JP2005316182A - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分な広さの撮影画角を確保できる焦点距離と、必要十分なバックフォーカスを確保することができ、しかも光学性能を有し、軽量化、小型化、特にカメラの収納時の薄型化が図れるズームレンズ
【解決手段】 物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群を有し、双方のレンズ群の空気間隔を変えてズーミングを行うズームレンズにおいて、該第1レンズ群は、物体側の面が凸でメニスカス形状の負の屈折力の第11レンズと、像側の面が凹でメニスカス形状の正の屈折力の第12レンズより成り、該第2レンズ群は、物体側及び像面の面が凸形状の正の屈折力の第21レンズ、物体側の面が凸でメニスカス形状の負の屈折力の第22レンズ、像側の面が凹でメニスカス形状の正の屈折力の第23レンズより成り、
前記第1レンズ群の負の該第11レンズの像側の面及び該第21レンズの少なくとも1つの面が非球面形状であること。
【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関し、例えばデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、或いは監視カメラ等のように固体撮像素子を用いたカメラや銀塩フィルムカメラ等に好適なものである。
近年、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置に用いられるCCDなどの固体撮像素子の著しい技術進歩により、その高密度化、高画素化などが進み、高画質な映像の記録が可能となってきた。
これに伴い、これらの撮像装置に使用される撮影レンズには、より高い光学性能を持つものが要望されている。また、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなどの小型化に伴い、それらに搭載されるズームレンズに対しても、当然ながら更なる小型化、薄型化、軽量化が要望されている。
比較的高い光学性能が得られ、しかもレンズ系全体が小型で変倍比が2倍から3倍程度、Fナンバーが広角端で2.8から4.0程度のズームレンズとして、従来より2つのレンズ群より成る2群ズームタイプが良く知られている。
この2群ズームレンズのうち物体側より像側に順に、負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群より成り、それら2つのレンズ群の空気間隔を変化させてズーミングを行ったネガティブリード型の2群ズームレンズは、広画角化が比較的容易である為、各種の撮像装置に用いられている。
又、このネガティブリード型の2群ズームレンズは比較的少ない数のレンズでレンズ系が構成出来るため、小型化を狙うズームタイプとしてよく利用されている。
又、レンズ枚数の少ないズームレンズを求められるなか、2群ズームレンズは鏡筒構造も多群移動型のズームレンズに比べて比較的簡易な構造にしやすく、カメラ収納時の薄型化という点で好ましい撮像レンズである。
ネガティブリード型の2群ズームレンズとして例えば、第1レンズ群を負の屈折力のレンズと正の屈折力のレンズの2つのレンズ、第2レンズ群を正の屈折力のレンズ、負の屈折力のレンズ、そして正の屈折力のレンズの3つのレンズで構成したズームレンズが知られている(特許文献1〜3)。
又、このような2群ズームレンズにおいて、非球面を多用することによりレンズ枚数の削減を図った小型のズームレンズが知られている(特許文献4、5)。
又、このような2群ズームレンズにおいて、第1レンズ群を負の屈折力のレンズと正の屈折力のレンズの2枚のレンズ、第2レンズ群を正の屈折力のレンズ、正の屈折力のレンズ、負の屈折力のレンズ、そして正の屈折力の4つのレンズより構成した小型のズームレンズが知られている(特許文献6)。
特開平1−183616号公報 特開平4−46308号公報 特開平4−56814号公報 特開平4−67113号公報 特開平9−33810号公報 特開平5−88084号公報
上述した各公報で提案されている2群ズームレンズのうち第2レンズ群をトリプレット構成とした2群ズームレンズでは、負の屈折力のレンズを挟む両サイドの正の屈折力のレンズはマージナル部におけるコンタクト構造をとっていない。又、仮にマージナルコンタクト構造をとる場合でも、それらのレンズ外径が大きくなる傾向があった。また、マージナルコンタクトをとらずに鏡筒構造だけでその間隔等の精度を保持しようとすると、鏡筒の製造誤差が乗るため収差が劣化してくる傾向があった。
また、特開平1−183616号公報で提案されているズームレンズは、第2レンズ群のレンズ構成を物体側と像側の面が凸形状のレンズと、物体側と像側の面が凹形状のレンズ、物体側と像側の面を凸形状のレンズの3枚で構成することを提案しているが、この場合、レンズ系の厚みを薄くするのが難しい傾向があった。
一般に負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群の2つのレンズ群より成るネガティブリード型のズームレンズは広画角化が比較的容易であり、又所定のバックフォーカスが容易に得られるという特徴がある。
