JP2005312945A - ナノアパタイトファントム及びその用途 - Google Patents

ナノアパタイトファントム及びその用途 Download PDF

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Abstract

【課題】様々なバイオイメージング機器により得られる生体情報を、骨密度に換算するための骨密度標準試料(ナノHAファントム)等を提供する。
【解決手段】ナノサイズのハイドロキシアパタイト(HA)を利用して、骨の無機塩密度を再現したナノHAファントム、及び、上記ナノHAファントムを利用した骨密度評価・診断への運用形態であって、ナノサイズHAの密度制御により、所定のHA密度(骨密度相当)のナノHAファントムを作製し、該ナノHAファントムを、各種バイオイメージング機器で計測し、測定値とHA密度の相関から検量線を作成し、被検体の骨密度を、ナノHAファントム中のHA換算量として評価することからなる骨密度定量方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、骨の無機塩密度を模倣した骨モデル、及び上記骨モデルと各種バイオイメージング機器を利用した骨密度定量方法に関するものであり、更に詳しくは、ナノサイズのHA粒子を、適宜のマトリックス中に密度制御分散して、骨の無機塩密度を模倣した骨モデル(ナノHAファントム)、及び該ナノHAファントムとバイオイメージング機器による測定値との相関を用いて、バイオイメージング機器により得られる生体情報を骨密度に換算することを可能とする、新規骨密度定量方法に関するものである。
一般に、“ファントム” とは、実物の有する所定の要素を真似た、疑似物体を意味するものであり、例えば、脂肪と等価のX線吸収特性を持つように作られたウレタン樹脂ファントムや、人体各所の形状を模倣した治療計画用人体ファントムなどの例がある。本発明は、骨再生医療における骨密度計測方法及び診断方法の技術分野において、ナノテクを効果的に利用した新しい硬組織治療効果評価技術に係るものであり、従来法に比べて、より低侵襲で高精度の新しい骨密度計測方法を提供するものである。
本発明は、例えば、本発明において作製・使用するナノアパタイトファントムは、粒子径が1000nm未満のHAナノ粒子を骨塩モデルとして所定の密度に分散していることから、分解能がマイクロメーター以上のバイオイメージング装置においては、ファントム中のアパタイトナノ粒子は、輪郭としてではなく、密度を反映した濃淡として検出されるという特徴を有する。上記現象は、HAナノ結晶と有機物(主に、コラーゲン)から成る生体骨と同様の現象であり、従って、本発明では、任意のバイオイメージング装置によるHAファントム測定結果から、HA密度と測定結果の相関を示す検量線を精密に作成することができ、また、同装置の生体硬組織測定結果をHA換算骨塩量とすることができる。
本発明のナノアパタイトファントムは、例えば、骨粗鬆症の精密診断方法を提供するものであり、的確な治療方法の選定、治療効果の評価をするための手段として、好適に利用しうるものとして有用である。また、抗リュウマチ薬等がもたらす、骨密度の微細な変化(治療効果)を定量的に評価する手段として有用であり、創薬分野に貢献することができる。更に、インプラント等を用いた高度先進医療における、治療部位に再生した骨質を評価する手段を提供するものであり、患者のQOL向上に有効な看護計画立案に好適に利用しうる。
近年、ライフスタイルの多様化等により、硬組織(歯や骨)の衰えや疾患は、もはや高齢者に限った問題ではなく、全年齢的に当てはまる共通問題として認識されつつある。上記問題に対応すべく、革新的な予防方法、及び治療方法が提案されつつあるが、それにともない、当技術分野では、治療効果の有効性を決定的に示すための、より低侵襲な骨密度計測方法の開発が強く望まれている。
