JP2005320724A - 防火措置構造 - Google Patents

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Yakotake Hashimoto
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弘直 小林
Masato Kamogawa
真人 鴨川
Takanori Ukon
隆則 右近
Tamotsu Komuda
保 小牟田
Ko Nishimura
皇 西村
Seiichiro Mine
成一郎 嶺
Morio Koba
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Abstract

【課題】防火性の向上を図るとともに、施工性及び経済性にも優れた防火措置構造を提供する。
【解決手段】長尺体2が貫通する区画貫通部3を有する防火区画体1の一方の面上に防火区画体1の区画貫通部3を覆うようにして遮蔽板4が設置される。遮蔽板4は、長尺体2の外周よりも大きな開口部を有する。また、遮蔽板4と長尺体2の間に生じる隙間を熱膨張性充填材5を詰め込むことにより閉塞する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルや配管などの可燃性長尺体やケーブルラックなどの不燃性長尺体が建築物の防火区画体(壁や床など)を貫通する部分の防火構造に関する。
図10は、従来における防火措置構造を示す断面図である。防火区画体1には、開口幅D1の区画貫通部3が開口されている。防火区画体1の一方の面上には、区画貫通部3の開口を覆うようにして遮蔽板4dが設けられており、防火区画体1の他方の面上にも、区画貫通部3の開口を覆うようにして遮蔽板4eが設けられている。
遮蔽板4d及び4eには、長尺体2の積重ね高さD3とほぼ同じ大きさを有する開口幅D2の開口部が形成されている。防火区画体1の区画貫通部3と、遮蔽板4d及び4eの開口部を貫通して、防火区画体1に面する両側の領域を結ぶための長尺体2が備え付けられる。遮蔽板4d及び4eに挟まれた防火区画体1の区画貫通部3の領域内には、その隙間を塞ぐための熱膨張性充填材5などが詰め込まれている。
このような構造にすることにより、火災などによって長尺体2が燃焼等して防火区画体1の区画貫通部3と、長尺体2の間に隙間が生じたとしても、火災による熱によって熱膨張性充填材5が膨張してその隙間を塞ぐことができる。よって、防火区画体1に面する一方の領域で生じた火災による火炎が、防火区画体1に面する他方の領域にまで拡散することを防ぐことができる。
しかし、上述した防火措置構造は、遮蔽板4d及び4eに挟まれた防火区画体1の区画貫通部3の領域に、高価な熱膨張性充填材5を詰め込む必要があるため、コストが高くなるという問題があった。また、遮蔽板4d及び4eに挟まれた防火区画体1の区画貫通部3の領域に熱膨張性充填材5を詰め込む工程を設ける必要があるため、施工する際に時間及び労力がかかるという問題もあった。なお、この他にも従来の防火措置構造として特許文献1に記載されているものが知られている。
特開2002−325340号公報
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、防火性の向上を図るとともに、施工性及び経済性にも優れた防火措置構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数または単数の長尺体が貫通する防火区画体の開口部を遮蔽する防火措置構造において、前記防火区画体の一方の面上または前記防火区画体の開口部内に当該防火区画体の開口部を覆うようにして設置される、前記各長尺体の外周よりも大きな開口部を有する第1の遮蔽板と、前記第1の遮蔽板と前記長尺体の間または前記長尺体間に生じる隙間に詰め込まれた熱膨張性充填材と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記防火区画体の他方の面上または前記防火区画体の開口部内に当該防火区画体の開口部を覆うように設置された、前記各長尺体の外周よりも大きな開口部を有する第2の遮蔽板と、前記第2の遮蔽板と前記長尺体の間または前記長尺体間に生じる隙間に詰め込まれた熱膨張性充填材と、を更に有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記防火区画体と前記第1の遮蔽板の間または前記防火区画体の開口部内に設置される、前記各長尺体の外周よりも大きく、前記第1の遮蔽板の開口部よりも小さな開口部を有する第3の遮蔽板と、を更に有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記第1の遮蔽板と前記第3の遮蔽板が一体成形されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記第1の遮蔽板が複数枚の遮蔽板を重ね合わせることにより構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、防火区画体の区画貫通部の全面に熱膨張性充填材を詰め込む必要がなく、遮蔽板と長尺体の間または長尺体間に生じている隙間だけを熱膨張性充填材によって閉塞すればよい。