JP2005320876A - 蒸気タービン圧力算出方法、蒸気タービン効率算出方法、蒸気タービン圧力算出プログラム及び蒸気タービン効率算出プログラム - Google Patents

蒸気タービン圧力算出方法、蒸気タービン効率算出方法、蒸気タービン圧力算出プログラム及び蒸気タービン効率算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンのいずれかの入口または出口に蒸気圧力検出器の設置がない場合であっても適正に蒸気圧力を取得することである。
【解決手段】 高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して定数a、b、cを求めて蒸気圧力特性関数を作成する。作成した蒸気圧力特性関数のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統における蒸気タービン圧力算出方法、蒸気タービン効率算出方法、蒸気タービン圧力算出プログラム及び蒸気タービン効率算出プログラムに関する。
火力発電プラントの熱効率の向上は、燃料の節約および発電コストの低減を図る上で益々重要になっている。例えば、火力発電プラントのうち蒸気発電プラントでは、ボイラで発生した蒸気を蒸気タービンに導き、蒸気タービンを回転させて発電機を駆動する。蒸気タービンで蒸気がした仕事は発電機により電気エネルギーに変換される。そして、蒸気タービンで仕事を終えた蒸気は復水器で水に戻され、給水ポンプによりボイラに給水される。
ここで、蒸気タービン系統として、高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンを備えたものがあり、高圧タービンにはボイラからの高温高圧の蒸気を導き、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を再熱器で過熱して中圧タービンに導き、さらに中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導き高温高圧の蒸気を有効に利用し発電効率を高めるようにしている。
また、火力発電プラントとして、ガスタービンと蒸気タービンとを組み合せ、ガスタービンからの排熱を排熱回収ボイラに導き、排熱回収ボイラで発生した蒸気で蒸気タービンを駆動するようにしたコンバインドサイクル発電プラントがある。このようなコンバインドサイクル発電プラントにおいても、蒸気タービン系統として、高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンを備えたものがあり、排熱回収ボイラからの高温高圧の蒸気を有効に利用し発電効率を高めるようにしている。
火力発電プラントの性能データのひとつである蒸気タービンのタービン効率を管理することは、火力発電プラントの熱効率の向上を図る上で重要なことである。ここで、蒸気タービンのタービン効率Eは、タービン入口蒸気エンタルピーをH1、タービン出口蒸気エンタルピーをH2、断熱エンタルピーをH2aとすると、次式で示される。
E=(H1−H2)/(H1−H2a)
そして、タービン入口蒸気エンタルピーH1、タービン出口蒸気エンタルピーH2、断熱エンタルピーH2aは、それぞれタービン入口蒸気圧力、タービン出口蒸気圧力、タービン入口蒸気温度及びタービン出口蒸気温度から演算することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−142001号公報([0007])
しかし、高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンを備えた蒸気タービン系統においては、これら高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンのそれぞれに、入口蒸気圧力検出器、出口蒸気圧力検出器、入口蒸気温度検出器及び出口蒸気温度検出器を設けていない場合がある。例えば、中圧タービンの排気部に、蒸気温度検出器及び蒸気圧力検出器を設置していない場合があり、その場合には中圧タービンの出口蒸気圧力及び出口蒸気温度が検出できないので、中圧タービンのタービン効率を管理することができない。
この中圧タービンの排気部に蒸気圧力検出器や蒸気温度検出器を一時的な計測を目的として特設することは可能であるが、これらの蒸気圧力検出器や蒸気温度検出器を常設する場合には、設置費用やメンテナンス費用が発生し、また、コンピュータへの検出データの取り込みの費用が発生する。
本発明の目的は、高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンを備えた蒸気タービン系統のいずれかの蒸気タービンの入口または出口に蒸気圧力検出器や蒸気温度検出器の設置がない場合であっても適正に蒸気圧力や蒸気温度を取得でき、しかも蒸気タービンの効率を得ることできる蒸気タービン圧力算出方法、蒸気タービン効率算出方法、蒸気タービン圧力算出プログラム及び蒸気タービン効率算出プログラムを提供することである。
請求項1の発明に係わる蒸気タービン圧力算出方法は、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、検出した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求め、求めた値を蒸気圧力特性関数の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成し、作成した蒸気圧力特性関数のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出することを特徴とする。
請求項2の発明に係わる蒸気タービン圧力算出方法は、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、検出した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求め、求めた値を蒸気圧力特性関数の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成し、作成した蒸気圧力特性関数式のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、検出していない蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正し、補正した蒸気圧力特性関数を用いて、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出することを特徴とする。
