JP2005326800A - 光ファイバ - Google Patents

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兵 姚
Kazumasa Osono
和正 大薗
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Abstract

【課題】曲げ損失及びSMFとの接続損失を改善した光ファイバを提供する。
【解決手段】光ファイバ11のコア12中心を中心軸としてその円周上に等間隔に4つ以上の偶数本の空孔14を備え、空孔14が形成するコア側の包絡面15とコア12中心との距離Lが10μm<L<20μmの範囲としたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバに係り、特に、コアの周囲に空孔のある高耐応力光ファイバに関するものである。
光通信において有望視されている波長分割多重方式は、1本の光ファイバで複数の信号光を伝送できるので、伝送容量を100倍程度に増大させることが可能な技術である。今日、通信事業者と各家庭を直接光ファイバで結び超高速通信サービスを提供するFTTH(Fiber To The Home)サービスが開始されている。FTTHでは、各ユーザ宅への引き込みや構内配線には、取扱い性が向上され、宅内装置、接続箱の小型化を可能とする曲げに強い光ファイバが求められる。
現在、光伝送システムで用いられているのは石英系シングルモード光ファイバが主流であるが、非特許文献1に示すように、曲げに対して非常に損失の小さいホーリー光ファイバの実用化が検討されている。
姚等,「ホーリーファイバの実用化に関する一検討」,信学技報,社団法人電子情報通信学会,2003年1月23日,第102巻,第581号,p.47−50
しかしながら、現在光伝送システムで最も多く用いられている1.3μmシングルモード光ファイバ(SMF:Single Mode Fiber)では、直径20mmの円筒に1m巻き付けた際の生じる損失の増加は2〜10dB/mが一般的であることから、曲げに対して非常に損失が大きいという問題があった。また、比屈折率差が大きい高非線形ファイバは曲げ径10mmにおける損失の増加は僅か0.01dB/10ターンであるが、そのモードフィールド径が通常のSMFのモードフィールド径より小さい。よって、その高非線形ファイバと通常のSMFとの接続においてMFDの違いによる接続損失が大きいという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、曲げ損失及びSMFとの接続損失を改善した光ファイバを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光ファイバのコア中心を中心軸としてその円周上に等間隔に4つ以上の偶数本の空孔を備え、曲げ径20mm、波長1.55μmにおいて曲げ損失が1dB/m以下であり、モードフィールド径が9〜11μmであることを特徴とする光ファイバである。
空孔が形成するコア側の包絡面とコア中心の距離が10〜20μmであると良い。好ましくは13〜16μmであると良い。
空孔の径が5〜16μmであると良い。好ましくは8〜12μmであると良い。
空孔の数が4、6又は8であることが好ましい。
本発明によれば、光ファイバの曲げ損失、及び他の光ファイバと接続した際の接続損失の低減化といった優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に本実施の形態の光ファイバの断面図を示す。
本実施の形態の光ファイバ11は、純シリカに屈折率を高めるゲルマニウム(Ge)をドープした材料(GeO−SiO)によって形成されるコア12と、コア12の周りに純石英で形成されるクラッド13とからなる。
図1に示すように、本発明に係る光ファイバ11はコアまたはクラッドに空孔を有するホーリー光ファイバ11であり、本実施の形態のホーリー光ファイバ11のクラッド13には、コア12中心を中心軸としてその円周上に等間隔となるように6個の空孔14が形成される。各空孔14の径は10μmで、空孔14の中心はコアの中心から半径15μmの円周上に位置しており、各空孔間の距離は約5μmである。空孔14内は空気またはN,Ar,He等の不活性ガスで満たされている。
