JP2005315801A - 超音波式流体計測方法及び計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被測定流体の密度変化等においても、正確かつ確実な受信検知時刻の折り返しを検出して、被測定流体の濃度(密度)または流量(流速)の計測に用いる伝播時間を精度良く測定する。
【解決手段】 校正流体での測定を基準とした信号処理上の伝播時間の補正量である第1補正量Nを算出する一方、受信波形の特徴量を検出し(ステップ111a)、この検出結果から、予め求めておいた流体濃度推定マップを参照して被測定流体の濃度を推定し(ステップ111b)、この濃度の推定値から、予め求めておいた伝播時間推定補正量算出マップを参照して被測定流体の濃度の推定値に基づく伝播時間の推定補正量を求めることで第2補正量Neを算出し、第1補正量Nと前記第2補正量Neとに差異がある(N≠Ne)時に、第2補正量Neを選択する(S111e〜111g)。
【選択図】 図7
【解決手段】 校正流体での測定を基準とした信号処理上の伝播時間の補正量である第1補正量Nを算出する一方、受信波形の特徴量を検出し(ステップ111a)、この検出結果から、予め求めておいた流体濃度推定マップを参照して被測定流体の濃度を推定し(ステップ111b)、この濃度の推定値から、予め求めておいた伝播時間推定補正量算出マップを参照して被測定流体の濃度の推定値に基づく伝播時間の推定補正量を求めることで第2補正量Neを算出し、第1補正量Nと前記第2補正量Neとに差異がある(N≠Ne)時に、第2補正量Neを選択する(S111e〜111g)。
【選択図】 図7
Description
本発明は、被測定流体における超音波の伝播時間を測定することで、被測定流体の流量又は濃度を計測する超音波式の流体計測方法及び計測装置に関する。
従来、特許文献1または特許文献2に開示されているように、超音波の伝播時間を検出して被測定流体の流量(流速)や濃度(密度)を計測することが知られている。以下、図11及び図12を参照して説明する。
図11は従来の超音波伝播時間計測の説明図であり、横軸は経過時間tを示し、縦軸は送信駆動波Wt、流れ順方向の受信波Wr1、流れ逆方向の受信波Wr2を示している。なお、図中t1,t2は超音波送受波器2a,2b間の伝播時間、tr1,tr2は超音波受信波の先頭波の到達時刻から受信検知時刻td1a,td2aまでの受信検知遅れ時間、Vthは受信判定しきい値、Vpは受信信号の最大振幅電圧を示している。
図11は従来の超音波伝播時間計測の説明図であり、横軸は経過時間tを示し、縦軸は送信駆動波Wt、流れ順方向の受信波Wr1、流れ逆方向の受信波Wr2を示している。なお、図中t1,t2は超音波送受波器2a,2b間の伝播時間、tr1,tr2は超音波受信波の先頭波の到達時刻から受信検知時刻td1a,td2aまでの受信検知遅れ時間、Vthは受信判定しきい値、Vpは受信信号の最大振幅電圧を示している。
一対の超音波送受波器2a,2bは、被測定流体が流れる空間を挟んで音響的に対向する位置関係に所定の距離Lmを隔てて設けており、この一方の超音波送受波器2aから超音波を送信して、被測定流体中で伝播した超音波が他方の超音波送受波器2bによって受信する(図1参照)。
そして、超音波送受波器2a,2b間の超音波伝播時間t1,t2を流れの順方向と逆方向とでそれぞれ求め、この超音波伝播時間t1,t2に基づいて、被測定流体の流量あるいは濃度を算出する。この超音波伝播時間t1,t2の測定では、いかに正確かつ精密に受信検知時刻td1a,td2aを検知するかが重要となる。
そして、超音波送受波器2a,2b間の超音波伝播時間t1,t2を流れの順方向と逆方向とでそれぞれ求め、この超音波伝播時間t1,t2に基づいて、被測定流体の流量あるいは濃度を算出する。この超音波伝播時間t1,t2の測定では、いかに正確かつ精密に受信検知時刻td1a,td2aを検知するかが重要となる。
受信検知時刻の検出方法としては、図11に示す受信波Wr1,Wr2の振幅値が、前回の受信波の最大振幅値Vp等を参照して定めた所定の受信判定しきい値Vthを越えた時刻を検知し、その直後あるいは前後複数の受信波のゼロクロス時刻td1a,td2a(超音波送受波器2a,2bの出力電圧がゼロレベルを過ぎる時点)を検出する方法がある(特許文献1参照)。
また他の受信検知時刻の検出方法としては、図11に示す受信波Wr1,Wr2の、前回の振幅積分値を参照して定めた所定の受信判定しきい値Vthを越えた時点で超音波の受信を検知し以降同様に受信検知時刻td1a,td2aとする方法がある(特許文献2参照)。
これらの方法は、被測定流体の温度や圧力変化または超音波送受波器の劣化等で受信信号強度が相似的に変動する場合(図11の受信波Wr1の破線)、受信振幅が変化しても時間的な位置関係が変化しないゼロクロス時点を検出することから有効な方法であった。
特開2002−323361号公報
特開2002−124745号公報
これらの方法は、被測定流体の温度や圧力変化または超音波送受波器の劣化等で受信信号強度が相似的に変動する場合(図11の受信波Wr1の破線)、受信振幅が変化しても時間的な位置関係が変化しないゼロクロス時点を検出することから有効な方法であった。
上述の方法では、いずれもゼロクロス時点を検出する前に、どの時刻のゼロクロスを検出するのかを決定するために受信信号の振幅情報を第1の検出判定情報(受信判定しきい値Vthとの比較判定)としていた。
この方法では、図12(a)に示すように、受信信号の振幅脈動が十分小さく、先頭波から数えて常に所定の周期目(図12(a)では3周期目)にて受信判定しきい値Vthを越える振幅が得られる場合は、先頭波の到達時刻から受信検知時刻td1a,td2aまでの受信検知遅れ時間tr1,tr2(図11参照)を定数化できるために、この遅れ時間tr1,tr2を予め定義することで、送信時刻t0から受信検知時刻td1a,td2aまでの時間計測値より、遅れ時間tr1,tr2をそれぞれ差し引いて純粋な超音波伝播時間t1(=td1−tr1),t2(=td2−tr2)を正確に算出することができる。
この方法では、図12(a)に示すように、受信信号の振幅脈動が十分小さく、先頭波から数えて常に所定の周期目(図12(a)では3周期目)にて受信判定しきい値Vthを越える振幅が得られる場合は、先頭波の到達時刻から受信検知時刻td1a,td2aまでの受信検知遅れ時間tr1,tr2(図11参照)を定数化できるために、この遅れ時間tr1,tr2を予め定義することで、送信時刻t0から受信検知時刻td1a,td2aまでの時間計測値より、遅れ時間tr1,tr2をそれぞれ差し引いて純粋な超音波伝播時間t1(=td1−tr1),t2(=td2−tr2)を正確に算出することができる。
しかし、水素ガスのように音響減衰が大きい測定流体での計測を行う場合では、受信信号強度が著しく低下すると共に、周期毎の最大振幅の増加量ΔVも低下し、図12(b)に示すように電磁的ノイズや、音響ノイズが重畳したことによる受信信号振幅の変動が、周期毎の最大振幅の増加量より大きくなると、例えば図12(b)の6周期目を基準とすると、ノイズの重畳次第により1つ前の5周期目または、1つ後の7周期目で受信検知するようになる。
このようにして得られる超音波伝播時間t1,t2は、受信信号1周期単位の大きな計測誤差を生じる。この誤差は、受信信号の振幅情報を検出判定情報とする従来技術の根本的な問題点である。
従って、特許文献1および特許文献2に記載されているような超音波伝播時間の計測方法では、特に燃料電池に使われる燃料極ガスのように水素と水蒸気との混合割合が急変するような流体であった場合には、伝播時間の計測誤差が高頻度に発生してしまうため、流量または濃度が正確に計測できないという問題があった。
従って、特許文献1および特許文献2に記載されているような超音波伝播時間の計測方法では、特に燃料電池に使われる燃料極ガスのように水素と水蒸気との混合割合が急変するような流体であった場合には、伝播時間の計測誤差が高頻度に発生してしまうため、流量または濃度が正確に計測できないという問題があった。
ここで超音波の伝播時間t1,t2と、流量(流速)や濃度(密度)との関係について説明する。なお、ここで用いる記号は図1のものと同じとする。
超音波伝播時間測定回路3(図1参照)で検出される測定流体の流れ順方向(超音波送受波器2a→2b)での伝播時間t1と、逆方向(超音波送受波器2b→2a)での伝播時間t2とは次式の関係にある。
超音波伝播時間測定回路3(図1参照)で検出される測定流体の流れ順方向(超音波送受波器2a→2b)での伝播時間t1と、逆方向(超音波送受波器2b→2a)での伝播時間t2とは次式の関係にある。
td1=t1+tr1
=Lm/(Cg+Vg×cosθ)+tr1 ・・・式1
td2=t2+tr2
=Lm/(Cg−Vg×cosθ)+tr2 ・・・式2
ここで、式1、式2の右辺第1項t1,t2は超音波送受波器2a,2b間の距離Lmでの純粋な超音波伝播時間である。なお、Cgは被測定流体の音速、Vgは被測定流体の流速、θは被測定流体の流れ方向と超音波の伝播方向との成す角度である。