代表的な低侵襲骨密度計測方法としては、例えば、X線単純写真、MD法(Microdensitometry)、DEXA法(Dual−energy X−ray absorptiometry)、QUS法(Quantitative Ultrasound)、及びQCT法(Quantitated computed tomography)等がある。単純X線写真は、腰椎、大腿骨等のレントゲン写真における画像の濃淡により、骨塩量に関する診断をする方法である。MD法は、第二中手骨をアルミニウムの基準物質(骨量ファントム)と共にX線写真撮影し、骨と基準物質のコントラストから、骨量を算出する方法である。上記方法は、非常に簡便であるため、ファーストスクリーニングに適していると考えられている。そして、より客観的な評価のために、DEXA法、QUS法、及びQCT法が、骨塩量を定量化する技術として台頭してきた。
DEXA法は、2種類のエネルギーレベルのX線透過率の差を利用して骨塩量を算出する方法である。QUS法は、超音波が踵骨中の超音波伝播速度(Speed of sound:SOS)と、その際の超音波減衰率(Broadband ultrasound attenuation:BUA)を測定し、SOSとBUAから骨のStiffness Indexを算出する方法である。SOSは骨密度を、BUAは骨の硬度や骨梁の三次元構造を反映するとされ、SOSとBUAに裏付けられたStiffness Indexは、骨硬度を示す指標と考えられている。
QCT法は、X線CTスキャナーを利用した骨密度測定法であり、CaCOやHydroxyapatite(例えば、非特許文献1、特許文献1−3参照)等の標準物質を含むファントムと椎骨を同時にスキャンすることにより、椎体骨密度を標準物質の相当量として算出する方法である。QCT法は、測定部位を正確に限定することができ、かつ骨密度を単位体積当たりの骨塩量(mg/cm)として求めることができるため、骨粗鬆症の診断、経過追跡に活用されている。
しかしながら、上記方法は、いずれも感度が低く、また、定量化に乏しいため、薬剤などでもたらされる微量な骨量変化を、正確に計測することができないという問題点を有する。特に、DEXA法は、基本的には、平面投影法であって、計測値は骨塩量(換算値)を骨面積で除した平均骨密度(Bone Mineral Density〔g/cm 〕)として出力されるため、圧迫骨折等による骨の変形や、異所性石灰化等があると、骨密度が高く評価される。また、QUS法においては、求められた指標が、骨構築や骨強度にどのように関係しているのか、いまだ十分に解明されていない。
近年、微小領域に測定を限定することができるバイオイメージング機器、例えば、マイクロフォーカスX線CTや、マイクロフォーカスMRIが、医療分野に普及しつつある。上記測定技術は、代謝が早く骨塩量の変化を鋭敏に反映する海綿骨部のみの情報を抽出することができるため、骨骨粗鬆症等の診断や治療効果の評価のための有効な方法と考えられており、より簡便な骨密度評価機器へのシステム化が期待されている。骨密度の定量には、骨密度換算標準物質(骨密度定量ファントム)が必要であり、より正確な骨密度の定量のためのファントムは、骨の精密なイミテーションであるものが望ましいと考えられている。
しかし、マクロ領域を対象とした従来の骨密度計測方法に用いられてきたファントムは、製造方法の簡便さから、骨の無機成分とは全く異なる物質であるのが一般的であり、しばしば骨密度との相関が悪いという問題点を有する。また、従来機器においては、ファントム計測結果が標準物質密度を反映した濃淡であったが、マイクロフォーカス機器では、ファントム中の粒子とマトリックスを分離した画像となり、骨密度を換算することができないという問題点がある。
特開平2−232037号公報 特開平11−155852号公報 特開平11−276468号公報 小川和行、佐々木康人、日本骨形態誌、Vol.2、p.11−15、1992
このような状況の中で、本発明者は、上記従来技術に鑑みて、上記従来技術における諸問題を確実に解消することができる新しい定量的バイオイメージング用基準物質と、その新しい利用形態、その製品及び運用方法等を、多角的な視点から検討し、開発することを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、HAナノ粒子は、分解能がマイクロメーター以上のバイオイメージング装置(例えば、マイクロX線CT)においては、輪郭としてではなく、密度(分散状態)を反映した濃淡として検出されること、及びバイオイメージング機器により得られる生体情報を、濃度制御されたHAナノ粒子標準試料と対比、及び骨密度換算することにより、所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、HAナノ粒子を所定の密度で含有する、ナノHAファントムを提供することを目的とするものである。