本発明は、ネットワークに接続された機器の接続状態を検索するネットワーク経路検索装置、ネットワーク経路検索方法、ネットワーク経路検索プログラム及びネットワーク経路検索システムに関するものである。
従来のネットワーク物理接続関係探索方法では、特別な通信プロトコルを使用することでネットワーク機器の物理ポート間の接続関係を取得し、その取得したネットワーク機器の物理ポート間の接続関係を基にして、ネットワーク物理接続関係探索を行っていた。なお、特別な通信プロトコルとしては、例えば、米国Cisco Systems社のCisco Discovery Protocolが挙げられる。
しかしながら、従来のネットワーク物理接続関係探索方法は、特別な通信プロトコルを使用することでネットワーク機器の物理ポート間の接続関係を取得していたため、この特別な通信プロトコルを使用していないネットワーク機器からは、ネットワーク機器の物理ポート間の接続関係を取得することができない。このため、特別な通信プロトコルを使用していないネットワーク機器では、ネットワーク物理接続関係探索を行うことができない。
このようなことから、本発明より先に出願された技術文献として、複数のネットワーク機器から、接続ポート毎に記憶された機器識別情報を受信し、その受信した機器識別情報を、ネットワーク機器の接続ポートに対応づけて記憶部に記憶し、複数のネットワーク機器のうちの第1ネットワーク機器に対応づけて記憶される機器識別情報と、複数のネットワーク機器のうちの第2ネットワーク機器に対応づけて記憶される機器識別情報と、を比較し、その比較結果に基づいて、ネットワーク機器の接続状態を検出することで、複数の中継機器によって複雑に形成されたコンピュータネットワークにおけるネットワーク機器の接続状態を正確に検出できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−314541号公報
しかしながら、上記特許文献1は、複数の中継機器によって複雑に形成されたコンピュータネットワークにおけるネットワーク機器の接続状態を正確に検出できる検出方法であるが、上記特許文献1における検出方法は、ネットワークにおける全てのネットワーク機器に対して検出処理を行うことになるため、その検出処理に時間が掛かることになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、特別な通信プロトコルを使用することなく、ネットワークに接続された機器の接続状態を迅速、かつ、正確に検索することが可能なネットワーク経路検索装置、ネットワーク経路検索方法、ネットワーク経路検索プログラム及びネットワーク経路検索システムを提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかるネットワーク経路検索装置は、ネットワークに接続された複数の機器の接続状態を検索するネットワーク経路検索装置であって、機器の接続ポートに対して直接的に、または、間接的に接続可能な機器の識別情報を、機器の接続ポート毎に区分して複数の機器から取得する機器識別情報取得手段と、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報が1つのみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された1つのみの識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続する機器接続手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索装置は、機器接続手段により複数の機器間の全てが接続できない場合に、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報を1つ加えた分の識別情報のみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された識別情報の中から、機器接続手段により接続した機器の識別情報を除き、該除いた識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続し、複数の機器間の全てが接続できるまで、機器の識別情報を1つずつ加えながら、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、該機器の識別情報を1つ加えた分の識別情報のみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された識別情報の中から、機器接続手段により接続した機器の識別情報を除き、該除いた識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、の接続を、繰り返すことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索装置は、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を格納管理する格納手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索方法は、ネットワークに接続された複数の機器の接続状態を検索するネットワーク経路検索装置におけるネットワーク経路検索方法であって、ネットワーク経路検索装置が、機器の接続ポートに対して直接的に、または、間接的に接続可能な機器の識別情報を、機器の接続ポート毎に区分して複数の機器から取得する工程と、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報が1つのみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された1つのみの識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索方法は、ネットワーク経路検索装置が、複数の機器間の全てが接続できないと判定した場合に、ネットワーク経路検索装置が、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報を1つ加えた分の識別情報のみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された識別情報の中から、機器接続手段により接続した機器の識別情報を除き、該除いた識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続し、複数の機器間の全てが接続できるまで、機器の識別情報を1つずつ加えながら、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、該機器の識別情報を1つ加えた分の識別情報のみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された識別情報の中から、機器接続手段により接続した機器の識別情報を除き、該除いた識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、の接続を、繰り返すことを、ネットワーク経路検索装置が行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索プログラムは、ネットワークに接続された複数の機器の接続状態を検索するネットワーク経路検索装置において実行させるネットワーク経路検索プログラムであって、機器の接続ポートに対して直接的に、または、間接的に接続可能な機器の識別情報を、機器の接続ポート毎に区分して複数の機器から取得する処理