JP2005315898A - レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 レーダ装置に関し、特に衝突警報等で使用される車載用のレーダ装置であって、信号検出感度を低下させることなくFMAM雑音を除去する手段を備えたレーダ装置を提供する。
【解決手段】 周波数変調信号を第1のスイッチング信号によりスイッチングしてから送信し、目標物体で反射された信号を受信して第2のスイッチング信号によりスイッチングしてから送信信号と混合し、さらに第3のスイッチング信号と混合することによって得られたビート信号から前記目標物の距離や相対速度を得るレーダ装置であって、前記第2のスイッチング信号と前記第3のスイッチング信号とは、スイッチング周波数が同じで前記周波数変調信号に含まれる振幅変調成分をキャンセル除去する所定の位相差を有する。
【選択図】 図3
【解決手段】 周波数変調信号を第1のスイッチング信号によりスイッチングしてから送信し、目標物体で反射された信号を受信して第2のスイッチング信号によりスイッチングしてから送信信号と混合し、さらに第3のスイッチング信号と混合することによって得られたビート信号から前記目標物の距離や相対速度を得るレーダ装置であって、前記第2のスイッチング信号と前記第3のスイッチング信号とは、スイッチング周波数が同じで前記周波数変調信号に含まれる振幅変調成分をキャンセル除去する所定の位相差を有する。
【選択図】 図3
Description
本発明はレーダ装置に関し、特に衝突警報、衝突防止、オートクルーズコントロール、自動運転、等で使用される車載用のレーダ装置に関するものである。
自車両と目標物体との相対速度や車間距離を計測するレーダ装置には、FM−CW (Frequency Modulated - Continuous Waves)やパルスドプラー等の種々のレーダ方式を採用したレーダ装置が存在する。そのなかでも、特にFM−CWレーダ装置はその回路構成が比較的小型・低廉であって移動体間の車間距離及び相対速度が同時に求まるという利点を有しているため、現在多くの車両で採用されている。
図1は、従来のFM−CWレーダ装置の一例を示したものである。
図1において、電圧制御発振器(VCO)3が発生するミリ波信号は、変調信号生成部6からの変調信号によってFM変調される。変調信号として、一般的に三角波信号が用いられることが多く、三角波FM変調された送信信号は送信アンテナ1から前方の移動体に向けて発射され、前方移動体からの反射波が受信アンテナ2で受信される。RFミキサ4は、その受信信号と送信信号の一部とをミキシングして、ビート信号を出力する。信号処理部7は、そのビート信号が有する周波数情報を用いて前方移動体との車間距離及び相対速度を求める。
図1において、電圧制御発振器(VCO)3が発生するミリ波信号は、変調信号生成部6からの変調信号によってFM変調される。変調信号として、一般的に三角波信号が用いられることが多く、三角波FM変調された送信信号は送信アンテナ1から前方の移動体に向けて発射され、前方移動体からの反射波が受信アンテナ2で受信される。RFミキサ4は、その受信信号と送信信号の一部とをミキシングして、ビート信号を出力する。信号処理部7は、そのビート信号が有する周波数情報を用いて前方移動体との車間距離及び相対速度を求める。
ここで、電圧制御発振器3の発生する送信信号の周波数f0 及び送受信信号のビート周波数fδ とした場合、受信アンテナ2で受信される受信信号はf0+fδと表される。RFミキサ4では受信信号f0+fδと送信信号f0とがミキシングされて、その差信号である周波数fδのビート信号が出力される。
ところで、電圧制御発振器3からの信号レベルはその出力周波数範囲内で一定の周波数特性を有しており、送信系全体で送信電力−周波数特性を完全に平坦にすることは困難である。
図2には、一例として電圧制御発振器3の出力周波数範囲内f0 〜f1における出力信号レベルの変動d0 〜d1の一例を示している。この場合には、変調信号生成部6からの三角波ベースバンド信号によって出力信号周波数がf0 →f1、f1 →f0 へと繰り返しスイープされ、その間に出力信号レベルもd0 →d1、d1 →d0へと繰り返し変化する。
図2には、一例として電圧制御発振器3の出力周波数範囲内f0 〜f1における出力信号レベルの変動d0 〜d1の一例を示している。この場合には、変調信号生成部6からの三角波ベースバンド信号によって出力信号周波数がf0 →f1、f1 →f0 へと繰り返しスイープされ、その間に出力信号レベルもd0 →d1、d1 →d0へと繰り返し変化する。