請求項3の発明に係わる蒸気タービン効率算出方法は、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、検出した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求め、求めた値を蒸気圧力特性関数の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成し、作成した蒸気圧力特性関数のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、検出していない蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンのメタル温度及び算出した蒸気圧力に基づいて、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンの効率を算出することを特徴とする。
請求項4の発明に係わる蒸気タービン効率算出方法は、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、検出した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求め、求めた値を蒸気圧力特性関数の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成し、作成した蒸気圧力特性関数のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、検出していない蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正し、補正した蒸気圧力特性関数を用いて、検出していない蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンのメタル温度及び算出した蒸気圧力に基づいて、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンの効率を算出することを特徴とする。
請求項5の発明に係わる蒸気タービン圧力算出プログラムは、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の蒸気圧力を算出するためにコンピュータを、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを入力する手段、入力した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求める手段、求めた値を蒸気圧力特性関数のa、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成する手段、及び作成した蒸気圧力特性関数のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち入力しなかった蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、入力しなかった蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段として機能させることを特徴とする。
請求項6に係わる蒸気タービン圧力算出プログラムは、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の蒸気圧力を算出するためにコンピュータを、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを入力する手段、入力した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求める手段、求めた値を蒸気圧力特性関数のa、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成する手段、及び作成した蒸気圧力特性関数のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち入力しなかった蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、入力しなかった蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、仮設の蒸気圧力検出器で検出した仮想検出点位置の蒸気圧力を入力する手段、及び算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正する手段、及び補正した蒸気圧力特性関数を用いて、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段として機能させることを特徴とする。
請求項7の発明に係わる蒸気タービン効率算出プログラムは、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統における蒸気タービンの効率を算出するためにコンピュータを、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを入力する手段、入力した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求める手段、求めた値を蒸気圧力特性関数のa、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成する手段、作成した蒸気圧力特性関数のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち入力しなかった蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、入力しなかった蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、及び仮想検出点位置近傍の蒸気タービンのメタル温度及び算出した蒸気圧力に基づいて、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンの効率を算出する手段として機能させることを特徴とする。