と、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報が1つのみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された1つのみの識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続する処理と、をネットワーク経路検索装置において実行させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索プログラムは、複数の機器間の全てが接続できないと判定した場合に、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報を1つ加えた分の識別情報のみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された識別情報の中から、機器接続手段により接続した機器の識別情報を除き、該除いた識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続し、複数の機器間の全てが接続できるまで、機器の識別情報を1つずつ加えながら、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、該機器の識別情報を1つ加えた分の識別情報のみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された識別情報の中から、機器接続手段により接続した機器の識別情報を除き、該除いた識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、の接続を、繰り返すことを、ネットワーク経路検索装置において実行させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索システムは、ネットワークに接続された複数の通信機器と、複数の通信機器の少なくとも1つの通信機器と接続し、機器の接続状態を検索するネットワーク経路検索装置と、を有して構成されたネットワーク経路検索システムであって、複数の通信機器は、機器の接続ポートに対して直接的に、または、間接的に接続可能な機器の識別情報を、機器の接続ポート毎に区分して格納管理する格納手段を有し、ネットワーク経路検索装置は、機器の接続ポート毎に区分して格納管理されている識別情報を、複数の機器から取得する機器識別情報取得手段と、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報が1つのみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された1つのみの識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続する機器接続手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索システムにおいて、ネットワーク経路検索装置は、機器接続手段により複数の機器間の全てが接続できない場合に、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報を1つ加えた分の識別情報のみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された識別情報の中から、機器接続手段により接続した機器の識別情報を除き、該除いた識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続し、複数の機器間の全てが接続できるまで、機器の識別情報を1つずつ加えながら、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、該機器の識別情報を1つ加えた分の識別情報のみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された識別情報の中から、機器接続手段により接続した機器の識別情報を除き、該除いた識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、の接続を、繰り返すことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるネットワーク経路検索システムにおいて、ネットワーク経路検索装置は、取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を格納管理する手段を有することを特徴とするものである。
本発明にかかるネットワーク経路検索装置、ネットワーク経路検索方法、ネットワーク経路検索プログラム及びネットワーク経路検索システムは、ネットワーク経路検索装置が、ネットワークに接続された機器の接続ポートに対して直接的に、または、間接的に接続可能な機器の識別情報を、機器の接続ポート毎に区分して、ネットワークに接続された複数の機器から取得し、その取得した機器の接続ポート毎に区分された機器の識別情報を基に、機器の識別情報が1つのみである接続ポートを取得し、該取得した接続ポートに区分された1つのみの識別情報の機器と、取得した接続ポートの機器と、を接続することを特徴とするものである。これにより、特別な通信プロトコルを使用することなく、ネットワークに接続された機器の接続状態を迅速、かつ、正確に検索することが可能となる。
まず、図1を参照しながら、本発明にかかるネットワーク経路検索システムの特徴について説明する。
本発明にかかるネットワーク経路検索システムは、複数のパケット中継装置(11、12、13、14)と、その複数のパケット中継装置(11、12、13、14)間の接続状態を検索するネットワーク経路検索装置(1)と、を有して構成されている。
複数のパケット中継装置(11、12、13、14)は、自機器(11、12、13、14)の接続ポート(受信ポート)に対して直接的に、または、間接的に接続可能な機器の識別情報(送信元物理アドレス)を、自機器の接続ポート(受信ポート)毎に区分して格納管理する格納手段(物理アドレス記憶部)(201、202、203、204)を有している。
ネットワーク経路検索装置(1)は、機器(11、12、13、14)の接続ポート(受信ポート)に対して直接的に、または、間接的に接続可能な機器の識別情報(送信元物理アドレス)を、機器(11、12、13、14)の接続ポート(受信ポート)毎に区分して、複数の機器(11、12、13、14)から取得し、その取得した機器(11、12、13、14)の接続ポート(受信ポート)毎に区分された機器の識別情報(送信元物理アドレス)を基に、機器の識別情報(送信元物理アドレス)が1つのみである接続ポート(受信ポート)を取得し、該取得した接続ポート(受信ポート)に区分された、1つのみの識別情報(送信元物理アドレス)の機器と、その取得した接続ポート(受信ポート)の機器と、を接続し、ネットワークに接続された複数の機器(11、12、13、14)間の全てが接続できたか否かを判定し、複数の機器(11、12、13、14)間の全てが接続できない場合に、複数の機器(11、12、13、14)から取得した機器(11、12、13、14)の接続ポート(受信ポート)毎に区分された機器の識別情報(送信元物理アドレス)を基に、上記機器の識別情報(送信元物理アドレス)を1つ加えた分の識別情報(送信元物理アドレス)のみである接続ポート(受信ポート)を取得し、該取得した接続ポート(受信ポート)に区分された識別情報(送信元物理アドレス)の中から、上記処理である、接続ポート(受信ポート)に区分された、識別情報(送信元物理アドレス)の機器と、その取得した接続ポート(受信ポート)の機器と、を接続した機器の識別情報(送信元物理アドレス)を除き、該除いた識別情報(送信元物理アドレス)の機器と、その取得した接続ポート(受信ポート)の機器と、を接続し、ネットワークに接続された複数の機器(11、12、13、14)間の全てが接続できるまで、機器の識別情報(送信元物理アドレス)を1つずつ加えながら、複数の機器(11、12、13、14)から取得した機器(11、12、13、14)の接続ポート(受信ポート)毎に区分された機器の識別情報(送信元物理アドレス)を基に、機器の識別情報(送信元物理アドレス)を1つ加えた分の識別情報(送信元物理アドレス)のみである接続ポート(受信ポート)を取得し、該取得した接続ポート(受信ポート)に区分された識別情報(送信元物理アドレス)の中から、上記接続した機器の識別情報(送信元物理アドレス)を除き、該除いた識別情報(送信元物理アドレス)の機器と、上記取得した接続ポート(受信ポート)の機器と、の接続を、繰り返すことを特徴とするものである。