JP2005315205A - ロータリーエンジン - Google Patents

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雅文 玉川
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Abstract

【課題】低燃費と低振動とが両立されたロータリエンジンの提供。
【解決手段】このロータリーエンジン10は、ローターハウジング11と、これに収容された駆動ローター15及び連動ローター16、17とを備える。ローターハウジング11には、所定内径d1のローター収容室が3つ並設されている。駆動ローター15は、中央のローター収容室に収容され、連動ローター16、17は、他のローター収容室に収容されている。駆動ローター15と連動ローター16、17は、連動機構66によって連動される。駆動ローター15及び連動ローター16、17は、4つの羽根部37〜40等を備える。羽根部37〜40の外周面41〜44等は、半径d1/2の円弧状に形成されている。この羽根部37〜40の側壁面は、y=sinθ(d1(2cosθ−1)/2−d2/2)で規定される含絡線に従って形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ローターの回転によって出力軸に回転トルクを発生させるロータリーエンジンの構造に関するものである。
ロータリーエンジンは、ケーシングに配置されたローターが回転することによって、当該ローターに接続された出力軸が回転し、動力が取り出される。現在実用化されているロータリーエンジンの構造は、外形が略三角形の環状ローターが繭形のローターハウジング内に配置され、このローターの内壁面に出力軸がギアを介して連結されている。ロータリーエンジンは、レシプロエンジンに比べて一般に発生する振動が小さいと言われている。ところが、従来のロータリーエンジンでは、ローターは、ローター自身が回転すると共に出力軸の周りを回転することになるので、ローターは、ローターハウジング内で激しく揺動し、このため、ロータリーエンジンは振動を発生することになる。
従来から、駆動軸がローターの回転中心に連結されたロータリーエンジンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、かかる構造のロータリーエンジンは、ローターが回転中心に対して対称な形状ではないため、ローターの回転自身が振動を発生することになる。
さらに、従来では、駆動軸がローターの回転中心に連結され、且つローターが回転中心に対して対称な形状に形成されたロータリーエンジンも提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、かかる構造のロータリーエンジンは、ローターの対称性が追求されているため、内燃機関としての熱効率(主として圧縮比)が低く、燃費が悪化するという問題があった。
特開昭58−167801号公報 実開平2−80734号公報
このように、従来のロータリーエンジンには燃費の問題と振動の問題とが存在しており、そこで、本発明は、低燃費と低振動とが両立されたロータリエンジンを提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係るロータリーエンジンは、所定内径d1のローター収容室が3つ並設されたローターハウジングを有する。中央のローター収容室の中心に駆動軸が配設され、他のローター収容室の中心にそれぞれ2つのローター支持軸が配設されている。上記中央のローター収容室には、上記駆動軸が中心に連結された駆動ローターが配置され、上記他のローター収容室には、それぞれ、上記ローター支持軸によって中心を支持された2つの連動ローターが配置されている。上記駆動ローター及び各連動ローターは、所定外径d2の中心円盤部と、当該中心円盤部から放射状に延びる4枚の羽根部とを備える。各羽根部の外周面は、半径d1/2の円弧状に形成され、且つ各羽根部の外周面の端部と上記中心円盤部とは、当該端部を原点としてy=sinθ(d1/2(2cosθ−1)−d2/2)で規定される含絡線に沿って形成された曲面によって連続されている。ただし、θは、上記端部と当該駆動ローター又は連動ローターの中心とを結ぶ仮想線となす角であり、yは、当該θの値に対応するポイントを示す。上記各ローター収容室の中心のピッチは、(d1+d2)/2に設定されている。
