JP2005327039A - データ解析支援プログラム、プログラム格納媒体 - Google Patents

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誠 末松
Satomi Nakamura
里美 中村
Tatsuhisa Chiba
龍寿 千葉
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Abstract

【課題】多数のデータ系列からなるデータベースに基づいて複数のデータ系列に関するグラフを表示してデータ解析する際に優れたユーザインタフェースを実現する。
【解決手段】GUIを備えたコンピュータに、共通項目に多数の従属項目が対応付けされたデータベースにアクセスするステップと、共通項目と利用者が選択した従属項目の各データ系列を取得するステップと、横軸を同じ目盛りの共通項目として複数の従属項目のグラフを個別のグラフ作図領域内に描出するステップと、利用者入力により1つの主グラフと1つ以上の従属グラフを設定するステップと、横軸方向に移動可能なカーソルをグラフ作図領域内に表示するステップと、主グラフ以外のカーソルを利用者入力に従って独立に移動させるステップと、主グラフのカーソルを移動すると従属グラフのカーソル位置と主グラフのカーソル位置とを一致させるステップとを実行させるデータ解析支援プログラムとした。
【選択図】 図4

Description

この発明は、例えば、Windows(登録商標)が実装されたパーソナルコンピュータなど、GUI環境を備えた汎用コンピュータにインストールされて動作するプログラムに関し、具体的には、一つの共通したデータ系列に多数のデータ系列が対応付けされたデータ郡からなるデータベースが用意された状態で、このデータベースを参照して任意のデータ系列に基づくグラフを表示するデータ解析支援プログラムに関する。また、このプログラムを記録したプログラム格納媒体にも関する。
ある目的に従って収集された膨大なデータの中には何らかの規則性や法則性が潜在するはずである。グラフは、それら規則や法則を直感的に把握するための有効な手段である。例えば、多くの研究/開発現場において、普通、研究者/開発者(以下、利用者)は、実験や測定により得られた膨大なデータをコンピュータを使って集積/整理し、さらに、その収集したデータをコンピュータを使ってグラフ化して解析している。
グラフの描出起源となるデータを管理するデータベースでは、多数のデータを複数の項目に分類分けし、各項目に属する個々のデータに順番を付けてこれをデータ系列として取り扱う。それによって、各項目に属する個々のデータ同士が対応付けされる。コンピュータ上でグラフを描出するプログラムとしては、周知の表計算プログラムなど、データベース管理機能とグラフ作図機能とを統合した汎用プログラムを利用することが多い。もちろん、実験装置から出力されるデータや特定のデータを専用に整理/解析する専用プログラムもある。これらデータベースを参照してグラフを作成する機能を備えたプログラム(以下、データ解析支援プログラム)は、2つの項目が指定されれば、その項目に該当するデータ系列の個々のデータの対応関係から、例えば折れ線グラフなどをコンピュータディスプレイ上に描出することができる。一つの共通した項目に対して複数の項目を指定すれば、同じ共通項目に対する2つの曲線を1つのグラフにして表示したり、2つの独立したグラフを並べて表示したりすることができる。
コンピュータは、グラフ描出起源となるデータが項目別のデータ系列として整理されていれば、データの数が極めて多くても、汎用あるいは専用のデータ解析支援プログラムによって、任意の項目に関するグラフをコンピュータディスプレイ上に描出することができる。
しかしながら、データ系列自体の数が膨大となるようなデータベースを参照してグラフを描出する場合、データ解析支援プログラムのグラフ描出処理性能がいかに優れていようと、また、グラフを多彩な体裁で表現できる機能が備わっていようとも、特定のデータ系列間に潜在する規則性や法則性を利用者が見いだすことは容易ではない。例えば、メタボローム解析や遺伝子解析などでは、取り扱うデータ数も膨大である上に、測定対象(項目)が数百に及ぶ。具体例を挙げれば、体内を模した環境など、特定の環境内で特定の細胞を培養するとともに、その細胞内で生成される膨大な数の代謝物質の量をある時点を起点として0.1秒間隔で24時間継続して測定して得られたデータを解析する場合などが考えられる。