これにより、特別な通信プロトコルを使用することなく、ネットワークに接続された機器の接続状態を迅速、かつ、正確に検索することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかるネットワーク経路検索システムについて説明する。
まず、図1を参照しながら、本発明にかかるネットワーク経路検索システムのシステム構成について説明する。
本発明にかかるネットワーク経路検索システムは、複数のパケット中継装置(11、12、13、14)と、その複数のパケット中継装置(11、12、13、14)間の接続状態を検索するネットワーク経路検索装置(1)と、を有して構成されている。
図1に示唆するネットワーク経路検索システムは、複数のパケット中継装置(11、12、13、14)が、伝送路(301、302、303)を介して接続して構成されており、ネットワーク経路検索装置(1)が、伝送路(300)を介してパケット中継装置(11)と接続して構成されている。
なお、ネットワーク経路検索装置(1)と、パケット中継装置(11、12、13、14)と、の接続構成は、図1に示唆する構成に限定するものではなく、ネットワークに存在する複数のパケット中継装置(11、12、13、14)間の接続状態を検索可能なようにネットワーク経路検索装置(1)が、パケット中継装置(11、12、13、14)と接続されていればよく、ネットワーク経路検索装置(1)が、少なくとも1つのパケット中継装置(11、12、13、14)に接続されていれば特に限定しないものとする。
<パケット中継装置(11、12、13、14)>
パケット中継装置(11、12、13、14)は、ネットワーク間に接続されている通信端末装置間を中継する中継装置であり、各パケット中継装置(11、12、13、14)は、物理アドレス記憶部(201、202、203、204)と、転送部(101、102、103、104)と、を有して構成されている。
物理アドレス記憶部(201、202、203、204)は、自装置(11、12、13、14)を通過するパケットの送信元物理アドレスと、受信ポート名と、を格納管理する記憶部である。なお、物理アドレス記憶部(201、202、203、204)には、受信ポート名毎に送信元物理アドレスが格納されることになる。これにより、物理アドレス記憶部において、自装置の受信ポートに対して直接的に、または、間接的に接続可能となるパケット中継装置の識別情報(送信元物理アドレス)を、受信ポート毎に区分して格納管理することになる。
例えば、図1に示唆するパケット中継装置(11)の具備する物理アドレス記憶部(201)には、伝送路(301)の受信ポート名に関連づけられて、送信元物理アドレスとなるパケット中継装置(12、13、14)の識別情報が格納されることになる。
また、パケット中継装置(12)の具備する物理アドレス記憶部(202)には、伝送路(301)の受信ポート名に関連づけられて、送信元物理アドレスとなるパケット中継装置(11)の識別情報が格納されることになり、伝送路(302)の受信ポート名に関連づけられて、送信元物理アドレスとなるパケット中継装置(13)の識別情報が格納されることになり、伝送路(303)の受信ポート名に関連づけられて、送信元物理アドレスとなるパケット中継装置(14)の識別情報が格納されることになる。
また、パケット中継装置(13)の具備する物理アドレス記憶部(203)には、伝送路(302)の受信ポート名に関連づけられて、送信元物理アドレスとなるパケット中継装置(12)の識別情報が格納されることになる。
また、パケット中継装置(14)の具備する物理アドレス記憶部(204)には、伝送路(303)の受信ポート名に関連づけられて、送信元物理アドレスとなるパケット中継装置(12)の識別情報が格納されることになる。
転送部(101、102、103、104)は、パケット転送を行うものであり、物理アドレス記憶部(201、202、203、204)に格納管理されている、受信ポート名に関連づけられた送信元物理アドレスを基に、伝送路(301、302、303)間のパケット転送処理を行うことになる。
<ネットワーク経路検索装置(1)>
ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワークに存在する複数のパケット中継装置(11、12、13、14)間の接続状態を検索する情報処理装置である。ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワークに存在するパケット中継装置(11、12、13、14)の具備する物理アドレス記憶部(201、202、203、204)に格納管理されている送信元物理アドレスを取得し、その取得した送信元物理アドレスを基に、パケット中継装置(11、12、13、14)間の接続状態を検索することになる。
次に、図2を参照しながら、ネットワーク経路検索装置(1)が、図1に示唆するネットワークに存在する複数のパケット中継装置間の接続状態を検索する際の処理動作について説明する。
まず、ネットワーク経路検索装置(1)は、各パケット中継装置(11、12、13、14)の具備する物理アドレス記憶部(201、202、203、204)に格納管理されている、受信ポート名毎に関連づけられた送信元物理アドレスを取得し、ネットワーク経路検索装置(1)は、その取得した送信元物理アドレスを、パケット中継装置を識別するためのパケット中継装置識別情報と、受信ポート名と、に関連づけて区分し、各パケット中継装置(11、12、13、14)から取得した送信元物理アドレスを、パケット中継装置識別情報と、受信ポート名と、に関連づけてネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納することになる(ステップA1)。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納した送信元物理アドレスを基に、送信元物理アドレスが1つのみ、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけて格納部に格納管理されている送信元物理アドレスを検索し、その1つのみの送信元物理アドレスを、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけてその格納部から抽出することになる(ステップA2)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられて、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納管理されているパケット中継装置識別情報のパケット中継装置が、その1つのみの送信元物理アドレス情報先となるパケット中継装置と1対1の接続関係を持つと判断することになる(ステップA3)。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した1つのみの送信元物理アドレスを元に、その1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられて格納部に格納されているパケット中継装置識別情報のパケット中継装置と、その1つのみの送信元物理アドレス情報先となるパケット中継装置と、を接続させ、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置、その全パケット中継装置の全受信ポートの接続が完了したか否かを判定し、全受信ポートの接続が完了していないと判定した場合に、次の検索処理を継続することになる(ステップB1)。