よって、使用する熱膨張性充填材の量を大幅に減らせるため、防火性に優れるとともに、施工性及び経済性にも優れた防火措置構造を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、防火区画体の両側にそれぞれ遮蔽板を設けて、遮蔽板と長尺体の間または長尺体間に生じている隙間だけを熱膨張性充填材によって閉塞する。よって、従来の防火措置構造と比べて、防火性をより向上させることができるとともに、使用する熱膨張性充填材の量を大幅に減らせるため、施工性及び経済性にも優れた防火措置構造を提供することができる。
また、請求項3又は4に記載の発明によれば、熱膨張性充填材を遮蔽板と長尺体の間に生じている隙間に詰め込む際にストッパとして働く構造を設けている。よって、熱膨張性充填材の落下を防止することができるため、施工性及び経済性に優れるとともに、より安定した防火措置構造を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る防火措置構造を示す断面図の一例である。第1の実施の形態に係る防火措置構造は、防火区画体1、長尺体2、遮蔽板4、熱膨張性充填材5を備えている。
防火区画体1には、長尺体2を通すために使用される開口幅D1の区画貫通部3が開口されている。(区画貫通部3の形状は、長方形、正方形、円形など様々な形状のものを用いることができる。)防火区画体1は、建築物の床、壁、間仕切りなどの防火区画を形成するものである。
長尺体2は、情報のやりとりや電力の供給のために使われる情報用・電力用のケーブル、水道の配管又は、ケーブルラックなどからなるものである。防火区画体1の一方の面上には、区画貫通部3の開口を覆うようにして遮蔽板4が、ボルト(図示省略)などによって防火区画体1に固定されている。(本実施形態では、遮蔽板4が防火区画体1の一方の面上に備え付けられる場合を説明しているが、遮蔽板4を防火区画体1の区画貫通部3内に備え付けて、区画貫通部3を覆う構造としても構わない。また、本実施形態では、遮蔽板4が1枚の場合について説明しているが、遮蔽板を複数枚重ね合わせることにより遮蔽板4を構成しても構わない。)
遮蔽板4には長尺体2を通すための開口幅D2の開口部が形成されている。(遮蔽板4の開口部の形状は、長方形、正方形、円形など様々な形状のものを用いることができる。)遮蔽板4の開口部の開口幅D2は、長尺体2の積重ね高さD3よりも大きくなるように形成されている。遮蔽板4の材質としては、例えば、不燃材である繊維混入けい酸カルシウムなどが用いられる。
防火区画体1の区画貫通部3と遮蔽板4の開口部を貫通して、防火区画体1に面する両側の領域を結ぶための長尺体2が備え付けられる。遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周との間には隙間が生じる。
そこで、例えば方形状に形成された熱膨張性充填材5の部材を、遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周の間または長尺体間に生じている隙間に詰め込んで充填することにより閉塞する。(熱膨張性充填材5の形状は、方形状に限定されるものではなく円柱形や星形など、その他の形状であっても構わない。また、粘土状の熱膨張性充填材5を遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周の間または長尺体2間の隙間に埋め込むようにしても構わない。)
熱膨張性充填材5の材質としては、例えば、膨張性黒鉛などが用いられる。
防火区画体1に上記のような防火措置構造(図1参照)を設けることにより、防火区画体1に面した一方の領域で火災が発生した場合に、長尺体2が火炎により燃焼や溶融して、遮蔽板4の開口部と長尺体2の間に隙間が生じても、熱膨張性充填材5が火災による熱により膨張してその隙間を塞ぐことができる。よって、防火区画体1に面した一方の領域で発生した火災によって発生した火炎が、防火区画体1に面した他方の領域に拡散して延焼することを防止することができる。
