JP2005315108A - 水力機械の吸出し管 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平面に対して上方へ振り上げ角度を持って傾斜し、放水路側に向けて流路断面積が増大する水平拡大部を有する水力機械の吸出し管において、吸出し管の損失を減らし、水力性能の低下を抑制すると共に、発電所の建設工期並びに建設コストを削減する。
【解決手段】吸出し管5の曲がり部5bと、水平面7に対して上方へ振り上げ角度αを持って傾斜し、放水路側に向けて流路断面積が増大する水平拡大部5cとの間に、流水を一旦水平方向に流す水平助走部5dを接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は水車またはポンプ水車などの水力機械の吸出し管に係り、特に曲がり部を持つ吸出し管に関するものである。
水車またはポンプ水車などの水力機械の吸出し管は、羽根車の出口と放水路との間を接続し、羽根車出口からの流水を放水路へ導き、羽根車出口における流水の持つ位置エネルギーを有効に活用すると共に、放水路へ向けての流水路を徐々に拡大し、流水の速度を減少させつつ整流する事により、羽根車出口部での流水の速度エネルギーを効率よく回収する働きをもつ(例えば非特許文献1参照)。
図10に従来の水力機械の一種である一般的なフランシス型水車の吸出し管の構成を示す。
図10において、1はケーシングで、このケーシング1内に高圧の水2が流入して羽根車3に作用し、回転させる。その羽根車3の回転力を発電機の主軸4に伝達し、主軸4を回転させ、図示しない発電機を駆動して発電を行う。
作用を終えた水2は流水となって羽根車3の出口から流出し、ケーシング1に接続された筒状の吸出し管5を通って図示しない外部の放水路に流出する。
この吸出し管5は流水の流れに沿って、羽根車3側から吸出し管上部5aと、それに繋がる曲がり部5bと、放水路に向かって底面が水平面に対して上方へ振り上げ角度αを持って傾斜し、放水路に向けて流路断面積が増大する水平拡大部5cとから構成されている。
吸出し管5の中での水2の流れは、通常、図11に矢印で示すように、羽根車3の出口から流出した水2が吸出し管上部5aを下方に向けてほぼ垂直に通過し、それに繋がる曲がり部5bにより流れの方向を水平方向に変えた後、水平拡大部5cへと流れる。
これにより、羽根車3の出口から流出した水2の静圧を回復させながら徐々に流速を落とし、水平拡大部5cから図示しない放水路へ流出する。
このような水力機械の吸出し管においては、羽根車3の出口から流出する水2の流れの旋回方向成分を有効に打ち消すとともに、水平拡大部5cにおける急激な流路断面積の増加を防ぐことにより水2の流れの整流効果を生じさせ、吸出し管5の損失を低減し、効率的に圧力回復を図る手段が採られる。
このための具体的手段として従来、吸出し管5の水平拡大部5cの流路断面積が広すぎる場合、吸出し管5の各々の部位において、その管路の軸線(中心線)方向に垂直な面で切断した断面の中心点を結ぶことにより得られる吸出し管中心線6と水平線7が接する接点の内、最も水車回転中心8との距離が近い接点9を含む垂直断面A付近より、水平拡大部5c内の水の流れを分流させ、流路断面積を狭くするためのセンタピアを設け、羽根車3の出口より流出する水2の流れの旋回方向成分を有効に打ち消すとともに急激な流路断面積の増加を防ぐことにより流れの整流効果を生じさせ、損失を低減し、効率的に圧力回復を図るようにした従来技術が考えられている。
一般に、このような水力機械の吸出し管5は通常、地中に埋設されるため、水力機械の据え付け施工時に吸出し管5の形状に応じて地面を掘削する作業が必要となる。
前記したように、垂直断面Aにおける吸出し管5の最底部A0と水平面7との接点を始点として放水路側に向かって吸出し管5の底面が水平面に対して上方へ振り上げ角度αを持って傾斜し、水平方向を向き、放水路側に向けて断面積が増大する水平拡大部5cを有する吸出し管は、水平拡大部5cの傾斜部分の下側の部分だけ土木掘削量が少なくなり、発電所建設工期の短縮と、建設コストを低減できるという利点がある。
「ハイドロタービン」日本工業出版、P109
一方で、吸出し管5の水平拡大部5cに振り上げ角度αを持たせた場合の吸出し管5内の水の流れについては図11に示すようになる。