=Lm/(Cg+Vg×cosθ)+tr1 ・・・式1
td2=t2+tr2
=Lm/(Cg−Vg×cosθ)+tr2 ・・・式2
ここで、式1、式2の右辺第1項t1,t2は超音波送受波器2a,2b間の距離Lmでの純粋な超音波伝播時間である。なお、Cgは被測定流体の音速、Vgは被測定流体の流速、θは被測定流体の流れ方向と超音波の伝播方向との成す角度である。
そして、流速算出の式では、送信時刻t0から受信検知時刻td1a,td2aまでの時間td1,td2を算出し、この時間td1,td2から、超音波が到達した時刻から受信検知時刻td1a,td2aまでの遅れ時間tr1,tr2を差し引くことで超音波送受波器2a,2b間の距離Lmでの純粋な超音波伝播時間t1(=td1−tr1)、t2(=td2−tr2)から流速Vgを求める必要がある。
Vg=[Lm/(2×cosθ)]×{1/(td1−tr1)−1/(td2−tr2)} ・・・式3
また流量Qvは、次式に示すとおり、被測定流体の流れる測定管1の断面積A、配管内の流速分布補正係数K、および式3で算出した被測定流体の流速Vgを積算することにより算出する。
また流量Qvは、次式に示すとおり、被測定流体の流れる測定管1の断面積A、配管内の流速分布補正係数K、および式3で算出した被測定流体の流速Vgを積算することにより算出する。
Qv=Vg×A×K ・・・式4
このように流速Vg、流量Qvの算出においては、式3が示すように被測定流体の順方向および逆方向の伝播時間の差分をとっているため、空気など音速が遅い流体の場合や、遅れ時間tr1,tr2に対し、受信検知時間td1,td2が十分に大きい場合に限れば、実用上無視可能であるが、水素ガス等、音速が早い場合や、小型の流量計のように超音波伝播距離Lmが短い場合には流速Vgおよび流量Qvの計測精度に及ぼす影響は無視できないことが理解できる。
このように流速Vg、流量Qvの算出においては、式3が示すように被測定流体の順方向および逆方向の伝播時間の差分をとっているため、空気など音速が遅い流体の場合や、遅れ時間tr1,tr2に対し、受信検知時間td1,td2が十分に大きい場合に限れば、実用上無視可能であるが、水素ガス等、音速が早い場合や、小型の流量計のように超音波伝播距離Lmが短い場合には流速Vgおよび流量Qvの計測精度に及ぼす影響は無視できないことが理解できる。
また、被測定流体の密度(濃度)ρを求める場合には、まず次式の通りにして音速Cgを算出する。
Cg=(Lm/2)×{1/(td1−tr1)+1/(td2−tr2)} ・・・式5
そして、次式により密度ρを算出する。
Cg=(Lm/2)×{1/(td1−tr1)+1/(td2−tr2)} ・・・式5
そして、次式により密度ρを算出する。
ρ=γ×{R×Tg/(22.4×Cg2)} ・・・式6
ここで、γは比熱比、Rはガス定数、Tgはガス温度(K)である。このように密度ρを求める式6では、音速Cgの2乗の値Cg2を代入することから遅れ時間tr1,tr2の影響は更に大きくなる関係にある。
以上より、特に音速Cgが早い流体(例えば、水素ガスなど気体の密度が小さい流体)が測定の対象である場合は、受信検知時刻の正確な検知が、流速および流量計測精度を確保するために大変重要な処理と言える。
ここで、γは比熱比、Rはガス定数、Tgはガス温度(K)である。このように密度ρを求める式6では、音速Cgの2乗の値Cg2を代入することから遅れ時間tr1,tr2の影響は更に大きくなる関係にある。
以上より、特に音速Cgが早い流体(例えば、水素ガスなど気体の密度が小さい流体)が測定の対象である場合は、受信検知時刻の正確な検知が、流速および流量計測精度を確保するために大変重要な処理と言える。
本願出願人は、上記問題点に鑑みて、被測定流体の密度変化やノイズ重畳に伴う受信信号の振幅変化があっても、正確かつ確実な受信検知時刻を検出して、被測定流体の濃度(密度)および/または流量(流速)の計測に用いる伝播時間を精度良く測定する方法として、従来技術における受信判定しきい値Vthの設定を省略する代わりに、超音波受信波の振幅が十分に大きくなる時刻以降に予め設定した超音波受信波の受信検知を行うようにした(特願2003−422003参照)。
これにより、ノイズの影響による誤作動に陥り易い振幅情報での検出判定機能あるいは受信感度制御機能が不要になると共に、同時にノイズの影響を受け難いシンプルかつロバストな受信検知が実現できる方法を提案した。
この超音波伝播時間計測方法では、ある計測開始時点からの受信検知時刻の変化が超音波周波数の1周期を越して変化する場合、受信検知時刻の折り返しが生じて計測範囲が制限されるが、この問題は、受信検知時刻の履歴情報を基に、伝播時間が超音波周波数の1周期相当の時間間隔で急変する時刻と、変化量の極性から折り返し方向を検出して、受信検知時刻の折り返し量を補正することで受信検知時間を補正する手段を備えることにより超音波周波数の1周期を超す流体条件にも適用できるようにした。
この超音波伝播時間計測方法では、ある計測開始時点からの受信検知時刻の変化が超音波周波数の1周期を越して変化する場合、受信検知時刻の折り返しが生じて計測範囲が制限されるが、この問題は、受信検知時刻の履歴情報を基に、伝播時間が超音波周波数の1周期相当の時間間隔で急変する時刻と、変化量の極性から折り返し方向を検出して、受信検知時刻の折り返し量を補正することで受信検知時間を補正する手段を備えることにより超音波周波数の1周期を超す流体条件にも適用できるようにした。
ところで、受信検知時間補正手段の応答性は、受信検知時刻の折り返しを漏れなく検出する必要があり、従って被測定流体の密度変化若しくは速度変化以上の応答性を持たせることが設計上求められる。
この場合、適用条件(流体速度)が固定的な用途では、その条件に応じて応答性を設計することができるが、将来を見越してあるいは、汎用性を確保するために必要以上に応答性を持たせることはコスト的にも実用的でない。そこで万が一、受信検知時刻の折り返しの検出漏れがあった場合に備え、応答性向上に依存しない、訂正手段が要望された。
この場合、適用条件(流体速度)が固定的な用途では、その条件に応じて応答性を設計することができるが、将来を見越してあるいは、汎用性を確保するために必要以上に応答性を持たせることはコスト的にも実用的でない。そこで万が一、受信検知時刻の折り返しの検出漏れがあった場合に備え、応答性向上に依存しない、訂正手段が要望された。
本発明は、このような問題に着目してなされたもので、被測定流体の密度変化やノイズ重畳に伴う受信信号の振幅変化があっても、正確かつ確実な受信検知時刻の折り返しを検出して、被測定流体の濃度(密度)または流量(流速)の計測に用いる伝播時間を精度良く測定することを目的とする。
そのため本発明では、計測開始時の初期値を基準とする信号処理上の受信検知遅れ時間の補正量である第1補正量を算出する一方、受信波形の特徴量に基づいて受信検知遅れ時間の推定補正量を求めることで第2補正量を算出し、第1補正量と第2補正量との比較結果に差異がある時に、第2補正量を選択して、受信検知遅れ時間を補正する。
本発明によれば、第1補正量と第2補正量との比較結果に差異がある時に、第2補正量を選択して、受信検知遅れ時間を補正するため、流体計測の検出不良を低減して安定した計測を実現するという効果がある。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。
図1は、超音波式流体計測装置の全体構成図である。なお、図中のLmは超音波送受波器(超音波振動子)2a,2b間の距離、Cgは被測定流体の音速、Vgは被測定流体の流速、θは被測定流体の流れ方向と超音波の伝播方向との成す角度、Tgは流体温度、Cwは湿度である。
図1は、超音波式流体計測装置の全体構成図である。なお、図中のLmは超音波送受波器(超音波振動子)2a,2b間の距離、Cgは被測定流体の音速、Vgは被測定流体の流速、θは被測定流体の流れ方向と超音波の伝播方向との成す角度、Tgは流体温度、Cwは湿度である。
被測定流体が流れる測定管(空間)1を挟んで、一対の超音波送受波器2a,2bを音響的に対向する位置関係に所定の距離を隔てて配設している。具体的には図示の通り、測定管1に設けられた超音波送受波器2a,2bが互いに向かい合うように斜めに配置されている。この一方の超音波送受波器2aから超音波を送信して、被測定流体中で伝播した超音波を他方の超音波送受波器2bによって受信する(超音波透過型)。
そして、超音波伝播時間測定回路3により超音波送受波器2a,2b間の超音波伝播時間t1,t2を、流れの順方向(2a→2b)と逆方向(2b→2a)とでそれぞれ求める。なお図示しないが、一対の超音波送受波器2a,2bを被測定流体の流れ方向に所定の間隔を隔てて設け、一方の超音波送受波器2aから送信した超音波を被測定流体中で伝播させ、測定管1に反射させて他方の超音波送受波器2bにより受信するようにしてもよい(超音波反射型)。