まず、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納した送信元物理アドレスを基に、送信元物理アドレスが2つのみ、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけて格納部に格納管理されている送信元物理アドレスを検索し、その2つのみの送信元物理アドレスを、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけてその格納部から抽出することになる(ステップA4)。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した2つのみの送信元物理アドレスを基に、上記抽出した2つのみの送信元物理アドレスの中に、上記ステップA2で抽出した1つの送信元物理アドレスを含むものがあるか否かを検索し、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記ステップA2で抽出した1つの送信元物理アドレスを含む2つのみの送信元物理アドレスがある場合は、その2つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名を抽出する。そして、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した受信ポート名に関連づけられている2つの送信元物理アドレスの中から、上記ステップA2で抽出した送信元物理アドレスを除いた残りの1つの送信元物理アドレスを抽出する(ステップA5)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記ステップA2で抽出した送信元物理アドレスを除いた残り1つの送信元物理アドレスに関連づけられて格納部に格納管理されているその受信ポート名のパケット中継装置識別情報のパケット中継装置が、その上記残り1つの送信元物理アドレス情報先となるパケット中継装置と1対1の接続関係を持つと判断することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した残り1つの送信元物理アドレスを基に、その残り1つの送信元物理アドレスに関連づけられて格納部に格納されているその受信ポート名のパケット中継装置識別情報のパケット中継装置と、その残り1つの送信元物理アドレス情報先となるパケット中継装置と、を接続させ、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置、その全パケット中継装置の全受信ポートの接続が完了したか否かを判定し、全受信ポートの接続が完了していないと判定した場合に、次の検索処理を継続することになる(ステップB1)。
まず、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納した送信元物理アドレスを基に、送信元物理アドレスが3つのみ、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけられて格納部に格納管理されている送信元物理アドレスを検索し、その3つのみの送信元物理アドレスを、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけてその格納部から抽出することになる(ステップA6)。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した3つのみの送信元物理アドレスを基に、上記抽出した3つのみの送信元物理アドレスの中に、上記ステップA4で抽出した2つの送信元物理アドレスを含むものがあるか否かを検索し、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記ステップA2で抽出した2つの送信元物理アドレスを含む2つのみの送信元物理アドレスがある場合は、その3つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名を抽出する。そして、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した、受信ポート名に関連づけられた3つの送信元物理アドレスの中から、上記ステップA4で抽出した2つの送信元物理アドレスを除いた残りの1つの送信元物理アドレスを抽出する(ステップA7)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記ステップA4で抽出した2つの送信元物理アドレスを除いた残り1つの送信元物理アドレスに関連づけられて格納部に格納管理されているその受信ポート名のパケット中継装置識別情報のパケット中継装置が、その受信ポート名毎に区分して格納部に格納管理されている上記残り1つの送信元物理アドレス情報先となるパケット中継装置と1対1の接続関係を持つと判断することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した残り1つの送信元物理アドレスを基に、その残り1つの送信元物理アドレスに関連づけられて格納部に格納されている受信ポート名のパケット中継装置識別情報のパケット中継装置と、その残り1つの送信元物理アドレス情報先となるパケット中継装置と、を接続させ、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置、その全パケット中継装置の全受信ポートの接続が完了したか否かを判定し、全受信ポートの接続が完了していないと判定した場合に、再び、検索処理を継続することになる(ステップB1)。以下、同様に、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置、その全パケット中継装置の全受信ポートの接続が完了するまで、送信元物理アドレスを1つずつ増加させ、その1つ増加させた送信元物理アドレスに関連づけられて格納部に格納管理されている受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、を検索することになる。
次に、図3に示唆するシステム構成を用いて、ネットワーク経路検索装置(1)が行う、図2に示唆する物理接続関係探索方法について説明する。なお、図3に示唆するシステムを構成する各パケット中継装置(11、12、13、14)の物理アドレスは、図3に示唆するように、パケット中継装置(11)の物理アドレスをA、パケット中継装置(12)の物理アドレスをB、パケット中継装置(13)の物理アドレスをC、パケット中継装置(14)の物理アドレスをDとする。この場合、各パケット中継装置(11、12、13、14)の具備する物理アドレス記憶部(201、202、203、204)に格納されているそれぞれの内容は、図3に示唆するように、以下のようになる。
