JP2005326359A - 温度検出装置 - Google Patents

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貴 牛尾
Toshishige Fukatsu
利成 深津
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Abstract

【課題】 温度を測定したい場所が複数存在しても、回路面積や生産コストの増加を低減することが可能な温度検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 温度検出装置1は、温度センサ用のダイオード2〜4と、ダイオード2〜4のそれぞれの低電位側に直列に接続されるMOSFET5〜7と、ダイオード2〜4に接続される定電流源42と、ダイオード2〜4にかかる電圧をA/D変換するA/D変換部43と、A/D変換部43でA/D変換された電圧に基づいて温度を検出する温度検出部8と、MOSFET5〜7を個々にオン、オフ制御する切替SW制御部9とを備えて温度検出装置1を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイオードなどの感温素子を複数使用して温度を検出する温度検出装置に関する。
図4(a)は、従来の温度検出装置を示す図である。
図4(a)に示すように、温度検出装置40は、温度センサとしてのダイオード41と、ダイオード41に定電流を供給するための定電流源42と、ダイオード41にかかる電圧をA/D変換するA/D変換部43と、A/D変換部43でA/D変換された電圧に基づいてダイオード41の温度を検出する温度検出部44とを備えて構成されている。
また、上記定電流源42は、抵抗45〜48と、pnpトランジスタ49と、コンパレータ50とを備えて構成されている。定電流源42において、抵抗45の一方端は定電位Vと接続されると共に抵抗46の一方端に接続され、抵抗45の他方端はpnpトランジスタ49のエミッタに接続されると共に、抵抗47を介してコンパレータ50のマイナスの入力端子に接続されている。また、抵抗46の他方端は抵抗48を介してグランドに接続されると共に、コンパレータ50のプラスの入力端子に接続されている。また、pnpトランジスタ49のベースはコンパレータ50の出力端子に接続され、pnpトランジスタ49のコレクタはダイオード41のアノードに接続されている。そして、ダイオード41のカソードはグランドに接続されている。
このように構成することにより、ダイオード41には順方向に定電流が流れる。
また、ダイオード41の温度特性によりダイオード41の自身の温度が変化すると、その温度変化に伴ってダイオード41にかかる電圧が変化する。
そして、このダイオード41にかかる電圧に基づいてダイオード41の温度を検出することにより、ダイオード41の周辺の温度を測定することができる。
ところで、温度を測定したい場所(以下、測定対象という)の温度を複数のダイオードを使用して測定する温度検出装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このように、測定対象の温度を複数のダイオードを使用して測定する場合、測定対象に複数のダイオードをそれぞれ間隔を空けて設置するにより、測定対象全体の温度を測定することができ、測定対象の温度を精度良く測定することができる。
特開平2−266241号 (第2頁、第1〜2図)
しかしながら、測定対象が複数存在する場合、測定対象の数が増えると温度検出装置40の数も増やす必要があり、その分回路面積や生産コストが増大するという問題がある。
図4(b)は、測定対象が複数存在する場合の温度検出方法の一例を示す図である。なお、図4(b)において、上記温度検出装置40は、MOSモジュール51の温度を測定するものとする。また、MOSモジュール51は、例えば、MOSFETや他の部品で構成され、全体としてパワーMOSデバイスの機能を有するものとする。
図4(b)に示すように、6つのMOSモジュール51は、それぞれ、6つの温度検出装置40により温度が測定される。
このように、MOSモジュール51が6つある場合は、温度検出装置40も6つ必要となる。そのため、MOSモジュール51が増えると、定電流源42やA/D変換部43も増加し、その分回路面積や生産コストが増加するという問題がある。