このロータリーエンジンでは、ローターハウジングに設けられた3つのローター収容室にそれぞれ駆動ローター及び連動ローターが嵌め込まれる。この場合、中央のローター収容室には、駆動軸が連結された駆動ローターが配置され、他のローター収容室には、ローター支持軸に支持された連動ローターが配置される。各ローター収容室は、内径寸法がd1に設定されていることから、駆動ローター及び各連動ローターの羽根部は、その外周面がローター収容室の壁面に対して摺動することになり、両者間の気密が保持される。なお、この場合の「摺動」とは、当該壁面と羽根部とが直接接触する場合のみを意味するものではなく、例えば、潤滑油を介して接する場合をも含む意味である。
各ローター収容室の中心のピッチが(d1+d2)/2に設定されていることから、駆動ローターと連動ローターとは距離(d1−d2)だけ重なり合うことになる。ところが、駆動ローター及び連動ローターに設けられた羽根部が上記含絡線に沿って形成された曲面(壁面)を備えることから、駆動ローターが回転すると、駆動ローターの羽根部は、連動ローターの隣り合う羽根部の間に挿入される。各連動ローターは、上記外径d2の中心円盤部を備えることから、駆動ローターの羽根部の外周面は、各連動ローターの中心円盤部の外周面に対して摺動することになり、両者間の気密が保持される。さらに、駆動ローターの羽根部の端部が連動ローターの上記曲面に対して摺動し、両者間の気密が保持される。同様に、駆動ローターが回転すると、各連動ローターの羽根部は、駆動ローターの隣り合う羽根部の間に挿入される。駆動ローターは、上記外径d2の中心円盤部を備えることから、各連動ローターの羽根部の外周面は、駆動ローターの中心円盤部の外周面と摺動することになり、両者間の気密が保持される。さらに、連動ローターの羽根部の端部が駆動ローターの上記曲面に対して摺動し、両者間の気密が保持される。なお、この場合の「摺動」とは、上記羽根部の外周面と上記中心円盤部の外周面とが直接接触する場合及び上記羽根部の端部と上記曲面とが直接接触する場合のみを意味するものではなく、例えば、潤滑油を介して接する場合をも含む意味である。
このように、駆動ローターが回転されると、相対的に連動ローターの羽根部が駆動ローターの羽根部間に気密が保持された状態で進退するから、連動ローターの羽根部と駆動ローターの羽根部間によって区画される空間内の空気は、圧縮されることになる。したがって、この空間に燃料を含むガスが供給され、所定のタイミングで当該ガスが燃焼されることによって、当該ガスが膨張して駆動ローターに回転トルクが作用する。その結果、駆動ローターは連続回転することになり、上記駆動軸から動力が取り出される。この場合、上記駆動軸は、駆動ローターの中心に連結されているから、駆動ローターの回転に伴って発生する振動はきわめて小さい。しかも、駆動ローターの回転と共に連動ローターが回転することになるが、各連動ローターは、その中心を上記ローター支持軸によって支持されているから、各連動ローターが回転することによって生じる振動もきわめて小さくなる。
加えて、駆動ローター及び連動ローターに設けられた羽根部が上記含絡線に沿って形成された曲面(壁面)を備えることから、連動ローターの羽根部が駆動ローターの羽根部間に挿入されたときには、上記空間がきわめて狭くなる。つまり、圧縮比が大きくなる。したがって、当該ロータリーエンジンは、内燃機関としての熱効率が高くなる。
(2) 上記連動ローターのうちいずれか一方に設けられた羽根部は、その外周面の曲率半径がd1/2よりも大きく設定されているのが好ましい。これにより、連動ローターと駆動ローターとの間に、上記燃料が混合されたガスの燃焼効率を高く維持することができる燃焼室が形成される。
本発明によれば、低振動且つ低燃費を実現することができるロータリーエンジンが提供される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンの正面断面図、図2は平面断面図である。
このロータリーエンジン10は、ローターハウジング11と、ローターハウジング11に設けられた駆動軸12及びローター支持軸13、14と、駆動軸12に連結された駆動ローター15と、ローター支持軸13、14にそれぞれ支持された連動ローター16、17と、連動ローター16、17を駆動ローター15に連動させる連動機構66とを備えている。