請求項8の発明に係わる蒸気タービン効率算出プログラムは、高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統における蒸気タービンの効率を算出するためにコンピュータを、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを入力する手段、入力した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求める手段、求めた値を蒸気圧力特性関数のa、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成する手段、作成した蒸気圧力特性関数のxに、高圧タービンの入口蒸気圧力、中圧タービンの入口蒸気圧力、低圧タービンの入口蒸気圧力及び低圧タービンの出口蒸気圧力のうち入力しなかった蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、入力しなかった蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、仮設の蒸気圧力検出器で検出した仮想検出点位置の蒸気圧力を入力する手段、及び算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正する手段、補正した蒸気圧力特性関数を用いて、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、及び仮想検出点位置近傍の蒸気タービンのメタル温度及び補正した蒸気圧力特性関数を用いて算出した蒸気圧力に基づいて、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンの効率を算出する手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンを備えた蒸気タービン系統のいずれかの蒸気タービンの入口または出口に蒸気圧力検出器や蒸気温度検出器の設置がない場合であっても適正に蒸気圧力や蒸気温度を取得でき、しかも蒸気タービンの効率を得ることできる。従って、蒸気タービンの効率の管理が可能となり、的確な保守やメンテナンスに役立てることができる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法を示すフローチャート、図2は本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法が適用される蒸気タービン系統の系統構成図、図3は蒸気タービン圧力算出方法を演算処理するコンピュータのブロック構成図である。
まず、本発明の蒸気タービン圧力算出方法が適用される蒸気タービン系統について説明する。図2(a)に示すように、蒸気タービン系統は、高圧タービン11、中圧タービン12及び低圧タービン13を有し、高圧タービン11と中圧タービン12との間に再熱器14を有している。高圧タービン11には蒸気発生装置で発生した蒸気が導入され、高圧タービン11で仕事を終えた蒸気は、再熱器14で過熱されて中圧タービン12に導かれる。そして、中圧タービン12で仕事を終えた蒸気は低圧タービン13に導かれ、低圧タービン13で仕事を終えた後に復水器に導かれる。
このような蒸気タービン系統においては、通常、高圧タービン11の入口、高圧タービンの出口、中圧タービン12の入口、低圧タービンの出口にそれぞれ蒸気圧力検出器15a〜15d及び蒸気温度検出器16a〜16dが設けられ、中圧タービン12の排気部には蒸気圧力検出器や蒸気温度検出器が設けられていない。これは、中圧タービン12の排気部の蒸気圧力や蒸気温度は監視制御に用いられることがほとんどないからである。また、高圧タービン11や中圧タービン12の静翼にはメタル温度検出器17a、17bが設けられている。
そして、高圧タービン11のタービン効率は、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気温度検出器16aで検出された高圧タービン11の入口蒸気温度、蒸気圧力検出器15b’で検出された高圧タービン11の出口蒸気圧力、蒸気温度検出器16b’で検出された高圧タービン11の出口蒸気温度に基づいて算出される。
一方、中圧蒸気タービン12のタービン効率は、中圧タービン12の入口蒸気圧力、中圧タービン12の入口蒸気温度、中圧タービン12の出口蒸気圧力、中圧タービン12の出口蒸気温度に基づいて算出することになるが、図2(a)に示すように、中圧タービン12の出口蒸気圧力を検出するための蒸気圧力検出器や、中圧タービン12の出口蒸気温度を検出するための蒸気温度検出器が設けられていない。中圧タービン12の出口蒸気温度を検出するための蒸気温度検出器については、中圧タービン12の静翼にはメタル温度検出器17bが設けられているので、このメタル温度検出器17bで検出されたメタル温度を中圧タービン12の出口蒸気温度として用いることができるが、中圧タービン12の出口蒸気圧力を検出することができない。
そこで、本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法は、このような蒸気タービン系統での蒸気圧力検出器が設けられていない箇所、例えば中圧タービン12の排気部での蒸気圧力を算出するものである。なお、図2(a)では、高圧タービン11と中圧タービン12との間に再熱器14が設けられているが、説明の便宜上、以下、図2(b)に示すように、再熱器14を有していない蒸気タービン系統について説明する。図2(b)に示す蒸気タービン系統では、再熱器14で蒸気が再過熱されることがないので、高圧タービン11の排気部の蒸気圧力が中圧タービン12の入口の蒸気圧力となる。また、図2(b)では、蒸気温度検出器16a〜16cやメタル温度検出器17a、17bの図示を省略している。これは、第1の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法においては、蒸気温度検出器16a〜16cやメタル温度検出器17a、17bで検出された温度を必要としないからである。
図2(b)において、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力はコンピュータ18に入力され、このコンピュータ18の演算処理により、蒸気圧力検出器が設けられていない箇所である中圧タービン12の排気部での蒸気圧力が算出される。
図3は、コンピュータ18のブロック構成図である。蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力は、コンピュータ18のプロセス入力装置19で入力され、演算処理装置20で演算処理されて記憶装置21に記憶される。
演算処理装置20は記憶装置21に記憶した高圧タービン11の入口蒸気圧力、中圧タービン12の入口蒸気圧力、低圧タービン13の出口蒸気圧力に基づいて、高圧タービン11から低圧タービン13までのタービン段落数に対する蒸気圧力曲線を求め、求めた蒸気圧力曲線を記憶装置に記憶するとともに、必要に応じて入出力処理装置22を介し入出力装置23に出力する。そして、入出力装置23から入力された蒸気圧力検出器が設けられていない箇所の蒸気圧力を蒸気圧力曲線から求めて必要に応じて入出力装置23に出力する。