また測定管1には、被測定流体を供給するための配管6が接続されている。配管6の途中には、方向切換弁7が介装されており、測定管1は、この方向切換弁7により配管6と、他の配管8とに選択的に接続されるように構成されている。他の配管8には、校正流体としての窒素ガスを充填したタンク9が接続されており、タンク9内の窒素ガスを測定管1に流通させることができる。
流体計測装置5は、超音波伝播時間測定回路3および流体/濃度演算回路4を含んで構正している。超音波伝播時間測定回路3は、一方の超音波送受波器2aから他方の超音波送受波器2bに超音波を送信した場合の伝播時間t1,t2を測定する。流体/濃度演算回路4は、伝播時間t1,t2に基づいて被測定流体の流量または濃度を算出する。
図2は、本発明の超音波流体計測装置の構成図であり、特に超音波伝播時間測定回路3の構成を示す図である。図3は、超音波伝播時間t1,t2の計測の説明図であり、横軸は経過時間、縦軸は各信号であり、Wtは送信波(送信駆動信号)、Wrは受信波(受信信号)、Sgは受信検知許可信号、Sbは受信波パルス信号、Scは受信検知時刻までのパルス信号を示している。図3では、測定管1内に一定の状態でガス(窒素ガス、水素ガス、またはこれらの混合ガス)が流れている場合における超音波伝播時間t1,t2を示している。
図2は、本発明の超音波流体計測装置の構成図であり、特に超音波伝播時間測定回路3の構成を示す図である。図3は、超音波伝播時間t1,t2の計測の説明図であり、横軸は経過時間、縦軸は各信号であり、Wtは送信波(送信駆動信号)、Wrは受信波(受信信号)、Sgは受信検知許可信号、Sbは受信波パルス信号、Scは受信検知時刻までのパルス信号を示している。図3では、測定管1内に一定の状態でガス(窒素ガス、水素ガス、またはこれらの混合ガス)が流れている場合における超音波伝播時間t1,t2を示している。
なお、流量計においては、被測定流体の順方向および逆方向の2方向の伝播時間を計測するため、通常は時分割で処理するが、伝播時間計測の処理手順は全く同じであるため、ここでは時分割にかかるところの説明は省略する。
始めに送受信方向切替スイッチ3bによって、例えば一方の超音波送受波器2aを送信側に選択した場合には、送信駆動部3aの生成する送信駆動信号Wtが超音波送受波器2aに伝達され、電気−音響変換されて被測定流体中に超音波が送信される(図3(1),(2))。
始めに送受信方向切替スイッチ3bによって、例えば一方の超音波送受波器2aを送信側に選択した場合には、送信駆動部3aの生成する送信駆動信号Wtが超音波送受波器2aに伝達され、電気−音響変換されて被測定流体中に超音波が送信される(図3(1),(2))。
そして、送信駆動部3aは、送信駆動信号Wtを生成すると同時に、受信検知開始制御部3cおよび受信検知時間計測部3e(タイムカウンタ)に経過時間計測開始信号(start信号)を出力する(図3のt0時点)。
また、送受信方向切替スイッチ3bによって受信側に選択された他方の超音波送受波器2bでは、一方の超音波送受波器2aから送信され被測定流体中を伝播した超音波を受信し、音響−電気変換された受信波Wrが受信検知部3dへ入力される。
また、送受信方向切替スイッチ3bによって受信側に選択された他方の超音波送受波器2bでは、一方の超音波送受波器2aから送信され被測定流体中を伝播した超音波を受信し、音響−電気変換された受信波Wrが受信検知部3dへ入力される。
一方、無効時間設定部3hでは、超音波送受波器2bで受信された超音波の受信検知を無効とする時間(期間)を設定する。この時間は、送信時刻t0から受信波の波形が十分に大きくなる時刻までの所定時間(一定時間)を設定する。受信検知無効時間設定部3hにて設定された無効時間が受信検知開始制御部3cへ入力される。
受信検知開始制御部3cは、送信駆動部3aからの計測開始信号(start信号)を受けたとしても、無効時間設定部3hにより無効時間tgが経過するまで受信検知を無効とする。そして、送信時刻t0から無効時間tgが経過した後の受信検知開始時刻に受信検知許可信号Sgを受信検知部3dへ発する(図3(4))。なお、無効時間tgは、後述する第1補正量算出部3iに入力される。
受信検知開始制御部3cは、送信駆動部3aからの計測開始信号(start信号)を受けたとしても、無効時間設定部3hにより無効時間tgが経過するまで受信検知を無効とする。そして、送信時刻t0から無効時間tgが経過した後の受信検知開始時刻に受信検知許可信号Sgを受信検知部3dへ発する(図3(4))。なお、無効時間tgは、後述する第1補正量算出部3iに入力される。
次に受信検知部3dでは受信検知許可信号Sgが有効を示す信号に変わるまで、受信信号をパルス信号Sb(図3(5))に変換しながら、受信検知を保留する。そして受信検知許可信号Sgが無効から有効に変わってから最初の受信波パルス信号Sb(受信信号Wr)の立ち上がりゼロクロス時点(図3(5)に示すC1)にて受信検知したことを示す受信検知信号Sbを、受信検知時間計測部3eへ出力する。
受信検知時間計測部3eは、送信時刻t0(start)により時間計数を開始し、受信検知信号Sbにより時間計数を停止し(図3に示すtd2)、送信時刻t0からの受信検知時刻td1a,td2aまでの経過時間td1,td2を出力する。
受信検知遅れ時間算出部3fは、受信検知時間td、音速Cg、流体温度Tg及び湿度Cwに基づいて受信検知遅れ時間trを算出する。なお本実施形態では、受信検知遅れ時間算出部3fは、校正流体(窒素ガス)が100%の状態での受信検知遅れ時間trを算出して記憶・保持しておき、これを後述する伝播時間算出部3gへ出力する。
受信検知遅れ時間算出部3fは、受信検知時間td、音速Cg、流体温度Tg及び湿度Cwに基づいて受信検知遅れ時間trを算出する。なお本実施形態では、受信検知遅れ時間算出部3fは、校正流体(窒素ガス)が100%の状態での受信検知遅れ時間trを算出して記憶・保持しておき、これを後述する伝播時間算出部3gへ出力する。
第1補正量算出部3iは、受信検知時間td及び受信無効時間tgに基づいて、計測開始時の初期値を基準とする(校正流体での測定を基準とした)信号処理上の受信検知遅れ時間trの補正量である第1補正量Nを算出する。すなわち本実施形態では、第1補正量Nは、測定管1内を校正流体が100%流れている状態を基準として、この状態から被測定流体を流して流体の流量または濃度を算出する場合に、音速Cgが変化することで受信検知遅れ時間trが変化する分を信号処理により補正するための量である。
また受信波形特徴量検出部3jは、超音波送受波器2a,2bの受信波Wrから受信波形の特徴量を検出する。受信波形の特徴量としては、受信波形の振幅A、振動継続時間tw、または双方の比率A/twがある。なお、受信波形の特徴量は、濃度推定部3kまたは直接的に第2補正量算出部3Lへ入力してもよい。
濃度推定部3kは、受信波形特徴量検出部3jで検出した受信波形の特徴量から、後述する濃度推定マップに基づいて流体の濃度ρ(密度)を推定する。
濃度推定部3kは、受信波形特徴量検出部3jで検出した受信波形の特徴量から、後述する濃度推定マップに基づいて流体の濃度ρ(密度)を推定する。
第2補正量算出部3Lは、受信波形特徴量検出部3jおよび濃度推定部3kにより推定された濃度ρから、後述する受信検知遅れ時間補正量算出マップを参照して受信検知遅れ時間trの推定補正量を求めることで第2補正量Neを算出する。なお、第2補正量算出部3Lは、受信波形特徴量検出手段3jの検出結果から、受信検知遅れ時間補正量算出マップを参照して受信検知遅れ時間trの推定補正量を直接的に求めることで第2補正量Neを算出してもよい。
補正量選択部3mは、前述の2つの補正量N,Neのいずれか一方を適切に選択して、選択した補正量に基づいて周期補正時間tc(tc1,tc2)を算出する。詳細については後述するが、例えば、第1補正量Nと第2補正量Neとの比較結果に差異がある時に、第2補正量Neを選択し、これに応じた周期補正時間tcを算出する。または後に詳述する受信検知時間補正量算出マップにおける第2補正量Neが境界付近にある時に、第1補正量Nを選択し、これに応じた周期補正時間tcを算出する。
伝播時間算出部3gは、受信検知時間td(td1,td2)、受信検知遅れ時間tr(td1,td2)、及び周期補正時間tc(tc1,tc2)を入力し、次式に示す通り、受信検知時間tdから受信検知遅れ時間tr及び周期補正時間tcを差し引くことで、純粋な伝播時間t1,t2を算出する。
t1=td1−tr1−tc1 ・・・式7
t2=td2−tr2−tc2 ・・・式8
こうして求めた伝播時間t1,t2は、流量/濃度演算回路4にて式3及び式4により流量計測値を算出し出力するようにしてある。また同様に式5および式6により流体密度(濃度)を算出し出力するようにしてある。
t1=td1−tr1−tc1 ・・・式7
t2=td2−tr2−tc2 ・・・式8