上記具体例では、データベースには、共通の項目となる起点からの経過時間に対して膨大な数の代謝物質のそれぞれの量が共通項目に従属する項目として記述される。共通項目のデータ系列は、起点から24時間後までの0.1秒間隔の経過時間であり、その各経過時間に膨大な数の従属項目のデータ系列のそれぞれのデータが対応付けされる。
周知の通り、具体例に示したような生命現象の時間的変化を解析する場合、任意の複数の項目間での相関関係を解析する必要性が特に重要であり、上記データベースに基づいて、特定の代謝物質の生成量の時系列変化をグラフにしてデータ解析する場合を想定すると、例えば、ある複数の代謝物質について、その生成量が比例関係にあるものと反比例の関係にあるものとが存在したり、ある生成物が増え始めると所定の時間差をおいて他の生成物が追従するように生成量を増加あるいは減少させていったりするなど、グラフから解析しなければならない相関関係は多岐にわたる。したがって、データ解析支援プログラムは、複数の項目について、経過時間を正しく一致させた上で、個々の巨視的変化を把握できるようにすることや、微小時間内での変化を精密に解析できるようにするユーザインタフェースが要求される。
このような要求に応えるためには、複数の項目に関するグラフを並べて表示する機能と、各グラフの共通項目を横軸にしてその目盛りを一致させる機能と、従属項目に相当する縦軸の目盛りをデータの数値に応じて自動的に設定する機能、グラフ曲線上にカーソルを当てたときにそのカーソルの指示位置に対応するデータ数値を表示する機能などが必須となる。もちろん、大概のデータ解析支援プログラムは、これらのユーザインタフェース機能を標準で備えている。しかし、複数の従属項目間の相関関係を解析するためには、複数のグラフを同時に操作できるユーザインタフェースが必要となる。例えば、ある項目のある経過時間におけるデータに着目したとき、他の項目の同じ経過時間ではどのようなデータとなっているのか、あるいは、その時間の前後でのグラフの形状はどのようになっているのか、などを同時に解析する必要がある。そのためには既存のデータ解析支援プログラムのユーザインタフェースでは対応することができない。もちろん、このような目的に沿うユーザインタフェースの手法自体が存在しない。
なお、上記具体例に限らず、共通項目に多数の従属項目が対応するようなデータベースに基づいてデータ解析を行う場合、上述したような複数のグラフを同時に解析するためのユーザインタフェースが要求される。
本願発明者らは、1つの共通項目のデータ系列に多数の従属項目のデータ系列が対応付けされたデータベースに基づいて任意の複数の従属項目に関するグラフを並べて表示するデータ解析支援プログラムにはどのようなユーザインタフェースが必要なのかを考察し、本発明を創作した。
本発明のデータ解析支援プログラムは、GUIを備えたコンピュータにインストールされて、当該コンピュータに、
グラフの生成起源として、横軸に対応する1つの共通項目と縦軸に対応する多数の従属項目とが定義されるとともに、各項目にそれぞれデータ系列が対応付けされたデータベースにアクセスするステップと、
複数の従属項目を選択する旨の利用者入力を受けつけて、共通データ系列と該当のデータ系列を取得するステップと、
複数のグラフ作図領域のそれぞれに選択された複数の従属項目の1つを割り当てるとともに、取得したデータ系列に基づいて各グラフ作図領域に同じ目盛りの共通項目を横軸とし、割り当てた従属項目を縦軸としたグラフを描出するステップと、
所定の利用者入力を受けつけて、1つのグラフ作図領域のグラフを主グラフに設定するとともに、他の1つ以上の作図領域のグラフを従属グラフに設定するステップと、
横軸方向に移動可能なカーソルをグラフ作図領域内に表示するステップと、
主グラフ以外のグラフについては、グラフに表示したカーソルを、利用者入力に従って独立に移動させるステップと、
主グラフのカーソルを移動させると、従属グラフのカーソルの横軸位置を主グラフのカーソルの横軸位置に一致させて移動させるステップと
を実行させることとしている。
また、主グラフの一部を矩形領域で指定して拡大する旨の利用者入力を受けつけると、当該矩形領域内のグラフを該当のグラフ作図領域いっぱいに拡大表示するとともに、従属グラフの各グラフ作図領域内で前記矩形領域に対応する領域を各グラフ作図領域いっぱいに拡大表示するステップを実行させるデータ解析支援プログラムとすることもできる。