<物理アドレス記憶部(201)>
パケット中継装置(11)の具備する物理アドレス記憶部(201)に格納されている伝送路(301)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、B、C、Dである。
<物理アドレス記憶部(202)>
パケット中継装置(12)の具備する物理アドレス記憶部(202)に格納されている伝送路(301)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、Aである。また、物理アドレス記憶部(202)に格納されている伝送路(302)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、Cである。また、物理アドレス記憶部(202)に格納されている伝送路(303)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、Dである。
<物理アドレス記憶部(203)>
パケット中継装置(13)の具備する物理アドレス記憶部(203)に格納されている伝送路(302)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、A、B、Dである。
<物理アドレス記憶部(204)>
パケット中継装置(14)の具備する物理アドレス記憶部(204)に格納されている伝送路(303)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、A、B、Cである。
(図3に示唆するシステム構成におけるネットワーク経路検索方法)
まず、ネットワーク経路検索装置(1)は、各パケット中継装置(11、12、13、14)の具備する物理アドレス記憶部(201、202、203、204)に格納されている物理アドレス登録内容(送信元物理アドレス)を、各パケット中継装置(11、12、13、14)の受信ポート毎に取得する(ステップA1)。これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、図3に示唆する各パケット中継装置(11、12、13、14)の具備する物理アドレス記憶部(201、202、203、204)に格納されている伝送路の受信ポート登録内容(送信元物理アドレス)を取得することが可能となる。そして、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記取得した、物理アドレス記憶部(201、202、203、204)に格納されている物理アドレス登録内容(送信元物理アドレス)を、パケット中継装置(11、12、13、14)を識別するパケット中継装置識別情報と、受信ポート名と、に関連づけてネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納した送信元物理アドレスを基に、送信元物理アドレスが1つのみ、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけて格納部に格納管理されている送信元物理アドレスを検索し、その1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名と、パケット中継識別情報と、を格納部から取得することになる(ステップA2)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名と、パケット中継識別情報と、を格納部から取得することになり、ネットワーク経路検索装置(1)は、図3に示唆する、1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられたパケット中継装置(12)の伝送路(301)側受信ポート(A)と、パケット中継装置(12)の伝送路(302)側受信ポート(C)と、パケット中継装置(12)の伝送路(303)側受信ポート(D)と、の情報を格納部から取得することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられたパケット中継識別情報のパケット中継装置と、その1つのみの送信元物理アドレス先となるパケット中継装置と、を接続させることになり、ネットワーク経路検索装置(1)は、図3に示唆するパケット中継装置(12)の伝送路(301)側受信ポート(A)を、送信元物理アドレスAを保持するパケット中継装置(11)と接続させることになり、また、ネットワーク経路検索装置(1)は、パケット中継装置(12)の伝送路(302)側受信ポート(C)を、物理アドレスCを保持するパケット中継装置(13)と接続させることになり、また、ネットワーク経路検索装置(1)は、パケット中継装置(12)の伝送路(303)側受信ポート(D)を、物理アドレスDを保持するパケット中継装置(14)と接続させることになる(ステップA3)。
そして、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置(11、12、13、14)、その全パケット中継装置(11、12、13、14)の全受信ポートの接続が完了したか否かを判定することになり(ステップB1)、ネットワーク経路検索装置(1)は、図3に示唆するシステム構成において、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置(11、12、13、14)、その全パケット中継装置(11、12、13、14)の全受信ポートの接続が完了したと判定することになり(ステップB1/Yes)、ネットワーク経路検索装置(1)は、図2に示唆する物理接続関係探索処理を終了することになる。
このように、本発明にかかるネットワーク経路検索方法は、ネットワークに接続された複数のパケット中継装置の受信ポートに対して直接的に、または、間接的に接続可能なパケット中継装置の送信元物理アドレスを、そのパケット中継装置の受信ポート名毎に区分して、そのネットワークに接続された複数のパケット中継装置から取得し、その取得したパケット中継装置の受信ポート名毎に区分されたパケット中継装置の送信元物理アドレスを基に、その送信元アドレスが1つのみである受信ポートを取得し、該取得した受信ポートに区分された、1つのみの送信元物理アドレスのパケット中継装置と、上記取得した受信ポートのパケット中継装置と、を接続することで、特別な通信プロトコルを使用することなく、ネットワーク経路内のパケット中継装置の物理接続関係探索処理を、迅速、かつ、正確に行うことが可能となる。この結果、一般的なMACブリッジ機能を有する中継装置を使用したネットワークに対しても、物理接続関係探索処理を実行することが可能となるため、米国Cisco Systems社のCisco Discovery Protocol等の特別な通信プロトコルを使用した装置を使用しなくとも、物理接続関係探索処理を行うことが可能となる。
次に、第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、第1の実施例における図3に示唆するシステム構成を複雑にしたものである。図4に示唆するように、第2の実施例は、パケット中継装置を8台使用したネットワーク構成であり、比較的大きなシステム例である。以下、図4に示唆するシステム構成を用いて、図2に示唆する物理接続関係探索方法について説明する。