ホーリー光ファイバ11の空孔14の直径は10μmであるが、5μm〜16μmの範囲で可能であり、好ましくは、8μm〜12μmが望ましい。また、コア12の中心とコア側包絡面15との距離は10μmであるが、これは10μm〜20μmの範囲で可能であり、好ましくは、13μm〜16μmが望ましい。
図2に、図1のA−A線に沿ったホーリー光ファイバ11の屈折率分布を示す。ホーリー光ファイバ11は、クラッド13に形成された空孔14では屈折率が約1であり、コア12はクラッド13より少しだけ高い屈折率である屈折率分布をしている。
ここで、空孔14の数を4個以上の偶数個で軸対称に配列している理由について述べる。
空孔数が2個の場合ホーリー光ファイバの断面において、1軸にのみ空孔14が存在するため、その空孔14を通る軸とその他の軸との間で、空孔14による実効的なクラッド13の屈折率の低減効果に差が生じるため、疑似的な偏波面保存ファイバの特性になってしまい、高速伝送時に問題となる偏波分散特性が劣化してしまう。
また、空孔14の数が奇数個になると、空孔14をどのように配置しても、光ファイバ断面上の2つの直交する軸に対して、空孔14による実効的なクラッドの屈折率分布が非対称になり、偏波分散特性が劣化してしまう。
以上より空孔14の数は4個以上の偶数本が好ましい。
次に空孔14の径が5μm以上16μm以下である理由を説明する。
図3は、空孔の数が6個であるホーリー光ファイバ11の空孔14の径と曲げ損失の関係を示したものである。図3に示すように、空孔14の径が5μm以上の範囲において、曲げ損失が1dB/m以下となる。この1dB/mは従来の光ファイバでは成し得ない特性であり、光ファイバのケーブル化や敷設を考慮したときに実用上の利点が顕れる値である。
空孔14の径をさらに大きくすると曲げ特性はより改善されるが、空孔14が光ファイバの断面積に占める割合が高くなるので、ホーリー光ファイバ11の強度が低下し、ファイバ製造中の破断が起こりやすくなる。空孔14の径を16μm以上にすると、強度低下によるホーリー光ファイバ11の破断が頻繁に起こった。よって、空孔14の径は16μm以下とする。
また、コア12の周囲に存在する空孔14のコア側包絡面15とコア12中心との距離LがL≦10μmの場合、空孔14によるクラッドの実効的な屈折率の低減効果が強すぎるため、MFDが小さくなり、ホーリー光ファイバ11と通常のSMFとの接続損失が大きくなる。MFDは9〜11μmであることが好ましい。
一方、距離LがL≧20μmの場合、空孔14がコア12から離れ過ぎているため空孔14によるクラッドの実効的な屈折率の低減効果が少なく、曲げ特性を改善できなくなる。以上のことから、空孔14が形成するコア側の包絡面15とコア12の中心との距離Lは10μm<L<20μmの範囲であるのが望ましい。
以上、6穴型のホーリー光ファイバ11について説明したが、形成される空孔の数が4つのホーリー光ファイバでは、空孔の径は6〜16μmの範囲内にあり、コア側包絡線とコア中心との距離が10〜20μmの範囲内にあるのが好ましい。
また、空孔の数が8つのホーリー光ファイバでは、ホーリー光ファイバに形成される空孔の径は4〜16μmの範囲内にあり、コア側包絡線とコア中心との距離が10〜20μmの範囲内にあるのが好ましい。
次に、本実施の形態のホーリー光ファイバ11の製造方法について説明する。
ホーリー光ファイバ11は、母材作製工程、穿孔工程、線引工程を経て作製される。
まず、母材作製工程では、ファイバ部材となる石英プリフォームをVAD法により作製した。その作製方法は通常のシングルモードファイバ用プリフォームと同様の方法で、直径120mm、長さ1mのスートプリフォーム(図示せず)を作製し、コアとなるスート領域に石英の屈折率を上げるためのゲルマニウムを添加する。スートプリフォームを塩素等の脱水効果のある雰囲気中で焼結し、外径60mm、長さ40cmの高純度透明ガラス化母材を得る。
図4(a)は、ガラス化母材20の横断面図を示し、図4(b)は、図4(a)のB−B線に沿った断面図を示したものである。