描出中のグラフを保存する旨の利用者入力を受けつけると、描出中の複数のグラフについての描出起源となる属性情報を記述した所定形式の1つのファイルに作成して記憶するとともに、当該属性情報ファイルに従って前記複数のグラフの描出状態を再表示するためのショートカットファイルを所定のファイル格納領域に記憶するステップを実行させるデータ解析支援プログラムとしてもよい。
なお本発明は、上記いずれかのデータ解析支援プログラムを記録したコンピュータ読取可能なプログラム格納媒体にも及んでいる。
本発明のデータ解析支援プログラムによれば、一つの共通する項目のデータ系列に対して多数の従属する項目のデータ系列が対応するデータベースに基づいて、横軸を共通項目とした複数の従属項目に関するグラフを個別に並べて表示するとともに、複数のグラフの一つの表示状態や操作状態を他のグラフにも忠実に反映させることができる。
それによって、あるグラフにおける横軸上の任意の点における傾向と、同じ横軸位置における他のグラフの傾向とを同時に、かつ詳細に把握することができ、解析対象となる複数の項目間に潜在する相関関係や因果関係を見出すのを強力に支援することができる。例えば、メタボローム解析や遺伝子解析など、極めて多くの項目を含むデータベースに基づいてデータ解析を行う場合に有効である。
OSとしてWindows XP(登録商標)が実装されたパーソナルコンピュータ(PC)に、本発明の実施例に係るデータ解析支援プログラム(以下、支援プログラム)をインストールした。そして、このプログラムを使用して生命現象の時間的変化についての膨大なデータを解析することとする。ここでは、赤血球のメタボローム解析に本実施例の支援プログラムを適用したときの事例を挙げて支援プログラムの機能を説明する。
===データベース===
酸素分圧が5秒周期で周期的に変動する環境を用意することで赤血球が体内を循環する間に経験する酸素環境を人工的に再現し、この環境内に置かれた赤血球が生成する多数の代謝物質の量を測定した。そして、その測定データをデータベース化した。データベースには、共通項目として時間が定義され、従属項目として酸素分圧と赤血球が生成する多数の代謝物質が定義されている。具体的には、共通項目のデータ系列は、ある時点を起点とした0.1秒間隔24時間後までの経過時間であり、従属項目のデータ系列は、各経過時間における酸素分圧や各代謝物質の生成量(質量)である。なおデータベースは、汎用の表計算プログラムであるMicrosoft Excel(登録商標)用のファイルで用意されている。それによって、実験装置が出力する数値を自動でコンピュータに取り込む際、周知のCSV形式など多くの表計算プログラムが読み込める汎用性の高いデータ形式にするだけで容易にデータベースが構築することができる。したがって、特殊なファイル形式に加工するための専用のプログラムが不要となる。もちろん、汎用性の高いファイル形式とすることで、データの共有化やデータの追加や修正に伴うデータベース管理も容易となる。専用プログラムの導入コストも削減することができる。
図1にこのデータベースの一部を示した。データベースを構成する各データや項目名などは、表計算プログラムのワークシート1の所定のセルに記載されている。例えば、ワークシート1の第1行目2を項目名として第2行目以降にデータ(数値)を記載するともに、ワークシートの第1列を共通項目のデータ系列3とし、第2列目以降の各列を各従属項目のデータ系列4として定義するなど、所定の書式でデータが記載されている。支援プログラムは、表計算プログラムのファイルがデータベースとして与えられると、そのデータベースの所定のデータ記載位置から項目名やデータ系列を読み出してグラフを描出する。
なお、データベースのファイル自体は支援プログラムとは別のコンピュータにあってもよい。すなわち、PCがネットワークを介して他のコンピュータにて管理されているデータベースにアクセスする構成でもよい。
===基本的なグラフ描出機能===
支援プログラムは、優れたユーザインタフェース環境を提供し、利用者は、マウスやタッチパッドなどを主な入力装置としてほとんどの機能を操作することができるようになっている。図2〜図4は、上記データベースを使用して支援プログラムに複数のグラフを並べて表示させるまでのユーザインタフェース環境の概略図であり、支援プログラムによりPCのディスプレイに表示される画面の遷移を示している。支援プログラムをインストールした後に最初に起動すると、参照すべきデータベースファイルの入力欄11と、一度に作図可能なグラフ数分の矩形領域12とを含んだ初期設定画面10が表示される(図2)。本実施例では最大6個のグラフを同時に描出することができるようになっている。