しかしながら、レンズ系全体を5枚程度の少ないレンズ枚数で構成し、かつ良好なる光学性能を得るには、各レンズ群の屈折力配置やレンズ形状等を適切に設定する必要がある。各レンズ群の屈折力配置やレンズ構成が不適切であるとズーミングに伴う収差変動が大きくなり、全変倍範囲にわたり高い光学性能を得るのが難しくなってくる。
又、前述した各撮像装置に用いられるズームレンズでは、広角端のズーム位置における焦点距離が、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等を挿入しかつ十分なワーキングディスタンスをとるためのバックフォーカスの長さよりも遥かに短くしなければならなくなってきている。このため、焦点距離とバックフォーカスとをバランス良くとることが重要になってきている。
本発明は、十分な広さの撮影画角を確保できる焦点距離と、必要十分なバックフォーカスを確保することができ、しかも光学性能を有し、軽量化、小型化、特にカメラの収納時の薄型化が図れるズームレンズの提供を目的とする。
本発明のズームレンズは、
物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群を有し、双方のレンズ群の空気間隔を変えてズーミングを行うズームレンズにおいて、該第1レンズ群は、物体側の面が凸でメニスカス形状の負の屈折力の第11レンズと、像側の面が凹でメニスカス形状の正の屈折力の第12レンズより成り、該第2レンズ群は、物体側及び像面の面が凸形状の正の屈折力の第21レンズ、物体側の面が凸でメニスカス形状の負の屈折力の第22レンズ、像側の面が凹でメニスカス形状の正の屈折力の第23レンズより成り、
前記第1レンズ群の負の該第11レンズの像側の面及び該第21レンズの少なくとも1つの面が非球面形状であることを特徴としている。
本発明によれば、十分な広さの撮影画角を確保できる焦点距離と、必要十分なバックフォーカスを確保することができ、しかも光学性能を有し、軽量化、小型化、特にカメラの収納時の薄型化が図れるズームレンズを達成することができる。
以下、本発明のズームレンズ及びそれを有する撮像装置の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1のズームレンズのレンズ断面図、図2は実施例1のズームレンズの収差図である。
図3は、本発明の実施例2のズームレンズのレンズ断面図、図4は実施例2のズームレンズの収差図である。
図5は、本発明の実施例3のズームレンズのレンズ断面図、図6は実施例3のズームレンズの収差図である。
図1、図3、図5のレンズ断面図と図2、図4、図6の収差図において、(A)は広角端のズーム位置、(B)は中間のズーム位置、(C)は望遠端のズーム位置である。
図7は、本発明のズームレンズを備えるデジタルカメラ(撮像装置)の要部概略図である。
各実施例のズームレンズは撮像装置に用いられる撮影レンズ系であり、レンズ断面図において、左方が被写体側(前方)で、右方が像側(後方)である。レンズ断面図において、L1は負の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の第1レンズ群、L2は正の屈折力の第2レンズ群である。SPは開口絞りであり、第2レンズ群L2の物体側に位置しており、ズーミングに際して第2レンズ群と共に移動する。
Gは光学フィルター、フェースプレート等に相当する光学ブロックである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が、銀塩フィルム用カメラのときはフィルム面に相当する。
収差図において、d、gは各々d線及びg線、ΔM、ΔSはメリジオナル像面、サジタル像面、倍率色収差はg線によって表わしている。
FnoはFナンバー、ωは画角である。
尚、以下の各実施例において広角端と望遠端は変倍用レンズ群が機構上光軸上移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
各実施例では、広角端から望遠端へのズーミングに際して矢印のように両レンズ群の間隔を変化させながら第1レンズ群L1は像面側へ凸状の軌跡を有しつつ、第2レンズ群L2は物体側へ各々移動している。第1レンズ群L1は変倍に伴う像面変動を補正すると共に合焦(フォーカス)を行っている。第2レンズ群L2は変倍作用を有している。
一般に負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群で構成し、双方のレンズ群を移動させてズーミングを行うタイプのズームレンズにおいて、全変倍範囲にわたり良好な光学性能を有し、かつレンズ枚数が少なく、レンズ系全体の薄型化を図るには、非球面をレンズ系中の適切な箇所に用いることが重要である。更に広角端から望遠端のズーム位置へのズーミングにかけてのレンズ群の移動量が比較的大きい第2レンズ群のレンズ構成及び像面変動を補正する第1レンズ群のレンズ構成を適切に設定することにより、ズーミングの際の収差変動を極力抑える必要がある。