また、本発明は、バイオイメージング装置において、ファントム中のアパタイトナノ粒子が、密度を反映した濃淡として検出されるナノHAファントムを提供することを目的とするものである。また、本発明は、バイオイメージング機器により得られる生体情報を、上記ナノHAファントムと対比することにより、骨密度(mg/cm)に換算することを可能とする、骨密度計測システムを提供することを目的とするものである。更に、本発明は、特に、骨粗鬆症の進行状況やその治療効果を、簡便、かつ非侵襲的に診断することを可能とする高性能ナノHAファントム及びその診断方法等を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決する本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)ナノサイズのアパタイト粒子(HAナノ粒子)からなることを特徴とするナノHAファントム。
(2)HAナノ粒子が1000nm未満である、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(3)HAナノ粒子密度が0から1300mg/cmの間で制御されている、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(4)HAナノ粒子のカルシウム/リン比(モル比)が1から2.5である、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(5)HAナノ粒子溶液もしくは懸濁液を、遠心分離、フィルター濾過、エバポレーションの群から選択された1種、あるいは2種以上の方法の組み合わせにより、所定のHA密度に濃縮し、成型することにより調製された、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(6)100mg/cm以上のHA密度に濃縮したHAナノ粒子塊もしくはペーストを、適宜のマトリックスで希釈することにより調製された、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(7)HAナノ粒子を、結晶化セルロース、寒天から選択された1種、あるいは2種と混合し、打錠成型した、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(8)HA粉体を、適宜のマトリックスと共に、湿式粉砕・混合することにより調製された、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(9)HAナノ粒子を密度制御分散して、骨の無機塩密度を模倣した、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(10)各種バイオイメージング機器で撮像することによりHAナノ粒子分散状態(密度情報)を、粒界画像を含まない濃淡画像(CT値等の輝度情報)に変換することができる特性を有する、前記(1)に記載のナノHAファントム。
(11)HAナノ粒子を骨ミネラルモデルとして利用した骨密度評価・診断方法であって、1)HAナノ粒子を、所定の密度になるように適宜のマトリックスに分散したナノHAファントムを作製する、2)ナノHAファントムを、各種バイオイメージング機器で撮像し、撮像画像輝度とHA密度の相関から検量線を作成する、3)上記2)で作成した検量線により、被検体の骨密度を、ナノHAファントム中のHA換算量として評価する、
ことからなることを特徴とする骨密度定量方法。
(12)アパタイトナノ粒子径が、1000nm未満である、前記(11)に記載の骨密度定量方法。
(13)HAナノ粒子密度が、0から1300mg/cmの間で制御されているナノHAファントムを利用した、前記(11)に記載の骨密度定量方法。
(14)HAナノ粒子のカルシウム/リン比(モル比)が、1から2.5である、前記(11)に記載の骨密度定量方法。
(15)前記(1)に記載のナノHAファントムを各種バイオイメージング機器で撮像することにより、HAナノ粒子分散状態(密度情報)を、粒界画像を含まない濃淡画像(CT値等の輝度情報)に変換し、HAナノ粒子密度と各種バイオイメージング機器の測定結果の相関を得て、該相関に基づいて作成したことを特徴とする検量線。
