JP2005312620A - 四目並べゲーム器 - Google Patents

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Tadayuki Watanabe
忠幸 渡辺
Norihito Yamanaka
律人 山中
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【課題】ゲームの決着がつくまでゲームを続行させることができるとともに、難易度の高いゲームを楽しむことができる四目並べゲーム器を提供すること。
【解決手段】四目並べゲーム器は両端が開口した複数の通路2を並設し、該通路2の一端側の開口部から押し込んだ球体3は他端側の開口部から押し出されるようにし、上記通路2は内部に収容した球体が外側から視認できるように通路の一部又は全部が透明になっているとともに、該通路2には、球体3を係止するストッパー20を所定間隔を置いて配置するとともに、該ストッパー20を上記球体3に係脱可能に形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、四目並べゲーム器、詳しくは異なる色の2種類の球体を複数並設された通路の任意の通路に上から交互に押し込んで、どちらが先に縦横斜めのいずれかの方向に同色の球体を並べることができるかを競う四目並べゲーム器に関する。
従来、二人のプレイヤーが碁盤上に黒白の碁石を交互に打って、縦横又は斜めに同じ色の碁石を早く並べた方のプレイヤーを勝ちとする五目並べという遊びがあったが、この五目並べを立体的にして視覚的にも楽しめるゲーム器が提案されている(例えば、特許文献1)。
このゲーム器は盤面を立体化し上部の開口部より2人のプレイヤーが交互に投入した円盤状チップが通路内を落下して底部に止まり、正面の貫通孔からチップの並びが見えるようにしたもので、先に縦横斜めの何れかに四目が並べば勝ちとしたものである。
登録実用新案第3059833号公報
本発明が解決しようとする問題点は、上述の四目並べゲームは円盤状のチップを本体上部の投入口から投入すると、チップの自重で連通部を底部まで落下し、投入したチップは底部より1個ずつ積み上がるようになっているため、四目が揃わない内に連通部内がチップで一杯になってしまうとゲームが続行できない点であり、以前に投入したチップの配列状態は変わらないためゲームの難易度が低い点であった。
本発明は、上記問題点を解決し、ゲームの決着がつくまでゲームを続行させることができるとともに、難易度の高いゲームを楽しむことができる四目並べゲーム器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明に係る四目並べゲーム器は、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)上記四目並べゲーム器は両端が開口した複数の通路を並設し、該通路の一端側の開口部から押し込んだ球体は他端側の開口部から押し出されるようになっていること
(ロ)上記通路は内部に収容した球体が外側から視認できるように通路の一部又は全部が透明になっていること
(ハ)上記通路には、球体を係止するストッパーが所定間隔を置いて配置され、該ストッパーは上記球体に係脱可能に形成されていること
なお、前記四目並べゲーム器には前記ストッパーによる球体の係止を一斉に解除する解除機構を設け、ゲームのスタート時やリセット時には通路内の球体を全て排出できるようにすることが好ましい。
請求項1の発明によれば、縦横斜めの何れかの方向に同色の球体が並ぶまでゲームを続行させることができるとともに、球体を押し込むごとに通路内の球体がシフト移動するので移動後の配列を予測しながらゲームを行うことが要求される高度な四目並べを楽しむことができる。
請求項2の発明によれば、解除機構を操作することによりストッパーによる球体の係止が一斉に解除できるので、通路内の球体を簡単に排出することができ、ゲームの開始やリスタートを円滑に行うことができる。
両端が開口するとともに、内部に収容した球体が外側から視認できるように一部又は全部が透明になっている通路を複数並設し、一端側の開口部から押し込んだ球体は他端側の開口部から押し出されるようにするとともに、通路の途中には所定間隔でストッパーを設け、該ストッパーは上記球体に係脱可能に形成し、球体を通路に押し込む度に通路内の球体がシフト移動するようにし、解除機構を作動させたときにはストッパーに係合している球体を一斉に解除し、ゲームをリセットするときには通路内の全ての球体を排出できるようにした。