ローターハウジング11は、直方体状に形成されており、本体21と側板22、23とを備えている。これらは、例えばアルミニウム合金から構成され得る。側板22、23は、本体21の両側面に締結固定されている。本体21の内部にローター収容室18〜20が設けられている。各ローター収容室18〜20は、内径d1の円形の孔により構成されており、この孔は、本体21を貫通している。側板22、23は、上記駆動軸12及びローター支持軸13、14を支持している。上記駆動軸12の中心は、ローター収容室18の中心と一致する。また、上記ローター支持軸13、14の中心は、それぞれローター収容室19、20の中心と一致する。各ローター収容室18〜20の中心は、所定の間隔(d1+d2)/2で配置されている。ここで、d1>d2の関係がある。後述されるが、この寸法d2は、駆動ローター15及び連動ローター16、17の中心円盤部24〜26の外径である。
図3は、側板22の正面図である。側板22には、貫通孔27〜29が設けられている。貫通孔27は、上記駆動軸12を回転自在な状態で挿通支持する。貫通孔28、29は、それぞれ、上記ローター支持軸13、14を回転自在な状態で挿通支持する。側板22には、第1排気口30及び第2排気口31が設けられている。これらは側板22を貫通しており、後述のように燃焼ガス等がこれら第1排気口30及び第2排気口31から排出されるようになっている。
図4は、側板23の正面図である。側板23には、貫通孔32〜34が設けられている。貫通孔32は、上記駆動軸12を回転自在な状態で挿通支持する。貫通孔33、34は、それぞれ、上記ローター支持軸13、14を回転自在な状態で挿通支持する。側板23には、第1吸気口35及び第2吸気口36が設けられている。これらは側板23を貫通しており、後述のように外部から空気を吸い込むようになっている。この側板23には、燃料噴射バルブ71と、点火プラグ72とが取り付けられている。燃料噴射バルブは、公知の構成であり、所定のタイミングで燃料を霧状にして噴射する。点火プラグ72も公知の構成であり、所定のタイミングで作動する。
図1が示すように、駆動ローター15は、全体として円盤状に形成されており、上記中心円盤部24と、4枚の羽根部37〜40とを有している。この中心円盤部24は、外径d2の円形板状に形成されている。4枚の羽根部37〜40は、この中心円盤部24と一体的に形成されている。各羽根部37〜40は、中心円盤部24の中心を基準として対称に配置されており、中心円盤部24から放射状に径方向外側に突出するように形成されている。駆動ローター15は、外径d1の円盤状に形成されている。つまり、各羽根部37〜40の外周面41〜44は、半径d1/2の円弧状に形成されている。上記中心円盤部24の中心には貫通孔が設けられており、この貫通孔に上記駆動軸12が挿通されている。駆動軸12は、駆動ローター15に固定されている。
図5は、駆動ローター15の要部拡大正面図である。前述のように、各羽根部37〜40の外周面41〜44は半径d1/2の円弧状に形成されており、中心円盤部24の外周面45は、半径d2/2の円弧状に形成されている。羽根部38の外周面42の端部46と、中心円盤部24の外周面45とは、曲面47によって連続されている。この曲面47は、上記端部46を原点として、(式1)で規定される含絡線に沿って形成されている。
y=sinθ(d1/2(2cosθ−1)−d2/2)−−−−−−−−(式1)
(式1)において、θは、上記端部46と中心円盤部24の中心とを結ぶ仮想線L1となす角であり、yは、当該θの値に対応する仮想線L1に直交する方向のポイントである。
また、羽根部37の外周面41の端部48と、中心円盤部24の外周面45とは、曲面49によって連続されている。この曲面49は、上記曲面47と同様に、上記端部48を原点として、(式1)で規定される含絡線に沿って形成されている。ただし、この場合は、上記端部48と中心円盤部24の中心とを結ぶ仮想線が基準となる。なお、図1が示すように、羽根部37〜40は中心円盤部24に放射状に設けられているから、各羽根部37〜40の外周面の端部と中心円盤部24の外周面45とは、それぞれ上記曲面47と同様の形状の曲面によって連続されている。