すなわち、水平拡大部5cの振り上げ角度αを大きくすると垂直断面Aにおいて曲がり部5bからの水2の流れ方向が急激に変化するため、垂直断面Aの上部及び水平拡大部5c上部近傍において水の流れの剥離10が発生する。
吸出し管5内で水の流れの剥離10が発生すると、羽根車3の出口部での速度エネルギーを効率よく回収することができず、結果として水力機械の吸出し管5としての損失が増え、圧力回復率が悪く、水力性能の低下を引き起こす恐れがある。
また、吸出し管5の水平拡大部5cに振り上げ角度αをつけない場合には、水力性能の低下は防げるが、土木掘削体積が多くなり発電所建設工期並びに建設コストが増大する。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、損失を低減して水力性能の低下を抑制し、土木掘削量の低減を図り、発電所建設工期の短縮と建設コストを低減した水力機械の吸出し管を得ることを目的とする。
以上の目的を達成するために本願発明は、一端が流水の上流側である羽根車の出口側と接続し、前記羽根車出口から流出した流水を下流側の放水路に導く水力機械の吸出し管において、前記吸出し管が、少なくとも前記羽根車出口からの流水の流れを下流側に向けて水平方向に変える曲がり部と、前記曲がり部に接続され、流水を水平方向に流す水平助走部と、前記水平助走部に接続され、下流側に向かって底面が水平面に対して上方へ振り上げ角度を持って傾斜し、下流側に向けて流路断面積が増大する水平拡大部とから構成したことを特徴とする。
本発明による水力機械の吸出し管であると、損失を低減して水力性能の低下を抑制し、土木掘削量の低減を図り、発電所建設工期の短縮と建設コストを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態の説明において、図10および図11に示す従来のものと同一部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
また、説明の都合上、吸出し管5内の水の流れに沿った羽根車2側を上流側と称し、放水路側を下流側と称する。
図1(a)、(b)は本発明の第1の実施の形態を示す図で、5は羽根車3の出口と図示しない放水路とを接続する吸出し管で、次の四つの部分から構成されている。
すなわちまず第1は、流水の上流側である羽根車3の出口側のケーシング1に接続された吸出し管上部5a、
第2は前記吸出し管上部5aの下流側に接続され、流水の流れを下流側に向けて水平方向に変える曲がり部5b、
第3に前記曲がり部5bの下流側に接続され、吸出し管中心線6が水平を保ち、吸出し管中心線6と水平線7とが接する接点のうち最も水車回転中心8との距離が近い接点9をを始点として、下流側に向かって長さL1に亘って形成された水平助走部5d、
第4は前記水平助走部5dの下流側に接続され、水平方向を向き、長さL1の終端を始点とし、下流側に向かって底面が水平面に対して上方へ振り上げ角度αを持って傾斜し、下流側に向けて流路断面積が増大する水平拡大部5cとから構成されている。
次に本発明の第1の実施の形態の作用について説明する。
羽根車3の出口から流出した水2は流水として吸い出し管上部5a内を下方に向けてほぼ垂直に流下し、それに繋がる曲がり部5bにより流れの方向を水平方向に変えた後、水平助走部5dへと流れる。
曲がり部5bから水平助走部5d内へ流入した水は、水平助走部5d内を一旦水平方向の流れとして長さL1だけ流れ、この間に徐々に助走をつけて流速を早め、その後水平拡大部5c内に流れ込み、下流側の放水路へと流出する。
本発明の第1の実施の形態によれば、吸出し管5の曲がり部5bと水平拡大部5cとの間に、振り上げ角度を持たない水平助走部5dが形成されているので、水平拡大部5cの振り上げ角度αを大きく採った場合においても、曲がり部5bから水平拡大部5cへ流入する水は、水平助走部5dにより一旦水平方向の流れとして徐々に助走をつけた後水平拡大部5c内に流れ込むので、水の流れ方向が急激に変化することが無く、水の流れの剥離の発生を防ぎ、水力機械の吸出し管としての水力性能を向上することができる。
また、水平助走部5dを設けることにより、水平拡大部5cにさらに大きな振り上げ角度αを持たせることも可能となり、その分だけ図1斜線部V1の土木掘削量を低減することが可能となる。