図1は本発明に係る、四目並べゲーム器の一例を示し、この四目並べゲーム器はゲーム器本体1の内部に上下両端が開口した複数の通路2を並接して設け、異なる2色の球体3(3a、3b)を任意の通路2に交互に押し込んで、縦横斜めの何れかの方向に同色の球体3を如何に早く並べることができるかを競うゲームができるようにしたもので、本願発明では四目並べゲーム器を縦横斜めの何れかに同色の球体3を4つ並べるゲームに適用した場合について説明する。
ゲーム器本体1は平板な箱型で、図2に示すように、前部材1aと後部材1bとを合体させることにより構成されており、前後面にはそれぞれ内部に配置した4つの通路2内に収容した球体3が見えるように窓4が各通路2に対応してそれぞれ上下方向に4個づつ、合計16個の窓4が形成されている。
ゲーム機本体1の内部には上記通路2を支持する支持板5が形成され、この支持板5には通路2内の球体3が排出できるように排出口7が形成され、天板8には通路2に対応して球体3を投入する投入口9が形成されている。そして、排出口7と排出口7との間、および投入口9と投入口9との間には後述する作動軸22を回動可能に軸支する軸受10、11がそれぞれ形成されている。
さらに、前部材1aと後部材1bとの下部にはそれぞれ上下に開閉可能な扉6が設けられ、図3に示すように、扉6を開いたときには球体3の受け皿を構成するようになっている。なお、前部材1aと後部材1bとの底板12は前下がりに傾斜が付けられ、排出口7から排出された球体3は傾斜面で転がってスムーズに受け皿6に収容されるようになっている。
上述の通路2は内部に収容した球体3が外から見えるように透明な樹脂で筒状に形成され、この通路2の壁面には通路2に投入した球体3が落下しないように所定間隔で4つのストッパー20の先端を突出させる開口部21が形成されている(図2参照)。
上記ストッパー20は作動軸22の側面から斜め下方に膨出した係止片で構成されたもので、可撓性を有する樹脂で作動軸22と一体に形成され、図4(a)、(b)に示すように、通常はストッパー20の先端は通路2の開口部21から通路内に突出し、球体の落下を阻止するようになっている。このストッパー20で落下が阻止されている球体3は、新たに投入口9から押し込まれた球体3に押されて、ストッパー20を撓ませながらストッパー20を押し退けて落下し、次段のストッパー20に止まるようになっており、以前に投入した同一通路内の全ての球体3は新たに押し込まれた球体によってシフト移動するようになっている。上記通路2には最大4個の球体3を滞留させることができ、最下段の球体3は新たに投入口9から投入した球体3によって通路2から受け皿6に排出されるようになっている。
なお、ストッパー20に係止されて通路2内に滞留している球体3は、解除機構Aを作動させることにより係止が一斉に解除され、通路2内から排出口7を通って受け皿6に排出することができるようになっている。この解除機構Aは隣接する2つの通路2のストッパー20を一斉に通路2内から退避させるもので、ゲーム器本体1に回動可能に軸支された作動軸22と、作動軸22の先端に固定された摘み23とで構成されている。この作動軸22は摘み23を水平方向に90°回すと、作動軸22の両側部に形成されたストッパー20が通路2の壁面に形成された開口部21から通路内に突出し、さらに90°回すか90°逆回転させるとストッパー20は通路内から退避するようになっている(図5(a)、(b)参照)。
次に、上記構成の四目並べゲーム器の使用態様について説明する。
先ず、扉6を開いて球体3を受ける受け皿の状態を作る。次に、摘み23を90°回してストッパー20を通路2内から退避させ、通路2内の球体3を全て受け皿6に排出する。全ての球体3が通路2から排出されたことを確認したら、再び摘み23を90°回してストッパー20を通路2内に突出させる。
この状態で、2人のプレイヤーは自分の持ち球の色を決め、交互に投入口9から球体3を通路2内に投入する(図6(a)参照)。投入した球体3はストッパー20に係止されて落下が阻止され、通路2の最上段に止まり、その状態は窓4から確認することができる(図6(b)参照)。
ゲームの進行の段階で既に通路2内に球体3がある場合は、新たな球体3は前の球体3を押し下げるように投入口9から押し込むことになるので、図6(b)の状態で球体3bを球体3aの上から押し込むと、前に投入されている球体3aはストッパー20を撓ませながら押し下げられ、ストッパー20を押し退けると通路2内を落下して次段のストッパー20に係止され、落下が阻止されて通路2内に止まる(図6(c)参照)。図6(c)の状態で球体3aを球体3bの上から押し込むと、前に投入されている球体3a、3bはストッパー20をそれぞれ撓ませながら押し下げられ、ストッパー20を押し退けると通路2内を落下して次段のストッパー20に係止され、落下が阻止されて通路2内に止まる(図6(d)参照)。