利用者が所定の入力欄11にデータベースファイル名を入力すると、支援プログラムは、このデータベースファイルを参照して表計算用ワークシートの第1行目に記載されている従属項目名を取得する。そして、任意の矩形領域12内が指示された状態で、項目名を選択する操作を行うと、データベースに記載されている従属項目の名称一覧14が選択可能に表示される(図3)。ある矩形領域12内である項目名が指定されると、共通項目と該当の従属項目のデータ系列に基づいてこの領域内にグラフが描出される。このようにして解析すべき項目全てを指定して初期設定の終了ボタン13を指示すると、この設定状態が保存される。次回に支援プログラムを起動すると、描出中のグラフに対して各種操作を行うための画面(図4)が表示される。この画面20において、各グラフ作図領域21a〜21cに指定の従属項目のグラフ24a〜24cが描出されている。この例では、6つの従属項目が選択されて全てのグラフ作図領域21a〜21cにグラフが描出されている。選択された項目が6つに満たない場合は、項目が選択されていないグラフ作図領域21a〜21cを空白にすればよい。もちろん、選択された項目の数のグラフ作図領域を適宜な大きさで操作画面内に区分けするようにしてもよい。
また、横軸(経過時間)の目盛りは各グラフで一致し、縦軸の目盛りは、データ系列中の最大値と最小値に応じて自動設定される。もちろん、目盛りの割り振り方を手動で設定することもできる。横軸の目盛りは全グラフ共通に一括して設定され、縦軸の目盛りは各グラフごとに設定される。なお、初期設定画面10および操作画面20上で所定の操作を行うことで、グラフ曲線の色や文字フォントなども設定できる。初期設定画面10にて行った項目の選択指定などは操作画面20上でも行える。それによって、初期設定画面10を再度呼び出すことなく各グラフ作図領域21a〜21cに描出するグラフを適時に変更することができる。
===グラフの主従関係設定機能===
支援プログラムの特徴的な機能として、解析主体となるグラフや主な注意を払うべきグラフを主グラフ、その他のグラフを従属グラフとして設定し、主グラフに対する操作を従属するグラフに連動させることができる。それによって、主グラフの傾向と従属グラフの傾向とを時系列を正確に合わせながら比較検討することができる。本実施例では、利用者入力により、6つのグラフの1つを主グラフに設定することができ、他の5つに関しては、従属グラフあるいは独立グラフに設定することができる。もちろん、一つの主グラフが設定されると他の5つのグラフが自動的に従属グラフに設定されるようにしてもよい。なお支援プログラムは、主グラフと従属グラフを設定すると、そのグラフ作図領域21a、21bの所定の位置にその旨22,23の記載を表示し、独立グラフ24cについては何も記載しない。それによって、利用者にグラフの主従関係を認知させている。
このように、複数のグラフに主従関係を設定し、主グラフ24aに対する操作を従属グラフ24bに連動させると、例えば、上記赤血球のメタボローム解析事例なら、赤血球が生成するある2つの物質が同時に増減していたり、あるいは一方が増加すると他方が減少していたり、またはある物質の生成量が極大点に達した時点である物質の生成が開始される、など複数の項目(代謝物質)間の相関関係や因果関係などを同時に解析することが可能となる。
===カーソル連動機能===
複数のグラフのそれぞれに主従関係が設定されると、主グラフ24aに対する操作を従属グラフ24bに連動させることができる。その連動機能として、カーソル連動機能がある。この機能は、主グラフ24aに当てた横軸の位置を示すカーソルライン25aを移動させると、従属グラフのカーソルラインが主グラフの横軸位置に追従して移動するものである。先の図4に従って説明すると、主グラフ24aのカーソルライン25aを移動させると、従属グラフ24bのカーソルライン25bは、主グラフ24aの作図領域21aにおけるカーソルライン25aの相対位置と一致するように移動する。すなわち、主グラフ24aに当てたカーソルライン25aの横軸位置と、従属グラフ24bのカーソルライン25bの横軸位置とが常に一致するようになる。なお、従属グラフ24bや独立グラフ24cに当てたカーソルライン25b、25cは独立に移動させることができる。独立グラフ24cのカーソルライン25cは、主グラフ24aのカーソルライン25aに連動して移動しないようになっている。また支援プログラムは、カーソルライン25a〜25cとグラフ24a〜24cが交差する点のデータを所定位置27に数値で表示し、例えば、ある時点における主グラフ24aの項目についてのデータと、同じ時点における従属グラフ24bの項目についてのデータとを数値によって直接比較することもできる。