その結果、送信信号には、変調信号である三角波ベースバンド信号によるFM変調タイミングと同期したAM変調が行なわれる。RFミキサ4のローカル信号として送信信号の一部を用いた場合、RFミキサ4のAM復調機能によってその出力に前記AM変調による雑音を含んだ低周波領域の雑音が発生する。以降、この雑音成分を「FMAM雑音」と呼ぶ。
図1のハイパスフィルタ(HPF)5は、このFMAM雑音を除去するためにビート信号処理系に挿入されている。なお、ハイパスフィルタ5に代えてバンドパスフィルタ等を用いてもよい。
しかしながら、従来のようにハイパスフィルタ5を使用する場合には、FMAM雑音と同じ低周波領域に存在する信号成分(近距離のビート信号成分)も同時に減衰するため、特に低周波領域における信号検出感度が低下するという問題があった。また、温度、その他の要因でFMAM雑音のレベルが変化するような場合には、それを信号として誤検出する可能性もあった。
そこで本発明の目的は、上記問題点に鑑み、信号検出感度を低下させることなくFMAM雑音を除去する手段を備えたレーダ装置を提供することにある。
また本発明の目的は、前記FMAM雑音を除去する手段を適宜制御することによって、近距離から遠距離に至る広い範囲で良好な信号検出感度が得られるレーダ装置を提供することにある。
また本発明の目的は、前記FMAM雑音を除去する手段を適宜制御することによって、近距離から遠距離に至る広い範囲で良好な信号検出感度が得られるレーダ装置を提供することにある。
本発明によれば、周波数変調信号を第1のスイッチング信号によりスイッチングしてから送信し、目標物体で反射された信号を受信して第2のスイッチング信号によりスイッチングしてから送信信号と混合し、さらに第3のスイッチング信号と混合することによって得られたビート信号から前記目標物の距離や相対速度を得るレーダ装置であって、前記第2のスイッチング信号と前記第3のスイッチング信号とは、スイッチング周波数が同じで前記周波数変調信号に含まれる振幅変調成分をキャンセル除去する所定の位相差を有するレーダ装置が提供される。前記所定の位相差はほぼ90度である。これによって本願発明の目的であるFMAM雑音を低減したレーダ装置が提供される。
前記第2のスイッチング信号のオン時間は、送信波が最大検出距離にある目標物体から反射して戻ってくるまでの時間の2倍以上である。これにより、最大検出距離まで検出できる最適な設計が可能となる。その範囲内では、前記第1のスイッチング信号のオン時間及び/又は前記第2のスイッチング信号のオン時間を検出距離に要するより短い値とし、また前記第1、第2、及び第3のスイッチング信号の周波数を検出距離に応じて可変できる。
例えば、近距離信号の計測時は、送信信号に着目すれば前記第1のスイッチング信号のオン時間を前記第2のスイッチング信号のオン時間よりも短くすることができる(後述する図8参照)。反対に受信信号に着目すれば前記第1のスイッチング信号のオン時間よりも前記第2のスイッチング信号のオン時間を短くすることができる。これらのいずれも第1及び第2のスイッチング信号の周波数を高めて受信レベルを向上させることができる。
回路の簡易化のためには、前記第1のスイッチング信号と前記第2のスイッチング信号とはスイッチング周波数が同じで互いに逆位相でスイッチがオンし、それらのデューティが50%の矩形波が用いられる。さらに、FMAM雑音のキャンセル率の向上を目的として、正確な同期と位相差を維持するために前記第1、第2、及び第3のスイッチング信号は同一の発振源で生成され、前記第1、第2、及び第3のスイッチング信号の間の遅延を調整する手段が設けられる。
また本発明によれば、前記第2のスイッチング信号と前記第3のスイッチング信号との間の位相差を可変する位相可変手段が設けられる。前記位相差は0度又は90度のいずれかに切り替えられる。これにより、位相差0度の遠距離計測と位相差90度の近距離計測とがほぼ同時刻で可能となる。この切り替えは、前記周波数変調信号の半周期又は一周期の整数倍毎に行なわれる。これらの周期はFM−CWレーダによる計測値の演算期間に対応しており、その信号処理が容易となる利点がある。
さらに、前記位相可変手段による位相差0度又は90度の各計測情報を比較して前記目標物の距離や相対速度を精度良く検出する比較検出手段を有する。前記比較検出手段は、前記位相差0度又は90度の各計測情報としてビート信号のスペクトル情報を用い、一方のスペクトル情報によって他方のスペクトル情報を補正する。これにより、FMAM雑音に近接する近距離時のビート信号の正確な抽出や、近距離や遠距離におけるノイズフィルタ特性の故障診断や補正等が可能となる。