図4に示すように、穿孔工程では、母材20のコア21中心を中心軸とした円周上に等間隔に直径2.5mmの孔22を研削法により加工した。研削法はガラス化母材をガラス旋盤等で穿孔し、空孔を形成する方法である。研削後の母材20の片端を封止加工し、その他端に外径60mm、内径50mmの石英ダミー管(図示せず)を接続し、線引用プリフォームとした。さらに、プリフォームの端面には塩素を含むガスをプリフォームの研削加工孔に充填させるためのガス投入部(図示せず)を接続した。
次に、線引工程(図示せず)について説明する。線引きはプリフォームを加熱溶融して径の細いファイバにする工程である。線引する際、プリフォームの内圧が低すぎると空孔が潰れ、ファイバ化しても空孔のないファイバになってしまう。また、プリフォーム内圧が高くなると、ファイバ内の空孔の占める割合が大きくなり、線引張力、及び線引速度から決まるプリフォーム内圧の限界点を越えたとき、線引中にプリフォームの空孔部が破裂し、ファイバ形成が不可能となる。よって、ファイバ空孔径と線引時内圧の関係から、ファイバに所望の径の空孔部を形成しようとする場合、最適な内圧は1.0kPa程度である。その圧力に設定して線引を行い、径が10μmの空孔を有するホーリー光ファイバ11が得られる。
このホーリー光ファイバ11を10km作製したところの損失は波長1.31μmにおいて0.37dB/km、波長1.55μmにおいて0.22dB/kmであった。その損失要因は、構造不整損失が0.02dB/kmあり、他の損失を押し上げた結果であった。この構造不整損失は、プリフォームの加工精度によるもので、加工法の改良により改善可能である。
また、ホーリー光ファイバ11の曲げ損失は、曲げ径20mm、波長1.55μmにおいて、0.05dB/mであり、通常のSMFと比較して1/100以下と非常に小さい値であった。さらに、カットオフ波長及び、波長1.55μmでのMFDはそれぞれ1.24μm、10.1μmであり、通常のSMFとの接続に際して問題ない値であった。
波長1.39μmでのOH基吸収損失は1.5dB/kmと通常のSMFと同レベルであった。また、ホーリー光ファイバ11同士、及びホーリー光ファイバ11と通常のSMFとの融着接続損失はいずれの場合においても0.1dB以下に抑えることができた。
また、ワイブル強度が60〜70N、ファイバ動疲労係数が21であり、ホーリー光ファイバ11の強度もまた通常のSMFとほぼ同じ結果が得られた。
以上より、空孔14の径dを5≦d≦16μm、コア12の中心と空孔14のコア側の包絡面15との距離Lを10<L<20μmの範囲で、空孔14を有するホーリー光ファイバ11は、その曲げ損失及び、他ファイバと接続する際の接続損失が共に低減化される。
本実施の形態における光ファイバの断面図である。 図1におけるA-A線に沿った屈折率分布を示す図である。 ホーリー光ファイバの空孔径と曲げ損失との関係を示す図である。 (a)は、本実施の形態の光ファイバを作製するためのガラス化母材の横断面図であり、(b)は、(a)のB-B線に沿った断面図である。
符号の説明
11 光ファイバ(ホーリー光ファイバ)
12 コア
13 クラッド
14 空孔
15 空孔のコア側包絡面

Claims (6)

  1. 光ファイバのコア中心を中心軸としてその円周上に等間隔に4つ以上の偶数本の空孔を備え、曲げ径20mm、波長1.55μmにおいて曲げ損失が1dB/m以下であり、モードフィールド径が9〜11μmであることを特徴とする光ファイバ。
  2. 前記空孔が形成するコア側の包絡面とコア中心の距離が10〜20μmである請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記空孔が形成するコア側の包絡面とコア中心の距離が13〜16μmである請求項1に記載の光ファイバ。
  4. 前記空孔の径が5〜16μmである請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ。
  5. 前記空孔の径が8〜12μmである請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ。
  6. 前記空孔の数が4、6又は8である請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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