また、グラフ作図領域21a〜21c内に全経過時間分のグラフを表示せず、グラフをスクロール表示させながら経過時間を追って表示させるような場合もあり得る。このような場合には、主グラフ24aを作図領域21の下端に設けられたスクロールバー26aを操作するなどしてグラフ全体を移動させていくと、従属グラフ24bもこれに追従してカーソルライン25bの相対位置を主グラフ24aのそれ25aと一致させつつグラフ全体がスクロールするとともに、主従それぞれのグラフ作図領域21a、21bのカーソルライン25a、25bを同じ横軸目盛り上で同じ相対位置に表示するようにしてもよい。
このように、グラフ作図領域21a、21b内で、カーソルの相対位置や横軸上の目盛り位置を主従のグラフ24a、24bで一致させることにより、例えば、時系列を追いながらある代謝物質Aに関するグラフを解析していく過程で、ある横軸位置(経過時間)でグラフが特徴的な振る舞いを示したとする。そして、その物質Aと深い相関がありそうな他の物質Bの生成状況を解析したい場合、物質Aのグラフを主グラフに設定し、物質Bのグラフを従属グラフに設定すれば、物質Aのグラフで注目すべき時点と、その同じ時点での物質Bの生成状況とを比較して解析することができる。しかも、主グラフと従属グラフに描出されるカーソルラインの時間位置は正しく一致しているので、物質Aと物質Bの生成状況に同時性があるのか、あるいはわずかに時間差があるのか、などを精密に解析することができる。
また、従属グラフ24bや独立グラフ24cのカーソルライン25b、25cは独立に移動させることができ、ある従属グラフ24b、あるいは独立グラフ25bのカーソルライン25b、25cを移動させながら、そのグラフ中に注目したい部分を見いだしたならば、そのグラフを主グラフに設定し、他の適宜なグラフを従属グラフに設定すればよい。それによって、主従関係を交代させて代謝物質の生成状況を解析することができる。
===拡大/縮小機能===
例えば、極めて長い時間(24時間)に対応する横軸に対し、代謝物質の生成量が極めて短い時間(5秒など)に大きく変動する場合、全測定時間分のグラフをグラフ作図領域に表示すると、グラフ曲線上でこの大きく変動する部分は、実質的に線状のパルスとなってしまう。しかし、詳しく解析すべき事項は、そのパルスの正確な形状、すなわち代謝物質の生成量の増減速度、ピーク持続時間などであり、長時間分のグラフを表示すると、それらの事項を解析することができない。またその反対に、短時間分のグラフだけを表示させていては、代謝物質生成量の変動周期など、グラフ全体の形状から認識できる事項を解析することができない。そのため、支援プログラムは、グラフの表示倍率を可変させる機能を備えている。さらに、主グラフの表示倍率と、従属グラフの表示倍率とを連動させるとともに、主グラフで拡大された部分と従属グラフの拡大部分の横軸位置を一致させる機能がある。
図5(A)〜(D)に拡大/縮小機能に関わるユーザインタフェースの概略図を示した。主従のグラフ、あるいは独立グラフのグラフ作図領域内に矩形領域を指定する操作を行うと、その矩形領域内にあるグラフ曲線をグラフ作図領域にいっぱいに拡大表示する(A→B)。なお、所定の操作入力により、拡大表示する前の表示状態に復帰させることもできる。また支援プログラムは、例えば、各グラフ作図領域における所定の位置を原点とした座標系と、その座標と横軸位置(経過時間)との対応関係を管理するなどして、主グラフのグラフ作図領域の座標と従属グラフのグラフ作図領域の座標とを対応付けしている。そして、主グラフ24aの作図領域21a内で矩形領域28を指定すると(A)、主グラフ24aをグラフ作図領域21aにいっぱいに拡大表示するとともに(B)、主グラフ24aのグラフ作図領域21a内のその矩形領域28の相対位置を従属グラフ24bの作図領域21b内に適用し、主グラフ24aで指定した矩形領域28に対応する従属グラフ24bの作図領域21b内の同じ領域を拡大して表示する(C→D)。それによって、主グラフ24aと従属グラフ24bそれぞれの詳しいグラフ形状を同じ時間上で比較することができ、例えば、長時間分のグラフにより相関があると思える箇所を見いだせば、その箇所を拡大表示し、代謝物質AとBの増減傾向の同一性あるいはわずかな差異を解析することができる。