同様にして、順次球体3(3a、3b)を投入口9から押し込んで、図6(f)の状態で、球体3bを投入口9から押し込むと、図6(g)に示すように、左端の通路は上から球体3b、3a、3b、3bで一杯になり、図6(g)の状態で、球体3aを球体3bの上から押し込むと、図6(h)に示すように、最下端の球体3bは通路から押し出されて受け皿6に排出される。
例えば、図7(a)に示すように、通路内が球体で一杯になり、縦横斜めのいずれの方向にも同色の球体が並ばない状態で、球体3bを右端の通路に押し込めば、最下端の球体3aは押し出され、右端の通路内には上から球体3b、3a、3b、3aが収容された状態になり、すべての通路の上から3段目は全て球体3bが並ぶことになり、球体3bを選択したプレイヤーが勝ちになる。
また、図7(b)に示すように、通路内が球体で一杯になり、縦横斜めのいずれの方向にも同色の球体が並ばない状態で、球体3aを左端の通路に押し込めば、最下端の球体3aは押し出されるが、通路内は上から球体3a、3b、3a、3bが収容された状態になり、球体3aが右下がりの斜めに揃う事になり、球体3aを選択したプレイヤーが勝ちになる。
なお、通路内が球体で一杯になり、縦横斜めのいずれの方向にも同色の球体が並ばない状態で、図7(c)に示すように、球体3aを右端の通路に押し込んだ場合、球体3aが左下がりの斜めに揃うことになるが、同時に球体3bが右下がりの斜めに揃うことになる場合がある。この場合は、球体3bを選択した相手のプレイヤーの勝ちとなる。
同様に、縦横斜めのいずれの方向にも同色の球体が並ばない状態で、図7(d)に示すように、球体3aを右から二列目の通路に押し込んだ場合、上から二段目が球体3aで横に揃うことになるが、同時に四段目が球体3bで横に揃うことになる場合がある。この場合も同様に球体3bを選択した相手のプレイヤーの勝ちとなる。
上述のように、交互に球体3(3a、3b)を任意の通路2に投入し、縦横斜めの何れかの方向に同色の球体3を先に並べたほうが勝ちになるが、球体3を投入するときに前に投入されている球体3は下方にシフト移動させられるので、シフト移動後に配列がどのように変わるのかを推測しながらゲームを進行させる必要があり、特に自分の球体を揃える事のみに集中すると相手の球体も同時に揃うケースもあり、絶えず状態が変化する球体の配列に細心の注意を払ってゲームを進行させる必要がある。
また、全ての通路2が球体3で一杯になると勝敗が決定していなくてもゲームが終了する従来の四目並べゲーム器とは異なり、通路内の球体は新たに投入された球体で押し出され、球体を循環させるので決着がつくまでゲームを続行させることができる。
そして、ゲームをリセットする場合は、摘みを90°回してストッパー20を通路2内から退避させ、通路2内の球体3を全て受け皿に排出させればよく、簡単な操作でリセットを行うことができる。
また、ゲームを終了する場合は、扉6を閉じて投入口9から全ての球体3を投入し、ゲーム器本体1内部に収容すればよく、球体3の収容箱などを別途用意する必要がなく、取り扱いに優れた四目並べゲーム器を実現することができる。
本発明に係る四目並べゲーム器の一例を説明する斜視図 上記の四目並べゲーム器の構成を説明する分解斜視図 扉を開いて受け皿を形成した状態を説明する斜視図 (a)(b)はストッパーを通路内に突出させた状態を説明する平面図及び要部縦断面図 (a)(b)はストッパーを通路から退避させた状態を説明する平面図及び要部縦断面図 (a)〜(h)は球体を交互に押し込んで行った状態を説明する正面図 (a)〜(d)はゲームの決着がつく状態を説明する正面図
符号の説明
1 玩具本体
2 通路
3 球体
20 ストッパー
A 解除機構

Claims (2)

  1. 以下の要件を備えることを特徴とする四目並べゲーム器。
    (イ)上記四目並べゲーム器は両端が開口した複数の通路を並設し、該通路の一端側の開口部から押し込んだ球体は他端側の開口部から押し出されるようになっていること
    (ロ)上記通路は内部に収容した球体が外側から視認できるように通路の一部又は全部が透明になっていること
    (ハ)上記通路には、球体を係止するストッパーが所定間隔を置いて配置され、該ストッパーは上記球体に係脱可能に形成されていること
  2. 前記四目並べゲーム器には前記ストッパーによる球体の係止を一斉に解除する解除機構を設けた、請求項1記載の四目並べゲーム器。
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