そこで各実施例では前述の如く、第1レンズ群L1を物体側の面が凸でメニスカス形状の負の屈折力の第11レンズG11と、像側の面が凹でメニスカス形状の正の屈折力の第12レンズG12の所定のレンズ形状で構成している。
さらに第2レンズ群L2を物体側及び像面側の面が凸形状の正の屈折力の第21レンズG21、物体側の面が凸でメニスカス形状の負の屈折力の第22レンズG22、そして像側の面が凹でメニスカス形状の正の屈折力の第23レンズG23の所定のレンズ形状の3つのレンズで構成している。
そして実施例1〜3では第11レンズG11の像側の面と第21レンズG21の物体側の面を非球面形状としている。このように第11レンズG11の像側の面を非球面形状にすることで強い負の屈折力を発生した時に生じる非点収差などの諸収差を補正しつつレンズ全長が大きくなる傾向を抑制している。又第21レンズG21の物体側の面を非球面形状とすることで球面収差及び非点収差を適切に補正している。このように非球面を適切な面に設けることによって、レンズ枚数が第1レンズ群L1が2枚、第2レンズ群L2が3枚と少ないにもかかわらず、全変倍範囲において良好な光学性能を有したズームレンズを実現している。
また各実施例では、第2レンズ群L2中、第22レンズG22と第23レンズG23とがマージナルコンタクトで保持することにより鏡筒または、機構的間隔の保持手段(例えば分離環等)を介した際に発生する該保持機構の製造誤差が与える、収差等の光学性能や、仕様の変動を押さえることを容易にしている。
各実施例では、以上のように各レンズ群を構成することによって、レンズ枚数を少なくし、レンズ系全体の小型化を図った撮影画角66°〜25°、変倍比3程度、Fナンバー2.8程度のズームレンズを達成している。
次に各実施例の前述した特徴以外の特徴について説明する。
◎前記第iレンズ群の焦点距離をfi、広角端のズーム位置における全系の焦点距離をfwとするとき、
1.5<|f1|/fw<2.5 ・・・・・(1)
1.0<f2/fw<2.0 ・・・・・(2)
1.0<|f1|/f2<1.5 ・・・・・(3)
なる条件を満足している。
条件式(1)〜(3)は、第1レンズ群L1と、第2レンズ群L2のパワー(屈折力)に関するものである。各実施例のズームレンズにおいて、CCDの直前に配置される水晶等のローパスフィルターや赤外カットフィルターなどの光学部材の配置スペースを過不足なく確保するために必要なバックフォーカスを確保する為の条件である。又、3倍程度の変倍比を容易に達成するための条件である。
条件式(1)は第1レンズ群L1の屈折力を、条件式(2)は第2レンズ群L2の屈折力を、条件式(3)はその第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の屈折力の比を特定している。
条件式(1)の下限値を超えることは第1レンズ群L1の発散力が強くなりすぎることを意味しバックフォーカスが必要以上に長くなり、この結果、レンズ全長の短縮を阻害する。上限値を超えて第1レンズ群L1の焦点距離が長くなると最適なバックフォーカスを確保するためには第2レンズ群L2の屈折力を弱くせねばならず、所定の変倍比を確保する為には、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2の空気間隔や移動量を増大せねばならなくなり、レンズ全長の短縮を阻害する。
条件式(2)の下限値を超えるとバックフォーカスを十分確保することが困難となり、又、上限値を超えて第2レンズ群L2の焦点距離が長くなりすぎるとバックフォーカスを必要以上に長くしレンズ全長の短縮を阻害する。
条件式(3)は、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の屈折力の比をバランス良く保ちつつレンズ全系をCCDのサイズが小さくなっても広い画角を確保できる焦点距離とするためのものである。
更に好ましくは、条件式(1)〜(3)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.7<|f1|/fw<2.3 ・・・・・(1a)
1.2<f2/fw<1.8 ・・・・・(2a)
1.1<|f1|/f2<1.4 ・・・・・(3a)
◎第11レンズG11と第12レンズG12の空気間隔をD2、第12レンズG12の中心厚をD3、第1レンズ群L1の焦点距離をf1、全系の望遠端のズーム位置における焦点距離をfTとするとき、
0.1<D2/|f1|<0.2 ・・・・・(4)
D2<D3 ・・・・・(5)
0.4<|f1|/fT<0.9 ・・・・・(6)
なる条件を満足している。
条件式(4)は第1レンズ群L1における第11レンズG11と第12レンズG12の間の空気間隔と第1レンズ群L1の焦点距離の比に関し、主に広角端と望遠端のズーム位置でのコマ収差や球面収差をバランス良く補正するためのものである。条件式(4)の下限値を超えると望遠端のズーム位置での球面収差がアンダーになる傾向があり、また広角端と望遠端のズーム位置におけるコマ収差のバランスが崩れ、適切なレンズ形状の設定が困難になる。又、上限値を超えると望遠端のズーム位置での球面収差が補正不足になる傾向があり、また空気間隔が広くなることでレンズ系の小型化の妨げとなってしまい良くない。