図1が示すように、連動ローター16は、上記駆動ローター15と同様の形状であって、上記中心円盤部25と、4枚の羽根部49〜52とを有している。中心円盤部25は、外径d2の円形板状に形成されている。4枚の羽根部49〜52は、この中心円盤部25と一体的に形成されている。各羽根部49〜52は、中心円盤部25の中心を基準として対称に配置されており、中心円盤部25から放射状に径方向外側に突出するように形成されている。連動ローター16は、外径d1の円盤状に形成されている。つまり、各羽根部49〜52の外周面53〜56は、半径d1/2の円弧状に形成されている。上記中心円盤部25の中心には貫通孔が設けられており、この貫通孔に上記ローター支持軸13が挿通されている。ローター支持軸13は、連動ローター16に固定されている。上記駆動ローター15と同様に、各羽根部49〜52の外周面53〜56の端部と、中心円盤部25の外周面57とは、上記曲面47と同様の曲面によって連続されている。
連動ローター17は、上記駆動ローター15と略同様の形状であって、上記中心円盤部26と、4枚の羽根部58〜61とを有している。中心円盤部26は、外径d2の円形板状に形成されている。4枚の羽根部58〜61は、この中心円盤部26と一体的に形成されている。各羽根部58〜61は、中心円盤部26の中心を基準として対称に配置されており、中心円盤部26から放射状に径方向外側に突出するように形成されている。
連動ローター17は、外径d1の円盤状に形成されている。ただし、各羽根部58〜61の外周面62〜65は、半径が上記寸法d1/2よりも若干大きい円弧状に形成されている。
上記中心円盤部26の中心には貫通孔が設けられており、この貫通孔に上記ローター支持軸14が挿通されている。ローター支持軸14は、連動ローター17に固定されている。上記駆動ローター15と同様に、各羽根部58〜61の外周面62〜65の端部と、中心円盤部26の外周面66とは、上記曲面47と同様の曲面によって連続されている。
上記駆動ローター15及び各連動ローター16、17は、上記ローターハウジング11に収容されている。具体的には、駆動ローター15は、上記本体21のローター収容室18に嵌め込まれ、各連動ローター16、17は、それぞれ、上記本体21のローター収容室19、20に収容されている。駆動ローター15及び連動ローター16、17の外径寸法並びに上記ローター収容室18〜20の内径寸法が前述のように設定されているから、駆動ローター15は、ローター収容室18の内壁面と気密的に摺動し、連動ローター16、17は、ローター収容室19、20の内壁面と気密的に摺動する。ただし、連動ローター17の羽根部58〜61の外周面62〜65が前述の円弧面に形成されていることから、各羽根部58〜61の両端部はローター収容室20の内壁面と気密的に摺動するが、その他の部分は、ローター収容室20の内壁面との間に隙間を形成する。
前述のように、各ローター収容室18〜20の中心は、所定の間隔(d1+d2)/2で配置されている。したがって、駆動ローター15及び各連動ローター16、17がローターハウジング11内に収容されたときは、図1が示すように、駆動ローター15を中央にして、各連動ローター16、17が駆動ローター15と噛み合うように配置される。すなわち、同図では、連動ローター16の羽根部50が駆動ローター15に噛み合う。より具体的には、この羽根部50が、駆動ローター15の羽根部39と羽根部40との間に形成される凹部に嵌め込まれ、羽根部50の外周面54及びこの外周面54の端部がこの凹部を区画する曲面と摺接する。同様に、連動ローター17の羽根部61が駆動ローター15に噛み合う。より具体的には、この羽根部61が、駆動ローター15の羽根部37と羽根部38との間に形成される凹部に嵌め込まれ、羽根部61の外周面65の端部がこの凹部を区画する曲面と摺接する。
図2が示すように、上記連動機構66は、3つの歯車67〜69からなる。歯車67は、上記駆動軸12に固定され、歯車68、69は、それぞれ上記ローター支持軸13、14に固定されている。各歯車67〜69は互いに噛み合っており、上記駆動ローター15が回転することによって、各連動ローター16、17が回転される。なお、本実施形態では、連動機構66は歯車から構成されるが、これに代えて、チェーン・スプロケット機構、タイミングベルト・プーリー機構が採用されてもよい。