(16)前記(1)から(10)のいずれかに記載のナノHAファントムのチューブ充填物、シリンジ充填物、又はナノHAファントムを塗布、固定したフィルム。
(17)前記(1)から(10)のいずれかに記載のHA含有量の異なるHAファントム2種以上よりなることを特徴とする骨密度定量用ナノHAファントムセット。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明においては、ハイドロキシアパタイト(HA)として、例えば、水酸アパタイト、炭酸アパタイト、フッ素アパタイト、及び塩素アパタイトが使用される。しかし、これらに制限されるものではなく、これらと実質的に同効のもの、あるいはこれらと類似のものであれば同様に使用することができる。本発明では、これらの中から選択された1種、あるいは2種以上の混合物が使用される。また、上記アパタイトに、HAファントム適用硬組織部位に応じて、適宜の判断で、β−TCP、α−TCP、メタリン酸カルシウム、リン酸4カルシウム、リン酸水素カルシウム、及びリン酸水素カルシウム2水和物の中から選択された1種、あるいは2種以上の混合物を、上記HAに添加して用いることができる。
本発明においては、HAナノ粒子として、粒径が1000nm未満のナノ粒子を用いるが、逆ミセル法、化学沈殿法等により合成された、製造段階で粒径がナノサイズであるものを用いてもよいし、各種合成法で合成された1次もしくは2次粒径が1000nm以上のHA粉体もしくはバルク体を、1000nm未満に粉砕して用いてもよい。また、本発明において使用するHAナノ粒子原料は、粉体及びペースト状でもよいし、サーファクタントに被覆され、適宜のマトリックス中に溶解・懸濁していてもよい。HAナノ粒子の粒径は、好適には、骨と同等の20×3〜7nmの単柱状であることが望ましい。しかし、これらに制限されるものではない。マトリックスとしては、好適には、例えば、水、シクロヘキサン、ドデカン、n−ヘプタン、寒天、コラーゲン、アルギン酸ナトリウム、及びポリエチレングリコール等が例示されるが、これらに制限されるものではない。
本発明においては、上記HAナノ粒子原料は、各種方法で実測される骨密度を網羅するHA濃度範囲を持つように、濃縮もしくは、適宜の媒体により希釈され、骨密度定量用HAファントムとして用いられる。HA濃度は、例えば、一般的には、海綿骨密度定量用には50から250mg/cm、皮質骨密度定量用には350から600mg/cmの濃度範囲に調整されていることが望ましい。また、骨の灰化重量から求めた骨密度に対応する場合は、HA濃度を800から1300mg/cmに調整することが望ましい。しかし、これらに制限されるものではない。
HAナノ粒子原料の濃縮方法としては、例えば、遠心分離、エバポレーションが、HA密度制御の観点から好適である。上記方法においては、元液体積(V)、元液HA密度(ρ )、濃縮後HA体積(V)、濃縮後HA密度(ρ)の間には、次式が成り立つ。
ρ=ρ /V
従って、目的とするHA密度の沈殿を得るためには、元液の体積がVになるように、遠心分離もしくはエバポレーション条件を設定すればよい。更に、正確には、上記により得られたHA沈殿のHA重量を、熱分析により決定する。しかし、これらに制限されるものではない。
HAナノ粒子原料の希釈による調製法としては、例えば、市販のHAパウダーを、適宜の溶媒で所望のHA密度まで希釈し、ボールミルで粉砕する方法が簡便である。上記において、溶媒は1.5%寒天や1%アルギン酸ナトリウム等の、凝固可能なものが好適である。また、遠心分離もしくはエバポレーションにより作製した、高濃度のナノHAペーストもしくは凝固物を、適宜の溶媒で希釈することにより、HA密度制御を行ってもよい。しかし、これらに制限されるものではない。
調製したナノHAは、例えば、ウレタンチューブやシリコンチューブに充填して、HAファントムとして使用する。通常、HAファントムは、濃度の異なる2種類以上をセットとして骨密度定量用HAファントムセットとして用いることが、検量線作成の観点から望ましい。例えば、好適には、海綿骨領域の骨密度定量用には、HA密度0、40、80、120mg/cmのHAファントムを、ウレタンフォームで保持したものが好適に使用し得る。HAファントムセット中のHA濃度の選定及びファントム保持物質は、適宜のものを使用することができ、上記に制限されるものではない。また、HAファントム及びナノHAの形状は、目的に応じて適宜の形状とすることができる。