すなわち、図1に示すように、演算処理装置20は、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力を入力し(S1)、これら入力した3つの蒸気圧力を下記の(1)式で示される蒸気圧力特性関数P(x)のP(x)に代入するとともに、xに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して(1)式の定数a、b、cを求める(S2)。
P(x)=a×b+c …(1)
ここで、xに代入する蒸気圧力検出点位置のタービン段落数は、以下に示すとおりである。例えば、高圧タービン11が12段の段落数を有し、中圧タービン12が9段の段落数を有し、低圧タービン13が5段の段落数を有する場合には、高圧タービン11から低圧タービン13までのタービン段落数は26段である。そこで、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力に対応する段数は0段、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力に対応する段数は12段、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力に対応する段数は26段である。
このように、これら入力した3つの蒸気圧力を(1)式のP(x)に代入するとともに、これら入力した3つの蒸気圧力に対応するタービン段落数をxに代入すると、3つの連立方程式ができるので、この連立方程式を解いて(1)式のa、b、cを求める。そして、求めた値を(1)式の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数P(x)を作成する(S3)。ステップS3において、実測された3つの蒸気圧力により定数a、b、cを定めて蒸気圧力特性関数P(x)を作成するようにしているのは、蒸気条件が異なる蒸気タービン系統に適用できるようにするためである。
次に、ステップS3で作成された蒸気圧力特性関数P(x)のxに、蒸気圧力検出器が設けられていない箇所であるタービン段落数を代入して、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する。例えば、蒸気圧力検出器が設けられていない箇所である中圧タービン12の排気部の蒸気圧力を求めるには、高圧タービン11が12段の段落数を有し、中圧タービン12が9段の段落数を有していることから、中圧タービン12の最終段落数である21をxに代入する。これにより、中圧タービン12の排気部の蒸気圧力が算出される(S4)。
図4は、ステップS3で求めた蒸気圧力特性関数P(x)の一例による特性曲線の特性図である。図4では、高圧タービン11から低圧タービン13までのタービン段落数が26段の蒸気タービン系統で、検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力が約252000[hPa]、中圧タービン12の入力蒸気圧力が約39000[hPa]、低圧タービン13の出口蒸気圧力が約50[hPa]の場合を示している。なお、蒸気タービン系統が図2(a)に示したように再熱器14を有している場合は、再熱器14で過熱されたことに伴う圧力変化を補正することになる。その補正は中圧タービン12の入口蒸気圧力を基準とするので、高圧タービン11の入口蒸気圧力が補正されることになる。
この蒸気圧力特性関数P(x)から仮想検出点位置での蒸気圧力を算出するには、求めたい仮想検出点位置の段落数をxに代入する。例えば、蒸気圧力検出器が設けられていない箇所である中圧タービン12の排気部の蒸気圧力を求めるには、中圧タービン12の最終段落数である21をxに代入する。これにより、中圧タービン12の排気部における蒸気圧力は、約7500[hPa]であることが算出できる。
以上の説明では、中圧タービン12の排気部に蒸気圧力検出器が設けられていない場合について説明したが、図5に示すように、中圧タービン12の排気部には蒸気圧力検出器15dが設けられているが、高圧タービン11の排気部には蒸気圧力検出器が設けられていない場合にも、同様に高圧タービン11の排気部の蒸気圧力を算出できる。すなわち、高圧タービン11の入口蒸気圧力、中圧タービン12の出口蒸気圧力、低圧タービン13の出口蒸気圧力を検出して蒸気圧力特性関数を作成し、作成した蒸気圧力特性関数から求めたい検出位置をタービン段落数で指定してその箇所の蒸気圧力を求める。
第1の実施の形態によれば、高圧タービン11、中圧タービン12及び低圧タービン13を備えた蒸気タービン系統のいずれかの蒸気タービンの入口または出口に蒸気圧力検出器15の設置がない場合であっても、その箇所の蒸気圧力を取得できる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法を示すフローチャート、図7は本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法が適用される蒸気タービン系統の系統構成図である。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対し、蒸気圧力検出器を設置していない箇所に仮設の蒸気圧力検出器を設置し、蒸気圧力特性関数により算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように、蒸気圧力特性関数を補正し、補正した蒸気圧力特性関数を用いて仮想検出点位置での蒸気圧力を算出するようにしたものである。
表1は、ある火力発電プラントにおいて、蒸気圧力検出器を設置していない箇所で仮設の蒸気圧力検出器により検出した蒸気圧力の測定値と、蒸気圧力特性関数を用いて計算した蒸気圧力の計算値との差(計測値−計算値)を示す表である。1年間に亘って32回の計測を行った場合を示しており、蒸気圧力検出器を設置していない箇所での蒸気圧力を計測するとともに、蒸気圧力検出器を設けている3箇所の蒸気圧力を計測して蒸気圧力特性関数から蒸気圧力検出器を設置していない箇所での蒸気圧力の計算値を求め、(計測値−計算値)を表としたものである。
Figure 2005320876
表1から分かるように、計測値と計算値との差分(計測値−計算値)の平均値は1228[hPa]であり、その標準偏差は22.6[hPa]である。計測値と計算値との差分(計測値−計算値)が無視できない場合には、蒸気圧力特性関数により算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した蒸気圧力に一致するように蒸気圧力特性関数を補正する。例えば、図4に示した蒸気圧力特性関数の段落数21の蒸気圧力値が計測値に一致するように平行移動させる。