そこで、本発明では、温度を測定したい場所が複数存在しても、回路面積や生産コストの増加を低減することが可能な温度検出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明の温度検出装置は、複数の感温素子と、前記複数の感温素子に接続される電流源と、前記複数の感温素子にそれぞれ直列に接続される複数のスイッチと、前記複数のスイッチを個々に、オン、オフ制御するスイッチ制御手段と、オン状態の前記スイッチに対応する前記感温素子にかかる電圧に基づいて、温度を検出する温度検出手段とを備えることを特徴とする。
このように、複数のスイッチを個々に、オン、オフ制御することにより、複数の感温素子のそれぞれの温度を検出することができるので、複数の感温素子に電流を供給するための電流源を1つだけ設けるだけで、すべての感温素子の温度を検出することができる。
また、上記温度検出装置の温度検出手段は、検出した温度が閾値を超えると、警告信号を前記スイッチ制御手段に出力し、前記スイッチ制御手段は、前記警告信号が入力されると、前記閾値を超えた感温素子の温度検出時間が他の感温素子の温度検出時間よりも長くなるように、前記複数のスイッチをオン、オフ制御するように構成してもよい。
また、上記温度検出装置において、さらに、前記温度検出手段で検出された温度を記録する記録手段を備え、前記温度検出手段は、前記記録手段に記録された温度と、現在検出した温度とを比較し、前記スイッチ制御手段は、前記温度検出手段の比較結果に基づいて、前記複数のスイッチをオン、オフ制御するように構成してもよい。
本発明によれば、複数の感温素子に電流を供給するための電流源を1つだけ設けるだけで、すべての感温素子の温度を検出することができるので、温度を測定したい場所が増えても、感温素子に電流を供給するための電流源を新たに追加する必要がないので、その分回路面積や生産コストの増加を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態の温度検出装置を示す図である。なお、図4(a)に示す構成と同じ構成については同じ符号を付けている。
図1(a)に示すように、温度検出装置1は、温度センサとしてのダイオード2〜4(感温素子)と、ダイオード2〜4のそれぞれの低電位側に直列に接続されるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)5〜7(スイッチ)と、ダイオード2〜4に接続される定電流源42(電流源)と、ダイオード2〜4にかかる電圧をA/D変換するA/D変換部43と、A/D変換部43でA/D変換された電圧に基づいて温度を検出する温度検出部8(温度検出手段)と、MOSFET5〜7を個々にオン、オフ制御する切替SW制御部9(スイッチ制御手段)とを備えて構成されている。なお、上記温度センサは、ダイオード以外の感温素子、例えば、サーミスタなどで構成されてもよい。
上記温度検出装置1において、ダイオード2〜4のそれぞれのアノードは定電流源42のpnpトランジスタ49のコレクタに接続されている。また、ダイオード2のカソードはMOSFET5のドレインに接続され、ダイオード3のカソードはMOSFET6のドレインに接続され、ダイオード4のカソードはMOSFET7のドレインに接続されている。また、MOSFET5〜7のそれぞれのソースはグランドに接続されている。
なお、図1(a)において、温度センサとしてダイオードをさらに追加する場合は、追加されるダイオードのアノードとpnpトランジスタ49のコレクタとを接続すると共に、追加されるダイオードのカソードとグランドとの間にスイッチとしてのMOSFETを設ける。
また、MOSFET5のゲートに切替SW制御部9から出力される制御信号Aが入力されることにより、MOSFET5がオン、オフ制御される。また、MOSFET6のゲートに切替SW制御部9から出力される制御信号Bが入力されることにより、MOSFET6がオン、オフ制御される。また、MOSFET7のゲートに切替SW制御部9から出力される制御信号Cが入力されることにより、MOSFET7がオン、オフ制御される。
また、あるMOSFETがオン状態のとき、他の2つのMOSFETはオフ状態に制御される。