こうして求めた伝播時間t1,t2は、流量/濃度演算回路4にて式3及び式4により流量計測値を算出し出力するようにしてある。また同様に式5および式6により流体密度(濃度)を算出し出力するようにしてある。
ここで、前述の処理についてのフローチャートを図4に示す。この処理は、電源が投入された後に行われる。なお、予め超音波送受信制御や計測に係わる初期値と共に仮の受信無効時間tg及び受信検知遅れ時間trが設定される。
ステップ101(図には「S101」と示す。以下同様)では、超音波送受波器2a,2bの送受信方向を切り替える。これにより被測定流体の流れ順方向(2a→2b)と流れ逆方向(2b→2a)とについての超音波の送信が可能となる。
ステップ101(図には「S101」と示す。以下同様)では、超音波送受波器2a,2bの送受信方向を切り替える。これにより被測定流体の流れ順方向(2a→2b)と流れ逆方向(2b→2a)とについての超音波の送信が可能となる。
ステップ102では、超音波送受波器2a,2bの超音波の送信駆動信号Wtを出力すると共に、送信時刻t0からの経過時間(受信検知時刻tdaまでの時間td)の計測を開始する。
ステップ103では、受信検知が有効であるか否かを判定する。これは図3に示す受信無効時間(受信禁止期間)tgが終了、すなわち受信検知許可信号Sgの立ち上がりがある時刻以降であるか否かにより判定する。受信無効時間tgは、送信時刻t0から受信波の振幅が十分に大きくなる所定時刻までの時間であり、設計上適宜決定される(ただし、一定値とする)。受信無効時間tgが終了していると判定すれば、ステップ104へ進む。一方、受信無効時間tg内であればこの時間tgが終了するまで待つ。
ステップ103では、受信検知が有効であるか否かを判定する。これは図3に示す受信無効時間(受信禁止期間)tgが終了、すなわち受信検知許可信号Sgの立ち上がりがある時刻以降であるか否かにより判定する。受信無効時間tgは、送信時刻t0から受信波の振幅が十分に大きくなる所定時刻までの時間であり、設計上適宜決定される(ただし、一定値とする)。受信無効時間tgが終了していると判定すれば、ステップ104へ進む。一方、受信無効時間tg内であればこの時間tgが終了するまで待つ。
ステップ104では、受信信号のゼロクロス(図3(3)に示すゼロレベル線Lzと交差する部分)を検知して、送信時刻t0からゼロクロス時刻(受信検知時刻)tdaまでの経過時間である受信検知時間tdを計測する。
ステップ105では、校正か、計測かにより処理を分岐する。校正時には、測定管1に校正流体としての窒素ガスを100%充填した状態でステップ106〜109の処理を行い、ステップ112〜114の処理を行う。一方、計測時には、後述するステップ110〜114の処理を行う。
ステップ105では、校正か、計測かにより処理を分岐する。校正時には、測定管1に校正流体としての窒素ガスを100%充填した状態でステップ106〜109の処理を行い、ステップ112〜114の処理を行う。一方、計測時には、後述するステップ110〜114の処理を行う。
ステップ106では、校正処理における超音波の受信検知時間td1,td2を計測する(図3参照)。校正時における受信検知時間td1,td2は、前述の式1,2により算出する。なお、順方向に超音波を発信した場合(2a→2b)における受信検知時刻td1a(図示のA時点)と、逆方向に超音波を発信した場合(2b→2a)における受信検知時刻td2a(図示のC時点)とにおける送信時刻t0からの経過時間の平均時間ta(D時点)を算出して、順方向と逆方向とにおける時間tvの1/2の値を、順方向の場合には平均時間taから引いて算出する一方(td1=ta−1/2×tv)、逆方向の場合には平均時間taに加算して算出してもよい(td2=ta+1/2×tv)。
ステップ107では、後述する式11または式12を用いて受信検知遅れ時間tr、すなわち超音波の先頭波が到達した時刻から受信を検知する時刻tdaまでの時間trを算出する。遅れ時間trの算出は、受信検知遅れ時間算出部3fが受信検知時間td、音速Cg、流体温度Tg及び湿度Cwを考慮して算出する。
ステップ108では、信号処理上の受信検知遅れ時間trの補正量である第1補正量Nを0に設定する。これにより、被測定流体の測定開始時の初期値となる基準値(校正流体が100%である状態における初期補正量N=0)が設定される。
ステップ108では、信号処理上の受信検知遅れ時間trの補正量である第1補正量Nを0に設定する。これにより、被測定流体の測定開始時の初期値となる基準値(校正流体が100%である状態における初期補正量N=0)が設定される。
ステップ109では、周期補正時間tcを0に設定する。
以上で校正処理を終了し、算出した受信検知遅れ時間trは記憶される。
また、ステップ105にて計測となった時には、計測開始時の初期値(ここでは窒素ガスが100%の状態)を基準とする信号処理上の受信検知遅れ時間trの補正量である第1補正量Nを算出する。計測時には、測定管1内を校正流体(窒素ガス)が100%の状態から被測定流体(水素ガス)の混合割合が増加する状態となる。
以上で校正処理を終了し、算出した受信検知遅れ時間trは記憶される。
また、ステップ105にて計測となった時には、計測開始時の初期値(ここでは窒素ガスが100%の状態)を基準とする信号処理上の受信検知遅れ時間trの補正量である第1補正量Nを算出する。計測時には、測定管1内を校正流体(窒素ガス)が100%の状態から被測定流体(水素ガス)の混合割合が増加する状態となる。
ここで被測定流体は、校正流体に対して1モル当たりの質量(密度)が小さいため、超音波の音速Cgが速くなる結果、伝播時間t1,t2が短くなる(水素ガスでの伝播時間<窒素ガスでの伝播時間)。
すなわち図5(2)に示すように、被測定流体の混合割合が増加すると伝播時間が短くなるため、E(実線の波形)からE’(点線の波形)のように受信波形全体が左側へスライドすることとなる。受信波形全体が左側へスライドすると、受信無効時間tgの経過後に受信検知する時刻が1周期分だけずれることとなり、正確な伝播時間t1,t2が算出できなくなる。更に被測定流体の混合割合が増加した場合には、伝播時間の測定に数周期分のずれが生じるため、このずれを補正する必要が生じる。
すなわち図5(2)に示すように、被測定流体の混合割合が増加すると伝播時間が短くなるため、E(実線の波形)からE’(点線の波形)のように受信波形全体が左側へスライドすることとなる。受信波形全体が左側へスライドすると、受信無効時間tgの経過後に受信検知する時刻が1周期分だけずれることとなり、正確な伝播時間t1,t2が算出できなくなる。更に被測定流体の混合割合が増加した場合には、伝播時間の測定に数周期分のずれが生じるため、このずれを補正する必要が生じる。
このずれを補正するのが前述の第1補正量Nであり、この補正量Nにより、校正流体での測定を基準とする信号処理上の受信検知遅れ時間trのずれを周期分だけ補正可能とする。
ステップ110では、現在の第1補正量Nを算出(カウント)する。この補正量Nの算出は、第1補正量算出部3iにて行う。この詳細については後述する。
ステップ110では、現在の第1補正量Nを算出(カウント)する。この補正量Nの算出は、第1補正量算出部3iにて行う。この詳細については後述する。
ステップ111では、補正量の選択処理を行う。この処理の詳細については後述する。
ステップ112では、伝播時間t1,t2を算出する。この算出は、前述の式7および式8に示す通り、ステップ104にて計測した受信検知時間td1,td2から、遅れ時間tr1,tr2を差し引き、更に周期補正時間tc1,tc2を差し引いて伝播時間t1,t2を算出する。
ステップ112では、伝播時間t1,t2を算出する。この算出は、前述の式7および式8に示す通り、ステップ104にて計測した受信検知時間td1,td2から、遅れ時間tr1,tr2を差し引き、更に周期補正時間tc1,tc2を差し引いて伝播時間t1,t2を算出する。
ここで算出される伝播時間t1,t2は、送受信方向切り替えにて選択された方向(流れ順方向2a→2b=t1/流れ逆方向2b→2a=t2)の時間であるため、ステップ113にて、方向に対応した伝播時間変数(t1,t2)に記憶する。
ステップ114では、伝播時間t1,t2に基づいて被測定流体の流量(流速)や濃度(密度)を算出する。
ステップ114では、伝播時間t1,t2に基づいて被測定流体の流量(流速)や濃度(密度)を算出する。
ここで、更に詳細に超音波伝播時間測定回路3の信号処理について説明する。
まず受信検知遅れ時間算出部3fにおける受信検知遅れ時間trの算出方法について流れ逆方向の信号処理を例に説明すると図3(6)に示すように、校正時においては周期補正時間tcが0であり、受信検知遅れ時間tr2は、受信検知時間td2から純粋な伝播時間t2を差し引いた残りの時間に相当する(式7、式8参照)。
まず受信検知遅れ時間算出部3fにおける受信検知遅れ時間trの算出方法について流れ逆方向の信号処理を例に説明すると図3(6)に示すように、校正時においては周期補正時間tcが0であり、受信検知遅れ時間tr2は、受信検知時間td2から純粋な伝播時間t2を差し引いた残りの時間に相当する(式7、式8参照)。