従って、吸出し管5の水力性能を維持したまま水力機械の吸出し管埋設に必要な土木掘削量を低減し、発電所建設工期の短縮と建設コストを低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図2および図3を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態においては、水平助走部5dをその中心線6を水平に保つように配置すると共に、水平助走部5dの流水出口の流路断面積の大きさに応じて、水平助走部5dの流水入口の流路断面積の大きさを変化させている。
図2において、水平助走部5dの流水入口の垂直断面A1の流路断面積をAinとし、同じく水平助走部5dの流水出口の垂直断面A2の流路断面積をAoutとした場合、図3は、縦軸に吸出し管5にて発生する損失を、Ain/Aout=1.0における吸出し管5にて発生する損失により無次元化した損失無次元量P1を表し、横軸は水平助走部5dの流水入口と流水出口における垂直断面の流路断面積の比Ain/Aoutを表した特性図である。
本実施の形態によれば、図3に示すよう、
1.00≦Ain/Aout≦1.25
の範囲において損失無次元量P1が1以下となり、吸出し管5の水力性能の低下を抑制する効果が得られることがわかる。
これは、上記範囲内の流路断面積比で水平助走部5dを設けた場合、流水方向に対して水平助走部5dの流水出口の流路断面積Aoutを流水入口の流路断面積Ainより減少させることにより流速が加速され、流れを整流することが可能となり、流れの剥離を抑制することができるからである。
また、流水方向に対して水平助走部5dの流水出口の流路断面積Aoutを流水入口の流路断面積Ainより減少させることにより、埋設する水平助走部5dの体積を小さくすることができ、水平助走部5d下側の土木掘削量を低減することも可能となる。
仮に、Ain/Aout>1.25の水平助走部5dを設けた場合には、整流する効果よりも流速が急激に増加することによる吸出し管5の内側壁面と流体との摩擦損失の方が大きくなり、結果として吸出し管5の水力性能は低下する。
また、Ain/Aout<1.00の水平助走部5dを設けた場合には、垂直断面1A近傍において流路断面積が急激に拡大するため流れの剥離が発生し、その結果、吸出し管5の水力性能は低下する。
従って、水平助走部5dの流水入口と流水出口における垂直断面A1、A2の流路断面積比が1.00≦Ain/Aout≦1.25の範囲の水平助走部5dを設けることにより、水力機械の吸出し管の水力性能の低下を抑制するとともに吸出し管埋設に必要な土木掘削量を低減させることができる。
これにより、吸出し管5の水力性能を維持したまま水力機械の吸出し管埋設に必要な土木掘削量を低減し、発電所建設工期の短縮と建設コストを低減することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図4(a)、(b)および図5を参照して説明する。
本発明の第3の実施の形態においては、水平助走部5dを吸出し管中心線6が傾斜し、下流側に向かって底面が水平面に対して上方へ傾斜角度β(β<α)を持って傾斜させるように配置している。
図5は、縦軸に吸出し管5にて発生する損失を、α=βにおける吸出し管5にて発生する損失により無次元化した損失無次元量P2を表し、横軸はα/βの値を表した特性図である。
本実施の形態によれば、図5に示すように、ほぼ
α/β≧1.25
の範囲において損失無次元量P2がほぼ1以下となり、吸出し管5の水力性能の低下を抑制する効果が得られることがわかる。
これは、上記範囲内の傾斜角度βで水平助走部5dを設けた場合、水平助走部5dと水平拡大部5cとの境界において流れ方向が急激に変化することが無く、流れを整流することが可能となり、流れの剥離を抑制することができるからである。
また、水平助走部5dを吸出し管中心線6が傾斜し、下流側に向かって底面が水平面に対して上方へ傾斜角度βを持って傾斜させることにより、図4(b)の斜線部V2で示すように傾斜角度β=Oの場合に比べ土木掘削量を低減することも可能となる。
仮に、α/β<1.25の水平助走部を設けた場合には、水平拡大部5cの振り上げ角度αと水平助走部5dの傾斜角度βの差は更に小さくなるが、曲がり部5bから水平助走部5dへの流水の流れの方向が急激に変化し、流れの剥離が発生する恐れがある。
従って、α/β≧1.25の水平助走部5dを設けることにより、水力機械の吸出し管としての水力性能の低下を抑制するとともに吸出し管埋設に必要な土木掘削量を低減させることができる。