上記のように調製したHAファントム(セット)と共に、被検体を任意のバイオイメージング装置により撮像し、まず、HAファントム部位の測定結果とナノHA密度の相関から検量線を作成する。続いて、被検体の測定結果を、上記検量線により、ナノHA換算骨密度として算出する。例えば、バイオイメージング装置が、マイクロX線CTである場合、被検体の関心領域を、HAファントムと共に撮像し、HAファントム中のナノHA部分の平均CT値をナノHA密度と対応させることにより、検量線を作成する。続いて、被検体に分布するCT値を上記検量線により、ナノHA換算量とする。
本発明の骨密度定量方法においては、骨ミネラルモデルとしてHAナノ粒子を使用しており、更に、上記HAナノ粒子を所望のHA含有量のHAファントムに仕立てている。上記HAファントムを、分解能がマイクロメーター以上のバイオイメージング機器(例えば、マイクロX線CT)により撮像した場合、ファントム中のHAナノ粒子は、輪郭としてではなく、密度を反映した濃淡として検出される。上記現象は、HAナノ結晶と有機物(主にコラーゲン)から成る生体骨と同様の現象である。従って、HAファントムを、上記バイオイメージング装置により撮像することにより、撮像結果とナノHA密度の相関を示す検量線を正確に作成することができる。また、上記バイオイメージング装置による被検体の測定結果を、上記検量線によりナノHA換算骨密度として算出することができる。
本発明の骨塩量定量方法は、例えば、骨粗鬆症の精密診断方法を提供するものであり、的確な治療方法の選定、治療効果の評価をするための手段として、好適に利用しうるものとして有用である。また、抗リュウマチ薬等がもたらす、骨密度の微細な変化(治療効果)を定量的に評価する手段として有用であり、創薬分野に貢献することができる。更に、インプラント等を用いた高度先進医療における、治療部位に再生した骨質を評価する手段を提供するものであり、患者のQOL向上に有効な看護計画立案に好適に利用しうるものである。
本発明は、ナノサイズのHA粒子を、適宜のマトリックス中に密度制御分散して、骨の無機塩密度を模倣した骨モデル(ナノHAファントム)、及び該ナノHAファントムとバイオイメージング機器による測定値との相関を用いて、バイオイメージング機器により得られる生体情報を骨密度に換算することを特徴とする、骨密度定量方法等に関するものであり、本発明により、(1)骨の無機成分に相当する、ナノサイズHAを標準物質としたナノHAファントムを提供することができる、(2)分解能がマイクロメーター以上のバイオイメージング装置においては、ナノHAファントム中のHAナノ粒子は、骨の無機成分と同様に、輪郭としてではなく、密度を反映した濃淡として検出される、(3)上記(2)の理由により、バイオイメージング装置によるHAファントム測定結果から、HA密度と測定結果の相関を示す検量線を精密に作成することができ、同装置の生体硬組織測定結果をHA換算骨塩量とすることができる、(4)骨粗鬆症の精密診断方法を提供するものであり、的確な治療方法の選定、治療効果の評価をするための手段として、好適に利用しうるものとして有用である、(5)抗リュウマチ薬等がもたらす、骨密度の微細な変化(治療効果)を定量的に評価する手段として有用であり、創薬分野に貢献することができる、(6)インプラント等を用いた高度先進医療における、治療部位に再生した骨質を評価する手段を提供するものであり、患者のQOL向上に有効な看護計画立案に好適に利用しうるものである、という格別の作用効果が奏される。
次に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定されるものではない。
水酸化カルシウム水溶液に、リン酸を滴下することにより、水酸アパタイトスラリーを調製した。上記スラリー中のHA粒子は、平均粒径100nmのナノ粒子であった。また、上記スラリー中のHA密度は100mg/cmであった。上記HAスラリー4mlを、5000、及び10000rpmで遠心分離することにより、それぞれ、HA密度が170mg/cm、230mg/cmのHA沈殿を作製することができた。HA密度100mg/cmのスラリー、及びHA密度170mg/cm、230mg/cmのHA沈殿を、容量1mlのポリプロピレンバイアルに密封し、骨密度定量用HAファントムとした(図1)。