従来の防火措置構造(図10参照)では、防火区画体1と長尺体2の間の区画貫通部3に熱膨張性充填材5を詰め込んでいたため、多量の熱膨張性充填材5を必要としていた。第1の実施の形態に係る防火措置構造(図1参照)によれば、コストが高い熱膨張性充填材5を、遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周の間または長尺体間の隙間に充填すればよい。よって、防火性に優れるとともに、経済的に安価な防火措置構造を提供することができる。また、防火区画体1に面した一方の領域にだけ遮蔽板4を取り付けて防火措置構造を構築できるため、施工が容易な防火措置構造を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態(図1)による防火措置構造は、図2のようにして用いることもできる。すなわち、図1の防火措置構造において、長尺体2の他に、防火区画体1の区画貫通部3及び遮蔽板4の開口部を貫通する複数本又は単数本からなる長尺体2aを更に設置することもできる。長尺体2、長尺体2a、遮蔽板4の間に生じる隙間は、熱膨張性充填材5が充填されることにより閉塞される。
また、本発明の第1の実施の形態(図1)による防火措置構造は、図3のようにして用いることもできる。すなわち、図1の防火措置構造において、遮蔽板4に長尺体2が貫通する開口幅がD2の開口部とは別に、開口幅D2aの開口部を設けて、複数本又は単数本からなる積重ね高さD3aの長尺体2aを貫通させることもできる。長尺体2aと遮蔽板4の間に生じる隙間は、熱膨張性充填材5が充填されることにより閉塞される。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る防火措置構造を示す断面図の一例である。第2の実施の形態において、第1の実施の形態(図1参照)と同じ構成を有する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
防火区画体1には、長尺体2を通すために使用される開口幅D1の区画貫通部3が開口されている。防火区画体1の一方の面上には、区画貫通部3の開口を覆うようにして遮蔽板4aがボルト(図示省略)などによって防火区画体1に固定されている。また、防火区画体1の他方の面上には、区画貫通部3の開口を覆うようにして遮蔽板4bがボルト(図示省略)などによって防火区画体1に固定されている。
遮蔽板4a及び4bには長尺体2を通すための開口幅D2の開口部が形成されている。遮蔽板4a及び4bの開口部の開口幅D2は、長尺体2の積重ね高さD3よりも大きくなるように形成されている。2枚の遮蔽板4a及び4bで挟み込まれた領域である防火区画体1の区画貫通部3は空洞になっている。
防火区画体1の区画貫通部3と、遮蔽板4a及び4bの開口部を貫通して、防火区画体1に面する両側の領域を結ぶための長尺体2が備え付けられる。遮蔽板4a及び4bの開口部と長尺体2の外周との間には隙間が生じる。
そこで、例えば方形状に形成された熱膨張性充填材5の部材を、遮蔽板4a及び4bの開口部と長尺体2の外周の間または長尺体間に生じている隙間に詰め込んで充填することにより閉塞する。
防火区画体1に上記のような防火措置構造(図4参照)を設けることにより、防火区画体1に面した一方の領域で火災が発生した場合に、長尺体2が火炎により燃焼や溶融して、遮蔽板4a及び4bの開口部と長尺体2の間に隙間が生じても、熱膨張性充填材5が火災による熱により膨張してその隙間を塞ぐことができる。よって、防火区画体1に面した一方の領域で発生した火災によって発生した火炎が、防火区画体1に面した他方の領域に拡散して延焼することを防止することができる。
第2の実施の形態に係る防火措置構造(図4参照)によれば、コストが高い熱膨張性充填材5を、遮蔽板4a及び4bの開口部と長尺体2の外周の間または長尺体間の隙間に充填すればよい。遮蔽板4aと遮蔽板4bに挟まれた領域である防火区画体1の区画貫通部3の領域は空洞のまま保たれている。
よって、遮蔽板4a及び4bに挟まれた防火区画体1の区画貫通部3に熱膨張性充填材5を密に詰め込む従来の防火措置構造(図10参照)に比べて、高価な熱膨張性充填材5の使用量を大幅に削減することができる。よって、経済的に安価な防火措置構造を提供することができる。また、防火区画体1の一方の面上に遮蔽板4aを設置するだけでなく、他方の面上にも遮蔽板4bを設置しているため、より防火性能が優れた防火措置構造を提供することができる。