また、前記位相可変手段は、前記第2のスイッチング信号との位相差を異にする複数の前記第3のスイッチング信号を用いた複数の混合系で構成してもよい。この場合には近距離と遠距離の同時計測が可能となる。実際には、前記複数の混合系の処理はDSPやMPU等による信号処理演算によって行なわれ、前記複数の混合系の一つを逐次選択して演算が実行される。
以上述べたように、本発明によれば、信号検出感度を低下させることなくFMAM雑音を除去する手段を備えたレーダ装置が提供される。また本発明によれば、前記FMAM雑音を除去する手段を適宜制御することによって、近距離から遠距離に至る広い範囲で良好な信号検出感度を得ることができる。
図3は、本発明によるレーダ装置の基本構成を示したものである。図3において、図1と同じものには同一符号を付しており、それらについては更に説明しない。
スイッチ11及び12は、IFローカル/スイッチング信号生成部14からの駆動信号により開閉する。
スイッチ11及び12は、IFローカル/スイッチング信号生成部14からの駆動信号により開閉する。
前記スイッチ11及び12は、送受信アンテナの共用化や(図中では発明動作の理解の容易のために送受信アンテナ1及び2をそれぞれ分けて描いている)、送信アンテナ1から出力された三角波FM信号の受信アンテナ2の側への漏洩による信号対雑音比の劣化防止等のために設けられている。
受信アンテナ2で受信された受信信号は、受信側スイッチ12によりスイッチングされ、次にRFミキサ4のミキシングによってIF信号fSW±fδ(スイッチングをfswなる周波数で行った場合)に変換される。RFミキサ4に入力されるローカルミキシング信号にはFMAM雑音成分も含まれており、RFミキサ4の出力端にはFMAM雑音成分も出力される。
IFミキサ13は、スイッチ11もしくは12の駆動信号と同じスイッチング周波数fSWを有し、前記駆動信号とは一定の位相差(原則90度の位相差)を保つ別の駆動信号を使ってミキシング処理を行う。その結果、後述するようにIFミキサ13の出力信号はベースバンド信号に変換され且つFMAM雑音成分が除去されて、IFミキサ13からは所望のビート信号fδだけが出力される。よって、本例では従来のハイパスフィルタ5やバンドパスフィルタ等が不要となる。
図4及び5には、上述したIFミキサ13によってIF信号からFMAM雑音成分を除去する動作原理を図式的に示している。図4はスイッチ11もしくは12の駆動信号とIFミキサ13の駆動信号との間の位相差が0度の場合を、そして図5はスイッチ11もしくは12の駆動信号とIFミキサ13の駆動信号との間の位相差が90度の場合をそれぞれ示している。
図4の位相差が0度の場合において、図4の(a)はIFミキサ13へ入力されるFMAM雑音を含んだIF信号の一例を示している。図4の(b)はスイッチ11もしくは12の駆動信号と同相(位相差0度)のIFミキサ13の駆動信号を示している。この場合、図4の(c)に示すようにミキシングによってIFの一方の半波成分だけが抽出される。その結果、図4の(d)に示すように周波数変換後のベースバンド信号ではFMAM雑音成分がそのまま復調される。
一方、図5の位相差が90度の場合、図5の(a)は図4の(a)と同じであり、図5の(b)にはスイッチ11もしくは12の駆動信号と位相差が90度のIFミキサ13の駆動信号を示している。この場合、図5の(c)に示すようにミキシングによってIF信号に重量するFMAM雑音成分を相互にキャンセルする等量分が抽出される。その結果、図5の(d)に示すように周波数変換後のベースバンド信号からFMAM雑音成分が除去される。
図6は、図3の例における受信側スイッチのオン時間と受信信号の検出時間との関係を示したものである。
図6において、図6の(d)に網掛け部分で示す送信信号は、送信スイッチ11のオン時間中(図6の(a))に送出され、その反射信号(図6の(e))の一部が受信スイッチ12のオン時間中(図6の(b))に受信信号として検出される(図6の(f))。
図6において、図6の(d)に網掛け部分で示す送信信号は、送信スイッチ11のオン時間中(図6の(a))に送出され、その反射信号(図6の(e))の一部が受信スイッチ12のオン時間中(図6の(b))に受信信号として検出される(図6の(f))。
送信信号を送出して目標から反射して戻ってくるまでの時間tは、t=2R/Cで与えられる。ここで、Rは目標までの片道距離、Cは光速である。図4及び5で示したのと同様の原理により、受信信号の検出時間(すなわち、時間t)が受信スイッチオン時間TRの1/2(位相90度)を超えると、そのTR/2以降に受信された信号によるキャンセル効果によって全体の受信信号レベルが低下していき、t=TRで受信レベルはゼロになる。
