記号は、θT:温度上昇、P:内部損失、γ:熱抵抗、S:放熱面積、l:ケースの厚みを表している。
この内部損失による発熱の外部への放熱は、放熱板からケース1を通して空気中に放散される。ケース1を構成するプラスチック材は、熱抵抗(γ)が、非常に悪い材料であるので、効果的に熱放散を行うためには、放熱板の面積が大きくしなければならない。
従来品(例えば、特許文献1)では、樹脂ケースと同一面積大まで放熱板の寸法を持つものが多い。特にACアダプタの小型化要求に伴い、発熱密度(cm3/W)が高くなることで、従来の構造では部品の温度上昇を抑える事が出来ず、より高い温度で動作を行わせることになる為、ACアダプタの信頼性を低下させるだけでなく、やけど、ケースの熱による膨潤等安全性にも問題が発生する。
ACアダプタの更なる小型化に向けては、効率向上、回路の簡素化、部品の機能向上、部品のディレーティングの低下等での使用などの使用方法が考えられるが、効率向上及び回路の簡素化は、現状のフライバック方式等の変換回路方式では難しい。
また、部品の性能(特に熱的耐量向上)は、現状の素材は価格等の制限より、非常に難しいと思われる。現状でこの方法を採用するには、寿命や安全性を犠牲にしなければならない為、使用できない。
次に、図3は、ケースに開口部を持つ従来のACアダプタの他の1例をしめす。図3は、外観図、図4はこれの断面図である。つぎに、図3および図4を用いて、概要を説明する。共通的な説明は、図1、図2を参照されたい。
図3のACアダプタはケース1に放熱用スリット(窓)を設けてある例である。発熱部2より放出された熱をケースの上下面にスリットA(4)を設け、発熱部2で発生した熱を外気に放出する方法である。この場合、発熱部と、外気とが直接接触しているので、放熱効率が良く、放熱板の面積を小さくする事ができる。
但し、家電製品(パーソナルコンピュータ、液晶TV、他)は、自宅やオフィス等で使用し、ACアダプタは、机の片隅や床に置き使用される事が一般的である。このような使用状態では、ほこりの付着や飲料水等がこぼれ落ちた時に、ACアダプタ内部に入り込み、絶縁劣化を引き起こし、思わぬトラブルの原因となることが多く、最悪時には、発煙・発火に至ることもある。
このような使用形態でのACアダプタでは、電気用品安全法の絶縁性能試験において、注水絶縁試験が求められている。これはACアダプタの電源を投入した状態で、清水を毎分3mmの水量で約斜め45°の方向から一様に注水し、一時間を経過した後絶縁抵抗、絶縁耐圧試験を行うことを要求する試験であり、これに適合しなければならない。図3の開口部を持つACアダプタでは、上下面のスリットから内部に水滴が浸入する事は避けられず、この試験を適合する事が出来ない。
その他、特許文献2に開示されているACアダプタでは、放熱板(ヒートシンク)を外部に放出し放熱しているが、UL60950で、接触出きる機器外部表面温度:45度C+25度C(金属)と規定されており、70度C以下に抑えるのは困難であり、また、特許文献1に比べ、組立て構造も容易ではなく、コスト(組立て作業)的に不利である。
従来のACアダプタでは、電気用品安全法の絶縁性能試験の注水絶縁試験を満足し、さらに、UL60950を満足するために、一定の容積をもち、図1の様に密閉構造をもつACアダプタが主流となっていた。
本発明の目的は、従来のACアダプタと同等の信頼性、安全性を保ちながら、更なる小型化を行うことにある。
上記課題を解決するために、本体装置に電源を供給し、本体装置とは独立の筐体を有するACアダプタにおいて、該ACアダプタの内部に垂直の設けられた電源基板と、底部を設置面とする釣鐘形の外ケースを備える構成とし、前記外ケースには、前記外ケースの胴下部に設けられ、斜め45度方向からの液滴進入を防ぐ方向に開口されるとともに、ACアダプタ周囲の外気を吸入する第1の開口部と、前記外ケースの上部に設けられ、斜め45度方向からの液滴進入を防ぐ方向に開口されるとともに、前記電源基板の発生熱により暖められた空気を排気する第2の開口部とを設けるようにした。これにより、内部部品の放熱された熱を外気に放熱させ、かつ安全性、信頼性を維持あるいは向上させること
本発明によれば、下記のような効果を得ることが出来る。
現在のACアダプタと同等の信頼性、安全性を保つ事ができ、上下に開口部(スリット)を設ける事により、自然対流が発生し、効率よく内部部品の発熱を冷却する事により、従来品に比べ、1ランク上のエネルギー密度(出力容量/体積比)の向上が可能である。
現在のACアダプタと同等の信頼性、安全性を保つ事ができ、上下に開口部(スリット)を設ける事により、自然対流が発生し、効率よく内部部品の発熱を冷却する事により、従来品に比べ、1ランク上のエネルギー密度(出力容量/体積比)の向上が可能である。
さらに、従来品の直方体に比べ、同体積でも、設置面積が小さく、冷却のための有効面積が広く、小型化が可能となる。
従来品の直方体は、本発明品に比べ薄く、アダプタの上に書類を覆い被せられたり、蒲団の中で使用しても邪魔にならず、使用勝手が良い半面、本発明品に比べ過酷な使用が考えられ、信頼性、安全面でも、本発明品比べ不利である。本発明のACアダプタでは、ここような使い方ができず、安全性の確保が可能となる(本来、ACアダプタの上には、物を載せてはならない)。
外観構造を工夫する事による、飾りとして使用する事が出来、また、内部の熱(上部に熱が集中)を利用する事に、イルミネーションとして使用する事も可能である。
図5と図6により、本発明の実施例を説明する。図5は外観図、図6はその断面図である。従来の主流である直方体(図1)から、開口部を有効に利用するため、本発明では図6に示すように、釣鐘形の形状とする。
釣鐘形は、設置方向を一方向のみに限定する事が可能であり、また、重たい部品を下部に実装する事で、安定する。回路の構成、部品配置の関係上、重たい部品を下部に実装出来ない場合は、平板状の土台を設ける事による、倒れる事はないという特徴を有する。