図7において、図2(b)に対し、高圧タービン11の入口蒸気圧力を検出する蒸気圧力検出器15a、中圧タービン12の入口蒸気圧力を検出する蒸気圧力検出器15b、低圧タービン13の出口蒸気圧力を検出する蒸気圧力検出器15cに加えて、仮設の蒸気圧力検出器15Xが中圧タービン12の排気部に設けられている。仮設の蒸気圧力検出器15Xは蒸気タービン系統の定期点検時等に一時的に取り付けられるもので、通常運転時には取り外される。すなわち、蒸気圧力特性関数を求める際に、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力に加えて、仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出された蒸気圧力をコンピュータ18に入力する。
コンピュータ18では、図6に示すように、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力を入力し(S1)、これら入力した3つの蒸気圧力に基づいて(1)式で示される蒸気圧力特性関数P(x)の定数a、b、cを求める(S2)。そして、蒸気圧力特性関数P(x)を作成し(S3)、作成された蒸気圧力特性関数P(x)に基づいて、蒸気圧力検出器の設置がない中圧タービン12の排気部の蒸気圧力を算出する(S4)。
さらに、ステップS4で算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出した仮想検出点位置の蒸気圧力に一致するように蒸気圧力特性関数を補正し(S5)、補正した蒸気圧力特性関数を用いて、蒸気圧力検出器の設置がない中圧タービン12の排気部の蒸気圧力を算出する(S6)。
ここで、蒸気圧力特性関数の補正は、例えば、算出した蒸気圧力と仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出した蒸気圧力との差分を算出し、蒸気圧力特性関数での仮想検出点位置における蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出した蒸気圧力になるように、その差分だけ蒸気圧力特性関数で定まる特性曲線を平行移動させる。これにより、蒸気圧力特性関数で定まる仮想検出点位置での蒸気圧力は実測値に一致するので、蒸気圧力検出器を設置していない箇所での蒸気圧力の算出がより正確に行える。
以上の説明では、仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出した仮想検出点位置の蒸気圧力に一致するように蒸気圧力特性関数を補正するようにしたが、蒸気圧力設計値を用いるようにしても良い。また、中圧タービン12の排気部に蒸気圧力検出器が設けられていない場合について説明したが、図8に示すように、中圧タービン12の排気部には蒸気圧力検出器15dが設けられているが、高圧タービン11の排気部には蒸気圧力検出器が設けられていない場合にも、同様に高圧タービン11の排気部に仮設の蒸気圧力検出器15Xを設けて蒸気圧力特性関数を補正できる。
すなわち、高圧タービン11の入口蒸気圧力、中圧タービン12の出口蒸気圧力、低圧タービン13の出口蒸気圧力を検出して蒸気圧力特性関数を作成し、作成した蒸気圧力特性関数から求めたい検出位置をタービン段落数で指定してその箇所の蒸気圧力を求め、さらに、算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出した仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正し、補正した蒸気圧力特性関数を用いて、蒸気圧力検出器が設置されていない高圧タービン11の排気部の蒸気圧力を算出する。
第2の実施の形態によれば、仮設の蒸気圧力検出器15Xを設けて蒸気圧力特性関数を補正し、補正された蒸気圧力特性関数を用いて、蒸気圧力検出器15の設置がない箇所の蒸気圧力を取得するので、蒸気圧力検出器15の設置がない箇所の蒸気圧力をより正確に算出できる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9は本発明の第3の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法を示すフローチャート、図10は本発明の第3の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法が適用される蒸気タービン系統の系統構成図である。この第3の実施の形態は、第1の実施の形態で算出した蒸気圧力検出器15の設置がない箇所の蒸気圧力に基づいて、蒸気圧力検出器15や蒸気温度検出器16の設置がない箇所の蒸気タービンの効率を算出するようにしたものである。
図10において、図2(b)に対し、コンピュータ18には、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力に加え、中圧タービン12の静翼のメタル温度検出器17bからのメタル温度が入力されている。
コンピュータ18では、図9に示すように、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力、さらにメタル温度検出器17bで検出された中圧タービン12のメタル温度を入力し(S1)、入力した3つの蒸気圧力に基づいて(1)式で示される蒸気圧力特性関数P(x)の定数a、b、cを求める(S2)。そして、蒸気圧力特性関数P(x)を作成し(S3)、作成された蒸気圧力特性関数P(x)に基づいて蒸気圧力検出器の設置がない中圧タービン12の排気部の蒸気圧力を算出する(S4)。さらに、中圧タービン12の静翼のメタル温度をメタル温度検出器17bから取得し、そのメタル温度を中圧蒸気タービンの出口蒸気温度として使用する。すなわち、メタル温度検出器17bから取得したメタル温度及びステップS4で算出した蒸気圧力に基づいて、蒸気圧力検出器及び蒸気温度検出器の設置がない中圧タービン12の効率を算出する(S5)。
以上の説明では、中圧タービン12の排気部に蒸気圧力検出器が設けられていない場合について説明したが、図11に示すように、中圧タービン12の排気部には蒸気圧力検出器15dが設けられているが、高圧タービン11の排気部には蒸気圧力検出器が設けられていない場合にも、同様に高圧タービン11の効率を計算できる。すなわち、高圧タービン11の入口蒸気圧力、中圧タービン12の出口蒸気圧力、低圧タービン13の出口蒸気圧力を検出して蒸気圧力特性関数を作成し、作成した蒸気圧力特性関数から求めたい検出位置をタービン段落数で指定してその箇所の蒸気圧力を求め、さらに、高圧タービン11のメタル温度検出器17aからのメタル温度を取得し、そのメタル温度及び算出した蒸気圧力に基づいて高圧タービン11の効率を算出する。