従って、受信信号の高い検出精度を維持するために最大検出時間tmax=TR/2とすると、受信スイッチオン時間TRは最大検出時間tmaxの2倍以上の時間が必要となる。この場合、TR >2tmaxより、スイッチ11及び12の駆動信号及びIFミキサの駆動信号のクロック周波数はfSW <1/2TR、そしてレーダで検出可能な最大検出距離はRmax<Ctmax/2となる。
図7は、IFローカル/スイッチング信号生成部14の一構成例を示したものである。
図7において、スイッチ11及び12の駆動信号及びIFミキサ4の駆動信号の双方を生成する発振源として共通の発振器(OSC)23を使用している。そのため各駆動信号の位相同期が容易に達成できる。位相制御論理部22はスイッチ11及び12の駆動信号を生成出力し、発振器23からの基準クロック信号をカウンタ等により分周して種々のタイミング信号を作成する論理回路や、又はその基準クロック信号を基にマイクロプロセッサが種々のタイミング信号を作成するソフトウェア等で構成される。
図7において、スイッチ11及び12の駆動信号及びIFミキサ4の駆動信号の双方を生成する発振源として共通の発振器(OSC)23を使用している。そのため各駆動信号の位相同期が容易に達成できる。位相制御論理部22はスイッチ11及び12の駆動信号を生成出力し、発振器23からの基準クロック信号をカウンタ等により分周して種々のタイミング信号を作成する論理回路や、又はその基準クロック信号を基にマイクロプロセッサが種々のタイミング信号を作成するソフトウェア等で構成される。
位相可変部21は、前記位相制御論理部22で作成されたタイミング信号を基にして、上記と同様な論理回路やソフトウェア、又はPLL回路等によって位相を可変できるIFミキサ4用の駆動信号を生成出力する。最も簡単且つ実用的な例として、スイッチ11及び12の駆動信号とIFミキサの駆動信号との間の位相差を0度と90度との間で切り替える。この場合、近距離計測では位相差90度に切り替えて、近距離でのFMAM雑音の影響を排除した高精度な計測を可能とし、また、遠距離計測では位相差0度に切り替えて、FMAM雑音が影響しない遠距離での計測可能な距離を伸ばすことができる。
図8は、図7の構成を用いた近距離計測の一実施例を示したものである。
本例では、位相制御論理部22が図8の(a)及び(b)に示すようなデューティ50%以外の送受信スイッチの駆動信号を生成する。図6の(d)〜(f)で示したように受信される信号は計測目標との距離に応じた送信信号の終端側の一部にすぎない。
本例では、位相制御論理部22が図8の(a)及び(b)に示すようなデューティ50%以外の送受信スイッチの駆動信号を生成する。図6の(d)〜(f)で示したように受信される信号は計測目標との距離に応じた送信信号の終端側の一部にすぎない。
従って、図6の(d)のように送信信号をデューティ50%の送信時間中の全てにおいて送出する必要はなく、本例の図8の(d)〜(f)に示すように計測に必要な長さの送信信号だけを送出しても双方の結果は同じである。これより、本例では送信時間を短くした分だけ送受信スイッチの駆動信号周波数fSW(=1/T)を高く設定して受信パワーをより増大させている。なお、受信パワーを増大させることに限定すれば、送受信スイッチのオン時間を相互に重複させてるようなタイミング設定も可能である。
図9は、図7の構成を用いた別の実施例を示したものである。
本例では、位相制御論理部22から変調信号生成器6へFM変調周期信号が与えられ、それと同期した位相可変部21がFM変調周期信号の半周期毎(T/2)又はその整数倍毎(nT;nは整数)に位相差0度と90度とを交互に切り替える。
本例では、位相制御論理部22から変調信号生成器6へFM変調周期信号が与えられ、それと同期した位相可変部21がFM変調周期信号の半周期毎(T/2)又はその整数倍毎(nT;nは整数)に位相差0度と90度とを交互に切り替える。
図9の(a)は半周期毎の例を、そして図9の(b)は2周期毎の例をそれぞれ示している。ここで、演算Aは位相差90度における近距離の演算を、そして演算Bは位相差0度における遠距離の演算を示している。なお、FM変調のアップ周期又はダウン周期の各半周毎に相対速度が求まることから、本例では演算の最小単位を半周期としている。このような簡便な方法で、近距離及び遠距離の双方をほぼ同時に計測することができる。
この場合には、さらに近距離及び遠距離の双方のスペクトル情報を相互に比較して、一方の計測結果によって他方の計測結果を補正したり、又は一方の計測結果によって他方の誤検出を発見する等により、計測結果の信頼性をより高めることができる。