第2の実施例におけるシステム構成は、パケット中継装置(15、16、17、18、19、20、21、22)が伝送路(305、306、307、308、309、310、311)を介して接続して構成されたシステム構成である。また、ネットワーク経路検索装置(1)は、伝送路(300)を介してパケット中継装置(15)と接続して構成されている。
なお、各パケット中継装置(15、16、17、18、19、20、21、22)は、転送部(105、106、107、108、109、110、111、112)と、物理アドレス記憶部(205、206、207、208、209、210、211、212)と、を有して構成されている。また、パケット中継装置(15、16、17、18、19、20、21、22)のそれぞれの物理アドレスを、図4に示唆するように、A、C、B、E、H、F、D、Gとする。
即ち、図4に示唆するように、パケット中継装置(15)の物理アドレスは、MAC Aとなり、パケット中継装置(16)の物理アドレスは、MAC Cとなり、パケット中継装置(17)の物理アドレスは、MAC Bとなり、パケット中継装置(18)の物理アドレスは、MAC Eとなり、パケット中継装置(19)の物理アドレスは、MAC Hとなり、パケット中継装置(20)の物理アドレスは、MAC Fとなり、パケット中継装置(21)の物理アドレスは、MAC Dとなり、パケット中継装置(22)の物理アドレスは、MAC Gとなる。
次に、図4に示唆する第2の実施例におけるネットワーク構成を用いて、図2に示唆する物理接続関係探索方法について説明する。
まず、ネットワーク経路検索装置(1)は、各パケット中継装置(15〜22)の具備する物理アドレス記憶部(205〜212)に格納されている物理アドレス登録内容(送信元物理アドレス)を、各パケット中継装置(15〜22)の受信ポート毎に取得する(ステップA1)。これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、図4に示唆する各パケット中継装置(15〜22)の具備する物理アドレス記憶部(205〜212)に格納されている伝送路の受信ポート登録内容(送信元物理アドレス)を取得することが可能となる。
そして、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記取得した、物理アドレス記憶部(205〜212)に格納されている物理アドレス登録内容(送信元物理アドレス)を、パケット中継装置(15〜22)を識別するパケット中継装置識別情報と、受信ポート名と、に関連づけてネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納することになる(ステップA1)。これにより、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部には、図5に示唆するような情報が格納されることになり、各パケット中継装置から取得した送信元物理アドレスを、図5に示唆するように、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけて格納することになる。
なお、各パケット中継装置(15〜22)の具備する物理アドレス記憶部(205〜212)には、図5に示唆するように、パケット中継装置識別情報と、受信ポート名と、に関連づけられて送信元物理アドレスが格納されており、ネットワーク経路検索装置(1)は、各パケット中継装置(15〜22)の具備する物理アドレス記憶部(205〜212)に格納されている情報を取得することで、図5に示唆するデータ構成を構築することになる。例えば、図5に示唆するように、パケット中継装置(15)の具備する物理アドレス記憶部(205)に格納されている伝送路(305)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、B、C、D、E、F、G、Hである。また、パケット中継装置(16)の具備する物理アドレス記憶部(206)に格納されている伝送路(305)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、Aであり、伝送路(306)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、B、E、Hであり、伝送路(309)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、Fであり、伝送路(310)側受信ポートの登録内容(送信元物理アドレス)は、D、Gである。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納した、図5に示唆する送信元物理アドレス登録内容を基に、送信元物理アドレスが1つのみ、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけて格納部に格納管理されている送信元物理アドレスを検索し、その1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名と、パケット中継識別情報と、を格納部から取得することになる(ステップA2)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名と、パケット中継識別情報と、を格納部から取得することになり、ネットワーク経路検索装置(1)は、図5に示唆する、1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられたパケット中継装置(16)の伝送路(305)側受信ポート(A)と、パケット中継装置(16)の伝送路(309)側受信ポート(F)と、パケット中継装置(18)の伝送路(308)側受信ポート(H)と、パケット中継装置(21)の伝送路(311)側受信ポート(G)と、の情報を格納部から取得することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、1つのみの送信元物理アドレスに関連づけられたパケット中継識別情報のパケット中継装置と、その1つのみの送信元物理アドレス先となるパケット中継装置と、を接続させることになり、ネットワーク経路検索装置(1)は、図4に示唆するパケット中継装置(16)の伝送路(305)側受信ポート(A)を、送信元物理アドレスAを保持するパケット中継装置(15)と接続させることになり、また、ネットワーク経路検索装置(1)は、パケット中継装置(16)の伝送路(309)側受信ポート(F)を、物理アドレスFを保持するパケット中継装置(20)と接続させることになり、また、ネットワーク経路検索装置(1)は、パケット中継装置(18)の伝送路(308)側受信ポート(H)を、物理アドレスHを保持するパケット中継装置(19)と接続させることになり、また、ネットワーク経路検索装置(1)は、パケット中継装置(21)の伝送路(311)側受信ポート(G)を、物理アドレスGを保持するパケット中継装置(22)と接続させることになる(ステップA3)。
これにより、図4に示唆するシステム構成は、図6に示唆するように、パケット中継装置(16)が、パケット中継装置(15、20)と接続関係にあり、また、パケット中継装置(18)が、パケット中継装置(19)と接続関係にあり、また、パケット中継装置(21)が、パケット中継装置(22)と接続関係にあることが判明する。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置(15〜22)、その全パケット中継装置(15〜22)の全受信ポートの接続が完了したか否かを判定することになり(ステップB1)、ネットワーク経路検索装置(1)は、図4に示唆するシステム構成において、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置(15〜22)、その全パケット中継装置(15〜22)の全受信ポートの接続が完了していないと判定することになり(ステップB1/No)、ネットワーク経路検索装置(1)は、次の、物理接続関係探索処理を継続することになる。