第3の実施の形態によれば、高圧タービン11、中圧タービン12及び低圧タービン13を備えた蒸気タービン系統のいずれかの蒸気タービンの入口または出口に蒸気圧力検出器15や蒸気温度検出器16の設置がない場合であっても、その箇所の近傍の蒸気タービンの効率を算出することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図12は本発明の第4の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法を示すフローチャート、図13は本発明の第4の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法が適用される蒸気タービン系統の系統構成図である。この第4の実施の形態は、第3の実施の形態に対し、蒸気圧力検出器を設置していない箇所に仮設の蒸気圧力検出器を設置し、蒸気圧力特性関数により算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した蒸気圧力に一致するように、蒸気圧力特性関数を補正し、補正した蒸気圧力特性関数を用いて仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、その蒸気圧力を用いて蒸気タービンの効率を計算するようにしたものである。
図13において、図10に対し、仮設の蒸気圧力検出器15Xが中圧タービン12の排気部に設けられている。仮設の蒸気圧力検出器15Xは蒸気タービン系統の定期点検時等に一時的に取り付けられるもので、通常運転時には取り外される。
すなわち、蒸気圧力特性関数を求める際に、コンピュータ18には、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力、中圧タービン12の静翼のメタル温度検出器17bからのメタル温度に加え、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力に加えて、仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出された蒸気圧力が入力される。
コンピュータ18では、図12に示すように、蒸気圧力検出器15aで検出された高圧タービン11の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15bで検出された中圧タービン12の入口蒸気圧力、蒸気圧力検出器15cで検出された低圧タービン13の出口蒸気圧力、さらにメタル温度検出器17bで検出された中圧タービン12のメタル温度を入力し(S1)、入力した3つの蒸気圧力に基づいて(1)式で示される蒸気圧力特性関数P(x)の定数a、b、cを求める(S2)。そして、蒸気圧力特性関数P(x)を作成し(S3)、作成された蒸気圧力特性関数P(x)に基づいて蒸気圧力検出器の設置がない中圧タービン12の排気部の蒸気圧力を算出する(S4)。
さらに、ステップS4で算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出した仮想検出点位置の蒸気圧力に一致するように蒸気圧力特性関数を補正し(S5)、補正した蒸気圧力特性関数を用いて、蒸気圧力検出器の設置がない中圧タービン12の排気部の蒸気圧力を算出する(S6)。そして、中圧タービン12の静翼のメタル温度をメタル温度検出器17bから取得し、そのメタル温度を中圧蒸気タービンの出口蒸気温度として使用する。すなわち、メタル温度検出器17bから取得したメタル温度及びステップS6で補正された蒸気圧力特性関数により算出された蒸気圧力に基づいて、蒸気圧力検出器及び蒸気温度検出器の設置がない中圧タービン12の効率を算出する(S7)。
以上の説明では、仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出した仮想検出点位置の蒸気圧力に一致するように蒸気圧力特性関数を補正するようにしたが、蒸気圧力設計値を用いるようにしても良い。また、中圧タービン12の排気部に蒸気圧力検出器が設けられていない場合について説明したが、図14に示すように、中圧タービン12の排気部には蒸気圧力検出器15dが設けられているが、高圧タービン11の排気部には蒸気圧力検出器が設けられていない場合にも、同様に高圧タービン11の効率を計算できる。
すなわち、高圧タービン11の入口蒸気圧力、中圧タービン12の出口蒸気圧力、低圧タービン13の出口蒸気圧力を検出して蒸気圧力特性関数を作成し、作成した蒸気圧力特性関数から求めたい検出位置をタービン段落数で指定してその箇所の蒸気圧力を求め、さらに、算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器15Xで検出した仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正し、補正した蒸気圧力特性関数を用いて、蒸気圧力検出器が設置されていない高圧タービン11の排気部の蒸気圧力を算出する。そして、高圧タービン11のメタル温度検出器17aからのメタル温度を取得し、そのメタル温度及び算出した蒸気圧力に基づいて高圧タービン11の効率を算出する。
第4の実施の形態によれば、高圧タービン11、中圧タービン12及び低圧タービン13を備えた蒸気タービン系統のいずれかの蒸気タービンの入口または出口に蒸気圧力検出器15や蒸気温度検出器16の設置がない場合であっても、その箇所の近傍の蒸気タービンの効率をより正確に算出することができる。
前述した各実施の形態において記載した手法は、コンピュータ18に実行させることのできるプログラムとして作成できる。そして、そのプログラムを記憶媒体に記憶し各装置に応用したり、通信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。