例えば、一方の計測において検出閾値近傍のレベルを有する受信信号がFM変調のアップ周期には受信され、そのダウン周期にはあるフィルタ特性による減衰で受信されないような場合に、他方の計測においてアップ及びダウン周期の双方で受信された場合にはその結果を用いて前記ダウン周期における受信レベルを補正し、補正後の結果が検出閾値を越えていれば正常受信されたものとして誤検出が回避される。
図10及び11は、図3に示す構成の別の態様例を示したものである。
図10では、複数のIFミキサ13−1〜13−nが設けられ、それぞれ異なる位相差を有するIFミキサの駆動信号がIFローカル/スイッチング信号生成部14から与えられる。従って、本例の場合には位相制御論理部22から複数の固定位相差を有するIFミキサの駆動信号が生成出力され、位相可変部21は不要とある。RFミキサ4からのIF信号は、各IFミキサ13−1〜13−nの位相差に基づいて同時に処理され、各位相差に対応する計測距離に基づく信号処理がAD変換器やDSP等から成る信号処理部7で実行される。
図10では、複数のIFミキサ13−1〜13−nが設けられ、それぞれ異なる位相差を有するIFミキサの駆動信号がIFローカル/スイッチング信号生成部14から与えられる。従って、本例の場合には位相制御論理部22から複数の固定位相差を有するIFミキサの駆動信号が生成出力され、位相可変部21は不要とある。RFミキサ4からのIF信号は、各IFミキサ13−1〜13−nの位相差に基づいて同時に処理され、各位相差に対応する計測距離に基づく信号処理がAD変換器やDSP等から成る信号処理部7で実行される。
図11は、図10と同じ機能動作を実行するさらに別の態様例を示したものである。
図11では、RFミキサ4からのIF信号はA/D変換器24によって直ちにデジタル信号に変換され、信号処理部7のDSP内で図10の複数のIFミキサ13−1〜13−n及びIFローカル/スイッチング信号生成部14に相当する機能がソフトウェアによって実行される。このような処理も近年のDSPの高機能化及び処理の高速化によって容易に実現できる。
図11では、RFミキサ4からのIF信号はA/D変換器24によって直ちにデジタル信号に変換され、信号処理部7のDSP内で図10の複数のIFミキサ13−1〜13−n及びIFローカル/スイッチング信号生成部14に相当する機能がソフトウェアによって実行される。このような処理も近年のDSPの高機能化及び処理の高速化によって容易に実現できる。
1、2 アンテナ
3 電圧制御発振器
4 RFミキサ
5 ハイパスフィルタ
6 変調信号生成部
7 信号処理部
11、12 スイッチ
13 IFミキサ
14 IFローカル/スイッチング信号生成部
21 位相可変部
22 位相制御論理部
23 基準発振器
24 A/D変換器
3 電圧制御発振器
4 RFミキサ
5 ハイパスフィルタ
6 変調信号生成部
7 信号処理部
11、12 スイッチ
13 IFミキサ
14 IFローカル/スイッチング信号生成部
21 位相可変部
22 位相制御論理部
23 基準発振器
24 A/D変換器
Claims (1)
- 周波数変調信号をスイッチングする手段を有し、送信用スイッチング信号によりスイッチングしてから送信する、もしくは目標物からの受信信号をスイッチングする手段を有し、受信用スイッチング信号によりスイッチングしてから受信する、もしくはその両方を行うレーダ装置であり、
前記受信信号もしくは前記スイッチングされた後の受信信号を第一のローカル信号と混合する手段を有するとともに、混合された出力信号を前記送信用スイッチング信号もしくは前記受信用スイッチング信号と同期もしくは同期周波数且つ所定の位相差を有する第二のローカル信号と混合する受信処理手段を有することを特徴とするレーダ装置。
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---|---|---|---|---|
CN107167772A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-09-15 | 成都锦江电子系统工程有限公司 | 一种相位编码消除同频干扰方法及系统 |
JP2018194547A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-12-06 | インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag | Rfic及びアンテナシステムを有するrfシステム |
-
2005
- 2005-07-25 JP JP2005215114A patent/JP2005315898A/ja active Pending
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