===グラフ再現機能===
膨大なデータを解析する場合、一回の解析機会で解析を完了して納得のいく仮説や理論に想到することはほとんどない。何度も支援プログラムを起動し、その都度グラフを表示させて、忍耐強く解析を続けていかなくてはならない。そのため、解析途中で支援プログラムを終了させた場合には、次回は前回表示させていたグラフを再現して解析を前回終了時点から継続させる必要がある。また、解析対象となる項目の選択の仕方や数などが異なる複数の解析案件を並行して解析している場合には、それぞれの案件をそれぞれ個別に継続して解析することになる。そこで、支援プログラムには、当該プログラムを終了させた時点のグラフ描出状態を保存するとともに、簡単な操作でその解析途中のグラフ描出状態を再現して解析を続行できるグラフ再現機能を備えている。
本実施例では、グラフの描出状態を保存する旨の利用者入力があると、各グラフの描出起源となる情報として、グラフ作図領域と項目との対応関係、データベースにおける描出中のグラフに対応するデータ系列やその系列の一部分のデータ、カーソルラインの位置、縦横の軸の目盛りの割り振り方、主従関係など、を取得する。そして、その取得した情報をこの支援プログラムを対象とした所定形式のファイル(属性情報ファイル)にしてPCの所定の記憶領域に記憶する。本実施例では、PCのデスクトップ画面に相当する記憶領域に専用のフォルダを設けてそのフォルダ内に格納する。
また、その属性情報ファイルを参照して支援プログラムを起動するショートカットアイコンを生成し、そのアイコンをデスクトップ画面に相当するフォルダに格納する。それによって、PCを起動すると、デスクトップ画面上にそのアイコンが表示され、そのアイコンをマウスによりダブルクリックするなどして、プログラムの起動操作を行うと支援プログラムが起動して前回のグラフ描出状態が再現される。さらに、周知のドラッグ・アンド・ドロップの要領で、属性情報ファイルを選択してそれを支援プログラムの操作画面20内に移動させると、その属性情報ファイルに基づくグラフ一覧が再現され、任意の保存済みのグラフ描出状態を簡単に再現させることができる。
===印刷支援機能===
当然、支援プログラムにて表示させた複数のグラフを印刷する場合もある。そして、支援プログラムは、学会などの発表の場などでのプレゼンテーションを考慮し、1枚の用紙に印刷するグラフの数やグラフの配置などを自在に、しかも簡単に編集できる優れた印刷支援機能を備えている。
図6、7にその印刷支援機能におけるユーザインタフェースの概略図を示した。支援プログラムは、複数のグラフを描出しているとき、利用者入力により印刷の指示が与えられると、複数の印刷レイアウト33と、任意のレイアウト33を指定するためのラジオボタン34と、グラフ操作画面20におけるグラフ作図領域21a〜21cに番号32を割り当てたグラフ番号の対応関係図31とを含んだ印刷操作画面30を表示する(図6)。印刷操作画面30を表示させたとき、各レイアウトは基本状態で提示されている。すなわち、用紙上に印刷するグラフの位置と番号があらかじめ決まっている。
しかし、訴求力のあるプレゼンテーションを行うためには、印刷レイアウトに加え、用紙上でどのグラフをどの位置に配置するのかも十分に配慮する必要があり、支援プログラムの印刷支援機能によれば、独特なユーザインタフェースにより、印刷レイアウトとともにグラフの配置も自由に、かつ簡単に編集することができる。グラフの配置を編集するためには、印刷レイアウト33aをラジオボタン34aにより指定した上で、作図領域と番号の対応関係図31から任意のグラフの番号32aをマウスカーソル40で選択する。そして、その選択した番号をドラッグ・アンド・ドロップの要領で、指定した印刷レイアウト33a内の適宜なグラフ印刷位置35に移動させる(図7A→B)。それによって、用紙上の所定のグラフ印刷位置35に選択したグラフが配置されたレイアウト33aに変更される(図7C)。