本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法を示すフローチャート。 本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法が適用される蒸気タービン系統の系統構成図。 本発明の蒸気タービン圧力算出方法を演算処理するコンピュータのブロック構成図。 本発明で使用される蒸気圧力特性関数P(x)の一例による特性曲線の特性図。 本発明の第1の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法が適用される蒸気タービン系統の他の一例の系統構成図。 本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法が適用される蒸気タービン系統の系統構成図。 本発明の第2の実施の形態に係わる蒸気タービン圧力算出方法が適用される蒸気タービン系統の他の一例の系統構成図。 本発明の第3の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法を示すフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法が適用される蒸気タービン系統の系統構成図。 本発明の第3の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法が適用される蒸気タービン系統の他の一例の系統構成図。 本発明の第4の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法を示すフローチャート。 本発明の第4の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法が適用される蒸気タービン系統の系統構成図。 本発明の第4の実施の形態に係わる蒸気タービン効率算出方法が適用される蒸気タービン系統の他の一例の系統構成図。
符号の説明
11…高圧タービン、12…中圧タービン、13…低圧タービン、14…再熱器、15…蒸気圧力検出器、16…蒸気温度検出器、17…メタル温度検出器、18…コンピュータ

Claims (8)

  1. 高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き前記中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、
    検出した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求め、
    求めた値を蒸気圧力特性関数の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成し、
    作成した蒸気圧力特性関数のxに、前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出することを特徴とする蒸気タービン圧力算出方法。
  2. 高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き前記中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、
    検出した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求め、
    求めた値を蒸気圧力特性関数の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成し、
    作成した蒸気圧力特性関数式のxに、前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、検出していない蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、
    前記算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した前記仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正し、
    補正した蒸気圧力特性関数を用いて、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出することを特徴とする蒸気タービン圧力算出方法。
  3. 高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き前記中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、
    検出した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求め、
    求めた値を蒸気圧力特性関数の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成し、
    作成した蒸気圧力特性関数のxに、前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、検出していない蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、
    仮想検出点位置近傍の蒸気タービンのメタル温度及び算出した蒸気圧力に基づいて、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンの効率を算出することを特徴とする蒸気タービン効率算出方法。
  4. 高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き前記中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを検出し、
    検出した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求め、
    求めた値を蒸気圧力特性関数の定数a、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成し、
    作成した蒸気圧力特性関数のxに、前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうち検出していない蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、検出していない蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、
    前記算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した前記仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正し、
    補正した蒸気圧力特性関数を用いて、検出していない蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出し、
    仮想検出点位置近傍の蒸気タービンのメタル温度及び算出した蒸気圧力に基づいて、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンの効率を算出することを特徴とする蒸気タービン効率算出方法。