また、あるMOSFETがオン状態のとき、そのオン状態のMOSFETに対応するダイオードに定電流源42から供給される定電流が流れることにより、そのダイオードに自身の温度に応じた電圧がかかる。
また、温度検出部8は、A/D変換部43でA/D変換された電圧を読み込み、その読み込んだ電圧に対応する温度を求めることにより、ダイオード2〜4のそれぞれの温度を検出している。
なお、A/D変換部43、温度検出部8、及び切替SW制御部9は、例えば、マイクロコンピュータなどで構成されてもよい。
次に、切替SW制御部9におけるMOSFET5〜7のそれぞれのオン、オフ制御について説明する。
図1(b)は、MOSFET5〜7のそれぞれのオン、オフのタイミングと温度検出部8で読み込まれるA/D変換された電圧を示す図である。
図1(b)に示すように、MOSFET5〜7は、MOSFET5のオン状態が終了した後、MOSFET6がオン状態となり、MOSFET6のオン状態が終了した後、MOSFET7がオン状態となり、MOSFET7のオン状態が終了した後、MOSFET5がオン状態となることが繰り返されるようにオン、オフ制御される。
すなわち、切替SW制御部9は、制御信号A〜Cを出力することにより、MOSFET5〜7を順次繰り返し、オン、オフ制御している。
そして、温度検出部8は、MOSFET5〜7のいずれか1つがオン状態となる度に、MOSFET5〜7のうちオン状態のMOSFETがどれであるかを認識しながら、オン状態のMOSFETに対応するダイオードにかかる電圧をA/D変換後に読み込んでいる。
このように、MOSFET5〜7が順次繰り返し、オン、オフ制御されるので、温度検出部8は図1(b)に示す期間Xにおいてダイオード2〜4の温度をすべて検出することができる。
次に、温度検出装置1の使用例について説明する。
図2は、温度検出装置1の使用例を示す図である。なお、図4(b)に示す構成と同じ構成については同じ符号をつけている。
図2に示すように、測定対象として6つのMOSモジュール51がある場合、温度検出装置1における温度センサ用のダイオードは、6つのMOSモジュール51にそれぞれ対応して6つ備えられる。そして、その温度センサ用の6つのダイオードは、それぞれ、各MOSモジュール51上の任意の場所(例えば、MOSモジュール51上の温度変化が激しい場所など)に設けられ、6つのMOSモジュール51のそれぞれの温度が測定される。
なお、温度検出装置1は、測定した温度が高すぎると判断した場合、MOSモジュール51の動作を制限したり停止したりするように構成してもよい。
このように、温度検出装置1は、MOSFET5〜7を個々に、オン、オフ制御することにより、ダイオード2〜4のそれぞれの温度をある期間内においてすべて検出することができるので、定電流源42やA/D変換部43をそれぞれ1つだけ設けるだけで、MOSモジュール51が複数存在しても、その複数のMOSモジュール51のそれぞれの温度をすべて測定することができる。
これにより、MOSモジュール51の数が増えても、温度センサ用のダイオードに対応する定電流源42やA/D変換部43を新たに追加する必要がないので、その分回路面積や生産コストの増加を低減することができる。
なお、上記実施形態では、MOSFET5〜7は、順次繰り返しオン、オフ制御される構成であるが、温度検出部8で検出された温度が閾値を超えたか否かを判断し、閾値を超えたダイオードの温度検出時間が他のダイオードの温度検出時間よりも長くなるように、MOSFET5〜7をそれぞれオン、オフ制御するように構成してもよい。なお、上記閾値は、例えば、図2に示すMOSモジュール51に設けられる、ある部品が破損にいたる直前の温度として設定されてもよい。
図3は、検出された温度と閾値との比較結果に基づいてMOSFET2〜4のオン、オフが制御される際のMOSFET5〜7のそれぞれのオン、オフのタイミングと温度検出部8で読み込まれるA/D変換された電圧を示す図である。なお、図3に示す例は、ダイオード2から検出された温度が閾値を超えた場合を示している。
図3に示すように、ダイオード2から検出された温度が閾値を超えると、MOSFET5のオン時間が長くなるように構成されている。