レイアウトが決定して印刷ボタン36を指示すれば指定のグラフが指定の位置に配置されたレイアウトでグラフが印刷される。また、画像保存ボタン37を指示すれば、この印刷状態を所定形式の画像データ(本実施例では、jpeg形式)で保存することもできる。それによって、その画像データのファイルを適当な画像閲覧プログラムで開いて印刷操作を行えば、保存した状態の複数のグラフが指定したレイアウトとグラフ配置で印刷される。
===本発明の適用範囲===
上記実施例のデータ解析支援プログラムは、時間を共通項目として多数の従属項目が対応付けされたデータベースに基づいてデータ解析を支援した。当然のことながら、本発明のデータ解析支援プログラムは、ある一つの共通項目のデータ系列に対して多数の従属項目のデータ系列が対応付けされているデータベースであれば、どのようなデータベースであっても適用可能である。
本発明の実施例におけるデータ解析支援プログラムが参照するデータベースの概略図である。 上記データ解析支援プログラムを起動したときにコンピュータディスプレイに表示される初期設定画面の概略図である。 上記設定画面上で描出するグラフの項目を選択する際の画面概略図である。 上記データ解析支援プログラムによりコンピュータディスプレイに表示されるグラフ操作画面の概略図である。 上記データ解析支援プログラムにおけるグラフ拡大機能の概略を説明するための画面遷移図である。 上記データ解析支援プログラムによりコンピュータディスプレイに表示される印刷操作画面の概略図である。 上記印刷支援機能の概略を説明するための画面遷移図である。
符号の説明
1 データベース
10 初期設定画面
20 グラフ操作画面
21a〜21c グラフ作図領域
24a 主グラフ
24b 従属グラフ
25a〜25c カーソルライン
28 拡大対象矩形領域
30 印刷操作画面
31 グラフ番号対応関係図
34 印刷レイアウト図

Claims (4)

  1. GUIを備えたコンピュータにインストールされて、当該コンピュータに、
    グラフの生成起源として、横軸に対応する1つの共通項目と縦軸に対応する多数の従属項目とが定義されるとともに、各項目にそれぞれデータ系列が対応付けされたデータベースにアクセスするステップと、
    複数の従属項目を選択する旨の利用者入力を受けつけて、共通データ系列と該当のデータ系列を取得するステップと、
    複数のグラフ作図領域のそれぞれに選択された複数の従属項目の1つを割り当てるとともに、取得したデータ系列に基づいて各グラフ作図領域に同じ目盛りの共通項目を横軸とし、割り当てた従属項目を縦軸としたグラフを描出するステップと、
    所定の利用者入力を受けつけて、1つのグラフ作図領域のグラフを主グラフに設定するとともに、他の1つ以上の作図領域のグラフを従属グラフに設定するステップと、
    横軸方向に移動可能なカーソルをグラフ作図領域内に表示するステップと、
    主グラフ以外のグラフについては、グラフに表示したカーソルを、利用者入力に従って独立に移動させるステップと、
    主グラフのカーソルを移動させると、従属グラフのカーソルの横軸位置を主グラフのカーソルの横軸位置に一致させて移動させるステップと
    を実行させるデータ解析支援プログラム。
  2. 主グラフの一部を矩形領域で指定して拡大する旨の利用者入力を受けつけると、当該矩形領域内のグラフを該当のグラフ作図領域いっぱいに拡大表示するとともに、従属グラフの各グラフ作図領域内で前記矩形領域に対応する領域を各グラフ作図領域いっぱいに拡大表示するステップを実行させる請求項1に記載のデータ解析支援プログラム。
  3. 描出中のグラフを保存する旨の利用者入力を受けつけると、描出中の複数のグラフについての描出起源となる属性情報を記述した所定形式の1つのファイルに作成して記憶するとともに、当該属性情報ファイルに従って前記複数のグラフの描出状態を再表示するためのショートカットファイルを所定のファイル格納領域に記憶するステップを実行させる請求項1または2に記載のデータ解析支援プログラム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のデータ解析支援プログラムを記録したコンピュータ読取可能なプログラム格納媒体。

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