まず、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納した、図5に示唆する送信元物理アドレス登録内容を基に、送信元物理アドレスが2つのみ、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけて格納部に格納管理されている送信元物理アドレスを検索し、その2つのみの送信元物理アドレスを、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけてその格納部から抽出することになる(ステップA4)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、2つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名と、パケット中継識別情報と、を格納部から取得することになり、ネットワーク経路検索装置(1)は、図5に示唆する、2つのみの送信元物理アドレスに関連づけられたパケット中継装置(16)の伝送路(310)側受信ポート(D、G)と、パケット中継装置(17)の伝送路(307)側受信ポート(E、H)と、の情報を格納部から取得することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した2つのみの送信元物理アドレス登録内容を基に、上記抽出した2つのみの送信元物理アドレスの中に、上記ステップA2で抽出した1つの送信元物理アドレスを含むものがあるか否かを検索し、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記ステップA2で抽出した1つの送信元物理アドレスを含む2つのみの送信元物理アドレスがある場合は、その2つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名を抽出する。
そして、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した受信ポート名に関連づけられている2つの送信元物理アドレスの中から、上記ステップA2で抽出した送信元物理アドレスを除いた残りの1つの送信元物理アドレスを抽出する(ステップA5)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、図7に示唆するように、上記ステップA2で抽出した送信元物理アドレス(A、F、H、G)を除いた残り1つの送信元物理アドレス(D、E)に関連づけられて格納部に格納管理されているその受信ポート名のパケット中継装置識別情報のパケット中継装置が、その上記残り1つの送信元物理アドレス情報先となるパケット中継装置と1対1の接続関係を持つと判断することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、図4に示唆するパケット中継装置(16)の伝送路(310)側受信ポート(D、G)を、送信元物理アドレスDを保持するパケット中継装置(21)と接続させることになり、また、ネットワーク経路検索装置(1)は、パケット中継装置(17)の伝送路(307)側受信ポート(E、H)を、物理アドレスEを保持するパケット中継装置(18)と接続させることになる(ステップA6)。したがって、図4に示唆するシステム構成は、図8に示唆するように、パケット中継装置(16)が、パケット中継装置(21)と接続関係にあり、また、パケット中継装置(17)が、パケット中継装置(19)と接続関係にあることが判明する。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、図8に示唆する、ステップA4からステップA5までの処理による接続結果と、図6に示唆する、ステップA2からステップA3までの処理による接続結果と、を合わせ、図4に示唆するシステム構成が、図9に示唆するような接続関係にあることが判明することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置(15〜22)、その全パケット中継装置(15〜22)の全受信ポートの接続が完了したか否かを判定することになり(ステップB1)、ネットワーク経路検索装置(1)は、図4に示唆するシステム構成において、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置(15〜22)、その全パケット中継装置(15〜22)の全受信ポートの接続が完了していないと判定することになり(ステップB1/No)、ネットワーク経路検索装置(1)は、次の、物理接続関係探索処理を継続することになる。
まず、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路検索装置(1)の具備する格納部に格納した、図5に示唆する送信元物理アドレス登録内容を基に、送信元物理アドレスが3つのみ、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけて格納部に格納管理されている送信元物理アドレスを検索し、その3つのみの送信元物理アドレスを、受信ポート名と、パケット中継装置識別情報と、に関連づけてその格納部から抽出することになる(ステップA6)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、3つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名と、パケット中継識別情報と、を格納部から取得することになり、ネットワーク経路検索装置(1)は、図5に示唆する、3つのみの送信元物理アドレスに関連づけられたパケット中継装置(16)の伝送路(306)側受信ポート(B、E、H)の情報を格納部から取得することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した3つのみの送信元物理アドレス登録内容を基に、上記抽出した3つのみの送信元物理アドレスの中に、上記ステップA4で抽出した2つの送信元物理アドレスを含むものがあるか否かを検索し、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記ステップA4で抽出した2つの送信元物理アドレスを含む3つのみの送信元物理アドレスがある場合は、その3つのみの送信元物理アドレスに関連づけられた受信ポート名を抽出する。
そして、ネットワーク経路検索装置(1)は、上記抽出した受信ポート名に関連づけられている3つの送信元物理アドレスの中から、上記ステップA4で抽出した2つの送信元物理アドレスを除いた残りの1つの送信元物理アドレスを抽出する(ステップA7)。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、図10に示唆するように、上記ステップA4で抽出した送信元物理アドレス((D、G)、(E、H))を除いた残り1つの送信元物理アドレス(B)に関連づけられて格納部に格納管理されているその受信ポート名のパケット中継装置識別情報のパケット中継装置が、その上記残り1つの送信元物理アドレス情報先となるパケット中継装置と1対1の接続関係を持つと判断することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、図4に示唆するパケット中継装置(16)の伝送路(306)側受信ポート(B、E、H)を、送信元物理アドレスBを保持するパケット中継装置(17)と接続させることになる。したがって、図4に示唆するシステム構成は、図11に示唆するように、パケット中継装置(16)が、パケット中継装置(17)と接続関係にあることが判明する。