条件式(5)は第1レンズ群L1における第11レンズG11と第12レンズG12の間の空気間隔と第12レンズG12の肉厚(中心厚)の比に関し、主にズーミングに際しての球面収差の変動量を抑えるためのものである。条件式(5)の関係が崩れると全変倍範囲において球面収差がアンダーになり、特に望遠端のズーム位置における球面収差が増大して、これを補正することが困難となるので良くない。
条件式(6)は第1レンズ群L1の屈折力と望遠端のズーム位置における全系の屈折力の比に関し、主に像面変動を補正する作用を有する第1レンズ群L1の屈折力を適切に規定し、第2レンズ群L2による変倍作用により変動する諸収差を抑えるためのものである。条件式(6)の下限値を超えて第1レンズ群L1の屈折力が強まると第2レンズ群L2の屈折力も強まることとなり、この結果、広角端から望遠端のズーム位置にかけての第2レンズ群L2の移動量は減少するが、ズーミングに際して諸収差の変動が大きくなり、これを良好に補正するのが困難となり良くない。上限値を超えて第1レンズ群L1の屈折力が弱まると諸収差の補正は良好となるが、第2レンズ群L2の屈折力も弱まるため、第2レンズ群L2の移動量も大きくなりレンズ系の小型化を妨げ良くない。
更に好ましくは、条件式(4)、(6)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.13<D2/|f1|<0.18 ・・・・・(4a)
0.6<|f1|/fT<0.8 ・・・・・(6a)
◎前記第22レンズの像側の面と、前記第23レンズの物体側の面の曲率半径を各々ra、rb、第22レンズG22と第23レンズG23との間隔をDL、広角端のズーム位置における全系の焦点距離をfwとするとき、
1.5≦rb/ra<2.5 ・・・・・(7)
0≦DL/fw<0.2 ・・・・・(8)
なる条件を満足している。
条件式(7)、(8)は負の屈折力の第22レンズG22とそれに続く正の屈折力の第23レンズG23のマージナル条件または、接合条件を定義し、それぞれ下限値は接合状態を意味する。また、両式とも上限値を超えるとマージナルコンタクトをするためには、第23レンズG23の屈折力が強くなりすぎ、広角域での軸外光束の上光線のコマフレアーの補正が困難となり好ましくない。
尚、更に好ましくは条件式(7)、(8)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.8≦rb/ra<2.1 ・・・・・(7a)
0.05≦DL/fw<0.15 ・・・・・(8a)
1/4”サイズのCCD撮像画面に対して広い画角を有するズームレンズは、その広角端のズーム位置における焦点距離が該CCDの有効対角画面寸法よりも短い。従って、レンズ単体が有する外周部のコバの焦点距離に対する割合が大きくなる。一眼レフレックスカメラ用で広角端のズーム位置における焦点距離が35mm程度のズームレンズの場合でも、1/4”CCD(φ4.5mm程度)用のカメラの広角端のズーム位置における焦点距離が3.6mm程度のズームレンズの場合でも、レンズ単体の環合部である外周部のコバの厚さは1mmから2mm程度である。従って、レンズの肉厚と焦点距離の関係も従来とは大きく異なってくる。
また近年のCCDサイズの縮小化に伴い、CCD素子上にレンズアレイ等を配置して光エネルギーの集光率を上げ感度不足を補うことが行われている。これらのCCD素子の場合、CCD素子へ入射する光線束がある角度を超えた場合、急激に感度低下をおこすことが知られている。これを撮影レンズ側に置き換えて説明すると撮影レンズの射出瞳位置が短くなりすぎる事は、実際には周辺光量が十分入るように設定されていてもTV画面では周辺光量不足を起こしたように映る、所謂シェーディングが発生する。
従って、本発明の各実施例をビデオカメラや電子スチルカメラ用のズームレンズとして用いるときにはこのシェーディングを避けるために絞りSPはズーミングに際し光軸上を移動させて、射出瞳位置を適切な位置に保持することが望ましい。しかし、一般的に電気的に絞りの開閉を行わせるための機構を配置させる必要から絞りSPをズーミングに際して固定させても本発明の目的を達成することができる。
各実施例では、フォーカスは第1レンズ群L1を移動させているが、全体繰り出し方式やさらに広角化を狙った場合はパンフォーカスとする事も本発明の目的を達成することができる。
以下に、実施形態1〜3に各々対応する数値実施例1〜3を示す。各数値実施例において、iは物体側からの面の順番を示し、Riは各面の曲率半径、Diは第i面と第i+1面との間の部材肉厚又は空気間隔、Ni、νiはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を示す。また、数値実施例1〜3では最も像側の2つの面は水晶ローパスフィルター、赤外カットフィルター等に相当する平面である。非球面形状は光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてXとするとき、
で表される。但しRは近軸曲率半径、kは円錐定数、A、B、C、Dは非球面係数である。