ここで受信検知遅れ時間tr2は、図3(3)に示すように、受信信号の先頭波(S1)の立ち上がり時刻から受信検知波(S6)の立ち上がり時刻までの時間であり、これは超音波受信信号の周期(周波数の逆数)tpの整数倍に相当する。
また図5(2)の立下り時刻で受信を検知する場合は、超音波受信信号の半周期(tp/2)の整数倍に相当する。この関係を利用して、予め先頭波から受信検知までの周期数が決まっている場合、例えば図3(3)の場合ではS1からS6の立ち上がりまでなので、その間の周期数は5であり。これに超音波周波数が40kHzとすると、その逆数25μs(tp)を乗じた値125μsをtr2とすることができる。すなわち、次の関係式で求めることができる(Nは整数)。
また図5(2)の立下り時刻で受信を検知する場合は、超音波受信信号の半周期(tp/2)の整数倍に相当する。この関係を利用して、予め先頭波から受信検知までの周期数が決まっている場合、例えば図3(3)の場合ではS1からS6の立ち上がりまでなので、その間の周期数は5であり。これに超音波周波数が40kHzとすると、その逆数25μs(tp)を乗じた値125μsをtr2とすることができる。すなわち、次の関係式で求めることができる(Nは整数)。
tr=N×tp (立ち上がりの場合)・・・式9
または、
tr=N×0.5×tp (立ち下がりの場合)・・・式10
なお、流れ順方向の信号処理も同様に受信検知遅れ時間tr1を算出することができるし、どちらか一方向について受信検知遅れ時間trを算出し、tr1とtr2とに代入してもよい。
または、
tr=N×0.5×tp (立ち下がりの場合)・・・式10
なお、流れ順方向の信号処理も同様に受信検知遅れ時間tr1を算出することができるし、どちらか一方向について受信検知遅れ時間trを算出し、tr1とtr2とに代入してもよい。
また、実測(校正)により受信検知遅れ時間trを算出する方法では、まず音速Cgが既知の流体(例えば窒素)を超音波送受波器の対向する空間(流体流路)に充填し、そのときの受信検知時間td1またはtd2を実測し、次式に代入して受信検知遅れ時間tr1またはtr2を算出する。
tr1=td1−Lm/(Cg+Vg×cosθ) ・・・式11
tr2=td2−Lm/(Cg−Vg×cosθ) ・・・式12
ここで音速Cgは温度依存性を持っており、また加湿流体においては更に圧力依存性が大きいため、図示しない流体の温度を検出する温度検出手段(温度計)、圧力を検出する圧力検出手段(圧力計)または直接的に湿度を検出する湿度検出手段(湿度計)を用いて測定管1内流体の温度、圧力、湿度を計測し、その計測値を用いて補正(式6の密度ρに流体の温度と圧力補正後の混合密度とを代入して音速Cgが算出)することで高精度に純粋な伝播時間を算出することができる。
tr1=td1−Lm/(Cg+Vg×cosθ) ・・・式11
tr2=td2−Lm/(Cg−Vg×cosθ) ・・・式12
ここで音速Cgは温度依存性を持っており、また加湿流体においては更に圧力依存性が大きいため、図示しない流体の温度を検出する温度検出手段(温度計)、圧力を検出する圧力検出手段(圧力計)または直接的に湿度を検出する湿度検出手段(湿度計)を用いて測定管1内流体の温度、圧力、湿度を計測し、その計測値を用いて補正(式6の密度ρに流体の温度と圧力補正後の混合密度とを代入して音速Cgが算出)することで高精度に純粋な伝播時間を算出することができる。
なお、式11と式12による遅れ時間tr1(tr2)と、式9あるいは式10による受信検知遅れ時間tr1(tr2)とに差異があるが、この差異は受信検知時間td1(td2)計測時の検出回路系の遅延時間によるもので、特に音速が早い流体の計測時には式11(式12)を用いると精度良く流量または濃度を計測することができる。
次に、第1補正量算出部3iについて説明する。
次に、第1補正量算出部3iについて説明する。
第1補正量算出部3iは、受信検知時間の変化が超音波周波数の1周期を越した場合に生じる「受信検知時間計測値の折り返し現象」を補正するものであり、図5および図6を用いてその信号処理方法を説明する。
図5には、校正流体に対して被測定流体の混合割合が増加して超音波の伝播時間が短くなる状態(図5(2)の実線が破線へスライドする状態)における各パラメータの変化を示している。図6には、校正流体での測定を基準(N=0)とした第1補正量Nをカウントアップする(N=2→N=3)場合について示している。
図5には、校正流体に対して被測定流体の混合割合が増加して超音波の伝播時間が短くなる状態(図5(2)の実線が破線へスライドする状態)における各パラメータの変化を示している。図6には、校正流体での測定を基準(N=0)とした第1補正量Nをカウントアップする(N=2→N=3)場合について示している。
まず前回の計測時の受信波Wrが4周期目(S4)で受信無効時間tgが終了した時点で受信検知が開始され、最初の立下りのゼロクロス(図5(2)のF点)で受信検知されたとすると、受信検知時間td(td1およびtd2)は図5(5)のHiパルス幅(t0〜ts1aまで)となる。そして、受信検知許可信号Sgの出力は、送信時刻t0から受信無効時間tgが経過した時刻tgaであり、図5(3)に示す時刻となることから、その差分は図5(5)に示す受信開始経過時間tm1となる(tm1=ts1a−tga)。
次に、被測定流体の音速または流速が変化し、その結果、今回の計測時が図5(2)の点線で示す受信波Wr’のように受信されたとすると、立下りゼロクロス(F)は、今度は送信時刻t0から受信無効時間tgが経過する以前の時刻(F’)となる。
ところが前述の送信時刻t0以降に受信検知が有効となる受信検知手段の作用により、送信時刻t0から受信無効時間tgが経過するまでは立下りゼロクロス(F’)は検知されないため、次の周期の立下りゼロクロス(G’)にて受信検知されることになる。つまり、ここで受信検知時刻がts2aからts2a’となり、1周期分だけ遅延したことになる(図5(6),(7))。従って、今回の計測時の差分は図5(7)に示す受信検知開始後の経過時間tm2となる。
ところが前述の送信時刻t0以降に受信検知が有効となる受信検知手段の作用により、送信時刻t0から受信無効時間tgが経過するまでは立下りゼロクロス(F’)は検知されないため、次の周期の立下りゼロクロス(G’)にて受信検知されることになる。つまり、ここで受信検知時刻がts2aからts2a’となり、1周期分だけ遅延したことになる(図5(6),(7))。従って、今回の計測時の差分は図5(7)に示す受信検知開始後の経過時間tm2となる。
この差分tm1、tm2の遷移について更に図6を用いて説明すると、図6(1)の横軸は受信検知時間tdを示し、左側は受信検知時間が短くなる方向で、右側は受信検知時間が長くなる方向である。また縦軸は差分tmを示し、0〜1周期tpの範囲で受信検知時間tdの長短に応じて鋸波状Lに変遷する関係にある。
ここで図5(2)に示したように、校正流体に対して被測定流体の割合が高くなった状態において、前回(実線Wr)と今回(点線Wr’)との差分をそれぞれ受信検知開始後の経過時間tm1、tm2とすると、受信検知時刻の変化はts1a→ts2a’となる。この時、送信時刻t0から受信無効時間tgが経過した時刻tga(受信検知許可信号Sgの出力時刻)においてtmの変化範囲に折り返しが発生する(P4→P5)。この折り返しを検出するために、例えば図6(1)に示すように差分tmの変化範囲(=超音波周波数の1周期)を3等分する。そして受信検知時間td(td1およびtd2)と、送信時刻t0から受信無効時間tgが経過した時刻(受信検知許可信号Sgの出力時刻)までの時間との差分tmがそれぞれどの区間に属するかを判別する。ここでは受信検知開始後の経過時間tm1は区間1、tm2は区間3となる。
ここで図5(2)に示したように、校正流体に対して被測定流体の割合が高くなった状態において、前回(実線Wr)と今回(点線Wr’)との差分をそれぞれ受信検知開始後の経過時間tm1、tm2とすると、受信検知時刻の変化はts1a→ts2a’となる。この時、送信時刻t0から受信無効時間tgが経過した時刻tga(受信検知許可信号Sgの出力時刻)においてtmの変化範囲に折り返しが発生する(P4→P5)。この折り返しを検出するために、例えば図6(1)に示すように差分tmの変化範囲(=超音波周波数の1周期)を3等分する。そして受信検知時間td(td1およびtd2)と、送信時刻t0から受信無効時間tgが経過した時刻(受信検知許可信号Sgの出力時刻)までの時間との差分tmがそれぞれどの区間に属するかを判別する。ここでは受信検知開始後の経過時間tm1は区間1、tm2は区間3となる。
この判定結果は少なくとも前回1回分以上の差分の区間判定値を記憶され、前回と今回との判定区間の差分をとる。この時、図6に示すように区間の差分が2である場合は、「折り返し有り」と判定して第1補正量Nを+1する(N=3)。