図6〜図11は、このロータリーエンジン10のサイクルを示す。
図6(a)が示すように、第1吸気口35から吸気された空気は、駆動ローター15の凹部70に充填される。この凹部70は、当該ロータリーエンジン10の燃焼室を構成する。駆動ローター15が回転すると、当該凹部70内に連動ローター17の羽根部58が進入する。つまり、上記空気は圧縮され始める(同図(b)(c))。さらに駆動ローター15が回転すると、図7(a)が示すように、上記空気がさらに圧縮される。この圧縮の際に上記燃料噴射バルブ71から燃料が噴射される。これにより、上記空気は、燃料が混合された燃料ガスとなる。燃料ガスが圧縮された時点で上記点火プラグ72が作動する(同図(b))。
この点火プラグ72が作動すると、当該燃料ガスが燃焼(爆発)する。これにより、図8が示すように、上記凹部70内には、きわめて高温高圧の燃焼ガスが生成され、駆動ローター15に回転トルクが作用する。この燃焼ガスは膨張し、駆動ローター15は、この燃焼ガスによって回転される(図9(a)〜(d))。
図10が示すように、駆動ローター15が回転すると、連動ローター16の羽根部51が凹部70内に進入する。これにより、凹部70内の燃焼ガスは、上記第1排気口30から外部へ排出される。さらに、駆動ローター15が回転することによって、図11(a)〜(d)が示すように、上記燃焼ガスが外部へ排出される。なお、この凹部70から燃焼ガスが排出された時点で、第1吸気口35から新たに空気が供給され、前述と同様のサイクルが繰り返される。
上記凹部70と隣り合う凹部についても同様であり、したがって、駆動ローター15が回転することによって上記サイクルが繰り返され、当該ロータリーエンジン10は、連続運転がなされる。
本実施形態では、上記駆動軸12は、駆動ローター15の中心に連結されているから、駆動ローター15の回転に伴って発生する振動はきわめて小さい。しかも、駆動ローター15の回転と共に連動ローター16、17が回転することになるが、各連動ローター16、17は、その中心を上記ローター支持軸13、14によって支持されているから、各連動ローター16、17が回転することによって生じる振動もきわめて小さくなる。したがって、当該ロータリーエンジン10は、運転中に生じる振動がきわめて小さくなる。
駆動ローター15及び連動ローター16、17に設けられた各羽根部の曲面47等は、上記(式1)によって規定される含絡線に沿って形成されていることから、上記凹部70内に封入された燃料ガスの圧縮比が大きくなる。したがって、当該ロータリーエンジン10は、内燃機関としての熱効率が高くなる。
さらに、本実施形態では、連動ローター17の羽根部58〜61は、その外周面62〜65の曲率半径がd1/2よりも大きく設定されているので、図7が示すように、燃料ガスが燃焼される燃焼室は、燃焼効率の高い形状に形成されるという利点がある。
なお、連動ローター17が回転するときに、各羽根部58〜61とローター収容室20との間に区画される空間の圧力が負圧になれば、連動ローター17の回転が制動されることになる。しかし、本実施形態では、上記第2吸気口36が設けられているので、上記空間の圧力が低下すれば、外部から空気が供給され、連動ローター17に制動力が作用することはない(図7(a)参照)。
また、連動ローター17が回転するときに、各羽根部58〜61とローター収容室20との間に区画される空間の圧力が高くなれば、連動ローター17の回転が制動されることになり、羽根部58〜61による上記凹部70内の燃料ガスの圧縮が効率良くなされないおそれがある。しかし、本実施形態では、上記第2排気口31が設けられているので、上記空間の圧力が高くなれば、当該空間内の空気が排気される(図11(d)参照)。
本実施形態では、連動ローター17の羽根部58〜61の外周面62〜65は、それらの曲率半径がd1/2よりも大きく設定されているが、各外周面62〜65の曲率半径は、連動ローター16の羽根部49〜52の外周面53〜56の曲率半径と同様に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、駆動ローター15及び連動ローター16、17に形成された曲面47等は、すべて同様の形状に形成されているが、連動ローター17についてのみ、羽根部58〜61の側面(すなわち上記曲面)が内側にさらに湾曲されていてもよい。これにより、上記燃焼ガスの膨張率が大きくなる。したがって、当該ロータリーエンジン10は、内燃機関としての熱効率が一層高くなる。