つまり、従来のACアダプタで、開口部を持つことが出来ない理由として、従来の技術で説明した電気用品安全法の絶縁性能試験における、注水絶縁試験をクリアする事が困難である為である。これは、従来の主流である直方体(図1)は、平面が4箇所あることから、ユーザ使用において、どの方向にでも置くことができ、この事から、今までは、開口部をもつ事が不可能であった。そこで、本発明では、ユーザ使用において、アダプタの設置面を釣鐘形の底面の一箇所にする事で設置方向を統一することができる。
さらに、ACアダプタの寸法は、縦寸法≦横寸法とし、重たい部品を下部に実装し、安定させる。回路の構成、部品配置の関係上、重たい部品を下部に実装出来ない場合は、平板状の土台を設ける事による、倒れる事はない。
このように、設置方向を統一する事により、電気用品安全法の絶縁性能試験の注水試験は、約斜め45°の方向から一様に注水する為、図6の様に、開口部は、上部から下部へ斜め下方向にスリットを設ける事により、内部へ液滴の進入を防ぐ事が出来る。
次に、釣鐘形の胴部の下部にスリットB(5)を設け、上部にスリットC(6)を設ける。スリットの方向は、上部から下部へ斜め方向とする。これは、従来の技術で説明した、電気用品安全法の絶縁性能試験における、注水絶縁試験をクリアする為である。注水試験は、約斜め45°の方向から一様に注水する為、上部から下部へ斜め方向に設ける事により、内部への進入を防ぐ事が出来る。
より具体的なスリット形状としては、つぎのようにする。スリットの方向は、上部から下部へ、約30度〜60度の斜め下方向とし、ケースの厚みは3mm以上とする。3mm以上の理由は、アダプタケースの強度の問題と、従来の技術で説明した、電気用品安全法の絶縁性能試験における、注水絶縁試験をクリアする為である。注水試験は、約斜め45°の方向から一様に注水する為、上部から下部へ斜め方向にスリットを設けても、3mm以上の厚みがなければ、内部への進入を防ぐ事が出来ない為である。
また、米国の主要な安全規格UL60950によるとエンクロジャの側面の開口として防火用エンクロージャ及び感電防止用エンクロージャ側面の開口は、長方の場合は、長さとは関係なく幅は1mm以下であることがあげられている。よって、スリットの寸法は、ここで決定される。
釣鐘型の他に、ホーム型(山形頂部)等が考えられるが、釣鐘型に比べ、スリットの角度(傾斜)がゆるやかになり、液滴の内部への進入が容易である。また、角度を急にした場合、縦長方向となり、ACアダプタが容易に倒れる可能性がある。
以上の観点から、釣鐘型は、スリットの角度を急(急になればなる程、水分の進入を防ぐ事が可能)に出きるほか、内部面積を有効に利用でき、かつ、熱を上部に蓄えて逃がす事ができ、放熱効率(熱が流れる経路)を向上できる構造であることが言える。
さらに、基板の取り付けは縦方向とし、放熱部3のヒートシンクのフィンも、縦方向とする。これは、暖められた空気は軽くなる為、スリットB(5)から外部の空気が入り込み、内部部品で放出された熱は、上部に集まり、スリットC(6)から外部に放出され、自然対流が発生する。この自然対流を有効に利用することができる。
発明者が試作した本発明のACアダプタでは、従来品に比べ、部品温度:−10.4度C、寿命:205%、同一体積時の出力電力比:126%の効果があり、ACアダプタとしてもっとも重要な安全性および信頼性を損なうことなく、より1ランク上のエネルギー密度(出力容量/体積比)の向上が可能である。
1 ケース、2 発熱部、3 放熱部、4 スリットA、5 スリットB、
6 スリットC
6 スリットC
Claims (1)
- 本体装置に電源を供給し、本体装置とは独立の筐体を有するACアダプタにおいて、
該ACアダプタの内部に垂直の設けられた電源基板と、底部を設置面とする釣鐘形の外ケースを備え、
前記外ケースには、前記外ケースの胴下部に設けられ、斜め45度方向からの液滴進入を防ぐ方向に開口されるとともに、ACアダプタ周囲の外気を吸入する第1の開口部と、前記外ケースの上部に設けられ、斜め45度方向からの液滴進入を防ぐ方向に開口されるとともに、前記電源基板の発生熱により暖められた空気を排気する第2の開口部と
を設けたことを特徴とするACアダプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004145802A JP2005328667A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | Acアダプタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004145802A JP2005328667A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | Acアダプタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005328667A true JP2005328667A (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=35474559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004145802A Pending JP2005328667A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | Acアダプタ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005328667A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010273434A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | Acアダプター |
-
2004
- 2004-05-17 JP JP2004145802A patent/JP2005328667A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010273434A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | Acアダプター |
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