  5. 高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き前記中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の蒸気圧力を算出するためにコンピュータを、
    前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを入力する手段、
    入力した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求める手段、
    求めた値を蒸気圧力特性関数のa、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成する手段、及び
    作成した蒸気圧力特性関数のxに、前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうち入力しなかった蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、入力しなかった蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、
    として機能させるための蒸気タービン圧力算出プログラム。
  6. 高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き前記中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統の蒸気圧力を算出するためにコンピュータを、
    前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを入力する手段、
    入力した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求める手段、
    求めた値を蒸気圧力特性関数のa、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成する手段、
    及び
    作成した蒸気圧力特性関数のxに、前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうち入力しなかった蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、入力しなかった蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、
    仮設の蒸気圧力検出器で検出した前記仮想検出点位置の蒸気圧力を入力する手段、及び
    前記算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した前記仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正する手段、及び
    補正した蒸気圧力特性関数を用いて、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、
    として機能させるための蒸気タービン圧力算出プログラム。
  7. 高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き前記中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統における蒸気タービンの効率を算出するためにコンピュータを、
    前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを入力する手段、
    入力した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求める手段、
    求めた値を蒸気圧力特性関数のa、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成する手段、
    作成した蒸気圧力特性関数のxに、前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうち入力しなかった蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、入力しなかった蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、及び
    仮想検出点位置近傍の蒸気タービンのメタル温度及び算出した蒸気圧力に基づいて、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンの効率を算出する手段、
    として機能させるための蒸気タービン効率算出プログラム。
  8. 高圧タービンで仕事を終えた蒸気を中圧タービンに導き前記中圧タービンで仕事を終えた蒸気を低圧タービンに導く蒸気タービン系統における蒸気タービンの効率を算出するためにコンピュータを、
    前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうちいずれか3つを入力する手段、
    入力した3つの蒸気圧力を蒸気圧力特性関数{P(x)=a×b+c}のP(x)に代入するとともにxに蒸気圧力検出点位置のタービン段落数を代入して蒸気圧力特性関数の定数a、b、cを求める手段、
    求めた値を蒸気圧力特性関数のa、b、cに代入して蒸気圧力特性関数を作成する手段、
    作成した蒸気圧力特性関数のxに、前記高圧タービンの入口蒸気圧力、前記中圧タービンの入口蒸気圧力、前記低圧タービンの入口蒸気圧力及び前記低圧タービンの出口蒸気圧力のうち入力しなかった蒸気圧力の仮想検出点位置におけるタービン段落数を代入して、入力しなかった蒸気圧力について仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、
    仮設の蒸気圧力検出器で検出した前記仮想検出点位置の蒸気圧力を入力する手段、及び
    前記算出した蒸気圧力が仮設の蒸気圧力検出器で検出した前記仮想検出点位置の蒸気圧力または蒸気圧力設計値に一致するように蒸気圧力特性関数を補正する手段、
    補正した蒸気圧力特性関数を用いて、仮想検出点位置での蒸気圧力を算出する手段、及び
    仮想検出点位置近傍の蒸気タービンのメタル温度及び補正した蒸気圧力特性関数を用いて算出した蒸気圧力に基づいて、仮想検出点位置近傍の蒸気タービンの効率を算出する手段、
    として機能させるための蒸気タービン効率算出プログラム。
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