これにより、ネットワーク経路検索装置(1)は、図9に示唆する、ステップA2からステップA5までの処理による接続結果と、図11に示唆する、ステップA6からステップA7までの処理による接続結果と、を合わせ、図4に示唆するシステム構成が、図12に示唆するような接続関係にあることが判明することになる。
次に、ネットワーク経路検索装置(1)は、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置(15〜22)、その全パケット中継装置(15〜22)の全受信ポートの接続が完了したか否かを判定することになり(ステップB1)、ネットワーク経路検索装置(1)は、図4に示唆するシステム構成において、ネットワーク経路内の全てのパケット中継装置(15〜22)、その全パケット中継装置(15〜22)の全受信ポートの接続が完了したと判定することになり(ステップB1/Yes)、ネットワーク経路検索装置(1)は、物理接続関係探索処理を終了することになる。なお、図12に示唆する物理接続関係検索結果は、図4に示唆するシステム構成の物理接続関係と一致することが判明する。
このように、本発明にかかるネットワーク経路検索方法は、ネットワークに接続された複数のパケット中継装置の受信ポートに対して直接的に、または、間接的に接続可能なパケット中継装置の送信元物理アドレスを、そのパケット中継装置の受信ポート名毎に区分して、そのネットワークに接続された複数のパケット中継装置から取得し、その取得したパケット中継装置の受信ポート名毎に区分されたパケット中継装置の送信元物理アドレスを基に、その送信元アドレスが1つのみである受信ポートを取得し、該取得した受信ポートに区分された、1つのみの送信元物理アドレスのパケット中継装置と、上記取得した受信ポートのパケット中継装置と、を接続し、ネットワークに接続された複数のパケット中継装置間の全てが接続できたか否かを判定し、複数のパケット中継装置間の全てが接続できていない場合に、再び、複数のパケット中継装置から取得した、上記パケット中継装置の受信ポート名毎に区分された送信元物理アドレスを基に、送信元物理アドレスを1つ加えた分の送信元物理アドレスのみである受信ポートを取得し、該取得した受信ポートに区分された送信元物理アドレスの中から、上記処理により接続したパケット中継装置の送信元物理アドレスを除き、該除いた送信元物理アドレスのパケット中継装置と、上記取得した受信ポートのパケット中継装置と、を接続し、ネットワークに接続された複数のパケット中継装置間の全てが接続できるまで、送信元物理アドレスを1つずつ加えながら、ネットワークに接続された複数のパケット中継装置から取得したパケット中継装置の受信ポート名毎に区分された送信元物理アドレスを基に、送信元物理アドレスを1つ加えた分の送信元物理アドレスのみである受信ポートを取得し、該取得した受信ポートに区分された送信元物理アドレスの中から、上記処理により接続したパケット中継装置の送信元物理アドレスを除き、該除いた送信元物理アドレスのパケット中継装置と、上記取得した受信ポートのパケット中継装置と、の接続を、繰り返すことになる。これにより、特別な通信プロトコルを使用することなく、ネットワーク経路内のパケット中継装置の物理接続関係探索処理を、迅速、かつ、正確に行うことが可能となる。この結果、一般的なMACブリッジ機能を有する中継装置を使用したネットワークに対しても、物理接続関係探索処理を実行することが可能となるため、米国Cisco Systems社のCisco Discovery Protocol等の特別な通信プロトコルを使用した装置を使用しなくとも、物理接続関係探索処理を行うことが可能となる。
なお、上述する実施例は、本発明の好適な実施例であり、上記実施例のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、上記実施例におけるネットワーク経路検索装置(1)は、上述した図2に示唆するネットワーク経路検索処理を実行するデータ制御部を具備することになる。このデータ制御部は、専用のハードウエアにより実現されるものであってもよく、また、そのデータ制御部はメモリおよびCPU(中央処理装置)により構成され、図2に示唆するネットワーク経路検索処理を実現するためのプログラムをメモリに読み込み、その読み込んだプログラムを実行することで上記のネットワーク経路検索処理を実現することも可能である。
また、上記の図2に示唆するネットワーク経路検索処理の各処理工程を実現するためのプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置に読み込ませることで、ネットワーク経路検索処理を実行することも可能である。なお、情報処理装置とは、OSや周辺機器等のハードウエアを含むものである。
本発明にかかるネットワーク経路検索装置、ネットワーク経路検索方法、ネットワーク経路検索プログラム及びネットワーク経路検索システムは、ネットワークシステムの運用管理を行う分野、特に、ネットワークシステムの最新の物理接続図を自動的に入手することにより、ネットワークの追加工事等の実施後に工事ミス等が発生していないかを物理接続図により確認する分野に適用可能である。
本発明にかかるネットワーク経路検索システムのシステム構成を示唆するブロック図である。
図1に示唆するネットワーク経路検索システムを構成するネットワーク経路検索装置において行う物理接続関係探索方法を示唆するフロチャートである。
図2に示唆する物理接続関係探索方法を説明するための第1の実施例におけるシステム構成を示唆するブロック図である。
図2に示唆する物理接続関係探索方法を説明するための第2の実施例におけるシステム構成を示唆するブロック図である。
ネットワーク経路検索装置の具備する格納部に格納管理されるデータ構成を示唆する図である。
図4に示唆するシステム構成において、図2に示唆する物理接続関係探索方法のステップA2〜ステップA3の処理を実施した際の、パケット中継装置間の接続関係結果を示唆する図である。
図4に示唆するシステム構成において、図2に示唆する物理接続関係探索方法のステップA4〜ステップA5の処理を実施した際の接続関係結果を示唆する図である。
図4に示唆するシステム構成において、図2に示唆する物理接続関係探索方法のステップA4〜ステップA5の処理を実施した際の、パケット中継装置の接続関係結果を示唆する図である。
図4に示唆するシステム構成において、図2に示唆する物理接続関係探索方法のステップA2〜ステップA5の処理を実施した際の、パケット中継装置の接続関係結果を示唆する図である。
図4に示唆するシステム構成において、図2に示唆する物理接続関係探索方法のステップA6〜ステップA7の処理を実施した際の接続関係結果を示唆する図である。
図4に示唆するシステム構成において、図2に示唆する物理接続関係探索方法のステップA4〜ステップA7の処理を実施した際の、パケット中継装置の接続関係結果を示唆する図である。
図4に示唆するシステム構成において、図2に示唆する物理接続関係探索方法のステップA2〜ステップA7の処理を実施した際の、パケット中継装置の接続関係結果を示唆する図である。
符号の説明
1 ネットワーク経路検索装置
11〜22 パケット中継装置
101〜112 転送部
201〜212 物理アドレス記憶部
300〜311 伝送路