また、区間の差分が2以外(0または1)の場合は、「折り返し無し」と判定して第1補正量Nの更新は行わない。このようにして今回の補正量(N=2)を得る(図6(2))。
また、区間の差分が2以外(0または1)の場合は、「折り返し無し」と判定して第1補正量Nの更新は行わない。このようにして今回の補正量(N=2)を得る(図6(2))。
最後に第1補正量Nを時間単位に変換するために超音波周波数の1周期時間tpを乗じて周期補正時間tc(図6(3))を算出する。この周期補正時間tcは、超音波伝播時間算出部3gに出力する(tc=N×tp)。
そして、超音波伝播時間算出部3gでは受信検知時間td(td1,td2)、周期補正時間tc(tc1,tc2)、及び受信検知遅れ時間tr(tr1,tr2)を得て、前述の式7および式8により伝播時間t1,t2を算出する。
そして、超音波伝播時間算出部3gでは受信検知時間td(td1,td2)、周期補正時間tc(tc1,tc2)、及び受信検知遅れ時間tr(tr1,tr2)を得て、前述の式7および式8により伝播時間t1,t2を算出する。
ところで、式7、式8中の周期補正時間tc(tc1,tc2)は、既に説明したように第1補正量Nの関数である。従って、被測定流体の密度変化速度が、超音波伝播時間測定回路の一巡速度(サンプリング速度)を上廻ってしまった時は、受信検知時刻td1a,td2aの折り返しを検出できず、よって被測定流体の変化に応じて実際に補正すべき値と、信号処理上の第1補正量Nとに差異を生じ、これはそのまま計測誤差として累積されることになる。
そこで本発明では、第1補正量Nとは別に第2補正量を算出して、第1補正量Nと第2補正量Neとの差異を検出し、以下に説明する補正量選択処理により計測誤差の累積を解消させる。
この処理を図2に示す受信波形特徴量検出部3j、濃度推定部3k、第2補正量算出部3Lおよび補正量選択部3mにより行う。図7には、この制御フローを示している。
この処理を図2に示す受信波形特徴量検出部3j、濃度推定部3k、第2補正量算出部3Lおよび補正量選択部3mにより行う。図7には、この制御フローを示している。
ステップ111aでは、受信側に選択された超音波送受波器2bの受信信号を受信波形特徴量検出部3jに入力させ、これに基づいて受信波形の特徴量を検出する。受信波形の特徴量としては、受信波形の振幅A、継続時間tw若しくは双方の比率A/tw、または受信波形の信号立ち上がり開始時刻t1aを用いる。
図8には、受信波形の特徴量を示している。ここでは、一方の超音波送受波器2aからの超音波が他方の超音波送受波器2bに受信され、受信波形の振幅が増加している状態において、受信波形の最大振幅値をA、先頭波の到達時刻t1からの振動の継続時間をtwとしている。
図8には、受信波形の特徴量を示している。ここでは、一方の超音波送受波器2aからの超音波が他方の超音波送受波器2bに受信され、受信波形の振幅が増加している状態において、受信波形の最大振幅値をA、先頭波の到達時刻t1からの振動の継続時間をtwとしている。
また、受信波の包絡線Bが出力電圧ゼロ(振幅ゼロ)にて交差する時点を信号立ち上がり開始時刻t1aとして、この時刻t1aから受信波の振動の継続時間をtwとする。これにより信号立ち上がり開始時刻t1aからの受信波の振動継続時間twを用いて、超音波の伝播時間t1を算出してもよい。なお、超音波の送信時刻t0から信号立ち上がり時刻t1aまでの経過時間を、伝播時間に相当する時間としてもよい。
これにより包絡線Bから推定した受信波形の立ち上がり開始時刻t1aに基づいて、すなわち送信時刻t0から立ち上がり開始時刻t1aまでの時間に基づいて密度ρを算出し、現在の第2補正量Neの値を推定でき、この場合の密度ρと第2補正量Neとにおいても後述する図10のような関係を適用できる。
ここで、測定管1内を流れる流体の密度ρが小さい場合には伝播時間t1(図8)は短くなる一方、流体密度ρが大きい場合には伝播時間t1は長くなる。従ってこの性質を利用した濃度マップを適用することで、受信信号の包絡線Bから受信波形の立ち上がり開始時刻t1aを検出する。なお、立ち上がり開始時刻t1aの検出には例えば受信波をA/D変換し、包絡線Bの信号0レベルとの交点を求めることで検出する。
ここで、測定管1内を流れる流体の密度ρが小さい場合には伝播時間t1(図8)は短くなる一方、流体密度ρが大きい場合には伝播時間t1は長くなる。従ってこの性質を利用した濃度マップを適用することで、受信信号の包絡線Bから受信波形の立ち上がり開始時刻t1aを検出する。なお、立ち上がり開始時刻t1aの検出には例えば受信波をA/D変換し、包絡線Bの信号0レベルとの交点を求めることで検出する。
これにより、振幅Aや継続時間tw、立ち上がり開始時刻t1を、第2補正量Neの値を推定する際に用いる場合には、超音波周波数の1周期分の許容範囲があるので正確な判定が可能である。
ステップ111bでは、特徴量検出部3jの検出結果を濃度推定部3kに入力して、測定管1内を流れる流体(校正流体および被測定流体が混在している状態)の濃度(密度)の推定値ρを読み取る。流体濃度の推定値ρの読み取りは、図9に示す受信波形の特徴量から流体濃度を推定するマップを参照して行う。
ステップ111bでは、特徴量検出部3jの検出結果を濃度推定部3kに入力して、測定管1内を流れる流体(校正流体および被測定流体が混在している状態)の濃度(密度)の推定値ρを読み取る。流体濃度の推定値ρの読み取りは、図9に示す受信波形の特徴量から流体濃度を推定するマップを参照して行う。
なお、これまでの説明は校正流体100%の状態から被測定流体を増加させる場合の説明図であり、校正流体(窒素ガス)と被測定流体(水素ガス)とでは校正流体の密度が高いため、被測定流体の混合割合が増加すると流体全体としては密度ρが小さくなる。このため図9(a)〜(d)では、被測定流体が増加すると流体濃度の推定量ρが低下する。
図9の(a)は、受信波形の最大振幅値A(縦軸)に応じた流体濃度ρ(横軸)を求める図である。ここで音波は流体濃度ρが小さいと伝播中の減衰が大きくなる一方、濃度ρが高いと減衰が小さい。このため受信波形は流体濃度ρが小さくなると最大振幅値Aは小さくなり、濃度ρが高くなると最大振幅値Aは大きくなる。
図9の(a)は、受信波形の最大振幅値A(縦軸)に応じた流体濃度ρ(横軸)を求める図である。ここで音波は流体濃度ρが小さいと伝播中の減衰が大きくなる一方、濃度ρが高いと減衰が小さい。このため受信波形は流体濃度ρが小さくなると最大振幅値Aは小さくなり、濃度ρが高くなると最大振幅値Aは大きくなる。
図9の(b)は、受信波の振動の継続時間tw(縦軸)に応じた流体濃度ρ(横軸)を求める図である。ここで音波は、伝播媒体の濃度ρが小さいと音響インピーダンスが低いため、流体による超音波送受波器2a,2bの振動板の制動力が弱まり、その結果、振動期間が長くなる。逆に流体濃度ρが大きい場合には、制動力が増して振動継続期間twが短くなる。
図9の(c)は、受信波形の最大振幅値Aと継続時間twとの比率(A/tw)に応じた流体濃度ρ(横軸)を求める図である。受信波の最大振幅値Aと振動検出期間twとの比(A/tw)を取ることにより概略比例特性とすることができ、処理の単純化に有効である。
図9の(d)は、受信波形の最大振幅値A、継続時間twの2つの検出量、及び流体濃度ρを対応付けたマップであり、最大振幅値A、または振動継続時間twと、流体濃度との間に線形性のない流体に有効である。
図9の(d)は、受信波形の最大振幅値A、継続時間twの2つの検出量、及び流体濃度ρを対応付けたマップであり、最大振幅値A、または振動継続時間twと、流体濃度との間に線形性のない流体に有効である。
再度図7を参照して、ステップ111cでは、流体温度Tgを読み取る。流体温度Tgは、測定管1に配置した温度センサ(図示せず)の出力信号に基づいて算出した値を用いる。
ステップ111dでは、第2補正量算出部3Lにより第2補正量Neを算出する。第2補正量Neは受信波形の特徴量からマップを参照して算出した伝播時間の推定補正量であり、図10に示す伝播時間推定補正量算出マップを参照して求める。なお、図には、受信波形特徴量検出部3jの特徴量を直接的にマップに入力して第2補正量Neを求める場合についても示している。
ステップ111dでは、第2補正量算出部3Lにより第2補正量Neを算出する。第2補正量Neは受信波形の特徴量からマップを参照して算出した伝播時間の推定補正量であり、図10に示す伝播時間推定補正量算出マップを参照して求める。なお、図には、受信波形特徴量検出部3jの特徴量を直接的にマップに入力して第2補正量Neを求める場合についても示している。
図10では、ガス温度Tgと、受信波形の特徴量から求められた流体(校正流体および被測定流体が混在している状態)の濃度(密度)の推定値ρとに基づいて第2補正量Neを算出する。測定管1内を流れる流体が2成分から構成されている場合には、図10(a)で示す2次元マップを適用できる。ここで縦軸を流体温度Tgとしているが、これは音波が温度依存性を有しているためである。