これにより、吸出し管5の水力性能を維持したまま水力機械の吸出し管埋設に必要な土木掘削量を低減し、発電所建設工期の短縮と建設コストを低減することができる。
なお、前記した本発明の第2の実施の形態で説明した吸出し管において、本発明の第3の実施の形態で説明したように、水平助走部5dを傾斜角度βを持って傾斜させるように配置してもよい。
このようにするとより一層吸出し管埋設に必要な土木掘削量を低減し、発電所建設工期の短縮と建設コストを低減することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について図6(a)、(b)、図7および図8を参照して説明する。
本発明の第4の実施の形態においては、前記本発明の第1乃至第3の実施の形態において、水平助走部5dの流水方向に沿った水平方向の長さL1が、水車回転中心8を基点とした水平拡大部5cの出口までの水平方向の長さL2の0.00%〜20.0%の長さになるように構成している。
図7は、縦軸に吸出し管5にて発生する損失を水力機械の効率低下、または効率向上分と考えコストに見積り直したものについて、水平助走部5dが無い場合の吸出し管5により発生する損失をコストに見積り直したものを用いて無次元化したもの(X)と、水平助走部5dの傾斜角度β=0の時の水平助走部5dにおける土木掘削量を0とし、それに対して傾斜角度βの時における長さL1に対応した水平助走部5dにおける必要土木掘削量をコストへ見積もり直し、水平助走部5dがない場合の吸出し管5により発生する損失をコストに見積り直したものを用いて無次元化したもの(Y)とを合計した必要コストの和(Z)からなるコスト無次元量P3を表し、横軸はL1/L2を表した特性図である。
本実施の形態によれば、図7に示すように
0.00≦L1/L2≦0.20
の範囲においてコスト無次元量P3が1以下となり、吸出し管5の水力性能の低下を抑制する効果が得られることがわかる。
これは、上記範囲内の寸法比で水平助走部5dを設けることにより前記本発明の第1乃至第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
仮に、上記範囲外で水平助走部5dを設けた場合、水平助走部5dの長さL1を大幅に長くしても前記実施の形態1乃至3の水平助走部5dの流水方向垂直断面積は増加しないため、流速を減速させ流れの整流効果を付加することができず、吸出し管5の水力性能の低下を抑制する事ができない上に、水平助走部5dにおける流体の摩擦損失が大きくなるため、結果として吸出し管5の水力性能が低下する。
また、水平助走部5dの傾斜角度βは水平拡大部5cの振り上げ角度αよりも小さいため、土木掘削量を増加させる要因となる。
これについて図8により説明する。水平助走部5dの流水出口の位置をE1からE2へと伸ばし、水平助走部5dの長さL1を大きくした場合、その時更に必要となる土木掘削部分は斜線部V3となる。
つまり、L1/L2が増大すると水平助走部5dの斜線部の水平方向距離が増大し土木掘削量は増加することとなる。この影響について図7を用いて説明すると、L1/L2が大きくなると損失は低減するが、L1/L2=約30%の長さを超えると水平助走部5d内を流れる時の流水の摩擦損失が増加するため、総合的に損失は増加傾向をたどる。またその損失は、L1/L2が大きくなるにつれて2次関数的に増加する。
この土木掘削量は図7より、水平助走部5dの水平方向の長さL1が水車回転中心8を基点とした水平拡大部5cの出口までの水平方向長さL2の0.00%〜20.0%の長さであると最も適切であり、これにより吸出し管5の水力性能を維持したまま水力機械の吸出し管埋設に必要な土木掘削量を低減し、発電所建設工期の短縮と建設コストを低減することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について図9(a)、(b)を参照して説明する。
本発明の第5の実施の形態においては、前記本発明の第1乃至第4の実施の形態において、図9に示すように、水平拡大部5c内の水の流れを分流させ、流路断面積を狭くするためのセンタピア11をその先端が水平助走部5d内に位置するように設ける。
このようにすると、羽根車3の出口より流出する水2の流れの旋回方向成分を有効に打ち消すとともに急激な流路断面積の増加を防ぐことにより流れの整流効果を生じさせ、流れの剥離の発生を抑制し、吸出し管5の水力性能の低下を抑制することができる。