本発明の第2の実施の形態(図4)による防火措置構造は、図5のようにして用いることもできる。すなわち、図4の防火措置構造において、長尺体2の他に、防火区画体1の区画貫通部3及び遮蔽板4a及び4bの開口部を貫通する複数本又は単数本からなる長尺体2aを更に設置することもできる。長尺体2、長尺体2a、遮蔽板4a、4bの間に生じる隙間は、熱膨張性充填材5が充填されることにより閉塞される。
また、本発明の第2の実施の形態(図4)による防火措置構造は、図6のようにして用いることもできる。すなわち、図4の防火措置構造において、遮蔽板4a及び4bに長尺体2が貫通する開口幅がD2の開口部とは別に、開口幅がD2aの開口部を設けて、複数本又は単数本からなる積重ね高さD3aの長尺体2aを貫通させることもできる。長尺体2aと遮蔽板4a、4bの間に生じる隙間は、熱膨張性充填材5が充填されることにより閉塞される。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る防火措置構造を示す断面図の一例である。第3の実施の形態において、第1の実施の形態(図1参照)と同じ構成を有する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
防火区画体1には、長尺体2を通すために使用される開口幅D1の区画貫通部3が開口されている。防火区画体1の一方の面上には、区画貫通部3の開口を覆うようにして遮蔽板4が設置される。しかし、第1の実施の形態(図1参照)とは異なり、防火区画体1と遮蔽板4との間には、更にもう一枚、遮蔽板4cが設置された構造になっている。遮蔽板4及び4cはボルト(図示省略)などによって防火区画体1に固定されている。(本実施形態では遮蔽板4cが防火区画体1の面上に設置されている場合を説明しているが、防火区画体1の区画貫通部3内に金具等を用いて固定するようにしても構わない。)
遮蔽板4には長尺体2を通すための開口幅D2の開口部が形成されている。遮蔽板4の開口部の開口幅D2は、長尺体2の積重ね高さD3よりも大きくなるように形成されている。
一方、遮蔽板4cにも長尺体2を通すための開口幅D4の開口部が形成されている。遮蔽板4cの開口部の開口幅D4は、遮蔽板4の開口部の開口幅D2よりも更に小さく、かつ、長尺体2の積重ね高さD3以上の大きさになるように形成されている。遮蔽板4cの材質としては、例えば、遮蔽板4の材質と同じ繊維混入けい酸カルシウムなどが用いられる。
防火区画体1の区画貫通部3と、遮蔽板4及び4cの開口部を貫通して、防火区画体1に面する両側の領域を結ぶための長尺体2が備え付けられる。遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周との間には隙間が生じる。そこで、例えば方形状に形成された熱膨張性充填材5の部材を、遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周の間に生じている隙間に詰め込んで充填することにより閉塞する。
遮蔽板4cの開口部の開口幅D4は、遮蔽板4の開口部の開口幅D2よりも小さくなるように形成されているため、遮蔽板4cがストッパとしての機能を果たす。すなわち、例えば方形状の熱膨張性充填材5を、遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周の間に生じている隙間に詰め込む際に、熱膨張性充填材5を詰め込みすぎて、遮蔽板4の反対側の開口部から熱膨張性充填材5が誤って落下することを防止することができる。
防火区画体1に上記のような防火措置構造(図3参照)を設けることにより、防火区画体1に面した一方の領域で火災が発生した場合に、長尺体2が火炎により燃焼や溶融して、遮蔽板4の開口部と長尺体2の間に隙間が生じても、熱膨張性充填材5が火災による熱により膨張してその隙間を塞ぐことができる。よって、防火区画体1に面した一方の領域で発生した火災によって発生した火炎が、防火区画体1に面した他方の領域に拡散して延焼することを防止することができる。
第3の実施の形態に係る防火措置構造(図7参照)によれば、熱膨張性充填材5を、遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周の間に生じている隙間に詰め込む際に、遮蔽板4cがストッパとして機能するため、熱膨張性充填材5が誤って落下してしまうことを防止することができる。よって、より安定した形で熱膨張性充填材5を、遮蔽板4の開口部と長尺体2の外周の間に生じている隙間に固定することが可能となるため、施工が容易でより安定した防火措置構造を提供することができる。
なお、第3の実施の形態では、ストッパとしての機能を有する遮蔽板4cを遮蔽板4に重ね合わせることにより防火措置構造を構成する場合について説明したが、これに限定されず、遮蔽板4及び4cが重ね合わされた形状を一体成形することにより遮蔽板を形成して使用することもできる。