上記HAファントムを、マイクロX線CTにより撮像した。HAファントム中の各HA部分においては、HA粒子の輪郭やボイド等の構造は検出されておらず、それぞれのHA濃度を反映したCT値を示した(図2)。
水酸化カルシウム水溶液と油と界面活性剤の混合溶液に、リン酸を滴下し、3日間熟成させることにより、平均粒径50nmのHAナノ粒子溶液を調製した。上記HAナノ粒子溶液中のHA密度は7.4mg/cmであった。上記HAナノ粒子溶液4mlを、30000rpmで遠心分離することにより、HA含有量25mgの沈殿を調製した。
上記沈殿2個をポリプロピレンバイアル(容量1.5ml)に入れ、シクロヘキサンを1ml秤線まで注ぎ、沈殿を再懸濁させることにより、HA密度50mg/cmのナノHAファントムとした。また、沈殿4個をポリプロピレンバイアル(容量1.5ml)に入れ、シクロヘキサンを1ml秤線まで注ぎ、沈殿を再懸濁させることにより、HA密度100mg/cmのナノHAファントムとした。
上記ナノHAファントムをマイクロX線CTにより撮像した。ナノHAファントム中の各HA部分においては、ナノHA粒子の輪郭やボイド等の構造は検出されておらず、それぞれのHA濃度を反映したCT値を示した。図3aは、HA密度50mg/cm、及び100mg/cmのナノHAファントムのマイクロX線CTによる断面画像である。また、ナノHAファントム部分のグレイバリューの揺らぎは、平均グレイバリューの約3%であった。図3bは、図3a上のAからBにかけての輝度(グレイバリュー)分布プロットである。ナノHAファントム中のHAナノ粒子の輪郭は撮像されることが無く、ナノHAファントムに作り込んだHA密度と、撮像される輝度情報の相関が良いことが分かる。
図3cは、比較例1で、HA密度が100mg/cmになるように、市販HA粉体とエポキシ樹脂と混合することにより作製されたHAファントムの、マイクロX線CTによる断面画像である。図3dは、図3c上のAからBにかけての輝度(グレイバリュー)分布プロットである。市販HA粉体によるHAファントムにおいては、HA粒径がマイクロX線CTの解像度以上の大きさであるため、粒子形状が撮像されてしまう。従って、HAファントムに作り込んだHA密度と、撮像される輝度情報の相関が悪いことが分かる。
比較例1
市販のHA粉体100mgを、容量1mlのポリプロピレンバイアルに秤取り、1mlの秤線までエポキシ樹脂(主剤)を注いだ。これを攪拌棒にて混練後、硬化剤を添加し、室温で24時間硬化させ、HA密度が100mg/cmのHAエポキシ硬化体とした。
上記HAエポキシ硬化体を、実施例1から3と同条件のマイクロX線CTにより撮像した。HAエポキシ硬化体中においては、HAの分散が一定ではなく(図3c)、HA密度とCT値の相関を求めることができなかった。また、ナノHAファントム部分のグレイバリューの揺らぎは、平均グレイバリューの約15%であった(図3d)。
実施例2の結果を基に、HA密度とCT値の相関を示す検量線を作製した。上記検量線によって、マウス大腿骨頭近位部の海綿骨の骨密度を、HA相当骨密度として定量した。
以上詳述したように、本発明は、ナノサイズのHA粒子を、適宜のマトリックス中に密度制御分散して、骨の無機塩密度を再現した骨モデル(ナノHAファントム)、及びバイオイメージング機器により得られる生体情報を、各種HA密度に調製したナノHAファントムと対比することにより、骨密度に換算することを特徴とする、骨密度定量方法に係るものであり、本発明により、骨の無機成分に相当する、ナノサイズHAを標準物質としたナノHAファントムを提供することができる。また、本発明の方法では、分解能がマイクロメーター以上のバイオイメージング装置においては、ナノHAファントム中のHAナノ粒子は、骨の無機成分と同様に、輪郭としてではなく、密度を反映した濃淡として検出される。これにより、バイオイメージング装置によるHAファントム測定結果から、HA密度と測定結果の相関を示す検量線を精密に作成することができ、同装置の生体硬組織測定結果をHA換算骨塩量とすることができる。更に、本発明のナノHAファントムを利用した骨密度定量方法は、骨粗鬆症やリュウマチの進行状況、上記疾患の治療薬や整形外科的硬組織再生治療の治療効果を、簡便、かつ非侵襲的に診断するための手段として好適に利用し得るものである。