なお、前記実施の形態の説明において、吸出し管5を吸出し管上部5a、曲がり部5b、水平拡大部5c、水平助走部5dの四つの部分から構成されているとして説明したが、これらの構成部分は必ずしも別体のものではなく、これらの部分から一つの吸出し管5を一体的に構成しているものである。
本発明の第1の実施の形態による水力機械の吸出し管を示す図で、(a)は概略平面図、(b)は概略側面図。 本発明の第2の実施の形態による水力機械の吸出し管を示す斜視図。 本発明の第2の実施の形態による水力機械の吸出し管の効果を示した特性図。 本発明の第3の実施の形態による水力機械の吸出し管を示す図で、(a)は概略平面図、(b)は概略側面図。 本発明の第3の実施の形態による水力機械の吸出し管の効果を示した特性図。 本発明の第4の実施の形態による水力機械の吸出し管を示す図で、(a)は概略平面図、(b)は概略側面図。 本発明の第4の実施の形態による水力機械の吸出し管の効果を示した特性図。 本発明の第4の実施の形態による水力機械の吸出し管を説明するための概略側面図。 本発明の第5の実施の形態による水力機械の吸出し管を示す図で、(a)は概略平面図、(b)は概略側面図。 従来のフランシス型水車の部分的縦断側面図。 吸出し管内の流水の流れを模式的に示す概略側面図。
符号の説明
1…ケーシング、2…水、3…羽根車、4…主軸、5…吸出し管、5a…吸出し管上部、5b…曲がり部、5c…水平拡大部、5d…水平助走部、6…吸出し管中心線、7…水平線、8…水車回転中心、9…接点、10…流れの剥離、11…センタピア、A…垂直断面、A0…垂直断面の最低部、α…水平拡大部の振り上げ角度、β…水平助走部の傾斜角度、Ain…水平助走部の流水入口の流路断面積、Aout…水平助走部の流水出口の流路断面積、L1…水平助走部の長さ、L2…水車回転中心から水平拡大部出口までの長さ。

Claims (8)

  1. 一端が流水の上流側である羽根車の出口側と接続し、前記羽根車出口から流出した流水を下流側の放水路に導く水力機械の吸出し管において、前記吸出し管が、少なくとも前記羽根車出口からの流水の流れを下流側に向けて水平方向に変える曲がり部と、前記曲がり部に接続され、流水を水平方向に流す水平助走部と、前記水平助走部に接続され、下流側に向かって底面が水平面に対して上方へ振り上げ角度を持って傾斜し、放水路側に向けて流路断面積が増大する水平拡大部とから構成されることを特徴とする水力機械の吸出し管。
  2. 前記水平助走部の管路の軸線に対して垂直な面で切断した断面の中心点を結ぶことにより得られる前記水平助走部の中心線が水平であることを特徴とする請求項1記載の水力機械の吸出し管。
  3. 前記水平助走部の管路の軸線に対して垂直な面で切断した断面の中心点を結ぶことにより得られる前記水平助走部の中心線が、下流側に向かって水平面に対して上方へ傾斜角度を持って傾斜したことを特徴とする請求項1記載の水力機械の吸出し管。
  4. 前記水平助走部の流水入口の流路断面積が流水出口の流路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の水力機械の吸出し管。
  5. 前記水平助走部の流水入口の流路断面積をAin、流水出口の流路断面積をAoutとした場合、
    1.00≦Ain/Aout≦1.25
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の水力機械の吸出し管。
  6. 前記水平助走部の流水方向に沿った水平方向の長さをL1、水車回転中心を起点とした前記水平拡大部の流水出口までの水平方向の長さをL2とした場合
    0.00≦L1/L2≦0.20
    であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の水力機械の吸出し管。
  7. 先端が前記水平助走部内に位置するように前記水平拡大部内にセンタピアを設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の水力機械の吸出し管。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の吸出し管を有する水力機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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