本発明の第3の実施の形態(図7)による防火措置構造は、図8のようにして用いることもできる。すなわち、図7の防火措置構造において、長尺体2の他に、防火区画体1の区画貫通部3及び遮蔽板4及び4cの開口部を貫通する複数本又は単数本からなる長尺体2aを更に設置することもできる。長尺体2、長尺体2a、遮蔽板4の間に生じる隙間は、熱膨張性充填材5が充填されることにより閉塞される。
また、本発明の第3の実施の形態(図7)による防火措置構造は、図9のようにして用いることもできる。すなわち、図7の防火措置構造において、遮蔽板4に開口幅がD2の開口部とは別に開口幅がD2aの開口部と、遮蔽板4cに開口幅がD4の開口部とは別に、開口幅がD4aの開口部を設けて、複数本又は単数本からなる積重ね高さがD3aの長尺体2aを貫通させることもできる。長尺体2aと遮蔽板4の間に生じる隙間は、熱膨張性充填材5が充填されることにより閉塞される。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して説明したが、具体的な構成についてはこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が可能である。
本発明は、防火性の向上を図るとともに、施工性及び経済性にも優れた防火措置構造に関する。
本発明の第1の実施の形態に係る防火措置構造を示す断面図の一例である。 本発明の第1の実施の形態に係る防火措置構造の別の形態を示す断面図の一例である。 本発明の第1の実施の形態に係る防火措置構造の更に別の形態を示す断面図の一例である。 本発明の第2の実施の形態に係る防火措置構造を示す断面図の一例である。 本発明の第2の実施の形態に係る防火措置構造の別の形態を示す断面図の一例である。 本発明の第2の実施の形態に係る防火措置構造の更に別の形態を示す断面図の一例である。 本発明の第3の実施の形態に係る防火措置構造を示す断面図の一例である。 本発明の第3の実施の形態に係る防火措置構造の別の形態を示す断面図の一例である。 本発明の第3の実施の形態に係る防火措置構造の更に別の形態を示す断面図の一例である。 従来の防火措置構造を示す断面図である。
符号の説明
1・・・防火区画体。
2、2a・・・長尺体。
3・・・区画貫通部。
4、4a〜4e・・・遮蔽板。
5・・・熱膨張性充填材。
D1、D2、D2a、D4、D4a・・・開口幅。
D3、D3a・・・長尺体の積重ね高さ。

Claims (5)

  1. 複数または単数の長尺体が貫通する防火区画体の開口部を遮蔽する防火措置構造において、
    前記防火区画体の一方の面上または前記防火区画体の開口部内に当該防火区画体の開口部を覆うようにして設置される、前記各長尺体の外周よりも大きな開口部を有する第1の遮蔽板と、
    前記第1の遮蔽板と前記長尺体の間または前記長尺体間に生じる隙間に詰め込まれた熱膨張性充填材と、
    を有することを特徴とする防火措置構造。
  2. 前記防火区画体の他方の面上または前記防火区画体の開口部内に当該防火区画体の開口部を覆うように設置された、前記各長尺体の外周よりも大きな開口部を有する第2の遮蔽板と、
    前記第2の遮蔽板と前記長尺体の間または前記長尺体間に生じる隙間に詰め込まれた熱膨張性充填材と、
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の防火措置構造。
  3. 前記防火区画体と前記第1の遮蔽板の間または前記防火区画体の開口部内に設置される、前記各長尺体の外周よりも大きく、前記第1の遮蔽板の開口部よりも小さな開口部を有する第3の遮蔽板と、
    を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の防火措置構造。
  4. 前記第1の遮蔽板と前記第3の遮蔽板が一体成形されていることを特徴とする請求項3に記載の防火措置構造。
  5. 前記第1の遮蔽板が複数枚の遮蔽板を重ね合わせることにより構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の防火措置構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014132195A (ja) * 2014-03-31 2014-07-17 Mirai Ind Co Ltd 耐火処理具及び耐火処理構造

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