本発明は、内燃機関としてのロータリーエンジンに適用され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンの正面断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンの平面断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンの一方の側板の正面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンの他方の側板の正面図である。 図5は、 本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンの駆動ローターの要部拡大正面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンのサイクルを示す図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンのサイクルを示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンのサイクルを示す図である。 図9は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンのサイクルを示す図である。 図10は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンのサイクルを示す図である。 図11は、本発明の一実施形態に係るロータリーエンジンのサイクルを示す図である。
符号の説明
10・・・ロータリーエンジン
11・・・ローターハウジング
12・・・駆動軸
13・・・ローター支持軸
14・・・ローター支持軸
15・・・駆動ローター
16・・・連動ローター
17・・・連動ローター
18・・・ローター収容室
19・・・ローター収容室
20・・・ローター収容室
21・・・本体
22・・・側板
23・・・側板
24・・・中心円盤部
25・・・中心円盤部
26・・・中心円盤部
27〜29・・・貫通孔
30・・・第1排気口
31・・・第2排気口
32〜34・・・貫通孔
35・・・第1吸気口
36・・・第2吸気口
37〜40・・・羽根部
41〜44・・・外周面
45・・・中心円盤部の外周面
46・・・外周面の端部
47・・・曲面
48・・・外周面の端部
49〜52・・・羽根部
53〜56・・・外周面
57・・・中心円盤部の外周面
58〜61・・・羽根部
62〜65・・・外周面
66・・・連動機構
67〜69・・・歯車
70・・・凹部
71・・・燃料噴射バルブ
72・・・点火プラグ

Claims (2)

  1. 所定内径d1のローター収容室が3つ並設されたローターハウジングと、
    中央のローター収容室の中心に配設された駆動軸及び他のローター収容室の中心にそれぞれ配設された2つのローター支持軸と、
    上記中央のローター収容室に配置され、上記駆動軸が中心に連結された駆動ローター及び上記他のローター収容室にそれぞれ配置され、上記ローター支持軸によって中心を支持された2つの連動ローターとを有し、
    上記駆動ローター及び各連動ローターは、所定外径d2の中心円盤部と、当該中心円盤部から放射状に延びる4枚の羽根部とを備え、
    各羽根部の外周面は、半径d1/2の円弧状に形成され、且つ各羽根部の外周面の端部と上記中心円盤部とは、当該端部を原点としてy=sinθ(d1/2(2cosθ−1)−d2/2)で規定される含絡線に沿って形成された曲面によって連続されており(θは、上記端部と当該駆動ローター又は連動ローターの中心とを結ぶ仮想線となす角)、
    上記各ローター収容室の中心のピッチは、(d1+d2)/2に設定されているロータリーエンジン。
  2. 上記連動ローターのうちいずれか一方の羽根部は、その外周面の曲率半径がd1/2よりも大きく設定されている請求項1に記載のロータリーエンジン。
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