図1は、遠心分離によりナノHAファントムを作製するための代表的な手順模式図を示す。 図2は、遠心分離により作製したナノHAファントムの、マイクロX線CT断層像を示す。 図3のaは、HA密度50mg/cm、及び100mg/cm のナノHAファントムのマイクロX線CTによる断面画像である。図3のbは、図3a上のAからBにかけての輝度(グレイバリュー)分布プロットである。図3のcは、HA密度が100mg/cmになるように、市販HA粉体とエポキシ樹脂と混合することにより作製されたHAファントムの、マイクロX線CTによる断面画像である。図3のdは、図3c上のAからBにかけての輝度(グレイバリュー)分布プロットである。

Claims (17)

  1. ナノサイズのアパタイト粒子(HAナノ粒子)からなることを特徴とするナノHAファントム。
  2. HAナノ粒子が1000nm未満である、請求項1に記載のナノHAファントム。
  3. HAナノ粒子密度が0から1300mg/cmの間で制御されている、請求項1に記載のナノHAファントム。
  4. HAナノ粒子のカルシウム/リン比(モル比)が1から2.5である、請求項1に記載のナノHAファントム。
  5. HAナノ粒子溶液もしくは懸濁液を、遠心分離、フィルター濾過、エバポレーションの群から選択された1種、あるいは2種以上の方法の組み合わせにより、所定のHA密度に濃縮し、成型することにより調製された、請求項1に記載のナノHAファントム。
  6. 100mg/cm以上のHA密度に濃縮したHAナノ粒子塊もしくはペーストを、適宜のマトリックスで希釈することにより調製された、請求項1に記載のナノHAファントム。
  7. HAナノ粒子を、結晶化セルロース、寒天から選択された1種、あるいは2種と混合し、打錠成型した、請求項1に記載のナノHAファントム。
  8. HA粉体を、適宜のマトリックスと共に、湿式粉砕・混合することにより調製された、請求項1に記載のナノHAファントム。
  9. HAナノ粒子を密度制御分散して、骨の無機塩密度を模倣した、請求項1に記載のナノHAファントム。
  10. 各種バイオイメージング機器で撮像することによりHAナノ粒子分散状態(密度情報)を、粒界画像を含まない濃淡画像(CT値等の輝度情報)に変換することができる特性を有する、請求項1に記載のナノHAファントム。
  11. HAナノ粒子を骨ミネラルモデルとして利用した骨密度評価・診断方法であって、(1)HAナノ粒子を、所定の密度になるように適宜のマトリックスに分散したナノHAファントムを作製する、(2)ナノHAファントムを、各種バイオイメージング機器で撮像し、撮像画像輝度とHA密度の相関から検量線を作成する、(3)上記(2)で作成した検量線により、被検体の骨密度を、ナノHAファントム中のHA換算量として評価する、ことからなることを特徴とする骨密度定量方法。
  12. アパタイトナノ粒子径が、1000nm未満である、請求項11に記載の骨密度定量方法。
  13. HAナノ粒子密度が、0から1300mg/cmの間で制御されているナノHAファントムを利用した、請求項11に記載の骨密度定量方法。
  14. HAナノ粒子のカルシウム/リン比(モル比)が、1から2.5である、請求項11に記載の骨密度定量方法。
  15. 請求項1に記載のナノHAファントムを各種バイオイメージング機器で撮像することにより、HAナノ粒子分散状態(密度情報)を、粒界画像を含まない濃淡画像(CT値等の輝度情報)に変換し、HAナノ粒子密度と各種バイオイメージング機器の測定結果の相関を得て、該相関に基づいて作成したことを特徴とする検量線。
  16. 請求項1から10のいずれかに記載のナノHAファントムのチューブ充填物、シリンジ充填物、又はナノHAファントムを塗布、固定したフィルム。
  17. 請求項1から10のいずれかに記載のHA含有量の異なるHAファントム2種以上よりなることを特徴とする骨密度定量用ナノHAファントムセット。
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