すなわち、例えば、温度検出部8はダイオード2から検出した温度が閾値を超えると、切替SW制御部9に警告信号を出力し、切替SW制御部9は警告信号が入力されると、ダイオード2に対応するMOSFET5のオン時間を長くさせると共に、MOSFET5がオン状態のとき他のMOSFET6及び7をそれぞれオフ状態にさせるような制御信号A〜CをMOSFET5〜7に出力している。なお、図3において、MOSFET5のオン状態が終了した後は、MOSFFET6及び7のうち、どちらが先にオン状態となってもよい。
このように、検出された温度が閾値を超えると、その閾値を超えたダイオード、すなわち、現在最もモニタしたいダイオードに対応するMOSFETのオン時間を長くさせることにより、他のダイオードの温度検出が終了するのを持つことなく、現在最もモニタしたいダイオードの温度を常に検出することができる。
これにより、現在最もモニタしたいダイオードの温度がさらに上昇しても、その上昇した温度の測定タイミングが遅れることないので、すぐにMOSモジュール51の動作を停止させるなどの制御を行うことができ、ダイオードの急激な温度上昇による部品の破損を防止することができる。
また、例えば、ダイオード2から検出された温度が閾値を超えると、ある期間におけるMOSFET5のオン状態の回数がMOSFET6のオン状態の回数またはMOSFET7のオン状態の回数より多くなるように構成してもよい。
また、上記実施形態の温度検出装置1において、さらに、温度検出部8で検出された温度を記録する記録手段を備え、その記録手段に記録された温度と現在検出された温度との比較結果に基づいてMOSFET5〜7のオン、オフ制御を行うように構成してもよい。
すなわち、例えば、記録手段で記録されたダイオード2の温度と、現在温度検出部8で検出されたダイオード2の温度との差分に基づいて、MOSFET5のオン時間を長くしたり短くしたりしてもよい。具体的には、ダイオード2の温度が上昇した場合、MOSFET5のオン時間を長くし、ダイオード2の温度が下降した場合、MOSFET5のオン時間を短くするように設定してもよい。
また、例えば、記録手段で記録されたダイオード2〜4のそれぞれの温度に基づいて、MOSFET5〜7をオン、オフ制御してもよい。具体的には、検出された温度が高い順に、対応するMOSFETのオン時間を長くするように設定してもよい。
本発明の実施形態の温度検出装置を示す図である。 本発明の実施形態の温度検出装置の使用例を示す図である。 本発明の他の実施形態の温度検出装置の各MOSFETのタイミングチャートを示す図である。 従来の温度検出装置を示す図である。
符号の説明
1 温度検出装置
2〜4 ダイオード
5〜7 MOSFET
8 温度検出部
9 切替SW制御部


Claims (3)

  1. 複数の感温素子と、
    前記複数の感温素子に接続される電流源と、
    前記複数の感温素子にそれぞれ直列に接続される複数のスイッチと、
    前記複数のスイッチを個々に、オン、オフ制御するスイッチ制御手段と、
    オン状態の前記スイッチに対応する前記感温素子にかかる電圧に基づいて、温度を検出する温度検出手段と、
    を備えることを特徴とする温度検出装置。
  2. 請求項1に記載の温度検出装置であって、
    前記温度検出手段は、検出した温度が閾値を超えると、警告信号を前記スイッチ制御手段に出力し、
    前記スイッチ制御手段は、前記警告信号が入力されると、前記閾値を超えた感温素子の温度検出時間が他の感温素子の温度検出時間よりも長くなるように、前記複数のスイッチをオン、オフ制御することを特徴とする温度検出装置。
  3. 請求項1に記載の温度検出装置であって、
    前記温度検出手段で検出された温度を記録する記録手段を備え、
    前記温度検出手段は、前記記録手段に記録された温度と、現在検出した温度とを比較し、
    前記スイッチ制御手段は、前記温度検出手段の比較結果に基づいて、前記複数のスイッチをオン、オフ制御することを特徴とする温度検出装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012010457A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Denso Corp 過熱保護装置および過熱保護方法

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