また被測定流体が加湿ガスである場合は、温度と共に湿度依存性を有しているため、図10(b)に示す様に3次元マップを適用する。
図10に示す第2補正量Neは、補正量毎に境界線で区切られている。図10のマップの参照例(矢示点)は第2補正量Ne=2が推定された場合を示している。ここで「境界」とは、マップ上で第2補正量Neの値が等しい領域と、これに隣接し、補正量Neが他の値をとる領域との間の境界である。この境界の前後で第2補正量Neは異なる値をとることを示している。
図10に示す第2補正量Neは、補正量毎に境界線で区切られている。図10のマップの参照例(矢示点)は第2補正量Ne=2が推定された場合を示している。ここで「境界」とは、マップ上で第2補正量Neの値が等しい領域と、これに隣接し、補正量Neが他の値をとる領域との間の境界である。この境界の前後で第2補正量Neは異なる値をとることを示している。
なお、これまでの説明は校正流体100%の状態(N=Ne=0)から被測定流体を増加させる状態を示しており、校正流体(窒素ガス)と被測定流体(水素ガス)とでは校正流体の密度が高いため、被測定流体の濃度が増加した状態では流体全体としては密度ρが低下することとなる。このため図10(a),(b)では、被測定流体が増加すると流体濃度の推定量ρが低下して超音波の伝播時間が短くなるため、第2補正量Neの値が増加することを示している。
なお、図9,10では流体濃度を説明の便宜上、密度ρで示しているが、これは流体の全体密度で除することにより濃度変換できるので実際はどちらを用いても良い。
再度図7を参照して、ステップ111eでは、ステップ111a〜111dにて算出した第2推定量Ne、前述の第1補正量算出部3iによる現在の補正量Nは、それぞれ補正量選択部3mに入力され、これらの補正値の比較を行う。
再度図7を参照して、ステップ111eでは、ステップ111a〜111dにて算出した第2推定量Ne、前述の第1補正量算出部3iによる現在の補正量Nは、それぞれ補正量選択部3mに入力され、これらの補正値の比較を行う。
第1補正量Nと第2補正量Neとに差異がある(N≠Ne)場合には、ステップ111fへ進む。一方、第1補正量Nと第2補正量Neとが一致する(N=Ne)場合には、ステップ111hへ進み、第1補正量Nと、被測定流体の1周期の長さtp(超音波周波数の逆数)との乗算により周期補正時間tc(=N×tp)を算出して、前述のステップ112へ進む。
この周期補正時間tcが超音波伝播時間算出部3gに送られ、前述のステップ112へ進み、式7,8により、流体の流量(流速)および濃度(密度)を求めるための伝播時間t1,t2が算出される。
また、これまでの説明では、超音波の受信波形の特徴量(図8に示す振幅Aや継続時間tw)が、流体の密度ρによって一定の変化をすることを利用して、現在の超音波受信波形の特徴量に基づいて第2補正量をNeとして推定し、受信検知時間の折返し検出誤差を伴う第1補正量Nと比較して差異のある場合に第1補正量Nを第2補正量Neに置き換えて誤差を解消しようとするものである。
また、これまでの説明では、超音波の受信波形の特徴量(図8に示す振幅Aや継続時間tw)が、流体の密度ρによって一定の変化をすることを利用して、現在の超音波受信波形の特徴量に基づいて第2補正量をNeとして推定し、受信検知時間の折返し検出誤差を伴う第1補正量Nと比較して差異のある場合に第1補正量Nを第2補正量Neに置き換えて誤差を解消しようとするものである。
しかしながら、超音波受信波形の特徴量に基づいて推定した第2補正量Neは、受信波形それ自体の不安定さのため誤差を含むものであるが、本発明ではその点についても考慮し、第1補正量Nを第2補正量Neに置き換える際に新たな誤差を含まないようにしている。
すなわち、ステップ111fでの処理において、図10に示す第2補正量Neが境界線付近であるか否かを判定する。この境界付近とは、密度検出精度に応じて設定する。例えば、密度ρの検出は前述の式5,6を用いて受信検知時間tdおよび受信検知遅れ時間trから算出して行うが、その検出精度が±5%の場合、境界線より±5%以内の領域は境界付近と判定する。なお、実際には、水素濃度検出精度が±1.1%Vol.であるのでマップの横軸に水素濃度をとって、伝播時間より算出した水素濃度が境界線より±2%Vol.の範囲内にあるときは周期訂正しないように設定している。
すなわち、ステップ111fでの処理において、図10に示す第2補正量Neが境界線付近であるか否かを判定する。この境界付近とは、密度検出精度に応じて設定する。例えば、密度ρの検出は前述の式5,6を用いて受信検知時間tdおよび受信検知遅れ時間trから算出して行うが、その検出精度が±5%の場合、境界線より±5%以内の領域は境界付近と判定する。なお、実際には、水素濃度検出精度が±1.1%Vol.であるのでマップの横軸に水素濃度をとって、伝播時間より算出した水素濃度が境界線より±2%Vol.の範囲内にあるときは周期訂正しないように設定している。
第2補正量Neが境界付近以外であった場合、つまり第2補正量Neの信頼性が高い場合には、ステップ111gにて現在の処理上の第1補正量Nを、第2補正量Neとして選択してステップ111hへ進む。これが補正量選択手段に相当する。これにより、被測定流体の密度が急変して、実際と処理上との受信検知遅れ時間tr1,tr2の第1補正量Nに狂いが生じても、この狂いを、受信信号の波形形状及び概略の検出時間領域から推定する第2補正量Neと比較することで補正することが可能となる。
これにより、万が一、設計値以上の被測定流体の密度急変があったとしても速やかに第2補正量Neを選択して補正することで、計測誤差が累積されることを防止して、流量(流速)または濃度(密度)を精度良く算出可能にする。
一方、境界付近であった場合は、第2補正量Neの信頼性が低くなるため、第1補正量Nと第2補正量Neとの差異に関わらず、第2補正量Neでの処理を禁止して、ステップ111hにて現在の処理上の第1補正量Nによる処理を行う。
一方、境界付近であった場合は、第2補正量Neの信頼性が低くなるため、第1補正量Nと第2補正量Neとの差異に関わらず、第2補正量Neでの処理を禁止して、ステップ111hにて現在の処理上の第1補正量Nによる処理を行う。
なお前述のステップ111a〜111dでは、受信波形の特徴量(振幅A、振動継続時間tw、これらの組み合わせA/tw)に基づいて濃度マップを参照して流体濃度を算出し、更に第2補正量算出マップにより第2補正量Neを算出していたが、これに限定されるものではない。すなわち、受信波形の特徴量(振幅A、振動継続時間tw、これらの組み合わせA/tw)に対応して、予め求めておいた第2補正量算出マップにより直接的に第2補正量Neを算出するようにしてもよい。この場合の第2補正量算出マップは、例えば図10の横軸を振動継続時間twとしたマップとする。
本実施形態によれば、被測定流体(水素ガス)が流れる流体流路(測定管1)に超音波が音響的に対向するように流れ方向に所定距離Lm離間して配置される一対の超音波送受波器の一方(2a)において送信した超音波の送信時刻t0から他方の超音波送受波器(2b)に超音波が到達した後の受信検知時刻td1a,td2aまでの時間を計測し、この時間から、更に他方の超音波送受波器(2b)に超音波が到達した時刻から受信検知時刻td1a,td2aまでの受信検知遅れ時間tr1,tr2を差し引くことで伝播時間t1(=td1−tr1),t2(=td2−tr2)を算出し、この伝播時間t1,t2に基づいて流体の流量あるいは濃度を演算出力する超音波式流体計測方法であって、計測開始時の初期値(窒素ガス)を基準とする信号処理上の受信検知遅れ時間の補正量である第1補正量Nを算出する一方(ステップ110)、受信波形の特徴量(振幅A、振動継続時間tw、またはA/tw)に基づいて受信検知遅れ時間trの推定補正量tcを求めることで第2補正量Neを算出し(ステップ111a〜111d)、第1補正量Nと第2補正量Neとの比較結果に差異がある(N≠Ne)時に、第2補正量Neを選択して(ステップ111g)、受信検知遅れ時間tr1,tr2を補正する(ステップ111h)。
また本実施形態は、上記方法を実現するための装置である。これらの方法若しくは装置によれば、第1補正量Nと第2補正量Neとの比較結果に差異がある(N≠Ne)時に、第2補正量Neを選択するため、流体計測の検出不良を低減して安定した計測を適切に実現できる。そして、万が一、設計値以上の被測定流体の密度急変があった場合においても、速やかに受信検知遅れ時間trを補正することで計測誤差が累積されることを防止できる。
また本実施形態によれば、第2補正量算出手段は、特徴量検出手段の検出結果から、予め求めておいた流体濃度推定マップ(図9)を参照して被測定流体の濃度を推定し(ステップ111a〜111b)、この濃度から、予め求めておいた受信検知遅れ時間補正量算出マップ(図10)を参照して受信検知遅れ時間trの推定補正量tcを求めることで第2補正量Neを算出する(ステップ111d)。このため、マップに基づく第2補正量Neを算出できる。