又、[e−X]は[×10−X]を意味している。fは焦点距離、FnoはFナンバー、
ωは半画角を示す。又前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表1に示す。
以上のように各実施例によれば、負の屈折力のレンズ群が先行するネガティブリード型の2つのレンズ群より成るズームレンズにおいて、各レンズ群のレンズ構成を適切に設定することにより、一般的に1/4”サイズと呼ばれる有効対角画面サイズがφ4.5mmから4.6mm程度のCCDに対しても十分な広さの撮影画角を確保できる焦点距離と、必要十分なバックフォーカスを確保することができ、しかも全変倍範囲にわたり高い光学性能を有したズームレンズを達成することができる。
特に2群タイプのズームレンズに於いて、レンズ群を前述のごとく所定の構成とする事により適切なバックフォーカスを維持しつつ収差に敏感なところを精度よく保持し、かつ全長短縮をも実現した、高い光学性能を持つ変倍比が3倍程度でFナンバーが2.8程度のズームレンズを達成することができる。
次にデジタルスチルカメラの実施形態を図7を用いて説明する。
図7において、20はカメラ本体、21は実施例1〜3で説明したいずれかのズームレンズによって構成された撮影光学系、22はカメラ本体に内蔵され、撮影光学系21によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)、23は固体撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録するメモリ、24は液晶ディスプレイパネル等によって構成され、固体撮像素子22上に形成された被写体像を観察する為のファインダである。
このようの本発明のズームレンズをビデオカメラ等の撮像装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置が実現できる。
実施例1のレンズ断面図 実施例1の収差図 実施例2のレンズ断面図 実施例2の収差図 実施例3のレンズ断面図 実施例3の収差図 本発明の撮像装置の概略図
符号の説明
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
SP 絞り
IP 像面
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリジオナル像面
G ガラスブロック

Claims (6)

  1. 物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群を有し、双方のレンズ群の空気間隔を変えてズーミングを行うズームレンズにおいて、該第1レンズ群は、物体側の面が凸でメニスカス形状の負の屈折力の第11レンズと、像側の面が凹でメニスカス形状の正の屈折力の第12レンズより成り、該第2レンズ群は、物体側及び像面の面が凸形状の正の屈折力の第21レンズ、物体側の面が凸でメニスカス形状の負の屈折力の第22レンズ、像側の面が凹でメニスカス形状の正の屈折力の第23レンズより成り、
    前記第1レンズ群の負の該第11レンズの像側の面及び該第21レンズの少なくとも1つの面が非球面形状であることを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記2レンズ群の焦点距離をf2、広角端のズーム位置における全系の焦点距離をfwとするとき、
    1.5<|f1|/fw<2.5
    1.0<f2/fw<2.0
    1.0<|f1|/f2<1.5
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズームレンズ。
  3. 前記第11レンズと前記第12レンズとの空気間隔をD2、該第12レンズの中心厚をD3、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、望遠端のズーム位置における全系の焦点距離をfTとするとき、
    0.1<D2/|f1|<0.2
    D2<D3
    0.4<|f1|/fT<0.9
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第22レンズの像側の面と、前記第23レンズの物体側の面の曲率半径を各々ra、rb、前記第22レンズと第23レンズとの空気間隔をDL、広角端のズーム位置における全系の焦点距離をfwとするとき、
    1.5≦rb/ra<2.5
    0≦DL/fw<0.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のズームレンズ。
  5. 撮像素子上に像を形成するための光学系であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項のズームレンズ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する固体撮像素子を有していることを特徴とする撮像装置。
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