また本実施形態によれば、第2補正量算出手段は、特徴量検出手段の検出結果から、予め求めておいた受信検知遅れ時間補正量算出マップ(図10)を参照して受信検知遅れ時間trの推定補正量tcを直接的に求めることで第2補正量Neを算出する。このため、簡易に第2補正量Neを算出できる。
また本実施形態によれば、補正量選択手段は、伝播時間推定補正量算出マップ(図10)における第2補正量Neが境界付近にある時に、第1補正量Nと第2補正量Neとの差異(N≠Ne)に関わらず、第1補正量Nを選択する(ステップ111h、図5)。このため、第2補正量Neに信頼性がない場合には、より信頼性の高い第1補正量Nを優先的に選択することで、伝播時間の計測誤差を防止できる。
また本実施形態によれば、補正量選択手段は、伝播時間推定補正量算出マップ(図10)における第2補正量Neが境界付近にある時に、第1補正量Nと第2補正量Neとの差異(N≠Ne)に関わらず、第1補正量Nを選択する(ステップ111h、図5)。このため、第2補正量Neに信頼性がない場合には、より信頼性の高い第1補正量Nを優先的に選択することで、伝播時間の計測誤差を防止できる。
また本実施形態によれば、特徴量検出手段は、受信波形の特徴量として、受信波形の振幅A、振動継続時間tw、または双方の比率A/twを検出する(ステップ111a)。このため、これらの特徴量を考慮して第2補正量Neによる補正を行うことで、伝播時間の計測誤差を防止できる。
また本実施形態によれば、特徴量検出手段は、受信波形の特徴量として、受信波形の信号立ち上がり開始時刻t1aを検出する(ステップ111a)。このため、図8に示すように、受信波形の包絡線Bにより立ち上がり開始時刻t1aを検出でき、これに基づいて、例えば振動継続時間twに基づいて流体の濃度を算出できる。
また本実施形態によれば、特徴量検出手段は、受信波形の特徴量として、受信波形の信号立ち上がり開始時刻t1aを検出する(ステップ111a)。このため、図8に示すように、受信波形の包絡線Bにより立ち上がり開始時刻t1aを検出でき、これに基づいて、例えば振動継続時間twに基づいて流体の濃度を算出できる。
また本実施形態によれば、受信波形の信号立ち上がり開始時刻は、受信波形の立ち上がり信号における包絡線Bがゼロと交差する時刻t1aとする。このため、例えば、送信時刻t0からの直接伝播時間t1を簡易に求めることができる。なお、振動継続時間twの値に基づいて伝播時間t1を簡易に求めることができる。
また本実施形態によれば、補正量選択手段は、第1補正量Nと第2補正量Neとの比較結果に差異がある時に(ステップ111e)、第2補正量Neを選択する(ステップ111g、111h)。このため、第2補正量Neに応じた周期補正時間tc(=Ne×tp)に基づいて伝播時間tを算出することができる(t=td−tr−tc)。
また本実施形態によれば、補正量選択手段は、第1補正量Nと第2補正量Neとの比較結果に差異がある時に(ステップ111e)、第2補正量Neを選択する(ステップ111g、111h)。このため、第2補正量Neに応じた周期補正時間tc(=Ne×tp)に基づいて伝播時間tを算出することができる(t=td−tr−tc)。
なお、上述では、校正流体が100%の状態を基準として、この状態から被測定流体の割合を増加させた場合において、音速Cgの変化により流量または濃度を算出することを説明したが、これに限定されるものではない。例えば、校正流体が50%で被測定流体が50%の状態を基準として、この状態から被測定流体の割合を増減させて音速Cgの変化により流速または濃度を算出するようにしてもよい。
1…測定管、2a,2b…超音波送受波器、3…超音波伝播時間測定回路、3a…送信駆動部、3b…送信方向切替スイッチ、3c…受信検知開始制御部、3d…受信検知部、3e…受信検知時間計測部、3f…受信検知遅れ時間算出部、3g…伝播時間算出部、3h…無効時間設定部、3i…第1補正量算出部、3j…受信波形特徴量検出部、3k…濃度推定部、3L…第2補正量算出部、3m…補正量選択部、4…流量/濃度演算回路、5…演算装置、6…配管、7…方向切換弁、8…配管、9…タンク
Claims (8)
- 被測定流体が流れる流体流路に超音波が音響的に対向するように流れ方向に所定距離離間して配置される一対の超音波送受波器の一方において送信した超音波の送信時刻から他方の超音波送受波器に超音波が到達した後の受信検知時刻までの時間を計測し、この時間から、更に前記他方の超音波送受波器に超音波が到達した時刻から前記受信検知時刻までの受信検知遅れ時間を差し引くことで伝播時間を算出し、この伝播時間に基づいて流体の流量あるいは濃度を演算出力する超音波式流体計測方法であって、
計測開始時の初期値を基準とする信号処理上の受信検知遅れ時間の補正量である第1補正量を算出する一方、
受信波形の特徴量に基づいて受信検知遅れ時間の推定補正量を求めることで第2補正量を算出し、
前記第1補正量と前記第2補正量との比較結果に差異がある時に、前記第2補正量を選択して、前記受信検知遅れ時間を補正することを特徴とする超音波式流体計測方法。 - 被測定流体が流れる流体流路に超音波が音響的に対向するように流れ方向に所定距離離間して配置される一対の超音波送受波器の一方において送信した超音波の送信時刻から他方の超音波送受波器に超音波が到達した後の受信検知時刻までの時間を計測し、この時間から、更に前記他方の超音波送受波器に超音波が到達した時刻から前記受信検知時刻までの受信検知遅れ時間を差し引くことで伝播時間を算出し、この伝播時間に基づいて流体の流量あるいは濃度を演算出力する超音波式流体計測装置であって、
計測開始時の初期値を基準とする信号処理上の受信検知遅れ時間の補正量である第1補正量を算出する第1補正量算出手段と、
受信波形の特徴量を検出する特徴量検出手段と、
前記特徴量検出手段の検出結果に基づいて受信検知遅れ時間の推定補正量を求めることで第2補正量を算出する第2補正量算出手段と、
前記第1補正量と前記第2補正量との比較結果に差異がある時に、前記第2補正量を選択して、前記受信検知遅れ時間を補正する補正量選択手段と、
を備えることを特徴とする超音波式流体計測装置。 - 第2補正量算出手段は、前記特徴量検出手段の検出結果から、予め求めておいた流体濃度推定マップを参照して被測定流体の濃度を推定し、この濃度から、予め求めておいた受信検知遅れ時間補正量算出マップを参照して受信検知遅れ時間の推定補正量を求めることで第2補正量を算出することを特徴とする請求項2記載の超音波式流体計測装置。
- 第2補正量算出手段は、前記特徴量検出手段の検出結果から、予め求めておいた受信検知遅れ時間補正量算出マップを参照して受信検知遅れ時間の推定補正量を直接的に求めることで第2補正量を算出することを特徴とする請求項2記載の超音波式流体計測装置。
- 前記補正量選択手段は、前記受信検知遅れ時間補正量算出マップにおける前記第2補正量が境界付近にある時に、前記差異に関わらず前記第1補正量を選択することを特徴とする請求項3または請求項4記載の超音波式流体計測装置。
- 前記特徴量検出手段は、前記受信波形の特徴量として、受信波形の振幅、振動継続時間、または双方の比率を検出することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1つに記載の超音波式流体計測装置。
- 前記特徴量検出手段は、前記受信波形の特徴量として、受信波形の信号立ち上がり開始時刻を検出することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1つに記載の超音波式流体計測装置。
- 前記受信波形の信号立ち上がり開始時刻は、受信波形の立ち上がり信号における包絡線がゼロと交差する時刻とすることを特徴とする請求項7記載の超音波式流体計測装置。
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JP2004136136A JP2005315801A (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | 超音波式流体計測方法及び計測装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111323101A (zh) * | 2020-03-24 | 2020-06-23 | 成都千嘉科技有限公司 | 超声波表自适应的自动标定方法 |
-
2004
- 2004-04-30 JP JP2004136136A patent/JP2005315801A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN111323101B (zh) * | 2020-03-24 | 2022-01-04 | 成都千嘉科技有限公司 | 超声波表自适应的自动标定方法 |
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